内閣委員会

1954-12-03 衆議院 全134発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
昭和二十九年十二月三日(金曜日)
    午前十一時二分開議
 出席委員
   委員長 稻村 順三君
   理事 平井 義一君 理事 前田 正男君
   理事 八木 一郎君 理事 高瀬  傳君
   理事 下川儀太郎君 理事 鈴木 義男君
      大久保武雄君    永田 良吉君
      船田  中君    山崎  巖君
      辻  政信君    三浦 一雄君
      粟山  博君    飛鳥田一雄君
      田中 稔男君    中村 高一君
      川上 貫一君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣 木村篤太郎君
 出席政府委員
        防衛政務次官  江藤 夏雄君
        防衛庁参事官
        (防衛局長)  林  一夫君
 委員員外の出席者
        総理府事務官
        (行政管理庁
        監察部長)   岡松進次郎君
        総理府事務官
        (行政管理庁
        監察参事官)  吉田 龍雄君
        防衛庁次長   増原 恵吉君
        防衛庁参事官
        (人事局長)  加藤 陽三君
        防衛庁参事官
        (経理局長)  石原 周夫君
        防衛庁参事官
        (装備局長)  久保 亀夫君
        海上保安庁長官 山口  伝君
        海上保安監
        (警備救難部
        長)      砂本 周一君
        会計検査院事
        務官
        (検査第二局
        長)      上村 照昌君
        専  門  員 亀卦川 浩君
        専  門  員 小関 紹夫君
    ―――――――――――――
十二月一日
 委員山本正一君、松村謙三君、稻葉修君及び池
 田正之輔君辞任につき、その補欠として小澤佐
 重喜君、早稻田柳右エ門君、川上貫一君及び橋
 本清吉君が議長の指名で委員に選任された。
同日
 委員中村高一君辞任につき、その補欠として吉
 田賢一君が議長の指名で委員に選任された。
 委員井堀繁雄君辞任につき、その補欠として三
 浦一雄君が議長の指名で委員に選任された。
同月二日
 委員三輪壽壯君辞任につき、その補欠として中
 村高一君が議長の指名で委員に選任された。
十二月三日
 平井義一君及び鈴木義男君が理事に補欠当選し
 た。
同日
 理事江藤夏雄君及び山本正一君の補欠として前
 田正男君及び八木一郎君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 理事の互選
 自衛隊法の一部を改正する法律案(内閣提出第
 二号)戦没遺児、未亡人の就職あつせんに関す
 る件
    ―――――――――――――
この発言だけを見る →
稻村順三#1
○稻村委員長 これより内閣委員会を開きます。
 この際お諮りいたします。理事四名が欠員になつていますので、その補欠選任につきましては、中井義一君、八木一郎君、前田正男君及び鈴木義男君をそれぞれ理事に御指名いたしたいと存じますが御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
稻村順三#2
○稻村委員長 御異議なければさよう決定いたします。
    ―――――――――――――
この発言だけを見る →
稻村順三#3
○稻村委員長 次に自衛隊法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 質疑の通告がありますのでこれを許します。中村高一君。
この発言だけを見る →
中村高一#4
○中村(高)委員 ただいま審議をされております自衛隊法の一部を改正する法律案について二、三お尋ねをしておきたいのであります。すでに二つの管区隊が増設をされておりまして、この機会に承認を求めようというようでありますが、御承知のように今議会はきわめて短期でありまして、場合によつたならば、われわれの質問があるいは終了をいたさないかもしれませんし、十分な審議をいたすのには多少日時が不足のように思われるのでありますが、この国会で承認をされない、あるいは審議が未了になるという場合においては、政府ではどういうふうな御処置をおとりになるのか。それは次の通常国会でよろしいというのか、あるいはどうしてもこの国会でこれを通してもらわなければならぬというのか、お尋ねをいたす必要があると思うのであります。
この発言だけを見る →
木村篤太郎#5
○木村国務大臣 申すまでもなく、この二管区はもうすでに設置されておるのであります。その承認を求めるために御審議を願つておるのでありまして、事はきわめて簡単だと私は考えております。ぜひともこの国会で御審議を願つて通過をはかりたい、こう考えております。
この発言だけを見る →
中村高一#6
○中村(高)委員 そうしますと、この短かい期間に審議を終れというのでありますが、たくさんの質問者があるようでありますから、私一人が終つてしまつたからといつたつて、それでできるかどうかその辺のところはわかりませんが、国会の承認を経るに至らずして、閉会中に増設をせなければならないのには、やはりそれ相応の必要があつたのだと思うのでありますが、この計画はあらかじめ承認を受けておる計画でありますか、それともこの閉会中に計画をされて、そしてここに承認を求められておるのか。言いかえまするならば、漸増計画の中に入つておつたものでありますか、新たなる計画でできたものでありますか、その辺の説明を願いたいと思います。
この発言だけを見る →
木村篤太郎#7
○木村国務大臣 これはあらかじめわれわれは設置したいと考えておりました。増強計画の一部に入つておるものであります。
この発言だけを見る →
中村高一#8
○中村(高)委員 そうしますると、こういうふうに閉会中でも二つの管区を増設するというのでありまするから、おそらく今後もこの種のことが行われるかもしれないのでありますが、今後一体どういうふうな具体的な計画があるのか。来年度においてはやはり増置の計画があるのかどうか。何管区を来年度はつくるのか、またどこにつくるのか、三十年度について、先般予算の説明と計画が発表されており幸したが、管区の増設などはどういうふうな計画になつておるのか。
この発言だけを見る →
木村篤太郎#9
○木村国務大臣 御承知の通り、今御審議を願つておりまする管区の増設につきましては、前国会におきまして、この増設するということについて委員会で説明しておるのであります。その説明に基いてこの管区を増設する計画を立てたわけであります。従いまして三十年度におきましても、われわれは自衛隊の増強というものを計画しております。すでに申し上げましたように、陸上自衛隊二万はぜひとも増強したいと考えております。この増強につきましてさらに管区隊を設置いたしたい。その管区隊の設置等につきましては、来るべき委員会で十分御説明申し上げたい、こう考えております。
この発言だけを見る →
中村高一#10
○中村(高)委員 その来年度の具体的なものはあらためて説明をする機会がある、こういうのですね。
この発言だけを見る →
木村篤太郎#11
○木村国務大臣 まさにその通りであります。
この発言だけを見る →
中村高一#12
○中村(高)委員 それでは、わざわざきようは行政管理庁と会計検査院とに出て来てもらつておりますから、自衛隊に関することで質問をいたしまして、その間にこの取扱い方法は御決定があるものだと思うのであります。
 お尋ねをいたしておきたいのは、一つは先般もちよつと新聞に出ておりましたが、保安庁買入れのジープに関することであります。ひとつ先に保安庁の方からお答えを願つて、あとはそれぞれの係官から御答弁を願いたいのでありますが、保安庁で昭和二十八年から昭和二十九年にかけましてアメリカのウイリス社からジープの購入をいたしておるのであります。第一回が五百台、第二回が二千百三十六両、第三次二千百六両、合計四千七百四十二両の購買をいたしておるようでありまして、金額にしますると相当多額でありまして、総額四十四億二千万円という金額に達するのでありまするが、これはどの程度もうすでに入つておりますか、現在までに保安庁に受領いたしておる分量はどのくらいになつておりますか、今日現在でひとつ御答弁願いたいと思います。
この発言だけを見る →
久保亀夫#13
○久保説明員 お答えいたします。そのうち第一次分の五百両はもちろん納了しております。それから第二次分の約二千百台はことしの三月三十一日に完納いたしております。それから現在第三次契約の分、昨年十一月三十日に契約した分が大半入つておりまして、ちよつと正確な数字はなんでございますが、約六百両前後今後三月三十一日までに入る予定になつております。
この発言だけを見る →
中村高一#14
○中村(高)委員 そうしますと六百両を残してでありますから大体四千両くらいは入つておるようでありますが、当初の計画では国産のジープをつくるという計画もあつたようであります。もし調達ができるならば、おそらく防衛庁におきましても、そういうようなものを国産でつくらせるということは考えられたものだと思うのでありますが、どういう経過で国産品を排除してアメリカのジープを買わなければならないのか。日本の技術上の問題ももちろんあるのだろうと思うのですけれども、これだけの多数の車両でありまして、日本の車両工場でできないこともないものだと思うのでありますが、あえてこの多量な買付をいたしておりまするのには根拠があることだと思いますので、この点をひとつ御説明願いたいと思います。
この発言だけを見る →
木村篤太郎#15
○木村国務大臣 私から概括的に説明いたします。もとよりわれわれといたしましては国産品をつくりたいのであります。できる限り国産品を使用いたす考えであります。ところでこのジープは、申すまでもなくアメリカにおきましてもウイリス社が一社だけであります。ここでアメリカのジープがほとんど専属的につくられておる。ほかの自動車会社はたくさんありまするが、ジープについてはこの一社のみであります。日本におきましてもこのウイルス社に従つてつくる希望は従来からあつたように聞き及んでおりまするが、なかなか思うようにできません。そこでわれわれといたしましては、できるだけ日本で製造したものを使いたいと思つていろいろ考えております。性能の点がまず第一にとうていウイリス社に及びません。また価格の点においても及ばないのであります。従いましていろいろな観点から、このウイリス社のジープを買い入れることに決定したわけであります。
この発言だけを見る →
中村高一#16
○中村(高)委員 アメリカのウイリス社から買い入れるについて、倉敷フレザーという会社に独占的に買入れを保安庁の方ではまかせておるようであります。これは相当日本にもたくさんの貿易商社もあるし、ほかの物品、たとえば米につきましてもあるいは石油などについても多数の貿易商社などが取扱いをしておるのでありますが、ジープに関しては倉敷フレザーという会社にのみ全部まかせておつて、そうして相当多額の利益をこの会社に与えておる。手数料についても相当の手数料を渡しておるばかりでなく、その後アメリカの軍需景気の後退でこのジープが相当価格値下りをいたしておりまして、そのために値下りによる利益も相当多額なものを倉敷フレザーがもうけているというのでありますが、一体倉敷フレザーを独占的に相手として契約いたさなければならなかつた理由をひとつ御説明願いたいと思います。
この発言だけを見る →
木村篤太郎#17
○木村国務大臣 何がゆえに倉敷フレザー・モータース株式会社を経て買い入れたかという御質問であります。この倉敷フレザー・モータース株式会社はいわゆるウイリス会社の一手販売をしておる会社であります。ほかの会社の手を経て入れることはできないのであります。いわゆる一手販売会社であるので、やむを得ずこの会社を指定して入れたわけであります。
この発言だけを見る →
中村高一#18
○中村(高)委員 この倉敷フレザーが一手販売でやるというのは、防衛庁で多数のジープを買うということになつてからできたのか、あるいは前にこの会社ができておつて、そうして防衛庁との間の取引ができたのか。おそらく防衛庁から多数のものを買うというので急造されたのではないかと思われるのでありますが、これはどちらが先でありますか。
この発言だけを見る →
増原恵吉#19
○増原説明員 これは防衛庁がジープをウイリスのものを買うということを決定いたします前に、この倉敷フレザー・モータースがウイリスの日本における一手販売を契約いたしておるのであります。
この発言だけを見る →
中村高一#20
○中村(高)委員 その辺のところは私もわかりませんから、よく調査してまた質問をいたしますが、倉敷フレザーに対して防衛庁は一体一台についてどれだけの手数料を渡すことになつておるのか。また輸入についての税金などはどういうことになるのか。その手数料の中に入るのか。――手数料は一台について一体どのくらい払うことになつておるのか。このジープが全部入つたとするならば、手数料の総額はどのくらいになるのか。あわせてひとつ御説明願いたい。
この発言だけを見る →
久保亀夫#21
○久保説明員 倉敷フレザーと製作を担当しました新三菱との関係でありますが、実は第一回と第二回は倉敷フレザーとこちらが契約いたしまして、フレザーが新三菱と下請契約をいたしました。それから第三回目からは、新三菱と倉敷フレザーとの話合いによりまして、倉敷フレザーは単なる販売代行店、こういうことになつております。従つて販売上の実質的な交渉は、一、二回は倉敷フレザー、三回目以降は新三菱といたしております。御参考までに申し上げておきます。
 取扱い手数料は〇、〇二五%、二パーセント半でございます。
この発言だけを見る →
中村高一#22
○中村(高)委員 私のお尋ねしておるのは、二パーセント半なら二パーセント半で、一体金額にしたならば一台についてどれだけの手数料をとつて、総額にして何億になるのかということであります。
この発言だけを見る →
久保亀夫#23
○久保説明員 今の手数料だけについて申し上げますと、二パーセント半でございますから、四十億に対して約一千万円前後の金になります。
この発言だけを見る →
中村高一#24
○中村(高)委員 一台について百六十九ドル、約六万円くらいの利益を得ておる計算になるのではありませんか。
この発言だけを見る →
久保亀夫#25
○久保説明員 ただいま私が申し上げましたのは、正式の手数料と申しますか、コミツシヨンということでございまして、今おつしやいました一台ごとの差額と申しますのは、実は私どもの契約は確定契約といいますか、五百両ないしは二千百両の契約につきまして、全額確定契約で、一町九十何万円ということで契約いたしました。ところが倉敷フレザーと本元のウイリス・オーバーランドとの契約は、各船積みごとに先方で仕切つた値段で買うという契約になつておりました。それが私どもの契約後米国内の経済事情その他で値下りという事実が起りまして、その結果一回目、二回目、三回目でそれぞれ値下りの率は違いますが、今おつしやつた通り、一台につき平均約六万近い差額が生じたわけであります。これにつきましてはすでに御承知のように、後に判明いたしました事情に基きまして、第二回分につきましては八千八百万円、今日進行中の第三回目につきましては五千五百万円、契約を更改いたしまして輸入させるという手続をとつております。
この発言だけを見る →
中村高一#26
○中村(高)委員 今のお答えは値下りによる差額の問題のようでありますが、これは平均したら一台について六万くらいの値下りによる利益が出て来るのであります。そのほかに値下りによらなくとも、当然とれる手数料というものは一台について、第一次について何ぼ、第二次について幾ら、第三次について幾らという計算が出ると思いますけれども、値下りを計算に入れないで当然とれる利益というものはどのくらいになるか、それをお答え願いたいと思います。
この発言だけを見る →
久保亀夫#27
○久保説明員 先ほど申し上げましたように、二パーセント半でありますから、一回、二回、三回の各輸入の分の単価にこれをかけると出るわけでありまして、第一回分によりますと一台について約一万二千円、第二回分については約一万円、第三回も約一万円、こういうことになつております。
この発言だけを見る →
中村高一#28
○中村(高)委員 このジープの購入契約について正当な利潤を得るということは、あるいはこれは責めるわけには行かぬかもしれませんけれども、この値下りによる非常な差額が出て参りまして、これについてあらためて返還を要求するとかいう問題も出て来ておるのですが、おそらくこれは防衛庁の買入れについての契約に何か欠陥があるがために、そういう問題が出て来ておるのだと思います。行政管理庁の方と会計検査院の方では、一応どういうことからそういうような不当な利益を倉敷フレザーに与えるというような結果になつておるか、その点について御調査になつておるはずでありますから御説明を願いたいと思います。
この発言だけを見る →
上村照昌#29
○上村会計検査院説明員 ただいまの問題は検査院の事務局で現在検討中でありまして、検査会官議を経ておりませんので、検査院の意見としては申し上げるわけに参りませんが、検査を担当しておる者として現在まで調べました結果を申し上げます。ただいまお話のように、結果的に相当の利益を与えたことになつたという事実はもちろん間違いございません。その原因につきまして大体私どもで現在考えておりますのは、物価の変動あるいは車種その他の変動によつて相当値下りをしておるだろうという点と、それから一定の業者と契約をしなければなりませんが、その場合に必ずしも業者の言いなりになるわけにも参りませんから、契約するにあたりましては、はたしてそういう価格が妥当であるか、適正利潤を与えた価格であるかどうかということを検討すべきであろうと思うわけであります。その点について予定価格が妥当にできておつたかどうかという点について疑問を持つて調査いたしておるわけでございます。さようの関係でただいま調べておる現状を申し上げておきます。
この発言だけを見る →
← 戻る