決算委員会

2024-04-15 参議院 全256発言

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会議録情報#0
令和六年四月十五日(月曜日)
   午後一時開会
    ─────────────
   委員の異動
 四月十日
    辞任         補欠選任
     長谷川英晴君     今井絵理子君
     山本 啓介君     西田 昌司君
     梅村みずほ君     梅村  聡君
     高木かおり君     串田 誠一君
     浜口  誠君     竹詰  仁君
 四月十二日
    辞任         補欠選任
     今井絵理子君     山本佐知子君
     岩本 剛人君     山田 太郎君
     豊田 俊郎君     広瀬めぐみ君
     羽田 次郎君     石垣のりこ君
     若松 謙維君     伊藤 孝江君
     石井 苗子君     柴田  巧君
     串田 誠一君     嘉田由紀子君
     芳賀 道也君     田村 まみ君
 四月十五日
    辞任         補欠選任
     吉良よし子君     紙  智子君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         佐藤 信秋君
    理 事
                石井 浩郎君
                越智 俊之君
                永井  学君
                徳永 エリ君
                下野 六太君
                梅村  聡君
    委 員
                赤池 誠章君
                赤松  健君
                太田 房江君
                酒井 庸行君
                高橋はるみ君
                西田 昌司君
                広瀬めぐみ君
                森 まさこ君
                山田 太郎君
                山本佐知子君
                和田 政宗君
                石垣のりこ君
                岸 真紀子君
                古賀 千景君
                村田 享子君
                伊藤 孝江君
                里見 隆治君
                山本 博司君
                嘉田由紀子君
                柴田  巧君
                田村 まみ君
                竹詰  仁君
                紙  智子君
   国務大臣
       国務大臣
       (内閣官房長官) 林  芳正君
       国務大臣
       (デジタル大臣)
       (内閣府特命担
       当大臣(規制改
       革))      河野 太郎君
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)
       (内閣府特命担
       当大臣(防災、
       海洋政策))   松村 祥史君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(クール
       ジャパン戦略、
       知的財産戦略、
       科学技術政策、
       宇宙政策、経済
       安全保障))   高市 早苗君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(こども
       政策 少子化対
       策 若者活躍 男
       女共同参画、孤
       独・孤立対策)
       )        加藤 鮎子君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(経済財
       政政策))    新藤 義孝君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策、消
       費者及び食品安
       全、地方創生、
       アイヌ施策))  自見はなこ君
   副大臣
       法務副大臣    門山 宏哲君
       財務副大臣    矢倉 克夫君
       経済産業副大臣  岩田 和親君
   大臣政務官
       外務大臣政務官  穂坂  泰君
       文部科学大臣政
       務官       安江 伸夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        亀澤 宏徳君
   国立国会図書館側
       館長       倉田 敬子君
   政府参考人
       内閣官房内閣参
       事官       吉住 秀夫君
       内閣官房アイヌ
       総合政策室長   松浦 克巳君
       内閣官房国土強
       靱化推進室次長  岡村 次郎君
       内閣官房行政改
       革推進本部事務
       局次長      柴田 智樹君
       内閣官房国際博
       覧会推進本部事
       務局長代理    茂木  正君
       内閣官房国際博
       覧会推進本部事
       務局次長     井上  学君
       内閣官房新しい
       資本主義実現本
       部事務局次長   馬場  健君
       内閣府大臣官房
       審議官      森下  泰君
       内閣府政策統括
       官        高橋 謙司君
       内閣府規制改革
       推進室次長    渡辺 公徳君
       内閣府地方創生
       推進室次長   佐々木正士郎君
       内閣府男女共同
       参画局長     岡田 恵子君
       内閣府知的財産
       戦略推進事務局
       長        奈須野 太君
       内閣府科学技術
       ・イノベーショ
       ン推進事務局統
       括官       渡邊 昇治君
       内閣府宇宙開発
       戦略推進事務局
       長        風木  淳君
       内閣府総合海洋
       政策推進事務局
       長        宮澤 康一君
       警察庁長官官房
       総括審議官    谷  滋行君
       警察庁刑事局長  渡邊 国佳君
       警察庁交通局長  早川 智之君
       消費者庁政策立
       案総括審議官   藤本 武士君
       消費者庁審議官  依田  学君
       こども家庭庁成
       育局長      藤原 朋子君
       こども家庭庁支
       援局長      吉住 啓作君
       デジタル庁統括
       官        冨安泰一郎君
       デジタル庁統括
       官        楠  正憲君
       総務省大臣官房
       審議官      三橋 一彦君
       総務省大臣官房
       審議官      山碕 良志君
       総務省自治行政
       局公務員部長   小池 信之君
       法務省大臣官房
       審議官      柴田 紀子君
       法務省大臣官房
       審議官      松井 信憲君
       法務省大臣官房
       審議官      吉田 雅之君
       外務省大臣官房
       審議官      北村 俊博君
       外務省大臣官房
       サイバーセキュ
       リティ・情報化
       参事官      松尾 裕敬君
       財務省理財局次
       長        湯下 敦史君
       文部科学省大臣
       官房学習基盤審
       議官       浅野 敦行君
       文部科学省大臣
       官房審議官    森  孝之君
       文部科学省大臣
       官房審議官    永井 雅規君
       厚生労働省大臣
       官房総括審議官  富田  望君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    鳥井 陽一君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    原口  剛君
       経済産業省大臣
       官房審議官    井上誠一郎君
       経済産業省電力
       ・ガス取引監視
       等委員会事務局
       長        新川 達也君
       資源エネルギー
       庁電力・ガス事
       業部長      久米  孝君
       中小企業庁事業
       環境部長     山本 和徳君
       国土交通省大臣
       官房審議官    舟本  浩君
       国土交通省大臣
       官房審議官    秋山 公城君
       国土交通省大臣
       官房技術参事官  西村  拓君
   説明員
       会計検査院事務
       総局第一局長   佐々木規人君
       会計検査院事務
       総局第五局長   片桐  聡君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○令和四年度一般会計歳入歳出決算、令和四年度
 特別会計歳入歳出決算、令和四年度国税収納金
 整理資金受払計算書、令和四年度政府関係機関
 決算書(第二百十二回国会内閣提出)(継続案
 件)
○令和四年度国有財産増減及び現在額総計算書(
 第二百十二回国会内閣提出)(継続案件)
○令和四年度国有財産無償貸付状況総計算書(第
 二百十二回国会内閣提出)(継続案件)
 (皇室費、内閣、内閣府本府、デジタル庁、警
 察庁、消費者庁及び沖縄振興開発金融公庫の部
 )
    ─────────────
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佐藤信秋#1
○委員長(佐藤信秋君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る十二日までに、浜口誠君、梅村みずほ君、高木かおり君、長谷川英晴君、山本啓介君、岩本剛人君、豊田俊郎君、若松謙維君、石井苗子君、芳賀道也君及び羽田次郎君が委員を辞任され、その補欠として竹詰仁君、梅村聡君、西田昌司君、山田太郎君、山本佐知子君、広瀬めぐみ君、伊藤孝江君、柴田巧君、嘉田由紀子君、田村まみ君及び石垣のりこ君が選任されました。
 また、本日、吉良よし子君が委員を辞任され、その補欠として紙智子君が選任されました。
    ─────────────
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佐藤信秋#2
○委員長(佐藤信秋君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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佐藤信秋#3
○委員長(佐藤信秋君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に梅村聡君を指名いたします。
    ─────────────
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佐藤信秋#4
○委員長(佐藤信秋君) 令和四年度決算外二件を議題といたします。
 本日は、皇室費、内閣、内閣府本府、デジタル庁、警察庁、消費者庁及び沖縄振興開発金融公庫の決算について審査を行います。
 これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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森まさこ#5
○森まさこ君 自民党の森まさこです。
 令和四年度決算について質問をします。
 岸田政権は、新しい資本主義の旗印の下、成長と分配の好循環で経済を自律的な成長軌道に乗せることを目標に政策を推進してこられました。具体的には、賃上げ税制等の積極的な税制改革、経済団体や労働組合に対する積極的な賃上げ要請等を行い、そのかいあって、三十年ぶりの高い賃上げが実現しています。しかし、国民は、特に私の地元の福島県などの地方においては、まだまだ賃上げの効果を実感するには至っておりません。もちろん、政府における賃上げ税制の拡充措置も承知しておりますが、さらに、今後は、民間主体で自律的な好循環が実現する制度改革が必要と考えます。
 そこで、株式報酬制度に関して質問させていただきます。
 まず、現状認識ですが、株高に関して、好業績や成長予測からだけでは説明し切れず、急騰する配当や自社株買いといった資本政策が一時的な株価の高騰に寄与しているとの見方もあります。
 資料一の青いグラフで示される売上げは、我が国が八〇年代までの高い成長を続け、バブルが崩壊した後も高い水準で付加価値を生産していることを示しています。しかし、二〇〇〇年代以降はこれが株主に過重に還元されています。新しい資本主義とは、そうした株主第一主義的な傾向を修正し、成長の果実を適正に分配することで更なる成長を企図するものと理解しております。ステークホルダー主義等のグローバルな流れと同様です。
 資料二を御覧ください。マクロ政策的に拡大すべきはGDPであり、GDPとは、各企業における付加価値の合計です。資料一では、短期的な利益の最大化のために、付加価値の構成要素である給与や設備投資、税、社会保障費が抑制されるコストカット型の経営が推進され、GDPの成長を阻害してきた可能性が示されておりました。
 いみじくも岸田総理は、新しい資本主義の主要政策として、行き過ぎた短期利益最大化を是正するために、一、四半期開示制度の是正と、二、過剰な自社株買いの制限を掲げておられました。実は私は、岸田政権発足直前の党内の新しい資本主義勉強会の事務局長代理もさせていただいておりましたので、この二つの政策はどちらも企業の中長期的な成長を促進するために必要だと確信しています。
 四半期開示制度に関しましては、前国会で四半期報告書の廃止が決定され、今年度より施行されることを高く評価します。他方、過剰な自社株買いを抑制するためのガイドラインについては進展しておりません。確かに、安易な自社株買い規制は反株主的な政策と誤解され、せっかく高揚している株価に負の影響を与えかねません。
 そこで、今から御提案する方法がいかがか、林官房長官のお考えをお聞かせいただきたく存じます。
 まず、自社株買いを全面的には禁止せず、一定の自社株買いを認め、買い戻した自社株は、これを消却しては資本の減少に終わりますので、消却せず、賃上げの一環として現金給付に上乗せして役員や従業員へ付与する株式報酬制度を促して、こうして安定資金を確保した上で役員や従業員の株主化を図れば、実効性の高いガバナンスが促進され、士気やイノベーションが改善され、賃上げによる所得増加はもちろん、配当に伴う資産所得倍増にも貢献すると考えております。
 実は、この制度は、米国などの急成長企業で積極的に採用されております。我が国でも、コーポレートガバナンス・コード導入を機に証券業界や日本証券取引所から支持され、伊藤忠商事やソニー等で採用されておりますが、十分な普及はしておりません。
 株主報酬制度の推進を目指し、政府内で研究会の設置を検討していただきたく存じますが、いかがでしょうか。
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林芳正#6
○国務大臣(林芳正君) 大変大事な御指摘をいただいたと、こういうふうに思っておりますが、今お話のありました、役職員に株式報酬を付与するということで、企業価値向上の恩恵が役職員に還元をされまして成長と分配の好循環が促進されていくと、こういうことであろうかというふうに思います。
 そして、この株式報酬制度でございますが、企業価値、そして株価に対する意識を高めると、そういった効果もございますし、それからエンゲージメントの向上効果、これはもちろんですが、自分が株主になっていくと、こういうことでありますから、人材のそうした価値を引き出しながら、同時に企業価値を高めていくと、大変意義があるというふうに承知をしております。
 政府といたしましては、経済産業省において、二〇一六年ですが、役員への株式報酬制度の導入に関する手引を作成しまして、その後も法令改正等に応じて改訂を行っているところでございまして、今後ともこうした流れを踏まえて株式報酬制度の普及促進、取り組んでまいりたいと考えております。
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森まさこ#7
○森まさこ君 ありがとうございます。
 役職員だけでなく従業員についても普及をしていただきたいと思います。例えば、退職をするときに、それを市場で換価をするということで退職金に上乗せするということもあり得るかと思います。
 これが進まない一つの理由として、今日は時間がないので述べませんが、八つぐらい様々なブレーキがあって、一つは、例えば株主平等原則に反しないかとか、福利厚生費の一環として上限を設けてしまっているかとかでございますので、今官房長官がお示しになったガイドラインに上乗せして、是非、市場、企業たちが安心して取り組めるような政府においての後押しをお願いして、次の質問に移らせていただきたいと思います。
 今や国家の存立に関わるあらゆる危機について、一元的に捉え、対処していくのが国家リスクマネジメントとして世界の趨勢です。この点、台湾やイタリアの災害対応も見てきましたが、私が所属する国際団体、IAEM、世界危機管理官、危機管理協会においては、あらゆる危機を対応するオールハザードのアプローチの下、ブラインドシナリオによる訓練を行っております。内閣府防災でなさっているのはオールハザードといって、ほんの一部ですし、ブラインドシナリオはまだまだでございます。世界百か国以上から一万人のエマージェンシーマネジャー、国際危機管理士が登録しておりまして、二〇一七年に私は日本人で初めてエマージェンシーマネジャーのPDTを取得し、世界大会に参加し、世界屈指の防災訓練基地と言われるエミッツバーグ訓練施設で訓練も受けております。
 私がこの資格を取ったのは、東日本大震災のときに、自分が災害のプロ知識を身に付けて国に新しい提案をしていかなければならないと考えたからです。自民党治安・テロ調査会長を四期務め、テロ対策も学びましたし、今般、日本の防災士資格も先月取りました。今朝も、企業やマスコミと毎月の災害勉強会をしてまいりました。党で、菅家一郎衆議院議員を会長に、首都直下型地震に備えた首都圏バックヤード構想議員連盟で副会長も務めています。
 その経験から私が強く提案したいのは、現在のような他省庁からの出向の集合体ではなく、我が国の危機管理を日本版FEMA的な専門人材による省庁で独自の財源と強力な長官の下に一元的に再構築し、シナリオブラインド訓練、予測型の防災スキームを全国あまねく浸透させ、法律も改正して、首都圏直下の場合のバックヤードも一括的に統括をしていきませんと、迫りくる首都圏直下型地震、南海トラフなどの大規模災害には到底対応できないと懸念しております。
 今のように、災害救助法の適用判断も市町村任せで、平時の職務を担当する職員が、災害法制度もよく分からないまま、夜も寝ないで一生懸命に被災者の対応をし、財務当局の顔色をうかがいながら災害対応に強く踏み出せず時間が過ぎていく。内閣府からのガイドラインが公開されず、他の自治体やマスコミ、ボランティア、我々防災士には情報がなく、政務三役に陳情をしてやっと公開されることの繰り返しであります。
 イタリア防災庁のように、訓練された者が乗り込んでいって避難所などの指揮を執る、ニーズを聞くのではなくこちらから迅速で専門的なプッシュ型の支援をする。この点、今回、能登半島でプッシュ型の支援を導入したことは、松村大臣の強いリーダーシップであり、敬意を表しております。
 テロ、ミサイル、感染症、大規模災害、サイバー攻撃がいつ同時多発的に起きるかもしれない時代です。IAEMでは、複合災害における縦割りの弊害を克服するために、ICS、インシデントコマンドシステムで統一化をし、要するに危機管理に関する言語を共通化しています。どの省庁であっても、どの上下関係であっても、民間であっても、地方であっても、マスコミであっても、一瞬で通じるように工夫しています。
 私のイメージする日本版FEMAというのは、総合調整的な役割だけに終わるのではなく、強烈な指揮官のメッセージ、お金のことは心配せずに必要なことを全てやれというメッセージを出せる、それを被災地で受け取る側も、災害の素人ではなく、災害のプロの職能集団とすることです。このような日本版FEMAを立ち上げるべきと考えます。
 毎回、内閣府防災担当大臣からは、不断の検討をしていきますという答弁しかもらえず十年たちましたが、今日は、松村大臣、林官房長官に、すぐに検討会議を立ち上げるという答弁をいただきたいと思います。いかがでしょうか。
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松村祥史#8
○国務大臣(松村祥史君) 森委員から大変重要な御指摘をいただいたと思います。
 現在、大規模災害発生時におきましては、政府におきましては、総理の指揮の下に、内閣官房、内閣府が中心となりまして、省庁横断的な取組を行っております。また、被災した自治体と各省庁が役割分担の下に迅速な復旧復興体制を整えまして、対策を行っているところでもございます。
 また、内閣危機管理監の下に関係省庁の局長級が集まる自然災害即応・連携チーム会議を定期的に開催をいたしまして、平時から連携を強化を図っているほか、大規模災害の発生を想定した訓練や研修の実施などにより、職員の育成も行っておるところでもございます。災害対応に関する経験、知識の蓄積や防災対策の充実強化を図ることは、これは重要な課題であると思っております。
 委員御指摘も含めて様々な御議論があると承知をしておりますが、政府としては、先ほど申し上げたような方法により、実態、実案の態様に応じた機動的な人員運用を行い、その能力向上に努めているところでございます。
 また、災害への備えとしてバックアップ体制の整備等を推進することは、これはもう言うまでもなく重要と認識をいたしておりまして、このため、首都直下地震における緊急災害対策本部の代替拠点と更なる確保について検討を進めるとともに、民間企業に対しましては、事業継続計画、BCPの作成を通じた対策を促しているところでございます。
 御指摘もございましたけれども、いずれにしても、災害対策については今後も不断の見直しを進めまして万全の防災体制の確保に努めてまいりたいと考えておりますし、委員御指摘のような組織を設置するかどうかという議論も、防災体制はどうあるべきか、こういった議論の中で続けていくべきことが、続けていくことが重要であると考えております。
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林芳正#9
○国務大臣(林芳正君) 今防災担当大臣から御答弁があったとおりですが、総理の指揮の下で、内閣官房、内閣府が中心になって省庁横断的な取組を行っているところでございます。
 今お話がありましたように、現地対策本部ですとか被災自治体にスキルやノウハウを、災害対応のですね、持った職員派遣すると、これ大事なことでございまして、機動的に活用しておりまして、今回もそういうことをやりましたけれども、政府全体における知見の蓄積が図られてきておるところでございます。今回も、防災担当大臣御自身が熊本の地震の御経験をお持ちでございましたので、そういう知見が遺憾なく生かされていると私も感謝をしておるところでございます。
 この御指摘の日本版FEMAも含めて、体制について様々な議論があることは承知しておりますが、今防災担当大臣から御答弁があったとおりでございまして、この不断の検討を進めてまいりたいと思っております。
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森まさこ#10
○森まさこ君 二年で戻っていってしまいますので、内閣府防災の方は、他省庁から出向で来ておりますので、能登半島のレクに来た方に福島のことを聞いても全く分からないと、持ち帰って紙を読みますと、そういう、待ってられませんよという話ですので、是非、専門的な人材を育成する省庁、お願いをしたいなと思います。
 次に、災害に関してちょっと具体的な質問をします。
 災害の間、経済を止めてはならないと思うんです。国からの支援はもちろん来ますが、それはいつか終わります。そのときに強靱な復興につなげるための質問で、自然災害等危機対応準備金の創設を提案します。
 日本は地震等を始めとする災害大国であり、企業の活動はこうした非常時にも継続されるよう備えを進めるべきと感じております。例えば、災害対策積立金のような法定積立金を制度化し、企業の利益余剰金が短期に流出することを防いで、より持続可能な発展を目指す経済体制への進化が必要であると考えております。
 こういった考えの下、私は自分が法務大臣のときに会社法危機管理法制研究会を法務省の中に立ち上げましたが、後任への引継ぎのときに、これはむしろ、法務省の中の、もちろん会社法の改正が必要なんですけれども、法務省だけではなく、むしろ官邸において政府全体の取組として進めるべきであると私の後任の法務大臣がおっしゃられました。
 東日本、原発事故のときも、政府からの支援が間に合わず倒産した中小企業がございました。このような制度を、これは会社法制変えないと企業勝手にできませんので、構築する、またそれを勉強していくということについて、松村大臣、林官房長官にお考えを伺います。
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松村祥史#11
○国務大臣(松村祥史君) 災害が多発する我が国におきまして、平時からやはり備えておくこと、これ必要でございますし、企業においても事業継続計画、いわゆるBCP、これを作って備えておくことは重要であると認識をいたしております。
 そのため、内閣府としては、企業におけるBCPの策定方法を取りまとめた事業継続ガイドラインを作成をいたしまして周知をいたしております。大企業においては既に七割、中堅企業においては四割、こういったものに取り組んでいただいております。
 その中で、危機的事象に対応するための最低限の手元資金を確保するよう努めること、こういったことを推奨しておりまして、引き続き、BCPの策定について経済団体また業界団体と連携して普及に努めてまいりたいと思っておりますし、現場の声、しっかりと聞かせていただきたいと思っております。
 なお、委員御指摘がございました災害時であるとか危機的事象に対応するための手元資金の確保の方法については、これは様々な方法があると承知をいたしております。このような仕組みが必要かどうかについては関係省庁の検討を待ちたいと考えております。
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林芳正#12
○国務大臣(林芳正君) 今防災担当大臣が御答弁されたことに尽きると思っておりますが、多少補足させていただきますと、森先生が法務大臣であった際に自然災害等危機対応準備金を創設するための勉強会というのを会合されていたということは承知しておりますが、この引継ぎの際のやり取りについては官房長官として承知する立場にはないということでございますが、今おっしゃったように、これ会社法制に関わる事柄ということになりますと法務省を中心に検討がなされるべきであると、十分お分かりのことだと思いますが、そういうふうに考えておりますので、必要があれば詳細については法務省から答弁をしていただきます。
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森まさこ#13
○森まさこ君 是非、引き続き検討をお願いしたいと思います。
 官房長官はこちらで御退室になって結構でございます。ありがとうございました。
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佐藤信秋#14
○委員長(佐藤信秋君) 官房長官、御退出どうぞ。
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森まさこ#15
○森まさこ君 少子化対策は我が国の命運を握ります。現役世代の子育て費用負担軽減に関する税制度を国の意思として示すことが必要です。この点、海外では、資料五のとおり、欧米もアジアも、ベビーシッター料、保育料、家事支援費用等、子育てに係る諸経費の所得控除制度を設けております。
 当初、私が自民党女性活躍推進本部ベビーシッター税制PT座長として要望を出し、その後、資料四のとおり、平成二十六年に当時の塩崎恭久厚労大臣が自民党税制調査会へ税制改正要望を提出なさり、私ども女性議員が中心となって税調で頑張り続け、やっと二重三角になり、次は丸にしたいと思っております。
 加藤鮎子大臣から御提出いただきたく、まずは六月の女性版骨太に書き込んでいただきたいのですが、いかがでしょうか。
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加藤鮎子#16
○国務大臣(加藤鮎子君) お答えを申し上げます。
 子育て当事者が仕事と子育てを両立できる環境を整備するため、保育所等に加え、ベビーシッターを始めとする子供の一時的な預かりの取組を推進することは重要だと認識をしてございます。このため、現在、従業員のベビーシッター利用援助に取り組む企業を支援する事業を推進するとともに、ベビーシッターの質の確保、向上に向けた取組を行っているところでございます。
 また、今回、前例のない規模で子ども・子育て政策の抜本的な強化を図ることとしているところでございますが、その中で、議員御指摘の税制上の控除措置の創設につきましては、先ほど申し上げたような現在推進している子育て支援策との関係ですとか、また、ベビーシッター制度を必要とする方に対しての税制控除制度という政策手法が適切であるのか、税負担の公平性にかなうのか等の課題があると考えてございます。過去の経緯や議論も踏まえつつ、政府としましては様々な観点からの検討が必要であると考えてございます。
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森まさこ#17
○森まさこ君 加藤大臣におかれては、初めの百か月政策で頑張っておられまして、是非、その中にユニセフやWHOで提唱されておりますファーストワンサウザンドデーズの啓蒙も含めていただけるようお願いをして次の質問に移りますので、加藤大臣はここで退室なさって結構でございます。ありがとうございました。
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佐藤信秋#18
○委員長(佐藤信秋君) 加藤大臣、どうぞ御退出、結構です。
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森まさこ#19
○森まさこ君 資料三のとおり、福島県議会から政府に対して三月十九日に、物価上昇に負けない中小企業の賃上げの実現を求める意見書が提出をされております。
 賃上げが中小企業に波及しているとは言い難いことから、構造的な賃上げの実現を求めておりますが、政府における対策について御答弁をお願いします。
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自見はなこ#20
○国務大臣(自見はなこ君) お答えを申し上げます。
 労務費などの価格転嫁を通じて、地方における中小企業の賃上げの原資を活用、確保することは極めて重要であると考えてございます。
 そのため、昨年十一月に公表いたしました労務費の適切な価格転嫁の指針がより実効的なものとなるよう、全国八ブロックで指針の内容や活用方法に関する企業向け説明会を実施したほか、地方版政労使会議の機会も活用しながら、周知徹底に努めているところでございます。委員御地元の福島県におきましては、令和六年二月の五日に開催をしたものと承知してございます。
 その上で、発注者とまた受注者の双方が指針に記載の十二の行動原則に従って対応することが重要でございまして、今後、公正取引委員会におきまして指針の実施状況についてのフォローアップのための特別調査を実施し、あわせて、指針に沿わないような行為をすることにより公正な競争を阻害するおそれがある場合には、公正取引委員会におきまして独占禁止法や下請法に基づき厳正に対処してまいります。
 また、買いたたきや減額などに対して、公正取引委員会におきましては、今年は既に十件の事案について下請法の違反を認定し勧告を行ったほか、また、昨年実施をいたしました特別調査の結果を踏まえまして、令和三年、相当数の取引先に対し協議することなく価格を据え置いていた十社の企業名を公表するなど、失礼いたしました、今年三月、相当数の取引先に対しまして協議することなく価格を据え置いていた十社の企業名を公表するなど、従来にない取組も行ってございます。
 引き続き、私どもといたしましては、中小企業の価格転嫁を更に後押ししてまいりたいと存じます。
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森まさこ#21
○森まさこ君 ありがとうございます。
 残り一分ですので、河野大臣に二つ御質問を簡単にしたいと思います。
 女性のデジタル転職、内閣府がやっていただいているんですが、デジタル庁と更に連携して、更なるプッシュ型のアプローチをお願いしたいということと、ライドシェアに関しまして、いよいよ今月から試験的に始まったんですが、最初に発表された地域が、都会、東京、神奈川という大都市のみでございまして、地方は含まれておらず、私がクレームを言ってから、二十九日に、三月二十九日に入りましたけれども、規制改革会議の、デジタル行財政改革会議の趣旨にのっとって、地方こそ普及をしていただきたい、どうぞよろしくお願いします。
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佐藤信秋#22
○委員長(佐藤信秋君) 簡潔にどうぞ。
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河野太郎#23
○国務大臣(河野太郎君) 重点計画にのっとりまして、デジタル人材育成プラン、しっかりデジタル庁もやってまいります。
 また、当初から、都市部あるいは都市部でないところかかわらず、二号、三号でライドシェアやっていただくことになっておりますので、もうこれは首長さんが手を挙げていただければどんどん進めることができますので、どうぞ積極的にお願いしたいと思います。
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森まさこ#24
○森まさこ君 ありがとうございました。終わります。
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山田太郎#25
○山田太郎君 自由民主党の山田太郎でございます。
 早速、ITと知的財産権等についてまず御質問させていただきたいと思います。
 生成AIが非常に普及しておりまして、いろんな懸念が生じています。文化庁は、一応、AIと著作権に関する考え方という整理しているんですが、一方で、著作権以外の知的財産の侵害についてもいろんな懸念がありまして、知的財産戦略本部ではいろんな検討会等が行われています。
 例えばなんですけれども、声優さんの声を無断で機械学習した生成AIなんかも出ていまして、問題視する意見も多いんですが、現行法上このような生成AIに歯止めを掛けることはできないのかどうか、内閣府、お答えください。
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奈須野太#26
○政府参考人(奈須野太君) お答え申し上げます。
 内閣府では、昨年十月からAI時代の知的財産権検討会を開催して、知的財産権の観点からリスクへの対応策などについて検討を行っております。
 御指摘の声でございますが、これについても検討を行いまして、具体的な事案にもよりますが、著作権法、商標法、不正競争防止法などで声を保護するということには限界があるというような議論になっております。
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山田太郎#27
○山田太郎君 韓国なんかでは、この有名人の声の無断不正使用に関しては不正競争防止法で対応しているということなんですが、同様の法改正についてこれ経産省の方で検討すべきだと思いますが、いかがですか。
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井上誠一郎#28
○政府参考人(井上誠一郎君) お答え申し上げます。
 委員御指摘のとおり、韓国では、不正競争防止法において、商慣行や競争秩序に反する方法で肖像、音声等を無断で使用することにより他人の経済的利害を侵害する行為が不正競争として定められているところでございます。
 日本におきましては、判例によりパブリシティー権は認められており、現時点においても、他人に音声等を利用され、専ら肖像等の有する顧客誘引力の利用を目的とするというふうに言える場合には不法行為法の違法となるものと、こういうふうに理解しております。
 現行の日本の不正競争防止法では、周知な他人の商品表示等を使用して需要者に混同を生じさせる行為が規制されているところでございますけれども、声そのものを直接に保護しているわけではないと、こういうふうに理解しております。不正競争防止法の目的は事業者間の公正な競争を確保することでありまして、人格権に由来する著名人の肖像等といったパブリシティーの保護を同法の法体系で規制することは適切なのかどうかについては検討する必要があると、こういうふうに考えております。
 また、韓国における不正競争防止法の運用の実態に努める必要があるほか、本人の、他人の音声を利用することによる、生じる問題の実態や、仮に規制による対応を行った場合に関係事業者や社会に与える影響など様々な検討課題があるというふうに承知をしておりまして、まずは現行の不正競争行為との関係におきまして、考え方の整理を行い、必要に応じて不正競争防止法の見直しを検討してまいりたいというふうに考えております。
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山田太郎#29
○山田太郎君 今お答えの中でパブリシティー権等の話もあったんですが、実は日本はプライバシーとかパブリシティー権に関する、あるいは肖像権に関するきちっとした法律がないんですね。
 欧州なんかでは御案内のとおりAI規制が進んでいまして、リスクベースということで特にプライバシーの問題というのは非常に問題だということなんですが、日本の場合にはそういった法律がないということなんですが、今後そういったものに対する歯止めはどういうふうに扱われていくのか、これ、内閣府さん、お答えください。
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