予算委員会

2012-11-13 衆議院 全375発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
平成二十四年十一月十三日(火曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 中井  洽君
   理事 小川 淳也君 理事 笹木 竜三君
   理事 下条 みつ君 理事 辻元 清美君
   理事 山口  壯君 理事 田村 憲久君
   理事 山本 有二君 理事 牧  義夫君
   理事 高木 陽介君
      阿知波吉信君    磯谷香代子君
      稲富 修二君    打越あかし君
      江端 貴子君    小原  舞君
      大泉ひろこ君    大畠 章宏君
      岡田 康裕君    加藤 公一君
      金森  正君    工藤 仁美君
      桑原  功君    阪口 直人君
      空本 誠喜君    田嶋  要君
      中野  譲君    中屋 大介君
      仲野 博子君    原口 一博君
      平山 泰朗君    藤田 一枝君
      藤田 憲彦君    牧野 聖修君
      三村 和也君    室井 秀子君
      森岡洋一郎君    柳田 和己君
      山尾志桜里君    山田 良司君
      若泉 征三君    渡部 一夫君
      渡部 恒三君    岩屋  毅君
      金子 一義君    金田 勝年君
      城内  実君    佐田玄一郎君
      齋藤  健君    柴山 昌彦君
      新藤 義孝君    菅原 一秀君
      丹羽 秀樹君    野田  毅君
      馳   浩君    古屋 圭司君
      森山  裕君    山本 幸三君
      金子 健一君    黒田  雄君
      古賀 敬章君    豊田潤多郎君
      松崎 哲久君    三宅 雪子君
      山岡 賢次君    横山 北斗君
      石井 啓一君    佐藤 茂樹君
      東  順治君    笠井  亮君
      志位 和夫君    江田 憲司君
      山内 康一君    照屋 寛徳君
      松野 頼久君   松木けんこう君
    …………………………………
   内閣総理大臣       野田 佳彦君
   国務大臣
   (行政改革担当)
   (行政刷新担当)     岡田 克也君
   総務大臣
   国務大臣
   (沖縄及び北方対策担当)
   (地域主権推進担当)   樽床 伸二君
   法務大臣         滝   実君
   外務大臣         玄葉光一郎君
   財務大臣         城島 光力君
   文部科学大臣       田中眞紀子君
   厚生労働大臣       三井 辨雄君
   農林水産大臣       郡司  彰君
   経済産業大臣
   国務大臣
   (原子力損害賠償支援機構担当)          枝野 幸男君
   国土交通大臣       羽田雄一郎君
   環境大臣
   国務大臣
   (原子力防災担当)    長浜 博行君
   防衛大臣         森本  敏君
   国務大臣
   (内閣官房長官)     藤村  修君
   国務大臣
   (復興大臣)       平野 達男君
   国務大臣
   (国家公安委員会委員長)
   (消費者及び食品安全担当)            小平 忠正君
   国務大臣
   (金融担当)
   (「新しい公共」担当)
   (少子化対策担当)
   (男女共同参画担当)   中塚 一宏君
   国務大臣
   (国家戦略担当)
   (経済財政政策担当)
   (科学技術政策担当)
   (原子力行政担当)
   (宇宙政策担当)     前原 誠司君
   国務大臣
   (郵政民営化担当)
   (防災担当)       下地 幹郎君
   内閣官房副長官      齋藤  勁君
   財務副大臣        武正 公一君
   政府参考人
   (内閣法制局長官)    山本 庸幸君
   予算委員会専門員     石崎 貴俊君
    —————————————
委員の異動
十一月十三日
 辞任         補欠選任
  大畠 章宏君     小原  舞君
  岡田 康裕君     柳田 和己君
  金森  正君     磯谷香代子君
  仙谷 由人君     山尾志桜里君
  田嶋  要君     阪口 直人君
  藤田 一枝君     中屋 大介君
  牧野 聖修君     渡部 一夫君
  渡部 恒三君     山田 良司君
  齋藤  健君     新藤 義孝君
  柴山 昌彦君     城内  実君
  馳   浩君     岩屋  毅君
  内山  晃君     豊田潤多郎君
  金子 健一君     黒田  雄君
  三宅 雪子君     古賀 敬章君
  高木 陽介君     佐藤 茂樹君
  東  順治君     石井 啓一君
  笠井  亮君     志位 和夫君
  山内 康一君     江田 憲司君
  阿部 知子君     照屋 寛徳君
同日
 辞任         補欠選任
  磯谷香代子君     金森  正君
  小原  舞君     空本 誠喜君
  阪口 直人君     江端 貴子君
  中屋 大介君     藤田 一枝君
  柳田 和己君     岡田 康裕君
  山尾志桜里君     三村 和也君
  山田 良司君     渡部 恒三君
  渡部 一夫君     牧野 聖修君
  岩屋  毅君     丹羽 秀樹君
  城内  実君     柴山 昌彦君
  新藤 義孝君     齋藤  健君
  黒田  雄君     金子 健一君
  古賀 敬章君     横山 北斗君
  豊田潤多郎君     内山  晃君
  石井 啓一君     東  順治君
  佐藤 茂樹君     高木 陽介君
  志位 和夫君     笠井  亮君
  江田 憲司君     山内 康一君
  照屋 寛徳君     阿部 知子君
同日
 辞任         補欠選任
  江端 貴子君     中野  譲君
  空本 誠喜君     大畠 章宏君
  三村 和也君     仙谷 由人君
  丹羽 秀樹君     森山  裕君
  横山 北斗君     松崎 哲久君
同日
 辞任         補欠選任
  中野  譲君     工藤 仁美君
  森山  裕君     馳   浩君
  松崎 哲久君     三宅 雪子君
同日
 辞任         補欠選任
  工藤 仁美君     藤田 憲彦君
同日
 辞任         補欠選任
  藤田 憲彦君     田嶋  要君
同日
 理事高木陽介君同日委員辞任につき、その補欠として高木陽介君が理事に当選した。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 理事の補欠選任
 政府参考人出頭要求に関する件
 予算の実施状況に関する件
     ————◇—————
この発言だけを見る →
中井洽#1
○中井委員長 これより会議を開きます。
 予算の実施状況に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として内閣法制局長官山本庸幸君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
中井洽#2
○中井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
この発言だけを見る →
中井洽#3
○中井委員長 この際、昨日の山本有二君の質疑に関連し、岩屋毅君から質疑の申し出があります。山本君の持ち時間の範囲内でこれを許します。岩屋毅君。
この発言だけを見る →
岩屋毅#4
○岩屋委員 おはようございます。自民党の岩屋毅です。
 野田総理と向き合うのはこれが初めてでございます。恐らく最初で最後になるかもしれませんが、一期一会の精神で、真摯な議論をさせていただきたいと思っております。
 まず、解散・総選挙についてですけれども、もう私はぐちゃぐちゃと申し上げるつもりはありません。諸般の状況から考えて、総理も恐らく年内の解散・総選挙ということを腹を固められたというふうに私はお見受けをしております。それで結構だと思います。
 やはり、日本国内閣総理大臣として、今考えるべきは国益ですよね。私は、野田総理はよくぞ税と社会保障の改革に踏み込まれたな、そう思っているんですよ。これは、自民党も公約には掲げましたけれども、我々だけでやり切れる課題ではなかったと思います。誰しも増税を喜ぶ人はいない。どんな政党、政治家も、増税を掲げて戦おうとは思わない。だから、これは、政争の具にしたら百年たっても解決しないという課題だったと思います。そういう意味で、私は、総理はよくぞこれに踏み込まれた。
 しかし、犠牲も払いましたよね。民主党は事実上分裂しました。物を決めれば人が出ていくという状態に今、陥っていますよね。これでは、力強く政策を前に動かしていくことはできないと思います。
 しかし、税と社会保障の一体改革もまだ入り口に立ったばかりです。とりわけ自公民三党には、これを成就させていくという責任があります。選挙が終わっても、協力をしなければいけないことは力を合わせていかなきゃいかぬ、お互いそういう了解のもとに、ここは政治体制を一新して、安定した、力強い、力量を備えた政権をつくるというのが今の内閣総理大臣としてのお仕事だ、私はそう思うし、総理もそう思っておられると信じております。
 きょうの段階での心境を聞かせていただけますか。
この発言だけを見る →
野田佳彦#5
○野田内閣総理大臣 おはようございます。
 一体改革の意義について、大変深い御理解のもとで御発言をいただきましたことを感謝申し上げたいと思います。
 これは、もうこれ以上先送りできない、そういう判断のもとで、大変厳しい決断でございました。委員御指摘のとおり、増税をお願いして国民の皆様から喜ばれることはありません。ただし、それは全て社会保障に充てるんだ、そのことを御理解いただく中で、三党合意に踏み切ったわけであります。
 これまた委員御指摘のとおりでありますけれども、一体改革は、法案は通りました。だけれども、子ども・子育ての部分の拡充と年金の改善はありますけれども、医療や介護やあるいは公的年金制度のあり方そのもの等々については、これはまだ道半ばで、これからの議論に委ねられております。
 そのことからも、早期に国民会議を立ち上げて、そういう議論をできるような環境をつくることが、まずこれは共通の責任だと思いますし、その後、税制においてもさまざまな検討課題があります。そういうものをしっかり三党合意を踏まえて着実に進歩させていく、前進をさせていく、そういう政治を目指していきたいと思います。
 解散の時期については、これはもう何度もこの場でお尋ねをいただきましたけれども、特定の時期を明示するということは控えさせていただきたいというふうに思います。
この発言だけを見る →
岩屋毅#6
○岩屋委員 私は、野田総理はうそをつかない人だと信じております。国益を第一に、しかるべき時期に決断をしていただけるものと確信をしております。
 そういうわけで、近いうちに新しい政権をこの国につくらなくてはならないという前提でお話をさせていただきたいと思います。結果は国民が決めることですけれども。
 政権が動くときに一番注意しなければいけないのは、私は、国の根幹の政策が揺らがない、ぶれないということだと思います。第一には外交、安全保障ですよね。第二にはやはり社会保障の体制です。三番目にはエネルギー政策、これは後で議論をさせていただきたいと思っているんですけれども。
 総理が今おっしゃったように、社会保障の詳細な制度については、これから国民会議を立ち上げて、そこでしっかり詰めていくということですね。財源の手当ての方針については、我々、一緒に決めさせていただいたわけですよね。
 その外交、安全保障です。
 私は、日本の安全保障を考えるときに、自主防衛力を強化するということももちろん大事、それから日米同盟を充実させていくということも大事、それからアジア全体の安全保障体制をどうつくっていくかという、この三つだと思っているんです。中でも、やはりこの米軍再編の問題は、どうあっても片づけていかなくちゃいけない、普天間の移設の問題は、どこが政権を担おうともやはり片づけていかなくちゃいけない、解決をしていかなくちゃいけない課題だというふうに思っています。
 今、民主党さんは、細野政調会長のもとでマニフェストの総点検をされていると承知しております。その中で、この問題については、沖縄県民や国民の期待を結果的に裏切り、日米関係を一時的にせよ冷え込ませたことは民主党政権の大きな失敗であったことを率直に認め、沖縄県民はもとより国民に対して改めておわびするという記述になると聞いておりますけれども、これは、民主党代表としての総理、同じ認識だと受けとめてよろしいですか。
この発言だけを見る →
野田佳彦#7
○野田内閣総理大臣 政権発足当初から県外移転というあの方向性を打ち出して、そのことによって沖縄の皆様に過大な期待をお与えする形になって、そしてその御期待に応えることができなかったという意味においては、深く反省をしなければいけないと思いますし、そのことは、マニフェストの総括を含めてしっかりと反省を踏まえて対応していかなければいけないと考えております。
この発言だけを見る →
岩屋毅#8
○岩屋委員 しからば、野田政権として、野田内閣として、二度にわたる日米合意に基づいて、現在の普天間基地を辺野古に移設させるという計画を着実に実行に移していく、この方針に変わりはありませんか。
この発言だけを見る →
野田佳彦#9
○野田内閣総理大臣 これは四月の2プラス2でも確認をさせていただいているとおり、普天間の移転と、在沖海兵隊のグアムへの移転それから嘉手納以南の土地の返還とは切り離しながらという、パッケージを外す形になりましたけれども、辺野古への移転が唯一有効な方法ということを日米間で確認させていただいておりますので、その方針のもとで、今、沖縄の皆様の御理解をいただくべく努力をしているところでございます。
この発言だけを見る →
岩屋毅#10
○岩屋委員 我々と全く同じ認識に立っていると思います。新しい再編計画は確かに辺野古を一旦切り離すという形になったんですけれども、これは、やはり最後はそこに戻ってこざるを得ない、でなければ、普天間の固定化ということにつながってしまうということだと思います。
 沖縄選出の下地国務大臣、国務大臣としてお伺いをしたいと思いますが、下地大臣も今総理がおっしゃった方針に異存はございませんか。
この発言だけを見る →
下地幹郎#11
○下地国務大臣 私は内閣の一員なので、政府方針、総理が今おっしゃったことを尊重しながら職務を果たしていきたいというふうに思っています。
この発言だけを見る →
岩屋毅#12
○岩屋委員 下地大臣、尊重すると今おっしゃったわけですけれども、あなたは、十月六日の那覇市内の、そうぞうの会というんですか、これは下地さんが主宰されている会ですよね、そこで、普天間の県外、国外移設をどう解決するのか、そのシナリオをつくる役割を政府内で担いたいと述べたと報じられていますが、これは閣内不一致じゃないんですか。
この発言だけを見る →
下地幹郎#13
○下地国務大臣 沖縄の思いというのは、閣内にあっても、閣外にあっても、大事にしなきゃいけないんです。今、沖縄の仲井真県知事も、この前の知事選の公約では県外、国外でした。県議会も、全会一致で県外、国外でした。六月の県議会の選挙において、岩屋さんの自民党も、そして民主党も公明党も全部、県外、国外でした。これは沖縄の思いなんですよ。だから、そういうふうな思いがあるということを伝えて、どういうふうに負担軽減をしていくかということを考えていかなければいけない。
 沖縄の保守というのは、ヤマトの保守とは違って、そういうふうな同じ保守的な日米同盟を大事にしながらも、ずっとこれだけ事件、事故がある中で日米同盟を守るという中では、その基地問題が政府と一致する、全体的に一致するというのはなかなか難しい現実があるんです。二十七年間、国会議員を沖縄は送れませんでした。それから復帰して四十年たちますけれども、いまだ事件、事故があるという状況を考えると、そういう思いになる沖縄の保守的な考え方の人たちを、私は、これは矛盾だといって否定すること自体がおかしいと。
 そういうふうになるならば、本土の皆さんが基地を受け入れて沖縄の負担をやっていくというのは非常に大事なことだと思っておりますから、内閣においては、私は、確実に政府方針をやりますよ。しかし、そういう声があるということを伝える役割を果たしていくことは、私は何も矛盾していないというふうに思っています。
この発言だけを見る →
岩屋毅#14
○岩屋委員 下地さん、私、友人だからあえて申し上げたいと思いますけれども、この間、民主党政権というのは、実は、民主・国民新党連立政権だったわけですよね。この安全保障上の極めて大きな課題について、やはり与党内がしっかりすり合わせをして意見を一致させておかないと、とても前に進めることはできないということをずっとあなたにも申し上げてきたつもりでございます。岡田外務大臣にも、前原外務大臣にも、松本外務大臣にも、玄葉外務大臣にも、同じことを私は申し上げてきたつもりであります。
 だから、沖縄の環境は物すごく厳しいと、沖縄選出のあなたが非常に立場的にも、やはり沖縄の声も代弁しなくちゃいけないし、厳しいということはよくわかる。わかるけれども、内閣にいる間だからその意見を封印しているんだというようなことでは、この問題は解決できないんですよ。
 あなたも、嘉手納統合案とか、いろいろなことをおっしゃった。迷走の原因の一つは、やはりあなたもつくってきたんじゃないですか。だから、やはりここは本当に普天間の固定化を避けるために、下地さん自身が沖縄を説得する、そういうぐらいの気持ちでやってもらわなきゃ解決できない、私はそう思いますよ。
 総理、これは内閣一致して取り組んでいただけますか。
この発言だけを見る →
野田佳彦#15
○野田内閣総理大臣 内閣一致して対応させていただきたいというふうに思います。
この発言だけを見る →
岩屋毅#16
○岩屋委員 それで、今政府がやっている作業は、環境影響評価書に対する知事の意見書が届いたものを、補正作業を行っているというふうに聞いておりますが、これは防衛大臣にお伺いしたいと思いますが、補正作業はいつ終わる予定ですか。
この発言だけを見る →
森本敏#17
○森本国務大臣 先生御指摘の、県知事から出てまいりました意見書に対する補正作業、現在鋭意取り組んでおりますが、件数において数百件に及んでいるので、しかも、正しく知事に理解していただくためには専門的知識も必要なので、専門家から成る別途の委員会を設けて、評価、分析をしていただきながら作業を鋭意続け、今のところ、年内にこの作業を完了すべく努力しているところでございます。
この発言だけを見る →
岩屋毅#18
○岩屋委員 この補正の作業が終わると、手続的には、公告縦覧という作業を経て、埋立申請に進んでいくということだと思います。
 しかし、これはもちろん政治的に非常に難しい判断になろうかと思うんですけれども、総理、私が申し上げたいのは、米軍が使う航空機がオスプレイであろうがなかろうが、そもそも極めて危険な普天間の飛行場というものをやはり移設する必要があるんだと。普天間の危険性を除去するというのがこの米軍再編の一丁目一番地だったわけですから、やはりそこを忘れてはならない。どこが政権を担おうとも、進められるべき作業はしっかりと進めておいていただきたいと思いますので、そのことをお願い申し上げておきたいと思います。
 それから、きょうの本題は、原発・エネルギー政策なんですね。私は今、自民党のエネルギー特命委員会というところで、核燃料サイクル、それから使用済み燃料の処理の歴史に係る検証PTの座長というのを仰せつかっているんです。我々も真剣に議論しています、エネルギー政策はどうあるべきかということについて。現地にも行ってまいりました。もちろん、福島にも、「もんじゅ」にも、六ケ所にも、今度建設が再開された大間にも行ってきました。
 私は、壊れたままの原子炉建屋よりも、むしろ周辺の町村、人っ子一人いないという状況を見たときに、本当にショックを受けました。だから、少なくともこれから向かうべき方向は、減原発、縮原発。この方向性は我々も全く同じです。国民の皆さんも同じ意見だと思います。特に、原発の事故のダメージの大きさ、初めて思い知りました。そこからすれば、できるだけ原発に対する依存度を減らしていきたい、これは我々も同じ考えです。
 しかし、十分な材料もそろっていない中で、軽々に原発ゼロということを打ち出して本当にいいのか。ここはやはり立ちどまって、材料をしっかり集めて子細に検討を加えないと、国民の将来に責任を持つということにならないのではないかと我々は思っているところなんです。
 その前に、官房長官、原子力規制委員会の人事の国会同意を行わないというのはどういうわけですか。
この発言だけを見る →
藤村修#19
○藤村国務大臣 原子力規制委員会は、東電福島第一原発事故を踏まえて、原子力利用の推進と規制を分離し、原子力安全に関する規制を一元化した上で、専門的な知見に基づいて中立公正な立場から原子力安全規制に関する職務を担うために設立した機関であります。
 これは先般、先国会におきまして、国会に対して同意を求めてまいりました。その後、国会が終了したものですから、総理大臣の権能によって総理大臣が任命をした。その後開かれた国会、今国会でありますが、これは、原子力緊急事態宣言、今、宣言をされている最中であるので、この間、緊急事態宣言をされている期間については、このことを国会に通知することにおいて、同意人事を今回提出しない、こういう選択をしたところでございました。
この発言だけを見る →
岩屋毅#20
○岩屋委員 総理、国会が開かれていないときに総理が任命できる、それはもちろん規定がありますが、これはあくまでも、言ってみれば緊急避難措置ですよね。国会が開会されれば、次の国会で直ちに同意を求めるというのが私は筋だと思いますよ。
 官房長官は、不同意のおそれがあるからということを会見で述べておられるようですが、不同意のおそれがあるというのは、これは民主党の党内事情じゃないですか。せっかくつくった原子力規制委員会、これは国民に信頼をしていただかなきゃいけないわけですよ。それがためには、国民代表である国会でしっかりと人事を同意するということがなければ、国民の信頼は得られないんじゃないですか、総理。どうですか。ヤジ
この発言だけを見る →
藤村修#21
○藤村国務大臣 法律を軽視しているわけではなくて、法に従って進めてまいりました。
 つまり、国会の閉会によって同意を得ることができずに、閉会中に内閣総理大臣が任命した場合については、法の規定において、一つは、任命後最初の国会において両議院の事後の承認を得ること。二つ目、あるいはということですね、二つ目は、原子力緊急事態宣言がされており、その旨の通知が両議院になされたときにあっては、原子力緊急事態宣言が解除された後、速やかに両議院の承認を得ることとされており、この後者のやり方をとったということでございました。
この発言だけを見る →
岩屋毅#22
○岩屋委員 官房長官、確かに緊急事態宣言中ではあるかもしれない。しかし、政府みずからが冷温停止状態にあると宣言しているんでしょう。そういう意味では、事態は小康状態にあるんでしょう。国会で同意人事を行わないという支障はどこにあるんですか。
 私は、やはり、こういうことはしっかりと一つ一つ手続を踏んでいくということが、せっかくつくった原子力規制委員会に対する国民の信頼を得ることにつながり、今後の原子力行政の信頼性につながると思いますよ。総理、いかがですか。総理、答えてください。
この発言だけを見る →
野田佳彦#23
○野田内閣総理大臣 せっかくつくったというお話がございました。まさに、原子力安全規制の司令塔となる独立性の高い組織であります。その機能を十全に発揮していただくために、また、原子力安全規制に空白が生じないようにするために、法律に基づいて、現在、原子力緊急事態宣言をされている、そういう状況でありますので、法に基づいて対応をしているということでございます。
この発言だけを見る →
岩屋毅#24
○岩屋委員 どうも納得できませんね。しかし、ちょっと先に進みたいと思います。
 この問題でも、原発・エネルギー政策に関しても、ちょっと閣内でいろいろな意見が出ておられるようで、統一して対応できるのかなという懸念を私は持っております。
 田中文部科学大臣は、原発ゼロと核燃料サイクル推進は矛盾しているとおっしゃいましたよね。枝野経産大臣は、これまで矛盾してきているのだから一見矛盾しているのは当然だとうそぶいておられますし、前原国家戦略相、これは前原さんのところでまとめられたということですが、単純に矛盾とはいささか乱暴ではないかと反論をしているというような格好になっておりまして、各閣僚の言っていることがかなりばらばらなんですよね。
 田中文科大臣、確かに、ふだんの大臣の答弁はちょっと矛盾が多いなと私は思っているんですが、この発言は非常に適切だなと。やはり、核燃サイクルと原発ゼロというのは矛盾しているのではないか、そういうふうにお考えですか。
この発言だけを見る →
田中眞紀子#25
○田中国務大臣 原発は、御存じのとおり、廃炉にするのに約三十年もかかるということもございまして、二〇三〇年というと、要は、単純計算すれば十八年後。ということだと、普通に計算するとちょっと厳しいかなという思いがあったので、先ほどおっしゃったようなことを閣外にいるときには発言したこともございます。
 しかし、よく考えてみますと、やはり不確実性が現実にあるわけでして、完全に原子力をとめてしまって、そして今、反対、反対で全部とめてしまって、工場にしろ家庭にしろ、あらゆるエネルギーをゼロにしていいというわけがない。
 私、この間も、ある大手の企業の研究者を役所に呼んで話を聞いてなるほどと思ったんですけれども、今、化石エネルギーももう一回、CO2を出さなくするように、非常に研究をよくしていて、出てくるCO2を地下にパイプで閉じ込める方法、相当進んでいるということも聞きました。
 したがって、そういうふうな研究開発も進めながらこの原子力の問題もやっていかなきゃいけませんので、不確実性があるので、不断に検証していかなきゃいけない。柔軟性を持って、不断の検証と見直しを行っていくということでございます。
この発言だけを見る →
岩屋毅#26
○岩屋委員 いや、とにかく、私は、大臣のこの件に関する指摘は正しいなと思っているんですよ。
 というのは、総理、やはり核燃サイクルというのはなかなか難しい問題です。IAEAに参加している核を持っていない国の中で、唯一我が国だけが使用済み燃料の再処理を認められているわけですね。総理も御承知のとおりです。再処理をすればプルトニウムがどんどん出てくる、これは核兵器の原料になる。だから、厳格に国際社会が管理をしているわけですね。
 民主党の今回の戦略を見ると、原発ゼロといいながら、核燃サイクルは推進する。どんどんそこにプルトニウムがたまっていく。これは、国際社会が容認するところになるでしょうか。これをまとめようとした段階で、政府の特使を米国に送って米国とも協議をしたと聞いておりますが、やはりかなり国際社会の強い懸念があるのではないでしょうか。
 この矛盾については、どう考えておられるんですか。
この発言だけを見る →
枝野幸男#27
○枝野国務大臣 福島の原発事故を受けて、多くの国民の皆さんが、一日も早く、できるだけ早く日本で稼働する原発をゼロにしたい、そう思っていらっしゃると私は確信をしています。
 一方で、過去五十年、約五十年にわたって、原子力政策はさまざまな現実の積み重ねがあります。あるいは、国際社会あるいは地方自治体の皆さんと政府としてお約束をしてきたことがあります。この政府としてのお約束は、政権交代があったとしても、これを政権交代があったから我々は引き継がないという無責任な態度はとれません。こうした全てのことを前提にしながらやっていかなければなりません。
 例えば、使用済み核燃料。本来は、これまで原発をつくり、ふやしてくるプロセスにおいて、使用済み核燃料のごみとしての処理を決めながらやってくるのが当然でありましたが、残念ながら、五十年間、その処理を決めずに来ました。
 そうしたことなどを踏まえた中で、例えば地方やあるいは海外とのさまざまなお約束があります。原発をなくしていくと大きな方向転換をしても、今まで積み重ねられてきた現実、そして今まで積み重ねられてきた約束、それを守りながらゼロにしていかなければならない。
 ということは、そのプロセスにおいて、お約束をしてきたことの延長線上をつないでいくと、これからも使い続けるのではないかと見える部分がありますが、まさにそうした、五十年積み重ねられてきた矛盾を二〇三〇年代までに解決をすることでゼロにできるように努力をしていくという姿勢を明確にしたものでありまして、方針そのものには矛盾はありません。
この発言だけを見る →
岩屋毅#28
○岩屋委員 いや、矛盾はありませんというか、私、責任がとれないんじゃないかなと懸念しているわけです。
 冒頭、私が申し上げたように……ヤジちょっと静かに聞いていて。冒頭申し上げたように、外交、安全保障などと同じように、このエネルギー政策は、余り選挙の具にしたり政争の具にしたりするのではなくて、簡単に変更できないですから。だから、できるだけ議論を積み重ねて、できるだけ多くの国民の皆さんのコンセンサスを得て、責任がとれる政策をつくることが大事だと思っているので、何も争おうと思って議論しているわけじゃないんですよ。我々も今非常に悩んでいるわけですね。
 材料が足りないと思うもう一つのことは、例えば、これは環境大臣に聞けばいいのかな、原子力規制委員会がつくる安全基準というのは一体いつできるのか。その安全基準に照らして、全原発を点検するわけでしょう。それに一体どのくらいの時間を要するというふうに見込んでおられるんですか。これは環境大臣でいいですか。
この発言だけを見る →
長浜博行#29
○長浜国務大臣 先生御承知のように、三条委員会で極めて独立性の高い原子力規制委員会でありますので、注意深く発言をしなければなりませんが、環境大臣としては、安全基準に関しましては、来年の七月ごろまでにはつくるという報告を受けております。(岩屋委員「いや、それから。そこから点検が始まるということでしょう」と呼ぶ)そのように、規制委員会はなると思います。
この発言だけを見る →
← 戻る