予算委員会

1966-03-04 衆議院 全383発言

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会議録情報#0
昭和四十一年三月四日(金曜日)
   午前十時二十分開議
 出席委員
   委員長 福田  一君
   理事 赤澤 正道君 理事 久野 忠治君
   理事 田中 龍夫君 理事 松澤 雄藏君
   理事 八木 徹雄君 理事 川俣 清音君
   理事 楯 兼次郎君 理事 野原  覺君
   理事 小平  忠君
      相川 勝六君    愛知 揆一君
      荒木萬壽夫君    荒舩清十郎君
      井出一太郎君    今松 治郎君
      植木庚子郎君    江崎 真澄君
      小川 半次君    上林山榮吉君
      川崎 秀二君    倉成  正君
      坂村 吉正君    竹内 黎一君
      登坂重次郎君    灘尾 弘吉君
      丹羽 兵助君    西村 直己君
      野田 卯一君    橋本龍太郎君
      古井 喜實君    松浦周太郎君
      三原 朝雄君    水田三喜男君
      足鹿  覺君    大原  亨君
      加藤 清二君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    小松  幹君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      中澤 茂一君    永井勝次郎君
      穗積 七郎君    武藤 山治君
      八木  昇君    山中 吾郎君
      山花 秀雄君    今澄  勇君
      佐々木良作君    竹本 孫一君
      玉置 一徳君    加藤  進君
 出席国務大臣
        外 務 大 臣 椎名悦三郎君
        大 蔵 大 臣 福田 赳夫君
        文 部 大 臣 中村 梅吉君
        厚 生 大 臣 鈴木 善幸君
        農 林 大 臣 坂田 英一君
        通商産業大臣  三木 武夫君
        運 輸 大 臣 中村 寅太君
        郵 政 大 臣 郡  祐一君
        自 治 大 臣 永山 忠則君
        国 務 大 臣 藤山愛一郎君
        国 務 大 臣 松野 頼三君
 出席政府委員
        内閣官房長官 橋本登美三郎君
        内閣法制局長官 高辻 正巳君
        内閣法制次長  吉國 一郎君
        防衛庁参事官
        (長官官房長) 海原  治君
        防衛庁参事官
        (防衛局長)  島田  豊君
        総理府事務官
        (経済企画庁調
        整局長)    宮沢 鉄蔵君
        総理府事務官
        (経済企画庁国
        民生活局長)  中西 一郎君
        外務事務官
        (アジア局長) 小川平四郎君
        外務事務官
        (北米局長)  安川  壯君
        外務事務官
        (条約局長)  藤崎 萬里君
        大蔵事務官
        (主計局長)  谷村  裕君
        大蔵事務官
        (主税局長)  塩崎  潤君
        大蔵事務官
        (理財局長)  中尾 博之君
        大蔵事務官
        (証券局長)  松井 直行君
        大蔵事務官
        (銀行局長)  佐竹  浩君
        文部事務官
        (管理局長)  天城  勲君
        厚生事務官
        (保険局長)  熊崎 正夫君
        厚生事務官
        (年金局長)  伊部 英男君
        厚生事務官
        (社会保険庁医
        療保険部長)  加藤 威二君
        農林事務官
        (農政局長)  和田 正明君
        農林事務官
        (農地局長)  大和田啓気君
        農林事務官
        (畜産局長)  桧垣徳太郎君
        食糧庁長官   武田 誠三君
        通商産業事務官
        (通商局長)  渡邊彌榮司君
        通商産業事務官
        (企業局長)  島田 喜仁君
        通商産業事務官
        (重工業局長) 川出 千速君
        中小企業庁長官 山本 重信君
        運輸事務官
        (鉄道監督局
        長)      堀  武夫君
        郵政事務官
        (大臣官房電気
        通信監理官)  畠山 一郎君
        自治事務官
        (行政局長)  佐久間 彊君
 委員外の出席者
        外務事務官
        (国際連合局外
        務参事官)   滝川 正久君
        大蔵事務官
        (大臣官房財務
        調査官)    村井 七郎君
        参  考  人
        (日本銀行総
        裁)      宇佐美 洵君
        専  門  員 大沢  実君
三月四日
 委員足鹿覺君、穗積七郎君、武藤山治君、安井
 吉典君、今澄勇君及び竹本孫一君辞任につき、
 その補欠として勝間田清一君、小松幹君、山花
 秀雄君、永井勝次郎君、佐々木良作君及び玉置
 一徳君が議長の指名で委員に選任された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 参考人出頭要求に関する件
 昭和四十一年度一般会計予算
 昭和四十一年度特別会計予算
 昭和四十一年度政府関係機関予算
     ————◇—————
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福田一#1
○福田委員長 これより会議を開きます。
 昭和四十一年度一般会計予算、昭和四十一年度特別会計予算、昭和四十一年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 この際、参考人出頭要求の件についておはかりいたします。
 本日、参考人として日本銀行総裁の出席を求めたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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福田一#2
○福田委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
    —————————————
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福田一#3
○福田委員長 一般質疑を続行いたします。穗積七郎君。
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穗積七郎#4
○穗積委員 質問に入ります前に、賢明なる大臣各位にお願いいたしておきますが、実は私は四、五日前から奥歯をはなはだしく痛めまして、痛くて熱がありまして寝ておったのですが、国事を憂えるのあまりきょう出てきたわけです。ですから、私の一の質問に対して賢明なる皆さんは十を悟って、どうぞひとつ適切な誠意のある御答弁をいただいて、なるべく早く済むようにしていただきたいと思っておりますから、あらかじめお願いしておきます。
 質問に入ります前に、簡単な資料を二つ要求をいたしたいと思うのです。一つは、ベトナム問題につきまして日本の松井大使が国連の安保理事会の議長をつとめたわけですが、これがまとまらなくて、はなはだしく根拠の疑われる、また内容につきましても国際的な不信を招いておる大使の書簡を提出されたようですが、これを第一にわれわれ国会に御提出をいただきたい。それから第二は、これから触れる問題ですが、外務省が中心になって策定を急いでおるといわれる国連協力法案の要綱がもうまとまっておるようですが、法案が条文完成する前におきましても、重要な意味を持っておると考えられますので、草稿の要綱でけっこうですから、中間の資料としてこれをぜひ御提出をいただきたいと思うのです。
 これは、委員長を通じまして政府にお願いをいたしますので、それぞれ政府のお答えをいただいておきたいと思います。
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椎名悦三郎#5
○椎名国務大臣 第一の書簡の写しは、資料として提供可能でございますが、第二はございません。
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穗積七郎#6
○穗積委員 それではこれからその問題について入る予定ですけれども、ないというのはどういう意味でしょうか。全然そういう事実がないというのか。資料がないというのか。はなはだしく不誠意、不親切なお答えだと思うのです。納得がいきませんね。
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椎名悦三郎#7
○椎名国務大臣 まだ要綱案なるものもできておりません。
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穗積七郎#8
○穗積委員 これは私は人の名前は避けますけれども、相当信頼するに足る筋から、特に東京新聞に発表になりました国連協力法案の要綱なるものは、佐藤首相の了解を得て新聞発表がなされたということを伺っております。のみならず、ないということをいま言われたのですが、発表ができないのか、ないのか、どちらでございましょうか。
 そうすると、東京新聞はじめ各新聞に、これの要綱がすでにできて、それから内閣、特に法制局並びに防衛庁その他とも連絡協議をやっておるという事実が報道されておりますが、その事実も誤りである、誤報であるというと、ここにあります発表された要綱というものは、これは新聞社の推測記事でございましょうか。これは相当信頼すべきものだと思われるゆえをもって、国会の機関におきましてもこれをプリントいたしまして、これはもうマル秘でなくて、外に出ておるわけですね。したがって、いまの御答弁では、はなはだしく不誠意な御答弁で納得がいきません。なぜ出せないのか。出せないのか、ないのかですね。
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椎名悦三郎#9
○椎名国務大臣 原局ではいろいろそういうものについて研究はしておるということは私も承知しておりますが、これは案として私の手元にまだ入っておりません。それから、今国会にもちろん提出する意思もありませんし、そういうものは、結局ないということなんです。
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穗積七郎#10
○穗積委員 私は先ほど言うように、そういうことを隠すこと自身がおかしいと思うのですね。なぜ隠すのでしょうか。何かやましいところがあるから隠すのか。そうではなしに、大臣の決裁を得た政府の最終案であるという段階に至っていないにしても、すでに外に、巷間にもうすでに信頼すべきマスコミその他の機関がこれを的確に報道をしておる。そうであるのに、われわれ国民の代表である国会に、その中間のものでいいから出していただきたいというのに、なぜ出せないのでしょうか。文書になっているじゃありませんか。
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椎名悦三郎#11
○椎名国務大臣 私は案としてこれを認めておりませんし、私の手元に来ておらない。
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穗積七郎#12
○穗積委員 それでは、外務省のどこでやっておるのですか。やっておるというなら、どこでやっておるのでしょうか。
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椎名悦三郎#13
○椎名国務大臣 そういうものを研究調査するところは国連局でありますが、もし勉強中であるとすれば、国連局で勉強しているかもしれない。
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穗積七郎#14
○穗積委員 それでは、いままでの討議の経過並びに内容について、まず国連局長から報告をしていただきましょう。
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滝川正久#15
○滝川説明員 原局としましても、まだ何ら結論を得ておりません。したがって、原局案なるものを大臣の手元に御提出するような性質のものも何もございません。
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穗積七郎#16
○穗積委員 予算委員会の第二分科会へ出ました委員からの報告によりますと、もうすでに椎名外務大臣は第二分科会で、検討中であるという御答弁をなさっておられるようですね。どういうわけでそういうふうにお隠しになるのでしょうか。
 それから、時間がありませんから国連局長には申し上げておきますが、この新聞に出ておりますもの、また私の手元にありますこの要綱案なるもの、これは国会でプリントしたものですけれども、これらははなはだしく事実に反しますか。こういう事実はないのか。また、内容においてはこれとははなはだしく違ったものであるのか。大臣と局長からお答えをいただきたいのです。外務大臣、あなたは検討中だという御答弁をなさっておられるでしょう。
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椎名悦三郎#17
○椎名国務大臣 そういう法案の検討中だということは決して申し上げておりません。ただ、そろそろ国連協力のためにそういうことを研究すべき時期が迫っておるようにも感じられるということは言いましたが・案をいま検討中だということは申しておりません。
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滝川正久#18
○滝川説明員 いま大臣のお答えになりましたとおりでございます。特別に取り上げることはございません。
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穗積七郎#19
○穗積委員 ちょっと局長、待ってください。(「局長でない、参事官だ」「局長はおらぬか」と呼ぶ者あり)すでに部内並びに部外との連絡の上で検討しておるという事実はどうですか。
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滝川正久#20
○滝川説明員 検討いたしておりますのは、国会のほうでもいろいろ御質問もございますので、法制的な見地から、憲法その他の関連を検討しておる事実はございますけれども、法案というような観点から検討したことはございません。
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穗積七郎#21
○穗積委員 それでは、その憲法との関連において検討した経過並びに結果について御答弁をいただきましょう。
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椎名悦三郎#22
○椎名国務大臣 憲法との関連についてまだ検討が十分に済んでいるわけじゃない。ただ、監視団というものを国連が派遣する場合に、その監視団の一部を構成する人員を送ることについて、憲法上どうだというようなことは、この予算委員会において御質問がございましたので、それに対しては、自衛隊法は海外派遣を禁じておるけれども、自衛隊法の問題を除いては、憲法上は差しつかえないものと思うと……。なおその問題については、法制局長官から同様のお答えをしております。しかし、まだ案が全部固まっておるわけじゃありません。ただ、監視団を構成する人員を派遣することについて憲法上どうかということは出ておりますけれども、案そのものについての検討はまだ検討中でございます。それについてどうこうということをいま申し上げる段階でない、そういう状況であります。
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穗積七郎#23
○穗積委員 監視団その他、監視団の名義であろうと国連軍参加であろうと、あるいはまた諮問機関、調査機関への出向であろうと、いずれにいたしましても、そういう軍事的な問題、国際関係の軍事的な問題について、監視、調査、あるいは査察をする必要がある、そういう国連機構の活動が出てくるということが予想される情勢になってきたので、したがって、この国連協力法並びに自衛隊法改正の問題は検討すべき段階にきておるように思うということを、あなたは発言しておる。
 そうであるなら、第一にお尋ねいたしますが、およそ法律関係というものはすべて事実関係を基礎にしておるものです。そうでありますならば、その事実関係が先行し、事実関係を背景として法の措置の構想が出てくるわけです。あなたの言われるとおり。そうであるなら、それを必要とすると思われるに至っておる事実とは一体具体的にどういうものを言われるのか、情勢はいかなる情勢をその必要のある情勢とごらんになっておられるか、外務大臣の御認識を伺っておきたいのです。
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椎名悦三郎#24
○椎名国務大臣 これは、レバノンの問題がもうすでに起こっております。国連から監視団を派遣するということがすでにもう実行されておる。その際に、日本に対してその構成員の派遣を要請してきたのでありますが、御承知のとおり自衛隊法で海外派遣を禁じられておるのですから、まあ国内の法律上の関係でお求めに応ずるわけにはいかないといって断わったことがある。同様のことが今後も起こり得る、こう考えましたので、そういう情勢が起こりつつあるというふうに考えられる。そのときあわててもどうにもなりませんから、協力するかしないか、これは基本問題はそこにありますけれども、協力しようと思ってもできない、そういう事実が過去においてあったわけであります。
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穗積七郎#25
○穗積委員 レバノン情勢はすでに過去のことです。現在はどういうことですか。これから必要とするという、これからそういう対策を、措置を考えなければならないという、その現在並びに近き将来における情勢については、具体的に何をあなたはお考えになっておられるのか。
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椎名悦三郎#26
○椎名国務大臣 まあ同じようなことが起こるだろうと、こう考えたわけであります。
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穗積七郎#27
○穗積委員 それは、ベトナム問題のアメリカのエスカレーション政策と即応することは明瞭であります。特にアジアにおいて。そういうことの討議が背景になっておるのではありませんか。
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椎名悦三郎#28
○椎名国務大臣 別にそれに限ったわけじゃないのです。いろいろ国連の活動がだんだん活発になるのでもございますから、そういう事実がおそらく発生するだろう。特別にベトナムの問題を想定したわけではない。
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穗積七郎#29
○穗積委員 ベトナム問題に限りはしないが、ベトナム問題を含む、こういうことですね。
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