北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会

2025-04-23 衆議院 全102発言

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会議録情報#0
令和七年四月二十三日(水曜日)
    午後一時開議
 出席委員
   委員長 牧  義夫君
   理事 石橋林太郎君 理事 黄川田仁志君
   理事 星野 剛士君 理事 有田 芳生君
   理事 下条 みつ君 理事 藤岡たかお君
   理事 西田  薫君 理事 和田有一朗君
   理事 向山 好一君
      大空 幸星君    大西 洋平君
      塩崎 彰久君    高木  啓君
      寺田  稔君    福田 達夫君
      福原 淳嗣君    松野 博一君
      松本  尚君    三谷 英弘君
      若山 慎司君    篠原  豪君
      原口 一博君    太  栄志君
      岸田 光広君    浜地 雅一君
      上村 英明君
    …………………………………
   外務大臣         岩屋  毅君
   国務大臣
   (拉致問題担当)     林  芳正君
   内閣府大臣政務官     西野 太亮君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  平井 康夫君
   政府参考人
   (警察庁長官官房審議官) 石川 泰三君
   政府参考人
   (警察庁生活安全局長)  檜垣 重臣君
   政府参考人
   (金融庁総合政策局参事官)            岡田  大君
   政府参考人
   (こども家庭庁長官官房審議官)          源河真規子君
   政府参考人
   (総務省大臣官房審議官) 赤阪 晋介君
   政府参考人
   (法務省大臣官房審議官) 堤  良行君
   政府参考人
   (法務省大臣官房審議官) 藤澤 裕介君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 山本 文土君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 柏原  裕君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 田口精一郎君
   政府参考人
   (外務省領事局長)    岩本 桂一君
   政府参考人
   (財務省大臣官房審議官) 梶川 光俊君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           今井 裕一君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房文部科学戦略官)       松坂 浩史君
   政府参考人
   (文部科学省総合教育政策局社会教育振興総括官)  堀野 晶三君
   政府参考人
   (防衛省防衛政策局次長) 上田 幸司君
   衆議院調査局北朝鮮による拉致問題等に関する特別調査室長          大野雄一郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
四月二十三日
 辞任         補欠選任
  小泉進次郎君     大西 洋平君
  西村 康稔君     松本  尚君
  福田 達夫君     若山 慎司君
同日
 辞任         補欠選任
  大西 洋平君     小泉進次郎君
  松本  尚君     高木  啓君
  若山 慎司君     福田 達夫君
同日
 辞任         補欠選任
  高木  啓君     塩崎 彰久君
同日
 辞任         補欠選任
  塩崎 彰久君     西村 康稔君
同日
 理事和田有一朗君同日理事辞任につき、その補欠として西田薫君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 理事の辞任及び補欠選任
 政府参考人出頭要求に関する件
 北朝鮮による拉致問題等に関する件
     ――――◇―――――
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牧義夫#1
○牧委員長 これより会議を開きます。
 理事の辞任についてお諮りいたします。
 理事和田有一朗君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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牧義夫#2
○牧委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 引き続き、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 ただいまの理事辞任に伴う補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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牧義夫#3
○牧委員長 御異議なしと認めます。
 それでは、理事に西田薫君を指名いたします。
     ――――◇―――――
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牧義夫#4
○牧委員長 北朝鮮による拉致問題等に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官平井康夫君、警察庁長官官房審議官石川泰三君、警察庁生活安全局長檜垣重臣君、金融庁総合政策局参事官岡田大君、こども家庭庁長官官房審議官源河真規子君、総務省大臣官房審議官赤阪晋介君、法務省大臣官房審議官堤良行君、法務省大臣官房審議官藤澤裕介君、外務省大臣官房参事官山本文土君、外務省大臣官房参事官柏原裕君、外務省大臣官房参事官田口精一郎君、外務省領事局長岩本桂一君、財務省大臣官房審議官梶川光俊君、文部科学省大臣官房審議官今井裕一君、文部科学省大臣官房文部科学戦略官松坂浩史君、文部科学省総合教育政策局社会教育振興総括官堀野晶三君及び防衛省防衛政策局次長上田幸司君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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牧義夫#5
○牧委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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牧義夫#6
○牧委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。原口一博君。
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原口一博#7
○原口委員 立憲民主党の原口一博でございます。
 冒頭、家族会の皆様、横田滋さんを始め、大切な家族に会うことなく天に昇られました。哀悼の誠をささげて、拉致議連の創設メンバー、今、副会長をずっとさせていただいていますが、おわびを申し上げて、質疑に入りたいと思います。
 まず、ファクトを聞きますので、これは政府委員で結構です。
 また、林官房長官、岩屋外務大臣、遅れましたが、御就任おめでとうございます。二十代の頃から切磋琢磨して、こういう形で質疑をする、大変光栄なことであります。
 まず、金融庁にお伺いします。
 今日は、お金、人の面でどういうふうにマネージしてきているのか、ちゃんと北朝鮮に対して、対話と圧力と言っていますけれども、本当にグリップができているのか、そこを聞いていきます。
 まず、金融庁に聞きます。
 北朝鮮信用組合に対して、現在、金融庁はどのような認識の下、監督を行っているかということで、これは二次破綻、三次破綻をしたわけですけれども、一兆を超える公的資金を投入し、この回収がどうなっているのか、そして、整理回収機構、RCCが有する朝鮮総連向けの債権の回収状況について、ファクトを伺います。短くお願いします。
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西
西野太亮#8
○西野大臣政務官 いわゆる北朝鮮系信用組合に対する監督の根拠となる法令はほかの信用組合と同様でございますけれども、一方で、委員御指摘のとおり、過去、十五の信用組合が十六回にわたって破綻を繰り返してきました。そういったことを踏まえまして、金融庁において、より厳正な検査監督を行っております。
 具体的には、朝鮮総連に対する新規融資が行われていないかどうか、そしてまた朝鮮総連からの経営の独立が確保されているか、こういったことについて、検査監督を通じて確認しているところでございます。
 そして、二つ目の質問だというふうに思いますけれども、次に、北朝鮮系信用組合の破綻処理をした場合の公的資金の投入実績、そしてまた回収状況についてでございます。
 預金保険機構は、法律に基づきまして、破綻した北朝鮮系信用組合の預金者保護のため、受皿金融機関に対しまして、一兆一千四百四十三億円の金銭贈与を実施しております。これは預金者を保護するためのものでございまして、その後、回収を図っていくという性格のものではございません。
 一方で、預金保険機構から委託を受けた整理回収機構が、破綻した北朝鮮系信用組合の不良債権を二千九億円で買い取っております。これにつきましては、整理回収機構が回収を着実に進めておりまして、昨年九月末の時点で、二千六百七十四億円の回収を行っております。
 そして、最後の質問でございますけれども、RCC、整理回収機構が朝鮮総連に対して債権を持っておりますけれども、その回収状況についてということです。
 朝鮮総連向け債権は約六百二十八億円ございますけれども、これまで六十二億円の債権回収を果たしているところでございます。令和七年三月末時点で、残りの債権は五百六十六億円となっております。
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原口一博#9
○原口委員 政務官、ありがとうございます。
 私は、公的資金投入に大反対をしました。というのは、他の日本の金融機関と違って、当時、朝銀は、全てトップが北朝鮮の人でありました。日本人に替えたといっても、朝鮮総連と一体の組織であるということは否めないと思いますので。今、まだRCCについても一〇%しか回収できていませんね。更なる回収を要請します。
 それから、今度は財務省に聞きます。
 旧統一教会から北朝鮮に対して、一九九〇年代ですが、巨額の資金が渡ったというふうに認識をしています。どんなお金が誰に渡ったんですか、財務省。
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梶川光俊#10
○梶川政府参考人 御答弁差し上げます。
 御質問の件につきましては、個別の団体に関する事柄でございますので、お答えを差し控えさせていただきます。
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原口一博#11
○原口委員 国会法を読んだことはありますか、憲法を。ここに何のために来ているんですか。
 我が国のお金が、ミサイルやあるいは拉致の原資、もっと言うと、核開発の原資になっているかも分からない、これは国会でもう答弁していますよね、林官房長官。
 個別の団体じゃないでしょう。僕は、一般の団体について聞いているんじゃないですよ。岸田内閣から、これは反社会的なものだといって、解散命令が出ているんじゃないですか。じゃ、今も流れているということですか。
 分かりました。答えないということが分かりましたので、次へ行きたいと思います。とんでもないことだ。
 委員長、後でお計らいください。
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牧義夫#12
○牧委員長 はい。
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原口一博#13
○原口委員 これは国会の議事録にもあるんですよ。三千八百億円流れているんです。それを統一教会は平和自動車だと言っているんですよ。
 考えてみてください。その当時の北朝鮮のGDPは一兆円ないんですよ。そこに三千八百億円流れたら、自動車会社に流れたと思いますか。こういうことをやっているから拉致の問題が解決しないんですよ。財務省はよほど反省してほしい。
 さて、今度は人について聞きます。
 今度は逆に、警察庁は、一九八〇年代から、拉致があるということを当時の政治に言っていた。しかし、政治の懈怠で、日本人を守ることができなかった。今も警察庁は頑張っていますよね。
 警察庁の統計によると、令和五年、行方不明者のうち、九歳以下の行方不明者は何と千百十五人、十八歳以下が一万七千人です。これは、行方不明になりましたよと届け出たもので、八五%は帰ってきている。だけれども、一五%は帰ってきていない。
 警察庁、少なくとも九歳未満の子供たちが何人帰ってきたかという統計は、各都道府県警を調べれば分かると思うんだけれども、どうですか。
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檜垣重臣#14
○檜垣政府参考人 お答えいたします。
 令和五年中、全国の警察に対し、生活の本拠を離れ、その行方が明らかでない者として届出がなされました行方不明者のうち、九歳以下は延べ千百十五人となっております。この九歳以下の行方不明者につきまして、都道府県の方に確認しましたところ、本年四月二十一日時点の状況ではございますけれども、千九十三人につきまして所在確認等ができているところでございます。
 なお、警察におきましては、行方不明事案を認知した場合には、犯罪の被害に遭ったり、事故に遭遇している等のおそれが想定されれば、関係機関等にも協力を求め、初期の段階からでき得る限りの捜索、捜査を徹底し、行方不明者の発見に努めているところでございます。
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原口一博#15
○原口委員 官房長官、お聞きになりましたか。二十二人が九歳未満で、分かっていないんですよ。
 アメリカの例は、人身売買あるいは性的な暴力の対象になる。組織が、特に日本人は、こういう言い方をすると、ちょっと言い方があれかも分からないけれども、非常に優秀だ、だから、小さい子供たちを拉致して、そして売り飛ばす、この危険だってあるわけですよ。だけれども、今日の今日までこの数字は出ていなかったんです。
 官房長官、政府として、この子供たちの、これは今も拉致が行われていても分からないんですよ、数字をしっかり捉えませんか。
 それから、性暴力。これは家庭庁に聞きますが、性暴力については、日本の社会はこれに向き合い方が極めて足りないと思いますよ。
 この間、ロスの警察官のゆりさんが都内でチャリティーシンポジウムを行われました。たくさんの被害者、これは女性だけじゃないですよ、男性も。その被害は実父からの、相談所とかは、自分の父親からの被害が多い。あるいは、ジャニー喜多川氏ですか、その被害を受けた方々も来られて、官房長官、意外なほど男性が多かったんですよ。
 それで、よその国は二つピークがあるんですよ。六歳ぐらいのとき、つまり小学校に上がるぐらいに、本当に鬼畜の所業で性的被害を受ける、男性も女性も。それから、もう一つが十二歳ぐらいなんですよ。ところが、日本の統計には六歳ぐらいが出てこないんですよ。ということは、外れている可能性が、つまり、カバーできない可能性がある。
 その方々が口々に言っていたのは、六歳ぐらいで、何か痛かった、不快だった、嫌だった、だけれども、声を出せない、愛する親からだ、あるいは保護者からだということで泣き寝入りをして、是非これは時効をなくしてほしいという声がすごく多かったです。というのは、そのときは分からないから、何をされたかは。あのジャニー喜多川の事件でも分からなかったんです、十三歳とか十四歳で。そして、大人になってから自分を否定し始めるんですよ、自分が悪かったんだと。そして、中には自死をされていく。
 これは日本の国家が真正面から取り組む問題だと思うんですが、官房長官、国務長官として、感想をお伺いします。
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林芳正#16
○林国務大臣 原口委員には本当に若い頃からお世話になっておりまして、こうして御質問にお答えすることを本当にありがたく思っております。
 前段の方でございますが、まず、犯罪の被害に遭う子供を一人でも減らせるように、政府としては、子供の安全確保にまず取り組むとともに、人身取引についても、犯罪対策閣僚会議で、人身取引対策行動計画二〇二二というのを決定しております。これに基づいて、関係省庁一体となって対策を推進してまいりたいと思います。
 後段のお尋ねでございますが、こども家庭庁からもあるいは御答弁があると思いますが、一議員としての感想ということで、六歳といいますと、小学校に上がるぐらいということで、今御質問を聞きながら、自分が六歳のとき、どれぐらい記憶があるかなと思っておりましたが、ほとんど詳細なことを思い出せる状況ではないわけでございます。
 それが、PTSDとでもいうんでしょうか、大人になってからよみがえってくるということ、この間のジャニーズの件でもそういうお話を私も聞いておりますので、これは政府、特にこども家庭庁が中心となって、そういうことがないように、また、そういうことが起こったときにはしっかりと対応していく、このことは非常に大事であるというふうに思っております。
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原口一博#17
○原口委員 前向きの答弁をいただきました。ありがとうございます。
 それから、もう一つ、皆さんのお手元に資料を差し上げています。
 この拉致の問題は、二年前に、APPF、これは中曽根総理が立ち上げられたアジア・太平洋議員フォーラム、それに康隆さん、お孫さんらと一緒に行ってきました。そして、この四十年間のAPPFの歴史の中で二回目、拉致の文言を共同コミュニケに入れることができました。これは、改めて関係者にお礼を申し上げたいと思います。そのときに、外務大臣、官房長官、ロシアも中国も協力してくれたんです、これを入れるのに。それまでは全然入っていなかった。
 そこで、伺いますが、ロシアは敵ですか、外務大臣。
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岩屋毅#18
○岩屋国務大臣 私も、もう四十年来の原口委員との親交に感謝申し上げたいと思います。
 今、ロシアは敵かというお尋ねですが、我が国は、基本的に敵対国というものを定めているわけではないということでございます。
 ロシアとの関係は、今非常に厳しい関係にありますけれども、それはロシアによるウクライナ侵略に起因をしているわけでございますが、隣国として話をしなければならない課題もございますので、適切に関係は維持していかなければいけないと思っております。
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原口一博#19
○原口委員 ありがとうございます。
 ここに、八十年前、私の佐賀一区、これは遠縁になるんですけれども、真崎勝次さんという代議士の「隠された真相」。彼は海軍少将です。お兄さんの方が有名ですね、陸軍大将の真崎甚三郎。甚三郎氏の息子の秀樹氏は外務省の参与で、昭和の時代に天皇陛下の通訳もされていました。
 こう書いてあるんです。負けるに決まっていた戦争に突入していった、日本は戦争になぜ負けたのかということを私に聞かれる人がありますが、それに対して私はいつも言います、それよりもまず負けるに決まっている戦争になぜ突入してしまったのか。これは八十年前の文章です、戦争が終わった後に。でも、彼は、戦争が終わってからこれを言っているんじゃないんです。戦争中にもずっと言っているんです。
 ここに書いてあるそのままの言葉で言うと、シナと四年間戦争してぼろぼろになっている、近隣とは本当は仲よくしておかなきゃいけなかった、しかし、それにもかかわらず、ドイツとかイタリーというような遠く離れている国と同盟して世界を相手にして戦争をやるというんですから、正気の沙汰とは考えられないんですと。私は、この言葉を友人の二人に送りたいと思います。
 今、トランプ政権はグローバリズムと戦っています。この間も官房長官にお願いしたんですけれども、少しトランプ政権を、何か日本では変な人、わがままな人と言っているけれども、彼らがやっていることは、私の解釈ですよ、グローバリズムと戦う。
 実際に中国との貿易を見てみると、何と、中国にアメリカからの輸出は農産品なんですよ、中国のアメリカへの輸出はハイテク製品です。昔と逆転しているんですよ。発展途上国だった中国が、先進国であるアメリカにハイテク製品を、こういう時代になっている。
 そこで何が起きているかというと、中国がアメリカの土地を買いまくっている。彼らが言うには、製造なくして技術なしです。製造がないところには技術がない。技術がないところには安全保障がないんです。
 だから、昨日、石破首相は、安全保障問題と関税問題は分けて考えるとおっしゃいましたけれども、彼らはそう考えていないですよ。むしろ、安全保障問題だから、これ以上土地を買われない、日本だって、買われまくっているじゃないですか。
 岩屋大臣と、昔、国家主権と国益を守るために行動する議員連盟で国家主権三法を作りましたね。領海法の改正、それから国境離島の振興、そして土地の先買い、あなたと二人でやったはずです、一部が法律になっているけれども。
 どうですか、官房長官。少しトランプ政権に対する見方を変えてみたらどうですか。
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林芳正#20
○林国務大臣 隣に外務大臣がいらっしゃるものですから、隣に行くのかなと思っておりましたが、原口委員の御指名でございました。
 変えるというと、今何かこういう考え方を持っていてそれを変える、こういうことになろうかと思いますが、やはり赤澤大臣が交渉担当としてということでこの間行ってまいりましたけれども、いろいろな接触を通じていろいろな情報を集めながら我々の対応を練る。
 これは別に戦うわけではございませんが、相手を知り己を知れば百戦危うからずという言葉があるとおり、どういう背景の下でこういう状況になっているのかというのは常に分析をしながらやっていかなければならないと思いますので、余りこの政権はこういうものであるということを、一つのステレオタイプといいますか、そういうものを持ってやるということは、必ずしも賢明な策ではない。
 これは、委員との長い間の御交誼を通じて一緒に学んだことではないかなというふうに思って聞いておりました。
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原口一博#21
○原口委員 ありがとうございます。
 あなたは一を聞いて十を知る人だからもう分かっていると思いますけれども、この頃、不思議なことが起きているわけですよ。共産主義の中国が自由貿易を守れと言い、日本だってそうでしょう、共産党の方が自由貿易を、悪いとは言っていないですよ、ルールを壊すとはどういうことかと。
 その自由貿易そのものが、考え直すときに来ているんじゃないですか。自由貿易といって、公正ですか、土地が幾らでもお金に換わるところが本当に公正ですか。むしろ、グローバリズムによって、岩屋さんの大分も私の佐賀も、農業やいろいろなものがやられたんじゃないですか。
 関税自主権という言葉がありますね。明治の政府は、この関税自主権を取り戻すために、つまり国家主権を取り戻すために、大変な、戦争までしたわけですね。関税というのは悪いものだ、自由貿易こそすばらしいものだと。新しい保守は考え方を変えているんですよ。遠くまで行って、グローバル資本で貪るというのはやめようというのが彼らです。
 さて、時間がなくなりましたので、ここにいらっしゃる有田さんや多くの皆さんの御努力で、統一教会はここまで来ました。でも、大変な勇気だったと思いますよ。御本人がおられる前で言うのはあれだけれども、どれだけあれがあったか。
 私が朝銀をこうやって追及したときも、朝銀を国会で追及した人間というのは十一人しかいないんですよ、彼らは僕にこう言いましたよ。三期のときだったけれども、おまえがそんなことをやったって、どうせ自分たちは逮捕されないんだと。現に五人しか逮捕されていないですよ、三次破綻までして。言ったとおりになっただろうと。私は、これで子供たちを佐賀の家に置くことができなくなったんですよ。有田さんも、いろいろな圧力や、ひどい目に遭われてきたと思います。そういう人たちが積み重なったからここにいるんですよ。
 そこで、聞きたいんですが、僕は看過できないことがある。防衛省が、黒海で内緒で軍事演習をやっていた。日報を出してくれと言ったら、出さぬと言う。出してください。
 昨日、かつての陸将補の矢野先生にお話ししたが、日報がないなんということがありますか、あり得ませんと。岩屋さんも御存じのとおり、私は防衛一家です。自衛隊員の人たちはすごく怒っています。それは、命令されれば行きますよ。だけれども、交戦国に、しかも内緒で、五百キロしか離れていないところに行く。
 防衛省、日報を出せますか。
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上田幸司#22
○上田政府参考人 お答え申し上げます。
 お尋ねがございました昨年九月に実施されました多国間海上演習、シーブリーズ二〇二四につきまして、機雷除去等を内容としてブルガリアで実施され、海上自衛隊から十名、隊員が参加したものでございます。
 御指摘の訓練への参加の際に、いわゆる日報というもの、御要請がございましたが、海上自衛隊におきましては、海上自衛隊の使用する船舶に備える書類に関する訓令というものに基づきまして、船舶が参加した訓練、これについては、船舶の業務等に関する記録として航泊日誌が作成されますが、今回のように要員のみが参加した場合には、そうした記録は作成されておらず……
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牧義夫#23
○牧委員長 端的にお願いします。
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上田幸司#24
○上田政府参考人 今回の、お尋ねの日報のような日々の記録というものは作成されておりませんでしたので、委員の求めに応じまして、当該訓練に関する成果に関しては、既に提出させていただいたところでございます。
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原口一博#25
○原口委員 とんでもないですね。何を勝手に決めているんだ。あなた方は、自衛隊員の命を守ろうという気持ちがないだろう。
 岩屋さん、あなたが私の後援会報に優れた文章を残してくれているんですよ、二十代の頃。ここにいる和田君らと一緒に勉強していたときに、よらしむべし、知らしむべからずという態度が一番いかぬと。同じ、僕は自民党の青年局長だった。それを変えるんだというあなたの文章が残っているんですよ。
 今の石破首相は、防衛大臣のときに情報を公開してくれました。それは、アフガニスタンで給油をしている七百回のうち、何回かがイラクに行っていたんですよ。情報、日報を開示したからそれが分かったんです。
 ちょっと努力して、お二人とも防衛大臣経験者でしょう、秘密裏にこんなことをやったら駄目ですよ。こうやって戦争に行って、負けているんですよ。だから、あなたを責めるわけじゃないけれども、こういうところを見逃していたのでは、日本はまた同じことになりますよ。
 お二人、情報開示についての基本姿勢を教えていただけませんか。
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牧義夫#26
○牧委員長 時間がありませんので、端的に。
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林芳正#27
○林国務大臣 突然のお尋ねでございますが、情報開示については、なるべく国民の御理解を得られるように、法令に基づいてできる限りの情報開示をする、これが基本姿勢ではないかというふうに考えております。
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岩屋毅#28
○岩屋国務大臣 林長官と同様でございますけれども、事安全保障に関しては、なかなか、すぐさまには公開できない情報もあるのかなというふうに思っております。
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原口一博#29
○原口委員 もうこれでやめにしますが、今の時間取りの答弁で、かなり時間を浪費しました。
 本当は、北朝鮮に対する、ちょうど制裁措置の法案の僕は提案者です。やり過ぎたところもあるんですよ。人道的なところは少し緩めなきゃいけないところがある。それから、ウクライナ、もうこれ以上金を出すのをやめてください。遠くの同盟より近くの隣人、そのことを申し上げて、お互い頑張りましょう、質問を終わりたいと思います。
 ありがとうございました。
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