政府開発援助等に関する特別委員会

2010-03-23 参議院 全87発言

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会議録情報#0
平成二十二年三月二十三日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月十日
    辞任         補欠選任   
     風間 直樹君     藤末 健三君
 ツルネン マルテイ君     木俣 佳丈君
 三月十九日
    辞任         補欠選任   
     水戸 将史君     松野 信夫君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         岩永 浩美君
    理 事
                犬塚 直史君
                富岡由紀夫君
                姫井由美子君
                橋本 聖子君
                松山 政司君
                浜田 昌良君
    委 員
                小川 敏夫君
                大久保 勉君
                加藤 敏幸君
                金子 洋一君
                木俣 佳丈君
                行田 邦子君
                武内 則男君
                津田弥太郎君
                轟木 利治君
                広中和歌子君
                藤末 健三君
                藤原 良信君
                松野 信夫君
                柳澤 光美君
                米長 晴信君
                木村  仁君
                佐藤 昭郎君
                西田 昌司君
                山内 俊夫君
                谷合 正明君
   国務大臣
       外務大臣     岡田 克也君
   副大臣
       外務副大臣    福山 哲郎君
       防衛副大臣    榛葉賀津也君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        堀田 光明君
       常任委員会専門
       員        諸星 輝道君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○平成二十二年度一般会計予算(内閣提出、衆議
 院送付)、平成二十二年度特別会計予算(内閣
 提出、衆議院送付)、平成二十二年度政府関係
 機関予算(内閣提出、衆議院送付)について
 (政府開発援助関係経費)
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岩永浩美#1
○委員長(岩永浩美君) ただいまから政府開発援助等に関する特別委員会を開会をいたします。
 委員の異動について御報告をいたします。
 去る十九日までに、風間直樹君、ツルネンマルテイ君及び水戸将史君が委員を辞任され、その補欠として藤末健三君、木俣佳丈君及び松野信夫君が選任をされました。
    ─────────────
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岩永浩美#2
○委員長(岩永浩美君) この際、理事会協議に基づき、委員長から発言をいたします。
 参議院は、二院制の下での参議院の独自性を高めるため、ODAをめぐる諸問題に積極的に取り組んでまいりました。平成十六年以降、ODAに関する専門の調査団を派遣し、報告書を公表するとともに、第百六十四回国会から本特別委員会を設置して、幅広くODAに関する議論を行い、提言や決議を行ってきたところであります。
 今般、本委員会中に委員及び派遣議員から、政府において本委員会や参議院ODA調査派遣の成果を尊重して、政府のODA政策に反映させてほしい旨の意見がございました。委員長といたしましても、その趣旨に沿い、政府においてこれらの成果を尊重して、今後のODA政策に反映されることを希望いたします。
 政府より発言を求められておりますので、これを許します。岡田外務大臣。
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岡田克也#3
○国務大臣(岡田克也君) ただいま委員長から御発言のありましたとおり、参議院におかれましては、本委員会を中心として、ODA調査団の派遣を始めODAに関する積極的な取組や幅広い御議論をいただいており、外務省といたしましても大変感謝申し上げます。
 私は、現在のODAについて、国民の共感が十分には得られていないとの認識の下、ODAの在り方について本年夏までをめどに基本的見直しを行っています。それによって、国民の理解と支持の下、ODAをより戦略的かつ効果的に実施していく考えです。この見直し作業においては、先般いただいた参議院ODA調査団の報告、提言も踏まえ、検討してまいります。
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岩永浩美#4
○委員長(岩永浩美君) 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
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岩永浩美#5
○委員長(岩永浩美君) 速記を起こしてください。
 大臣、ありがとうございました。
    ─────────────
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岩永浩美#6
○委員長(岩永浩美君) それでは議事を進めます。
 去る十七日、予算委員会から、本日午前半日間、平成二十二年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、政府開発援助関係経費について審査の委嘱がありました。
 この際、本件を議題といたします。
 政府開発援助関係経費について岡田外務大臣から説明を聴取いたします。岡田外務大臣。
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岡田克也#7
○国務大臣(岡田克也君) 平成二十二年度政府開発援助に係る予算案について概要説明をいたします。
 平成二十二年度一般会計予算案のうち開発援助に係る予算は、極めて厳しい財政状況を受け、また、行政刷新会議による事業仕分の結果等を反映して、政府全体で対前年度比七・九%減の六千百八十七億四千六百万円を計上しています。このうち外務省予算分は、前年度比五・三%減の四千百三十三億七千八百万円となっています。
 このような中、貧困削減を始めとするミレニアム開発目標の達成や、平和構築などの国際社会の喫緊の課題に対処するため、外務省ODA予算について選択と集中を行い、アフガニスタン支援、環境・気候変動支援、NGOとの連携強化といった主要政策向けの予算は前年度比で増額させています。
 次に、協力の形態ごとに概略を御説明申し上げます。
 まず、無償資金協力については、事業仕分の評価結果を踏まえ、いわゆる箱物整備に係る予算を削減し、人間の安全保障の推進、環境・気候変動対策支援、NGOとの連携強化といった課題にシフトした結果、前年度比四・二%減の千五百四十一億五千万円を計上しています。
 技術協力については、政府全体で前年度比七・二%減の二千六百九十六億五千四百万円を計上しています。このうち外務省予算については、事業仕分の評価結果を踏まえ、独立行政法人国際協力機構の旅費、研修員受入れ経費、調査研究経費等を縮減することにより、同機構の運営費交付金を前年度比五・〇%、約七十八億六千万円削減し、千四百七十九億八千六百万円を計上しています。
 国際機関への分担金、拠出金については、政府全体として前年度比五・六%の増額となりました。このうち、外務省予算分については、めり張りを付け、前年度比約九・六%の縮減を行った後、世界エイズ・結核・マラリア対策基金への拠出金六十億円を計上したため、差引き前年度比二・四%の増額となっています。
 最後に、有償資金協力については、環境・気候変動対策支援、アフリカ開発、金融経済危機への対応等、政府の国際公約を達成するために積極的に活用することとし、出融資計画額を八・七%、七百十億円増額いたしました。なお、その原資については、一般会計からの出資金及び財政融資資金からの借入れを減額する一方、財投機関債等の自己資金の積極的活用を図っています。
 以上が平成二十二年度政府開発援助に係る予算案の概要であります。
 なお、私は、現在の開発援助について国民の共感を十分に得られていないとの認識の下、政府開発援助の在り方について、本年夏までをめどに基本的見直しを行っています。それによって、国民の理解と支持の下、ODAをより戦略的かつ効果的に実施していく考えです。この見直し作業においては、先般いただいた参議院ODA調査団の報告、提言も踏まえ、検討してまいります。
 よろしく御審議のほど、お願い申し上げます。
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岩永浩美#8
○委員長(岩永浩美君) 以上で説明の聴取は終わりました。
 それでは、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
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富岡由紀夫#9
○富岡由紀夫君 民主党の富岡由紀夫でございます。今日は、大臣、副大臣、よろしくお願いしたいと思います。
 限られた時間ですので、早速質問をさせていただきたいというふうに思います。
 今、大臣の方から、夏までにODAの抜本的な見直しをしていただくというお話でございましたけれども、ちょっと疑問に思ったのは、夏までに見直しをしてODAの在り方、いろんな日本の政府の在り方、そういったものをいろいろ議論されるわけでございますけれども、とはいっても、もう二十二年度予算は四月からスタートしてしまうわけでございます。四月からスタートするこの二十二年度予算と夏までに見直しを行うODAの見直しの関係、この辺はどういうふうに考えたらいいのか、とらえたらいいのか、もしその辺をちょっと説明いただければ有り難いというふうに思います。
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福山哲郎#10
○副大臣(福山哲郎君) おはようございます。
 富岡由紀夫議員にお答えをいたします。
 御案内のように、昨年、政権が九月に発足をいたしました。概算要求はもうまとまっておったんですが、その後、事業仕分等の結果をも踏まえながら、外務省の内部で重点的にアフガニスタンや気候変動も含めてODA予算の見直しをした結果、先ほど岡田外務大臣から御説明をさせていただいた予算という状況になっております。
 そして、さらにそれを、より深くODAの在り方について見直しをすることによって、再来年度の概算要求から予算に反映させるべく、夏までにODAの見直しをし、そして再来年度の予算に反映をしたいという思いで今作業を進めているところでございます。
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富岡由紀夫#11
○富岡由紀夫君 ということは、来年度、二十二年度予算、これ今委嘱審査していますけれども、これにはその見直しの精神というか、新政権でのODAの方針というのは余り反映されていないというふうな今ニュアンスにとらえられるんですけれども、そんなことはないということでよろしいんでしょうか。
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福山哲郎#12
○副大臣(福山哲郎君) 見直しの作業は年明けから行いましたが、それに先立つ議論はずっと政府内、外務省内でしておりました。ですから、先ほど申し上げましたように、アフガニスタンや気候変動、そして貧困対策等々についてはより重点も含めて対応したいということで二十二年度予算に反映をさせていただいております。
 また、秋に行われた事業仕分等での御指摘も踏まえながら今回の予算を計上させていただいているので、大きな見直しは一月から始めて、それを二十三年度予算に反映をしたいと思っておりますが、その芽というか萌芽のような我々の考え方についてはこの予算に反映をさせていただいているというふうに御理解をいただければと思います。
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富岡由紀夫#13
○富岡由紀夫君 基本的なところは反映、既に先取り、織り込まれているという理解をさせていただきたいと思います。
 今日、今御説明ありました説明案の中に事業仕分の結果を大いに反映しているというくだりが何か所か出てきておるんですけれども、具体的には何か箱物整備予算を削減したり旅費の費用を少し削減したり、そういうことを書いてあるんですけれども、事業仕分の中身をいろいろと私なりに調べてみますと、そういったことも削減する必要がありますけれども、要はODAとしての真水の資金をどうやって増やしていくのかと、それ、逆に言うと真水じゃない部分、間接コストみたいなところをどうやって削減していくのかという議論が事業仕分の中ではあったかというふうに思っておりますけれども、この点について、外務省はどのようにこの事業仕分の結果をとらえてこのODA政策に反映させていこうとお考えなのか、お伺いしたいというふうに思います。
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福山哲郎#14
○副大臣(福山哲郎君) まさに富岡委員が御指摘をいただいたように、事業仕分の評価結果を踏まえまして、インフラ整備関係予算の縮減及び環境・気候変動支援、またNGO支援等の重点課題への重点化等々、まず基本的な予算の振り分けを、重点化を変更いたしました。その中で、研修員の受入れの経費やそれから旅費、さらには調査研究費等の縮減を行いまして、概算要求額からは二十八・八億円を削減をさせていただいて、今、富岡委員の御指摘のような形で我々としてはこの予算では反映をさせていただいたつもりでございます。
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富岡由紀夫#15
○富岡由紀夫君 事業仕分で指摘された精神というか方向性、それに沿っていろいろ対応していただいているというふうに伺っておりますけれども、具体的に指摘された、今、福山副大臣がお話しいただいた項目以外に事業仕分の精神にのっとってそういった経費の縮減に取り組まれた具体的な内容、もし幾つかあれば教えていただきたいなというふうに思います。すぐにお分かりにならなければ結構でございますけれども、後ほどでも。
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福山哲郎#16
○副大臣(福山哲郎君) 御案内のように、国内施設の運営費の在り方、それから研修や調査研究の経費の在り方、それから人件費、旅費、事務等の見直しが対象になっておりますので、我々としては、今私が申し上げたような項目を合計をすれば約五十億円削減をいたしました。それから、一方で、NGOの支援や科学技術協力の強化等については二十一億円を新たに増加をしたということですね。めり張りを付けて我々としては予算を計上したということでございます。
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富岡由紀夫#17
○富岡由紀夫君 私もODAの調査に二度ほど行かせていただきまして、いろいろな取組をしていただいているということを直接見させていただきました。
 その中で、非常に皆さん頑張っていらっしゃるなというふうに総体的には評価をさせていただいて、敬意を表したいというふうに思っているんですが、効率性の観点からいうと少し指摘せざるを得ないようなところがやっぱり幾つか私も見てまいりました。
 具体的に名前を言うと差し障りがあるので申し上げませんが、例えば草の根無償みたいな技術供与とかそういう、例えば十万円の支援をするのに当たって、十万円といったら、開発途上国ですから、非常に大きな規模でいろんな支援ができるんですけれども、日本円で換算すると約十万円ぐらいやるとするときに、旅費とかそれを支援する人たちのスタッフ、宿泊費とかそういうのを考えると百万円ぐらい掛かっている。ちょっとこれはイメージ的なお話ですけれども、地元のところに直接落ちるのは十万円。だけれども、それに係る日本から行った旅費、そしてその人たちの滞在費、事前の調査費、そういったものを含めて百万円ぐらい掛かっているんじゃないかというようなイメージを受けたことが何回かございました。
 そういったことを踏まえて、事業仕分の中でやはりこの間接コスト、そういったものを少し削減すべきだという指摘があったんだと思いますけれども、実際に真水がどれだけあって、これは日本だけじゃないと思いますけれども、ほかの国もそうですし、また国際機関もそうですけれども、直接的にそういう開発途上国の本当に困っている人たち、貧困支援の場合のようなケースですけれども、そういったところに直接落ちる部分がどれぐらいあるのかという、そういったことの調査というか把握というのは外務省としてされているのかどうか、その辺をちょっとお伺いしたいというふうに思います。
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福山哲郎#18
○副大臣(福山哲郎君) 基本的には事業費と間接費のすみ分けというのはしておりますので、それぞれの国の事業についてはどの程度のすみ分けがあって、それが過大に間接費が計上されているかどうかというのは把握しております。
 例えば、先ほど富岡先生の御指摘によれば、人件費、旅費、事務費、業務委託費等についてどうなんだというお話ですが、例えば旅費については、基本をエコノミーとする運用に変えることを我々としては政権が替わってから事業見直しの結果を受けて決めさせていただきました。それから、例えば機関誌も整理統合をすることを今検討をしております。
 そして、そういった結果を含めて、概算要求額から結果として間接費等について言えば十二・七億円を削減をしたということで、全体像は今数字は持ち合わせておりませんが、また御指摘があればそれは用意をさせていただきますけれども、我々としては今そのような見直しの作業をしているということでございます。
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富岡由紀夫#19
○富岡由紀夫君 是非、そういった何というんですか、効率的な本当の支援ができるように、限られた予算ですから、いかに効率を上げて真水部分を多くするかといったところに注力していただきたいというふうに思います。
 全体の予算だけで議論をするんじゃなくて、その中身で、全体の予算は削減されているけれども実際の真水部分は増えているんだということを逆に国際社会の中で日本が主張できるような、そういうODAの把握の仕方というかアピールの仕方、こういったものもしていただきたいなというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 岡田外務大臣に是非お伺いしたいんですけれども、夏に向けていろいろ今見直しをされているというお話なんですけれども、今説明いただきましたこの説明の中にもありましたけれども、大変いろいろ厳しい予算の中で御努力をされているふうに伺っておりますけれども、日本のそもそもこのODAを通じる、またODA以外のことも含めて、日本が国際社会の中で果たすべき役割、この点についてはどのようにとらえていらっしゃるのか、その辺の位置付けについてお伺いできればというふうに思っております。
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福山哲郎#20
○副大臣(福山哲郎君) お答えをさせていただきます。
 日本の平和と豊かさは、世界の平和と繁栄、そして、それを実現するための国際協調の中でこそ実現が可能だというふうに考えております。これは岡田外務大臣の外交演説にも表明をさせていただいたところだというふうに思います。
 そして、さらにこのグローバル化の中で様々な課題に直面している中、日本としてはそれに積極的に行動をし構想を示すこと、そして世界の期待にこたえることが日本のODAの役割としては重要だという認識で先ほどの申し上げたODAの見直し作業を行っているところでございます。
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富岡由紀夫#21
○富岡由紀夫君 もう少し具体的にODAをどういうふうにとらえていくのかということをちょっと議論を深めさせていただければというふうに思っているんですけれども、今、福山副大臣のおっしゃったとおりだと思うんですけれども、よくこのODA委員会の議論の中で、ODAの果たす役割として国益ということを掲げて議論をすべきだという議論もございます。日本が援助をしたのに、その造ったものに対して日本の国旗も何もないじゃないかと、どこから支援されたのか、その支援を受けた国の人たちは何も分からないというようなところがあるので、そこは少し分かるようにした方がいいじゃないかといったような議論とか、若しくは逆に、そんなことは必要ないんだと、困った人を目の前に見れば救いの手を差し出すのがそれが本当の支援なんだという、そういった議論もあります。
 この辺の関係について、どのように支援というものはあるべきなのか、そして日本はどのような役割を果たす必要があるのか、その点について、是非もし岡田大臣に御意見をいただければ有り難いなというふうに思っております。
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岡田克也#22
○国務大臣(岡田克也君) 今のお話の中で、国益というものをどう位置付けるかという話と、それから日本をどうアピールするかという話、これは必ずしもイコールではないというふうに思います。
 私は、国益云々の問題とは別に、やっぱりこれは日本が行った援助であるということはきちんと伝わるようにしなければいけないというふうに思います。それがいかなるものであれ、それは日本がきちんと援助したものであるということは常に伝わるようにする必要があるというふうに考えております。
 その上で、援助における国益ということですが、まず狭い意味での国益というのは私は考えるべきではないというふうに思いますが、例えば日本製品の売り込みに援助をリンクさせるとか、そういう議論もあります。しかし、基本的にはそういった狭い意味での国益というよりは、もう少し広い意味での国益、そして今委員がおっしゃった、ただ人道上の理由とか、そういった援助、これも私は広い意味での国益ということにつながってまいりますので、そういう意味で、援助というのは広い意味での国益を実現するというふうに考えていいのではないかと思います。
 いずれにしても、その辺の議論の整理を今まさしくODAの見直しの中で行っているところであります。
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富岡由紀夫#23
○富岡由紀夫君 是非、このODA委員会の議論の積み重ね、先ほど委員長から要求をさせていただきましたけれども、是非こういう今までの議論の積み重ねを外務省の中でもよく整理していただいて、夏の見直しに向けて反映をさせていただきたいと、私からもお願いを申し上げたいというふうに思います。
 ちょっと具体的な話なんですけれども、貧困問題への対応についてお伺いしたいと思いますけれども、ミレニアム開発目標の中にも入っておりますけれども、五歳以下の子供たち、これがいろんな医療の未整備とか食料の問題とか様々な問題で非常に死亡率の高い地域がたくさんございます。年間で、世界全体でこの五歳以下の子供たちがどのぐらい毎年亡くなっているのか、ミレニアム開発目標との関係で今どういう状況なのか、そして達成の見込みはどうなのか、その辺をお伺いしたいというふうに思っております。
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福山哲郎#24
○副大臣(福山哲郎君) 富岡委員御指摘のように、貧困削減そして五歳児以下の年間死亡者数というのは大変大きな課題となっておりまして、国際社会としてはこのことは喫緊に取り組まなければいけないというふうに思っておりますし、そのことによって、テロなどの不安定要因も取り除くためにもそのことが有効だというふうに我々は感じているところでございます。
 世界の五歳未満児の死亡数は、一九九〇年には年間一千万人以上であったというふうに理解をしておりますが、二〇〇八年には八百八十万人にまで減少したというふうに報告を受けておりまして、これはこのミレニアム開発目標等々の一つの成果だというふうに思いますが、一方で、サブサハラ・アフリカ及び南アジアではこのMDGsの達成が、遅れが非常に深刻な状況になっているところでございます。
 五歳未満児死亡率の削減には、栄養不足、感染症それから脆弱な保健システムなどが非常に複雑にそして密接に絡んでいるので、我が国としては、引き続き包括的にこの問題には取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。
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富岡由紀夫#25
○富岡由紀夫君 一千万人から八百八十万人に少し削減ができているということですけれども、このミレニアム開発目標との関係からいうと、これは目標は達成できる見通しなのかどうか、その辺をお伺いしたいと思います。
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福山哲郎#26
○副大臣(福山哲郎君) ミレニアム開発目標、MDGsの乳幼児死亡率、富岡委員の言われた五歳児未満でございますが、ターゲットとしては二〇一五年までに一九九〇年の水準の三分の一に削減をするというのが目標になっておりますが、現状で考えますとなかなか達成が厳しい状況で、これからより加速をしていかなければいけないというふうに理解をしております。
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富岡由紀夫#27
○富岡由紀夫君 以前のODA委員会でも私も議論させていただいたことがあるんですけれども、五歳に満たない子供が年間八百八十万人、一千万人近く亡くなられているということでございます。時間にすると、三秒か四秒に一人ぐらい亡くなっているということでございます。こうして議論をしている間にも亡くなられている子供がいらっしゃるということでございます。
 こういうことを考えると、同じ地球の中でそういう状況が今時点でも、現時点でも発生しているということでございますから、これはやはり私は、人道的観点からも日本はやるべきことはやらないといけない。ほかのどこかの国がやればいいんじゃないか、そういったことにはならないんじゃないかなというふうに思っております。そういったことに対して支援をできる国であれば支援をするのが当然だと私は思っております。
 そういった意味から、先ほど国益とか、広い意味、狭い意味、いろいろ議論もありましたけれども、そういうこともありますけれども、目の前に困っている人、苦しんでいる人、まさしく死にかけている人、そういった人を見たときに、何の見返りも関係なく手を差し伸べる、そういった人たちに対して、救わなくちゃいけない、そういう思いを抱くのは私は非常に大切なことだというふうに思っております。そういったことをこのODAの中に私は是非できるだけ多く盛り込んでいただきたいというふうに思っております。
 その点について、これから夏に向けて見直しをされるという先ほど来のお話でございますので、是非私からは強くその点を反映させていただきたいというふうに思いますけれども、外務大臣のお考えをお伺いしたいというふうに思っております。
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岡田克也#28
○国務大臣(岡田克也君) 要するに、国益というものをどう定義するかということだと思います。国民の税金を使う以上、納税者に説明をきちんとできなければならないということも事実であります。その辺の議論の整理というものをこれから夏に向けてしっかりと行っていきたいと思っております。
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富岡由紀夫#29
○富岡由紀夫君 ODA委員会でも議論されてこられました福山副大臣にも是非御意見をお伺いしたいと思います。これの取りまとめについて是非主導的な役割を果たしていただきたいという思いを込めて、是非御意見をお伺いしたいと思います。
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