予算委員会

1983-09-21 参議院 全387発言

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会議録情報#0
昭和五十八年九月二十一日(水曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         西村 尚治君
    理 事         金丸 三郎君
    理 事         亀井 久興君
    理 事         初村滝一郎君
    理 事         藤井 裕久君
    理 事         村上 正邦君
    理 事         和田 静夫君
    理 事         峯山 昭範君
    理 事         内藤  功君
    理 事         柳澤 錬造君
                安孫子藤吉君
                岩動 道行君
                岡部 三郎君
                長田 裕二君
                海江田鶴造君
                梶原  清君
                古賀雷四郎君
                沢田 一精君
                杉山 令肇君
                関口 恵造君
                田中 正巳君
                土屋 義彦君
                内藤  健君
                成相 善十君
                鳩山威一郎君
                真鍋 賢二君
                増岡 康治君
                宮澤  弘君
                山本 富雄君
                糸久八重子君
                久保  亘君
                佐藤 三吾君
                志苫  裕君
                瀬谷 英行君
                高杉 廸忠君
                矢田部 理君
                塩出 啓典君
                鈴木 一弘君
                中野 鉄造君
                和田 教美君
                上田耕一郎君
                伊藤 郁男君
                青島 幸男君
                前島英三郎君
                森田 重郎君
    ─────────────
   委員の異動
 九月二十一日
    辞任         補欠選任
      成相 善十君    田沢 智治君
      中野 鉄造君    中西 珠子君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         西村 尚治君
    理 事
                亀井 久興君
                初村滝一郎君
                藤井 裕久君
                村上 正邦君
                和田 静夫君
                峯山 昭範君
                内藤  功君
                柳澤 錬造君
    委 員
                安孫子藤吉君
                岩動 道行君
                長田 裕二君
                海江田鶴造君
                梶原  清君
                古賀雷四郎君
                沢田 一精君
                杉山 令肇君
                関口 恵造君
                田沢 智治君
                田中 正巳君
                土屋 義彦君
                内藤  健君
                鳩山威一郎君
                真鍋 賢二君
                宮澤  弘君
                山本 富雄君
                糸久八重子君
                久保  亘君
                佐藤 三吾君
                志苫  裕君
                瀬谷 英行君
                高杉 廸忠君
                矢田部 理君
                塩出 啓典君
                鈴木 一弘君
                中西 珠子君
                和田 教美君
                上田耕一郎君
                伊藤 郁男君
                青島 幸男君
                前島英三郎君
                森田 重郎君
   国務大臣
       内閣総理大臣   中曽根康弘君
       法 務 大 臣  秦野  章君
       外 務 大 臣  安倍晋太郎君
       大 蔵 大 臣  竹下  登君
       文 部 大 臣  瀬戸山三男君
       厚 生 大 臣  林  義郎君
       農林水産大臣   金子 岩三君
       通商産業大臣   宇野 宗佑君
       運 輸 大 臣  長谷川 峻君
       郵 政 大 臣  桧垣徳太郎君
       労 働 大 臣  大野  明君
       建 設 大 臣  内海 英男君
       自 治 大 臣
       国 務 大 臣
       (国家公安委員
       会委員長)    山本 幸雄君
       国 務 大 臣
       (内閣官房長官) 後藤田正晴君
       国 務 大 臣
       (総理府総務長
       官)
       (沖縄開発庁長
       官)       丹羽 兵助君
       国 務 大 臣
       (行政管理庁長
       官)       齋藤 邦吉君
       国 務 大 臣
       (北海道開発庁
       長官)
       (国土庁長官)  加藤 六月君
       国 務 大 臣
       (防衛庁長官)  谷川 和穗君
       国 務 大 臣
       (経済企画庁長
       官)       塩崎  潤君
       国 務 大 臣
       (科学技術庁長
       官)       安田 隆明君
       国 務 大 臣
       (環境庁長官)  梶木 又三君
        ─────
       会計検査院長   鎌田 英夫君
        ─────
   政府委員
       内閣官房内閣審
       議室長
       兼内閣総理大臣
       官房審議室長   禿河 徹映君
       内閣法制局長官  茂串  俊君
       内閣法制局第一
       部長       前田 正道君
       人事院総裁    藤井 貞夫君
       人事院事務総局
       給与局長     斧 誠之助君
       内閣総理大臣官
       房総務審議官   橋本  豊君
       総理府人事局長  藤井 良二君
       警察庁長官官房
       長        太田 壽郎君
       警察庁刑事局長  金澤 昭雄君
       警察庁刑事局保
       安部長      鈴木 良一君
       行政管理庁長官
       官房総務審議官  竹村  晟君
       行政管理庁行政
       管理局長     門田 英郎君
       防衛庁参事官   新井 弘一君
       防衛庁長官官房
       長        佐々 淳行君
       防衛庁防衛局長  矢崎 新二君
       防衛庁人事教育
       局長       上野 隆史君
       防衛庁衛生局長  島田  晋君
       防衛庁経理局長  宍倉 宗夫君
       防衛施設庁長官  塩田  章君
       防衛施設庁施設
       部長       千秋  健君
       防衛施設庁労務
       部長       木梨 一雄君
       経済企画庁調整
       局長       谷村 昭一君
       経済企画庁調査
       局長       廣江 運弘君
       科学技術庁原子
       力局長      高岡 敬展君
       科学技術庁原子
       力安全局長    辻  栄一君
       環境庁長官官房
       長        加藤 陸美君
       環境庁自然保護
       局長       山崎  圭君
       国土庁地方振興
       局長       川俣 芳郎君
       法務省刑事局長  前田  宏君
       外務大臣官房領
       事移住部長    谷田 正躬君
       外務省欧亜局長  加藤 吉弥君
       外務省中近東ア
       フリカ局長    波多野敬雄君
       外務省経済局次
       長        妹尾 正毅君
       外務省条約局長  栗山 尚一君
       外務省国際連合
       局長       山田 中正君
       大蔵省主計局長  山口 光秀君
       大蔵省主税局長  梅澤 節男君
       大蔵省銀行局長  宮本 保孝君
       文部大臣官房長  西崎 清久君
       文部大臣官房審
       議官       齊藤 尚夫君
       文部省大学局長  宮地 貫一君
       文部省管理局長  阿部 充夫君
       厚生省公衆衛生
       局長       大池 眞澄君
       厚生省薬務局長  正木  馨君
       厚生省保険局長  吉村  仁君
       厚生省年金局長  山口新一郎君
       農林水産大臣官
       房長       角道 謙一君
       農林水産省経済
       局長       佐野 宏哉君
       林野庁長官    秋山 智英君
       通商産業大臣官
       房審議官     山田 勝久君
       通商産業省貿易
       局長       杉山  弘君
       資源エネルギー
       庁長官      豊島  格君
       中小企業庁長官  中澤 忠義君
       運輸省航空局長  山本  長君
       労働省労政局長  谷口 隆志君
       建設大臣官房長  豊蔵  一君
       建設大臣官房総
       務審議官     吉田 公二君
       建設省計画局長  台   健君
       自治省行政局公
       務員部長     坂  弘二君
       自治省財政局長  石原 信雄君
       消防庁長官    砂子田 隆君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        桐澤  猛君
   説明員
       会計検査院事務
       総局次長     佐藤 雅信君
       会計検査院事務
       総局第一局長   西川 和行君
   参考人
       日本銀行総裁   前川 春雄君
       税制調査会会長  小倉 武一君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○調査承認要求に関する件
○予算の執行状況に関する調査
○参考人の出席要求に関する件
○派遣委員の報告に関する件
    ─────────────
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西
西村尚治#1
○委員長(西村尚治君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 まず、調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、予算の執行状況に関する調査を行うこととし、この旨の調査承認要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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西
西村尚治#2
○委員長(西村尚治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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西
西村尚治#3
○委員長(西村尚治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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西
西村尚治#4
○委員長(西村尚治君) 予算の執行状況に関する調査を議題といたします。
 まず、理事会における協議決定事項について御報告いたします。
 質疑を行うのは本日及び明日の二日間とすること、質疑時間総計は二百八十分とし、各会派への割り当ては、自由民主党・自由国民会議及び日本社会党それぞれ八十分、公明党・国民会議五十分、日本共産党、民社党・国民連合及び参議院の会それぞれ二十分、新政クラブ十分とすること、質疑順位及び質疑者等についてはお手元の質疑通告表のとおりとすること、以上でございます。
 右、理事会決定どおり取り運ぶことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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西
西村尚治#5
○委員長(西村尚治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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西
西村尚治#6
○委員長(西村尚治君) 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のため、本日の委員会に日本銀行総裁前川春雄君及び税制調査会会長小倉武一君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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西
西村尚治#7
○委員長(西村尚治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、出席時刻等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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西
西村尚治#8
○委員長(西村尚治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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西
西村尚治#9
○委員長(西村尚治君) それでは、これより順次質疑を行います。和田静夫君。
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和田静夫#10
○和田静夫君 まず、概算要求について伺いたいと思います。
 厚生大臣でありますが、厚生省の概算要求、これは恐るべき社会保障制度に対する挑戦とでもいいますか、切り捨てである。健保連の試算によりましても、虫垂炎でもって三万円負担増になる。低所得者層の場合でも約二万円の負担増だ、胃がんは五万三千円、低所得者層でも三万円、こういうような負担増になる。これではせっかく所得税減税がこれから行われたとしても成果はまるまる奪われてしまう、ある意味では持ち出しになってしまう。そういう危険性さえあるのでありますが、見解を承ります。
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林義郎#11
○国務大臣(林義郎君) 和田委員の御質問にお答えを申し上げます。
 国民の負担増になるような、患者の負担増になるような改革ではないかと、こういうふうなお話でございますが、いまお話がございました虫垂炎その他の話は、計算すればまさにそういうことになると思います。思いますが、これは現在では組合健康保険の本人あるいは政府管掌健康保険の本人、これらにつきましては給付率が十割の給付を保険で行う、ただし、それらの家族、または国民健康保険につきましては七割と、こういうことになっておるわけでありますから、いまでもこれらの家族の方々や国民健康保険につきましては同じような負担がかかっておるわけであります。
 私は、そういった点でいま考えておりますのは、先生もよく御承知のとおり、医療費が毎年一兆円ずつふえてきておる、その膨張をどういうふうな形で考えていったらよろしいか。医療費というものが、老齢化社会に入ってくる、さらには医療の技術、医療そのものが進歩してきておりまして、いい医療を受けられるようになってきているわけでありますから、それはやっぱり国民みんな受けられるような形にしていかなければならない。そういったようなことを考えますと、私は一部の負担をしてもらってもそれが受診の抑制になるとは考えておりませんし、また先生もよく御指摘になると思いますけれども、医療については濃厚診療であるとか不正な診療が多いという御批判もある。
 医療につきましてはいろいろな点で国民的な不信を招いている点があるわけでございますから、そういったものをやはり改善するための基本的な考え方をやっていかないと将来の医療体制というものができなくなる、崩壊してしまうのではないかという心配から、今回の予算、まあたまたま先ほどお話ございましたようなことですが、これを契機にいたしまして私たちは抜本的な改正をやろうと。実は、私は昨年の十一月に任命されまして厚生大臣になりましてから、いろいろとその辺の問題も考え、また諸外国のいろいろな問題も私自身も勉強いたしまして新しい方向づけをやっていくことが必要だろう、そういうことで考えているわけであります。
 もう一つ言いますと、十割負担ということになりますと、えてして薬代がかさんでくるという傾向は否定できないところでありますから、やはり適正な薬、濃厚診療でないところの医療に持っていくということが必要なことではないか。そういったことを中心に考えましていろいろな案を出したところでございます。私は、基本としては、現在の医療保険制度が果たしている役割りというものは大変いいものがある。これの全体の体系を維持しながらやっていかなければならない。増大する医療費に対応して保険料を次から次へと上げていくというような形というものは私はやっぱり考え直していく必要があるのではないか、そういうふうなことを考えまして、今回のような考え方を御提案しておるわけでございます。
 また、いずれいろいろなところにお話をしなければなりません。審議会その他にもお話をしなければなりませんし、また国民の各位からいろいろな御意見が出てくると思います。私は、そういったものは素直に謙虚に受けとめましていい医療改革の方向に持ってまいりたい、こういうふうに考えておるものでございます。
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和田静夫#12
○和田静夫君 いろいろの論調がこの論議が始まりましてから出ていますが、言えることは、第一に手続が問題である。つまり、なぜもっと率直に国民的合意の形成を図る努力をしなかったんだろう、なぜ概算要求という形で唐突に抜き打ち的にこういうことを出すのだろう、こういう疑問はもう明確でありますが、いかがですか。
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林義郎#13
○国務大臣(林義郎君) 私の方で前から国会でのいろいろな御審議のときも、ときどきそういったお話は申し上げておりまして、医療の問題については改革をしていかなければならない。新聞にもビタミン剤をどうするとか給食費をどうするだとかいうような個別の問題はありました。私は、そういったものも含めまして、すべての問題についてやっぱり考えていかなければならないのではないか、こういうことでいま案をまとめつつあるところでございまして、概算要求はその一つのステップである。もちろん概算要求でございますから、これから予算編成ということになれば当然十二月の末ということになるんでしょう。だから、それまでに十分時間もございますから、いろんな御議論を総合して本当に国民の信頼のおけるところの医療制度、そういったものの確立にこれからも努力をしてまいりたい、そういうふうに考えておるところでございます。
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和田静夫#14
○和田静夫君 今日の国民医療費の膨張というのは確かにゆゆしい問題であります。現在の財政事情からすればその合理化、スリム化が必要であるということをお互い認めるところですが、しかしこの膨張は主として私は医療の供給の側に問題がある、そういうふうに考えています。医者にかかりにくいような状態にする、そういうことはこれは全く逆行じゃないか、逆じゃないか。まずやるべきことは乱診乱療の排除、そういうふうに思いますが、いかがですか。
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林義郎#15
○国務大臣(林義郎君) 医者にかかりにくくするということは私の方は考えておりません。それは先ほど申しました国民健康保険あるいは家族と本人十割給付のところと比較してみますと、やっぱり受診率につきましてはそんなに差はないんです。ただ、十割のところになりますと、あと一人当たりの医療費、まあ薬代でございますが、そういったものが、概してみますと、十割の場合の方が二割から三割高くなっている、こういうようなことはございます。そこの中で、これは全体の統計でございますから一つ一つの個別の診療についてどうだという話ではございませんが、やっぱりその傾向の中に濃厚な診療であるとか、少し薬のやり過ぎではないかという問題が私は酌み取れると思うんです。
 お互い私たちも、私もいまは国家公務員共済組合である、かつても国家公務員共済組合でありました。そのときに診療所に行くとたくさん薬をくれたというような経験は皆さんだれもお持ちではないかと思うんです。そこへプライスメカニズムをある程度まで働かすことによりまして、医者の方も、やっぱり患者さん、あんまり費用を取るということだと出す方も制限する。それからもらう方も、それは十割でして、全然払わなければもらってもということになるんですが、少しでも費用を負担するということになればやっぱり抑制的な効果が働くのではないか。むしろそういったことを一つのてこにいたしまして本当に適正な医療が行われるように私たちは考えてまいりたい。
 その制度の中に、ある程度までコスト意識と申しますか、プライスメカニズムの観念を少し入れていかないと、出来高払い制度というものをやっておりますから、家を建てるときに、この家を建ててくれ、何でもいいから幾らかかってもというような話では私はいかないと、こう思うわけでございまして、そういったことをぜひ少しでもいいからやっていこう。しかし、これを全部でやれなんてなりましたら大変なことでございますから、そういったことのないようには当然していかなければなりません。
 と同時に、保険の中で弱者というのがやっぱりあります。それから経済的にもまだ余裕のある方があります。私は、そういった意味で、経済的ないわゆる低所得者につきましては頭打ちは三万円である、一件当たりどんなにかかりましても三万円であるということを頭打ちにしたい。それから一般の方々には五万四千円ぐらいのものを頭打ちにしていくというような段階を設けたいと思っております。したがいまして、たとえば五十万も百万も医療費がかかる、こういうことになりましても、それは頭打ちの五万四千円である、低所得者につきましては三万円である、こういうふうに制度をつくっていくのがいいのではないかというふうに考えておるところでございます。
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和田静夫#16
○和田静夫君 その弱者で考えてみると、老人保健法の施行に伴いまして新たな問題がたくさん出ています。老人に退院を迫る病院あるいは入院拒否をされてたちい回しにされる御老人、退院を迫られて数万円の贈り物をするなどというようなケースというものはいっぱいあるわけですが、こういう実態は把握されていますか。
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林義郎#17
○国務大臣(林義郎君) 二月から老人保健法の施行をいたしまして、老人につきましては特別の診療報酬の体系をつくりました。私たちの方は、これは各県でいろいろと実態把握をやっていますから、その辺の事情は十分に聞かしておるところでございます。
 詳細につきましては事務当局から御答弁をさせていただくことをお許しいただきたいと思います。
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吉村仁#18
○政府委員(吉村仁君) いま先生御指摘のような事態が若干あるということは、これは事実だろうと思います。しかし、私どもも大局的に考えまして、老人保健法の実施に伴いましてさしたる混乱あるいはそういう非常に不適正な事態というのはそれほど多いとは思っておりません。
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和田静夫#19
○和田静夫君 把握されている実態等についてどういう対策を立てますか。
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吉村仁#20
○政府委員(吉村仁君) 私ども、個々にそういうケースがありますならば、それをお聞きいたしまして、是正できるものならば是正をしていきたいと、こういうふうに思います。
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和田静夫#21
○和田静夫君 社会労働委員会にあと譲りますが、概算要求に関しての第二ですが、私学助成についてです。
 国士舘大学に五年間の補助金不交付措置をとったわけですね。文部大臣、依然として事件の全貌はやぶの中です。特に海外送金の不正の問題がわからない。これはどういうことになっていましょうか。
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瀬戸山三男#22
○国務大臣(瀬戸山三男君) 私学助成については、五十九年度の概算要求で一〇%マイナスのシーリングのとおりにいま計画をいたしております。
 国士舘大学についていろいろ問題がありました。先般来学校当局に対していろいろ調査をし、指導をし、現在それを進めておる、こういう状況でございます。
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和田静夫#23
○和田静夫君 海外送金。
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阿部充夫#24
○政府委員(阿部充夫君) お答えいたします。
 国士舘大学のいわゆる海外事業の問題でございますけれども、ブラジル等で武道館の建設等を行っております。私どもはこれまで国士舘から何回かにわたりまして事情聴取をいたしました。その結果判明いたしております点は、ブラジル関係に武道館の建設費等として約十億円、それからエジプト関係でございますが、これも武道館の建設費といたしまして約三億四千五百万円、それからアメリカ関係は国士舘大学のアメリカ支部の建物購入費ということで約一億一千四百万円、合計いたしまして十四億六千万円という金額の送金が行われておるわけでございます。
 国際化の進展に伴いまして、こういう私学が国際交流事業を行うということ自体は決して悪いことだとは思わないわけでございますけれども、しかしながら、非常に多額の経費を支出するわけでもございますし、また外国との関係というむずかしい問題もあるわけでございますので、十分慎重な計画を立てて適切に配慮をしてやるようにということで、大学側に注意をかねてから促しておったところでございますが、先般柴田総長をお招きいたしまして事情聴取等を行いました時点におきまして、今後この事業の拡充は一切しないという回答を得ておるところでございます。
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和田静夫#25
○和田静夫君 警察庁、この国士舘事件についての捜査内容。
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金澤昭雄#26
○政府委員(金澤昭雄君) お答えをいたします。
 国士舘大学の事件につきましては、ことしの七月四日の発生でございます。被害者が同大学の安高常務理事、被疑者が同大学のOBであります中村と田代の二名でございます。面会を求めて参りましたが、その際に話がいろいろこじれまして、近くの部屋に置いてありました文化包丁で安高常務理事を刺殺する、こういった事件でございます。その日に検挙いたしまして送致をするということで事件の方は終結をしております。現在、背後関係その他については、いまのところ把握してないという状況でございます。
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和田静夫#27
○和田静夫君 文部大臣、補助金の不交付あるいは学長の退陣要請だけでこの大学の暴力的体質が変わるというふうにはこれはもう考えられませんが、今後の対策は。
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瀬戸山三男#28
○国務大臣(瀬戸山三男君) 国士舘大学については、先ほども申し上げましたように厳重に警告を発し、経営体制、理事体制の刷新を求めておるところでございまして、まだその結論を得るまでには至っておらない。学校でございますから、いわゆる教育の場らしくやってもらいたいという観点から指導をしていく、こういう状況でございます。
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和田静夫#29
○和田静夫君 時期的にはどういう進め方になるんですか。
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