外務委員会

1990-06-21 参議院 全458発言

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会議録情報#0
平成二年六月二十一日(木曜日)
   午前十時二分開会
    ─────────────
   委員の異動
 六月二十日
    辞任         補欠選任
     堂本 暁子君     三上 隆雄君
     肥田美代子君     稲村 稔夫君
     太田 淳夫君     鶴岡  洋君
     立木  洋君     吉岡 吉典君
 六月二十一日
    辞任         補欠選任
     鳩山威一郎君     野村 五男君
     三上 隆雄君     堂本 暁子君
     鶴岡  洋君     太田 淳夫君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         山東 昭子君
    理 事
                久世 公堯君
                宮澤  弘君
                竹村 泰子君
                中村 鋭一君
    委 員
                大鷹 淑子君
                岡部 三郎君
                関口 恵造君
                野村 五男君
                原 文兵衛君
                稲村 稔夫君
                久保田真苗君
                田  英夫君
                堂本 暁子君
                三上 隆雄君
                矢田部 理君
                大田 淳夫君
                中西 珠子君
                吉岡 吉典君
                猪木 寛至君
   国務大臣
       外 務 大 臣  中山 太郎君
       国 務 大 臣
       (科学技術庁長
       官)       大島 友治君
   政府委員
       防衛庁教育訓練
       局長       米山 市郎君
       科学技術庁長官
       官房審議官    石井 敏弘君
       科学技術庁長官
       官房審議官    石田 寛人君
       科学技術庁原子
       力局長      緒方謙二郎君
       科学技術庁原子
       力安全局長    村上 健一君
       外務大臣官房審
       議官       太田  博君
       外務省北米局長  松浦晃一郎君
       外務省国際連合
       局長       赤尾 信敏君
       資源エネルギー
       庁長官官房審議
       官        向 準一郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        辻  啓明君
   説明員
       科学技術庁原子
       力局調査国際協
       力課長      林  幸秀君
       科学技術庁原子
       力局動力炉開発
       課長       佐藤 征夫君
       科学技術庁原子
       力局核燃料課長  結城 章夫君
       科学技術庁原子
       力局原子力バッ
       クエンド推進室
       長        広瀬 研吉君
       科学技術庁原子
       力安全局核燃料
       規制課長     大森 勝良君
       外務大臣官房審
       議官       丹波  實君
       資源エネルギー
       庁長官官房原子
       力産業課長    日下 一正君
       会計検査院事務
       総長官房審議官  天野  進君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○千九百七十二年二月二十六日に東京で署名された原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とフランス共和国政府との間の協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
○参考人の出席要求に関する件
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山東昭子#1
○委員長(山東昭子君) ただいまから外務委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨二十日、堂本暁子君、肥田美代子君、太田淳夫君、立木洋君が委員を辞任され、その補欠として三上隆雄君、稲村稔夫君、鶴岡洋君、吉岡吉典君がそれぞれ選任されました。
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山東昭子#2
○委員長(山東昭子君) 千九百七十二年二月二十六日に東京で署名された原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とフランス共和国政府との間の協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件を議題といたします。
 前回に引き続き質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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三上隆雄#3
○三上隆雄君 座ったままで発言を許していただきたいと思います。
 まず委員長に対して、私に残された六分に対してそれ以上の時間を与えていただき、その御配慮に対して本当に感謝を申し上げたい、こう思います。
 それでは、先般私が二十五項目に及ぶ資料の提示を求めたわけでありますけれども、その資料の提示は確かにいただきました。しかしながら、その提示に対して私の若干の考えを申し上げ、逐一それに対する再提示を求めたいと、こう思います。
 先般の資料提示につきましては、今回の協定に基づきましてイギリス、フランスに委託している再処理についての若干の資料提出を求めたわけであります。その使用済み核燃料再処理に伴う外国との契約について、特にイギリス、フランスとの契約とその協議内容がこの間の提出されたものについては単なる概要にしか私は受け取れませんので、その点についての理由をお聞かせいただきたいと思います。
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石田寛人#4
○政府委員(石田寛人君) お答え申し上げます。
 先生今御指摘のイギリス、フランスとの契約と協議事項の内容の詳細でございますが、これにつきましては、イギリス、フランスとの使用済み燃料の再処理委託につきましては、既にお示し申し上げました内容以上のものは、民間企業の個別契約の詳細な内容にかかわるものでございまして、我が国の電気事業者におかれましても公表されていない、そういう事項であることを御了解賜りたいと存じます。
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三上隆雄#5
○三上隆雄君 ただいまそのようなお答えをいただきましたけれども、その趣旨の反応がその後若
干感じられますので、まとめてそのことについては意見を申し上げたいと、こう思います。
 それでは二番目の経費の問題について、その資料提示に対して申し上げますが、使用済み核燃料の海外への全輸送の運賃については、計算の方法を明らかにしないで、原子力発電量の一キロワット当たりで試算すると約十銭程度となると、その程度の資料より提示していません。その積算になる運賃の金額そのものを明らかにしてくださいという要求ですから、それに対しての御見解をいただきたい。
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日下一正#6
○説明員(日下一正君) ただいま御質問のございました使用済み燃料の海外への輸送運賃についてでございますが、輸送価格につきましては、我が国の電気事業者と輸送業者との間で個別に取り決められておりまして、これを公表いたしますと、当事者間の守秘義務に抵触するあるいは現在または今後行われる商取引に影響を及ぼす可能性もございますので、当事者が公表してございません。一キロワットアワー当たり十銭程度と申し上げておりますが、実態的には輸送を行っておる事業者が特定されておりますので、それ以上詳細にわたりますと、実際上直接の契約価格を公表したのにも等しくなるという状態でございまして守秘義務に抵触いたしますので、キロワットアワー当たりの試算ということで御容赦いただければと存じます。
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三上隆雄#7
○三上隆雄君 これもまたいろいろ抵触することがあるから発表ができない、そういうことでございますけれども、これもまた後ほどまとめてお伺いしたいと思います。
 それでは次に、返還プルトニウムの予想運賃について、その輸送船、輸送ルート等の具体的な方法が決まっていないとしても、少なくともそれに対する試算はあるだろうと。例えば、パナマ運河経由のときあるいはスエズ運河のとき等々のそれぞれの試算に基づいて約十銭というものも出てきていると思うんです。その場合についてやはりこの場ではっきりと公表すべきであると思いますが、いかがでしょう。
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結城章夫#8
○説明員(結城章夫君) プルトニウムの我が国への返還輸送、これは海上輸送でございますが、その予想運賃ということでございます。既に実績の出ております一九八四年の動燃事業団が行いました輸送、これはフランスから大西洋を通りましてパナマ運河を通り太平洋を渡って日本まで来たわけでございますが、この返還輸送でかかりました費用は約五億円でございました。これは実績が出ております。ただ、これからの輸送費用につきましては、核物質防護のための輸送船の改造に要する費用なども必要でございまして、今先生おっしゃいましたようなルートだけに依存するわけでもございません。そういうことから、現時点においてこれを算出することは困難であるということをぜひ御理解賜りたいと思います。
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三上隆雄#9
○三上隆雄君 少なくとも最高の場合でこのぐらい、最低で行った場合にはこの程度の運賃、その積算に伴って最終的には電力料金が決まってくるわけでしょう。ですから、その最高時と最低の場合と、その程度の試算を示していただきたいと思います。
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結城章夫#10
○説明員(結城章夫君) 最高と最低の試算ということでございますが、この輸送費用は単にルートに依存するだけではございませんで、輸送船を改造するといったことも必要でございます。その具体的な改造のやり方がまだ決まっておりませんので、この辺はどうしても今算定することができないということを御理解いただきたいと思います。
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三上隆雄#11
○三上隆雄君 それでは、次の問題に進みたいと思います。
 高レベル廃棄物の予想運賃についても、使用済み燃料の輸送実績に基づいておおよその推定計算はできると思うんです。その場合の使用済み燃料の輸送実績に基づいた推定計算は、これはできると思うし、していると思うんですよ。そのことはいかがなものでしょうか。
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石田寛人#12
○政府委員(石田寛人君) お答え申し上げます。
 これにつきましても、一回の輸送で何本のガラス固化体を輸送するのかというようなことにつきましての具体的な輸送方法が現在決まっておりません。よって、予想運賃の算出は困難であることをぜひ御了解賜りたいと存じます。
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三上隆雄#13
○三上隆雄君 それでは、このお答えの中に、一キロワット当たりの試算が約六十銭程度という、その程度という試算はどこから来ているんですか。
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日下一正#14
○説明員(日下一正君) 委員御質問の件は再処理費用に係ります試算のことであろうかと思いますが、私ども一般に再処理費用を原子力発電電力量一キロワットアワー当たりで試算するとおおむね六十銭程度と申し上げております。その算出根拠いかんということでございますが、百十万キロワット級の原子力発電所をモデルといたしまして、一年間に発生する使用済み燃料の再処理費用を、当該発電所の年間総発電電力量を勘案しまして、それで計算して得た数字でございます。
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三上隆雄#15
○三上隆雄君 あとの問題については、それ以上のことについては後ほど私の後に質問する委員にゆだねたいと思います。
 それでは、次の資料について伺いたいと思います。
 二番の原燃サービスが計画している再処理工場についてですが、フランス企業との契約内容については、これまたほんの概要しか提示されていませんけれども、その理由はいかがでしょうか。
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日下一正#16
○説明員(日下一正君) これは契約そのものがやはり民間企業により締結されましたのでございまして、当事者の日本原燃サービスが契約書を公表してない点について御理解いただければと存じます。
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三上隆雄#17
○三上隆雄君 それでは次の、年間の運転費と償却費については、企業経営に密接に関係があることですからこれまた公表しない、そういうお答えをしているわけでありますけれども、これまた公共料金に直接かかわっておるわけでありますし、しかもまた、原子力発電そのものに対する経済性が議論になっているわけでありますから、私は、少なくともこれは事業者側に国が依頼しているといえども国は国なりの試算があると思うんです。国なりの試算を示していただきたいと思います。先ほど事業者側が機密な事項ですから公表していないと言ったでしょう。では、政府としてはどのような試算で委託しているわけですか。
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日下一正#18
○説明員(日下一正君) 委員御指摘のとおり、原燃サービスの再処理事業の年間運転費及び償却費につきましては、日本原燃サービスが企業経営に密接にかかわるものであるということで公表していない事項でございます。電気事業者が購入するサービスであるから、電力料金にかかわるからという御指摘でございます。電気事業者は日本原燃サービスが提供する再処理役務を購入するわけでございます。再処理役務の購入経費がおおむね原子力発電の発電コストにどういうウエートを占めるかということが先ほど委員御指摘の事項でございまして、一キロワットアワー当たり六十銭程度ということでございますので、電力コスト、電力価格へ与える影響というところはそこから御判断いただければと存じます。
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三上隆雄#19
○三上隆雄君 そもそも六十銭と出てくるその根拠は、いろんな積算があって出てくるわけでしょう。政府は政府なりに判断した積算があるでしょう。じゃ、この六十銭というのは政府は妥当だと思いますか、それをまずただしておきます。
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日下一正#20
○説明員(日下一正君) 通商産業省といたしましては、電力料金の査定におきまして、各電力会社から申請がありました電力料金のレベルにつきまして、そのコスト等慎重に検討をした上で電力料金が適切であるかどうかということについて判断をしてきている次第でございます。それぞれ電力の供給に責任を有している、供給義務のある電気事業者でございますので、それぞれ電気事業者が最も有利な方法で、電力の経営の安定も踏まえ総合的に判断して個々の契約を結んでいるものだと承知しております。
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三上隆雄#21
○三上隆雄君 質問が前後しますけれども、前に振り返ってもう一度質問させていただきますけれ
ども、返還廃棄物のそのお答えの中に、廃棄物を我が国の電気事業者に返還する選択権を有していると言っていますけれども、この選択権とは何を意味しますか。
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広瀬研吉#22
○説明員(広瀬研吉君) 我が国の電気事業者が英仏の再処理事業者に使用済み燃料の再処理を委託しておるわけでございますが、その再処理に伴いまして生じました廃棄物につきまして返還すること、そのことに関しまして英仏の再処理事業者側が返還の選択権を有しておるということでございます。
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三上隆雄#23
○三上隆雄君 それでは次に、抽出プルトニウムの単価について、例えば動燃事業団が電気事業者からプルトニウムを購入する場合に、その合理的で適正な単価を算出しなければならない、こう思うんです。その単価が幾らになるのかもわからないままに再処理工場を建設するなどということはこれはあり得ないはずでありますから、それについてお示しをいただきたいと思います。
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結城章夫#24
○説明員(結城章夫君) 日本原燃サービス株式会社の再処理事業におきましては、再処理をした結果抽出されますプルトニウム、これは電気事業者の所有物になります。これに対して日本原燃サービスが価格を設定するということは考えられておらないわけでございます。プルトニウムはあくまでも電気事業者の所有物でございまして、このプルトニウムを電気事業者が他者に売り渡す場合には、その売り手と買い手の間でケース・バイ・ケースの交渉によりそのプルトニウムの単価が設定されるものでございます。
 御参考に、ただいま動燃事業団ではどうやっているのかということでございましたので、動燃事業団が東海再処理工場で回収したプルトニウム、これは日本の電力会社のものでございますが、これを動燃が研究開発用に購入した例がございます。その際の購入した価格でございますけれども、核分裂性プルトニウム量一キログラム当たり約百万円強であったというふうに聞いております。
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三上隆雄#25
○三上隆雄君 それでは、高レベル廃棄物の加工費と貯蔵費についても、今までのお答えと同様ということになりますか。これも確認をしたいと思います。
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日下一正#26
○説明員(日下一正君) 委員御指摘の点でございますが、高レベル放射性廃棄物、TRU廃棄物の加工費用あるいは貯蔵費用につきましても、日本源燃サービスが企業経営に密接にかかわるものであるということで公表していない事項でございます。
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三上隆雄#27
○三上隆雄君 じゃ、政府としてはどのくらいに見ますか。
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日下一正#28
○説明員(日下一正君) 政府といたしましては、原子力発電の経済性ということで廃棄物の貯蔵費用、処分費用がどの程度のものであろうかということについては議論がされているところでございますが、具体的な処分方法が確定しないと正確なところはわからないわけでございますが、現在の原子力発電の経済的な優位性を損なうものではないと試算されているところでございます。
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三上隆雄#29
○三上隆雄君 ただいまTRU廃棄物の加工費あるいは貯蔵費も同じであるというお答えがありましたけれども、このTRU廃棄物というのはどの種の廃棄物に入りますか。
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