運輸委員会

1985-04-12 衆議院 全314発言

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会議録情報#0
昭和六十年四月十二日(金曜日)
    午前十時十二分開議
出席委員
  委員長 三ツ林弥太郎君
   理事 鹿野 道彦君 理事 久間 章生君
   理事 津島 雄二君 理事 三塚  博君
   理事 小林 恒人君 理事 吉原 米治君
   理事 近江巳記夫君 理事 河村  勝君
      加藤 六月君    佐藤 文生君
      関谷 勝嗣君    田中 直紀君
      近岡理一郎君    林  大幹君
      福家 俊一君    吹田  愰君
      堀内 光雄君    箕輪  登君
      山村新治郎君    若林 正俊君
      井上 普方君    兒玉 末男君
      左近 正男君    関山 信之君
      富塚 三夫君    渡辺 嘉藏君
      薮仲 義彦君    中村 正雄君
      梅田  勝君    辻  第一君
 出席国務大臣
        運 輸 大 臣 山下 徳夫君
 出席政府委員
        運輸大臣官房長 永光 洋一君
        運輸大臣官房国
        有鉄道再建総括
        審議官     棚橋  泰君
        運輸省国際運
        輸・観光局長  仲田豊一郎君
        運輸省国際運
        輸・観光局観光
        部長      丹羽  晟君
        運輸省地域交通
        局長      服部 経治君
        運輸省海上技術
        安全局船員部長 武石  章君
        運輸省航空局長 西村 康雄君
 委員外の出席者
        科学技術庁研究
        調整局宇宙企画
        課長      石井 敏弘君
        環境庁大気保全
        局交通公害対策
        室長      浜田 康敬君
        運輸省航空局審
        議官      増田 信雄君
        運輸省航空局飛
        行場部長    松村 義弘君
        運輸省航空局飛
        行場部環境整備
        課長      川崎 正信君
        運輸省航空局技
        術部長     大島 士郎君
        運輸省航空局管
        制保安部長   平井磨磋夫君
        運輸委員会調査
        室長      荻生 敬一君
    ―――――――――――――
委員の異動
四月十二日
 辞任         補欠選任
  加藤 六月君     吹田  愰君
  田並 胤明君     井上 普方君
  富塚 三夫君     渡辺 嘉藏君
同日
 辞任         補欠選任
  吹田  愰君     加藤 六月君
  井上 普方君     田並 胤明君
  渡辺 嘉藏君     富塚 三夫君
    ―――――――――――――
四月四日
 国鉄運賃値上げ、分割・民営化反対等に関する
 請願(網岡雄君紹介)(第二五八三号)
 同(井上一成君紹介)(第二五八四号)
 同(池端清一君紹介)(第二五八五号)
 同(稲葉誠一君紹介)(第二五八六号)
 同(岩垂寿喜男君紹介)(第二五八七号)
 同(小澤克介君紹介)(第二五八八号)
 同(金子みつ君紹介)(第二五八九号)
 同(上西和郎君紹介)(第二五九〇号)
 同(木島喜兵衛君紹介)(第二五九一号)
 同(木間章君紹介)(第二五九二号)
 同(小林進君紹介)(第二五九三号)
 同(佐藤観樹君紹介)(第二五九四号)
 同(佐藤徳雄君紹介)(第二五九五号)
 同(田中恒利君紹介)(第二五九六号)
 同(多賀谷眞稔君紹介)(第二五九七号)
 同(武部文君紹介)(第二五九八号)
 同(辻一彦君紹介)(第二五九九号)
 同(土井たか子君紹介)(第二六〇〇号)
 同(中村茂君紹介)(第二六〇一号)
 同(永井孝信君紹介)(第二六〇二号)
 同(馬場昇君紹介)(第二六〇三号)
 同(浜西鉄雄君紹介)(第二六〇四号)
 同(細谷治嘉君紹介)(第二六〇五号)
 同(山中末治君紹介)(第二六〇六号)
 同(横江金夫君紹介)(第二六〇七号)
 同(吉原米治君紹介)(第二六〇八号)
 同(井上泉君紹介)(第二六二三号)
 同(伊藤茂君紹介)(第二六二四号)
 同(串原義直君紹介)(第二六二五号)
 同(兒玉末男君紹介)(第二六二六号)
 同(上坂昇君紹介)(第二六二七号)
 同(左近正男君紹介)(第二六二八号)
 同(沢田広君紹介)(第二六二九号)
 同(島田琢郎君紹介)(第二六三〇号)
 同(関晴正君紹介)(第二六三一号)
 同(関山信之君紹介)(第二六三二号)
 同(田並胤明君紹介)(第二六三三号)
 同(中村正男君紹介)(第二六三四号)
 同(野口幸一君紹介)第二六三五号)
 同(前川旦君紹介)(第二六三六号)
 同(渡部行雄君紹介)(第二六三七号)
 同(天野等君紹介)(第二六六八号)
 同(五十嵐広三君紹介)(第二六六九号)
 同(上田卓三君紹介)(第二六七〇号)
 同(上田哲君紹介)(第二六七一号)
 同(上野建一君紹介)(第二六七二号)
 同(奥野一雄君紹介)(第二六七三号)
 同(川俣健二郎君紹介)(第二六七四号)
 同(河上民雄君紹介)(第二六七五号)
 同(小林恒人君紹介)(第二六七六号)
 同(佐藤敬治君紹介)(第二六七七号)
 同(新村源雄君紹介)(第二六七八号)
 同(鈴木強君紹介)(第二六七九号)
 同(田中克彦君紹介)(第二六八〇号)
 同(竹内猛君紹介)(第二六八一号)
 同(堀昌雄君紹介)(第二六八二号)
 同(水田稔君紹介)(第二六八三号)
 同(村山富市君紹介)(第二六八四号)
 同(元信堯君紹介)(第二六八五号)
 同(矢山有作君紹介)(第二六八六号)
 同(山口鶴男君紹介)(第二六八七号)
 同(山下八洲夫君紹介)(第二六八八号)
 同(山本政弘君紹介)(第二六八九号)
 同(横山利秋君紹介)(第二六九〇号)
 同(阿部未喜男君紹介)(第二七一九号)
 同(小川国彦君紹介)(第二七二〇号)
 同(小川仁一君紹介)(第二七二一号)
 同(大原亨君紹介)(第二七二二号)
 同(岡田利春君紹介)(第二七二三号)
 同(岡田春夫君)(第二七二四号)
 同(加藤万吉君紹介)(第二七二五号)
 同(川崎寛治君紹介)(第二七二六号)
 同(河野正君紹介)(第二七二七号)
 同(後藤茂君紹介)(第二七二八号)
 同(渋沢利久君紹介)(第二七二九号)
 同(嶋崎譲君紹介)(第二七三〇号)
 同(城地豊司君紹介)(第二七三一号)
 同(松沢俊昭君紹介)(第二七三二号)
 同(八木昇君紹介)(第二七三三号)
 同(山花貞夫君紹介)(第二七三四号)
 同(和田貞夫君紹介)(第二七三五号)
 公共交通の充実に関する請願(井上泉君紹介)
 (第二六一九号)
 同(梅田勝君紹介)(第二七〇三号)
 静岡県内の気象事業整備拡充に関する請願(松
 前仰君紹介)(第二六二〇号)
 滋賀県内の気象事業整備拡充に関する請願(西
 田八郎君紹介)(第二六二一号)
 千葉県内の気象事業整備拡充に関する請願(小
 川国彦君紹介)(第二六二二号)
 国鉄分割・民営化反対等に関する請願(木間章
 君紹介)(第二六六五号)
 兵庫県内の気象事業整備拡充に関する請願外三
 件(河上民雄君紹介)(第二六六六号)
 山梨県内の気象事業整備拡充に関する請願(鈴
 木強君紹介)(第二六六七号)
 北海道内の気象事業整備拡充に関する請願(斎
 藤実君紹介)(第二七〇二号)
 ユーザー車検代行行為是正に関する請願(粕谷
 茂君紹介)(第二七一八号)
同月十日
 運転代行業等の規制に関する請願(吉原米治君
 紹介)(第二七七四号)
 首都圏の気象事業整備拡充に関する請願(金子
 みつ君紹介)(第二七七五号)
 同(佐藤祐弘君紹介)(第二七七六号)
 公共交通の充実に関する請願(佐藤祐弘君紹
 介)(第二七七七号)
 国鉄運賃値上げ、分割・民営化反対等に関する
 請願(井上泉君紹介)(第二七七八号)
 同(伊藤忠治君紹介)(第二七七九号)
 同(川俣健二郎君紹介)(第二七八〇号)
 同(佐藤誼君紹介)(第二七八一号)
 同(中西績介君紹介)(第二七八二号)
 同(中村重光君紹介)(第二七八三号)
 同(野口幸一君紹介)(第二七八四号)
 同(細谷昭雄君紹介)(第二七八五号)
 同(松浦利尚君紹介)(第二七八六号)
 同(武藤山治君紹介)(第二七八七号)
 同(村山喜一君紹介)(第二七八八号)
 同(森中守義君紹介)(第二七八九号)
 同(安田修三君紹介)(第二七九〇号)
 同(吉原米治君紹介)(第二七九一号)
 同(佐藤誼君紹介)(第二八二〇号)
 同(多賀谷眞稔君紹介)(第二八二一号)
 同(高沢寅男君)(第二八二二号)
 同(広瀬秀吉君紹介)(第二八二三号)
 同(細谷昭雄君紹介)(第二八二四号)
 同(村山喜一満紹介)(第二八二五号)
 同(渡辺嘉藏君紹介)(第二八二六号)
 同(渡辺三郎君紹介)(第二八二七号)
 同(上原康助君紹介)(第二八六三号)
 同(新村勝雄君紹介)(第二八六四号)
 同(藤田高敏君紹介)(第二八六五号)
 千葉県内の気象事業整備拡充に関する請願(鳥
 居一雄君紹介)(第二八一七号)
 和歌山県内の気象事業整備拡充に関する請願
 (坂井弘一君紹介)(第二八一八号)
 岐阜県内の気象事業整備拡充に関する請願(渡
 辺嘉藏君紹介)(第二八一九号)
 福井県内の気象事業整備拡充に関する請願(横
 手文雄君紹介)(第二八六一号)
 宮崎県内の気象事業整備拡充に関する請願(松
 浦和尚君紹介)(第二八六二号)
同月十二日
 脊髄損傷者に対する運輸行政改善に関する請願
 (石橋政嗣君紹介)(第二九九四号)
 同(上野建一君紹介)(第二九九五号)
 同(岡田利春着紹介)(第二九九六号)
 同(田邉國男君紹介)(第二九九七号)
 同(多賀谷眞稔君紹介)(第二九九八号)
 同(保利耕輔君紹介)(第二九九九号)
 高知県内の気象事業整備拡充に関する請願(山
 原健二郎君紹介)(第三〇五〇号)
 京都府内の気象事業整備拡充に関する請願外二
 件(西中清君紹介)(第三〇五一号)
 三重県内の気象事業整備拡充に関する請願(坂
 口力君紹介)(第三〇五二号)
 岐阜県内の気象事業整備拡充に関する請願(伏
 屋修治君紹介)(第三〇五三号)
 公共交通の充実に関する請願(不破哲三君紹
 介)(第三〇五四号)
 同(山原健二郎君紹介)(第三〇五五号)
 東北新幹線東京駅乗り入れ等に関する請願(玉
 沢徳一郎君紹介)(第三〇七〇号)
 花巻空港東京線の現状維持に関する請願(玉沢
 徳一郎君紹介)(第三〇七一号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 公共用飛行場周辺における航空機騒音による障
 害の防止等に関する法律の一部を改正する法律
 案(内閣提出第五四号)
 国際観光振興会法の一部を改正する法律案(内
 閣提出第五五号)
 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づ
 き、九州運輸局福岡陸運支局の自動車検査登録
 事務所の設置に関し承認を求めるの件(内閣提
 出、承認第二号)
     ――――◇―――――
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三ツ林弥太郎#1
○三ツ林委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。近江巳記夫君。
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近江巳記夫#2
○近江委員 大阪と福岡の整備機構を統合する、こういうことでございますが、それぞれの周辺の皆さんに聞いてみますと、今まで周辺整備にそれぞれ努力はしてもらっているわけですが、まだまだ至らない点が多々ある、そういう中でこれを統合した場合実際によくなるのか、あるいはまた逆に散漫になってしまうのじゃないか、こういう心配が非常に強いわけです。しかも、十六の特定空港がございますが、そこの緑地部門等、それぞれ委託があれば、一つの機構がそちらの方の作業にかかる。そうなってくると、一つの空港、大阪なり福岡なりそれぞれの整備機構が全力を集中しておってもそういうようにまだまだ至らない点が山積しておる中で、一体本当に深刻なそういう問題を解決する機能を果たすことができるのか、そういう懸念があるわけでございます。この点に対してどのようにおこたえになりますか。
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西
西村康雄#3
○西村政府委員 このたび大阪と福岡の空港周辺整備機構は統合されますが、統合後ももちろん両空港の周辺対策をできる限り推し進めていくということには変わりないわけでございます。ただ、今回の法律の改正案では、他の特定飛行場の緑地の受託もできるというようにしております。
 この趣旨は二つあると思います。その一つは、新しくできます。辺整備機構というものが緑地整備についてこれまで多年にわたりまして経験をしておりますので、そういう意味でのノーハウを持っておるということです。全国的に緑地整備が急がれている今日、もし機構の余裕があれば、その余力を生かしてぜひこれを活用するということが非常に望ましいということでございますが、今おっしゃったように、そのことが主になって本来の事業がおろそかになるということがあってはいけないのは当然でございます。そういう点から申しますと、今回の周辺整備機構が新しい段階に入ってまいりまして、民家の防音工事というのがある程度終わるという段階になってまいりますと、周辺整備機構自身の業務も今後は非常に繁閑が出てくるということでございますので、そういう余力ができましたときにはぜひこれを活用したい、こういう趣旨で今後仕事をさせていただこうと考えております。
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近江巳記夫#4
○近江委員 余力が出るか出ないかはあくまで推定の域を出ないわけでありまして、現地が抱える諸問題というものは、そんな生易しいものじゃないわけですね。そういう点で、この機構が統一されて、その点はどういう形に展開するのかということ、これは言葉でいろいろ表現をなさっても、実際に今後の運営を見てみなければわからないということになるわけでございますが、そういう気持ちが非常に強いということを重ねてお伝えしておきたいと思います。
 そういう支障は一切ないということですね。これは大臣、どうですか。統合されたことによって、現在の大阪なり福岡に対する作業、そういうものが一歩も後退しない、むしろ充実する方向に進むのかどうか、大臣に重ねてお伺いしたいと思います。
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山下徳夫#5
○山下国務大臣 御心配の点につきましては、統合した後も事業の遂行等に支障を来すことは絶対ないと確信をいたしております。
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近江巳記夫#6
○近江委員 大臣も非常に自信を持ってそういう御答弁があったわけですから、今までの態勢から一歩も後退をしないように、むしろこの法案が成立をして歩み出した場合は、充実できた、そういう声が聞かれるような今後の運営をやっていただきたいとまず冒頭に申し上げておきたいと思います。
 それで、新しい業務内容といたしまして、四十四条の二項「緑地帯その他の緩衝地帯の造成」を加える。先ほども話を出したわけでございますが、それじゃ具体的に十六特定空港の中でどういうような空港からそういう話が来ておるのですか。
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西
西村康雄#7
○西村政府委員 現在、国が緑地整備を一生懸命やっておりますのは、大阪、福岡両空港でございますが、なお国の直轄として、今、函館、仙台というところを実施しているわけでございます。こういった必要性は各空港に及んでまいりますが、今の空港周辺の移転跡地の状況、また今後の移転の状況等を勘案いたしますと、候補としますと、松山、高知、宮崎というあたりがまとまった緑地整備に取りかかる段階がやってくる、そのときにこの機構の活力を使いたいということが期待されるわけでございます。
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近江巳記夫#8
○近江委員 そうなってきますと、これは財源の根拠というのはどうなるのですか。福岡なり大阪、主としてそちらに予算も組んで運輸省としては投入をしてこられたわけですね。そうしますと、統合することによって、そういうような予算が他の空港にまた分散をしていくことになるのか。そうなってきますと、必然的に裏づけが少なくなるということは、大阪や福岡の今後さらに力を注がなきゃならないところが一体どうなるのかという、これまた心配が非常に出てきているのです。この点現地の人々にどのように説明するのですか。財源の根拠はどうなっているのですか。
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西
西村康雄#9
○西村政府委員 従来とも、空港の周辺対策、環境対策につきましては、空港整備特別会計の中での極めて大きな対策でございます。先生御承知のように、四割以上の金が使われてきたということでございますが、もちろん大阪と福岡の両空港につきましては、従来と同様に必要な対策は全力を挙げてやっていくつもりでございますが、なお他の空港もいろいろと問題が出てまいりますので、これらの事業についても、あわせて全体の環境対策の中で予算を計上してやっていくというふうになろうかと思います。
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近江巳記夫#10
○近江委員 だから、そうなってくると、今まで福岡、大阪にこの整備機構があり、主として力を注いでいたわけでしょう。それがいわゆる特定空港全部になってくるわけですから、しかも機構が一本になってくる。そうすると、予算面の上においても、今までは大阪なり福岡の機構があって、常時そこに全神経を注いでやってくれておった。一本化されることによって一点集中主義というものが分散する。しかも、裏づけとなる予算も十六の空港に分散していく。そうすると、今、前よりもよくなるのですと言っている裏づけというものは説得力がないのですよ。だから、いわゆるみんなが心配しておる、それに対してどうこたえるかということを答えてくださいと言っているのですよ。
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西
西村康雄#11
○西村政府委員 大阪、福岡両空港につきましては、周辺整備計画に基づきまして、緑地化の計画を、これから新しい都市計画等の手法も導入しながら、積極的に大阪空港、特に地元と連携をとりつつやっていこうということでございますが、他の空港につきましては、それぞれこれまで国がみずから直接にやってきたものでございます。国がみずからやってきたものを、もし周辺整備機構に余力があれば、その力を活用したいということでございますので、他の空港が大阪、福岡の両空港の分を食ってやるという趣旨ではないわけでございます。それは大阪、福岡が全力投球をして、その結果、その余力がなければ国がみずから直轄でそこの部分をやるということでございまして、大阪、福岡両空港の周辺整備をなおざりにするというおそれは全くございません。
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近江巳記夫#12
○近江委員 今の答弁ですとかなりの説得力があるのです。ひとつそういう答弁、やはりある程度理解できる、抽象論じゃなくして、今も決して一〇〇%じゃないけれども一歩前進しているのですね、そういう答弁の仕方をしてください。
 それから、この整備機構が統一されるわけですが、本社はどこになるのですか。
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西
西村康雄#13
○西村政府委員 統合後の機構の本社の所在地はまだ決めておりません。大阪、福岡両方の地元機構同士でお互いに話し合って、納得のいくような形で、この新機構発足までの間に決めていきたいと考えております。
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近江巳記夫#14
○近江委員 運輸省の意思といいますか、空港のそういう乗降客の多さ、そしてまた周辺に抱える人家あるいは人口、いろんなバランスを考えて、ほぼ常識的にはどうあるべきだとお考えですか。
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西
西村康雄#15
○西村政府委員 今お話しになったような事項は、当然両地域でお話し合いの際に勘案されるべきことだと思いますが、私ども最終的には両方の地元の意向が合致したところに従いたいと考えております。
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近江巳記夫#16
○近江委員 そういうことが非常に大きな要素になるという答弁でありましたので、調整をしっかりされて、常識的なそういうところになるように努力をしていただきたい、このように思います。
 それから、人事構成の問題でございますが、これは非常に難しい問題だと思うのですけれども、三名減少して九名の構成で出発するということです。しかし理事の枠が七名になって一名欠員ということですが、これは一名欠員ということじゃなくして六名という線でいけばいいのじゃないですか。この点についてはどのようにお考えですか。
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西
西村康雄#17
○西村政府委員 おっしゃるように、当面は新機構の理事は六人で発足させたいということでございます。具体的な仕事は、これからさらに展開されていくのに応じて、必要に応じて理事を埋めていきたい、その余裕を持っておきたいというのが本当の気持ちでございまして、例えば福岡では、再開発整備事業、共同住宅建設事業というのは、現在まだ実施しておりません。あるいは将来大阪、福岡のほかにも仕事が展開するかもしれないということを考えますと、今から理事を全部張りつけてやっていくということでは弾力的な運用が将来期待できないということで、非常に忙しいだろうけれども、とりあえずは六人で頑張ってもらいたい、こういうふうに考えているわけでございます。
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近江巳記夫#18
○近江委員 私は別にそれにこだわりませんけれども、例えば住宅金融公庫は理事が六名、日本道路公団は理事が七名、労働福祉事業団が理事が四名、鉄建公団が理事が六名、新東京国際空港公団が理事が五名、公害防止事業団が理事が三名、阪神高速道路公団が理事が四名、こうなっていますね。そういうことで、少数精鋭主義ということもあるわけでございますし、いたずらに役員をふやせばそれでよくなるかというと必ずしもそうじゃないと思うのです。そういう点、中身が問題でありますから、十分検討されるよう要望いたしておきます。
 それから、財団法人航空公害防止協会、人事の面でちょっと関連していますのでお聞きしますけれども、ここは非常に専門の方もいらっしゃるわけでございまして、研究熱心であるということも私も評価いたしているわけでございますが、全職員二百七十九名中約四分の一、六十六名が運輸省さんのOBなんです。この辺についてはどういうようにお考えですか。
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西
西村康雄#19
○西村政府委員 今お話しのように、この協会は運輸省のOBが非常に多いのも事実でございますが、これはこの協会の業務が空港における公害の防止というようなことが中心になっておりますので、そういった意味では、それまでの経験を生かした仕事という意味で役所から出ている者が多いというのは極めて自然なことだと考えております。
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近江巳記夫#20
○近江委員 役所のOBが多いということは、現代にありましていろいろその辺の効率、能率、そういう点については非常にシビアな見方があるわけなんです。そういう点約四分の一が運輸のOBで占められておるわけですから、充実した今後の仕事を展開していただくよう、特に運輸省が監督官庁でございますし、要請をいたしておきます。
 それから、経理の問題でございますけれども、大阪の場合は三億八千万の赤字、福岡が一億九千万の黒字、こういうことになっておるわけでございますが、この辺の調整をどのようにするか。これはどういうようにやるのですか。
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西
西村康雄#21
○西村政府委員 おっしゃるように、両機構の現在の財務状況はかなり差がございます。ただ大阪の財務状況が悪化してますのは、土地の取得、整備につきましていろいろな費用の償却というのをしていないというようなこともございますし、実際にこれから代替地を売り渡す等のことになりますと、そのための収益というのがふえてまいりまして、これが将来評価されるということで、実質的には大阪と福岡の財務状況にはそう差がないということをまず考えているわけでございます。
    〔委員長退席、鹿野委員長代理着席〕
また現在福岡におきましていろいろな利益も出ている分につきまして、両機構の地元の御納得ということもございますので、今後は経理は両方で区分して整理していきたいということで、それぞれの地元の固有事業で出てきた損益というのは、やはりその部分で解決していくというようにしていきたいと思っております。
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近江巳記夫#22
○近江委員 そういう区分経理というのは、ほかの特殊法人で例はあるんですか。あったらちょっと参考のために聞かしてください。
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西
西村康雄#23
○西村政府委員 海上災害防止センターとか製品安全協会とかというようなところでそれぞれ区分経理をしていると聞いております。
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近江巳記夫#24
○近江委員 この周辺整備債券ですけれども、現在この発行につきまして、どういう企業がそれを入手しておるか、その内容についてお聞きしたいと思います。
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松村義弘#25
○松村説明員 空港周辺整備債券の現在までの発行総額は、大阪の機構につきましては七十二億七千三百万円、福岡につきましては三億三千百八十万円でございます。これらの債券の引き受けにつきましては、大阪におきましては銀行が入行、全額引き受けております。また福岡におきましても銀行が七行で全額引き受けております。一般の方々にお引き受けいただいている分はございません。
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近江巳記夫#26
○近江委員 それはどういうような運用をなさっているのですか。その辺についてお聞きします。
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松村義弘#27
○松村説明員 周辺整備機構のいわゆる固有事業と申す分野に充てられております。例えば代替地の造成、それから周辺再開発の財源としてこれらは使われておるわけでございます。
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近江巳記夫#28
○近江委員 基本的なことについてちょっとあとお伺いしていきたいと思いますが、まず一つは、環境基準の目標達成の問題なんです。
 御承知のように、航空機騒音に関する環境基準というものは、「十年をこえる期間内に可及的速やかに」達成するということなんでございますが、御承知のように、もう既に十年を突破して、十二年目ということになっておるわけでございますが、現在の大阪空港また福岡空港の達成につきまして状況報告を受けたいと思います。
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西
西村康雄#29
○西村政府委員 大阪国際空港の環境基準は、御承知のように、年々改善をされてきているわけでございます。当初設定しました騒音コンターもだんだん縮小していくということになっているわけでございますが、今お話しの四十八年に告示された環境基準の達成につきましては、まだその目標値には、七十WECPNLの住宅地付近というような環境基準に到達する状況には至っておりません。お話のように、既に十年を超えているわけですが、「十年をこえる期間内に可及的速やかに」という状況でございますので、できるだけ早くそのような目標に達したいというふうには考えておりまして、そのための施策に努力している状況でございます。
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