文教委員会

1983-03-23 衆議院 全497発言

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会議録情報#0
昭和五十八年三月二十三日(水曜日)
    午前十時四分開議
 出席委員
   委員長 葉梨 信行君
   理事 石橋 一弥君 理事 狩野 明男君
   理事 中村  靖君 理事 船田  元君
   理事 佐藤  誼君 理事 馬場  昇君
   理事 鍛冶  清君 理事 三浦  隆君
      青木 正久君    赤城 宗徳君
      臼井日出男君    浦野 烋興君
      奥田 敬和君    久保田円次君
      古賀  誠君    高村 正彦君
      坂田 道太君    坂本三十次君
      西岡 武夫君    野上  徹君
      渡辺 栄一君    伊賀 定盛君
      中西 績介君    長谷川正三君
      湯山  勇君    有島 重武君
      部谷 孝之君    栗田  翠君
      山原健二郎君    河野 洋平君
 出席国務大臣
        文 部 大 臣 瀬戸山三男君
 出席政府委員
        文部大臣官房長 高石 邦男君
        文部大臣官房審
        議官      齊藤 尚夫君
        文部省初等中等
        教育局長    鈴木  勲君
        文部省大学局長 宮地 貫一君
        文部省学術国際
        局長      大崎  仁君
        文部省管理局長 阿部 充夫君
 委員外の出席者
        警察庁刑事局捜
        査第二課長   森廣 英一君
        文部省初等中等
        教育局教科書検
        定課長     藤村 和男君
        会計検査院事務
        総局第二局文部
        検査第一課長  向後  清君
        参  考  人
        (日本私学振興
        財団理事)   別府  哲君
        文教委員会調査
        室長      中嶋 米夫君
    ─────────────
委員の異動
三月二十二日
 辞任         補欠選任
  臼井日出男君     園田  直君
  浦野 烋興君     渡辺 省一君
  高村 正彦君     野呂 恭一君
  野上  徹君     橋本龍太郎君
  三塚  博君     渡辺美智雄君
同日
 辞任         補欠選任
  園田  直君     臼井日出男君
  野呂 恭一君     高村 正彦君
  橋本龍太郎君     野上  徹君
  渡辺 省一君     浦野 烋興君
  渡辺美智雄君     三塚  博君
同月二十三日
 辞任         補欠選任
  三塚  博君     奥田 敬和君
  渡辺 栄一君     古賀  誠君
  佐々木良作君     部谷 孝之君
同日
 辞任         補欠選任
  奥田 敬和君     三塚  博君
  古賀  誠君     渡辺 栄一君
  部谷 孝之君     佐々木良作君
    ─────────────
三月二十二日
 私学助成の増額に関する請願(武田一夫君紹介)(第一六八九号)
 私学助成の増額等に関する請願外一件(上田卓三君紹介)(第一六九〇号)
 私学に対する国庫助成の削減反対等に関する請願(上田卓三君紹介)(第一七〇七号)
 障害児学校教職員の増員等に関する請願外二件(広瀬秀吉君紹介)(第一七〇八号)
 同(後藤茂君紹介)(第一七七四号)
 四十人学級の実現、教科書無償制度の存続に関する請願(松本善明君紹介)(第一七九三号)
は本委員会に付託された。
    ─────────────
本日の会議に付した案件
 国立学校設置法の一部を改正する法律案(内閣提出第八号)
 文教行政の基本施策に関する件
     ────◇─────
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葉梨信行#1
○葉梨委員長 これより会議を開きます。
 文教行政の基本施策に関する件について調査を進めます。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。佐藤誼君。
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佐藤誼#2
○佐藤(誼)委員 文部大臣の所信表明について、わが党の湯山委員が教科書問題についても質問しておりますが、後藤田官房長官の出席要求ということで若干留保している部分がありますけれども、私の方からも引き続いてその点について質問したいと思います。
 時間が六十分と非常に限られておりますので、私の方も端的な質問をしていきますから、特に文部大臣から端的な答弁をいただきたい。このことをまず最初に申し上げておきます。
 そこで、後の質問に関係ありますのでまず文部大臣に聞きますが、改善という日本語はどのような意味に使われているとお考えですか。
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瀬戸山三男#3
○瀬戸山国務大臣 改善という言葉、私の理解ではよい方に改める、こういうことだと思います。
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佐藤誼#4
○佐藤(誼)委員 それでは引き続きまして、是正という日本語はどのような意味に使われている言葉とお考えですか。
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瀬戸山三男#5
○瀬戸山国務大臣 これも、やはりよい方に改めるということだと思います。
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佐藤誼#6
○佐藤(誼)委員 改善という言葉も是正という言葉も、ともによい方に改める言葉ですか。重ねて文部大臣もう一度。
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瀬戸山三男#7
○瀬戸山国務大臣 私は国語の細かい研究をしておりませんから、意味といいますか趣旨はそういうことだと思います。
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佐藤誼#8
○佐藤(誼)委員 改善という言葉も是正という言葉も全く同じ意味だなどということは、小学校だって中学校だって、そんな答案を出したら零点ですよ。文部大臣、重ねて聞きますが、その答弁でいいですか。
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瀬戸山三男#9
○瀬戸山国務大臣 まあ字のとおり言うと、よい方に改める、もう一つの是正というと正しい方に改める、こういうことで、やはり大体同じことじゃないかと思います。
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佐藤誼#10
○佐藤(誼)委員 いま大変適切な答弁があったと思いますが、改善というのはよい方に改める、是正というのは、いま答弁されましたが正しい方に改める、こういうふうに言われましたね。正しい方に改めるのですから、その前の状態はどういう状態ですか。
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瀬戸山三男#11
○瀬戸山国務大臣 見ようによっては適当でない、こういうことです。
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佐藤誼#12
○佐藤(誼)委員 適当でないという中には、誤りということも入っていますね、当然。
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瀬戸山三男#13
○瀬戸山国務大臣 場合によってはそういうこともあると思います。
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佐藤誼#14
○佐藤(誼)委員 昨年教科書問題がずいぶん問題になりましたが、政府の一つの言うなれば解決の方途として発表されたのが、例の八月二十六日でしたか、宮澤官房長官の歴史教科書に対する談話ですね。その第二項の中に、「我が国としては、アジアの近隣諸国との友好、親善を進める上でこれらの批判に十分に耳を傾け、政府の責任において是正する。」、こういう文言があるわけであります。
 そこで、その中の「政府の責任において是正する。」というこの「是正」ということはどういうふうになりますか。――文部大臣に聞いているのです。私は前の流れからずっと文部大臣に聞いておりますから、文部大臣、答えてください。
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鈴木勲#15
○鈴木(勲)政府委員 経緯がありますので、私から……
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佐藤誼#16
○佐藤(誼)委員 そんなのはだめだよ。私はあらかじめ文部大臣に聞くということでずっと続いて聞いてきているんだから。
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鈴木勲#17
○鈴木(勲)政府委員 経緯のあることでございますので、私の方からお答えさせていただきたいと思いますが、この件につきましては、昨年の八月二十六日の官房長官談話におきまして、第二項において「政府の責任において是正する。」ということになっておりますが、これは現行の教科書検定制度の枠内で近隣のアジア諸国との友好親善を進める上で、(佐藤(誼)委員「長々と答弁するな」と呼ぶ)教科書の記述をより適切なものにするため政府の責任において(佐藤(誼)委員「聞いていることに答えてくださいよ、時間ないのだから」と呼ぶ)必要な措置を講ずるとの趣旨を述べたものでございまして、この件につきましては昨年の八月二十七日の文教委員会におきまして宮澤前官房長官に御質疑があり、その際に、教科書をよりよいものに改めるという趣旨であるということに答弁されまして、そのように私どもとしては理解しておるわけでございます。
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佐藤誼#18
○佐藤(誼)委員 質問者が答弁者に対して求めているのですから、その方が私の質問に対して適切に答えなければだめですよ。ちょっと時間を留保してください、時間をストップしてください。委員長、速記をストップしてください、こういう審議じゃ、進められませんから。どうですか。――こんないいかげんな方が、こっちで求めない方が答弁をして、長々とやられたらかなわないじゃないか。
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瀬戸山三男#19
○瀬戸山国務大臣 先ほど初中局長がお答えいたしましたのは過去の経緯でございますから、私の就任前でございますから、そういうことだったと思います。私は、いわゆる官房長官談話というものでこの問題を見るよりほかにないわけでありまして、官房長官談話には第二項に、先ほど申し上げましたように「アジアの近隣諸国との友好、親善を進める上でこれらの批判に十分に耳を傾け、政府の責任において是正する。」とこうなっております。これは全部を見なければわからぬと思いますから、「このため、今後の教科書検定に際しては、教科用図書検定調査審議会の議を経て検定基準を改め、前記の趣旨が十分実現するよう配慮する。すでに検定の行われたものについては、今後すみやかに同様の趣旨が実現されるよう措置するが、それ迄の間の措置として文部大臣が所見を明らかにして、前記二の趣旨を教育の場において十分反映せしめるものとする。」云々と第四項までありますが、こういう趣旨でよりよいものにする、こういうことだと解釈しておるわけでございます。
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佐藤誼#20
○佐藤(誼)委員 私はそのようなことを聞いているのじゃなくて、これは文書として出ておりますから読まなくたってわかるのです。第二項にずっと書いてありまして、その末尾のところに「政府の責任において是正する。」とこうある。是正ということは、先ほど文部大臣は、適当でないものを正しく改める、こういうことを言われ、しかも、適当でないという中には誤っているということも入っている、こういうことを言われました。だとするならば、前後の関係は時間の関係で読みませんから、「アジアの近隣諸国との友好、親善を進める上でこれらの批判に十分に耳を傾け、政府の責任において」適当でない部分について正しく改める、その適当でないという中には誤りも入っている、こういうふうに理解するのが私は至当だと思うのですが、文部大臣どうですか。
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瀬戸山三男#21
○瀬戸山国務大臣 私は官房長官談話の意味を解しておるわけでございまして、字の是正とはどうだとおっしゃるから、場合によっては、正しくないことを改めるということにもなっておる、間違っておることを改めるということもあるということを答えた。そのやり方は、全体を見なければわからないと思います。
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佐藤誼#22
○佐藤(誼)委員 全体を見なければわからぬと言うけれども、「政府の責任において是正する。」という是正ということに対して、文部大臣は先ほどの解釈をされているのですから、したがって、これは同じ言葉をここに使っているのですからね、そういうことにはならないと思うのですよ。どうなんですか。
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瀬戸山三男#23
○瀬戸山国務大臣 私は、談話を発表した人の意味をこの文章で見るよりほかにないわけであります。なお、前のときにいろいろ議論されておりますが、速記録を見ますと、前の官房長官は「よりよいもの」にするということでございますと、これは談話を発表した人の意見であるからそういうふうに解釈しておる、こういうことでございます。
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佐藤誼#24
○佐藤(誼)委員 文部大臣は、是正ということは適当でないものを正しく改めるということを言った。ところが、宮澤官房長官は去年の談話でこの部分について、よりよいものに改めるということを言った。ところが、この間の衆議院の予算委員会で、わが党の木島委員の質問に対して後藤田官房長官はその点について、誤っていなければ直す必要がないわけです、やはりその点は日本側において誤っておった点がある、したがってそれは直しましょうということだ、こういう趣旨のことを言っておるわけです。同じ文面のくだりの中で、文部大臣はいまいみじくも言ったような、適当でないものを正しく改めるというふうに、その是正ということを解釈している。ところが、宮澤官房長官はその談話の中で、よりよいものにするのだということを言っている。現職の後藤田官房長官は、やはりその点は誤りがあったという点について直しましょうということだという趣旨のことを言っている。時間の流れの違いはあっても、同じ教科書を扱う中枢にある人々がそれぞれ違った答弁をされたのでは、私たちは国民から負託された者として、この先どのように議論するか、戸惑ってしまうわけです。
 したがって、私はきょうここに後藤田官房長官の出席を求めておるのですけれども、後藤田官房長官、来ておりますか。委員長、どうですか。
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葉梨信行#25
○葉梨委員長 官房長官はただいま国務を遂行中で、ただいまは出席できないと聞いております。
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佐藤誼#26
○佐藤(誼)委員 それじゃ、いま申し上げたように、その都度、政府の見解がその人によって違うということでは、私の方では何をよりどころにしてこの是正問題を中心として教科書問題を質問していったらいいか、わからないわけです。したがって、私は委員長に求めますが、この点については、政府の統一見解を私は求めますので、委員長、取り計らってください。
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葉梨信行#27
○葉梨委員長 ちょっと速記をやめてください。
    〔速記中止〕
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葉梨信行#28
○葉梨委員長 速記を始めて。
 佐藤委員の御発言に対しましては、官房長官に適当なときに出席を求めることにいたしまして、質疑を続けてください。
 佐藤君。
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佐藤誼#29
○佐藤(誼)委員 それでは、この部分については私の質問の時間を五分間留保しておきますから、委員長の方で、後藤田官房長官の出席の中で私の留保の時間を質問するように配慮していただきたい。どうですか。
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