安全保障特別委員会

1982-09-14 参議院 全301発言

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会議録情報#0
昭和五十七年九月十四日(火曜日)
   午前十一時一分開会
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   委員の異動
 八月三十日
    辞任         補欠選任
     瀬谷 英行君     高杉 廸忠君
 九月十三日
    辞任         補欠選任
     小野  明君     矢田部 理君
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  出席者は左のとおり。
    委員長         加藤 武徳君
    理 事
                堀江 正夫君
                大木 正吾君
                上田耕一郎君
                柳澤 錬造君
    委 員
                板垣  正君
                岩本 政光君
                衛藤征士郎君
                大坪健一郎君
                源田  実君
                夏目 忠雄君
                勝又 武一君
                矢田部 理君
                黒柳  明君
                桑名 義治君
   国務大臣
       国 務 大 臣
       (防衛庁長官)  伊藤宗一郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        鈴木 源三君
   説明員
       防衛庁参事官   新井 弘一君
       防衛庁参事官   西廣 整輝君
       防衛庁防衛局長  夏目 晴雄君
       防衛庁装備局長  木下 博生君
       防衛施設庁長官  塩田  章君
       外務省アジア局
       外務参事官    長谷川和年君
       外務省北米局安
       全保障課長    加藤 良三君
       大蔵省主計局主
       計官       小川  是君
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  本日の会議に付した案件
○国の安全保障に関する調査
 (日米安保事務レベル協議に関する件)
 (シーレーン防衛問題に関する件)
 (防衛予算に関する件)
 (防衛白書に関する件)
 (防衛計画の大綱に関する件)
 (我が国の防衛体制に関する件)
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加藤武徳#1
○委員長(加藤武徳君) ただいまから安全保障特別委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について御報告をいたします。
 昨十三日、小野明君が委員を辞任され、その補欠として矢田部理君が選任されました。
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加藤武徳#2
○委員長(加藤武徳君) それでは、国の安全保障に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のおありの方は順次御発言をお願いいたします。
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堀江正夫#3
○堀江正夫君 本日はハワイ協議にしぼりまして質問をいたしますが、まず最初に、先般のハワイ協議出席の皆さんの御苦労を多といたします。
 今回の協議では毎日マスコミに対するレクチュアが行われたと聞いております。したがって、ことしの協議内容についての報道は比較的正確に行われたのじゃないかと思っております。そこで、私の質問はこの報道をもとにして行いますので、もし間違っている点がありましたならば御指摘をしていただきますが、同時に協議内容は大体承知した上での質問でありますから、一つ一つの質問に端的にお答えを願いたい。あらかじめその点をお願いをして質問に入らしていただきます。
 まず、今回の協議の総合評価でありますが、マスコミによりまして、危険な色増す日米防衛協力であるとか、自衛隊の傭兵化であるとか、安易かつ危険な決定であるとか、シーレーン防衛は妄想であるとか、いろいろと言われておるわけであります。しかし、私は昨日からこの協議が従来のいわば責任のないフリーディスカッションの場から具体的に防衛政策を論ずる重要なものに性格が変わったのじゃないかと考えております。そして今回の協議はそれなりに実りのあるものであったと思っておりますが、防衛庁、外務省はこれをどのように総合的に評価をしておられるのか、その結論だけをまず承っておきたいと思います。
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夏目晴雄#4
○説明員(夏目晴雄君) お尋ね、協議の内容については御承知の上ということでございますので、端的に結論から申し上げさしていただきますが、今回の日米安保事務レベル協議におきましては全体を通じてきわめて友好的な雰囲気の中で行われたということ、そして双方の出席者がそれぞれの問題について自由かつ率直に意見交換をし相互の立場を理解する上にきわめて有効であったということが言えようかと思います。
 しかし、私どもの方から今回の五六中業あるいは五十八年度の概算要求等について、その内容あるいはその決定までの経緯背景等について説明をしたわけでございますけれども、アメリカはそれを一応の評価をしながらも今回の国際情勢というものを見た場合にまだ不十分であるということ、そうしてアメリカもこの軍事的な国際環境の厳しさというものをわきまえて相応の努力をしている、日本も西側の一員としてより一層の努力をしてほしいということでありまして、具体的な数字を挙げての防衛力増強についての要請こそなかったものの、わが国の防衛力の増強に対する期待というものはきわめて強かったということが今回の会議を総括した印象であろうというふうに思います。
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加藤良三#5
○説明員(加藤良三君) 外務省といたしましても大体同じ認識を有しております。今回の事務レベル協議におきましては本当の意味での対話というものがあったということは米側も評価していた次第でございます。
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堀江正夫#6
○堀江正夫君 具体的な協議に入る前にマンスフィールド大使があいさつをされたようでありますす。この中で五六中業の早期達成期待の表明をされた。このことは今回新たに国家安全保障会議のシグールアジア局長が出席された、こういった点から考えましても米政府の一致した正式の見解だと見るべきだと思いますが、いかがでありますか。
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夏目晴雄#7
○説明員(夏目晴雄君) マンスフィールド大使から会議の冒頭に当たりまして今回の五六中業に当たって防衛庁が行った努力というものは評価をする、歓迎はする、しかしなお一層の防衛努力を要請したいという趣旨の発言がございました。そうして今回のわが方の防衛力整備についての増強のみならず、国際情勢一般についての認識がアメリカ側の内部として国防省、国務省あるいはホワイトハウス、国家安全保障会議等を通じて一致した意見であるという印象を持ったことは事実でございます。
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堀江正夫#8
○堀江正夫君 次は国際軍事情勢について承ります。
 まず、この中で米側が一番力点を置いて強調した点を御説明願います。
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新井弘一#9
○説明員(新井弘一君) お答えいたします。
 すでに報道でも明らかなように、今回の国際情勢に関する討議につきましては世界情勢全般及びアジアを中心とする地域情勢をめぐりまして双方との間に意見交換がございました。その中で何といいましてもアメリカ側が重要視しているのは、最近先般来のソ連の質量とも両面にわたる軍事力増強の動きでございました。
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堀江正夫#10
○堀江正夫君 次に日本側が説明をされたわけです。その説明の中でアジア情勢に触れられております。そして今後もアジア情勢の好転に対して日本が最大限の努力をする、そのように言われたと伝えられておりますが、その点はもうまさにそのとおりだと思いますが、説明をされたアジア情勢についての見方はどうも私には少し甘いのじゃないかと思われてなりません。
 たとえば中国の対外政策は穏健だと、こう言われております。しかし中越戦争、カンボジアにおけるポル・ポト支援、さらに全く突発的に教科書問題が大きな声を上げた、これらを見ますと決して穏健とは言えないのじゃないか、こうも思うわけであります。
 たとえばASEANの結束と活力を評価しておられます。しかしその結束は域内の軍事紛争とソ連中国両国の軍事プレゼンスの反映ではないか。言うまでもなく各国はそれぞれ問題点を包蔵しております。国家間の対立もあります。確かに結束を強化しておりますけれど、その結束も軍事的な本当の結束までには至っておらない、こういったASEANの状況をどう見たらいいのか。
 さらに太平洋地域の近代化がアジアの安定要因、このように言われております。確かにそういう面があると思います。しかし第二次大戦以後の軍事紛争を見てみますと、第一番が貧困地域、次が中所得地域、そして第三番目が極貧地域で多発をしておる、これが現実であります。
 こういった点から見ても、どうもいかがかと思われてならないわけですが、外務省がこのアジア情勢について言われた趣旨を簡単に承っておきたいと思います。
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加藤良三#11
○説明員(加藤良三君) お答え申し上げます。
 私どもの方からは日本の安全保障政策というものを一般的に説明してまいります過程で日米安保体制の維持強化ということ、それからわが国の自衛力の整備ということに並んで外交面での努力ということもある、この三つのそれぞれの分野において努力を行う必要があるという話をした経緯がございます。
 こういう一般的な討議の過程で結局アジアの平和と安定に寄与するというものを考えます場合には、これらのものを総合的に勘案して評価さるべきであるという一般論を述べたということでございまして、この地域におきまする一般的な国際情勢というものが非常に厳しさを増しているというところに関する限り日米間に見解の相違はございませんでした。
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堀江正夫#12
○堀江正夫君 少なくも両国の軍事情勢に対する説明を見る限りにおきましては、新聞等でも報道されておりましたが、依然として両国にはやはり認識に若干の差があるように思われてならないわけであります。しかしその後のディスカッション、これが行われて、その中では少なくもソ連の軍事力の増強、あるいはこれに伴う脅威の増大、こういった点については認識が一致したようにも思えるわけなんです。
 その辺どうもはっきりしないのですが、この席で明確に御答弁願いたいと思います。
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新井弘一#13
○説明員(新井弘一君) 明確に端的にお答えいたしますと、繰り返しますけれども、ソ連の軍事力、特に近代化の動き等々によりまして、現下の国際情勢が厳しさを増しているということについては双方の間に意見の相違はなかったということをはっきり申し上げられると思います。
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堀江正夫#14
○堀江正夫君 軍事情勢につきましては一応このくらいにいたしておきまして、次に移ります。
 五六中業と五十八年度の概算要求について日本側から細部の御説明を行われた、それに対して米側がどのように評価したか、先ほど一部防衛局長からもお話がありましたが、どのような点を具体的に問題点として指摘をしたのか、これらの点につきましても新聞等で報道はされておりましたけれども、一応承っておきたいと思います。
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夏目晴雄#15
○説明員(夏目晴雄君) この五六中業あるいは五十八年度の概算要求につきましては日本側から説明をしたわけでございますが、その説明は、まずこの五六中業なり五十八年度の概算要求を決めたところの国内事情、背景というものについて説明をし、そうした厳しい環境の中でわれわれとしては精いっぱいの努力をした結果のものであるということをるる説明をしたわけでございます。それに引き続きまして、五六中業の内容、性格、策定方針、整備内容等について具体的に御説明をし、さらに五十八年度の予算についてもこうした厳しいシーリングの中でこの五六中業というものを確実に達成する方向で努力したという点をるる説明をしたわけであります。
 これに対してアメリカ側は、この五六中業で努力しているという点についての評価はする、それからなお具体的な内容については一層勉強してみるけれども、現在の国際情勢というものを見た場合に日本側が考えているこの五六中業ではまだ不十分ではないのか、なお一層加速した努力が必要であろうというふうな指摘があったわけでございます。
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堀江正夫#16
○堀江正夫君 次に、シーレーンの防衛の問題につきましてお聞きをいたしますが、まず第一に、これにつきまして米側がどのような見解、説明をしたのか、これをお聞きいたしたいと思います。
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夏目晴雄#17
○説明員(夏目晴雄君) まず、このシーレーンの防衛につきましては、二日目にアメリカの統合参謀本部第五部長であるビグレーという海軍中将からのコメントがあったわけでございますが、その要点を申し上げますと、第一に、日本の防衛に関し、現在日本が市場あるいは資源というものの多くを海外に依存しているという立場に立ってみると、シーレーンの防衛、海上交通の安全確保というものは日本の防衛、安全保障にとってきわめて重要、バイタルな問題であるという指摘が第一点言えようかと思います。
 そうして、日本の防衛力の整備の中でこのシーレーン防衛というものを高める必要があるだろうということ、しかし現在われわれが聞いたところによれば五十八年度の予算についても、あるいはまた現在の防衛力においても、それからさらには五六中業で達成されるであろう防衛力においても、このシーレーン防衛能力というのは十分とは思われないというのが第二点。
 それから第三点として、アメリカ側が日本の立場に立って分析、研究をした結果によると、いま申したような日本の防衛力は海上交通の安全を確保するにとって十分でない、なお今後対潜能力、あるいは防空能力というものを強化することによって一層の能力の向上が期待できるのではないかというふうな話があったわけでございます。
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堀江正夫#18
○堀江正夫君 米側の提案、説明の中で一千海里シーレーンの以内、以遠の分担、こういったような話はなかったのですか。
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夏目晴雄#19
○説明員(夏目晴雄君) 失礼いたしました。
 日本が海上防衛、シーレーンの防衛について努力をする必要があるということの中で、日本は千マイル以内の防衛というものを主体的に行ってほしい、米軍はそれ以遠の防衛力、それからこの千マイル以内、以遠を通して攻勢的な分野は米側が担当して日本に協力するというふうな話はございました。
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堀江正夫#20
○堀江正夫君 そこで、シーレーン防護、シーレーン防衛いろいろ言われておりますが、このシーレーンというのは従来から一定の帯だ、こう解釈しておる人もおります。あるいは、この帯は確かに帯だけれどもそのときどきによって変わる不定の帯だ、こうも言われております。さらに、いやこれば結局は面なんだ、こうもいろいろと言われておりますが、この点は本当にはどうなのか、またこの点は思想的に日米間では一致しておるのかどうか、その辺を伺いたいと思います。
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夏目晴雄#21
○説明員(夏目晴雄君) アメリカ側が今回のシーレーン防衛に関連して再三言っていたことは、まず一つは、この海上交通の安全確保、シーレーンの防衛というのは、あくまでも日本の個別的自衛権、憲法の枠内で日本の防衛のために日本の国益のために行うべきことは当然であるというまず大前提を彼ら自身も認めております。
 第二点は、われわれが従来この国会においても再三御説明しておりますように、わが国周辺数百マイルあるいは航路帯を設ける場合にあっては千マイルをわが方の防衛力整備のめどとして現在防衛力の整備を進めているということについての認識、理解というものを十分持った上で、なおかつその重要性についての指摘があったということでございまして、このシーレーン防衛についての認識、特段今回の会談においてもそのシーレーンが帯であるとか線であるとかいうふうな議論はございませんけれども、そういったわが方の考え方について十分認識した上でその重要性を指摘したというふうに理解しております。
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堀江正夫#22
○堀江正夫君 どうも私聞き漏らしたかと思いますが、もう一度具体的にシーレーンというのは一定の帯なのか、不定の帯なのか、面なのか、その点をお聞きいたします。
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夏目晴雄#23
○説明員(夏目晴雄君) いろいろシーレーンというものについての考え方があろうかと思いますが、私どもはこのシーレーンというものは端的に言うならば海上交通の安全を確保することがシーレーンの防衛であるというふうに理解しております。
 そうして、このためにどういうことをやるかということを考えた場合に、まずわれわれとして能力的にできることは周辺数百マイルであろう、また航路帯を設定する場合には千マイル程度が一応のめどとして適当であろうというふうなことを考えているわけでございまして、このシーレーンというのが一種の帯というような形で具体的に地図の上に引かれたものであるというふうには理解してない、そのときそのときの態様によりまして、そういった航路帯といいますか、船を通す経路というものはある程度集約される、特に日本の場合にあらゆる世界の各方向から入ってくる航路というものは日本付近に来ると必然的に収束されてくるわけでございます。
 そういったものの端的な一つの例として一種の航路帯というものを設定した場合に云々ということを申し上げているのであって、シーレーンの防衛ということを一般的に申し上げるならば、海上交通の安全を確保する、船舶を保護するということ、船舶の安全を確保するということがこのシーレーン防衛の意義であろうというふうに理解しております。
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堀江正夫#24
○堀江正夫君 もう一度お聞きします。結果的には、そうすると面になることもある、そういうことになりますね。
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夏目晴雄#25
○説明員(夏目晴雄君) 面になるか線になるかということですが、そのシーレーンというものを線だというふうな理解はしておりませんので、ある種の航路帯を設定する場合には、まあ何といいますか、ある種の海域を区切った、まあ海域というか航路帯ということを考えざるを得ないようなこともあるかもしれませんが、一般にシーレーンという言葉は何かといった場合には海上交通の安全を確保することだというふうに御理解いただきたい。それは線とか面とかということとはまた別の次元の話ではなかろうかというふうに思っております。
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堀江正夫#26
○堀江正夫君 まあこれはこのくらいにしておきましょう。
 そこで、昨年の春に総理がニューヨークでシーレーン防衛の問題につきまして演説をされました。これは私の解釈でありますが、総理は千海里内は日本の庭先だ、五条事態下でこの千海里の範囲内の日本向け船舶等に対する保護は日本みずからがやるのだ、こういう意味だと理解をしておるわけです。
 それで、今回の千海里内日本分担という米側の提案は、この総理の言われておる趣旨と同じ趣旨、同じ思想と考えるわけですが、いかがですか。
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夏目晴雄#27
○説明員(夏目晴雄君) 総理大臣が昨年ワシントンのプレスクラブでお話をした趣旨というのは、防衛庁が従来再三国会等において述べておりますように、わが国の防衛力整備の目標として周辺数百マイル、航路帯を設ける場合には千マイルの防衛というものをめどとして防衛力整備を進めているということを再三申し上げているわけですが、そういった趣旨と同じことをそのプレスクラブでも申し上げたというふうに理解しております。
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堀江正夫#28
○堀江正夫君 それはそれで一応御説明は終わりかと思いますが、もう一度聞きますが、私が言いました今度のアメリカが提案した趣旨と同じですかどうですか。
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夏目晴雄#29
○説明員(夏目晴雄君) これも再三繰り返しになりますが、アメリカはわが方の海上交通の安全確保についての考え方、すなわち憲法の枠内、個別的自衛権の枠内であるという前提、それからいま申し上げたようなわが国周辺数百マイル、航路帯を設ける場合は千マイルをめどとして防衛力の整備をするという前提を認識し承知した上でのいろいろな指摘であったというふうに考えております。
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