海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会

2009-04-17 衆議院 全307発言

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会議録情報#0
平成二十一年四月十七日(金曜日)
    午前九時三分開議
 出席委員
   委員長 深谷 隆司君
   理事 木村  勉君 理事 小池百合子君
   理事 後藤田正純君 理事 新藤 義孝君
   理事 中谷  元君 理事 長島 昭久君
   理事 鉢呂 吉雄君 理事 佐藤 茂樹君
      あかま二郎君    新井 悦二君
      石原 宏高君    江渡 聡徳君
      越智 隆雄君    大塚  拓君
      木原  稔君    北村 茂男君
      佐藤ゆかり君    杉田 元司君
      鈴木 馨祐君    冨岡  勉君
      中根 一幸君    西本 勝子君
      葉梨 康弘君    橋本  岳君
      松浪健四郎君    松本 洋平君
      三原 朝彦君    矢野 隆司君
      大島  敦君    川内 博史君
      後藤  斎君    田嶋  要君
      武正 公一君    伴野  豊君
      平岡 秀夫君    松野 頼久君
      三日月大造君    三谷 光男君
      鷲尾英一郎君    渡辺  周君
      石井 啓一君    冬柴 鐵三君
      赤嶺 政賢君    阿部 知子君
      保坂 展人君    下地 幹郎君
    …………………………………
   外務大臣         中曽根弘文君
   国土交通大臣       金子 一義君
   防衛大臣         浜田 靖一君
   外務副大臣        伊藤信太郎君
   国土交通副大臣      加納 時男君
   防衛副大臣        北村 誠吾君
   国土交通大臣政務官    岡田 直樹君
   政府特別補佐人
   (内閣法制局長官)    宮崎 礼壹君
   政府参考人
   (内閣官房総合海洋政策本部事務局長)       大庭 靖雄君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 中島 明彦君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 廣木 重之君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 知原 信良君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 宮川眞喜雄君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 小原 雅博君
   政府参考人
   (外務省総合外交政策局長)            別所 浩郎君
   政府参考人
   (外務省国際法局長)   鶴岡 公二君
   政府参考人
   (国土交通省総合政策局次長)           長田  太君
   政府参考人
   (国土交通省海事局長)  伊藤  茂君
   政府参考人
   (海上保安庁長官)    岩崎 貞二君
   政府参考人
   (防衛省防衛参事官)   岩井 良行君
   政府参考人
   (防衛省大臣官房長)   中江 公人君
   政府参考人
   (防衛省運用企画局長)  徳地 秀士君
   衆議院調査局海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別調査室長           金澤 昭夫君
    —————————————
委員の異動
四月十七日
 辞任         補欠選任
  中森ふくよ君     西本 勝子君
  吉田六左エ門君    佐藤ゆかり君
  大島  敦君     三日月大造君
  伴野  豊君     鷲尾英一郎君
  阿部 知子君     保坂 展人君
同日
 辞任         補欠選任
  佐藤ゆかり君     吉田六左エ門君
  西本 勝子君     中森ふくよ君
  三日月大造君     大島  敦君
  鷲尾英一郎君     後藤  斎君
  保坂 展人君     阿部 知子君
同日
 辞任         補欠選任
  後藤  斎君     伴野  豊君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律案(内閣提出第六一号)
     ————◇—————
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深谷隆司#1
○深谷委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律案を議題といたします。
 この際、お諮りいたします。
 本案審査のため、本日、政府参考人として内閣官房総合海洋政策本部事務局長大庭靖雄君、外務省大臣官房審議官中島明彦君、外務省大臣官房審議官廣木重之君、外務省大臣官房審議官知原信良君、外務省大臣官房審議官宮川眞喜雄君、外務省大臣官房参事官小原雅博君、外務省総合外交政策局長別所浩郎君、外務省国際法局長鶴岡公二君、国土交通省総合政策局次長長田太君、国土交通省海事局長伊藤茂君、海上保安庁長官岩崎貞二君、防衛省防衛参事官岩井良行君、防衛省大臣官房長中江公人君及び防衛省運用企画局長徳地秀士君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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深谷隆司#2
○深谷委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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深谷隆司#3
○深谷委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。赤嶺政賢君。
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赤嶺政賢#4
○赤嶺委員 おはようございます。日本共産党の赤嶺政賢です。
 ソマリア沖の海賊問題に関する国連安保理決議について聞きます。
 去年の六月以降、ソマリア沖の海賊問題にかかわって、一八一六、一八三八、一八四六、一八五一という安保理決議が採択をされています。いずれの決議においても、国連憲章第七章のもとで行動することに言及し、ソマリア沖の海賊問題が、国際の平和及び安全に対する脅威となっているソマリア情勢をさらに悪化させるものである、このように認定しているわけです。
 外務大臣に伺いますが、政府の説明によれば犯罪行為にすぎない海賊問題が、国際の平和と安全に対する脅威となっているソマリア情勢をさらに悪化させるとはどういうことですか。
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中曽根弘文#5
○中曽根国務大臣 御指摘の、今委員がおっしゃいました累次の安保理の決議というものは、これはソマリア沖の海賊事案が国際の平和それから安定に対しての脅威となっている、そういうソマリア情勢をさらに悪化させていると認定をした上で、ソマリア暫定連邦政府、いわゆるTFGでございますけれども、ここからの明示的な要請を踏まえまして、これらに対処するために、国連憲章第七章のもとで行動することとして、そして種々の決定や要請などを行っているものでございます。
 御指摘の安保理決議が国連憲章に言及をしておりますのは、ソマリア沖での事態の深刻さにかんがみまして、安保理が強い政治的な意思を示すとともに、そして、ソマリアの領域における各国の活動に対するソマリア自身の同意を補強するためと考えられるところでございます。
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赤嶺政賢#6
○赤嶺委員 海賊の行為がソマリア情勢を具体的にどのように悪化させているのですか。
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別所浩郎#7
○別所政府参考人 お答えいたします。
 安保理決議の内容についての解釈につきましては、もちろん有権的に解釈できるのは安保理そのものだけでございますが、この決議そのものに書いてございますのは、まさに、前文のところでございますけれども、こういう海賊行為があるということによって、これが、ソマリアの領海のものもございますし、その沖の公海のものもあるわけでございますけれども、今御案内のとおりに、ソマリアの内政自体が非常に乱れておりますので、そういった状況にかんがみれば、やはりソマリアの状況にとって決して望ましい状況ではない。むしろ悪化させる悪い状況に追加的な要素として加わっている。
 そういったことが、ソマリアが国際の平和と安定に脅威となっているということにかんがみれば、この海賊の行為がそういう事態をさらに招いているということを述べているということでございます。
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赤嶺政賢#8
○赤嶺委員 ですから、先ほどの外務大臣の答弁の繰り返しになっているわけですが、私が聞きましたのは、海賊の行為が具体的にソマリア情勢の何を悪化させているかという、この悪化させている具体的な中身を聞いているんですが。
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別所浩郎#9
○別所政府参考人 先ほど申しましたように、安保理の決議の内容については日本が勝手に有権的解釈することはできませんので、そこのところは御理解いただきたいと思いますけれども、この決議自体には、それを具体的な形での言及はございません。
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赤嶺政賢#10
○赤嶺委員 例えば、海賊行為によって得た資金がソマリア国内の武装勢力に回る、あるいは、その資金で武器を調達するなどして内戦が悪化しかねないということもあるのですか。
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別所浩郎#11
○別所政府参考人 まず、その事実関係については私ども必ずしも承知しているわけではございませんが、いずれにせよ、この決議自体でどういう趣旨で書いてあるということにつきましては、先ほど申し上げましたとおりに明示的に決議には書かれていないということでございます。
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赤嶺政賢#12
○赤嶺委員 しかしソマリア情勢を悪化させるということで、国連憲章第七章のもとでということになっているわけですが、その辺の中身について、政府は有権的に解釈できないということで答弁を逃げるのではなくて、なぜ国連安保理決議が上がったか、海賊の行為がソマリアの情勢を具体的に悪化させると、それは国際的な認識を持つ上でとても大事なことだと思いますよ、委員長。
 この海賊問題を議論する上で、そういうようなものを、文言に書いてあるとおりだからそれを読めばわかるだろうぐらいの説明ではちょっといかがなものかと思いますけれども、もう一度具体的に答えてください。
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別所浩郎#13
○別所政府参考人 一連の決議でございますが、例えば一八三八、先ほど引用されたものについて申し上げますと、この前文の中で幾つかのことが書いてあるわけでございます。その中で、例えばソマリアの内政関係につきましても、いわゆる暫定政府が和平を目指して努力しているというようなことにも触れながら、しかし、暫定政府としてさらにこの海賊の問題についても国際的な協力を要望しているというようなことにも認識を示しているわけでございます。
 そういった中で、先ほど申しましたような海賊の問題というものがソマリアの情勢を、やはり不安定なソマリアの情勢をさらに悪化させる要因になっているという認定をしているのだろうと思っております。
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赤嶺政賢#14
○赤嶺委員 先ほどの答弁よりは私の理解は一歩前進しましたけれども、そうしますと、政府はソマリア沖の海賊問題は犯罪だ、あるいはそれへの対処は警察活動だと言ってきたわけですが、安保理決議はそれにとどまらない、つまり、ソマリア問題の一環としての海賊問題、このようにとらえているという理解でよろしいですか。
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別所浩郎#15
○別所政府参考人 先ほどから申し上げているとおりでございまして、ソマリア情勢自体のこの現状が国際の平和と安定にとって脅威であるという認識を一方で述べておりまして、また、そういった海賊の存在というものがこれをさらに悪化させている、そういう形で決議では整理されているところでございます。
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赤嶺政賢#16
○赤嶺委員 ソマリアの国内の情勢と海賊の問題は不離一体に結びついているという理解でよろしいですね、外務大臣。
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中曽根弘文#17
○中曽根国務大臣 今政府参考人から御答弁申し上げましたけれども、ソマリアにおける内政状況が非常に不安であり混乱をしているというところから、またさらには海賊行為が発生したこの経緯というものも、漁民の問題とかいろいろありますけれども、そういうものが影響してといいますか、一つの原因となって海賊行為というのがあると思いますし、またこの海賊行為というものが頻繁に行われることによってソマリアの情勢も不安定化している、そういうことだと思います。
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赤嶺政賢#18
○赤嶺委員 非常にわかりにくい答弁が続いているものですから、もうちょっとわかりやすい質問をしたいと思うんですが、ソマリア国内のある武装勢力が武器の調達のための資金確保を目的として海賊行為を働いている可能性もあるということですか。その可能性は否定できますか。
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別所浩郎#19
○別所政府参考人 いろいろなことが説として言われておりますけれども、私どもとして、具体的にどういう形で資金が流れているかということについて把握できているわけではございません。
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赤嶺政賢#20
○赤嶺委員 単純に海賊問題だけではない、安保理決議に基づいて各国の軍隊が出動しているのは、ソマリア情勢の認識があっての上での第七章ということになっているのかなと思います。
 各国の軍隊が行っている海賊船に対する臨検や拿捕や武器の使用というのは、これは警察の活動とはとらえられなくなってくるのではありませんか。
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鶴岡公二#21
○鶴岡政府参考人 累次御答弁申し上げている点でございますが、国連憲章二条四項におきましては、一般的に武力の行使に対する禁止が国際法上かかっております。他方、今回行われているような各国の海賊対策というものにつきましては、二条四項に言われている武力の行使に相当しないという前提で各国に対する要請を安保理としては決議の形で決定したと承知しております。
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赤嶺政賢#22
○赤嶺委員 なかなか本当に国連安保理決議をめぐってまだ私の理解が至りませんけれども、ただ、各国の軍隊があそこでやっているのは安保理決議に基づく行動で、単純に警察活動と言えるのかどうか、大いに疑問であります。
 防衛大臣に伺います。
 先日の質疑の中で、平岡議員の質問に対して、今回の海上警備行動は、日本国民の人命、財産を緊急に保護する必要があるから発令したものであって、国連安保理決議の要請に応じて派遣したものではない、我が国の船舶協会などの要請もあり、そういった客観的な事実の中で判断した、このように答弁しております。
 もちろん船舶協会などの要請もあったと思いますけれども、国連安保理決議を受けたものでもあるのではありませんか。
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浜田靖一#23
○浜田国務大臣 当然その枠組みは、今お話にあるように、安保理決議というのは十分に我々の考慮の中にあるわけでありますけれども、しかし、我が国の政府の責任として、そういった要請等も踏まえて海上警備行動というのを発令したということでありますので、それは当然安保理決議もありということでありますし、ただ、我々とすれば、純然たる、そういった日本人の生命財産を守るということが一番の大きな理由だというふうには思っております。
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赤嶺政賢#24
○赤嶺委員 つまり、もちろん国民の生命財産を守るということと、それから、安保理決議に基づいて出しているという理解でよろしいですね。
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浜田靖一#25
○浜田国務大臣 当然、そういった海外からの意見、議論というのがあって、国連の方でもそういうことがあるということだと思います。
 ただ、今回の法案そしてまた海上警備行動というのは、あくまでも海賊に対する考え方というのが中心でありますので、我々とすれば、そういった船舶協会等の要請等に基づいて行ったということは当然のことだと思っております。
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赤嶺政賢#26
○赤嶺委員 いや、今回の法案も安保理決議に基づいている、そういう面もあるということですよね。
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浜田靖一#27
○浜田国務大臣 先ほど局長の方からも御説明がありましたように、国連決議の中で、武力の行使ではないということも含めて、これは国際法条約の中で認められたことになるわけですから、当然、先生のおっしゃるように、安保理決議もその中の、枠にも一つかかっているということだと思っております。
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赤嶺政賢#28
○赤嶺委員 もうちょっとソマリア情勢と海賊の関係を、具体的にもっと説明すべきですよ。そういう説明抜きに、安保理決議に基づいて出ているというような……ヤジいや、安保理決議の中身を読めばわかるというのは国会じゃないんです。やはり説明しなきゃ、政府が。それが国会の審議ですから。そういうことを強く申し上げたいと思います。
 世界の各国も安保理決議に基づいて艦船を向こうに派遣している、ソマリア沖に派遣している、これは間違いありませんね。
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別所浩郎#29
○別所政府参考人 各国、船を出します際に広報、公表をしていることもございます。そういうものを見ていく場合に、安保理決議を具体的に引いている場合もございますが、引いていない場合もございます。
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