予算委員会

2025-03-13 衆議院 全78発言

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会議録情報#0
令和七年三月十三日(木曜日)
    午後三時五十分開議
 出席委員
   委員長 安住  淳君
   理事 井上 信治君 理事 齋藤  健君
   理事 牧島かれん君 理事 山下 貴司君
   理事 岡本あき子君 理事 奥野総一郎君
   理事 山井 和則君 理事 三木 圭恵君
   理事 浅野  哲君
      井出 庸生君    伊藤 達也君
      河野 太郎君    後藤 茂之君
      小林 茂樹君    柴山 昌彦君
      高木  啓君    田所 嘉徳君
      田中 和徳君    谷  公一君
      田村 憲久君    土屋 品子君
      西銘恒三郎君    平沢 勝栄君
      深澤 陽一君    福原 淳嗣君
      古屋 圭司君    松本 洋平君
      今井 雅人君    大西 健介君
      岡田 華子君    神谷  裕君
      川内 博史君    黒岩 宇洋君
      近藤 和也君    酒井なつみ君
      階   猛君    野田 佳彦君
      藤岡たかお君    本庄 知史君
      米山 隆一君    早稲田ゆき君
      池下  卓君    徳安 淳子君
      西田  薫君    玉木雄一郎君
      長友 慎治君    橋本 幹彦君
      赤羽 一嘉君    大森江里子君
      河西 宏一君    櫛渕 万里君
      田村 貴昭君    緒方林太郎君
    …………………………………
   内閣総理大臣       石破  茂君
   財務大臣         加藤 勝信君
   財務副大臣        斎藤 洋明君
   政府参考人
   (厚生労働省保険局長)  鹿沼  均君
   予算委員会専門員     中村  実君
    ―――――――――――――
委員の異動
三月十二日
 辞任         補欠選任
  山崎 正恭君     大森江里子君
同月十三日
 辞任         補欠選任
  稲田 朋美君     井出 庸生君
  高木  啓君     福原 淳嗣君
  神谷  裕君     岡田 華子君
  酒井なつみ君     野田 佳彦君
  橋本 幹彦君     玉木雄一郎君
同日
 辞任         補欠選任
  井出 庸生君     稲田 朋美君
  福原 淳嗣君     高木  啓君
  岡田 華子君     神谷  裕君
  野田 佳彦君     酒井なつみ君
  玉木雄一郎君     橋本 幹彦君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 予算の実施状況に関する件(高額療養費等)
     ――――◇―――――
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安住淳#1
○安住委員長 これより会議を開きます。
 予算の実施状況に関する件、特に高額療養費等について調査を進めます。
 この際、石破内閣総理大臣から発言を求められておりますので、これを許します。内閣総理大臣石破茂君。
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石破茂#2
○石破内閣総理大臣 近年、高額な薬剤の普及などにより、高額療養費の総額は医療費全体の倍のスピードで伸びており、健康保険組合では、一千万円以上の医療費がかかるケースが十年間で約七倍となっております。
 他方、この制度は、前回、平成二十七年に見直しを行って以降、見直しを行っておらず、自己負担以上に保険料負担が増大しております。
 今後もこのペースで増加し続けた場合、この制度の持続可能性を維持できるのか、現役世代を中心に保険料負担はどうなるのかといった課題があります。
 こうしたことから、全世代型社会保障の改革工程を踏まえ、厚生労働省において、社会保障審議会医療保険部会において議論を重ね、物価、経済の動向を反映した定率改定と所得区分の細分化による所得に応じた負担の徹底という見直しを行うこととし、こうした内容を盛り込んだ令和七年度予算を提案いたしました。
 これらは、所得に応じた配慮を行うものであるとともに、激変緩和の観点から、段階的に三回に分けて施行していく案としていたところでございます。しかしながら、本委員会において、各党各委員から、患者、当事者の声を直接聞いてほしい、決定プロセスに丁寧さを欠いているのではないかといった様々な御意見をいただきました。
 これを受け、厚生労働大臣及び厚生労働省において、患者団体とそれぞれ複数回面会し、当事者の皆様の切実なお声をお伺いいたしました。私自身も、その際に寄せられた御負担の状況や不安なお気持ちについて、厚生労働大臣等の面会の都度報告を受け、真摯に受け止めさせていただきました。
 御意見の多くは、長期にわたって治療を継続される方々の不安の声でありましたので、二月十四日、長期に療養される方の御不安や負担感に最大限配慮する観点から、年に四回以上高額療養費に該当する方の自己負担限度額を据え置くことにいたしました。
 他方で、その後、患者団体の皆様や本委員会における御意見として、現在、多数回該当に当たる方の負担額は上がらないとしても、今後、長期に療養される方について、負担限度額が引き上がった結果、多数回該当に当たらない方が生ずるのではないかとの御指摘がありました。
 こうしたお声にもきめ細かく対応するため、二月二十八日の本委員会において、立憲民主党野田代表の御質問に対し、新たに多数回該当の判定基準を設けることを含め、令和八年度以降に実施する所得区分の細分化については、本年秋までに改めて検討し、決定することといたしました。
 その結果、関係各位の御理解もいただき、三月四日、本衆議院において、政府提案の予算を修正いただいた上で可決いただいたところであります。
 しかしながら、その後、参議院予算委員会での審議の過程においても、各党各会派の委員から引き続き御意見をいただきました。
 委員会に出席された患者団体の方の御要請を受け、先週七日には、私自ら患者団体の皆様と直接面会し、その思いをお聞きいたしました。その際、これまでの修正経緯等について説明をし、出席された皆様からは、これまでの修正経緯について一定の評価をいただいたものの、本年分の定率改定を含め、今回の見直しについて、なお御理解をいただくには至りませんでした。
 高額療養費制度を将来にわたって守っていくためには、保険料をお支払いいただく方々の御理解もいただきつつ、増加する高額療養費の費用を皆が負担能力に応じて支え合う仕組みとすることが必要です。保険料を負担する被保険者の方々の声に応えるためにも、制度の見直し自体には御理解をいただきたかったところでありますが、患者団体の皆様からは、それでも受診抑制につながるおそれがあるとの御意見がありました。
 ここに至るまで患者団体の皆様に御理解をいただけない理由の一つとして、本件の検討プロセスに丁寧さを欠いたとの御指摘をいただいたことは、政府として重く受け止めなければならないと考えました。患者の皆様に御不安を与えたまま見直しを実施することは望ましいことではございません。
 こうしたことから、先週七日に、本年八月に予定される定率改定を含めて、見直し全体について実施を見合わせるという決断をいたしました。本年秋までに改めて方針を検討し、決定することといたします。
 この方針について、与党に対し、所要の手続について検討するよう指示したところ、与党より、令和七年度予算の再修正という方針が示されたと承知をいたしております。政府としては、与党での検討を踏まえて、適切に対応してまいります。
 今後の具体的な検討の方向性について、現時点で予断を持って申し上げる段階にはありませんが、保険料負担の抑制や制度の持続可能性の確保とともに、患者の方々の経済的な御負担が過度なものとならないようにすることが重要です。
 検討に当たりましては、保険料を負担する被保険者の皆様からの御意見も拝聴しつつ、患者の方々のお話を十分伺い、その御理解をいただくべく最善を尽くしてまいります。
 予算が衆議院を通過した後に再度修正することになったという経緯については大変申し訳ないことでありますが、政府といたしましては、両院各党各会派の皆様の御意見を承りながら、引き続き、予算の年度内成立に向けて努力してまいる所存であります。
 高額療養費制度が患者の皆様にとって大切な制度であるからこそ、丁寧なプロセスを積み重ねることで、これを持続可能なものとして次の世代に引き継いでまいりたいと存じますので、何とぞ御理解を賜りますようお願いを申し上げます。
    ―――――――――――――
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安住淳#3
○安住委員長 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として厚生労働省保険局長鹿沼均君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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安住淳#4
○安住委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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安住淳#5
○安住委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。田村憲久君。
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田村憲久#6
○田村(憲)委員 自由民主党の田村憲久です。
 ただいま総理が、本年八月に予定をしておりました定率改定も含めた高額療養費の見直しというものを見合わせるということをおっしゃられました。我々も賛同させていただきたいというふうに思います。
 我々も、これは政令改正でございますので、事前審査案件ではないんですが、予算が絡んでおりますから、与党としてチェックをしたわけでありますが、十分にし切れていませんでした。その点は反省をしなければならないというふうに思っております。
 その上で、患者団体の皆様方からもお話をお聞かせをいただきました。医療の進歩、医薬品の技術の進展等がありまして、やはり高額な医療というものを長期間、今まで以上に長期間受けられる方々が増えてきているという実態がありました。それ自体、十分に我々は思いがそこに至らなかったということ、これも反省をしなきゃいけないなということであります。
 長期間でありますから、かなり生活に影響が出てまいります。そこで、多数回該当という、四回以上、これに対しての引上げというものを見合わせるということを提案もさせていただいたわけでありますが、ただ、やはり事ここに至っては、患者団体との信頼関係というものが築けておりませんので、全面的に見合わせるということ、これは当然であろうというふうに思います。
 一方で、今、全体を考えたときに、医療費自体が伸びているのは事実でありまして、今総理がおっしゃられたとおり、医療費の伸びよりも高額療養費の伸びが倍ぐらいのスピードだということであります。
 我々も手をこまねいてきたわけではございませんでして、いろいろなことをやってまいりました。高齢者の方々に二割負担を一部導入をさせていただいたりでありますとか、それから、後発薬のある先発薬品を使う場合には一部差額を負担いただくでありますとか、薬価制度も何度も見直しまして、中間年改定をやる中で薬価を抑えてきたということがあります。
 パネルを見ていただきたいんですが、実は、そういう中において、八十六品目、二〇二三年、これは日本の国に申請が出てきていないという状況になってしまいました。薬価を抑えたのもその一つの要因であります。結果的に、患者団体からは、この薬が承認されていれば治療ができるのになというようなお声もいただいております。
 そういう意味で、いろいろなことをやってきたんですが、もう限界に来ているのも事実でありまして、海外の製薬団体にお話をお聞かせいただきますと、こういうことを続けておったのでは、日本に新しい薬というものを申請しづらい、こういうお声もいただいております。技術の進展を、患者の方々が恩恵を被れない、こういう状況もあります。
 一方で、じゃ、軽度な医療を保険から外せ、そういう議論もあります。ただ、子供たちは軽度な医療をよく受けているんですね。今、子供は医療の無償化というものを進めている中で、これに反します。一方、高齢者はといいますと、これもパネルを見ていただきたいんですが、やはり加齢に伴う疾病リスクというのは高うございまして、八十五歳以上の方々は年百万円以上かかっているんですね。
 これはまさに若い方々と高齢者の分断ではなくて、やがて若い人たちも高齢者になります。そのときに、加齢に伴う、言うなれば疾病リスクというもの、これに負担というものの不安が重なりますと、若い方々の今の消費にも当然影響が出てくるわけでありますから、これも、何度も何度も負担を上げていくというのは限界が来ているということであります。
 そんな中での今回の高額療養費の議論であったというふうに思うんですが、総理には三問お聞きしたいんです。
 まず、今回、高額療養費の見直しの意図というもの、これは何であるのか。そして、見合わせたわけでありますね、これに対する思いというもの。さらには、これは秋に検討という話もありますが、来年度は負担が増えるということではないのであろうと思いますが、それに対する確認。この三点をお願いいたしたいと思います。
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安住淳#7
○安住委員長 石破内閣総理大臣、ちょっと時間が来ますので、簡潔に答弁をお願いいたします。
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石破茂#8
○石破内閣総理大臣 今までの経緯につきましては先ほどるる申し述べたとおりでございますが、特に、経済、物価動向に対応した本年八月の定率改定は、中間所得層の方で年収の〇・一から〇・二%に当たる引上げであるとともに、低所得者の方の引上げ率は抑えるというふうにしておったところでございます。
 当初の見直し案では、最終的に、国費千百億円、保険料負担三千七百億円の抑制が図られ、加入者一人当たりの保険料負担としては、年額一千百円から五千円に相当する抑制となるものであり、保険料を負担する被保険者の方々のお声に応えるためにも、説明を尽くしてまいりましたが、なお十分御理解をいただくには至りませんでした。本年秋までに改めて方針を検討し、決定することといたしておりまして、来年度中に何らかの見直しを施行することは考えておりません。
 この重要な高額療養費制度を守っていきたいという思いは皆様も共通というふうに考えております。今後の検討に当たりましては、保険料を負担する被保険者の皆様方からの御意見も承りつつ、患者の方々のお話を十分に伺い、その御理解をいただくべく、あえて申し上げますが、最善を尽くす、その努力を最大限にいたしてまいりたいと思っておる次第でございます。
 よろしくお願いを申し上げます。
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田村憲久#9
○田村(憲)委員 終わります。
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安住淳#10
○安住委員長 これにて田村君の質疑は終了いたしました。
 次に、野田佳彦君。
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野田佳彦#11
○野田(佳)委員 立憲民主党の野田佳彦です。
 総理、よろしくお願いをいたします。
 政府の元々の方針としては、今年の八月から三回に分けて高額療養費の自己負担の上限の引上げをしていくという方針でございました。でも、患者団体の皆さんの強い反発、白紙に戻すように、一旦立ち止まって考えるようにという御要請があって、ようやく白紙撤回に至ったということでありますけれども、これも、あくまで、やはり患者団体の皆さんの危機感といいますか、その後の熱意ある行動というのは目をみはるべきものがありました。それが野党を動かし、与党を動かし、最後は政府を動かしたんだろうと思います。
 我々もその後押しをするための論陣を張ってきましたけれども、結果的には白紙撤回まで来たということについて、お役に立てたとするならば少し安堵するところもありますが、ただ、結果的にはそうなりましたけれども、私は、石破政権の姿勢というのは、余りにも二転三転感があり過ぎたと思っています。
 一回目の修正が二月十四日でございましたね。これは一部修正でございました。長きにわたって治療を要するような人たちのための負担の調整をするための修正でございました。
 そして二回目が、ちょうど私が予算委員会の集中審議でこのテーマを取り上げさせていただきまして、八月からの引上げも含めて白紙撤回をするように申し上げましたけれども、これは定率改定であるから、ここだけはどうしても実現をさせてほしいということで、頑として受け付けなかったのが総理のお立場でございました。過ちを改むるにはばかることなかれと申し上げましたけれども、ここはかたくなに、二回目、三回目からは見直すけれども、一回目だけはどうしても引き上げさせてほしいという、この姿勢は変わらなかったんですね。
 その結果、三月四日の予算の修正がありましたけれども、その後、参議院に行って、参議院に入って審議が三日目にして、今度、三回目の修正をすることになりました。
 私は、状況の変化はなかったんだろうと思います。大きな変化、定率改定の必要性を説いていた状況は変わっていなかった。心境の変化だけ、変わったんですね、心境の変化。四日から七日、僅か三日間です。
 それは、患者団体の皆さんとお会いをしたからということが多分一番の原因と、先ほどの御説明ではありましたけれども、患者団体と接した厚労省とのやり取りというのは、ずっと報告が入ってきたはずです。
 にもかかわらず、心境の変化があったとするならば、それは、選挙を前にした自民党、公明党からも、公然とその見直しが、予算委員会の中で、参議院の予算委員会で出てきたからということが大きかったんじゃないんでしょうかと私には思えるんですけれども、二〇二五年度当初予算を再修正するという方針を固めた理由というのを、改めて端的に御教示をいただきたいと思います。
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石破茂#12
○石破内閣総理大臣 今なお御理解をいただくに至っていないということを私自身が実感をしたということでございます。
 それは、患者団体の方々と、福岡大臣あるいは厚生労働省、複数回といいますか、三回、四回だったと思います、状況を丁寧にお聞きをした。そして、その都度報告も受け、やり取りも全て報告を受けてまいりました。
 十年間やってきておりませんので、物価上昇分、賃金上昇分、その分だけは是非とも御理解をいただきたいということで、もちろん、上がらない方がいいにこしたことはないのですが、この制度を維持していかねばならぬ、私どもとして、この制度が重要なものであらばこそ、持続可能性を維持するためにそれだけは御理解いただきたいということで、何とか御理解をいただけたのではないかという判断を私自身もいたしたところでございます。さればこそ、衆議院でも、あのような形で、参議院に送付をいただきました。
 参議院においてまたいろいろな御議論をいただき、患者団体の方々と私自身が直接会うということをお約束いたしました。かなり濃密な議論も厚生労働大臣とともにさせていただき、御意見も承りました。そこでの実感は、なお御理解をいただくに至っていないという判断を、それは状況は変わっていない、心境の変化だというふうに御指摘をいただけば、そのとおりでございます。
 私自身、患者の方々の御納得をいただかないままにこれを通すということ、かたくなにという言葉をおっしゃいましたが、患者の皆様の御理解をいただけないというふうに私自身が心情的に思ったということでございます。
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野田佳彦#13
○野田(佳)委員 私は、予算修正すること自体は決して悪いことではないと思っておりまして、欧米のように、アジアでもありますけれども、政府が提出した予算案を、与野党が真剣に議論して、よりよい予算にするために修正をするというのは、去年の臨時国会では二十八年ぶり、今年の当初予算をめぐる修正は二十九年ぶりと言われていますけれども、そういうことがもっとあってしかるべきだと思いますので、予算修正自体は否定をするものではありません。
 ですけれども、三月四日に衆議院で予算修正をして、それが通過をして三日後です。だったら、何だったんだろう、あの衆議院の予算審議は、何のための予算審議だったと思わざるを得ないんですよ。これはやはり混乱としか言いようがありません。
 だったら、もっと早く患者団体に会うべきだったんじゃないんですか。そういう心境の変化になるんだったら、もっと早い段階で、衆議院の予算審議の佳境に入ってきた時点で、御自身が患者団体の皆さんと接すべきだったんじゃないですか。そこに反省はないんですか。ヤジ
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安住淳#14
○安住委員長 静粛に。
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石破茂#15
○石破内閣総理大臣 御指摘はそのとおりでございます。
 私も厚生労働大臣から何度も報告を受け、あるいは、実際に患者団体の方々と接した厚生労働省の担当者からも何度も報告を受けました。何とか御理解をいただくに至ったというふうに判断をした私の判断が間違いだったといえば、そういうことでございます。したがいまして、もっと早く聞くべきだったという御指摘は甘んじて受けなければなりません。
 さればこそ、二院制の意義というものがあるのだろう。そこに十分に、私自身、お目にかかるべきだったという判断をしなかったが、参議院において、参考人で患者団体の代表の方々も質疑の中で御意見を述べられ、そしてまた、実際にお目にかかるという機会を得ることができました。
 したがって、二院制の意義、熟議の国会というのは、そういうものも意義あることだったと存じますが、代表おっしゃいますように、衆議院の審議段階で会っておくべきだったという御指摘をいただけば、それはそのとおりでございます。大変申し訳ございません。
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野田佳彦#16
○野田(佳)委員 率直にお認めになりましたから、このことについてはこれ以上申し上げませんけれども、その結果、高額療養費の自己負担上限額引上げ、これの見送りに伴って、今回は、だから、百五億円の増額修正になるんですよね。
 その百五億円は、どのような財源の捻出をお考えですか。お答えいただきたいと思います。
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石破茂#17
○石破内閣総理大臣 この制度につきましては、今般、見直し全体について実施を見合わせ、本年秋までに改めて方針を検討し、決定することとしたというのは先ほど来申し述べておるとおりでございますが、今後の必要な手続につきましては、先般、与党より、令和七年度予算の再修正という方針が示されております。
 国会法五十九条、すなわち、内閣が、各議院の会議又は委員会において議題となった議案を修正し、又は撤回するには、その院の承認を要する。ただし、一の議院で議決した後は、修正し、又は撤回することはできない。これが国会法第五十九条の規定でございます。
 この規定に基づきまして、衆議院で議決いただきました予算を政府が修正することはできませんため、与党において、財源面を含めた予算修正全体の姿を検討いただいているもの、このように承知をいたしております。
 政府といたしましては、与党での検討を踏まえ、適切に対応いたしてまいります。
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野田佳彦#18
○野田(佳)委員 与党の検討を待っている、その間には財源のイメージはないということですか。
 私は、それも与党とよく連携をしながら、せめて財源はどういうものでということをこの場で答えられるようにしてこなければ、予算審議で、衆議院でこの問題というのはなかなかできないじゃないですか。私は財源なくして政策なしだと思っていますので、修正に関わるときも、財源については明示してもらわなければいけないと思っています。
 総理のイメージはないんですか、行政のトップとして。だって、再修正を決めた最終責任者は総理じゃないですか。だったら、財源の裏づけを持って修正すべきだと思いますけれども、いかがですか。
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石破茂#19
○石破内閣総理大臣 もちろん、方法としては、こういうアイデアがあるということはございます。
 ただ、今、私どもとして修正し、撤回をすることはできないという国会法の規定がございますので、そのことについて、もちろん与党といろいろな議論をすることは必要でございますが、この国会、予算委員会の場においてそのことに言及することは差し控えたいと存じております。
 そういうことに全くアイデアがないとか、そんな無責任なことを申し上げるつもりはございませんが、与党において今御議論をいただいているときに、そういう立場にあります政府がここにおいて言及をすることはいたしません。
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野田佳彦#20
○野田(佳)委員 私は、先般、我々の予算の修正案は否決されてしまいましたけれども、やはりペイ・アズ・ユー・ゴーの精神というのはお互いに持って共通の政策を語っていきたいと思いますので、問題提起をさせていただきたいというふうに思います。
 その上で、これからのプロセスについてお聞きをしたいと思います。
 政府は、秋以降に再び改革案を提示する方向であるということであります。なぜ秋までなんでしょうか。
 私は、深い反省をしてほしいと思っているのは、石破政権が発足をして、約一か月の間で四回の審議会で、今回の政府の高額療養費の自己負担の上限引上げを決めてきたわけです。その間に、患者団体との丁寧な対話はなかったんです。ですから、生煮えのアイデアだったと思います。ですから、修正を常に余儀なくされてきたと思うし、大体、自己負担がこれぐらい上がったら、所得階層によって違うと思いますけれども、その試算も十分やっていなかったじゃないですか。
 粗っぽい制度設計だったということを深く反省をしてもらうとするならば、次なるプロセスも、やはり熟議で、丁寧に患者団体の皆さんの声を聞きながらこれからの改革案というのを作っていくべきだと思うんですが、この反省の下にどういうプロセスをたどろうとしているのか、御説明をいただきたいと思います。
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石破茂#21
○石破内閣総理大臣 それは、深い反省の下にこれから先のプロセスは踏んでいかねばならないということは先ほど来申し上げているとおりでございますし、私自身、そのプロセスについて注意深く見てまいらねばならない、その責任があると思っておるところでございます。
 本年秋までに改めて方針を検討し、決定いたします際には、保険料を負担する被保険者の皆様方からの御意見も拝聴する、ここが十分だったと思っておりません、私自身。そういう方々、そうでないと持続可能性が維持できませんので、保険料を負担される被保険者の皆様方の御意見も拝聴しつつ、先ほど来代表がおっしゃっておられますように、患者の皆様の話を十分にお伺いをし、御理解をいただくべく、最善を尽くしてまいります。
 丁寧さを欠いておったという御指摘をいただいたことを深い反省といたしまして、改めて厚生労働省においてよく考えて進めてもらいますが、厚生労働省任せにすることなく、私自身もそのことの議論には参画をして、よく注意をしながら、最善と申し上げましたので、これが最善だというふうに自分で理解ができる、得心がいくところまでやってまいりたいと思っておるところでございます。
 患者の方々の経済的な御負担が過度なものとならないようというのは、一体どれぐらいの所得の方々にどれぐらいの御負担をいただくのかということを、マクロで見るのではなくてミクロで見るということも必要だというふうに認識をいたしておるところでございます。
 必要な関係者の皆様方の御意見というものをよく承って、どのような形で御意見を述べていただくかということに細心の注意を払いながらやってまいりたいと思っております。自分たちの意見が聞き入れられなかったということがないように、しかしながら、そこにおいて、被保険者の方々の御意見も踏まえながらやっていきたいと思っております。
 先ほど来最善と申し上げているのは、そういう趣旨でございます。
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野田佳彦#22
○野田(佳)委員 私も、この制度というのは、持続可能性、これをきちっと担保しなきゃいけないと思いますし、現役世代の負担の問題についても十分考慮しなければいけないと思いますので、被保険者団体の声もしっかり受け止めていくということは大事だと思います。
 先ほど田村先生が、薬剤が高騰していることとか、十年間で七倍ぐらいになってきたとか、そういう現状をよく踏まえながら、持続可能な制度にするために、一方で、患者さんの急激な負担、過度な負担とかはあってはならないと思いますので、よく対話をしていただくというところから、適切な制度設計を是非してほしいと思うんです。
 でも、秋というふうに後ろを切ってしまうと、いろいろな試算とかができないんじゃないかなと、そこを心配しているんです。十分に注意していただく、今、総理も入ってというお話だったので、そこは信頼をしたいと思いますけれども、秋とくくらずに、もうちょっと長い目で、長過ぎてもいけないとは思いますけれども、丁寧に試算などを繰り返しながら、患者団体の皆さんにも御理解いただくように、これはお願いをしたいというふうに思います。
 残り五分になっちゃったので、もう一つ、これはどうしても聞かなきゃいけないのは、重要広範である年金制度改革法案、今日の議運では、あした十四日までが締切りだったんですけれども、あしたまでには提出できないというお話ですよね。
 この年金制度改革というのは、長期の財政的な見通しについての検証をした上で、五年に一回、年金制度改革をやるというのが通例だったじゃないですか。その通例である重要広範議案、これは与野党が合意をしてきたことでありますよ。合意をして、四つの法案を決めている。それが締切りに間に合わないという理由は何なんでしょうか。端的にお答えいただきたいと思います。
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石破茂#23
○石破内閣総理大臣 次期の年金制度改正につきましては、昨年七月に公表いたしました財政検証の結果を踏まえ、厚労省におきまして、被用者保険の適用拡大など働き方に中立な制度の構築、高齢期の所得保障、再分配機能の強化といった観点から、今国会への法案提出に向けて検討及び各種調整を進めておりますが、様々な御意見があり、調整に時間を要している、このように理解をいたしておるところでございます。
 このため、政府提出法案の提出期限であります三月十四日の閣議に付議することは難しい状況にございますが、今国会への法案提出に向け、党内の調整を急いで進めるよう、党に対して改めて指示をいたしました。
 厚生労働省におきまして、各方面に幅広く御理解をいただくよう丁寧な説明を重ね、できる限り早期に法案を提出できますよう努力を重ねてまいります。
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野田佳彦#24
○野田(佳)委員 今日の議運の官房副長官の御説明は、政府内の調整が時間がかかっているというお話だったと聞いています。
 今のお話だと、党内でいろいろな意見があるということですね。むしろ党内なんですね。それでよろしいですか。
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石破茂#25
○石破内閣総理大臣 もちろん、党内にもいろいろな意見が当然ございます。報道にあるとおりでございます。政府にもいろいろな意見はございますが、党内に多くの意見がございます。
 でありますからこそ、党に対しまして、党内の調整を急いで進めるようにというような指示をしたということを申し上げておるところでございます。
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野田佳彦#26
○野田(佳)委員 調整が時間がかかっているというけれども、必ず法案を提出するということは約束していただけますか。ヤジ
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安住淳#27
○安住委員長 静粛に。
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石破茂#28
○石破内閣総理大臣 党内にそのような指示をいたしております。
 党として、それに対応して方針を決するものというふうに認識をいたしておるところでございます。
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野田佳彦#29
○野田(佳)委員 重要広範議案、本当に丁寧に、じっくり、重要な法案だから時間をかけていこうと与野党合意したことを、党内の事情があったりして、政府内の調整があったりして出せないとするならば、それは政権担当能力がないと断ぜざるを得ない状況になるということは御覚悟いただきたいというふうに思いますが、いかがですか。
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