本会議
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会
会議録情報#0
平成三十年十二月七日(金曜日)
午前十時六分開議
━━━━━━━━━━━━━
○議事日程 第九号
平成三十年十二月七日
午前十時開議
第一 経済上の連携に関する日本国と欧州連合
との間の協定の締結について承認を求めるの
件(衆議院送付)
第二 日本国と欧州連合及び欧州連合構成国と
の間の戦略的パートナーシップ協定の締結に
ついて承認を求めるの件(衆議院送付)
第三 地方公共団体の議会の議員及び長の任期
満了による選挙等の期日等の臨時特例に関す
る法律案(内閣提出、衆議院送付)
第四 食品表示法の一部を改正する法律案(内
閣提出、衆議院送付)
第五 特定興行入場券の不正転売の禁止等によ
る興行入場券の適正な流通の確保に関する法
律案(衆議院提出)
第六 研究開発システムの改革の推進等による
研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的
推進等に関する法律の一部を改正する法律案
(衆議院提出)
第七 ユニバーサル社会の実現に向けた諸施策
の総合的かつ一体的な推進に関する法律案(
衆議院提出)
第八 建築士法の一部を改正する法律案(衆議
院提出)
第九 貨物自動車運送事業法の一部を改正する
法律案(衆議院提出)
第一〇 天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の
行われる日を休日とする法律案(内閣提出、
衆議院送付)
第一一 移植に用いる造血幹細胞の適切な提供
の推進に関する法律の一部を改正する法律案
(厚生労働委員長提出)
第一二 健康寿命の延伸等を図るための脳卒中
、心臓病その他の循環器病に係る対策に関す
る基本法案(厚生労働委員長提出)
第一三 成育過程にある者及びその保護者並び
に妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目な
く提供するための施策の総合的な推進に関す
る法律案(衆議院提出)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
一、法務委員長横山信一君解任決議案(有田芳
生君外四名発議)(委員会審査省略要求)
一、本決議案の議事における発言時間は趣旨説
明については十五分、討論その他については
一人十分に制限することの動議(礒崎陽輔君
外一名提出)
一、農林水産委員長堂故茂君解任決議案(小川
勝也君外一名発議)(委員会審査省略要求)
一、本決議案の議事における発言時間は趣旨説
明については十五分、討論その他については
一人十分に制限することの動議(礒崎陽輔君
外一名提出)
一、法務大臣山下貴司君問責決議案(小川敏夫
君外四名発議)(委員会審査省略要求)
一、内閣総理大臣安倍晋三君問責決議案(蓮舫
君外四名発議)(委員会審査省略要求)
─────・─────
この発言だけを見る →午前十時六分開議
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○議事日程 第九号
平成三十年十二月七日
午前十時開議
第一 経済上の連携に関する日本国と欧州連合
との間の協定の締結について承認を求めるの
件(衆議院送付)
第二 日本国と欧州連合及び欧州連合構成国と
の間の戦略的パートナーシップ協定の締結に
ついて承認を求めるの件(衆議院送付)
第三 地方公共団体の議会の議員及び長の任期
満了による選挙等の期日等の臨時特例に関す
る法律案(内閣提出、衆議院送付)
第四 食品表示法の一部を改正する法律案(内
閣提出、衆議院送付)
第五 特定興行入場券の不正転売の禁止等によ
る興行入場券の適正な流通の確保に関する法
律案(衆議院提出)
第六 研究開発システムの改革の推進等による
研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的
推進等に関する法律の一部を改正する法律案
(衆議院提出)
第七 ユニバーサル社会の実現に向けた諸施策
の総合的かつ一体的な推進に関する法律案(
衆議院提出)
第八 建築士法の一部を改正する法律案(衆議
院提出)
第九 貨物自動車運送事業法の一部を改正する
法律案(衆議院提出)
第一〇 天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の
行われる日を休日とする法律案(内閣提出、
衆議院送付)
第一一 移植に用いる造血幹細胞の適切な提供
の推進に関する法律の一部を改正する法律案
(厚生労働委員長提出)
第一二 健康寿命の延伸等を図るための脳卒中
、心臓病その他の循環器病に係る対策に関す
る基本法案(厚生労働委員長提出)
第一三 成育過程にある者及びその保護者並び
に妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目な
く提供するための施策の総合的な推進に関す
る法律案(衆議院提出)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
一、法務委員長横山信一君解任決議案(有田芳
生君外四名発議)(委員会審査省略要求)
一、本決議案の議事における発言時間は趣旨説
明については十五分、討論その他については
一人十分に制限することの動議(礒崎陽輔君
外一名提出)
一、農林水産委員長堂故茂君解任決議案(小川
勝也君外一名発議)(委員会審査省略要求)
一、本決議案の議事における発言時間は趣旨説
明については十五分、討論その他については
一人十分に制限することの動議(礒崎陽輔君
外一名提出)
一、法務大臣山下貴司君問責決議案(小川敏夫
君外四名発議)(委員会審査省略要求)
一、内閣総理大臣安倍晋三君問責決議案(蓮舫
君外四名発議)(委員会審査省略要求)
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伊
伊達忠一#1
○議長(伊達忠一君) これより会議を開きます。
この際、お諮りいたします。
有田芳生君外四名発議に係る法務委員長横山信一君解任決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →この際、お諮りいたします。
有田芳生君外四名発議に係る法務委員長横山信一君解任決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
伊
伊達忠一#2
○議長(伊達忠一君) 御異議ないと認めます。
よって、本決議案を議題といたします。
礒崎陽輔君外一名から、賛成者を得て、
本決議案の議事における発言時間は趣旨説明については十五分、討論その他については一人十分に制限することの動議が提出されました。
これより本動議の採決をいたします。
相原久美子君外六十八名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
よって、表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、投票を願います。
議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
〔議場閉鎖〕
〔参事氏名を点呼〕
〔投票執行〕
この発言だけを見る →よって、本決議案を議題といたします。
礒崎陽輔君外一名から、賛成者を得て、
本決議案の議事における発言時間は趣旨説明については十五分、討論その他については一人十分に制限することの動議が提出されました。
これより本動議の採決をいたします。
相原久美子君外六十八名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
よって、表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、投票を願います。
議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
〔議場閉鎖〕
〔参事氏名を点呼〕
〔投票執行〕
伊
伊達忠一#3
○議長(伊達忠一君) 速やかに投票願います。──速やかに投票願います。──このままでは投票時間を制限せざるを得ません。──速やかに投票願います。──速やかに投票願います。──ただいま行われております投票につきましては、自後一分間に制限いたします。時間が参りましたら投票箱を閉鎖いたします。速やかに御投票を願います。──残り三十秒となりました。間もなく制限時間となります。──お願いします。
投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
〔投票箱閉鎖〕
この発言だけを見る →投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
〔投票箱閉鎖〕
伊
伊
伊達忠一#5
○議長(伊達忠一君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百三十七票
白色票 百六十五票
青色票 七十二票
よって、本動議は可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────────────
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白色票 百六十五票
青色票 七十二票
よって、本動議は可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────────────
伊
伊達忠一#6
○議長(伊達忠一君) これより発議者の趣旨説明を求めます。有田芳生君。
─────────────
〔議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔有田芳生君登壇、拍手〕
この発言だけを見る →─────────────
〔議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔有田芳生君登壇、拍手〕
有
有田芳生#7
○有田芳生君 立憲民主党・民友会の有田芳生です。
私は、立憲民主党・民友会、国民民主党・新緑風会、共産党、希望の会、沖縄の風の各会派を代表して、ただいま議題となりました横山信一法務委員長解任決議案について、怒りを持ってその趣旨の提案をさせていただきます。
横山委員長は就任挨拶で、本委員会の公正かつ円満な運営に努め、その重責を果たしてまいりたいと存じますと高らかに表明されました。言葉だけ聞いていれば、至極真っ当な内容であります。しかし、見るからに円満な横山委員長の言うこととやることは、月とスッポン、鯨とイワシ、ちょうちんに釣鐘、全く比較にならない代物でした。私は、横山委員長の行動を目の当たりにして、正直に言って、いぶかるしかありませんでした。その御発言は一体何だったのか。本気なのか、それとも与えられた役割を演じているだけなのか、本心を推し量ることはできませんが、行為の意味は与野党を問わず鮮明です。
こんな東北弁を思い出しました。政治家の言葉は池の水さ書えた文字と同じ事、言った傍からすぐ消えでぐっちゃ、井上ひさしさんの「吉里吉里人」という小説の中にある岩手県民の印象的なせりふです。政治家の言葉は池の水で書いた文字のように言った途端にすぐ消えていくというのです。皮肉であり、庶民の思いでもあります。そうあってはならない、それは私も含めた政治家に対する厳しい戒めです。もちろん今は、横山委員長にこの言葉をお届けしたい。
委員会は、与野党合意を前提に円満に運営していくものです。よしんば合意がない場合に委員長が職権で事を決することがあるのを否定するものではありません。
しかし、委員長がなさってきたことは、その横山スマイルで、最初の委員会開催から職権、職権、職権の連続、採決を押し通そうとする、昨日の理事会も委員会開催も職権でした。言葉を換えれば、権力の一方的行使です。与野党の合意のまま、職権で理事懇、理事会、委員会を何度も立てる。定時定刻のない時間に委員会を開会する。就任挨拶とは真逆な対応、強引な委員会運営ばかり行ってきたのが、職権委員長の名をほしいままにする横山信一さんなのでした。こんなことなら、与野党の協議など最初から要らないじゃないですか。
まず驚いたのは、法務委員会のしょっぱなです。会期末でもない時期に、対決法案でもない給与法の趣旨説明のための委員会を職権で立てて強引に開会するなど、議会の先例を無視した、信じられない前代未聞の暴挙を平然と行ったのでした。参議院事務総長が十一月二十六日の予算委員会において答弁したように、こんな事例はここ十年ではありませんでした。委員長が職権で事を進めていく、まるで、そこのけそこのけ横山が通るといった委員会運営が続いたのです。
外国人労働者の受入れを拡大する入管法改正案の内容は、この日本で外国人を更に受け入れ、各種の労働に従事してもらう、少子化時代のこの国の骨格を大きく変更する重大な内容です。
今、在留外国人は約二百六十四万人、京都府の人口が約二百五十万人ですから、その存在の重みは想像できるでしょう。外国人労働者は約百二十八万人、これは青森県の人口に匹敵いたします。
政府は、外国人労働者をこれからの五年間で三十四万人受け入れるというのですから、この国の形は徐々に、しかし確実に姿を変えようとしています。したがって、国家百年の計は国会だけではなく国民レベルで議論をしなければならないのです。ところが、衆議院法務委員会での審議はたった四回、実質十四時間三十分のみ、しかも、ここでも全て委員長の職権で委員会が開かれ、挙げ句の果てに採決が強行されました。そして、参議院でも、横山委員長は衆議院の法務委員長に倣って、職権、職権、職権の攻勢でした。
なぜこれほどまでに乱暴な議会運営が行われてきたのでしょうか。それは、どうやら安倍首相に原因があるようです。
時を十月末に開かれた自民党法務部会まで遡ってみましょう。ある自民党のベテラン議員が、何でこんなに急ぐんだと発言したところ、法務官僚が総理の意向ですと発言いたしました。森友や加計と同じかと議員の発言が続いたことを十一月三日の毎日新聞が報じています。
衆議院での強引な採決が安倍首相の外交日程に合わせたものであることは、国会だけでなくメディアでも常識でした。立法府が官邸の下請機関に成り下がった恥ずべき歴史的出来事として記憶に刻まなければなりません。
そして、参議院です。本会議で答弁に立った総理は、なぜか元気がありませんでした。その姿を見ながら、私は心の中で、安倍さんはこの問題にどこまで関心があるんだろうか、ベトナム、インドネシア、中国、タイ、フィリピンなどからやってきた若き技能実習生の悲惨な実情をどこまで知っているんだろうか、法務省が失踪技能実習生から聴き取った調査票を見たことがあるんだろうか、見たのならどんな思いがよぎったんだろうかなどと想像しておりました。
なぜか政府がコピーを認めないために、野党五党二会派の議員は、衆議院、参議院で手分けして、いわゆる個票二千八百七十枚、つまりは二千八百七十人の人々の全てのこれまでの苦悩を手書きで写しました。まさに壮大なる単純労働でした。
その結果、法務省が偽りの報告をしていた驚くべき事実が明らかになったのです。法務省は最低賃金以下は二十二人、〇・八%と公表していましたが、月給と労働時間から時給を計算すると、最低賃金以下は千九百二十七人、六七%もいることが分かりました。
さらに、驚愕すべき実態も明らかになります。
月八十時間以上の過労死ラインレベルの残業をしている実習生が二百八十九人、一〇%もいたのです。法務省の資料では、労働時間が長い、二百三人、七・一%とさらっと書いていますが、実際は過労死ラインレベルの残業をしていたんです。最低賃金以下も過労死ラインレベルの残業も、労基法違反です。法務省は、しかし、違反を知りながら放置をしていたことになります。冗談ではありません。議論の前提は崩れました。
多くの技能実習生が新しい仕組みである特定技能一号に移行することを政府も認めております。同じ過ちを繰り返さない制度保証がないのなら、深刻な人権侵害を繰り返すことは明らかです。対策は、法務省令によって全てこれからです。国会でチェックできない隙間を縫って、悪質ブローカーが暗躍し、若き外国人労働者が人間としてではなく単なる労働力として悲惨な目に遭うことは、技能実習制度の実態からも容易にそう予想できることではありませんか。これでは、親日どころか、嫌日をアジアに広げていくことは確実ではありませんか。
新聞社説でもがらんどうと酷評された法案をそれでも強引に通そうとしてきた横山委員長の責任は、歴史的に重いと断ぜざるを得ません。
今やネットの時代です。こうした過酷な現実は、諸外国に急速に伝えられていきます。例えば、ベトナムから日本に多くの技能実習生が来ていますが、農業、建設の分野では人気が減少しています。天候に左右され、賃金に跳ね返ってくるからです。さらに、加えて、低賃金、長時間労働、パワハラ、セクハラの実態が知られるようになりました。
十一月二十九日のテレビ朝日系「報道ステーション」が注目すべき取材結果を報じています。ベトナム人の日本離れです。番組では、日本のある企業を紹介しています。広島県内のその企業は、ベトナムからの技能実習生約六十人を日本人と同じ待遇で迎えています。ベトナムでの採用を始めて十二年、会社幹部は、最近、有望な人材が集まりにくくなったと言っています。
このままでは日本を選ぶ人はどんどん減る。では、ベトナム人は、日本を希望せずにどこの国に行っているのでしょうか。それは韓国です。今、韓国で働くことを希望するベトナム人が増加しているんです。ベトナムのある研修施設では、日本行きを希望するのが千人に対して韓国行きを希望するのは千三百人、その数は既に日本よりも多いという現実があります。
こうした傾向は、更にこのままでは進んでいくでしょう。なぜでしょうか。研修施設の若者たちは、韓国政府が外国人労働者を大事にしていると聞いているからです。韓国と日本は、外国人受入れの制度において、一体何がそんなに違うんでしょうか。
韓国では、二〇〇四年から外国人労働者を単純労働の担い手として受け入れる雇用許可制を始めました。現在は十六か国と協定を結んでいます。日本の技能実習制度とは違い、国が直接の窓口となって受け入れ、働き手の負担は渡航費のみ。国の基準をクリアした企業だけがこの制度を利用して外国人労働者を雇い入れることが許され、業種ごとの受入れ数は毎年政府がコントロールしております。家族の帯同はできません。永住権も認めておりません。
仁川市のある企業では、外国人労働者のために千五百万円を掛けて寮を整備したそうです。インターネット完備はもちろん、一人部屋の立派な施設です。従業員のための食堂もあり、寮と食堂の費用は会社が負担しております。月給は日本円にして二十五万円から三十万円ほど。この会社で働く三十二歳のベトナム人は、言葉の分からない私たちを厚遇してくれて、会社には感謝していると話しております。
日本で働く技能実習生がこれを見たら、同じ外国人労働者の扱いとは思えないことにきっと驚くことでしょう。このような扱いを受けている技能実習生が日本にどれだけいるでしょうか。
韓国の企業がこれほどまでに外国人労働者を厚遇するのは理由があります。それは、韓国の雇用許可制が自己都合での転職を三回まで許しているからです。外国人労働者たちは、SNSで情報交換し、給与や福利厚生が悪いとすぐにほかの会社へ転職してしまいます。企業は、辞められたら困るから、彼らを厚遇するんです。
日本の技能実習制度は、国同士が窓口ではなく、送り出しも受入れも民間です。悪質なブローカーによって、送り出しの時点で多額の借金を背負うケースもあります。原則として転職はできないため、受入れ企業に不満があったり、パワハラ、セクハラを受けていても、会社を辞めることができません。会社を辞めると、国へ帰らなければならないからです。
深刻な事態、今から皆さん聞いてください。
昨日の審議で……
この発言だけを見る →私は、立憲民主党・民友会、国民民主党・新緑風会、共産党、希望の会、沖縄の風の各会派を代表して、ただいま議題となりました横山信一法務委員長解任決議案について、怒りを持ってその趣旨の提案をさせていただきます。
横山委員長は就任挨拶で、本委員会の公正かつ円満な運営に努め、その重責を果たしてまいりたいと存じますと高らかに表明されました。言葉だけ聞いていれば、至極真っ当な内容であります。しかし、見るからに円満な横山委員長の言うこととやることは、月とスッポン、鯨とイワシ、ちょうちんに釣鐘、全く比較にならない代物でした。私は、横山委員長の行動を目の当たりにして、正直に言って、いぶかるしかありませんでした。その御発言は一体何だったのか。本気なのか、それとも与えられた役割を演じているだけなのか、本心を推し量ることはできませんが、行為の意味は与野党を問わず鮮明です。
こんな東北弁を思い出しました。政治家の言葉は池の水さ書えた文字と同じ事、言った傍からすぐ消えでぐっちゃ、井上ひさしさんの「吉里吉里人」という小説の中にある岩手県民の印象的なせりふです。政治家の言葉は池の水で書いた文字のように言った途端にすぐ消えていくというのです。皮肉であり、庶民の思いでもあります。そうあってはならない、それは私も含めた政治家に対する厳しい戒めです。もちろん今は、横山委員長にこの言葉をお届けしたい。
委員会は、与野党合意を前提に円満に運営していくものです。よしんば合意がない場合に委員長が職権で事を決することがあるのを否定するものではありません。
しかし、委員長がなさってきたことは、その横山スマイルで、最初の委員会開催から職権、職権、職権の連続、採決を押し通そうとする、昨日の理事会も委員会開催も職権でした。言葉を換えれば、権力の一方的行使です。与野党の合意のまま、職権で理事懇、理事会、委員会を何度も立てる。定時定刻のない時間に委員会を開会する。就任挨拶とは真逆な対応、強引な委員会運営ばかり行ってきたのが、職権委員長の名をほしいままにする横山信一さんなのでした。こんなことなら、与野党の協議など最初から要らないじゃないですか。
まず驚いたのは、法務委員会のしょっぱなです。会期末でもない時期に、対決法案でもない給与法の趣旨説明のための委員会を職権で立てて強引に開会するなど、議会の先例を無視した、信じられない前代未聞の暴挙を平然と行ったのでした。参議院事務総長が十一月二十六日の予算委員会において答弁したように、こんな事例はここ十年ではありませんでした。委員長が職権で事を進めていく、まるで、そこのけそこのけ横山が通るといった委員会運営が続いたのです。
外国人労働者の受入れを拡大する入管法改正案の内容は、この日本で外国人を更に受け入れ、各種の労働に従事してもらう、少子化時代のこの国の骨格を大きく変更する重大な内容です。
今、在留外国人は約二百六十四万人、京都府の人口が約二百五十万人ですから、その存在の重みは想像できるでしょう。外国人労働者は約百二十八万人、これは青森県の人口に匹敵いたします。
政府は、外国人労働者をこれからの五年間で三十四万人受け入れるというのですから、この国の形は徐々に、しかし確実に姿を変えようとしています。したがって、国家百年の計は国会だけではなく国民レベルで議論をしなければならないのです。ところが、衆議院法務委員会での審議はたった四回、実質十四時間三十分のみ、しかも、ここでも全て委員長の職権で委員会が開かれ、挙げ句の果てに採決が強行されました。そして、参議院でも、横山委員長は衆議院の法務委員長に倣って、職権、職権、職権の攻勢でした。
なぜこれほどまでに乱暴な議会運営が行われてきたのでしょうか。それは、どうやら安倍首相に原因があるようです。
時を十月末に開かれた自民党法務部会まで遡ってみましょう。ある自民党のベテラン議員が、何でこんなに急ぐんだと発言したところ、法務官僚が総理の意向ですと発言いたしました。森友や加計と同じかと議員の発言が続いたことを十一月三日の毎日新聞が報じています。
衆議院での強引な採決が安倍首相の外交日程に合わせたものであることは、国会だけでなくメディアでも常識でした。立法府が官邸の下請機関に成り下がった恥ずべき歴史的出来事として記憶に刻まなければなりません。
そして、参議院です。本会議で答弁に立った総理は、なぜか元気がありませんでした。その姿を見ながら、私は心の中で、安倍さんはこの問題にどこまで関心があるんだろうか、ベトナム、インドネシア、中国、タイ、フィリピンなどからやってきた若き技能実習生の悲惨な実情をどこまで知っているんだろうか、法務省が失踪技能実習生から聴き取った調査票を見たことがあるんだろうか、見たのならどんな思いがよぎったんだろうかなどと想像しておりました。
なぜか政府がコピーを認めないために、野党五党二会派の議員は、衆議院、参議院で手分けして、いわゆる個票二千八百七十枚、つまりは二千八百七十人の人々の全てのこれまでの苦悩を手書きで写しました。まさに壮大なる単純労働でした。
その結果、法務省が偽りの報告をしていた驚くべき事実が明らかになったのです。法務省は最低賃金以下は二十二人、〇・八%と公表していましたが、月給と労働時間から時給を計算すると、最低賃金以下は千九百二十七人、六七%もいることが分かりました。
さらに、驚愕すべき実態も明らかになります。
月八十時間以上の過労死ラインレベルの残業をしている実習生が二百八十九人、一〇%もいたのです。法務省の資料では、労働時間が長い、二百三人、七・一%とさらっと書いていますが、実際は過労死ラインレベルの残業をしていたんです。最低賃金以下も過労死ラインレベルの残業も、労基法違反です。法務省は、しかし、違反を知りながら放置をしていたことになります。冗談ではありません。議論の前提は崩れました。
多くの技能実習生が新しい仕組みである特定技能一号に移行することを政府も認めております。同じ過ちを繰り返さない制度保証がないのなら、深刻な人権侵害を繰り返すことは明らかです。対策は、法務省令によって全てこれからです。国会でチェックできない隙間を縫って、悪質ブローカーが暗躍し、若き外国人労働者が人間としてではなく単なる労働力として悲惨な目に遭うことは、技能実習制度の実態からも容易にそう予想できることではありませんか。これでは、親日どころか、嫌日をアジアに広げていくことは確実ではありませんか。
新聞社説でもがらんどうと酷評された法案をそれでも強引に通そうとしてきた横山委員長の責任は、歴史的に重いと断ぜざるを得ません。
今やネットの時代です。こうした過酷な現実は、諸外国に急速に伝えられていきます。例えば、ベトナムから日本に多くの技能実習生が来ていますが、農業、建設の分野では人気が減少しています。天候に左右され、賃金に跳ね返ってくるからです。さらに、加えて、低賃金、長時間労働、パワハラ、セクハラの実態が知られるようになりました。
十一月二十九日のテレビ朝日系「報道ステーション」が注目すべき取材結果を報じています。ベトナム人の日本離れです。番組では、日本のある企業を紹介しています。広島県内のその企業は、ベトナムからの技能実習生約六十人を日本人と同じ待遇で迎えています。ベトナムでの採用を始めて十二年、会社幹部は、最近、有望な人材が集まりにくくなったと言っています。
このままでは日本を選ぶ人はどんどん減る。では、ベトナム人は、日本を希望せずにどこの国に行っているのでしょうか。それは韓国です。今、韓国で働くことを希望するベトナム人が増加しているんです。ベトナムのある研修施設では、日本行きを希望するのが千人に対して韓国行きを希望するのは千三百人、その数は既に日本よりも多いという現実があります。
こうした傾向は、更にこのままでは進んでいくでしょう。なぜでしょうか。研修施設の若者たちは、韓国政府が外国人労働者を大事にしていると聞いているからです。韓国と日本は、外国人受入れの制度において、一体何がそんなに違うんでしょうか。
韓国では、二〇〇四年から外国人労働者を単純労働の担い手として受け入れる雇用許可制を始めました。現在は十六か国と協定を結んでいます。日本の技能実習制度とは違い、国が直接の窓口となって受け入れ、働き手の負担は渡航費のみ。国の基準をクリアした企業だけがこの制度を利用して外国人労働者を雇い入れることが許され、業種ごとの受入れ数は毎年政府がコントロールしております。家族の帯同はできません。永住権も認めておりません。
仁川市のある企業では、外国人労働者のために千五百万円を掛けて寮を整備したそうです。インターネット完備はもちろん、一人部屋の立派な施設です。従業員のための食堂もあり、寮と食堂の費用は会社が負担しております。月給は日本円にして二十五万円から三十万円ほど。この会社で働く三十二歳のベトナム人は、言葉の分からない私たちを厚遇してくれて、会社には感謝していると話しております。
日本で働く技能実習生がこれを見たら、同じ外国人労働者の扱いとは思えないことにきっと驚くことでしょう。このような扱いを受けている技能実習生が日本にどれだけいるでしょうか。
韓国の企業がこれほどまでに外国人労働者を厚遇するのは理由があります。それは、韓国の雇用許可制が自己都合での転職を三回まで許しているからです。外国人労働者たちは、SNSで情報交換し、給与や福利厚生が悪いとすぐにほかの会社へ転職してしまいます。企業は、辞められたら困るから、彼らを厚遇するんです。
日本の技能実習制度は、国同士が窓口ではなく、送り出しも受入れも民間です。悪質なブローカーによって、送り出しの時点で多額の借金を背負うケースもあります。原則として転職はできないため、受入れ企業に不満があったり、パワハラ、セクハラを受けていても、会社を辞めることができません。会社を辞めると、国へ帰らなければならないからです。
深刻な事態、今から皆さん聞いてください。
昨日の審議で……
伊
有
有田芳生#9
○有田芳生君(続) 更に新しい悲惨な現実が明らかになりました。ヤジあなたも深刻な現実を聞くべきだ。
三年分の技能実習生たちの死亡事案一覧です。夢を持ち、日本にやってきた彼らは……
この発言だけを見る →三年分の技能実習生たちの死亡事案一覧です。夢を持ち、日本にやってきた彼らは……
伊
有
有田芳生#11
○有田芳生君(続) 判明しているだけで六十九人、日本国内で亡くなっています。一覧には、自殺、凍死、溺死、急性心筋梗塞、くも膜下出血など、異常な死亡原因の数々が並びます。
この発言だけを見る →伊
有
有田芳生#13
○有田芳生君(続) 法務省が発表した文書です。
聞いてください。一人一人の外国人労働者が、この日本にやってきて、どのように大変な思いをして、苦しい思いをしてこの日本で亡くなっていかざるを得なかったのか、あなたたちはその現実を知らないだろう。
この発言だけを見る →聞いてください。一人一人の外国人労働者が、この日本にやってきて、どのように大変な思いをして、苦しい思いをしてこの日本で亡くなっていかざるを得なかったのか、あなたたちはその現実を知らないだろう。
伊
有
有田芳生#15
○有田芳生君(続) ベトナム、二十二歳、男、就寝中にて死亡、不詳の内因死。中国、三十六歳、男、溺死。ヤジあなたはしっかりこういう現実を知りなさい。モンゴル、二十七歳、男、自宅で首をつって死亡。ベトナム、二十二歳、男、溺死。ヤジあなたが知らない事実を知りなさい。中国、二十八歳、男、凍死。ベトナム、二十一歳、女、低酸素脳症。中国、二十三歳、男、くも膜下出血。中国、三十三歳、溺死。
こんなことが、六十九人、この三年間に明らかになっていながら……
この発言だけを見る →こんなことが、六十九人、この三年間に明らかになっていながら……
伊
有
有田芳生#17
○有田芳生君(続) 法務省も与党も自民党も明らかにしてこなかった。あなた方に人間の苦しみや悲しみが分かるのか。
日本の、しかし、これらの詳しい死亡の背景や責任の所在は全く明らかになっておりません。これは、ただの六十九件の死亡事案ではありません。ここには六十九人一人一人のあなたと同じ人生があるんだ。
二十代のあるベトナム人男性は、去年の十月、両親を助けたい一心でベトナムの送り出し機関に百万円ほどの借金をして日本にやってきました。ミスをしては殴られ、仕事を変えたいと要望しても受入れ機関に聞き入れてもらえませんでした。彼は、七月に神奈川県内の河川敷で首をつって自殺をしました。
遺書にはこうあります。遺書を聞いてください。ヤジ皆さん、遺書を聞いてください。日本を愛して、日本で働いた若者たちが自ら命を絶って遺書を残した。
遺書にはこうあります。周りの環境がとてもひどいです、彼らは僕がどれぐらい頑張っているか全く分かってくれません、軽蔑されていません、お父さんとお母さんに教わったとおり強い人間になることを目指しましたが、もうその志は消えました、毎日孤独感をかみしめています。こんな悲痛な言葉がつづられています。遺書は、お父さん、お母さん、僕は怖いです、意味もない人生をずっと生きることに恐怖感を抱いています、本当にごめんなさい、でももう遅いです、さようなら。
それで自ら命を絶ちました。そういう若者たちが今全国各地に、日本のために働いているんです。これほど問題が山積する技能実習制度を見直さないまま、新たな外国人労働者の受入れ制度を急いでつくる必要はありません。
日本テレビと読売新聞が十一月二十五日に配信した世論調査の結果では……
この発言だけを見る →日本の、しかし、これらの詳しい死亡の背景や責任の所在は全く明らかになっておりません。これは、ただの六十九件の死亡事案ではありません。ここには六十九人一人一人のあなたと同じ人生があるんだ。
二十代のあるベトナム人男性は、去年の十月、両親を助けたい一心でベトナムの送り出し機関に百万円ほどの借金をして日本にやってきました。ミスをしては殴られ、仕事を変えたいと要望しても受入れ機関に聞き入れてもらえませんでした。彼は、七月に神奈川県内の河川敷で首をつって自殺をしました。
遺書にはこうあります。遺書を聞いてください。ヤジ皆さん、遺書を聞いてください。日本を愛して、日本で働いた若者たちが自ら命を絶って遺書を残した。
遺書にはこうあります。周りの環境がとてもひどいです、彼らは僕がどれぐらい頑張っているか全く分かってくれません、軽蔑されていません、お父さんとお母さんに教わったとおり強い人間になることを目指しましたが、もうその志は消えました、毎日孤独感をかみしめています。こんな悲痛な言葉がつづられています。遺書は、お父さん、お母さん、僕は怖いです、意味もない人生をずっと生きることに恐怖感を抱いています、本当にごめんなさい、でももう遅いです、さようなら。
それで自ら命を絶ちました。そういう若者たちが今全国各地に、日本のために働いているんです。これほど問題が山積する技能実習制度を見直さないまま、新たな外国人労働者の受入れ制度を急いでつくる必要はありません。
日本テレビと読売新聞が十一月二十五日に配信した世論調査の結果では……
伊
有
有田芳生#19
○有田芳生君(続) 今の臨時国会での成立にこだわらず議論する、七三%、廃案にする、一四%、今の臨時国会で成立させるは僅か九%しかありませんでした。
残念ながら、横山信一委員長は、この精神を守っているとは言えません。
以上、良識の府である参議院の……
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以上、良識の府である参議院の……
伊
有
有田芳生#21
○有田芳生君(続) 与野党議員の皆様に、横山信一委員長解任決議案の趣旨をるる、三分の一ですが、申し上げてまいりました。
ここに賛同をお願いし、私の趣旨弁明とさせていただきます。
どうも御清聴ありがとうございました。拍手
─────────────
この発言だけを見る →ここに賛同をお願いし、私の趣旨弁明とさせていただきます。
どうも御清聴ありがとうございました。拍手
─────────────
伊
福
福岡資麿#23
○福岡資麿君 自由民主党の福岡資麿です。
私は、自民・公明を代表し、ただいま議題となりました横山信一法務委員長解任決議案に断固反対する立場から討論をいたします。
現在、法務委員会で議論されている出入国管理法は、人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野に属する一定の専門性、技能を有する外国人の受入れを図るため、現行の専門的、技術的分野における外国人の受入れ制度を拡充するなど、人手不足が深刻化する我が国において、丁寧かつ円滑な審議の上、早急に成立させる必要があります。
横山委員長は、大学院で学んだ水産学の知識を生かして北海道の水産試験場で御活躍された後、道議会議員を務められ、地域の基幹産業である水産業の振興などにも取り組まれましたが、参議院議員になられてからも、参議院災害対策特別委員長や総務委員長として、少数会派の方々の主張にもしっかり耳を傾け、中立公正、丁寧かつ円満な委員会運営に努めてこられました。
また、現場の実情を見ていない政策には厳しく意見される一方、現場の声をつぶさにくみ上げた政策の実現に全力で取り組まれるという、常に地域目線、現場目線を大切にする姿勢で政治に当たってこられました。北海道胆振東部地震の際にも、精力的に被災地に入られ、被災者の心に寄り添うなど、国民目線に立った方であることは言うまでもありません。
法務委員長就任後も、横山委員長は、極めて丁寧かつ充実した審議の円満な実現に尽力してこられました。
野党のかねてからの強い要望でありました総理出席の本会議審議を実現させたことに加え、委員会でも三名の参考人から本法案に対する意見を聴取し、衆議院を大幅に上回る審議時間を確保いたしました。参議院では対案が提出されましたが、政府が提出した法案も含めて十分な審議時間が確保されています。
野党からの強い要望を踏まえ、衆議院では行っていない日本語学校への現場視察を通じ、外国人との共生に向けて努力を重ねている地域や外国人の就労環境、生活の実情も直接把握し、さらに、与野党合意の上で、総理出席で委員会審議を行いました。
いずれも、横山委員長の人柄と丁寧な姿勢があったからこそ実現したものであります。
これまでの審議を通じて、政府基本方針や分野別方針、法務省令に委ねている受入れ見込み数など、具体的な制度の運用等についても政府から丁寧な説明がなされてきたところです。
新たな外国人材の受入れ拡大に伴う地域や社会保障への影響などについても、社会保障制度、日本語教育を含む教育制度の在り方について検討を進め、外国人との共生社会の実現に向けた環境整備をしっかりと進めていくことも確認されています。これも横山委員長の公正中立かつ丁寧な委員会運営の下、充実した審議が実現できたからこそであります。
その上で、審議が尽くされたとの判断の下、採決を行うことは、委員長の職責として当然のことであります。横山委員長には全く瑕疵はなく、解任される理由はどこにもありません。参議院らしく審議が整然と行われたのは、横山委員長の冷静かつ丁寧な委員会運営のたまものであります。
以上申し上げましたように、一部野党による理由なき本決議案の提出は全く容認することができず、直ちに退けられるべきであります。横山委員長には、引き続き、公平中立かつ円滑な委員会運営をお願いしつつ、解任決議案に断固反対であることをお伝えし、私の討論を終わります。拍手
この発言だけを見る →私は、自民・公明を代表し、ただいま議題となりました横山信一法務委員長解任決議案に断固反対する立場から討論をいたします。
現在、法務委員会で議論されている出入国管理法は、人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野に属する一定の専門性、技能を有する外国人の受入れを図るため、現行の専門的、技術的分野における外国人の受入れ制度を拡充するなど、人手不足が深刻化する我が国において、丁寧かつ円滑な審議の上、早急に成立させる必要があります。
横山委員長は、大学院で学んだ水産学の知識を生かして北海道の水産試験場で御活躍された後、道議会議員を務められ、地域の基幹産業である水産業の振興などにも取り組まれましたが、参議院議員になられてからも、参議院災害対策特別委員長や総務委員長として、少数会派の方々の主張にもしっかり耳を傾け、中立公正、丁寧かつ円満な委員会運営に努めてこられました。
また、現場の実情を見ていない政策には厳しく意見される一方、現場の声をつぶさにくみ上げた政策の実現に全力で取り組まれるという、常に地域目線、現場目線を大切にする姿勢で政治に当たってこられました。北海道胆振東部地震の際にも、精力的に被災地に入られ、被災者の心に寄り添うなど、国民目線に立った方であることは言うまでもありません。
法務委員長就任後も、横山委員長は、極めて丁寧かつ充実した審議の円満な実現に尽力してこられました。
野党のかねてからの強い要望でありました総理出席の本会議審議を実現させたことに加え、委員会でも三名の参考人から本法案に対する意見を聴取し、衆議院を大幅に上回る審議時間を確保いたしました。参議院では対案が提出されましたが、政府が提出した法案も含めて十分な審議時間が確保されています。
野党からの強い要望を踏まえ、衆議院では行っていない日本語学校への現場視察を通じ、外国人との共生に向けて努力を重ねている地域や外国人の就労環境、生活の実情も直接把握し、さらに、与野党合意の上で、総理出席で委員会審議を行いました。
いずれも、横山委員長の人柄と丁寧な姿勢があったからこそ実現したものであります。
これまでの審議を通じて、政府基本方針や分野別方針、法務省令に委ねている受入れ見込み数など、具体的な制度の運用等についても政府から丁寧な説明がなされてきたところです。
新たな外国人材の受入れ拡大に伴う地域や社会保障への影響などについても、社会保障制度、日本語教育を含む教育制度の在り方について検討を進め、外国人との共生社会の実現に向けた環境整備をしっかりと進めていくことも確認されています。これも横山委員長の公正中立かつ丁寧な委員会運営の下、充実した審議が実現できたからこそであります。
その上で、審議が尽くされたとの判断の下、採決を行うことは、委員長の職責として当然のことであります。横山委員長には全く瑕疵はなく、解任される理由はどこにもありません。参議院らしく審議が整然と行われたのは、横山委員長の冷静かつ丁寧な委員会運営のたまものであります。
以上申し上げましたように、一部野党による理由なき本決議案の提出は全く容認することができず、直ちに退けられるべきであります。横山委員長には、引き続き、公平中立かつ円滑な委員会運営をお願いしつつ、解任決議案に断固反対であることをお伝えし、私の討論を終わります。拍手
伊
真
真山勇一#25
○真山勇一君 立憲民主党・民友会の真山勇一です。
会派を代表して、参議院法務委員長横山信一君の解任決議案に賛成の立場から討論させていただきます。
法務委員会に付託された出入国管理法等改正案は、空前の欠陥法案だと言われています。それどころか、欠陥があるとかないとかいう以前に、そもそも法案の体すら成していないことは、先ほどの有田議員の趣旨説明で明らかでしょう。合理的な立法事実は全く示されないのに、導入される外国人の数は事実上、青天井。法務省が自由に決定できます。しかし、制度の運用についてのほとんど全てをこれから決めると開き直る始末です。これでは、法案というより、まるで法務大臣への白紙委任状です。
横山信一委員長、いや、この場にいらっしゃる法案に賛成の皆さんは、新たに明らかになった六十九人の技能実習生の死をどう考えていらっしゃるんでしょうか。
特定技能に先行する技能実習制度は深刻な人権侵害を生み続け、国際社会から厳しく批判されています。しかし、法務省は、これについて分析も反省も改善の成果も一切示していません。野党の強い求めに応じて法務省は失踪した実習生の聴取票を渋々開示しましたが、それは、手書きで書き写せという嫌がらせ付きでした。それもそのはず、この聴取票からは、最低賃金以下という違法行為で酷使された実習生が六七%もいたという実態が明らかになりました。
法務省は最低賃金割れは〇・八%以下としていましたが、もし実態を把握した上でそう言っていたなら、法秩序を守るべき法務省が、人権侵害、違反行為、犯罪行為を隠蔽、偽装していたことになります。実態調査をしていなかったのであれば、途方もない怠慢です。どうして、こうやって法務省に日本社会の未来と外国人の人生を白紙委任できるんでしょうか。
総理入りの審議をしても、駄目なものが更に駄目だと明らかになっただけの話であり、採決の環境は全く整っていません。横山委員長がすべきは、採決の強行ではなく、更なる熟議を求めることです。
横山委員長の強行的な委員会運営は限度を超えています。これも先ほど有田議員が説明しましたが、この臨時国会では、徹頭徹尾、与野党の合意もないのに委員会の開催が強行されてきました。十一月十三日の所信的挨拶の聴取、十五日の所信的挨拶を受けての質疑、二十日の給与法二法案の趣旨説明、そして、二十二日の給与法の質疑、採決までの全てにわたって、与野党理事の合意より前に、委員長の職権によって開催が決定されました。
これらの審議日程に野党は全く反対していませんでした。それなのに、冒頭から国会の慣行を踏みにじる委員会運営を強行したことは全く理解できません。野党側を挑発して早めに委員長の解任動議を提出させ、会期末の攻防が来るまでに、いわゆるスーパー委員長になりたかったのでしょうか。いずれにせよ、常軌を逸しています。
そして、入管法改正案が本会議で強行的に審議入りした後も、十二月四日には議員立法による改正案の趣旨説明及び質疑、五日の参考人質疑、そして、昨日も採決を強行しようとしたとしか思えない委員会運営と、与党側は、徹頭徹尾、野党理事との合意を求めることなく、横山委員長はただただ強行的に職権を発動し続けようとしました。
法務委員会では、このような強行的な運営が行われたのは現行憲法下では初めてです。これほど国会の先例や慣行、また合意を踏みにじった強行的な委員会の運営は、憲政史上初めてのことではないでしょうか。
私は、参議院議員になってから長い間、法務委員会に身を置かせていただきました。理事、筆頭理事も務め、法務委員会における特別の慣行や申合せを大切に委員会の運営をする場面を経験してまいりました。法務委員会では、ずっと、審議日程は与野党が合意して決めることが鉄則とされてきたのです。この良き慣例は、これまでの議事録にしっかりと残されています。
ごくまれに強行採決が行われたときには、いずれも大問題となりました。覚えておられるでしょうか。平成十一年の第百四十五回国会における通信傍受法案も職権で採決が強行され、大変な問題となりました。また、平成十五年六月三日、第百五十六国会の参議院法務委員会では、心神喪失等医療観察法案の採決が強行的に行われましたが、当時の魚住裕一郎委員長は、その後、六月二十六日の法務委員会において、強行採決に至った経緯を反省され、与野党合意を図り、公明正大な委員会運営を努めてまいりたいと特別に委員長発言をされました。代々、法務委員長のポストを独占されてきた公明党の皆さんは、このことは重々御承知のことだと思います。
しかしながら、公明党出身の法務委員長は、安倍政権下において悪い方に大きく豹変されたようです。昨年の共謀罪法案、いわゆるテロ等準備罪法案の審議でも職権が連発され、採決に当たっては、更なる熟議を求める国民の広範な反対を押し切って、中間報告方式で本会議において強行採決をされました。そして、この国会においては、与野党の意見が何も対立していないのに、審議の始まった冒頭から、徹頭徹尾、職権による委員会運営が強行され続けてきたのです。先人たちが築き上げてきた先例、慣行、合意は粉々に打ち砕かれ、法務委員会は多数派が少数派を圧殺する場になってしまったようです。
基本法を担当し、法秩序の維持と人権の擁護を所管する法務委員会では、規範遵守に重い責任があるのは当然です。基本的人権や基本法に関する問題が数の論理で押し切られ、強い者の力で強行されるなら、国家の法秩序はゆがめられ、取り返しの付かない恐ろしい人権侵害が発生するかもしれません。それゆえにこそ、法務委員長は職権での強行採決を厳に慎んできましたが、その良き慣例は今葬り去られようとしています。これを絶対に先例にしてはなりません。
十九世紀のイギリスのジャーナリスト、思想家として知られるウォルター・バジョットは、議論による統治を近代の指標としました。議論による統治があって初めて同意による統治が可能になり、民主主義が成立すると言われています。力の強い者が弱い者を、多数派が少数派を抑え込もうとすれば、社会は常に亀裂と分断を生じ、国家の安定と秩序は維持できなくなります。
議会は、多数決で物事を決めるだけの機関ではなく、様々な立場の人々が様々に議論をし、お互いに同意できるかどうかを探る場ではないのでしょうか。多数派は、常に正義なのではありません。むしろ、歴史はその逆の事例を多く示しています。力が弱く数が少ない人々がしばしば弾圧され権利を侵害されるということは、公明党の皆さんこそよく御存じでしょう。だからこそ、議論による統治、同意による統治が大切なのです。
万が一、国家が間違った方向に進んだとしても、多様な議論を議事録に残しておけば、後から検証して軌道修正することが可能になります。これが議会制民主主義の最も重要な機能の一つではないでしょうか。多くの国が議会における議論を制度的に担保し、国民の間に同意の仕組みをつくり出すために膨大な犠牲を払ってきました。我が国でも、近代民主主義の確立を目指した明治以降の憲政の歴史に連綿として先人たちが築き上げてきたのが国会における先例、慣行、合意なのです。
とても残念なことですが、この憲政の歴史に、横山委員長、あなたは重大な汚点を残しました。憲法をないがしろにし、国会の先例、慣行、合意を根底から破壊したという意味で、委員長を解任されるだけでなく、議員辞職にも値すると私は考えています。
与党の皆さん、特に公明党の皆さんに申し上げます。
今、皆さんは数の力を得て、傍若無人、慢心の絶頂にあるかもしれません。しかし、将来のどこかで皆さんが少数派に転落したとき、そして、そのときの世の中が間違った熱狂に包まれたとき、皆さんを守り、皆さんの支持者を守るのは、先人たちが築いてきた国会の先例、慣行、そして合意なのです。
将来に禍根を残すことのないように、ここは賢明に解任決議案に賛成なさるよう強くお勧めして、私の賛成討論を終わります。
ありがとうございました。拍手
この発言だけを見る →会派を代表して、参議院法務委員長横山信一君の解任決議案に賛成の立場から討論させていただきます。
法務委員会に付託された出入国管理法等改正案は、空前の欠陥法案だと言われています。それどころか、欠陥があるとかないとかいう以前に、そもそも法案の体すら成していないことは、先ほどの有田議員の趣旨説明で明らかでしょう。合理的な立法事実は全く示されないのに、導入される外国人の数は事実上、青天井。法務省が自由に決定できます。しかし、制度の運用についてのほとんど全てをこれから決めると開き直る始末です。これでは、法案というより、まるで法務大臣への白紙委任状です。
横山信一委員長、いや、この場にいらっしゃる法案に賛成の皆さんは、新たに明らかになった六十九人の技能実習生の死をどう考えていらっしゃるんでしょうか。
特定技能に先行する技能実習制度は深刻な人権侵害を生み続け、国際社会から厳しく批判されています。しかし、法務省は、これについて分析も反省も改善の成果も一切示していません。野党の強い求めに応じて法務省は失踪した実習生の聴取票を渋々開示しましたが、それは、手書きで書き写せという嫌がらせ付きでした。それもそのはず、この聴取票からは、最低賃金以下という違法行為で酷使された実習生が六七%もいたという実態が明らかになりました。
法務省は最低賃金割れは〇・八%以下としていましたが、もし実態を把握した上でそう言っていたなら、法秩序を守るべき法務省が、人権侵害、違反行為、犯罪行為を隠蔽、偽装していたことになります。実態調査をしていなかったのであれば、途方もない怠慢です。どうして、こうやって法務省に日本社会の未来と外国人の人生を白紙委任できるんでしょうか。
総理入りの審議をしても、駄目なものが更に駄目だと明らかになっただけの話であり、採決の環境は全く整っていません。横山委員長がすべきは、採決の強行ではなく、更なる熟議を求めることです。
横山委員長の強行的な委員会運営は限度を超えています。これも先ほど有田議員が説明しましたが、この臨時国会では、徹頭徹尾、与野党の合意もないのに委員会の開催が強行されてきました。十一月十三日の所信的挨拶の聴取、十五日の所信的挨拶を受けての質疑、二十日の給与法二法案の趣旨説明、そして、二十二日の給与法の質疑、採決までの全てにわたって、与野党理事の合意より前に、委員長の職権によって開催が決定されました。
これらの審議日程に野党は全く反対していませんでした。それなのに、冒頭から国会の慣行を踏みにじる委員会運営を強行したことは全く理解できません。野党側を挑発して早めに委員長の解任動議を提出させ、会期末の攻防が来るまでに、いわゆるスーパー委員長になりたかったのでしょうか。いずれにせよ、常軌を逸しています。
そして、入管法改正案が本会議で強行的に審議入りした後も、十二月四日には議員立法による改正案の趣旨説明及び質疑、五日の参考人質疑、そして、昨日も採決を強行しようとしたとしか思えない委員会運営と、与党側は、徹頭徹尾、野党理事との合意を求めることなく、横山委員長はただただ強行的に職権を発動し続けようとしました。
法務委員会では、このような強行的な運営が行われたのは現行憲法下では初めてです。これほど国会の先例や慣行、また合意を踏みにじった強行的な委員会の運営は、憲政史上初めてのことではないでしょうか。
私は、参議院議員になってから長い間、法務委員会に身を置かせていただきました。理事、筆頭理事も務め、法務委員会における特別の慣行や申合せを大切に委員会の運営をする場面を経験してまいりました。法務委員会では、ずっと、審議日程は与野党が合意して決めることが鉄則とされてきたのです。この良き慣例は、これまでの議事録にしっかりと残されています。
ごくまれに強行採決が行われたときには、いずれも大問題となりました。覚えておられるでしょうか。平成十一年の第百四十五回国会における通信傍受法案も職権で採決が強行され、大変な問題となりました。また、平成十五年六月三日、第百五十六国会の参議院法務委員会では、心神喪失等医療観察法案の採決が強行的に行われましたが、当時の魚住裕一郎委員長は、その後、六月二十六日の法務委員会において、強行採決に至った経緯を反省され、与野党合意を図り、公明正大な委員会運営を努めてまいりたいと特別に委員長発言をされました。代々、法務委員長のポストを独占されてきた公明党の皆さんは、このことは重々御承知のことだと思います。
しかしながら、公明党出身の法務委員長は、安倍政権下において悪い方に大きく豹変されたようです。昨年の共謀罪法案、いわゆるテロ等準備罪法案の審議でも職権が連発され、採決に当たっては、更なる熟議を求める国民の広範な反対を押し切って、中間報告方式で本会議において強行採決をされました。そして、この国会においては、与野党の意見が何も対立していないのに、審議の始まった冒頭から、徹頭徹尾、職権による委員会運営が強行され続けてきたのです。先人たちが築き上げてきた先例、慣行、合意は粉々に打ち砕かれ、法務委員会は多数派が少数派を圧殺する場になってしまったようです。
基本法を担当し、法秩序の維持と人権の擁護を所管する法務委員会では、規範遵守に重い責任があるのは当然です。基本的人権や基本法に関する問題が数の論理で押し切られ、強い者の力で強行されるなら、国家の法秩序はゆがめられ、取り返しの付かない恐ろしい人権侵害が発生するかもしれません。それゆえにこそ、法務委員長は職権での強行採決を厳に慎んできましたが、その良き慣例は今葬り去られようとしています。これを絶対に先例にしてはなりません。
十九世紀のイギリスのジャーナリスト、思想家として知られるウォルター・バジョットは、議論による統治を近代の指標としました。議論による統治があって初めて同意による統治が可能になり、民主主義が成立すると言われています。力の強い者が弱い者を、多数派が少数派を抑え込もうとすれば、社会は常に亀裂と分断を生じ、国家の安定と秩序は維持できなくなります。
議会は、多数決で物事を決めるだけの機関ではなく、様々な立場の人々が様々に議論をし、お互いに同意できるかどうかを探る場ではないのでしょうか。多数派は、常に正義なのではありません。むしろ、歴史はその逆の事例を多く示しています。力が弱く数が少ない人々がしばしば弾圧され権利を侵害されるということは、公明党の皆さんこそよく御存じでしょう。だからこそ、議論による統治、同意による統治が大切なのです。
万が一、国家が間違った方向に進んだとしても、多様な議論を議事録に残しておけば、後から検証して軌道修正することが可能になります。これが議会制民主主義の最も重要な機能の一つではないでしょうか。多くの国が議会における議論を制度的に担保し、国民の間に同意の仕組みをつくり出すために膨大な犠牲を払ってきました。我が国でも、近代民主主義の確立を目指した明治以降の憲政の歴史に連綿として先人たちが築き上げてきたのが国会における先例、慣行、合意なのです。
とても残念なことですが、この憲政の歴史に、横山委員長、あなたは重大な汚点を残しました。憲法をないがしろにし、国会の先例、慣行、合意を根底から破壊したという意味で、委員長を解任されるだけでなく、議員辞職にも値すると私は考えています。
与党の皆さん、特に公明党の皆さんに申し上げます。
今、皆さんは数の力を得て、傍若無人、慢心の絶頂にあるかもしれません。しかし、将来のどこかで皆さんが少数派に転落したとき、そして、そのときの世の中が間違った熱狂に包まれたとき、皆さんを守り、皆さんの支持者を守るのは、先人たちが築いてきた国会の先例、慣行、そして合意なのです。
将来に禍根を残すことのないように、ここは賢明に解任決議案に賛成なさるよう強くお勧めして、私の賛成討論を終わります。
ありがとうございました。拍手
伊
櫻
櫻井充#27
○櫻井充君 国民民主党・新緑風会の櫻井充です。
私は、国民民主党・新緑風会を代表いたしまして、ただいま議題となりました横山信一法務委員会委員長の解任決議に対して、賛成の立場で討論を行わさせていただきます。
この場に立たせていただいているのは会派を代表してですが、冒頭、申し訳ございませんが、私の個人の見解を申し上げることについてお許しをいただきたいと、そう思っています。
今回の解任決議案に対して、私個人としては様々な思いがございます。しかし、党として方針が決定され、私も党人ですから、この場に立たさせていただいております。
今回、我々は、この入管法に関して、我々は対案を出させていただきました。横山信一委員長を始め与野党皆さんの御理解をいただいて、趣旨説明、質疑をさせていただいたことに対して、改めて感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
また、公明党の伊藤孝江議員、沖縄の風の糸数慶子議員、そして我が党の小林正夫議員から質問をいただきました。この点についても感謝を申し上げたいと、そう思います。そして、私の意見を本当に一生懸命聞いてくださって、この委員会運営に御尽力いただいた、特に与党の筆頭理事である福岡資麿議員にも御礼を申し上げたいと思っています。衆議院ではできなかった総理出席の質疑や、それから視察なども行うことができたことについて、改めて感謝を申し上げたいと思います。
しかし、一方で、今回のこの国会の運営を通じて見て、本当に異様な国会だったと、そう思っています。
我々法務委員会ではどうだったのかと申し上げれば、理事懇は職権で立てられたことが多かったと、そう思っています。例えば、給与法などは多くの会派が賛同しているわけです。その給与法の趣旨説明、質疑に入るのでさえ、なぜ職権で立てなければいけなかったんでしょうか。
入管法も同じです。そして、昨日質疑が終局したとは我々は思っていませんが、その後の理事会に対しても職権で立てられました。また、今回の入管法の法案の質疑の時間は本当に短かったと、そう思っています。なぜならば、我々野党はこの法案に関しては重要広範議案であると考えていて、重要広範議案というのは最低でも二十日間議論する、これは与野党の合意であったはずです。暗黙の了解事項であったはずです。
そういう点から考えてみれば、こういった議会運営を行ってきた横山委員長の責任はあるとは思っていますが、だけど、根本的な原因は、皆さん、どこにあるとお考えでしょうか。私は、これだけ国会の召集が遅くて、そしてしかも、この国会の会期中に総理は何回外遊に行かれたでしょうか。その日程に左右されてこういう国会の運営になってきてしまっている。ですから、私は、根本的な責任は政府にあると思っていて、政府には厳重に注意をさせていただきたいと、そう思っています。
しかし、そうはいっても、誰かが責務を負わなければなりません。委員会の運営の責任者は、これは委員長です。ですから、そういう意味合いでいえば、この責務は横山信一委員長に負っていただかなければならないものだと、そう思っています。
最後に、議場の皆さんに申し上げたいことがございます。特に与党の皆さんに聞いていただきたいことがございます。
我々立法府は、憲法四十一条に定められているように、国権の最高機関なんです。言論の府なんです。しかし、最近の政治状況を見てきていると、我々は政府の下請機関ではないのかと、そう思わざるを得ないようなことが本当に繰り返し繰り返し行われています。
与党は政府を支えていかなければいけない、この点については重々理解していますが、こんなことを繰り返していたら言論の府は死んでしまうと、そう思っています。どうか、与党の皆さん、こんな国会運営はこの国会を最後にしていただきたいと、そう思っています。是非、与野党を超えて、言論の府を取り戻し、そして良識の府である参議院を取り戻してほしい、そのことをお願い申し上げまして、私の賛成討論とさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。拍手
この発言だけを見る →私は、国民民主党・新緑風会を代表いたしまして、ただいま議題となりました横山信一法務委員会委員長の解任決議に対して、賛成の立場で討論を行わさせていただきます。
この場に立たせていただいているのは会派を代表してですが、冒頭、申し訳ございませんが、私の個人の見解を申し上げることについてお許しをいただきたいと、そう思っています。
今回の解任決議案に対して、私個人としては様々な思いがございます。しかし、党として方針が決定され、私も党人ですから、この場に立たさせていただいております。
今回、我々は、この入管法に関して、我々は対案を出させていただきました。横山信一委員長を始め与野党皆さんの御理解をいただいて、趣旨説明、質疑をさせていただいたことに対して、改めて感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
また、公明党の伊藤孝江議員、沖縄の風の糸数慶子議員、そして我が党の小林正夫議員から質問をいただきました。この点についても感謝を申し上げたいと、そう思います。そして、私の意見を本当に一生懸命聞いてくださって、この委員会運営に御尽力いただいた、特に与党の筆頭理事である福岡資麿議員にも御礼を申し上げたいと思っています。衆議院ではできなかった総理出席の質疑や、それから視察なども行うことができたことについて、改めて感謝を申し上げたいと思います。
しかし、一方で、今回のこの国会の運営を通じて見て、本当に異様な国会だったと、そう思っています。
我々法務委員会ではどうだったのかと申し上げれば、理事懇は職権で立てられたことが多かったと、そう思っています。例えば、給与法などは多くの会派が賛同しているわけです。その給与法の趣旨説明、質疑に入るのでさえ、なぜ職権で立てなければいけなかったんでしょうか。
入管法も同じです。そして、昨日質疑が終局したとは我々は思っていませんが、その後の理事会に対しても職権で立てられました。また、今回の入管法の法案の質疑の時間は本当に短かったと、そう思っています。なぜならば、我々野党はこの法案に関しては重要広範議案であると考えていて、重要広範議案というのは最低でも二十日間議論する、これは与野党の合意であったはずです。暗黙の了解事項であったはずです。
そういう点から考えてみれば、こういった議会運営を行ってきた横山委員長の責任はあるとは思っていますが、だけど、根本的な原因は、皆さん、どこにあるとお考えでしょうか。私は、これだけ国会の召集が遅くて、そしてしかも、この国会の会期中に総理は何回外遊に行かれたでしょうか。その日程に左右されてこういう国会の運営になってきてしまっている。ですから、私は、根本的な責任は政府にあると思っていて、政府には厳重に注意をさせていただきたいと、そう思っています。
しかし、そうはいっても、誰かが責務を負わなければなりません。委員会の運営の責任者は、これは委員長です。ですから、そういう意味合いでいえば、この責務は横山信一委員長に負っていただかなければならないものだと、そう思っています。
最後に、議場の皆さんに申し上げたいことがございます。特に与党の皆さんに聞いていただきたいことがございます。
我々立法府は、憲法四十一条に定められているように、国権の最高機関なんです。言論の府なんです。しかし、最近の政治状況を見てきていると、我々は政府の下請機関ではないのかと、そう思わざるを得ないようなことが本当に繰り返し繰り返し行われています。
与党は政府を支えていかなければいけない、この点については重々理解していますが、こんなことを繰り返していたら言論の府は死んでしまうと、そう思っています。どうか、与党の皆さん、こんな国会運営はこの国会を最後にしていただきたいと、そう思っています。是非、与野党を超えて、言論の府を取り戻し、そして良識の府である参議院を取り戻してほしい、そのことをお願い申し上げまして、私の賛成討論とさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。拍手
伊
山
山添拓#29
○山添拓君 日本共産党を代表して、横山信一法務委員長解任決議案に賛成の討論を行います。
賛成する最大の理由は、安倍政権が入管法等改定案を何が何でも押し通そうとする下、法務委員長が、法案の会期内成立を狙う政府の意を酌み、政府の都合を最優先に押し進め、さらには審議の土台に関わる問題をも放置して、政府・与党の言いなりに職権行使を行ってきたからです。
世論調査で六割から八割の国民が今国会で法案を成立させる必要はないと答えています。外国人労働者の受入れのありようは、来日する外国人の生活と尊厳に関わることはもちろん、我が国で働く全ての労働者の労働条件と社会のありようにも大きな影響を及ぼす問題であるからにほかなりません。にもかかわらず、来年四月の施行ありきで政府が乱暴に事を運ぼうとすることに多くの国民が懸念を抱き、怒りが広がっています。
国民の不安の声に応え、審議を尽くすのが国会の役割です。
ところが、法務委員長は、衆議院で僅かな期日で法案が強行採決されることを前提に、参議院でも審議を急ごうと、最初から強権的な委員会運営を繰り返しました。与野党が審議に合意し得る給与法案の委員会まで職権開催し、入管法等改定案の付託に備え、本会議での代表質問が終わるや否や、翌日の一般質疑と委員会での審議入りをまたもや職権で強引に決めました。是が非でも会期内の成立をとたくらむ政府・与党のためにひたすら職権発動を重ねてきたことは、およそ中立公正であるべき委員長としての職責に反し、その責任は極めて重いと言うべきであります。
法案に賛成する会派を含め野党が一致して徹底審議を求める中、昨日、自民党理事は、機は熟したと述べ、採決を提案し、公明党理事もこれに賛同、法務委員長は職権で法案の採決を宣言しました。与党理事といい委員長といい、委員会で一体何を聞いていたのですか。機が熟すどころか、徹底審議の必要性はますます高まっているのが現状ではありませんか。
入国管理局が行った技能実習生の失踪者調査について、政府は、最低賃金以下を理由とする者は二十二人だったと説明し、意欲が低く、より高い賃金を求めて失踪する者が多い、一部の問題であり、全体は適正という認識に立ってきました。法案を提出した政府が一貫して持ち続けてきた認識であり、安倍総理が九割はうまくいっていると繰り返し述べるのも、この認識を共有してきたからにほかなりません。
ところが、野党議員が書き写した聴取票の分析では、最賃未満は千九百三十九人、実に六七%に上りました。政府が示してきた二十二人という数字は国会を欺くものであったと言わなければなりません。
また、調査対象者の一〇%が月八十時間を超える長時間労働を強いられていたことも明らかになりました。背後には、最賃以下の違法な賃金も過労死ラインの超長時間労働も、問題であることを認識する機会すらないまま泣き寝入りする技能実習生が大勢いることが容易に想像されます。失踪者の聴取票が示す実態は、一部ではなく氷山の一角にすぎません。法案審議の土台が崩れています。
結果を突き付けられた山下大臣は、慌てて、重く受け止めるとか、改めて調査し、来年三月末までに公表するなどと述べますが、政府が技能実習生の実態を捏造して描いてきたことはいよいよ鮮明ではありませんか。
二〇一四年以来の聴取票を全て開示し、過酷な労働実態をことごとく明らかにすることは審議の出発点です。悪質な監理団体やブローカーが実習生を搾取し、低賃金、長時間労働に縛り付けるという構造的な矛盾で多くの人権侵害を引き起こしているこの技能実習と地続きの特定技能制度で外国人労働者を使い捨てにするなど、到底許されません。
技能実習と新しい特定技能とは別物だと、総理も山下大臣も繰り返し述べます。しかし、技能実習二号、三号修了者が無試験で特定技能に移行できるとする法案は、二つの制度が一連一体であることを語っています。
参考人質疑で斉藤善久神戸大学大学院准教授は、つらいことや理不尽なことも多い技能実習で、辞めもせず失踪もせず働き抜き、なお日本で働こうというおとなしくて我慢強い人間を優先的に受け入れる、更に五年働かせてやるから実習生になれ、辞めるな、逃げるなということだ、こう痛烈に批判しました。政府に外国人材の活用を求め提言してきた日本経団連など財界の本音も、ここにこそあるのではありませんか。
技能実習と地続きの制度が抱える問題は、特定技能の先取りと言える外国人建設就労者受入事業でも明らかです。
技能実習修了者を国土交通省が認定した特定監理団体、企業に限定して最大三年間延長して受け入れるこの特例制度で、昨年、受入れ企業の四割で賃金支払の違法が確認されました。ところが、国交省によれば、本来受入れ企業をチェックするはずの特定監理団体が見抜いた不正は事業開始以来一件もないというではありませんか。技能実習から特例制度に移行する際、本国の業者に二十万円の手数料を要求された事例まであり、国が関与する仕組みの下でさえブローカーが介在し、暗躍しています。山下大臣が全体として適正と言う制度で、現実には違法や不正がまかり通っているのです。
法案が定める特定技能は更に危険です。非営利で許可制の監理団体が受入れを行う技能実習に対し、特定技能で予定される登録支援機関は登録のみで足り、営利企業も排除されません。民間人材ビジネスが介在し、経費や家賃と称してピンはねをする搾取の構造をお膳立てするだけではないかという斉藤准教授の指摘も否定することはできないではありませんか。
新たな在留資格により外国人労働者を受け入れる分野は、業所管省庁が要望を受け、人材不足か否かを判断し、分野別運用方針を定めるといいます。労働行政を所管する厚労を始め、政府が受入れを見込む十四業種を所管する経産、国交、農水、さらには文教など、関連する委員会で野党が求めてきた法案の連合審査は審議の土台です。ところが、与党はこれを拒み続け、法務委員長は連合審査を行わないまま質疑を終局し、採決に進もうとしています。徹底審議とは程遠い姿勢と言わなければなりません。
安倍総理が改正法施行前に制度の全体を示すと述べたことに端的に示されるように、法案は、新たに受け入れる分野や労働者数の上限、求める水準や適正な受入れを担保する仕組みなど、多くの点を政府に白紙委任せよというものです。山下大臣を始め、各委員会の質疑において検討中という答弁が何度されたかしれません。これでは法案審議の体を成していません。ましてや、技能実習生についてのゆがんだ認識を改めようともせず、ぼろぼろの法案をなりふり構わず押し通そうとする安倍政権に自由裁量で全てお任せなどできるはずがないではありませんか。
技能実習生が恋愛も妊娠も禁止され、発覚すれば中絶か帰国を迫られるという事例が報じられています。
シャープ亀山工場では、生産拡大のために送り込まれた二千九百人もの外国人労働者が雇い止めにされました。外国人労働者を人間扱いせず、雇用の調整弁として都合よく用いてきた事実が厳然として存在し、法案は、それを是正するどころか助長し、拡大しようとするものです。
移住者と連帯する全国ネットワーク理事の高谷幸参考人が指摘したように、様々な形で外国にルーツを持つ人々が既にここにおり、共に社会を支えています。国籍や人種、文化の違いを超えた共生社会を築くために、一人一人が人間として暮らせるための権利と尊厳を保障する政治こそが求められます。
土台から崩れた法案は、徹底審議で断固廃案にすべきです。審議の前提となる資料も提出せず、国会をないがしろにし……
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世論調査で六割から八割の国民が今国会で法案を成立させる必要はないと答えています。外国人労働者の受入れのありようは、来日する外国人の生活と尊厳に関わることはもちろん、我が国で働く全ての労働者の労働条件と社会のありようにも大きな影響を及ぼす問題であるからにほかなりません。にもかかわらず、来年四月の施行ありきで政府が乱暴に事を運ぼうとすることに多くの国民が懸念を抱き、怒りが広がっています。
国民の不安の声に応え、審議を尽くすのが国会の役割です。
ところが、法務委員長は、衆議院で僅かな期日で法案が強行採決されることを前提に、参議院でも審議を急ごうと、最初から強権的な委員会運営を繰り返しました。与野党が審議に合意し得る給与法案の委員会まで職権開催し、入管法等改定案の付託に備え、本会議での代表質問が終わるや否や、翌日の一般質疑と委員会での審議入りをまたもや職権で強引に決めました。是が非でも会期内の成立をとたくらむ政府・与党のためにひたすら職権発動を重ねてきたことは、およそ中立公正であるべき委員長としての職責に反し、その責任は極めて重いと言うべきであります。
法案に賛成する会派を含め野党が一致して徹底審議を求める中、昨日、自民党理事は、機は熟したと述べ、採決を提案し、公明党理事もこれに賛同、法務委員長は職権で法案の採決を宣言しました。与党理事といい委員長といい、委員会で一体何を聞いていたのですか。機が熟すどころか、徹底審議の必要性はますます高まっているのが現状ではありませんか。
入国管理局が行った技能実習生の失踪者調査について、政府は、最低賃金以下を理由とする者は二十二人だったと説明し、意欲が低く、より高い賃金を求めて失踪する者が多い、一部の問題であり、全体は適正という認識に立ってきました。法案を提出した政府が一貫して持ち続けてきた認識であり、安倍総理が九割はうまくいっていると繰り返し述べるのも、この認識を共有してきたからにほかなりません。
ところが、野党議員が書き写した聴取票の分析では、最賃未満は千九百三十九人、実に六七%に上りました。政府が示してきた二十二人という数字は国会を欺くものであったと言わなければなりません。
また、調査対象者の一〇%が月八十時間を超える長時間労働を強いられていたことも明らかになりました。背後には、最賃以下の違法な賃金も過労死ラインの超長時間労働も、問題であることを認識する機会すらないまま泣き寝入りする技能実習生が大勢いることが容易に想像されます。失踪者の聴取票が示す実態は、一部ではなく氷山の一角にすぎません。法案審議の土台が崩れています。
結果を突き付けられた山下大臣は、慌てて、重く受け止めるとか、改めて調査し、来年三月末までに公表するなどと述べますが、政府が技能実習生の実態を捏造して描いてきたことはいよいよ鮮明ではありませんか。
二〇一四年以来の聴取票を全て開示し、過酷な労働実態をことごとく明らかにすることは審議の出発点です。悪質な監理団体やブローカーが実習生を搾取し、低賃金、長時間労働に縛り付けるという構造的な矛盾で多くの人権侵害を引き起こしているこの技能実習と地続きの特定技能制度で外国人労働者を使い捨てにするなど、到底許されません。
技能実習と新しい特定技能とは別物だと、総理も山下大臣も繰り返し述べます。しかし、技能実習二号、三号修了者が無試験で特定技能に移行できるとする法案は、二つの制度が一連一体であることを語っています。
参考人質疑で斉藤善久神戸大学大学院准教授は、つらいことや理不尽なことも多い技能実習で、辞めもせず失踪もせず働き抜き、なお日本で働こうというおとなしくて我慢強い人間を優先的に受け入れる、更に五年働かせてやるから実習生になれ、辞めるな、逃げるなということだ、こう痛烈に批判しました。政府に外国人材の活用を求め提言してきた日本経団連など財界の本音も、ここにこそあるのではありませんか。
技能実習と地続きの制度が抱える問題は、特定技能の先取りと言える外国人建設就労者受入事業でも明らかです。
技能実習修了者を国土交通省が認定した特定監理団体、企業に限定して最大三年間延長して受け入れるこの特例制度で、昨年、受入れ企業の四割で賃金支払の違法が確認されました。ところが、国交省によれば、本来受入れ企業をチェックするはずの特定監理団体が見抜いた不正は事業開始以来一件もないというではありませんか。技能実習から特例制度に移行する際、本国の業者に二十万円の手数料を要求された事例まであり、国が関与する仕組みの下でさえブローカーが介在し、暗躍しています。山下大臣が全体として適正と言う制度で、現実には違法や不正がまかり通っているのです。
法案が定める特定技能は更に危険です。非営利で許可制の監理団体が受入れを行う技能実習に対し、特定技能で予定される登録支援機関は登録のみで足り、営利企業も排除されません。民間人材ビジネスが介在し、経費や家賃と称してピンはねをする搾取の構造をお膳立てするだけではないかという斉藤准教授の指摘も否定することはできないではありませんか。
新たな在留資格により外国人労働者を受け入れる分野は、業所管省庁が要望を受け、人材不足か否かを判断し、分野別運用方針を定めるといいます。労働行政を所管する厚労を始め、政府が受入れを見込む十四業種を所管する経産、国交、農水、さらには文教など、関連する委員会で野党が求めてきた法案の連合審査は審議の土台です。ところが、与党はこれを拒み続け、法務委員長は連合審査を行わないまま質疑を終局し、採決に進もうとしています。徹底審議とは程遠い姿勢と言わなければなりません。
安倍総理が改正法施行前に制度の全体を示すと述べたことに端的に示されるように、法案は、新たに受け入れる分野や労働者数の上限、求める水準や適正な受入れを担保する仕組みなど、多くの点を政府に白紙委任せよというものです。山下大臣を始め、各委員会の質疑において検討中という答弁が何度されたかしれません。これでは法案審議の体を成していません。ましてや、技能実習生についてのゆがんだ認識を改めようともせず、ぼろぼろの法案をなりふり構わず押し通そうとする安倍政権に自由裁量で全てお任せなどできるはずがないではありませんか。
技能実習生が恋愛も妊娠も禁止され、発覚すれば中絶か帰国を迫られるという事例が報じられています。
シャープ亀山工場では、生産拡大のために送り込まれた二千九百人もの外国人労働者が雇い止めにされました。外国人労働者を人間扱いせず、雇用の調整弁として都合よく用いてきた事実が厳然として存在し、法案は、それを是正するどころか助長し、拡大しようとするものです。
移住者と連帯する全国ネットワーク理事の高谷幸参考人が指摘したように、様々な形で外国にルーツを持つ人々が既にここにおり、共に社会を支えています。国籍や人種、文化の違いを超えた共生社会を築くために、一人一人が人間として暮らせるための権利と尊厳を保障する政治こそが求められます。
土台から崩れた法案は、徹底審議で断固廃案にすべきです。審議の前提となる資料も提出せず、国会をないがしろにし……