政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会

2025-05-23 参議院 全169発言

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会議録情報#0
令和七年五月二十三日(金曜日)
   午後一時開会
    ─────────────
   委員の異動
 五月九日
    辞任         補欠選任
     こやり隆史君     松山 政司君
     永井  学君     三宅 伸吾君
     松川 るい君     森屋  宏君
 五月十二日
    辞任         補欠選任
     三浦  靖君     本田 顕子君
 五月二十二日
    辞任         補欠選任
     松山 政司君     猪口 邦子君
     三宅 伸吾君     小林 一大君
     森屋  宏君     永井  学君
     勝部 賢志君     三上 えり君
     福山 哲郎君     石垣のりこ君
     水野 素子君     石橋 通宏君
     河野 義博君     伊藤 孝江君
     猪瀬 直樹君     中条きよし君
 五月二十三日
    辞任         補欠選任
     石橋 通宏君     高木 真理君
     下野 六太君     窪田 哲也君
     中条きよし君     猪瀬 直樹君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         石井 浩郎君
    理 事
                朝日健太郎君
                臼井 正一君
                比嘉奈津美君
                若林 洋平君
                羽田 次郎君
                下野 六太君
                石井 苗子君
    委 員
                青山 繁晴君
                井上 義行君
                猪口 邦子君
                今井絵理子君
                江島  潔君
                大家 敏志君
                小林 一大君
                自見はなこ君
                高橋 克法君
                高橋はるみ君
                永井  学君
                本田 顕子君
                石垣のりこ君
                石橋 通宏君
                高木 真理君
                徳永 エリ君
                牧山ひろえ君
                三上 えり君
                伊藤 孝江君
                窪田 哲也君
                三浦 信祐君
                山本 博司君
                猪瀬 直樹君
                中条きよし君
                榛葉賀津也君
                浜口  誠君
                紙  智子君
                大島九州男君
                伊波 洋一君
                高良 鉄美君
   国務大臣
       外務大臣     岩屋  毅君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策))  伊東 良孝君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  青木 一彦君
   大臣政務官
       厚生労働大臣政
       務官       吉田 真次君
       環境大臣政務官  勝目  康君
       防衛大臣政務官  小林 一大君
   事務局側
       第一特別調査室
       長        有安 洋樹君
   政府参考人
       内閣官房内閣参
       事官       清水  巌君
       内閣府政策統括
       官        水野  敦君
       内閣府沖縄振興
       局長       齊藤  馨君
       内閣府北方対策
       本部審議官    原  典久君
       総務省自治行政
       局公務員部長   小池 信之君
       出入国在留管理
       庁在留管理支援
       部長       福原 申子君
       外務省大臣官房
       地球規模課題審
       議官       中村  亮君
       外務省大臣官房
       審議官      大河内昭博君
       外務省大臣官房
       参事官      山本 文土君
       外務省大臣官房
       参事官      石川 誠己君
       外務省大臣官房
       参事官      村上 顯樹君
       外務省北米局長  有馬  裕君
       外務省中東アフ
       リカ局長     安藤 俊英君
       外務省国際協力
       局長       石月 英雄君
       文部科学省大臣
       官房文部科学戦
       略官       今村 聡子君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    岡本 利久君
       水産庁増殖推進
       部長       高橋 広道君
       経済産業省大臣
       官房審議官    辻阪 高子君
       経済産業省大臣
       官房審議官    田尻 貴裕君
       国土交通省総合
       政策局国際統括
       官補佐官     飯塚 秋成君
       国土交通省鉄道
       局次長      岡野まさ子君
       環境省大臣官房
       審議官      伯野 春彦君
       防衛省大臣官房
       審議官      井上 主勇君
   参考人
       独立行政法人国
       際協力機構理事
       長        田中 明彦君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査
 (政府開発援助等の基本方針に関する件)
 (沖縄及び北方問題に関しての基本施策に関する件)
    ─────────────
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石井浩郎#1
○委員長(石井浩郎君) ただいまから政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、松川るい君、こやり隆史君、三浦靖君、水野素子君、勝部賢志君、福山哲郎君、猪瀬直樹君及び河野義博君が委員を辞任され、その補欠として本田顕子君、小林一大君、猪口邦子君、石橋通宏君、三上えり君、石垣のりこ君、中条きよし君及び伊藤孝江君が選任されました。
    ─────────────
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石井浩郎#2
○委員長(石井浩郎君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣参事官清水巌君外二十二名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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石井浩郎#3
○委員長(石井浩郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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石井浩郎#4
○委員長(石井浩郎君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に独立行政法人国際協力機構理事長田中明彦君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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石井浩郎#5
○委員長(石井浩郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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石井浩郎#6
○委員長(石井浩郎君) 政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査を議題とし、政府開発援助等の基本方針に関する件及び沖縄及び北方問題に関しての基本施策に関する件について質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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高橋はるみ#7
○高橋はるみ君 自由民主党の高橋はるみでございます。
 今日は質問の機会いただいて、誠にありがとうございます。
 それでは、早速質問をしてまいります。
 まず、AZEC構想の推進とODAについて伺ってまいります。
 世界各国で異常気象が頻発し、自然生態系や生活環境、農業、水産業等への悪影響が懸念されている中、地球温暖化対策は日本国内で私たち一人一人がしっかりと取り組むとともに、世界各国との連携した対応が重要であります。とりわけ、アジアの国々との連携協力は不可欠と考えるものであります。
 こうした中、アジア・ゼロエミッション共同体、いわゆるAZEC構想に注目するところでありますが、改めてその中身、そして意義などについて御質問を申し上げます。
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田尻貴裕#8
○政府参考人(田尻貴裕君) お答え申し上げます。
 アジア・ゼロエミッション共同体、いわゆるAZECは、急速な経済成長に伴いエネルギー需要の増加が見込まれるアジアにおいて、脱炭素化に向けたエネルギートランジションを進めるため、二〇二二年に岸田前総理が施政方針演説で提唱した枠組みでございます。東南アジア諸国を始めとする十一か国を参加国とし、これまで首脳会合と閣僚会合をそれぞれ二度開催をいたしました。直近では、昨年十月、石破総理が初外交でラオスを訪問し、第二回首脳会合を開催したところでございます。
 AZECの意義といたしましては、まず第一に、脱炭素、経済成長、エネルギー安全保障の同時実現や、多様な道筋によるネットゼロの実現という我が国のGX実現に向けた基本原則と同様の原則がAZEC参加国において支持をされていること、第二に、電源構成や産業構造において日本と同様の課題を有するアジアにおいて、日本の技術や経験を活用して脱炭素化を主導していくことが挙げられ、これまでエネルギー分野を中心に三百五十以上の協力プロジェクトが実施をされているところでございます。
 引き続きAZECを通じてアジアと世界の脱炭素化に貢献をしていきたいと考えているところでございます。
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高橋はるみ#9
○高橋はるみ君 ありがとうございます。
 このAZECの構想の推進とODAとの関係、これが重要だと思う次第であります。
 令和五年に改定された新たな開発協力大綱に基づいて、我が国の国益に沿う形でAZEC構想の推進を図るべきと考え、そしてそのこととODAを相互に関連付けて進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。質問します。
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岩屋毅#10
○国務大臣(岩屋毅君) 御指摘のとおりだと考えております。
 昨年の第二回のAZEC首脳会合の成果として、今後十年のためのアクションプランが発表されましたが、ここでは、ODAを通じてエネルギー移行のための技術協力を提供することなどが確認をされております。
 また、令和五年に改定されました、今御指摘があった開発協力大綱におきまして、気候変動、環境対策を含む地球規模課題への国際的取組の主導を重点政策として掲げております。具体的に申し上げますと、例えば、ラオスやインドネシアにおきましては、相手国、関係機関に対する専門家の派遣を通じた長期的なエネルギー移行に係る能力強化支援などを行っております。
 今後とも、AZECとODAを効果的に連携させることによって、日本やAZECパートナー国に利益をもたらす脱炭素化に貢献してまいりたいと考えております。
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高橋はるみ#11
○高橋はるみ君 ありがとうございます。
 今、三百五十プロジェクト以上が進んでいるというお話ございました。大きな方向性を示した上で、一つ一つのプロジェクトを各国との信頼関係の下、積み重ねていくという、こういったことが重要と考えるわけであります。今後どのようにAZECを進めていくのでしょうか、御質問を申し上げます。
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岩屋毅#12
○国務大臣(岩屋毅君) このAZECにおきましては、アジア各国のそれぞれの事情に応じた多様な道筋の下での脱炭素、経済成長、エネルギー安全保障の同時実現に向けて、日本の技術や経験を生かした取組を進めております。具体的には、ODAとの連携のみならず、国際協力銀行、JBICや日本貿易振興機構、ジェトロなどと連携いたしまして、具体的な脱炭素プロジェクトの創出を支援することとしております。また、こうした個別のプロジェクトを持続的に創出するために、車の両輪として、脱炭素に資する活動を促進するルールの形成にも取り組んでいるところでございます。
 日本への期待が大きいアジアとの関係におきまして、AZECの意義は極めて大きいと考えております。次回の閣僚会合や首脳会合も念頭に置きまして、AZECの下での取組を一層進めてまいりたいと考えております。
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高橋はるみ#13
○高橋はるみ君 ありがとうございます。
 ODAとの連携に加えて、JBICあるいはジェトロなどとの連携、さらには、アジア開発銀行等との連携ということも視野に入ってくるのかなと、このように思う次第であります。ルールの形成ということも大変重要だと思います。一歩一歩しっかりとこのAZEC構想を推進をしていただくことを、私の立場からも心からお願いを申し上げます。
 それでは次に、沖縄における問題について触れさせていただきます。具体的には、沖縄における米軍関係者の問題についてであります。
 沖縄において米軍兵士による事件がこれまでも多く発生していることは、極めて遺憾であります。こうした事件が二度と起こらないようにするため、政府として、外務省さん、防衛省さんが中心ということだとは思うんでありますが、これまで米側とどのような交渉、調整をしてこられたのでしょうか。また、地元への情報提供や連携をどのように行ってこられたのでしょうか、お答えを求めます。
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有馬裕#14
○政府参考人(有馬裕君) お答え申し上げます。
 米軍関係者による事件、事故は、地元の皆様に大きな不安を与えるものであり、あってはならないものと考えております。今回もこのような事案が発生したことは、極めて遺憾です。
 本年三月の事案につきましては、四月三十日の那覇地検による起訴を受け、同日、外国訪問中の岩屋大臣の代理として船越次官からグラス次期駐日大使に対し、強い遺憾の意を表明するとともに、在日米軍の綱紀粛正と再発防止を改めて強く求めました。また、本年三月の事案につきましては、昨年七月から開始した米軍人等による性犯罪事案に関する情報共有の新たな運用を踏まえ、四月三十日、法務省から外務省、防衛省を通じて、沖縄防衛局から沖縄県に対して情報共有を行いました。なお、これに先立つ送致、四月七日でございましたが、の時点でも、沖縄県警から沖縄県への情報共有が行われたと承知しております。
 重要なことは、これまでに米側が発表した一連の再発防止策が実際に事件、事故の再発防止につながることでございます。この観点から、四月十八日に沖縄市で行われた沖縄県警と米憲兵隊も参加した日米合同地域安全パトロールは、在日米軍の綱紀粛正と再発防止にも資するものであり、前向きに評価しております。
 また、五月九日、米側が発表した再発防止策に含まれる、沖縄コミュニティ・パートナーシップ・フォーラムが開催されました。外務省沖縄事務所や沖縄防衛局関係者も参加したこのフォーラムにおいて、在日米軍の綱紀粛正と再発防止に向けて建設的な議論が行われたことを評価しております。
 米側に対しては、あらゆるレベルで、事件、事故の再発防止を含む、地元の負担軽減を求めております。引き続き、在日米軍の綱紀粛正と再発防止の徹底を働きかけてまいりたいと考えております。
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高橋はるみ#15
○高橋はるみ君 今年の三月にも具体的な事案があったという話、大変遺憾であります。
 もとより、地元への情報提供との関係において、被害を受けられた方のプライバシー等への配慮、こういったことを十分に行うということも重要だとは思うわけでありますが、地元への情報提供について様々な御意見が地元からも出ているということも聞いているところでございまして、しっかりと、何か情報提供についてやり方も改めたというお話も今の局長の御答弁の中でございました、しっかりとよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 そして、こうしたことはもうあってはならないわけでありまして、起こさないために、米側に対する綱紀粛正あるいは再発防止の徹底、こういったことをしっかりと働きかけていくのは当然でございますが、そうしたことに加えて、政府としては何か対応しておられたのでしょうか。この点についてお伺いをいたします。
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伊東良孝#16
○国務大臣(伊東良孝君) 沖縄振興を進めていくのに当たりまして、その大前提といたしまして、住民の方々が安心、安全に生活できることが大変重要であると考えております。
 そのため、沖縄県における犯罪抑止対策の一環といたしまして、例えば、内閣府では平成二十九年度当初予算において約十五億円を計上し、沖縄県内各市町村に防犯灯、防犯カメラを整備する事業を実施しておりまして、実績として、防犯灯約四千台、防犯カメラ約七百台を整備したところであります。
 さらに、整備した防犯カメラの耐用年数が経過している等の理由から、沖縄県市長会等の地元からの強い要請を受けまして、令和六年度補正予算におきまして約三億円を計上し、平成二十九年度に整備した防犯カメラを更新する事業を行うこととしております。その際、平成二十九年度に設置しておりませんでした那覇市、読谷村については、強い要望がありましたことから、新規に設置することとしたところであります。
 引き続き、沖縄の安全、安心の確保に向けてしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
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高橋はるみ#17
○高橋はるみ君 防犯灯、防犯カメラの設置、これを、国からの助成という形でしょうか、二回にわたって行っていただいたというお話でございました。
 一般論として言えば、県民の方々を守る仕事というのは県の仕事なのかもしれませんですけれども、こうした米軍の基地問題で多くの御負担を沖縄県にお願いをしているわけでありますので、こういった防犯、抑止対策についても、これからもやはり国が主導する形で様々な対応を是非していただきたい、このことを強く申し上げたいと思う次第であります。
 さて、次に、北方領土問題と日ロ漁業交渉について質問をしてまいりたいと思います。
 戦後八十年、北方領土問題未解決のまま長い時間が流れ、ふるさとへの強い思いを持つ元島民の方々の高齢化が心配されているところであります。また、根室市を始め北方領土隣接地域の基幹産業は水産業であり、領土問題が解決していないことにより、こちらの方にも大変大きな悪影響が出ていると認識をするものであります。
 日ロ間では、四つの漁業協定、漁業交渉があるところであり、毎年のそれぞれの交渉、そして妥結により操業に至るという流れだと理解するところであります。
 しかしながら、ロシアのウクライナ侵略が始まって以降は、ロシアは、ウクライナ情勢に関連した日本の対ロ政策のありようというものを問題視をし、漁業交渉に後ろ向きになっているというふうに聞いているところであります。このこと自身、私どもとしては受け入れられることではないわけでありますが、四つのこの漁業交渉のそれぞれの現状について御答弁をいただきたいと思います。
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高橋広道#18
○政府参考人(高橋広道君) お答えいたします。
 我が国とロシアとの間では、漁業分野において三つの政府間協定及び一つの民間取決めがあり、ロシアによるウクライナ侵略以降も、関連の協定等に基づく操業ができるよう対応しております。
 具体的には、サケ・マス漁業交渉につきましては、本年三月に交渉が妥結、日本水域でのサケ・マス漁業については四月から操業が実施されており、また、国による試験操業であるロシア水域でのサケ・マス漁業につきましては、六月中旬からの操業実施に向けて準備しているところであります。
 民間協議である貝殻島昆布交渉につきましては、本年四月に交渉が妥結、六月からの操業実施に向けて準備中であると承知しております。
 日ロ地先沖合漁業協定に基づく交渉につきましては、例年十一月から十二月に翌年の操業条件等を決定する協議を行い、相互入漁を継続してきたところであります。ただし、本年の操業条件等につきましては、昨年十一月以降、協議を続けているものの、妥結には至っておりません。妥結に向けて、引き続き交渉に当たってまいります。
 一方で、北方四島周辺水域操業枠組み協定に基づく操業につきましては、ロシアによるウクライナ侵略以降、ロシア側は協議に応じず、関係漁業者が操業できていない状況が続いております。
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高橋はるみ#19
○高橋はるみ君 ありがとうございました。
 今のお話で、サケ・マスはこちら側もあちら側の操業も妥結したということ、それから、貝殻島の昆布、これは民間で妥結した、ここまでは報告を受けております。
 そして、日ロ地先沖合漁業協定、我々、日ロ地先交渉というふうに言っておりますが、これと、北方四島周辺水域操業枠組み協定、我々、安全操業交渉というふうにちょっと長いんで略しておりますが、この後二者、後の二つがうまくいっていないということでありました。
 地先の方は協議中で、これから妥結に向けて是非しっかりと協議を加速していただければと思う次第でありますが、最後のこの安全操業交渉については、そもそもロシア、ウクライナ侵略以降、交渉に応じていないというふうに今御説明があった、御答弁があったところでございます。これをどのように打開していかれるおつもりでしょうか。
 実は、これ、この質問は去年もさせていただいて、前向きにやるというお話でありましたが、そこから一歩更に踏み込んだ御答弁をいただければと思う次第であります。
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岩屋毅#20
○国務大臣(岩屋毅君) 北方四島周辺水域操業枠組み協定、安全操業協定でございますけれども、二〇二三年一月に、ロシア側からは、現時点で枠組み協定に基づく政府間協議の実施時期を調整することはできないという旨の通知がありました。
 ロシア側は、委員御指摘のように、ウクライナ情勢に関連した我が国の対ロ政策、まあ一連の制裁を指すんでしょうけれども、これを理由にしておりますけれども、日本側に責任を転嫁しようとする対応は不当であって、全く受け入れられないものでございます。
 我が方からは、累次にわたって、枠組み協定の下での操業を実施できるようにロシア側に働きかけてきておりますが、残念ながら、この段階でロシア側から肯定的な反応はまだ得られていないというのが現状でございます。
 この協定は、まさにその略称のように、北方領土周辺水域における我が国漁船による安全な操業を実現するものであって、一九九八年の締結以来、二十年以上の長きにわたって同水域での操業を互恵的な形で維持発展させてきたものでございます。
 政府としては、こうした協定の意義もしっかりと踏まえながら、枠組み協定の下での操業を可能な限り早期に実施できるように、引き続きロシア側に働きかけてまいります。
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高橋はるみ#21
○高橋はるみ君 ありがとうございます。
 今大臣のお言葉でも、ロシア側のこの安全操業……
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石井浩郎#22
○委員長(石井浩郎君) 申合せの時間が過ぎておりますので、おまとめください。
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高橋はるみ#23
○高橋はるみ君 はい、済みません。
 不当だということがございました。
 これからもよろしくお願いいたします。
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石橋通宏#24
○石橋通宏君 立憲民主・社民・無所属の石橋通宏です。
 久しぶりにODA特、沖北特で質問の機会をいただきました。時間も限られておりますので、早速質問に入らせていただきたいと思います。
 まず、外務大臣と、今日またJICAの理事長にもお見えをいただいておりますけれども、改めて今の人権、平和が問われる状況の中で、ODAのあるべき姿という観点で少しやり取りをさせていただきたいというふうに思います。
 先週、決算委員会でも大臣とはいろいろやり取りをさせていただきました。若干その続きの部分もありますけれども、改めて今日はガザの状況から、外務大臣、少し見解も含めてただしていきたいと思うのですけれども、資料の一にもありますが、ガザが極めて深刻な状況がますます深刻化しております。三日前ですか、イスラエルがまた大規模な地上戦を始めて、既にこの数日間で五百人以上の犠牲者が出ていると、子供も含まれてという状況です。
 外務大臣、イスラエルに対して、この状況に対していかなる対応をされているんでしょうか。強い態度でイスラエルにとにかく即刻やめろと言うべきだと思いますが、外務大臣、どのような対応をされているのか、お聞かせください。
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岩屋毅#25
○国務大臣(岩屋毅君) おっしゃるとおり、ガザ情勢につきましては、この現地の壊滅的な人道状況、特に今般のイスラエルによる軍事作戦の拡大によりまして民間人を含む多くの死傷者が発生していることについて、甚だ遺憾に思っているところでございます。
 こうした現状を踏まえまして、五月十三日、日・イスラエル外相会談を行いまして、私からサアル外相に対しまして、停戦交渉に立ち戻って、合意の継続に向けて誠実に取り組むことを求めるとともに、民間人保護と人道支援の確保といった国際人道法を含む国際法の遵守を直接申し入れたところでございます。翌日十四日には、林長官からもその旨サアル外相に申し入れたところでございます。
 また、地上作戦開始後の五月二十日ですが、我が国を含む二十七か国・機関の外相共同声明におきまして、イスラエルに対し、ガザへの人道支援の全面的な再開を直ちに許可すること、そして、国連及び人道支援機関が独立して、中立的に活動できるようにすることを強く求めたところでございます。
 引き続き、こうした外交努力を継続してまいります。
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石橋通宏#26
○石橋通宏君 では、それに対するイスラエル外相の回答は何だったのでしょうか。
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岩屋毅#27
○国務大臣(岩屋毅君) イスラエル側は、イスラエル側の立場に立った説明をしておりましたが、私からは、先ほど申し上げたように、一日も早い停戦合意に基づく取組、それから人道状況の改善を強く求めたところでございます。
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石橋通宏#28
○石橋通宏君 これ、こういう状況がずっと続いていると。
 外務大臣、今、二十七か国がそろって申入れを行ったという話もありますが、それでは、人道支援物資のガザ地区への供給、これ再開できたんでしょうか、できているんでしょうか。日本からの支援がガザに届いているんでしょうか、今、この状況の中で。それちょっと確認させてください。
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岩屋毅#29
○国務大臣(岩屋毅君) ガザへの支援物資の搬入は、イスラエルにより大きく制限されている状況でございます。直近では、三月二日以降、約二か月半にわたって停止をされてきました。現在、一部の国際機関による物資の搬入が再開されているところでありますけれども、ガザの人道状況の改善には誠に不十分だと認識をしております。
 我が国による支援物資についても、まだその全てが搬入されているわけではございません。
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