予算委員会

2000-08-07 参議院 全520発言

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会議録情報#0
平成十二年八月七日(月曜日)
   午前九時開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         倉田 寛之君
    理 事         竹山  裕君
    理 事         長谷川道郎君
    理 事         保坂 三蔵君
    理 事         溝手 顕正君
    理 事         伊藤 基隆君
    理 事         峰崎 直樹君
    理 事         弘友 和夫君
    理 事         笠井  亮君
    理 事         照屋 寛徳君
                市川 一朗君
                入澤  肇君
                大野つや子君
                岡  利定君
                釜本 邦茂君
                岸  宏一君
                北岡 秀二君
                久野 恒一君
                国井 正幸君
                小山 孝雄君
                鴻池 祥肇君
                斉藤 滋宣君
                谷川 秀善君
                中島 眞人君
                野間  赳君
                浅尾慶一郎君
                木俣 佳丈君
                久保  亘君
                櫻井  充君
                高橋 千秋君
                竹村 泰子君
                直嶋 正行君
                堀  利和君
                本田 良一君
                魚住裕一郎君
                松 あきら君
                山本  保君
                小池  晃君
                須藤美也子君
                宮本 岳志君
                清水 澄子君
                三重野栄子君
                堂本 暁子君
                水野 誠一君
                佐藤 道夫君
    ─────────────
   委員の異動
 八月四日
    辞任         補欠選任
     釜本 邦茂君     森下 博之君
     魚住裕一郎君     高野 博師君
     宮本 岳志君     緒方 靖夫君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         倉田 寛之君
    理 事
                竹山  裕君
                長谷川道郎君
                保坂 三蔵君
                溝手 顕正君
                伊藤 基隆君
                峰崎 直樹君
                弘友 和夫君
                笠井  亮君
                照屋 寛徳君
    委 員
                市川 一朗君
                入澤  肇君
                大野つや子君
                岸  宏一君
                北岡 秀二君
                久野 恒一君
                国井 正幸君
                小山 孝雄君
                鴻池 祥肇君
                斉藤 滋宣君
                谷川 秀善君
                中島 眞人君
                野間  赳君
                森下 博之君
                浅尾慶一郎君
                木俣 佳丈君
                久保  亘君
                櫻井  充君
                高橋 千秋君
                竹村 泰子君
                直嶋 正行君
                堀  利和君
                本田 良一君
                高野 博師君
                松 あきら君
                山本  保君
                緒方 靖夫君
                小池  晃君
                須藤美也子君
                清水 澄子君
                堂本 暁子君
                水野 誠一君
                佐藤 道夫君
   国務大臣
       内閣総理大臣   森  喜朗君
       法務大臣     保岡 興治君
       外務大臣     河野 洋平君
       大蔵大臣     宮澤 喜一君
       文部大臣
       国務大臣
       (科学技術庁長
       官)       大島 理森君
       厚生大臣     津島 雄二君
       農林水産大臣   谷  洋一君
       通商産業大臣   平沼 赳夫君
       運輸大臣
       国務大臣
       (北海道開発庁
       長官)      森田  一君
       郵政大臣     平林 鴻三君
       労働大臣     吉川 芳男君
       建設大臣
       国務大臣
       (国土庁長官)  扇  千景君
       自治大臣
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)    西田  司君
       国務大臣
       (内閣官房長官)
       (沖縄開発庁長
       官)       中川 秀直君
       国務大臣
       (金融再生委員
       会委員長)    相沢 英之君
       国務大臣
       (総務庁長官)  続  訓弘君
       国務大臣
       (防衛庁長官)  虎島 和夫君
       国務大臣
       (経済企画庁長
       官)       堺屋 太一君
       国務大臣
       (環境庁長官)  川口 順子君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  上野 公成君
   政務次官
       外務政務次官   荒木 清寛君
       大蔵政務次官   七条  明君
       文部政務次官   鈴木 恒夫君
       厚生政務次官   福島  豊君
       農林水産政務次
       官        三浦 一水君
       運輸政務次官   泉  信也君
       運輸政務次官   実川 幸夫君
       郵政政務次官   佐田玄一郎君
       自治政務次官   荒井 広幸君
       総理府政務次官  中原  爽君
       金融再生政務次
       官        宮本 一三君
       総務政務次官   海老原義彦君
       北海道開発政務
       次官       橋本 聖子君
       防衛政務次官   仲村 正治君
       防衛政務次官   鈴木 正孝君
       科学技術政務次
       官        渡海紀三朗君
       環境政務次官   河合 正智君
       沖縄開発政務次
       官        白保 台一君
       国土政務次官   蓮実  進君
   政府特別補佐人
       内閣法制局長官  津野  修君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        宍戸  洋君
   政府参考人
       警察庁生活安全
       局長       黒澤 正和君
       金融再生委員会
       事務局長     森  昭治君
       金融庁監督部長  高木 祥吉君
       法務省刑事局長  古田 佑紀君
       国税庁調査査察
       部長       金井 照久君
       気象庁長官    山本 孝二君
       自治省行政局選
       挙部長      片木  淳君
   参考人
       日本銀行総裁   速水  優君
       預金保険機構理
       事長       松田  昇君
       株式会社新生銀
       行代表取締役会
       長兼社長     八城 政基君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○国政調査に関する件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○予算の執行状況に関する調査

    ─────────────
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倉田寛之#1
○委員長(倉田寛之君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、予算の執行状況に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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倉田寛之#2
○委員長(倉田寛之君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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倉田寛之#3
○委員長(倉田寛之君) 予算の執行状況に関する調査についての理事会決定事項について御報告いたします。
 本日の質疑は総括質疑方式とし、質疑の割り当て時間は百六十分とすること、各会派への割り当て時間は、自由民主党・保守党五十四分、民主党・新緑風会四十九分、公明党十四分、日本共産党十七分、社会民主党・護憲連合十四分、無所属の会八分、二院クラブ・自由連合四分とすること、質疑順位につきましてはお手元に配付いたしておりますとおりでございます。
    ─────────────
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倉田寛之#4
○委員長(倉田寛之君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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倉田寛之#5
○委員長(倉田寛之君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ─────────────
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倉田寛之#6
○委員長(倉田寛之君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のため、本日の委員会に日本銀行総裁速水優君、預金保険機構理事長松田昇君及び株式会社新生銀行代表取締役会長兼社長八城政基君を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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倉田寛之#7
○委員長(倉田寛之君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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倉田寛之#8
○委員長(倉田寛之君) 予算の執行状況に関する調査を議題とし、これより質疑を行います。久保亘君。
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久保亘#9
○久保亘君 最初に、プーチン大統領の来日が一カ月後に迫っておりますが、我が国の日ロ交渉に臨む基本的な立場は、九七年のクラスノヤルスクにおける首脳会談での合意に変わりはありませんか、総理。
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河野洋平#10
○国務大臣(河野洋平君) そのとおりでございます。
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久保亘#11
○久保亘君 その合意の内容が、プーチン大統領来日の際の首脳会談において変わるという可能性はありませんね。
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河野洋平#12
○国務大臣(河野洋平君) 領土問題を解決し平和条約を結ぶと、こうしたことは我が国の一貫した対ロ、この問題に対する政策でございまして、こうした考え方に基づいて首脳会談が行われるというふうに考えております。
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久保亘#13
○久保亘君 これは一カ月後にわかることでありますが、今のお答えをしっかり記憶いたしておきます。
 次に、森さんが政権の座に着かれてからもう早くも四カ月を経過いたしております。この間に、内政においては総選挙、外交においてはサミットがございました。これらを通じて、今日、森内閣に対する世論調査の結果は極めて厳しいものがあります。特に、あなたが若いころお勤めになりました産経新聞の世論調査報告は、支持一八・四%、不支持七八%となっておりますが、これはまさに政権にとっては末期的症状であり、内閣崩壊の前夜を示す数字だと思うのでありますが、このことについて総理はどのような御認識か、伺いたいと思います。
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森喜朗#14
○国務大臣(森喜朗君) 支持率は世論の動きを示す一つの指標として受けとめておりまして、それなりに注目をし、参考にし、また日々反省の糧ともいたしております。
 内閣支持率につきましてはいろんな調査結果は出ておりますが、その原因としては、政権に対する御批判あるいは評価、期待、また私自身に対する御批判、評価、いろんなさまざまなものが絡み合っているというふうに私は受けとめております。
 私といたしましては、支持率につきましては謙虚に受けとめながらも、国家国民のために何が必要かを常に第一に考えることが大切であると、このように考えております。国民の声に真摯に耳を傾けて、国民とともに歩み、国民から信頼される政府を信条として、日本新生に向けた努力を積み重ねていくことによって国民の皆様の期待におこたえをしていきたいと思っております。
 特定の新聞、私の出身新聞を挙げられましたけれども、それだけその新聞は非常に冷静にやっていらっしゃるということじゃないかと思って、これもまた大変謙虚に受けとめなければならぬ。
 ただ、今の新聞が出ましたのは総選挙の前のことでございますから、その支持率が大変悪かったというその後に我々は選挙を受けて国民の批判を受けとめていると、このように解釈しています。
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久保亘#15
○久保亘君 私が先ほど申し上げました数字は総選挙の前ではありません、ごく直近の世論調査であります。それは大変間違っておられるんじゃありませんか。
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森喜朗#16
○国務大臣(森喜朗君) 後にいたしましても先にいたしましても、基本的には謙虚に受けとめておると、こういうことでございます。たまたま自分の出身の新聞のことを挙げられましたので、ちょっと触れただけでございます。
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久保亘#17
○久保亘君 謙虚に受けとめるということはわかりましたが、総選挙の結果を所信表明の中では森内閣に対する信任と激励と受けとめたと、こういうことを述べておられます。
 一体、どういう根拠をもって信任と激励と認識されたのか。また、そのことによってどうしてもう一方の厳しい評価でもあるということを無視されるのか。厳しい評価というのは、所信表明の中で言われているのはどういう意味でしょうか。
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森喜朗#18
○国務大臣(森喜朗君) このたびの総選挙では、私どもとしては自公保三党、この三党の政権の枠組みを明示して選挙に臨んだということでございます。
 我が国は、御承知のように、ここ近年連立政権に入らざるを得ない、そういう政治の形をとっているわけでありますけれども、よく私どもは、自社さのときもそうでございましたし、それから自自公のときもそうでございますし、今もそうですが、野党の皆さんが常におっしゃるのは、世論の支持を受けたかとか世論の批判を受けたかとかいうことを必ず例に出されますけれども、大体、細川内閣のときもそうでしたけれども、選挙前にこういう連立を組みますよといって選挙の批判を受けるといいましょうか、選挙を受けるというケースは今までなかったと思います。
 そういう意味では、今度はいわゆる自公保というこの三党の枠組みを、政権の枠組みを明示した選挙ということでは私どもとしての考え方が間違っていないと、こう思っています。
 そういう中で、景気回復とサミットの成功、そして日本新生に向けた構造改革の必要性を国民の皆様にお訴えを申し上げた、その結果与党三党で絶対安定過半数の議席を得ることができたということは、国民の皆様から連立政権に対する信任を受けたと、このように受けとめているわけです。
 そして一方では、国民の皆さんの厳しい評価があるということも事実でありまして、それは私どもの政党も大きく数を敗れたということもこれは率直に認めておるわけでございますから、そういうことに対して謙虚に耳を傾けて、その要請にこたえていかなければならぬと、このようなことを申し上げているわけであります。
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久保亘#19
○久保亘君 総選挙の結果というのは、自公保三党で小選挙区における得票率は四五%、比例代表区における得票率は四一%であります。自民党だけなら、選挙区において四〇・九七、比例代表区において二八・三一%にすぎないのであります。この得票率を議席に換算すれば、自民党は五十九議席とり過ぎであります。また、自公保三党でも六十一議席とり過ぎているのであります。
 これは制度のなせるわざでありまして、民意がそのまま議席に反映しているわけではない。そのことを考えれば、大変厳しい結果と受けとめなければならないと思うのですが、もう一度その点について御見解を伺いたい。
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森喜朗#20
○国務大臣(森喜朗君) 選挙制度は、現在これは個人中心の選挙から政党中心の、そういう政策中心の選挙にしようということでこの衆議院選挙は制度を改めたというふうに、私どもはその経過に携わっておりましたので、そのように理解をしております。
 したがって、今回の総選挙というのは現行の選挙制度になりまして二回目の選挙でございますから、御指摘のとおり、民意の集約というような面など、あるいは民意の反映という面では確かに問題はあるのかもしれませんが、しかし、だからこそ小選挙区制と、そして民意の集約ということで比例制というものとの二つを加味した、いろんな意見はその当時あったのは久保議員もよく御承知のとおりでありまして、その経緯を経ながら、その二つのこと、反映と集約という問題をどうやって選挙の結果に受けとめていくか、受け入れていくかということからこの制度になったわけでありまして、数だけでいろいろと言われれば、いろんな矛盾はやっぱりあるだろうと思います。
 逆に言えば、例えば私どもの党からいえば、公認候補が当選した率からいえば約七〇%が投票している。大変御無礼でございますが、民主党の場合は公認候補が半分以下、四六%ということですから、そういう意味でも政党の支持をされること、されないことの見方もあります。これはすべてじゃないと思います。
 そういう見方もできるわけだと思いますし、それからこれも大変余計なこととおしかりいただくかもしれませんが、いろんな分析を党でやっておりますが、共産党は全選挙区に全部候補者をお立てになっている、三百。しかし、当選は今回たしかゼロだったと思います。逆にしかし、社民党は四とっていらっしゃいますね。ヤジいや、余計なことって、いろいろ御参考までにいろんな見方があるということを申し上げているわけでありまして、前もってお断りをして申し上げているわけで、社民党の場合も全体の投票とか得票数から見れば逆に言えば少なかったけれども、投票率は、四人当選されたということがあるわけですから、そういうふうにいろんな見方がやっぱりこの制度にはあるんだろうと私はそう思っております。
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久保亘#21
○久保亘君 選挙制度の問題もいろいろと議論のあるところでありましょうけれども、この総選挙の結果を見て、与党内において敗北した都市部を中選挙区にしようという見解が述べられたと報道されておりますが、このことについて総理はどうお考えですか。
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森喜朗#22
○国務大臣(森喜朗君) 選挙制度というのは、やはりいろんな試行錯誤というのをこれまで続けてきているんだろうと思います。これは絶対というものはなかなかないんだろうと思います。ですから、衆議院選挙に限っていえば、先ほど申し上げたように、小選挙区制と比例並立制という仕組みについての矛盾というものはやっぱりあると思いますけれども、これは先ほど申し上げたように、個人中心の選挙から政党選挙に改めようという当時の一番大きなやはりねらいがあったわけであります。
 そして、先ほど申し上げたように、二度目の選挙でございますから、なかなか一、二度の選挙で、現行選挙制度についての問題が指摘されてはおりますけれども、すぐまた改善をしていくということについては、やはりそれぞれの御意見もあるだろうというふうに私ども考えています。
 今、御指摘ありました点については、私ども、この議員定数、議席の定数、定数減の問題を昨年与党内で議論をしておりましたときに、政党によっては小選挙区制を減ずることによるプラス、マイナスあるし、あるいは比例代表のところを減ずることによるプラス、マイナス、それはさまざま政党によって違うだろうと思います。そういう議論の中から、例えば国調がことし結果が出るわけですね。そうなると、また定数の改善を求められるということになる。そういうときに、また境界線を動かすというふうなことが果たしていいのかどうかとか、そういう議論の中から、確かに議論の過程の中から出てきた意見でございまして、今すぐ、これは我が党の中ではそういう議論はまだしていないと思いますけれども、この小選挙区制の定数等についての改革をするあるいは改善をするという意見は、まだ正式には議題として上っていないというふうに私は承知をいたしております。
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久保亘#23
○久保亘君 次に、もう一つの、あなたの外交上の大きな仕事でありました沖縄サミットが終わりました。このサミットの評価について、所信表明では、二十一世紀の扉を開くサミットとして大成功であったと、こういう御報告であります。
 私はそのことを否定はいたしませんが、それだけでいいのかと。すべてのことには光と影ということがあるのでありまして、私たち、特に沖縄県民の皆さん方がクリントン大統領に言ってもらいたかったこと、それから日米首脳会談で日本を代表して森さんに言ってもらいたかったこと、クリントン大統領からぜひ聞きたかったこと、こういうものがこのサミットにおいては十分に尽くされたのかどうか、その点について伺いたいのであります。
 あなたのカチャーシーを踊っておられる写真を見ますと、すべてはこのサミットは成功に終わったということに見えるのでありますが、果たしてそういう評価でいいのであろうか、どうでしょうか。
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森喜朗#24
○国務大臣(森喜朗君) サミットに対する評価というのは、あの時点ですぐ出ることもございましょうし、これからまたいろいろと内政、外交を進めていく中にまた評価が出てくる点もあるだろうと思いますし、また長い歴史の中においてあの沖縄サミットについての評価というのもまた私は出てくる、そういうものだろうと思っています。
 私としては、クリントン大統領には、二国間のお話をいたしました際には、適切な私は申し上げるべきことをきちんと申し上げたつもりでございます。
 ただ、御承知のように、もう何もかも御承知の上でお尋ねになっておられると思いますけれども、サミットとしては全体のG8首脳の会合でございますので、二国間の問題はある意味では儀礼的な面もないとは言えないわけでありますし、あるいはサミットの前にやった首脳もございますし、時間的な調整がなくてサミット後になったという経緯もございますので、それぞれの二国間の話し合いについては、私はやはりそれなりのきちんとしたお話をし、成果をおさめたものだと思っております。
 なお、これは久保議員はどういう視点でおっしゃったかわかりませんが、私が踊っておりましたというのは、成功しましたからといって浮いた浮いたでそういうことをしたのではございません。名護市の皆さんに感謝をしたかったので、サミットが終わりましてから、実は名護市は主要会場ではございましたが、実質的にはマスコミの皆さんを受け入れたり、首脳の皆さんと接する機会が名護市の皆さんにはなかったということを私は市長さんから伺ったものですから、それじゃ帰りにお寄りしてお礼を申し上げに伺いたいと、こう申し上げたわけです。ちょうど、その後、市民の皆さんが何か公園のところで皆さんでその打ち上げのような催しをやっていらっしゃるというから、じゃそこへ行って私からお礼を申し上げるということで伺ったんです。
 それで、お礼を申し上げておりましたら、舞台の上にそのままいてくださいと言うので、私はそのまま立っておりましたら突然踊りが始まったわけで、そこで市長や地元の議員の皆さんから、あなたも一緒に踊って市民の皆さんとともに喜びを分かち合ってくださいと、こういうことでしたので、初めてでございましたけれども、なれない手つきで踊りのまねをしたというのが経緯でございまして、決して成功したといって浮いた浮いたでやっていたんじゃないということはぜひ御理解をいただきたいと思います。
 二国間の問題につきましては、必要がございましたら外務大臣から答えさせていただきたいと思います。
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久保亘#25
○久保亘君 六〇年にまだ占領下でありました沖縄にアイゼンハワー大統領が参りまして以来、復帰後初めてアメリカ大統領が沖縄を訪れたということにおいて、このサミットの持つ意味は非常に大きかったと思っております。それだけにクリントン大統領の平和の礎における演説、それから米軍基地における米軍将兵に対する演説は、私どもが最も注目したところであります。
 しかし、将来にわたって基地の整理、縮小に努力するということは言われましたけれども、その一方で、沖縄をアメリカは太平洋における戦略的なキーストーンとして位置づけてまいりました。そのことが今も変わっていないことを示す表現として沖縄の死活的役割という表現を使われた。このことは、基地は将来にわたってはどうなるかわからないけれども、今はアメリカの戦略としてはこれを返すわけにはいきませんよということを言われたのではないでしょうか。
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河野洋平#26
○国務大臣(河野洋平君) ちょっと総理のお話の補足をまず最初にさせていただきますが、サミットと日米間の問題とは分けてこの際考えた方がいいのではないかと。私は、サミットはサミットの議論として非常な成果をおさめたというふうに評価をしていただいて、それと同時に、今まさに議員がお話しのように、このサミットの機会に沖縄を訪問されたアメリカの大統領が沖縄で日米間の問題についてどういう話をされたかというのは、またこれは日米間の問題として評価をしていただいた方がいいのではないかとまず思います。
 その上で、大統領が平和の礎でなさったスピーチについて今お触れになりましたけれども、このスピーチは確かに死活的問題という言葉をお使いにはなりましたけれども、他方で、自分は沖縄県民の気持ちは十分理解しているつもりである、そして基地の縮小についても努力をする、現にSACOの合意については着実にやっておるということを言われたわけでございます。
 少なくとも現在は、日米安保条約によりまして日本側が基地を提供し、米側はその基地を利用して日本及び極東周辺の平和と安定のために努力をお互いにするということになっているわけでございますから、この点について大統領のスピーチは適切なものであったというふうに考えております。
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久保亘#27
○久保亘君 サミットの中で開かれる首脳会談というのは、やっぱり全体的にサミットの中に位置づけられるものではありませんか。特に日米の関係というものが極めて重要であることは、私もそのとおり考えております。それだけに日米首脳会談の持つ意味、アメリカ大統領の訪沖ということの意味は非常に大きいと思うのです。
 それでお尋ねをしたのでありますが、それならば、SACOの合意を確認するということだけではなくて、あなた方が既に閣議決定されておりますこの普天間の移設の前提条件としての使用期限十五年というのは、クリントン大統領に対して会議の中で明確にこちらから主張されておるのですか。
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河野洋平#28
○国務大臣(河野洋平君) 日米首脳会談におきまして、総理より、代替施設に関する使用期限の要請につきましては、既に貴国政府との間の話し合いの中で数回にわたって取り上げてきたところであり、今後国際情勢の変化に対応して、同飛行場の代替施設を含め在沖縄米軍の兵力構成などの軍事態勢につき貴国政府と協議していくこととしたいということを言われたわけでございます。
 そして、今御指摘の、県及び市からの御要請は、これを重く受けとめて話し合いにのせるという閣議決定につきましては、総理からしばしば私どもに御指示がございまして、私どもが米側との間でこの閣議決定の線に沿って話し合いの場にのせているところでございます。
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久保亘#29
○久保亘君 いやいや、その使用期限十五年ということについて、アメリカ側はどう、それじゃあなた方のその主張に対して答えているんですか。
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