予算委員会

2015-02-20 衆議院 全305発言

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会議録情報#0
平成二十七年二月二十日(金曜日)
    午前八時五十八分開議
 出席委員
   委員長 大島 理森君
   理事 金田 勝年君 理事 萩生田光一君
   理事 原田 義昭君 理事 平口  洋君
   理事 平沢 勝栄君 理事 森山  裕君
   理事 前原 誠司君 理事 今井 雅人君
   理事 上田  勇君
      赤枝 恒雄君    秋元  司君
      池田 佳隆君    石崎  徹君
      石原 宏高君    岩屋  毅君
      衛藤征士郎君    小倉 將信君
      小田原 潔君    大串 正樹君
      大隈 和英君    大西 英男君
      岡下 昌平君    金子 一義君
      金子めぐみ君    菅家 一郎君
      熊田 裕通君    小池百合子君
      小林 鷹之君    白須賀貴樹君
      鈴木 俊一君    田所 嘉徳君
      津島  淳君    土井  亨君
      中山 展宏君    長坂 康正君
      根本  匠君    野田  毅君
      比嘉奈津美君    藤井比早之君
      古屋 圭司君    星野 剛士君
      細田 健一君    堀内 詔子君
      牧島かれん君    三ッ林裕巳君
      宮内 秀樹君    宮崎 謙介君
      武藤 貴也君    村井 英樹君
      八木 哲也君    保岡 興治君
      簗  和生君    山下 貴司君
      山田 賢司君    山田 美樹君
      山本 幸三君    山本 有二君
      小川 淳也君    緒方林太郎君
      大西 健介君    金子 恵美君
      岸本 周平君    後藤 祐一君
      階   猛君    玉木雄一郎君
      辻元 清美君    福島 伸享君
      馬淵 澄夫君    本村賢太郎君
      山尾志桜里君    山井 和則君
      井坂 信彦君    落合 貴之君
      木内 孝胤君    重徳 和彦君
      篠原  豪君    馬場 伸幸君
      松木けんこう君    松浪 健太君
      村岡 敏英君    横山 博幸君
      吉村 洋文君    岡本 三成君
      中野 洋昌君    樋口 尚也君
      赤嶺 政賢君    池内さおり君
      志位 和夫君    塩川 鉄也君
      高橋千鶴子君
    …………………………………
   内閣総理大臣       安倍 晋三君
   財務大臣
   国務大臣
   (金融担当)       麻生 太郎君
   総務大臣         高市 早苗君
   法務大臣         上川 陽子君
   外務大臣         岸田 文雄君
   文部科学大臣       下村 博文君
   厚生労働大臣       塩崎 恭久君
   農林水産大臣       西川 公也君
   経済産業大臣
   国務大臣
   (原子力損害賠償・廃炉等支援機構担当)      宮沢 洋一君
   国土交通大臣       太田 昭宏君
   環境大臣
   国務大臣
   (原子力防災担当)    望月 義夫君
   防衛大臣         中谷  元君
   国務大臣
   (内閣官房長官)     菅  義偉君
   国務大臣
   (復興大臣)       竹下  亘君
   国務大臣
   (国家公安委員会委員長)
   (防災担当)       山谷えり子君
   国務大臣
   (沖縄及び北方対策担当)
   (消費者及び食品安全担当)
   (科学技術政策担当)
   (宇宙政策担当)     山口 俊一君
   国務大臣
   (経済財政政策担当)   甘利  明君
   国務大臣
   (規制改革担当)
   (少子化対策担当)
   (男女共同参画担当)   有村 治子君
   国務大臣
   (地方創生担当)
   (国家戦略特別区域担当) 石破  茂君
   財務副大臣        菅原 一秀君
   政府特別補佐人
   (内閣法制局長官)    横畠 裕介君
   政府特別補佐人
   (原子力規制委員会委員長)            田中 俊一君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  山崎 和之君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  大庭 誠司君
   政府参考人
   (外務省大臣官房長)   上月 豊久君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 鈴木  哲君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           若井 英二君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁長官) 上田 隆之君
   政府参考人
   (中小企業庁長官)    北川 慎介君
   政府参考人
   (国土交通省鉄道局長)  藤田 耕三君
   政府参考人
   (防衛省大臣官房審議官) 辰己 昌良君
   参考人
   (預金保険機構理事長)  田邉 昌徳君
   参考人
   (日本銀行総裁)     黒田 東彦君
   参考人
   (日本放送協会経営委員会委員長)         浜田健一郎君
   参考人
   (日本放送協会会長)   籾井 勝人君
   予算委員会専門員     石崎 貴俊君
    —————————————
委員の異動
二月二十日
 辞任         補欠選任
  岩屋  毅君     山田 賢司君
  衛藤征士郎君     簗  和生君
  小倉 將信君     牧島かれん君
  小田原 潔君     池田 佳隆君
  金子 一義君     堀内 詔子君
  金子めぐみ君     比嘉奈津美君
  熊田 裕通君     津島  淳君
  田所 嘉徳君     中山 展宏君
  長坂 康正君     赤枝 恒雄君
  宮崎 謙介君     岡下 昌平君
  山下 貴司君     石崎  徹君
  山本 有二君     大串 正樹君
  小川 淳也君     緒方林太郎君
  岸本 周平君     本村賢太郎君
  後藤 祐一君     金子 恵美君
  階   猛君     大西 健介君
  辻元 清美君     山尾志桜里君
  山井 和則君     福島 伸享君
  井坂 信彦君     村岡 敏英君
  重徳 和彦君     馬場 伸幸君
  松木けんこう君    落合 貴之君
  松浪 健太君     木内 孝胤君
  赤嶺 政賢君     池内さおり君
  高橋千鶴子君     塩川 鉄也君
同日
 辞任         補欠選任
  赤枝 恒雄君     長坂 康正君
  池田 佳隆君     小田原 潔君
  石崎  徹君     村井 英樹君
  大串 正樹君     山本 有二君
  岡下 昌平君     武藤 貴也君
  津島  淳君     細田 健一君
  中山 展宏君     藤井比早之君
  比嘉奈津美君     山田 美樹君
  堀内 詔子君     金子 一義君
  牧島かれん君     小倉 將信君
  簗  和生君     菅家 一郎君
  山田 賢司君     岩屋  毅君
  緒方林太郎君     小川 淳也君
  大西 健介君     階   猛君
  金子 恵美君     後藤 祐一君
  福島 伸享君     山井 和則君
  本村賢太郎君     玉木雄一郎君
  山尾志桜里君     辻元 清美君
  落合 貴之君     松木けんこう君
  木内 孝胤君     松浪 健太君
  馬場 伸幸君     篠原  豪君
  村岡 敏英君     井坂 信彦君
  池内さおり君     志位 和夫君
  塩川 鉄也君     高橋千鶴子君
同日
 辞任         補欠選任
  菅家 一郎君     大西 英男君
  藤井比早之君     大隈 和英君
  細田 健一君     宮内 秀樹君
  武藤 貴也君     宮崎 謙介君
  村井 英樹君     山下 貴司君
  山田 美樹君     金子めぐみ君
  玉木雄一郎君     岸本 周平君
  篠原  豪君     横山 博幸君
  志位 和夫君     赤嶺 政賢君
同日
 辞任         補欠選任
  大隈 和英君     田所 嘉徳君
  大西 英男君     三ッ林裕巳君
  宮内 秀樹君     八木 哲也君
  横山 博幸君     吉村 洋文君
同日
 辞任         補欠選任
  三ッ林裕巳君     白須賀貴樹君
  八木 哲也君     熊田 裕通君
  吉村 洋文君     重徳 和彦君
同日
 辞任         補欠選任
  白須賀貴樹君     衛藤征士郎君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 平成二十七年度一般会計予算
 平成二十七年度特別会計予算
 平成二十七年度政府関係機関予算
     ————◇—————
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大島理森#1
○大島委員長 これより会議を開きます。
 平成二十七年度一般会計予算、平成二十七年度特別会計予算、平成二十七年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題とし、基本的質疑を行います。
 この際、お諮りいたします。
 三案審査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官山崎和之君、内閣官房内閣審議官大庭誠司君、外務省大臣官房長上月豊久君、外務省大臣官房審議官鈴木哲君、経済産業省大臣官房審議官若井英二君、資源エネルギー庁長官上田隆之君、中小企業庁長官北川慎介君、国土交通省鉄道局長藤田耕三君、防衛省大臣官房審議官辰己昌良君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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大島理森#2
○大島委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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大島理森#3
○大島委員長 昨日の岡田克也君の質疑に関連し、前原誠司君から質疑の申し出があります。岡田君の持ち時間の範囲内でこれを許します。前原誠司君。
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前原誠司#4
○前原委員 おはようございます。民主党の前原でございます。
 質問に先立ちまして、まず、安倍総理大臣に残念なことを申し上げたいと思います。
 きのうもそうですが、国会中、閣僚席からやじを飛ばされるということ、これは極めて品位に欠ける。そしてまた、御自身がやじを飛ばしたことについていろいろおっしゃっているにもかかわらず、みずからが答弁席からやじを飛ばされるということは、言語道断だと思います。厳しく反省をしていただきたい。一言お願いします。
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安倍晋三#5
○安倍内閣総理大臣 事実誤認が明らかである場合に、私がそれをここで思わず訂正したこともございますが、今後、静かな討論に心がけたい。このように、与野党お互いにそういう雰囲気をつくっていくように、私も心がけていきたいと思います。
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前原誠司#6
○前原委員 ちょっと反省が足りないんじゃないですか。
 事実誤認って、きのう、玉木議員の質問のときに、農林水産大臣のときに何で日教組が出てくるんですか。それは、そこでやじを飛ばしていたのは総理自身でしょう。
 反省をもっとしてもらいたい。しっかりと自分自身が反省をするということを言ってもらいたいということを言っているんです。もう一言お願いします。
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安倍晋三#7
○安倍内閣総理大臣 なぜあのとき日教組と言ったかといえば、いわば、日教組は補助金をもらっていて、そして、教育会館というのがあるわけでありますが、その教育会館から献金をもらっている議員が民主党にはおられて、それに対する質問をかつて我が党がしたときに、これは別の団体だから関係ないというのが、当時の民主党の政府としての、大臣が答弁した見解であったわけでありますから、それをどう考えるかという指摘をしたところでございます。
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前原誠司#8
○前原委員 これは全く反省していないですね、あなた。ヤジそのとおりだって、きのうは西川さんのいわゆる献金疑惑について玉木議員が質問して、それに対してあなたはそこからやじを飛ばしていたんですよ。
 聞かれたらそれを答弁するならわかりますよ。それを開き直って、また抗弁する。全然反省が足りないじゃないですか。
 反省をしなさいと言っているんですよ。反省をすべきだ。ヤジ何が偉そうだ。この議場で、その答弁席からやじを飛ばす方が品位に欠けるじゃないか。
 しっかりと反省をすべきですよ。もう一度答弁をください。
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安倍晋三#9
○安倍内閣総理大臣 いわば、やり合い、議論の答弁をしている最中に、それを完全に妨害するということについてはお互いに避けなければいけないわけでありますが、さまざまな議論の中で、それはお互いに指摘をし合う、議論が伯仲する中においてですね。しかし、それについても静かな議論を心がけていかなければいけないと思っているということを申し上げたわけでございます。
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前原誠司#10
○前原委員 反省はしないし、素直ではないし、器量が小さい。それを国民の皆さん方に示したと思いますよ。
 委員長、総理のみならずほかの大臣、名前は言いませんよ、多分自分自身だと思っておられる方がおられると思いますが、余りにも答弁席からやじがひどい。これについては、しっかり委員長から閣僚に対して指摘をしていただきたい。
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大島理森#11
○大島委員長 閣僚の皆様方も、品性を持った委員会を運営するということにおいては、気持ちは同じだと思います。答弁席で答えることはしっかりし、やじと言われるものについてはしっかりと自己を抑制していただきたいと思うと同時に、委員各位の皆様方にも、答弁中にやじるということは、これは私は、余りいいことではない。
 むしろ、的確と言っては語弊がありますが、それは議員のいろいろな発言があります。お互いにそこは、この権威ある予算委員会を、実りある議論をするためにも、お互いに注意していこうではございませんか。
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前原誠司#12
○前原委員 こんなくだらぬことで五分も時間を使うというのは、本当に情けない話であります。
 それでは、質問をいたします。
 まず、旧朝鮮総連ビルのことについて伺います。この問題は、単なるビルの賃貸の問題じゃなくて、外交問題、そして国民の血税がどれだけ無駄に使われたかという非常に根の深い問題でありまして、このことについてまずは取り上げたいというふうに思います。
 まず、旧朝鮮総連ビルの取引について、なぜ競売にかけられたのか、理由を簡単に預金保険機構から説明をいただきたいと思います。
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田邉昌徳#13
○田邉参考人 お答えをいたします。
 なぜ朝鮮本部ビルを競売に付したのかという趣旨のお尋ねかと思います。
 朝鮮総連向け債権全般について、まず一言御説明をしたいと……(前原委員「簡単にしてください」と呼ぶ)はい。
 朝鮮総連が、真正な借り手であるにもかかわらず、関係者の個人名義などを使って他人の債務を装うとか、また、再三の交渉にもかかわらず返済に応じないという態度を続けるというような経緯があったところでございます。
 このため、預金保険機構といたしましては、直接の債権者でございます整理回収機構、ここを通じて、再三にわたり債務の返済を強く求めてまいりました。第一に、朝鮮総連本部が真正な債務者であり、かつ朝鮮総連中央本部の土地建物の所有者であること、及びその債権額につきましても、訴訟に訴えつつ、明確にまずはしたところでございます。これが二十四年の六月ごろまでにできております。
 その上ででございますけれども、朝鮮総連中央本部の土地建物につきまして裁判所に競売の申し立てを行って、最終的に整理回収機構への配当が行われて、約二十七億円の回収が実現したところでございます。
 要するに、債権の回収に全力を挙げる一環としてそういう措置をとったということでございます。
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前原誠司#14
○前原委員 ちょっとこのグラフをごらんいただきたいわけでありますが、今、預金保険機構の理事長からお話ありましたように、朝鮮総連に対してはどういう問題があるのかということであります。
 朝銀信用組合という、いわゆる民族系の金融機関というのが最大三十八ございました。一九九七年から二〇〇一年にかけて十六の信用組合が破綻をいたしました。今、七信組に再編をされたわけでありますが、朝銀信用組合経営破綻の理由は主に三つです。バブルの崩壊、これは当時ほかの金融機関もあったわけでありますが、それと違うのが、北朝鮮への不正送金、それから朝鮮総連による組織的流用、こういうものが破綻の理由にあるということでありまして、大変ゆゆしき問題であります。
 これは「わが朝鮮総連の罪と罰」という本で、韓光熙さんという方が書かれた本です。この方はもう亡くなられましたけれども、朝鮮総連の副財務局長までやられた方が内部のことを赤裸々におっしゃっておりまして、万景峰号なんかを使っていかに本国送金をしたのかということと、朝鮮総連による組織的流用があったということを書かれているわけでありますけれども、私、この方には、入院をされている千葉の病院にまで会いに行ってお話を伺ったことがあります。
 今、預金保険機構の理事長がおっしゃったように、司法裁判がなされまして、朝鮮総連による組織的流用というのが確定をして、二十五名以上が逮捕されているということであります。
 では、なぜこの朝銀信用組合というものを財布がわりに使うようになったかというと、もともと在日朝鮮人の寄附によって運営をしていたわけでありますが、バブルの崩壊とか、あるいは世代交代による組織離れによって寄附が集まりにくくなって、そして財布がわりに使うようになった。個人や企業への融資の一部を寄附させたり、先ほどお話のありました借名口座、つまりは名前を借りるんですね。あるいは仮名口座、これは仮の名前。それから架空口座、こういったものに貸し付けたり、無担保融資、追い貸しなどを繰り返した、こういうことであります。
 追加融資、追い貸しでどうやって焦げつかせたのかということの一つの事例をお話ししたいと思いますが、朝鮮出版会館ビルというのがある。そのときの担保価値は二十億から三十億程度と言われていた。
 まず、当時あった北海道拓殖銀行が十億円を三回に分けて融資をした、三十億円。それから、その次に住銀リースが十五億円融資をした。四十五億円融資をした。ここからですね。朝銀大阪が三十億円、朝銀東京が十七・三億円、朝銀神奈川が十億円ということで、朝銀関係だけで五十七億三千万円を追加融資して、担保価値は二十億から三十億しかありませんから。全て、百二億三千万円の融資がされたわけです。もう返せるはずはありません。
 結果的に競売にかけられて、落札額は何と四億七千七百八十万円。つまりは、百億円近くがこのビルの融資で消えてなくなった、こういうことですね。
 先ほど出てきた韓光熙さんという方、これでは朝銀東京から十七億三千万円借りているということでありますけれども、本人は知らなかったんですよ。本人が知らなくて融資をされていて、こういう問題になったということです。
 預金保険機構に伺います。
 こういう十六の破綻をした朝銀信用組合全体に、一体幾らの公的資金が投入されたのですか。
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田邉昌徳#15
○田邉参考人 お答えいたします。
 幾ら公的な資金が投入されたのかというお尋ねでございますけれども、救済金融機関への金銭贈与が約一兆一千四百四十四億円、不良債権の買い取りが約二千九億円でございます。
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前原誠司#16
○前原委員 ということは、合計で一兆三千四百五十三億円の公的資金がこのいいかげんな金融機関に対して投入をされて、国民の税金、血税としていわゆる穴埋めをされた、こういうことであります。
 そして、先ほど理事長からお話がありましたけれども、では、朝鮮総連が、預金保険機構、RCCに対して、東京地裁の判定によって確定された、いわゆる返還しなければいけない総額は幾らですか。
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田邉昌徳#17
○田邉参考人 お答えをいたします。
 当初の、私どもが請求を裁判所に対して行いましたのは六百二十八億円でございましたが、その直後に一億円の回収がございましたので、六百二十七億円につきまして裁判所から認定をいただいております。
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前原誠司#18
○前原委員 一兆三千四百五十三億円で、認定されているのが、たったですけれども、それでも六百二十七億円という金額でありまして、このうち幾ら回収できましたか。
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田邉昌徳#19
○田邉参考人 お答えをいたします。
 買い取りました不良債権のうち、競売等で約三十七億円を回収いたしました。
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前原誠司#20
○前原委員 六百二十七億円のうち回収できたのが三十七億円、つまりは、いまだに朝鮮総連に対してRCCは五百九十億円の債権を持っている、こういうことになるわけであります。
 さて、ここからが本題なんですが、今回の旧朝鮮総連ビルの競売、転売をめぐる経緯というのが非常に怪しくて、まずは、いろいろ、買ったお寺もありましたけれども払えないということで、あるいはモンゴルの会社とかもありましたけれども、最終的に香川県のマルナカホールディングスというものが二十二億一千万円で買いました。そして、そこが山形県酒田市のグリーンフォーリストというところに約四十四億円で売却をするということであります。
 グリーンフォーリストという会社、写真を見ましたけれども、何か倉庫みたいなところで、従業員は数名、年間の売り上げは二千万ぐらい。それが四十四億円の買い物をしている。
 こういうことでありますが、今の旧朝鮮総連ビル、建物の登記簿をとりましたところ、先ほど、百二億余りで、競売で四億幾らでしか売れなかったという、朝鮮出版会館管理会、今は白山出版会館管理会という名前に変わっていますけれども、そこが根抵当権を五十億つけている。
 この五十億の背景は、これは報道ベースですからわかりませんが、まず、この出版会館ビルが大阪の会社に十七億円で売却されて、十八億は総連幹部が集めたんじゃないかと言われて、十億円は香港からの資金ではないかと言われている。ここは報道ベースでありますので詰めませんけれども。
 一番の問題は、グリーンフォーリストが朝鮮総連と賃貸契約を結べば、朝鮮総連が旧朝鮮総連ビルを引き続き使えるということになることであります。これが一番問題なんですね。これは競売の脱法行為ではないでしょうか。
 マルナカからグリーンフォーリストへの転売の間に入ったとされる香川選出元参議院議員山内俊夫氏は、朝鮮総連が旧ビルを継続使用できれば、日朝関係が進展して国益にかなうと言っています。
 総理はこの言葉に同意されますか。
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安倍晋三#21
○安倍内閣総理大臣 こうした商行為と日朝の交渉は、全く別のものでございます。
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前原誠司#22
○前原委員 外務大臣に伺いますけれども、日朝協議の中で、北朝鮮側が旧朝鮮総連ビルの継続使用を議題として取り上げていますか。
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岸田文雄#23
○岸田国務大臣 日朝協議の詳細については控えますが、裁判所による手続が行われているということについて説明をしたという経緯はあったと承知しております。
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前原誠司#24
○前原委員 預金保険機構にもう一遍聞きます。
 五百九十億円の債権があるんですね。仮にグリーンフォーリストと朝鮮総連が賃貸契約を結べば、賃料をRCCは差し押さえるべきじゃないですか。いかがですか。
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田邉昌徳#25
○田邉参考人 賃料に関してのお尋ねでございますが、まず、私ども預金保険機構でございますが、これまでも私どもに対して付与されておりますさまざまな権能といいますか機能がございます。それからまた、これまでのいろいろな回収で蓄積をされてまいりました債権回収に関しますさまざまな知見、ノウハウというものがございます。これらをフルに活用することによりまして、債権回収に必要な措置をとっていきたいというふうに考えております。
 回収の具体的な部分についての御質問がございましたけれども、そこにつきましては、一般論という形で申し上げさせていただければと思いますけれども、今も申し上げましたようなさまざまな権能、ノウハウを使いまして、全力を挙げて、もしそういうことが確認されれば、あらゆる手段を対象に検証いたしまして、適切、効果的な措置を当然検討していくということになろうかというふうに思います。
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前原誠司#26
○前原委員 これはすごく大事な答弁をされたんですね。
 つまりは、朝鮮総連が継続使用を転売を行って図ろうとしても、五百九十億円の債権がある以上は、賃貸契約を結べば、それはあらゆる預金保険機構、RCCの権能を使って、賃貸契約も差し押さえができるんですよ。つまりは、継続使用というものは、私は無理だと思いますよ。また、させてはいけないと思うんですね。
 総理に伺います。
 経緯は先ほど申し上げたように、根の話は、こういう乱脈融資によって、そして一兆三千四百五十三億円の血税がこの金融機関に穴埋めに使われているわけです。そしてその中には、北朝鮮への不正送金、核やミサイルの開発にも使われたかもしれない、そういう北朝鮮への不正送金が確認をされている。そしてまた、組織的な流用もあった。そして、いまだにRCCは朝鮮総連に対して五百九十億円のいわゆる債権を持っている、こういうことです。
 私は、警察、公安調査庁、さまざまな情報を預金保険機構にしっかりと集めて、債権回収のために、こういう脱法的な継続使用をさせないということを政府としてしっかりと総理が指示すべきだと思いますが、いかがですか。
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安倍晋三#27
○安倍内閣総理大臣 朝銀信組の今言われた問題点、恐らく、国会議員で一番最初に取り上げたのは私だと思います。
 朝銀信組の破綻の問題は、他の信組の問題とは違って、いわば破綻することがわかっているにもかかわらず、後で預金保険機構あるいは公的資金が入ることを前提にどんどん貸していく、そして大きな穴をあけた結果なんですね。投資の失敗だけではなくて、いわば不正融資というか、北朝鮮に金が渡るということを前提に貸し手側と借り手側が一体となっていたという問題がありました。
 そこで、私は官房副長官時代に、朝銀信組を再生する場合、理事に少なくとも日本人を入れなければいけない、二人以上入れろということで、入れなければこれは公的資金を投入するべきではないという基本的な方針を決めたことがございました。その後、いわば、厳正な法執行を心がけるということで、現在、裁判等々が起こされているわけでございます。
 今回の件でございますが、これは基本的に民間同士で、その方針のもとにしっかりとRCCも取り組んでいるんだろう、このように思います。
 基本的に、その後、私が官房長官のときに、厳正な法執行、過剰な法執行ではありませんが、厳正な法執行が行われていたかどうか、総連関係にですね、その観点から、厳正な法執行という枠組みをかつてつくったことがございました。
 そういう意味において、厳正な法執行が行われ、そしていわば血税が投入されたわけでありますから、その回収を厳格に行っていくように進めていく、これは当然のことであろう。その上において、さまざまな使える国家資源も投入していくということではないか、このように思っております。
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前原誠司#28
○前原委員 総理と私、当選同期で、総理が一番初めに質問されたのかどうかわかりません。私もこの問題については十回ぐらいやりました。そんな同じ問題意識を持ってお互い取り組んだ問題だということであります。
 総理に伺いますけれども、拉致の問題というのはしっかりと解決しなきゃいけない、これは総理も強い思い入れを持って今まで取り組んでこられた問題でありますけれども、この朝鮮総連のいわゆる建物の継続使用と拉致の問題というものは取引になり得るのか。
 絶対にしちゃいけないと思うんですね。つまりは、両方とも北朝鮮がやった許されざる、拉致はテロ行為だし、これはまさに法違反ですよ。そして、血税が一兆三千億円以上も使われた。
 その根っこにある二つのものを、北朝鮮がどういうことを言っているかはわかりません、あるいはそれがないのかもしれませんが、そういうものが仮に、かりそめにも取引のように使われるということは、絶対あってはならない。両方とも北朝鮮が責めを負うべき話なんです。
 そういう態度で日朝交渉に臨むということをここでお約束いただけますか。
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安倍晋三#29
○安倍内閣総理大臣 前原委員も、この問題に取り組まれていて、国会で質問されていたということは私も承知をしております。当時、私、与党でありますから、党内でこの議論をしたわけでございますが、当時は、私の考えというのはむしろ少数派であったわけであります。
 そこで、当然、違法行為があれば、その違法行為に目をつぶって交渉を進めるということは、これはもうあり得ない、安倍政権においてはあり得ないということははっきりと申し上げておきたいと思います。
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