決算委員会決算の提出手続及び審査方針に関する小委員会

1962-03-13 参議院 全14発言

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会議録情報#0
昭和三十七年三月十三日(火曜日)
   午前十時四十五分開会
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昭和三十六年十二月九日決算委員長に
おいて左の通り本委員を指名した。
           佐藤 芳男君
           鳥畠徳次郎君
           相澤 重明君
           山田 節男君
           北條 雋八君
           奥 むめお君
同日決算委員長において左の者を委員
長に指名した。
           鳥畠徳次郎君
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  委員の異動
一月三十一日委員相澤重明君辞任につ
き、その補欠として大森創造君を決算
委員長において指名した。
三月五日委員山田節男君は辞任した。
三月八日決算委員長において山田節男
君を委員に指名した。
三月九日委員奥むめお君は辞任した。
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 出席者は左の通り。
   委員長     鳥畠徳次郎君
   委員
           佐藤 芳男君
           大森 創造君
           山田 節男君
  委員以外の議員
   議     員 奥 むめお君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       池田 修蔵君
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  本日の会議に付した案件
○決算の審査方針に関する件
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鳥畠徳次郎#1
○委員長(鳥畠徳次郎君) これより決算委員会決算の提出手続及び審査方針に関する小委員会を開会いたします。
 本日は、前回の小委員会における申し合わせに従いまして、各委員の方々から審査方針についての問題点を持ち寄って協議を行なうことになっておるのであります。問題点をお持ちの方は御提出を願いたいと思いますが、なお、事務当局のほうに、すでに、佐藤先生、大森先生、それと衆議院の決算委員会における審査の方針の結論といいますか、こちらのほうにすでに提出されておりますので、皆様のお手元に配付いたしましたので、これも一応御参考に御議論を願いたいと、かように考えます。
 それでは、これより順次御発言を願います。
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佐藤芳男#2
○佐藤芳男君 前回の小委員会の申し合わせに従いまして、私も試案をお手元に差し上げた次第でございますが、一応私から説明を申し上げたいと思います。
 決算の審査にあたっては、検査報告事項の審査も行なうが、国会が議決した予算が適正に使用されたかを中心に、決算全般について審査をするということであります。
 第二といたしましては、方法についての問題点でありますが、
 その第一点は、予算で定められた歳入、歳出が、現実の収入、支出としてどのようになったかを検討する。
 第二点として、予算執行の経済効果、行政効果等、国費の効率使用について審査する。
 第三点として、現在検査報告記載の各省庁、政府機関について審査しているが、それ以外の省庁等についても審査する必要がある。その際、すべての省庁、政府機関を順を追って並べて審査していくのも一つの方法でありますが、特定の省庁、機関を重点的に審査する方法も検討する必要があると思います。
 第四として、検査報告記載の不正、不当事項についても、重点的に取り上げる方法も検討すべきである。
 第五として、決算に関連する事項で、現年度中の予算執行に問題あるものについては、随時これを取り上げる。
 第六として、重要な問題については、政府の現当局者だけでなく、執行当時の責任者その他の関係者をも招致して、事態を究明する。
 以上が第二の内容であります。
 第三といたしましては、審査の結果を、予算編成、制度改正に反映させる。
 以上でございます。
 なお、これは関連しての問題でございますが、したがって「附記」といたした次第でございますが、会計検査院法の第三十一条及び第三十三条を迅速かつ強硬に発動することを会計検査院に要請する。それから、公金の犯罪は普通の処刑よりはるかに重きに処する。以上でございます。
 なお、ただいま申し上げました各項目につきまして、「説明資料」として、簡単に書き連ねまして、お手元に差し上げた次第でございます。これはひとつ、あとでお読みを賜わりたいと思いますが、なおまた、速記録にもこれをお載せ下さることを希望しておきます。
 以上でございます。
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鳥畠徳次郎#3
○委員長(鳥畠徳次郎君) 次に、どなたか先に御発言願って、そうしてまた御相談申し上げたいと思います。
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大森創造#4
○大森創造君 私の印刷物はごく簡単にしたのですけれども、決算審査にあたっては、検査報告中心主義を改め、政府の財政政策の批判を主たる目標として、国会が議決した予算の執行及びその決算を審査する、こういうことであります。これは、従来の参議院決算委員会のあり方が、会計検査院の検査報告というものをテキストとして、それを中心として議論を展開したようでございますが、国会の決算委員会のあり方としては、それはあまりに局部的になりはしないか。もちろん、会計検査院の検査報告というものも参考にはいたしますが、これは会計法に基づくところの現金の支出、そういう不当な支出や会計上の問題について単に批難し、それから批難事項を上せるということでございますから、それを中心とした審査方法ではいけない。すでに衆議院のほうでも一歩前進した形をとっておりますので、従来の参議院決算委員会が、小委員会を元委員長の佐藤さんを中心として昨年発足して、その今までの経過を見てみまするというと、どなたの意見も、今までの決算委員会ではいけない——その内容としては、今申し上げましたように、会計検査院の報告中心主義を改めようということでございます。ここに力点を置きました。この今の国家財政の機能というものが、昔と違って、昔はいわゆる節約主義でございましたけれども、今はそうではなくて、その機能が、国民経済には非常に積極主義に変わっておりますから、私のほうで出しましたのは、各項目については、おそらく佐藤さんの案と大同小異だと思います。それから、調査室のほうでも用意されたようでございますが、一、二の項目については、それほど変わったところはないであろうと思います。問題は、今申しましたように、検査報告中心主義というものを改めていこう、これは一部にすぎないから、各省庁の提出する報告事項でも、その他多岐にわたる国政全般についての予算に対する決算審査のあり方というものにいたしたいということが私の眼目でございまして、その大綱を示せば、次の諸項目である。
 一、予算と対比しての審査——国会が議決した予算全般との対比において審査する。こういうことから、現在予算委員会というものが重点的に取り上げられておりますが、今度は、その議決した予算がいかに執行されたか、それを審査する。したがって、一年間執行した予算の内容が政策的に見て是であったか非であったかという論議まで出て参ります。
 それから二として、政府の責任追及——責任の追及は厳正を期するが、決算提出手続の改革と関連するので、その実現を促進する。
 それから三として、財政の批判——1、財政政策の実績批判。2、予算執行状況の審査。3、合理的な財政制度の検討。こういうふうにいたしましたけれども、内容については、先ほど申し上げましたとおり、大同小異であろうと思います。問題は、今までせっかく小委員会を設けられて今日に及んでおるのでありますから、衆議院でしかもきめ、衆議院と参議院とはそれぞれ独自性があるという見解はわかりますけれども、衆議院のいいところは参議院が、参議院のいいところは衆議院にもまねしてもらう。今までの各委員の意見としては、従来の参議院の決算委員会のあり方というものはこれではいけない。どうして低調なのか。その低調の所在はどこにあるかということをきわめてみますと、前段私が申し上げたところにあるのでありますから、佐藤試案にしても、調査室案にしても、私の案にしても、検査報告中心主義ではなくて、衆議院よりもさらに前進した方法に改めたいと思いますが、一部の事項については、本委員会において、それぞれ意見を出して、適当な条項をきめていきたいと思います。
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山田節男#5
○山田節男君 私は実は、この決算審査方針に対する試案を提出するべくお約束申し上げたのでありますが、非常に繁忙をきわめておりますので、出す余裕がございませんでした。で、ただいま佐藤並びに大森両委員の決算審査に対する問題点の御説明があったのでありますが、私は、第一に、従来の経験から見まして、これは一つの憲法上の問題なり、あるいは国会法の問題なり、根本的の問題になるかもしらぬけれども、予算が衆議院において先議権を持つということに対比して、決算は第二院である参議院が先権を持つべきである。これは従来かなり問題になったこともありますけれども、私は、そういう意味から、決算並びに外交問題は参議院において第二院としての先議権を持つべきだ。これはもちろん、根本的な問題であって、当面の問題でありませんけれども、さように私考えております。
 それから第二は、従来しばしばわれわれ、会計検査院の決算報告を審査する場合に、一番困るのは、決算の年度の審査が、その当決算報告を審議する国会会期の少なくともその前々年度の会計事項について、言いかえれば、当四十通常国会において行なう場合においては、これが開始と同時に、少なくとも昭和三十五年度の決算を初顔から審査し得るというようなことで、これは政府の責任の追及の場合においても、日本の内閣は非常に不安定でありまして、大体内閣の存立年限が平均二年ないのですから、そういうことになるというと、この決算の委員会としての当面の政府の予算執行に対する責任も、あまりに二年、三年前のを追及するということは非常に効果がないわけで、これはしばしば問題になっておりましたが、少なくとも決算の審査は、審査するときの最近の決算の報告を審査するということが必要ではないかと思います。
 それからもう一つは、これは佐藤委員も述べておりますけれども、いわゆる公金に対する一般公務員の観念を、何といいますか、強化するということは、もとよりでありますが、それに関連して、従来この決算報告の、会計検査院の検査によりまして、不当性行為として、いわゆる批難事項として指摘された当該責任者の行政処罰が非常が非常に軽い、軽過ぎるということです。これはやはり、佐藤委員が今指摘されたように、公金に対する観念が薄いというところに根本の原因があるかもしらぬけれども、少なくとも、一般公務員に関する限りにおいては、従来の行政処罰の種類が多過ぎる。しかも、行政処罰の目的が達せられない。たとえば、行政処罰を行なわれた者が、次にはこれが栄転するという事例も、たまたま見るのであります。かようにすることの厳禁といいますか、行政処罰をもう少し実際に適するような方法に変えるということ、これが私必要だと思います。
 その次には、これは大森委員も述べておられますけれども、予算執行状況の審査、これは会計検査院が事前検査あるいは予算執行中の検査をいたしておりまするが、当委員会として、これは会計検査院の本来の職務をどうするかという問題にも関係しますが、会計検査院法の趣旨から申しまして、会計検査院が予算の執行状況を審査する、そのことによって、いわゆる事前検査等によって、国の会計の厳正と効果的な国費使用ということが期待できる。それと同じ意味におきまして、国会の決算委員会も、これは行政管理庁がいろいろと行政の管理、調査をやっておりまするけれども、予算と行政すなわち予算執行の状況とは不即不離のものである。そのかね合いをどういうふうにするかという問題もありますけれども、会計検査院が、今日、単なる決算の審査のみならず、執行中の予算をも検査する——これは、ことにイギリスにおきまして、今から約三年前になりますまれども、従来の会計検査としては、少し逸脱したやり方じゃないかという批判もありましたけれども、今日のように経済機構が複雑になってきますと、同時に行政機構も複雑になってくるということになれば、会計検査のやることも従来のような観念では所期の目的は達せない、これは現実であります。私は、日本の会計検査院法も、この時代の変化と、行政、経済の複雑化したということに直面して、こういうイギリスのような新しい会計検査の職能というものを検討する必要がある。それと同時に、国会のいわゆる決算委員会におきましても、おのずからこれと同じような、少なくとも、行政に干渉しない範囲においての会計検査、あるいは会計の監督、あるいは政府の財政上の批判、こういう限りにおきましては、私は、決算、ことに参議院の決算委員会は、これに重大なる関心を持ち、実地調査というのじゃなくして、当該委員会におきまして、関係官庁の者を呼んで、これを審査ないし調査するというような方法も、予算の執行の厳正を期するゆえんじゃないか、かように実は考えておりますが、佐藤、大森両委員の御批判の問題点、これは賛成であります。それに私の意見を補足いたしまして、御批判を仰ぎたいと思います。
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大森創造#6
○大森創造君 山田さんの御意見も、大体内容について指摘されたことで、私も趣旨は同感なんです。そこで、調査室のほうにお伺いしますけれども、前の記録を——この小委員会が発足したのは佐藤委員長の当時であって、去年のいつですか。
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鳥畠徳次郎#7
○委員長(鳥畠徳次郎君) 九月の五日です。
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大森創造#8
○大森創造君 あれからの記録を見ますというと、大体以前に出ておると思うんですよ。それを佐藤さんは要約されただろうと思う。そこで、調査室のほうでは「決算審査方針を改めるについての問題点」というものを出しているけれども、あの前の記録を見ると、室長と林さんが相当積極的な意見を出されておるが、室長と林さんが意見を出されたことをさらに一歩進めるというと、一つの結論らしいものが出てきて、それは当時の委員長であった佐藤さんの御意思でもあるだろうと私は思うのだが、これをさらに煮詰めるというと一つの結論が出るような気がする。そこで、どうなのか。前に室長が発言され、林さんが発言されたことについて、今度「決算、審査方針を改めるについての問題点」というものを室のほうで用意されましたけれども、前との連関はあるんでしょうな。そうするというと、前の意見というものは、林さん、室長個人の意見なのか、それとも室の意見としてまとめて九月に発言をされたのか。
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鳥畠徳次郎#9
○委員長(鳥畠徳次郎君) 速記を止めて。
  〔午前十一時八分速記中止〕
  〔午前十一時二十二分速記開始〕
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鳥畠徳次郎#10
○委員長(鳥畠徳次郎君) それじゃ速記をつけて下さい。
 ただいままで各委員の方々から非常に貴重な御意見の御発表がありましたので、なお引き続き、本日提案されました基本問題を検討し、また調査をするという必要があると思いますので、次回小委員会開催の節は、昨年九月五日に小委員会で調査室の林君からいろいろ発表がありましたが、今後これを改正するということに持っていくのにはどういうふうにいくかというような参考資料の発表をひとつ求める、同時にまたこちらの委員部からも同様な参考資料を提出してもらう、こういうことで、本日はこれにて散会することに御異議ありませんか。
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大森創造#11
○大森創造君 何というか、ざっくばらんに聞きますけれども、この運営、審査の決算委員会の問題については、調査室のほうでも議論をされたことはある一その道のそれぞれの権威の人なんだから、その意見も十分に尊重いたしますけれども、これは、林さんは、この前の記録をずっと見るというと、あなたはこのことについては集中的に勉強された経験はあるのだね。
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鳥畠徳次郎#12
○委員長(鳥畠徳次郎君) ちょっと速記をとめて下さい。
  〔速記中止〕
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鳥畠徳次郎#13
○委員長(鳥畠徳次郎君) 速記をつけて下さい。
 それでは、ただいまの申し合わせによりまして、次回できるだけ早い時間に小委員会を開催する、そうして委員部、調査室から参考資料の提供を求めるということにいたしまして、本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時二十五分散会
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