内閣委員会

2021-03-16 参議院 全376発言

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会議録情報#0
令和三年三月十六日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         森屋  宏君
    理 事
                酒井 庸行君
                徳茂 雅之君
                木戸口英司君
                平木 大作君
                矢田わか子君
    委 員
                大家 敏志君
                岡田 直樹君
                古賀友一郎君
                山田 太郎君
                山谷えり子君
                和田 政宗君
                小沼  巧君
                塩村あやか君
                杉尾 秀哉君
                石川 博崇君
                柴田  巧君
                高木かおり君
                市田 忠義君
                田村 智子君
   国務大臣
       国務大臣
       (内閣官房長官) 加藤 勝信君
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)    小此木八郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(規制改
       革))      河野 太郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(科学技
       術政策))    井上 信治君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(少子化
       対策))     坂本 哲志君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(経済財
       政政策))    西村 康稔君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(男女共
       同参画))    丸川 珠代君
       国務大臣     平井 卓也君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  坂井  学君
   副大臣
       内閣府副大臣   赤澤 亮正君
       厚生労働副大臣  山本 博司君
   大臣政務官
       厚生労働大臣政
       務官       大隈 和英君
       厚生労働大臣政
       務官       こやり隆史君
   政府特別補佐人
       人事院総裁    一宮なほみ君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        宮崎 一徳君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       溝口  洋君
       内閣官房内閣審
       議官       時澤  忠君
       内閣官房内閣審
       議官       梶尾 雅宏君
       内閣官房内閣審
       議官       植松 浩二君
       内閣官房内閣審
       議官       渡邊 昇治君
       内閣官房内閣審
       議官       伊吹 英明君
       内閣官房内閣審
       議官       二宮 清治君
       内閣官房内閣審
       議官       河村 直樹君
       内閣官房内閣審
       議官       内山 博之君
       内閣官房国際博
       覧会推進本部事
       務局次長     高科  淳君
       内閣官房内閣人
       事局人事政策統
       括官       堀江 宏之君
       内閣法制局第一
       部長       木村 陽一君
       人事院事務総局
       職員福祉局長   合田 秀樹君
       内閣府大臣官房
       長        大塚 幸寛君
       内閣府大臣官房
       審議官      井上 諭一君
       内閣府大臣官房
       審議官      村手  聡君
       内閣府政策統括
       官        籠宮 信雄君
       内閣府地方創生
       推進事務局審議
       官        武井佐代里君
       内閣府子ども・
       子育て本部統括
       官        嶋田 裕光君
       内閣府日本学術
       会議事務局長   福井 仁史君
       警察庁長官官房
       サイバーセキュ
       リティ・情報化
       審議官      河原 淳平君
       警察庁生活安全
       局長       小田部耕治君
       警察庁警備局長  大石 吉彦君
       消費者庁審議官  片岡  進君
       総務省大臣官房
       審議官      米澤 俊介君
       総務省大臣官房
       審議官      阿部 知明君
       外務省大臣官房
       審議官      高杉 優弘君
       文部科学省大臣
       官房審議官    塩崎 正晴君
       文部科学省総合
       教育政策局社会
       教育振興総括官  寺門 成真君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    間 隆一郎君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    宮崎 敦文君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    志村 幸久君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    大坪 寛子君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    富田  望君
       厚生労働省子ど
       も家庭局児童虐
       待防止等総合対
       策室長      岸本 武史君
       厚生労働省社会
       ・援護局障害保
       健福祉部長    赤澤 公省君
       経済産業省商務
       情報政策局商務
       ・サービス政策
       統括調整官    山本 和徳君
   参考人
       日本放送協会副
       会長       正籬  聡君
       独立行政法人地
       域医療機能推進
       機構理事長    尾身  茂君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○内閣の重要政策及び警察等に関する調査
 (内閣官房、内閣府及び沖縄基地負担軽減の基
 本方針に関する件)
 (警察行政、領土問題及び海洋政策の基本方針
 に関する件)
 (国際博覧会、食品安全、クールジャパン戦略
 、知的財産戦略、科学技術政策及び宇宙政策の
 基本方針に関する件)
 (デジタル改革、情報通信技術政策及びマイナ
 ンバー制度の基本方針に関する件)
 (行政改革、国家公務員制度及び規制改革の基
 本方針に関する件)
 (一億総活躍及び少子化対策の基本方針に関す
 る件)
 (経済再生、全世代型社会保障改革及び経済財
 政政策の基本方針に関する件)
 (東京オリンピック競技大会・東京パラリンピ
 ック競技大会、女性活躍及び男女共同参画の基
 本方針に関する件)
 (令和三年度人事院業務概況に関する件)
    ─────────────
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森屋宏#1
○委員長(森屋宏君) ただいまから内閣委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 内閣の重要政策及び警察等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官溝口洋君外三十六名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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森屋宏#2
○委員長(森屋宏君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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森屋宏#3
○委員長(森屋宏君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 内閣の重要政策及び警察等に関する調査のため、本日の委員会に日本放送協会副会長正籬聡君及び独立行政法人地域医療機能推進機構理事長尾身茂君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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森屋宏#4
○委員長(森屋宏君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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森屋宏#5
○委員長(森屋宏君) 内閣の重要政策及び警察等に関する調査を議題とし、去る九日に聴取いたしました国務大臣の所信等に対し、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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和田政宗#6
○和田政宗君 皆様おはようございます。自由民主党・国民の声の和田政宗でございます。
 早速質問に入ってまいります。まず、新型コロナウイルス感染症の対策についてお聞きをしたいというふうに思います。
 新型コロナウイルス対策について、現状の分析と一都三県の緊急事態宣言解除の見通し、新型コロナ感染症封じ込めへの決意を大臣からお答え願います。
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西
西村康稔#7
○国務大臣(西村康稔君) お答え申し上げます。
 直近の新規陽性者の数、感染状況についてでありますが、ずうっと減少傾向続いていたところが横ばいになり、若干微増の傾向にあるということでございます。引き続き高齢者施設での感染クラスターが発生しているほか、高齢者を中心にいわゆる昼カラオケ、カラオケでの感染クラスター、それから、ここに来てまた会食あるいは家庭での食事会、こういったことでのクラスターが発生しておりますし、若い人の感染も少しずつまた増えてきております。改めて感染防止策の徹底をお願いしたいというふうに思います。
 そして、首都圏の状況につきましては、それぞれの指標、六つの指標を私ども毎日分析をしておりますけれども、前回三月五日の時点で二週間の延長を決めた時点では、特に病床がぎりぎりの数字、辛うじて五〇%を切ってくるという状況だったものですから二週間延長ということにしたわけでありますけれども、この間、感染防止策の徹底を更に呼びかけ、これは八時までの時短の見回り、呼びかけ、テレワークの徹底、こういったことをやりながら病床の確保に努めてきておりまして、この結果、病床の使用率は徐々に減少し、改善をしてきているという状況であります。
 そして、あわせて、諮問委員会からは感染の再拡大を防ぐために七つの項目を御指摘をいただいておりまして、例えば、国としては、いわゆる無症状の人の感染を早期に特定していくためのモニタリング検査、この準備を一都三県と調整しながら進めているところでありますし、また、一都三県においてはいわゆる見えない感染源、なかなか見えにくいと、これを特定していくための深掘りの積極的疫学調査、これを進めていくための準備、こういったものを進めているところであります。
 ステージ3相当になっているということを、確実にこれなっているかどうかを見極める、そしてこの七つの項目についてしっかりと体制ができているかどうか、これを見極めているところでありますけれども、いずれにしましても、専門家の皆さんの御意見をお聞きして、今週、しかるべきタイミングで適切に判断をしていきたいというふうに考えております。
 その上で、これはいつも解除の際は大きな課題となるんですけれども、やはり緊急事態宣言を解除するとなると緊張感が途切れていくわけでありますので、いつのタイミングで解除しても、いずれどこかでは解除しなきゃいけませんので、どこのタイミングで解除しても、やはりその後の感染拡大を防いでいくための防止策、この徹底をお願いをしていきたいというふうに思っております。
 特にこの春の時期、三月、四月、行事も多いですし、気候も良くなる時期でありますので、感染防止策の徹底をお願いしたいと思いますし、また、感染を再拡大させないためにも、今お願いしております時短なども段階的に緩和をしていく、こういった考えでおります。
 また、高齢者施設での集中的な検査をしっかりと進めていくこと、あわせて、モニタリング検査を実施をして感染再拡大の兆しを早期に見付ける、これ、行政検査とかいわゆる民間の検査のデータなどもあわせて、またSNSのつぶやきなどの分析もあわせて再拡大の兆しを早期に見付けて、そこでクラスター対策をやり、また場合によってはまん延防止等重点措置を機動的に活用して、その範囲で感染を抑え込んでいければというふうに考えております。
 あわせて、ワクチン接種を着実に実施するということ、こういった対策を講じることによって、今後も流行は起こります、なかなかゼロにはできないウイルスでありますけれども、しかしそれを大きな流行にしないと、再拡大させないという決意で臨んでいきたいというふうに考えております。
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和田政宗#8
○和田政宗君 特に重要な時期だというふうに思いますので、しっかりと取り組んでいただければというふうに思います。
 大臣につきましては御退席いただいて構いませんので、委員長の差配をお願いいたします。
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森屋宏#9
○委員長(森屋宏君) 西村国務大臣は御退席いただいて結構です。
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和田政宗#10
○和田政宗君 新型コロナウイルス感染症について引き続き聞いてまいりますけれども、この対策に対する政府の施策の広報についてお聞きをしたいというふうに思います。
 インターネットの動画やCM、テレビCMなどを活用しまして正確な情報を国民に届けることが重要だと考えますけれども、この取組、私、今年に入って進んできたというふうに思っておりますが、どのような取組を行っているでしょうか。
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梶尾雅宏#11
○政府参考人(梶尾雅宏君) お答えいたします。
 情報発信につきましては、御指摘のとおり国民の皆様に御協力をいただくということが大変大事でございますので、新型コロナ感染症につきましての正確な情報というものを伝えながら関心を持ってもらえるように、ツイッター、ユーチューブといったSNSを用いた発信ですとか、例えば後遺症に関して分かりやすく説明する、専門家である忽那先生によります動画をインターネット、あるいは新宿、渋谷、池袋、有楽町の街頭ビジョンで放映する、あるいは若者向けでハッシュタグ、キープセーフフォーキャンペーンというのをやっています。この第二弾の動画についても、同じくインターネットでの発信や今申しました四か所での街頭ビジョンでの放映、またテレビCMにつきましても、緊急事態宣言中の不要不急の外出自粛ですとか会話のときにマスクをしていただく、こういったことをテレビCMも放映してございます。こういったものに取り組んでいるところでございます。
 引き続き、国民の皆様に共感を持っていただけるようなメッセージというのを発信に努めて、お一人お一人の協力をいただきながら感染拡大を抑えていけるような広報に取り組んでいきたいと思っております。
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和田政宗#12
○和田政宗君 正確で分かりやすい情報がしっかり届くように、引き続き取り組んでいただければというふうに思います。
 続きまして、テロ対策などについてお聞きをしていきたいというふうに思います。
 東京オリンピック・パラリンピックを控える中、テロ対策は極めて重要です。革マル派、中核派等の過激派の動向の分析とその対応はどのようになっているでしょうか。
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小此木八郎#13
○国務大臣(小此木八郎君) 極左暴力集団、大会の開催に対し批判的な主張を展開していることは承知をしておりまして、警察においてはこれらの団体による違法行為やテロ発生を未然に防止するため、情報収集、分析を強化しております。
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和田政宗#14
○和田政宗君 その過激派に関連してですが、平成三十年の質問主意書への答弁書、これは野党議員の質問主意書への答弁書でございましたけれども、JR北海道労組への革マル派の浸透実態につきまして、現在、警察等において鋭意解明に努めていると答弁書にはありましたけれども、その後の解明具合というのはどのようになっているのでしょうか。
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小此木八郎#15
○国務大臣(小此木八郎君) 警察としまして、平成八年以降、革マル派の非公然アジト二十八か所を摘発して、これらのアジトの一部から押収した資料を分析するなどした結果、JR総連及びJR東労組内に革マル派活動家が影響力を行使し得る立場に相当浸透していると認識しています。
 JR北海道労組は、JR総連に加盟していることから、革マル派との関係について鋭意解明に努めているところであります。
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和田政宗#16
○和田政宗君 なかなか、手のうちの問題、また収集している情報の問題もありますからなかなか明確にお答えできるところというのは限られるんだというふうに思いますけれども、引き続きテロ対策にはしっかりと取り組んでいただければというふうに思います。
 小此木大臣につきましても退席いただいて大丈夫ですので、差配お願いします。
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森屋宏#17
○委員長(森屋宏君) 小此木委員長、御退席いただいて結構です。
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和田政宗#18
○和田政宗君 次に、産業遺産情報センターに関連してお聞きをしていきます。
 政府の産業遺産情報センターにおける長崎県端島炭坑、いわゆる軍艦島の展示内容について、昨年十月、NHKは九州・沖縄ブロックの番組「実感ドドド!」において、NHKが言うところの負の歴史の展示について産業遺産情報センター長にインタビューをしていますが、センター長などは、十分にインタビューで説明したのに切り取って編集をされ、展示内容が不十分であってもよいかのごとく答えたかの放送になったと指摘をしています。
 産業遺産情報センターには徴用の歴史などの展示がしっかりなされているというふうに思いますけれども、展示内容等どうなっているでしょうか。
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武井佐代里#19
○政府参考人(武井佐代里君) お答え申し上げます。
 産業遺産情報センターは、二〇一五年に明治日本の産業革命遺産が世界遺産登録された際のユネスコ世界遺産委員会の決議を受けまして二〇一九年度末に設置したもので、産業遺産に関する調査研究機能、人材育成機能、情報発信機能を有しております。
 これまで我が国は、世界遺産委員会の決議、勧告等を誠実に履行し、明治日本の産業革命遺産の世界遺産価値や歴史全体が理解できるパネル等を展示するとともに、世界遺産登録時の日本政府のステートメントや当時の徴用政策等が理解できるパネル等を展示してきているところでございます。
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和田政宗#20
○和田政宗君 私も産業遺産情報センターに伺ったことがありますので展示内容は確認をしているんですけれども、NHKのこの番組、「実感ドドド!」内では、韓国の映画「軍艦島」の映像が使われています。映画では、戦時中の端島炭坑での労働が上半身裸で狭い炭坑内をはって作業する過酷な労働環境であったと描写されておりますが、端島炭坑の元職員や旧島民は、そのような場所は端島炭坑内にはなかったと指摘しています。こうした韓国映画での軍艦島の描写や産業遺産情報センターの端島炭坑に関する展示内容が不十分であるとの指摘について、旧島民や元炭坑職員は、端島炭坑を取り上げた昭和三十年のNHKの短編映画「緑なき島」で使われた炭坑作業員が上半身裸で炭坑内をはって作業するような映像がきっかけではないかと指摘しています。
 旧島民や元炭坑職員は、このような状態で作業を行う場所は端島炭坑内には存在せず、また、作業員のヘルメットも端島炭坑内で使われていたものとは異なり、NHKの映像は端島炭坑内ではなく別の炭坑で撮影したものを端島炭坑内のものとして使用したのではないかと指摘をしていますが、「緑なき島」内で使用されている端島炭坑内とされる映像は全て端島炭坑内で撮影されたものであるとNHKは言い切れるのかどうか、お答えください。
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正籬聡#21
○参考人(正籬聡君) お答えいたします。
 御指摘の「緑なき島」という番組ですけれども、今から六十六年前、終戦から十年後の昭和三十年十一月に放送されましたNHK短編映画でございます。この「緑なき島」は、当時の端島、軍艦島で暮らす人たちの様子を取り上げていまして、高層の鉄筋コンクリート住宅の様子ですとか炭坑での作業、子供たちの学校生活、娯楽施設で楽しむ様子などを二十分にわたってまとめた風土記的な内容となっております。
 そのうち、坑道内の映像は二分ほどありまして、この場面では、黒く輝くすばらしい石炭を掘る坑夫の顔はさすがに喜びに満ちていますというコメントで紹介しております。作業している方々の国籍ですとか労働環境について言及はしておりません。また、この番組自体が歴史問題を取り上げた番組でもございません。
 御指摘を受けまして、NHKではできる限りの確認作業を行いました。具体的には、「緑なき島」に関係する資料の確認ですとか取材、制作に関わった部署の関係者などからの聞き取りですとか、昭和三十年以前に撮影され、保管されていた炭坑の映像の精査などを行いました。例えば、関係者の聞き取りはおよそ百人に上っております。また、昭和三十年以前に撮影され、保管されていた炭坑の映像はおよそ百四十あったんですけれども、それを一つ一つ確認いたしました。しかし、映像の精査などの結果、別の炭坑で撮影された映像がこの「緑なき島」に使用されたという事実はございませんでした。
 こうしたことから、「緑なき島」は当時の端島における取材に基づいて制作、放送されたものと考えております。
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和田政宗#22
○和田政宗君 そうしますと、全て端島炭坑内で撮影されたものであるとNHKは言い切れるということでしょうか。言い切れるのか言い切れないのか、お答えください。
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正籬聡#23
○参考人(正籬聡君) 何々がなかったという証明は非常に難しいことでございますが、我々は御指摘を受けまして、できる限りの確認作業を行いました。その映像の精査などの結果、別の炭坑で撮影された映像が使用されたという事実はなかったということでございます。
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和田政宗#24
○和田政宗君 この「緑なき島」のその編集前の編集テープでありますとか、使われている映像がどこで撮影されたかが分かる構成表やキャプションは、これはNHK内には残っていないんでしょうか。
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正籬聡#25
○参考人(正籬聡君) 今御指摘の関係する資料ですけれども、詳細は取材、制作の過程に関わることですのでお答えできませんが、六十六年前の番組でありまして、一つ一つの場面ごとに撮影場所の詳細が記された資料というのは残されていませんでした。
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和田政宗#26
○和田政宗君 確認ですが、本当にアーカイブスの部署にも残っていないということでよろしいんですか。
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正籬聡#27
○参考人(正籬聡君) 今の御指摘ですけれども、およそ百四十の炭坑の映像が、それ以前のものは残されておりました。それを一つ一つ、この「緑なき島」に使われていたかどうか確認したんですけれども、それに過去の映像が使われていたという事実はございませんでした。
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和田政宗#28
○和田政宗君 御説明は、流用はなかったということを確認したということだと思うんですけれども、この番組内にはめ込むためにわざわざ別の炭坑でロケしたものの映像を使っている場合というのは、これ確認のしようが今のNHKの答弁だとないというふうに思っています。
 ですので、今も答弁でありましたけれども、「緑なき島」において別の炭坑で撮影された映像が使用されたという事実は確認されなかったと、これ言い切るのは、私、これ極めて危険であるというふうに思います。検証自体も、その流用があったかなかったというようなことで、島民や元の炭坑職員が、ヘルメットの、いわゆる端島炭坑内で使われているものではなかったとか、そういったようなことを指摘していますので、これはNHKとして検証をして言い切っているということには私ならないというふうに思うんですが、これ、本当に事実が違っていた場合にはNHKとしてどうするのかということを私思います。
 これ、私は、戦時中の徴用の歴史にも正しく向き合わなくてはならないというふうに思っています。当時日本国民であった台湾や朝鮮の人々も徴用されまして、炭坑労働時の食料事情などはかなり厳しかったということは、これは産業遺産情報センターの展示でも分かります。ただ、当時の徴用による労働がどうであったか歴史は正確に伝えられるべきであるはずで、それがゆがめて伝えられているのであれば正すべきであるというふうに思っています。
 その関連でお聞きするんですが、NHK「緑なき島」での端島炭坑内とされる映像が韓国の国立日帝強制動員歴史館で軍艦島の過酷で劣悪な労働の証拠として使われているとの指摘がありますけれども、NHKはこれを確認していますでしょうか、また、使用が確認されたのであれば、NHKが提供したものなのかどうか、その場合、NHKとして今後どのように対処するのか、お答えください。
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正籬聡#29
○参考人(正籬聡君) 今御指摘の韓国にあります日帝強制動員歴史館での件でございますけれども、そこと映像についてやり取りしたという記録はございません。事実関係を確認しているところでございます。
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