北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会

2007-11-05 参議院 全127発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
平成十九年十一月五日(月曜日)
   午前十時六分開会
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         下田 敦子君
    理 事
                川上 義博君
                白  眞勲君
                浅野 勝人君
                山本 一太君
    委 員
                加賀谷 健君
                風間 直樹君
                川合 孝典君
                徳永 久志君
                藤田 幸久君
                前川 清成君
                水戸 将史君
                衛藤 晟一君
                岡田 直樹君
                田中 直紀君
                山谷えり子君
                風間  昶君
                山本 博司君
                山下 芳生君
   国務大臣
       外務大臣     高村 正彦君
       国務大臣
       (内閣官房長官) 町村 信孝君
   副大臣
       外務副大臣    木村  仁君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        堀田 光明君
   政府参考人
       内閣官房拉致問
       題対策本部事務
       局総合調整室長
       兼内閣府大臣官
       房拉致被害者等
       支援担当室長   河内  隆君
       警察庁警備局長  池田 克彦君
       法務省人権擁護
       局長       富田 善範君
       外務大臣官房審
       議官       木寺 昌人君
       外務大臣官房参
       事官       伊原 純一君
       外務省アジア大
       洋州局長    佐々江賢一郎君
       外務省北米局長  西宮 伸一君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に
 関する調査
 (福田内閣における対北朝鮮政策に関する件)
 (米国の北朝鮮テロ支援国家指定解除に関する
 件)
 (拉致問題の進展に関する件)
 (日朝政府間協議に関する件)
 (特定失踪者問題に関する件)
 (南北首脳会談に関する件)
 (国連における北朝鮮人権状況決議に関する件
 )
 (朝鮮半島の非核化に関する件)
    ─────────────
この発言だけを見る →
下田敦子#1
○委員長(下田敦子君) ただいまから北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長兼内閣府大臣官房拉致被害者等支援担当室長河内隆さん外五名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
下田敦子#2
○委員長(下田敦子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
この発言だけを見る →
下田敦子#3
○委員長(下田敦子君) それでは、北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査を議題として、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →
白眞勲#4
○白眞勲君 民主党・新緑風会の白眞勲でございます。
 まず、福田総理の今回の訪米につきまして、官房長官にお聞きしたいと思います。訪米の予定につきましてですね。
 福田総理は訪米してブッシュ大統領との初めての首脳会談というのを今後予定されているというふうに聞いておりますけれども、その席で当然拉致問題というものは議題に上るだろうというふうに思いますけれども、それでよろしいのかどうか、まずお聞きしたいと思います。
この発言だけを見る →
町村信孝#5
○国務大臣(町村信孝君) 訪米のことはいろいろ検討し、両国政府で話合いはしております。ただ、まだ最終的な確定はしておりませんし、もちろん国会のお許しがなければこれ、出られないわけでございますから、いずれ国会にお諮りをし、御相談をして、お許しをいただければアメリカに行くということになるんだろうと思います。
 その際、何を話し合うのか。もちろんまだ個別に詰めて合意ができているわけじゃございませんが、当然のこととして北朝鮮の問題あるいは朝鮮半島の問題が議論をされると思いますし、その中で我が国の主張として拉致問題を触れる、これもまた当然のことなのではないだろうかと想像をいたしております。
この発言だけを見る →
白眞勲#6
○白眞勲君 それに関連しまして、この前、ヒル国務次官補が日本で行った記者会見で、テロ支援国家解除の問題というものが今話題になっているわけなんですけれども、よど号犯人の送還問題を北朝鮮と協議していることも明らかにしているわけで、このように話が、相当このテロ支援国家解除というものに対する何か話が具体性を帯びているような印象というのもあるわけなんですけれども、年内の指定解除というのも取りざたされているという中で、ちょっともう一回、町村大臣、町村官房長官にお聞きしたいんですけれども、いえ、町村さんがいいかなと思っているんですけれども。
 ブッシュ大統領からは、テロ支援国家指定解除については拉致問題も考慮に入れていると、今まで再三政府というのは、そういう話をもらっているんだということを明確にしている政府としては、拉致問題が進展しない以上アメリカは北朝鮮に対するテロ支援国家解除はしないはずだと認識しているのか、それともやはり拉致問題が進展しなくても何か解除する方法もあり得るというふうに思っているのか、どういうふうに現時点では考えているのかお聞きしたいと思います。
この発言だけを見る →
町村信孝#7
○国務大臣(町村信孝君) 今まで小泉・ブッシュ間においても、また安倍・ブッシュ間においても、両国首脳の話合いの中でいろいろな表現はなされておりますけれども、基本的には日米関係を犠牲にしてまで米朝関係を進める、そういう考え方は取らないということはこの拉致に関連して両国首脳が共通認識をこれまで持ってきたということですから、当然、事務当局もそれを前提にして話合いをしていると、こう思っております。
 ただ、委員御承知のように、最近のアメリカ政府の姿勢が従前とは少しずつ変わってきた感じも率直に言ってするわけでありますが、それじゃ拉致のことについて変わっているかどうか、最近のヒルさんとの話が私はごく最近時点でどうなっているか必ずしも詳細は知りませんけれども、基本的にそこは拉致問題の何ら進展がない状態でテロ支援国の指定というものが動くと私は考えておりません。
 ただ、アメリカはアメリカ政府の考える基準というものが当然あるわけでありまして、その基準の中に拉致という単語がもとよりないことははっきりしていると思います。どういう基準があるか私もちょっと詳細には存じ上げませんが、そういうことではなかろうかと、彼らは彼らなりの判断基準がそれはあるんだろうとは思っております。しかし、それをある意味じゃ、別の次元で日米首脳間の合意が、共通認識があるというふうに私は受け止めております。
この発言だけを見る →
白眞勲#8
○白眞勲君 今の官房長官のお話では今までとちょっと何か雰囲気が変わってきたのかなというふうに思いまして、彼らなりの判断基準があるんだというふうにおっしゃったわけですので、その辺のテロ支援国家解除と拉致問題というのが今後どういうふうになっていくのかなというのは我々日本国民みんな非常に気になっているところだと思うんですね。
 ちょっと高村大臣にお聞きしたいんですけれども、ヒル国務次官補のそのときの記者会見で気になるのが、北朝鮮が、テロ国家支援をしないという趣旨の北朝鮮側が声明を出したら、出す必要があるんではないかということをヒル国務次官補はお話をされているようでして、そうすると、今後しないなんという話の前に、今までのこの拉致問題は一体どうなっているんだということが我々としては気になるわけでして、早く解決してほしい拉致問題を、まずはそれを解決することが先決だよねというのが我々の考え方なんですけれども、高村大臣はその辺どういうふうにお考えでしょうか。
この発言だけを見る →
高村正彦#9
○国務大臣(高村正彦君) アメリカ側の説明は一貫しておりまして、この指定解除をするかどうかはまず第一義的には非核化がどう進むかと、そしてその際に、拉致問題を含む日朝関係の進展も考慮に入れると、こういうことを対外的にも発表してきているわけであります。
 ヒル次官補が言ったのは、あれは私直接聞いたわけじゃありませんからよく分かりませんけれども、そういうことが必要だということを言ったんで、それがあれば解除するよと言ったんではないと、そういうふうに理解をしております。
この発言だけを見る →
白眞勲#10
○白眞勲君 町村官房長官にお聞きしたいんですけれども、先ほどの彼らなりの判断基準、つまりアメリカなりの判断基準があるんじゃないかという中で、やはり日本としてのこの拉致問題は非常に重要な要素でもあるという中で、今回福田総理が仮にアメリカに行ったとすると、やはりブッシュ大統領に対して、アメリカのテロ支援国家指定解除については解除しないでほしいという働き掛けは当然するというふうに見てよろしいんでしょうか。
この発言だけを見る →
町村信孝#11
○国務大臣(町村信孝君) これは具体的などういう話をするか、議題の設定が両国間ではっきり行われ、そしてそこで何を言うかということはまず外務大臣の方でお考えをいただくことになろうかと思いますが、これも常識的にとしか言いようがありませんが、当然我が方の考え方というものは明確にブッシュ大統領に申し上げることになるんだろうと、私はそう理解をしております。
この発言だけを見る →
白眞勲#12
○白眞勲君 やはり、もちろんアメリカに対してそういったお願いをするという、これは当然だと思いますけれども、と同時に、やはり今後、アメリカのテロ支援国家が解除されるかどうか、これも当然必要だとは思うんですけれども、と同時に、拉致問題解決のためにはやはり日本独自の外交というのももっと強力に推し進めていかなければいけないんじゃないかなと、そういうふうに私も思うわけでして、その辺について高村外務大臣としていかがお考えでしょうか。
この発言だけを見る →
高村正彦#13
○国務大臣(高村正彦君) 日本独自の外交を進めなければいけないということは、これは当然のことであります。
 それで、その日本独自の外交を進める中でも、各国と緊密に連携を取りながら国際社会の力を合わせてやっていくということが必要だと、こういうふうに考えております。
この発言だけを見る →
白眞勲#14
○白眞勲君 十月二十五日、今年のですね、外交防衛委員会で、正に私の質問に対して高村外務大臣は、この拉致の進展ということについて、数人帰ってくれば進展にはなり得るかもしれませんということを私におっしゃったわけですけれども。
 そのときの私の質問というのは、中山補佐官が朝日新聞のインタビューで二、三人では進展にはならないというふうにおっしゃったことに対する御答弁ということですけれども、要するに、ちょっと官房長官にもお聞きしたいんですけれども、数人帰ってくれば進展だということで、官房長官、これよろしゅうございますね。
この発言だけを見る →
高村正彦#15
○国務大臣(高村正彦君) 私は委員の質問を、中山さんがどう言ったかというふうにはとらえておりませんで、要するに、よど号犯人が入ってきたら進展ですか、そして拉致被害者が数人帰ってきたら進展ですか、こういうふうに聞かれて、よど号犯人が帰ってきたってそれは拉致の進展とは言えないでしょうと、それから拉致被害者が数人帰ってきた場合は、それは進展になり得るかもしれないと、多分この言葉は正確だと思うんですが、その二つの対比でそういうふうに答えたんで、中山さんがどう言って、それに対してあなたはどう考えるかと、そういう話では、文脈では私の記憶ではなかったんではないかと、こう思っているんですが。
この発言だけを見る →
白眞勲#16
○白眞勲君 そのときの議事録あるんですけれども、ちょっと読みますと、こう言っているんです、私は。
 これ私が、白眞勲君がまずこう言っているわけです。朝日新聞のインタビュー、平成十九年九月十六日に中山補佐官は、二、三人で取引することや、よど号犯の帰国は進展にならないと、こうおっしゃっているんですけど、こういうことでよろしゅうございますかというふうに聞いたことに対して、高村外務大臣は、よど号犯と拉致の問題は必ずしも直接関係しないんだろうと思います。ただし、数人の方が帰ってきたということは、帰るということは、それで解決というわけにはいかないと思いますが、進展にはなり得るかもしれませんというふうにおっしゃっているわけでして、私の質問というのは、あくまでも二、三人かどうかということに対する質問として私はお聞きしたつもりだったんですね。
 ただ、高村大臣が今おっしゃったんで、まあそれはそれで私はいいと思っているんですよ、それは。それはそういう考え方を高村大臣がお持ちなんだということですから、それは、二、三人はどうであれ、ともかく数人帰ってきたときには進展にはなり得るかもしれないということでいいと思うんですけれども、というふうに私は受け止めたわけですけれども、官房長官もそれでよろしゅうございますね。
この発言だけを見る →
町村信孝#17
○国務大臣(町村信孝君) 余りこれは仮定の質問というか議論をしてもどれだけ意味があるのかなというふうには思うんですよ。こうした議論をして一体だれが貴重な判断材料を得るかというと、これは北朝鮮になるわけでありまして、そういう意味で、余り詰めた議論をすることがどれだけいいことなのかとは思いますが、せっかくのお尋ねでございますから、実際の進展の有無というのは、やっぱりこれは北朝鮮側が具体的にどういう対応をしてくるのかということ、そしてそれが最終的な、言うならば私どもはゴールというものを持っているわけでありますね、そのゴールに照らしてどうなんだろうか。
 要するに、お互いにこの拉致問題、日朝間でしっかりとこの拉致問題を完全に解決しようという共通の認識があって、その上でこの具体の行動はどうとらえていくのかということと、そういう認識がないまま個々に何人帰ってきたからどうこうというのとでは大分意味合いがやっぱり違ってくるんだろうと、そう思うものですから、余り何人ならどうこうということを議論することがどれだけ意味があるのかなと、こう私は考えているわけでございます。
この発言だけを見る →
白眞勲#18
○白眞勲君 もちろん、町村官房長官としましては、そういったことに対しての具体的性格についてどうこう言うのが余り意味のあるものかどうか分からないとおっしゃっているんですけれども、でも、高村外務大臣ははっきり数人でなり得るかもしれないということはおっしゃっているわけですから、それについてはやはり一緒の考え方だということでよろしいんですよね。
この発言だけを見る →
町村信孝#19
○国務大臣(町村信孝君) なり得るかもしれないという適切なる表現で結構だと思います。
この発言だけを見る →
白眞勲#20
○白眞勲君 そういう中で、この十月二十五日の外交防衛委員会、やはり高村外務大臣が私に対して、北朝鮮の宋日昊氏の発言自体が日朝関係を今までよりは進めようとする意欲が表れてきたのかなというふうにおっしゃっているわけですけれども、現在継続しているこの日朝交渉について、そういった面からすると以前と比べて北朝鮮側のスタンスは少し変化が出てきたというふうに見ていらっしゃいますか。
この発言だけを見る →
高村正彦#21
○国務大臣(高村正彦君) そのときの答弁、御質問をよく覚えていないんですけれどもね。
 具体的な言葉をおっしゃったことに対して、その言葉の中では表れているのかもしれないと。ただ、ほかのところで、労働新聞で私の悪口など言ったりしていますからね、いろいろあるんですけれども、それはそれとして、相手にそういう意欲が少しでも見れれば、それを受け止めてそういうのを更に引き出すようにしていくことが外交上必要だ、そういうふうに考えております。
この発言だけを見る →
白眞勲#22
○白眞勲君 町村官房長官も先ほど、北朝鮮側がどういう対応を取っていくかということに懸かっているんだというようなことを今おっしゃいましたけれども、ということは、今の日朝交渉においてボールは北朝鮮側にあるんだというふうに認識しているんでしょうか。
この発言だけを見る →
町村信孝#23
○国務大臣(町村信孝君) 日朝交渉に関しては、一つは懸案事項、拉致というのがあるわけですね。もう一つ、これはある意味では日本側としても不幸な過去を清算するというもう一つのテーマがあるわけでありますね。そこはそれぞれが球をやっぱり握っていると。それぞれのサイドできちんとそのテーマを議論し、具体の行動を取ることによって最終的には日朝国交正常化という大テーマが実現できるということになるのではないか、そのためお互いに最大限の努力をするということであると私は認識をしております。
この発言だけを見る →
白眞勲#24
○白眞勲君 今、日朝交渉話し合われているわけですけれども、やはりこれについて交渉自体の進展というのはあるんでしょうか、今、高村大臣にちょっとお聞きしたいと思うんですけれども。
この発言だけを見る →
高村正彦#25
○国務大臣(高村正彦君) 交渉自体進展があるかと言われてもなかなか難しいところでありますが、進展を得べく一生懸命やっているところでございます。
この発言だけを見る →
白眞勲#26
○白眞勲君 日朝の非公式協議、何回も開かれ、今後も開こうというような今意欲があるということを聞いているんですけれども、もちろん進展があるべき、一生懸命努力しているのは当たり前だと思うんですけれども、やはりやっているということは何か動きがあるのかなというふうにも思えるんですけれども、もう一度御答弁願いたいと思います。
この発言だけを見る →
高村正彦#27
○国務大臣(高村正彦君) 公式にも非公式にも現時点でやっているということはないと思います、現時点で、今どっかでやっているとかね。あるいは、近々やると決まっているということもないと思います。ただ、そういうことができるのであればいつでもやる用意があると、こういうことでございます。
この発言だけを見る →
白眞勲#28
○白眞勲君 でも、日朝の非公式協議というのは続いているんじゃないかと思うんですけれども、もう一度ちょっと御答弁願いたいと思いますけれども。
この発言だけを見る →
高村正彦#29
○国務大臣(高村正彦君) 続いているという意味もいろいろあると思うんですが、もう中断して、やらないよということになっちゃっているわけではありませんが、ただいまこの時期にどこかで非公式にやっているとか、そういうことではないと。だけど、いつでも非公式協議をやるべく機を、やれば進展があり得る、全くないような状況でやるということじゃなくて、少しでも進展があり得そうな会合が開けるかなという機はいつもうかがっているところでございます。
この発言だけを見る →
← 戻る