決算委員会

1999-09-29 参議院 全290発言

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会議録情報#0
平成十一年九月二十九日(水曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 九月二十八日
    辞任         補欠選任
     岡崎トミ子君     内藤 正光君
     木俣 佳丈君     小川 敏夫君
     福島 瑞穂君     谷本  巍君
 九月二十九日
    辞任         補欠選任
     緒方 靖夫君     池田 幹幸君
     八田ひろ子君     畑野 君枝君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         鎌田 要人君
    理 事
                鹿熊 安正君
                中原  爽君
                佐藤 泰介君
                鶴保 庸介君
                岩本 荘太君
    委 員
                岩城 光英君
                加納 時男君
                久世 公堯君
                佐々木知子君
                佐藤 昭郎君
                清水嘉与子君
                世耕 弘成君
                平田 耕一君
                松村 龍二君
                水島  裕君
                浅尾慶一郎君
                小川 勝也君
                小川 敏夫君
                川橋 幸子君
                佐藤 雄平君
                内藤 正光君
                益田 洋介君
                山本  保君
                渡辺 孝男君
                阿部 幸代君
                池田 幹幸君
                緒方 靖夫君
                畑野 君枝君
                谷本  巍君
   国務大臣
       法務大臣     陣内 孝雄君
       自治大臣
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)    野田  毅君
   最高裁判所長官代理者
       最高裁判所事務
       総長       泉  徳治君
       最高裁判所事務
       総局人事局長   金築 誠志君
       最高裁判所事務
       総局経理局長   竹崎 博允君
       最高裁判所事務
       総局家庭局長   安倍 嘉人君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        島原  勉君
   説明員
       警察庁長官    関口 祐弘君
       警察庁長官官房
       長        石川 重明君
       警察庁長官官房
       国際部長     兼元 俊徳君
       警察庁刑事局長  林  則清君
       警察庁警備局長  金重 凱之君
       総務庁行政監察
       局長       東田 親司君
       法務省民事局長  細川  清君
       法務省刑事局長  松尾 邦弘君
       法務省矯正局長  坂井 一郎君
       法務省人権擁護
       局長       横山 匡輝君
       法務省入国管理
       局長       町田 幸雄君
       厚生省児童家庭
       局長       真野  章君
       労働省女性局長  藤井 龍子君
       自治省行政局長  中川 浩明君
       自治省財政局長  嶋津  昭君
       会計検査院事務
       総局第一局長   関本 匡邦君
   参考人
       公営企業金融公
       庫総裁      持永 堯民君
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  本日の会議に付した案件
○平成八年度一般会計歳入歳出決算、平成八年度
 特別会計歳入歳出決算、平成八年度国税収納金
 整理資金受払計算書、平成八年度政府関係機関
 決算書(第百四十二回国会内閣提出)(継続案
 件)
○平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書(
 第百四十二回国会内閣提出)(継続案件)
○平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書(第
 百四十二回国会内閣提出)(継続案件)
○平成九年度一般会計歳入歳出決算、平成九年度
 特別会計歳入歳出決算、平成九年度国税収納金
 整理資金受払計算書、平成九年度政府関係機関
 決算書(内閣提出)
○平成九年度国有財産増減及び現在額総計算書(
 内閣提出)
○平成九年度国有財産無償貸付状況総計算書(内
 閣提出)



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鎌田要人#1
○委員長(鎌田要人君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨二十八日、木俣佳丈君、岡崎トミ子君及び福島瑞穂君が委員を辞任され、その補欠として小川敏夫君、内藤正光君及び谷本巍君が選任されました。
    ─────────────
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鎌田要人#2
○委員長(鎌田要人君) 平成八年度決算外二件及び平成九年度決算外二件を一括して議題といたします。
 本日は、法務省、自治省、警察庁、裁判所及び公営企業金融公庫の決算について審査を行います。
    ─────────────
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鎌田要人#3
○委員長(鎌田要人君) この際、お諮りいたします。
 議事の都合により、これら決算の概要説明及び決算検査の概要説明の聴取は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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鎌田要人#4
○委員長(鎌田要人君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
 速記をとめてください。
   〔速記中止〕
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鎌田要人#5
○委員長(鎌田要人君) 速記を起こしてください。
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鎌田要人#6
○委員長(鎌田要人君) それでは、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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佐々木知子#7
○佐々木知子君 自民党の佐々木知子でございます。
 きょうは、最初に警察庁に対して、最近の一連の不祥事についてお伺いしたいと存じます。
 昨夕の新聞報道によりますと、神奈川県警の一連の不祥事のうち、厚木署集団警ら隊五人の集団暴行及び相模原南署の元巡査長によります女子大生脅迫で、県警は六人全員を銃刀法違反や暴行、窃盗罪などで立件する方針を固めたということでございます。
 まず、ことし三月から七月にかけての計五回、厚木署員五人によるとされます集団暴行事案につきまして、現在捜査中とは思いますが、述べられる範囲でそれぞれの事案についてお述べください。
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石川重明#8
○説明員(石川重明君) 神奈川県警からの報告によりますと、御指摘の事案は、ふだんは厚木警察署におきまして地域警察活動に従事をしております集団警ら隊の勤務員が管区機動隊員として編成になりまして県外へ応援派遣になった際等に発生をしたものでございまして、いずれもことしの事案でございます。
 まず、群馬県警察に派遣中の三月下旬の夜、派遣先の宿舎で、分隊長ほか三名が飲酒中に隊員数人の体毛に火をつけたというものでございます。
 次に、静岡県警察に派遣中の五月下旬の夜でございますが、派遣先の宿舎で、低周波治療器を使って我慢比べをしておった。その間、分隊長が後から入ってきた隊員に後ろ手錠をかけてその治療器の最大電流を流したというものでございます。
 次は、千葉県警察へ派遣中の六月下旬の午後のことでございますが、派遣先の宿舎で、待機勤務中の分隊長が装着をしておりましたけん銃を取り出して隊員のみけんに銃口を突きつけるというようなことで畏怖をさせたというものでございます。
 次に、千葉県警察へ派遣中の七月初旬の午前のことでございますが、人員輸送車の中で、隊員が同僚に対しましてバスの整備不良に腹を立てて顔面等を数回にわたってけり、左まゆに三針を縫う傷害を負わせたというものでございます。
 次に、平成十一年の六月中旬と下旬の二回でございますが、厚木警察署内で、分隊長らが隊員らがだらしないということに腹を立てたということで同僚の顔面等を殴打して傷害を負わせた、こういうことでございます。
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佐々木知子#9
○佐々木知子君 その事案がいつどのような形で発覚することになったのでしょうか、これについてお答えください。
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石川重明#10
○説明員(石川重明君) 本件の発覚の経緯でございますが、ことしの七月中旬に、巡査部長から反省を態度で示せと言われた厚木署の集団警ら隊員四名が丸坊主になりまして出勤をしたということから同署の幹部の知るところとなりまして、調査をした結果、一連のこの暴行事案等が判明したというふうに聞いております。
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佐々木知子#11
○佐々木知子君 その関係者は、いつ、どのような処分をとられたのでしょうか。
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石川重明#12
○説明員(石川重明君) 神奈川県警察におきましては、ことしの八月五日付で、厚木警察署の地域第一課集団警ら隊の二十八歳の分隊長たる巡査部長に停職三カ月、それから二十六歳の同じく巡査部長・分隊長に停職三カ月、二十四歳の巡査二名に対しましてそれぞれ減給百分の十、三カ月と百分の十、二カ月、二十二歳の巡査に対しまして所属長注意ということで処分をしております。
 また、監督責任といたしまして、小隊長であります三十五歳の警部補に対しまして本部長訓戒、三十二歳の警部補に対しまして本部長注意の処分を行っているところでございます。
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佐々木知子#13
○佐々木知子君 ただ、この件は警察庁には報告されなかったようですが、各県警で起こった不祥事を警察庁に対して報告する基準というのはございますでしょうか。
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石川重明#14
○説明員(石川重明君) 警察庁といたしましては、警察職員に係る事件、事故についての実態を早期に把握するという必要性から都道府県警察から発生時の報告を求めているところでございますけれども、警察職員の刑事被疑事件、警察の信頼を失墜すると認められる事案等、こういう基準で報告を求めておるわけでございます。
 今回の厚木警察署の集団警ら隊の事案につきましては、事案の内容から見まして当然報告をすべきものであったというふうに認識をしておるところでございます。
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佐々木知子#15
○佐々木知子君 どうも事案を見ておりますと、余りにもすさまじいというか、何と申しましょうか、機動隊ではこうした集団暴行が、今回はたまたま発覚しただけで実は日常的に行われていたのではないか、そういう懸念も一般には持たれているようでございますが、この点についていかがでしょうか。
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金重凱之#16
○説明員(金重凱之君) お答えいたします。
 ただいま石川官房長からも御説明のありました本件暴力事案につきましては、まことに警察官にあるまじき行為でございまして、警察に対する信頼を根本から揺るがしかねないというふうに考えておりまして、厳粛に受けとめておる次第でございます。
 そこで、今回の事案の発生いたしました後、先生が今御指摘の同種の事案が潜在化していないのかどうかということにつきまして、全国の機動隊それから管区機動隊の実態の把握ということに努めてまいったところでございますけれども、現在の段階ではほかの隊においてはそうした暴力的な行為が行われているという事実は把握いたしておりません。
 今後とも、隊員に対する生活指導ということも含めまして、各級幹部によりますところの各隊の適切な管理運営、これを徹底してまいりたいというふうに思っておりまして、同種事案の再発の防止に全力で取り組んでまいる考えでございます。
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佐々木知子#17
○佐々木知子君 ちょっと漏れ聞いたところによりますと、この関係者は全員二十代、大学を出てしばらくしたという程度の若者で、大学時代の体育会系のクラブでこの種のことをやっていた乗りでやったんだということも聞いたことがあるんですけれども、その点について把握されておられますか。
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石川重明#18
○説明員(石川重明君) いろいろ言われておるわけでございますけれども、一部体毛を焼くといったようなことにつきましては、どうも学生気分と申しますか、学生時代のいたずら心みたいなものが社会人になってもなお抜け切れずにそういうようなことをやったんじゃないかといったようなことは聞いております。
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佐々木知子#19
○佐々木知子君 警察官に対しては、日ごろ、どのような教養や訓練、また職業倫理の涵養などに努めておられるのでしょうか。
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石川重明#20
○説明員(石川重明君) 警察官につきましては、まず採用時教養ということで、全寮制の都道府県警察学校に採用後直ちに入りまして、そこで法令関係を学んだり体力の向上を図るといったような教養訓練に励んでいるわけでございますが、その間において、人権の尊重とかあるいは職業倫理の徹底といったようなことにつきましても、例えば学校の学校長がみずから訓育をして警察官としてのあり方を教育する、あるいは部外の講師を招いて社会人としてのあり方を教育するといったようないろいろな形で、こうした社会人として備えるべき資質というものを涵養するように努めているところでございます。
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佐々木知子#21
○佐々木知子君 続きまして、同様に昨年十一月に起こったとされます相模原南署の証拠品持ち出し及び脅迫事案につきまして、事案の概要をお述べください。
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石川重明#22
○説明員(石川重明君) 相模原南警察署事案の概要について御説明を申し上げます。
 この事案は、相模原南警察署の刑事課の当時四十二歳の元巡査長が多摩警察署に派遣をされまして窃盗事件捜査に従事中、窃盗事件の被疑者を逮捕した際に被疑者宅において任意提出を受けましたネガフィルムを整理しておったわけでございますが、その整理中、その中から本件被害女性に関する一部を抜き取りまして、平成十年十一月の下旬に女性を呼び出しまして、言うことを聞かなければこのネガフィルムをマスコミに売るといったようなことを申し向けして、当該女性に金銭や関係を要求したというものでございます。
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佐々木知子#23
○佐々木知子君 この事案は、いつ、どのような形で発覚したのでしょうか。
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石川重明#24
○説明員(石川重明君) この事案は、被害女性がその後弁護士を通じまして警視庁に相談をしたということでございます。警視庁から神奈川県警察へ連絡をされまして、神奈川県警察として認知をした。その後、神奈川県警察では直ちに調査を開始いたしました。そして、捜査にも移行いたしたわけでございますが、被害女性の協力が得られないこと、また被害女性側が事案の公表を強く反対をされている、こういう事情がございまして捜査が行き詰まっていたというふうに承知をしております。
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佐々木知子#25
○佐々木知子君 その結果、行為者である元巡査長は、いつ、どう処分されましたか。
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石川重明#26
○説明員(石川重明君) この事案に対する処分でございますが、平成十年十二月二十五日付でこの元巡査長を懲戒免職処分にしたという報告を受けております。
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佐々木知子#27
○佐々木知子君 証拠品を勝手に持ち出したということでございますが、証拠品の管理というのは非常にこれは精緻にやらなければいけないものでございまして、一体全体管理はどのようになっているのかと思うわけですが、その点についてお答えください。
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林則清#28
○説明員(林則清君) 証拠品の管理についてのお尋ねでありますけれども、犯罪捜査に関連して押収した証拠物件につきましては、その取り扱いには特に慎重を期さなければならないというのは当然のことでありまして、警察庁としても必要な指導を行っておるところであります。
 特に最近では、平成七年九月に都道府県に通達を発出しまして、管理体制の確立それから証拠物件の保管場所、保管方法それから証拠物件の点検、こういったものを柱にした内規の制定ということを各都道府県警に指導いたしております。
 また、平成十年に実は発覚しました青森県警察の警察官による証拠物件の着服事案というのがございまして、これにつきましては警察庁としても事の重大性を非常に深刻に受けとめまして、同年十一月にやはりまた通達を発出いたしまして、証拠物件の受領、保管、処分等の実態に関する点検、確認あるいは適正な手続というものの徹底の措置を指示しておるところであります。
 こういった一連のことに基づきまして、証拠物件につきましては個人保管というものを禁止し、必ず定められた保管設備において保管し、管理につきましてもかぎの保管、証拠物件の出納に至るまで定められた捜査幹部がこれをきちっと行う、組織的な管理体制を確立するよう指導しておるというところでございます。
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佐々木知子#29
○佐々木知子君 この元巡査長につきましては、証拠品については目録を作成するわけですが、作成する前に抜き出したというふうに承知しておりますが、決して二度とそのようなことがないように厳重な指示、指導を行っていただきたいと切に願っております。
 今お述べになったような状況は、事件としては立件しなかったというわけでございますが、その点警察庁はもちろん承知しておられたわけですね。
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