予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和五十四年三月十日(土曜日)
午前十時開会
—————————————
委員の異動
三月十日
辞任 補欠選任
成相 善十君 増岡 康治君
八木 一郎君 細川 護煕君
園田 清充君 源田 実君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 町村 金五君
理 事
井上 吉夫君
岩動 道行君
糸山英太郎君
嶋崎 均君
久保 亘君
瀬谷 英行君
多田 省吾君
内藤 功君
栗林 卓司君
委 員
浅野 拡君
石破 二朗君
上田 稔君
小澤 太郎君
亀長 友義君
熊谷 弘君
源田 実君
鈴木 正一君
田代由紀男君
玉置 和郎君
鍋島 直紹君
秦野 章君
林 ゆう君
細川 護煕君
真鍋 賢二君
増岡 康治君
山本 富雄君
粕谷 照美君
小柳 勇君
野田 哲君
広田 幸一君
福間 知之君
矢田部 理君
吉田忠三郎君
和田 静夫君
相沢 武彦君
太田 淳夫君
矢追 秀彦君
矢原 秀男君
上田耕一郎君
渡辺 武君
柄谷 道一君
山田 勇君
柿沢 弘治君
国務大臣
内閣総理大臣 大平 正芳君
法 務 大 臣 古井 喜實君
外 務 大 臣 園田 直君
大 蔵 大 臣 金子 一平君
文 部 大 臣 内藤誉三郎君
厚 生 大 臣 橋本龍太郎君
農林水産大臣 渡辺美智雄君
通商産業大臣 江崎 真澄君
運 輸 大 臣 森山 欽司君
郵 政 大 臣 白浜 仁吉君
労 働 大 臣 栗原 祐幸君
建 設 大 臣 渡海元三郎君
自 治 大 臣
国 務 大 臣
(国家公安委員
会委員長)
(北海道開発庁
長官) 澁谷 直藏君
国 務 大 臣
(内閣官房長
官) 田中 六助君
国 務 大 臣
(総理府総務長
官)
(沖繩開発庁長
官) 三原 朝雄君
国 務 大 臣
(行政管理庁長
官) 金井 元彦君
国 務 大 臣
(防衛庁長官) 山下 元利君
国 務 大 臣
(経済企画庁長
官) 小坂徳三郎君
国 務 大 臣
(科学技術庁長
官) 金子 岩三君
国 務 大 臣
(環境庁長官) 上村千一郎君
国 務 大 臣
(国土庁長官) 中野 四郎君
政府委員
内閣法制局長官 真田 秀夫君
国防会議事務局
長 伊藤 圭一君
人事院総裁 藤井 貞夫君
人事院事務総局
任用局長 長橋 進君
内閣総理大臣官
房管理室長 小野佐千夫君
内閣総理大臣官
房総務審議官 大濱 忠志君
総理府人事局長 菅野 弘夫君
総理府恩給局長 小熊 鐵雄君
総理府統計局長 島村 史郎君
公正取引委員会
委員長 橋口 收君
公正取引委員会
事務局経済部長 伊従 寛君
公正取引委員会
事務局取引部長 長谷川 古君
公正取引委員会
事務局審査部長 妹尾 明君
警察庁長官官房
長 山田 英雄君
警察庁警備局長 鈴木 貞敏君
行政管理庁行政
管理局長 加地 夏雄君
行政管理庁行政
監察局長 佐倉 尚君
防衛庁参事官 岡崎 久彦君
防衛庁参事官 佐々 淳行君
防衛庁参事官 番匠 敦彦君
防衛庁長官官房
長 塩田 章君
防衛庁長官官房
防衛審議官 上野 隆史君
防衛庁防衛局長 原 徹君
防衛庁人事教育
局長 夏目 晴雄君
防衛庁衛生局長 野津 聖君
防衛庁経理局長 渡邊 伊助君
防衛庁装備局長 倉部 行雄君
経済企画庁調整
局長 宮崎 勇君
経済企画庁物価
局長 藤井 直樹君
経済企画庁総合
計画局長 喜多村治雄君
経済企画庁調査
局長 佐々木孝男君
科学技術庁研究
調整局長 園山 重道君
科学技術庁原子
力安全局長 牧村 信之君
国土庁長官官房
審議官 四柳 修君
法務省民事局長 香川 保一君
法務省刑事局長 伊藤 榮樹君
外務大臣官房領
事移住部長 塚本 政雄君
外務省アジア局
長 柳谷 謙介君
外務省欧亜局長 宮澤 泰君
外務省経済局長 手島れい志君
外務省条約局長 伊達 宗起君
外務省国際連合
局長 賀陽 治憲君
大蔵大臣官房審
議官 天野 可人君
大蔵省主計局長 長岡 實君
大蔵省主税局長 高橋 元君
大蔵省理財局長 田中 敬君
大蔵省銀行局長 徳田 博美君
大蔵省国際金融
局長 宮崎 知雄君
国税庁長官 磯邊 律男君
文部省初等中等
教育局長 諸澤 正道君
厚生大臣官房長 大和田 潔君
厚生省環境衛生
局水道環境部長 国川 建二君
厚生省医務局長 佐分利輝彦君
厚生省保険局長 石野 清治君
厚生省年金局長 木暮 保成君
厚生省援護局長 河野 義男君
社会保険庁医療
保険部長 此村 友一君
農林水産大臣官
房長 松本 作衛君
農林水産省経済
局長 今村 宣夫君
農林水産省構造
改善局長 大場 敏彦君
農林水産省農蚕
園芸局長 二瓶 博君
通商産業大臣官
房審議官 島田 春樹君
通商産業省通商
政策局長 宮本 四郎君
通商産業省産業
政策局長 矢野俊比古君
通商産業省機械
情報産業局長 森山 信吾君
通商産業省生活
産業局長 栗原 昭平君
資源エネルギー
庁長官 天谷 直弘君
中小企業庁長官 左近友三郎君
運輸大臣官房審
議官 杉浦 喬也君
運輸大臣官房観
光部長 山元伊佐久君
運輸省海運局長 真島 健君
海上保安庁長官 高橋 壽夫君
郵政大臣官房電
気通信監理官 寺島 角夫君
郵政大臣官房電
気通信監理官 神保 健二君
郵政省電波監理
局長 平野 正雄君
郵政省人事局長 守住 有信君
労働省労政局長 桑原 敬一君
労働省職業安定
局長 細野 正君
自治大臣官房審
議官 石原 信雄君
自治大臣官房審
議官 花岡 圭三君
自治省行政局長 柳沢 長治君
自治省行政局公
務員部長 砂子田 隆君
自治省行政局選
挙部長 大橋茂二郎君
自治省財政局長 森岡 敞君
自治省税務局長 土屋 佳照君
事務局側
常任委員会専門
員 菊地 拓君
法制局側
法 制 局 長 杉山恵一郎君
説明員
日本電信電話公
社総裁 秋草 篤二君
日本電信電話公
社総務理事 長田 武彦君
日本電信電話公
社技術局長 前田 光治君
参考人
日本銀行副総裁 前川 春雄君
—————————————
本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○昭和五十四年度一般会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○昭和五十四年度特別会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○昭和五十四年度政府関係機関予算(内閣提出、
衆議院送付)
—————————————
この発言だけを見る →午前十時開会
—————————————
委員の異動
三月十日
辞任 補欠選任
成相 善十君 増岡 康治君
八木 一郎君 細川 護煕君
園田 清充君 源田 実君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 町村 金五君
理 事
井上 吉夫君
岩動 道行君
糸山英太郎君
嶋崎 均君
久保 亘君
瀬谷 英行君
多田 省吾君
内藤 功君
栗林 卓司君
委 員
浅野 拡君
石破 二朗君
上田 稔君
小澤 太郎君
亀長 友義君
熊谷 弘君
源田 実君
鈴木 正一君
田代由紀男君
玉置 和郎君
鍋島 直紹君
秦野 章君
林 ゆう君
細川 護煕君
真鍋 賢二君
増岡 康治君
山本 富雄君
粕谷 照美君
小柳 勇君
野田 哲君
広田 幸一君
福間 知之君
矢田部 理君
吉田忠三郎君
和田 静夫君
相沢 武彦君
太田 淳夫君
矢追 秀彦君
矢原 秀男君
上田耕一郎君
渡辺 武君
柄谷 道一君
山田 勇君
柿沢 弘治君
国務大臣
内閣総理大臣 大平 正芳君
法 務 大 臣 古井 喜實君
外 務 大 臣 園田 直君
大 蔵 大 臣 金子 一平君
文 部 大 臣 内藤誉三郎君
厚 生 大 臣 橋本龍太郎君
農林水産大臣 渡辺美智雄君
通商産業大臣 江崎 真澄君
運 輸 大 臣 森山 欽司君
郵 政 大 臣 白浜 仁吉君
労 働 大 臣 栗原 祐幸君
建 設 大 臣 渡海元三郎君
自 治 大 臣
国 務 大 臣
(国家公安委員
会委員長)
(北海道開発庁
長官) 澁谷 直藏君
国 務 大 臣
(内閣官房長
官) 田中 六助君
国 務 大 臣
(総理府総務長
官)
(沖繩開発庁長
官) 三原 朝雄君
国 務 大 臣
(行政管理庁長
官) 金井 元彦君
国 務 大 臣
(防衛庁長官) 山下 元利君
国 務 大 臣
(経済企画庁長
官) 小坂徳三郎君
国 務 大 臣
(科学技術庁長
官) 金子 岩三君
国 務 大 臣
(環境庁長官) 上村千一郎君
国 務 大 臣
(国土庁長官) 中野 四郎君
政府委員
内閣法制局長官 真田 秀夫君
国防会議事務局
長 伊藤 圭一君
人事院総裁 藤井 貞夫君
人事院事務総局
任用局長 長橋 進君
内閣総理大臣官
房管理室長 小野佐千夫君
内閣総理大臣官
房総務審議官 大濱 忠志君
総理府人事局長 菅野 弘夫君
総理府恩給局長 小熊 鐵雄君
総理府統計局長 島村 史郎君
公正取引委員会
委員長 橋口 收君
公正取引委員会
事務局経済部長 伊従 寛君
公正取引委員会
事務局取引部長 長谷川 古君
公正取引委員会
事務局審査部長 妹尾 明君
警察庁長官官房
長 山田 英雄君
警察庁警備局長 鈴木 貞敏君
行政管理庁行政
管理局長 加地 夏雄君
行政管理庁行政
監察局長 佐倉 尚君
防衛庁参事官 岡崎 久彦君
防衛庁参事官 佐々 淳行君
防衛庁参事官 番匠 敦彦君
防衛庁長官官房
長 塩田 章君
防衛庁長官官房
防衛審議官 上野 隆史君
防衛庁防衛局長 原 徹君
防衛庁人事教育
局長 夏目 晴雄君
防衛庁衛生局長 野津 聖君
防衛庁経理局長 渡邊 伊助君
防衛庁装備局長 倉部 行雄君
経済企画庁調整
局長 宮崎 勇君
経済企画庁物価
局長 藤井 直樹君
経済企画庁総合
計画局長 喜多村治雄君
経済企画庁調査
局長 佐々木孝男君
科学技術庁研究
調整局長 園山 重道君
科学技術庁原子
力安全局長 牧村 信之君
国土庁長官官房
審議官 四柳 修君
法務省民事局長 香川 保一君
法務省刑事局長 伊藤 榮樹君
外務大臣官房領
事移住部長 塚本 政雄君
外務省アジア局
長 柳谷 謙介君
外務省欧亜局長 宮澤 泰君
外務省経済局長 手島れい志君
外務省条約局長 伊達 宗起君
外務省国際連合
局長 賀陽 治憲君
大蔵大臣官房審
議官 天野 可人君
大蔵省主計局長 長岡 實君
大蔵省主税局長 高橋 元君
大蔵省理財局長 田中 敬君
大蔵省銀行局長 徳田 博美君
大蔵省国際金融
局長 宮崎 知雄君
国税庁長官 磯邊 律男君
文部省初等中等
教育局長 諸澤 正道君
厚生大臣官房長 大和田 潔君
厚生省環境衛生
局水道環境部長 国川 建二君
厚生省医務局長 佐分利輝彦君
厚生省保険局長 石野 清治君
厚生省年金局長 木暮 保成君
厚生省援護局長 河野 義男君
社会保険庁医療
保険部長 此村 友一君
農林水産大臣官
房長 松本 作衛君
農林水産省経済
局長 今村 宣夫君
農林水産省構造
改善局長 大場 敏彦君
農林水産省農蚕
園芸局長 二瓶 博君
通商産業大臣官
房審議官 島田 春樹君
通商産業省通商
政策局長 宮本 四郎君
通商産業省産業
政策局長 矢野俊比古君
通商産業省機械
情報産業局長 森山 信吾君
通商産業省生活
産業局長 栗原 昭平君
資源エネルギー
庁長官 天谷 直弘君
中小企業庁長官 左近友三郎君
運輸大臣官房審
議官 杉浦 喬也君
運輸大臣官房観
光部長 山元伊佐久君
運輸省海運局長 真島 健君
海上保安庁長官 高橋 壽夫君
郵政大臣官房電
気通信監理官 寺島 角夫君
郵政大臣官房電
気通信監理官 神保 健二君
郵政省電波監理
局長 平野 正雄君
郵政省人事局長 守住 有信君
労働省労政局長 桑原 敬一君
労働省職業安定
局長 細野 正君
自治大臣官房審
議官 石原 信雄君
自治大臣官房審
議官 花岡 圭三君
自治省行政局長 柳沢 長治君
自治省行政局公
務員部長 砂子田 隆君
自治省行政局選
挙部長 大橋茂二郎君
自治省財政局長 森岡 敞君
自治省税務局長 土屋 佳照君
事務局側
常任委員会専門
員 菊地 拓君
法制局側
法 制 局 長 杉山恵一郎君
説明員
日本電信電話公
社総裁 秋草 篤二君
日本電信電話公
社総務理事 長田 武彦君
日本電信電話公
社技術局長 前田 光治君
参考人
日本銀行副総裁 前川 春雄君
—————————————
本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○昭和五十四年度一般会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○昭和五十四年度特別会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○昭和五十四年度政府関係機関予算(内閣提出、
衆議院送付)
—————————————
町
町村金五#1
○委員長(町村金五君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
昭和五十四年度一般会計予算
昭和五十四年度特別会計予算
昭和五十四年度政府関係機関予算
以上三案を一括して議題といたします。
—————————————
この発言だけを見る →昭和五十四年度一般会計予算
昭和五十四年度特別会計予算
昭和五十四年度政府関係機関予算
以上三案を一括して議題といたします。
—————————————
町
町村金五#2
○委員長(町村金五君) まず、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
昭和五十四年度総予算三案審査のため、本日の委員会に日本銀行副総裁前川春雄君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →昭和五十四年度総予算三案審査のため、本日の委員会に日本銀行副総裁前川春雄君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
町
町村金五#3
○委員長(町村金五君) 御異議ないと認めます。
なお、出席時刻等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →なお、出席時刻等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
町
町
上
園
園田直#7
○国務大臣(園田直君) 昨日は、貴重な資料並びに御意見を伺いまして御礼を申し上げます。
外務省としては、御趣旨に基づきましていろいろ調査し、検討した結果、見解を出しました。その見解については条約局長から報告いたさせます。
この発言だけを見る →外務省としては、御趣旨に基づきましていろいろ調査し、検討した結果、見解を出しました。その見解については条約局長から報告いたさせます。
伊
伊達宗起#8
○政府委員(伊達宗起君) お答え申し上げます。
一九二二年の海軍軍備制限に関する条約、これはいわゆるワシントン軍縮条約と言われているものでございますが、その第十九条には、わが国が要塞及び海軍根拠地に関して現状を維持すべきであるという地域の一つといたしまして「千島諸島」が掲げられてございます。しかし、この条約には、この千島諸島がどこからどこまでを指すものであるかということを定めました条項はございません。また、このワシントン条約には、条約の一部をなす付属地図といったものは全く添付されておりません。
なお、昨日、上田委員が当委員会で提示されました地図は、ワシントン軍縮会議に関する「華府会議大観」という市販の解説書の巻末に説明のために添付された地図と承知いたしましたが、この地図はいかなる意味においてもワシントン軍縮条約第十九条に言う「千島諸島」の地理的範囲に関するわが国等の締約国の公式な立場をあらわすものではございません。
さらに、本件条約の交渉過程におきまして、ワシントン条約第十九条に言う「千島諸島」の地理的範囲に関しまして、関係諸国間で議論されたことがあるかいなかにつきましても、当時の交渉記録に当たり調査してみましたところ、私どもの記録から見る限り、この点が関係諸国間で議論された形跡は全く見当たりませんでした。
いずれにいたしましても、昨日も当委員会で政府側より御答弁申し上げたとおり、ワシントン軍縮条約は、そもそも領土の帰属を決定することを目的としたものではございませんで、特に第十九条の規定は、各締約国が自国の領土及び属地のうちどの部分につき軍事構築物の現状維持を約束するかだけを決めるためのものでございまして、領土の帰属そのものを主題とした日魯通好条約第二条や、樺太千島交換条約とはその基本的性格が全く異なるものでございます。したがいましてワシントン軍縮条約第十九条に言う「千島諸島」の地理的範囲がどのようなものであったといたしましても、そのことによって北方領土問題に対するわが国の従来の基本的な立場というものは、何ら影響を受けるものではないと考えている次第でございます。
以上です。
この発言だけを見る →一九二二年の海軍軍備制限に関する条約、これはいわゆるワシントン軍縮条約と言われているものでございますが、その第十九条には、わが国が要塞及び海軍根拠地に関して現状を維持すべきであるという地域の一つといたしまして「千島諸島」が掲げられてございます。しかし、この条約には、この千島諸島がどこからどこまでを指すものであるかということを定めました条項はございません。また、このワシントン条約には、条約の一部をなす付属地図といったものは全く添付されておりません。
なお、昨日、上田委員が当委員会で提示されました地図は、ワシントン軍縮会議に関する「華府会議大観」という市販の解説書の巻末に説明のために添付された地図と承知いたしましたが、この地図はいかなる意味においてもワシントン軍縮条約第十九条に言う「千島諸島」の地理的範囲に関するわが国等の締約国の公式な立場をあらわすものではございません。
さらに、本件条約の交渉過程におきまして、ワシントン条約第十九条に言う「千島諸島」の地理的範囲に関しまして、関係諸国間で議論されたことがあるかいなかにつきましても、当時の交渉記録に当たり調査してみましたところ、私どもの記録から見る限り、この点が関係諸国間で議論された形跡は全く見当たりませんでした。
いずれにいたしましても、昨日も当委員会で政府側より御答弁申し上げたとおり、ワシントン軍縮条約は、そもそも領土の帰属を決定することを目的としたものではございませんで、特に第十九条の規定は、各締約国が自国の領土及び属地のうちどの部分につき軍事構築物の現状維持を約束するかだけを決めるためのものでございまして、領土の帰属そのものを主題とした日魯通好条約第二条や、樺太千島交換条約とはその基本的性格が全く異なるものでございます。したがいましてワシントン軍縮条約第十九条に言う「千島諸島」の地理的範囲がどのようなものであったといたしましても、そのことによって北方領土問題に対するわが国の従来の基本的な立場というものは、何ら影響を受けるものではないと考えている次第でございます。
以上です。
上
上田耕一郎#9
○上田耕一郎君 一晩で調べていただいて、その点は評価いたしますが、しかし、私は、率直に言って、まじめな調査でもまじめな見解でもないという感じです。私がきのうあれだけ問題を出したのは、何もここで論争で勝ってというつもりはない。千島問題をどう解決するか、その点で私たちの調べた資料も全部提供して、本気で研究してもらいたいという意味だった。
で、お伺いします。きのう私はちょっと名称を言い間違えましたが、外務省の外交史料館ですね、外交史料館にあるMT二四三の九という五分冊のとじ込みを調べてくれましたか。
この発言だけを見る →で、お伺いします。きのう私はちょっと名称を言い間違えましたが、外務省の外交史料館ですね、外交史料館にあるMT二四三の九という五分冊のとじ込みを調べてくれましたか。
伊
上
上田耕一郎#11
○上田耕一郎君 きのう私は二つの地図を提示した。一つはこの手書きのものです。これは外交的文書なんです。しかし、これは手書きですので、参考のために先ほど言いましたこの市販のものも提示した。この市販のものはワシントン条約後です。先ほど言いましたこの本に付録としてあるのですね、これは市販のもので参考です。決定的なものはお見せしたこの手書きのもので、委員会が終わってからも欧亜局長にもちゃんとこれをお見せして性格説明したのですが、いまの五分冊の第二分冊目にこの手書きの地図が、とじ込みがあるはずですけれども、確認しましたか。
この発言だけを見る →伊
上
伊
上
上田耕一郎#15
○上田耕一郎君 それでは、市販の地図は先ほどの解釈のとおりだとしても、この手書きの地図に千島とアリューシャン——赤線で丸が引いてありますね。この性格は、ワシントン会議の外交文書の五分冊のつづりの中にあるのですから、そういう外交関係の文書であると——ちゃんと番号まで振ってあるのですけれども、どういうものでしたか。
この発言だけを見る →伊
伊達宗起#16
○政府委員(伊達宗起君) お答え申し上げます。
私どもは、その地図を外交文書というふうにはみなしておりません。条約交渉におきましては、交渉当事者がその自分の理解を容易にするために各段階で種々の図面を作成するということはあり得ることでございまして、これは普通にやっていることでございます。事務当局が内部の説明であるとか、あるいは自分の心覚えのために市販の地図にいろいろなことを書き込むということはよく行われることでございまして、こういう目的で使用された地図が別に領土問題に関する政府の公式な立場をあらわすものではないことはもとよりでございまして、また、これが外交文書ではなく、先生のおっしゃいますファイルというものの五分冊というものは全部が外交文書と——一般的な広い意味では外交文書かもしれませんけれども、しかし、いわゆる日米ないしは日米英間の交渉における外交文書ではない、単なる一つの資料であるというふうに考えているわけでございます。
この発言だけを見る →私どもは、その地図を外交文書というふうにはみなしておりません。条約交渉におきましては、交渉当事者がその自分の理解を容易にするために各段階で種々の図面を作成するということはあり得ることでございまして、これは普通にやっていることでございます。事務当局が内部の説明であるとか、あるいは自分の心覚えのために市販の地図にいろいろなことを書き込むということはよく行われることでございまして、こういう目的で使用された地図が別に領土問題に関する政府の公式な立場をあらわすものではないことはもとよりでございまして、また、これが外交文書ではなく、先生のおっしゃいますファイルというものの五分冊というものは全部が外交文書と——一般的な広い意味では外交文書かもしれませんけれども、しかし、いわゆる日米ないしは日米英間の交渉における外交文書ではない、単なる一つの資料であるというふうに考えているわけでございます。
上
上田耕一郎#17
○上田耕一郎君 しかし、とじ込みの中にある一つの資料だということをお認めになった。
この太平洋の軍備制限区域問題で、この条約で最終的に何が問題になって、どう妥結しましたか。
この発言だけを見る →この太平洋の軍備制限区域問題で、この条約で最終的に何が問題になって、どう妥結しましたか。
伊
伊達宗起#18
○政府委員(伊達宗起君) いろいろと議論されたわけでございまして、日本の場合におきましては千島のあたりを入れるか、アメリカの場合でございますとアリューシャンを入れるかというような議論が行われたようでございまして、結局においては、ここの第十九条の三項に——三号でございますか、三号に書いてございますように、「千島諸島」というものも入っているということでございます。
この発言だけを見る →上
上田耕一郎#19
○上田耕一郎君 ですから、一つの資料で、明らかにこの手書きの地図には「制限日領」と書いてあるのです。日本の領土で制限する場所と。沖繩と千島に丸がついているのです。これ確認しますか。
この発言だけを見る →伊
伊達宗起#20
○政府委員(伊達宗起君) お答えいたします。
私どももきのう調べまして、同じ地図をここに持っておりますけれども、そこで千島の範囲と申しますか、千島がこの条約の対象になるところとして印がつけられているわけでございます。
この発言だけを見る →私どももきのう調べまして、同じ地図をここに持っておりますけれども、そこで千島の範囲と申しますか、千島がこの条約の対象になるところとして印がつけられているわけでございます。
上
上田耕一郎#21
○上田耕一郎君 それで十分なんですね。
それで、きのう、外相は歯舞、色丹にかかっているじゃないかなんて言われたけれども、そういうことが問題で、これは北海道の一部で明らかなんですね。問題は、このワシントン条約に言う英文でザ・クリル・アイランズ、日本文で言う「千島諸島」の中に、南千島が外交上、条約上の概念として入っていたかどうかということにあるんです。
それで、いまじゃお伺いしますが、ワシントン条約に言う「千島諸島」というこの条約上に使われている概念からは択捉、国後が除かれていたのかどうか、この点明確にお答えください。
この発言だけを見る →それで、きのう、外相は歯舞、色丹にかかっているじゃないかなんて言われたけれども、そういうことが問題で、これは北海道の一部で明らかなんですね。問題は、このワシントン条約に言う英文でザ・クリル・アイランズ、日本文で言う「千島諸島」の中に、南千島が外交上、条約上の概念として入っていたかどうかということにあるんです。
それで、いまじゃお伺いしますが、ワシントン条約に言う「千島諸島」というこの条約上に使われている概念からは択捉、国後が除かれていたのかどうか、この点明確にお答えください。
伊
伊達宗起#22
○政府委員(伊達宗起君) その点につきましては、先ほども冒頭の御答弁で申し上げたとおり、いずれであるかということを判断する資料は、資料の中には調べた限りございません。
この発言だけを見る →上
伊
上
伊
伊達宗起#26
○政府委員(伊達宗起君) それは地図に関しましては赤線で丸がしてあります。ただし、その場合には、あの地図の中には、非常に概略的な地図でございまして、歯舞、色丹も含まれておるということになっているわけでございます。
この発言だけを見る →上
伊
上
上田耕一郎#29
○上田耕一郎君 先ほどの調査報告で何らの議論もなかったと、国際的にね。議論ないのはあたりまえなんですよ。千島諸島と言ったらあすこだとみんな思っているんだから、国際的にもそう思っているんだから、だれも議論するつもりはないんです、アメリカも日本も。
それで、政府にお伺いしますが、この千島の問題、択捉、国後問題で国際司法裁判所に提訴することはお考えですか。
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