農林水産委員会

2021-06-08 参議院 全110発言

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会議録情報#0
令和三年六月八日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 六月三日
    辞任         補欠選任
     宮崎 雅夫君     島村  大君
 六月四日
    辞任         補欠選任
     島村  大君     宮崎 雅夫君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         上月 良祐君
    理 事
                堂故  茂君
                藤木 眞也君
                山田 修路君
                田名部匡代君
                紙  智子君
    委 員
                高橋 克法君
                野村 哲郎君
                林  芳正君
                舞立 昇治君
                宮崎 雅夫君
                山田 俊男君
                石垣のりこ君
                郡司  彰君
                森 ゆうこ君
                河野 義博君
                熊野 正士君
                高橋 光男君
                石井 苗子君
                舟山 康江君
                須藤 元気君
   衆議院議員
       農林水産委員長  高鳥 修一君
   国務大臣
       農林水産大臣   野上浩太郎君
   副大臣
       農林水産副大臣  宮内 秀樹君
   大臣政務官
       農林水産大臣政
       務官       熊野 正士君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        笹口 裕二君
   政府参考人
       内閣府地方創生
       推進室次長    長谷川周夫君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    志村 幸久君
       農林水産省大臣
       官房長      横山  紳君
       農林水産省大臣
       官房総括審議官  青山 豊久君
       農林水産省消費
       ・安全局長    新井ゆたか君
       農林水産省食料
       産業局長     太田 豊彦君
       農林水産省生産
       局長       水田 正和君
       農林水産省経営
       局長       光吉  一君
       農林水産省農村
       振興局長     牧元 幸司君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のた
 めの特別措置に関する法律の一部を改正する法
 律案(衆議院提出)
○政府参考人の出席要求に関する件
○農林水産に関する調査
 (養鶏・鶏卵行政に関する検証に関する件)
 (新型コロナウイルス感染症対策としての外食
 産業への支援に関する件)
 (凍霜害対策に関する件)
 (鳥獣被害対策に関する件)
    ─────────────
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上月良祐#1
○委員長(上月良祐君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。
 鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
 提出者衆議院農林水産委員長高鳥修一さんから趣旨説明を聴取いたします。高鳥衆議院農林水産委員長。
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高鳥修一#2
○衆議院議員(高鳥修一君) ただいま議題となりました法律案につきまして、提案の趣旨及び主な内容を御説明申し上げます。
 本案は、鳥獣による農林水産業等に係る被害を防止するための施策の一層の推進を図ることを目的とするものであり、その主な内容は次のとおりであります。
 第一に、対象鳥獣の捕獲等の強化についてであります。市町村が行う被害防止施策のみによっては被害を十分に防止することが困難である場合に市町村長の要請を受けた都道府県知事が講ずる措置について、協議の場を設けること等により関係地方公共団体との連携を図りつつ講ずる旨を明記するとともに、被害の防止に関する個体数調整のための捕獲等を行うことができるようその範囲を拡大することとしております。その際、国は、市町村長の要請を受けた都道府県知事が行う調査及び措置に要する費用について、必要な財政上の措置を講ずるものとしております。また、市町村長は、鳥獣被害対策実施隊員の任命に当たっては、意欲及び能力を有する多様な人材の活用に配慮するものとしております。
 第二に、捕獲等をした対象鳥獣の適正な処理及び有効利用のための措置の拡充についてであります。国及び地方公共団体が講ずる捕獲等をした対象鳥獣の適正な処理を図るための措置として、効率的な処理方法に関する情報の収集及び提供を明記することとしております。また、捕獲等をした対象鳥獣の利用方法として、愛玩動物用飼料又は皮革としての利用を明記するとともに、国が連携の強化に必要な施策を講ずる関係者として、捕獲等をした対象鳥獣の食品、愛玩動物用飼料又は皮革等としての加工、流通又は販売を行う事業者を明記することとしております。
 第三に、国及び地方公共団体が育成を図る被害の防止に寄与する人材として、鳥獣の捕獲等について専門的な知識経験を有する者を明記するとともに、人材の育成のための措置として、関係機関及び関係団体と連携した体系的な研修の実施を例示することとしております。
 第四に、特定鳥獣被害対策実施隊員以外の被害防止計画に基づく対象鳥獣の捕獲等に従事している者に係る銃砲刀剣類所持等取締法に基づく猟銃の操作及び射撃の技能に関する講習の免除措置について、その期限を令和九年四月十五日まで延長することとしております。
 なお、この法律は、公布の日から起算して三月を超えない範囲において政令で定める日から施行することとしております。
 以上が、本案の趣旨及び主な内容であります。
 何とぞ、御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願い申し上げます。
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上月良祐#3
○委員長(上月良祐君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
 これより質疑に入ります。──別に御発言もないようですから、これより討論に入ります。──別に御意見もないようですから、これより直ちに採決に入ります。
 鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
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上月良祐#4
○委員長(上月良祐君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 この際、田名部さんから発言を求められておりますので、これを許します。田名部匡代さん。
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田名部匡代#5
○田名部匡代君 私は、ただいま可決されました鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・国民の声、立憲民主・社民、公明党、日本維新の会、国民民主党・新緑風会及び日本共産党の各派並びに各派に属しない議員須藤元気さんの共同提案による附帯決議案を提出いたします。
 案文を朗読いたします。
    鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)
  農山漁村地域において鳥獣による農林水産業等への被害が依然として深刻な状況にあり、これに対処することが農林水産業の発展及び農山漁村地域の振興に際して継続的かつ喫緊の課題となっている。
  よって、政府は、本法の施行に当たり、次の事項の実現に万全を期すべきである。
 一 被害防止計画に基づく対象鳥獣の捕獲等の拡充に当たっては、鳥獣被害対策実施隊の更なる設置数の増加を図るとともに、狩猟者の実施隊員への移行・加入の促進等、必要な措置を的確に講じること。また、実施隊における多様な人材の活用への配慮に当たっては、実施隊の活動と連携して農業者や農林業団体が積極的かつ効果的に被害防止施策に取り組む優良事例がみられる実情等を十分に踏まえるよう、市町村に対し周知徹底を図ること。
 二 都道府県が広域的な捕獲活動を実施するに当たっては、改正後の法第七条の二等に規定する「被害の防止に関し必要な措置」として、個体数調整のための捕獲等を行うことができることを十分に認識するよう、都道府県に対し適切に指導・助言を行うこと。
 三 鳥獣の生息状況及び生息環境等に関する調査については、鳥獣の個体数等の正確な把握に努め、その調査結果に基づき、農林水産業等に係る被害を防止する上で適正と認められる個体数等の目標水準を設定するとともに、実績について正確な分析及び検証を行う等、効果的かつ効率的な運用を行うこと。その際、人獣共通感染症対策の観点にも留意し、必要な措置を講じること。
 四 捕獲等をした鳥獣についての有効な利用の促進に当たっては、食品、愛玩動物用飼料又は皮革としての利用促進と併せて、動物園での飼料としての利用、油脂や骨の加工製品化等、幅広く多様な利用の在り方について引き続き検討し、その促進のために必要な措置を講じること。その際、一層の利用拡大を図るためには、捕獲から処理、加工、流通又は販売を行う事業者等からなる、強固で持続的な流通ネットワークによる安定供給が重要であることを認識し、その環境整備のために必要な支援を行うこと。
 五 安全・安心なジビエの提供に向けた野生鳥獣肉の衛生管理に当たっては、平成三十年五月に制定された国産ジビエ認証制度の趣旨及び目的を踏まえて、同制度の普及促進を図るとともに、認証に取り組む事業者に対するきめ細かな支援を行うこと。また、衛生管理の基準等については、豚熱、高病原性鳥インフルエンザ等に係る最新の家畜防疫対策の状況を踏まえるとともに、人獣共通感染症予防の観点にも留意し、適宜、適切な見直しを検討すること。
 六 鳥獣の捕獲等又は捕獲等鳥獣の有効利用のためには、人材育成が重要であることに鑑み、幅広い分野の関係者からの参画が可能となるよう周知を徹底するとともに、育成のための研修の実施その他の必要な措置を講じるに当たっては、当事者の声を十分反映するよう努めること。
 七 東日本大震災から十年余が経過するに至っても、未だに鳥獣の捕獲等又は捕獲等をした鳥獣の利用が困難となっている地域があることに鑑み、平成二十八年改正で設置された鳥獣被害対策推進会議が中心的な役割を担い、関係行政機関が相互に連携して、一体的かつ効果的な支援を継続的に実施すること。
 八 鳥獣の捕獲等を推進する一方で、動物愛護やアニマルウェルフェアの観点及び国際的なOIEコードの関連条項等に留意し、保護すべき動物の錯誤捕獲の防止策、捕獲鳥獣の適切な処理方法の在り方等について、厳格な指導・監督を行うとともに、必要に応じて運用マニュアルの見直し等の検討を行うこと。
 九 被害防止施策の実施に当たっては、シカを仲介したヤマビルによる地域住民等への被害等、鳥獣に係る二次的な被害状況を踏まえ一体的な対策を講じるなど、地域の実情に即した取組が進められるよう、市町村に対し適切に指導・助言を行うこと。
 十 銃砲刀剣類所持等取締法に基づく技能講習の免除措置を受ける者に対しては、事故防止のための指導を的確に実施するとともに、猟銃に係る技能向上及び安全確保が確実に図られるよう、地域の実情に即した射撃場の整備及び適切な配置等、必要な措置を講じること。
   右決議する。
 以上でございます。
 何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。
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上月良祐#6
○委員長(上月良祐君) ただいま田名部さんから提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。
 本附帯決議案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
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上月良祐#7
○委員長(上月良祐君) 全会一致と認めます。よって、田名部さん提出の附帯決議案は全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。
 ただいまの決議に対し、野上農林水産大臣から発言を求められておりますので、この際、これを許します。野上農林水産大臣。
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野上浩太郎#8
○国務大臣(野上浩太郎君) ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を十分に尊重させていただき、関係省庁と連携を図りつつ、今後、最善の努力をしてまいる所存でございます。
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上月良祐#9
○委員長(上月良祐君) なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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上月良祐#10
○委員長(上月良祐君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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上月良祐#11
○委員長(上月良祐君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 農林水産に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣府地方創生推進室次長長谷川周夫さん外八名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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上月良祐#12
○委員長(上月良祐君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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上月良祐#13
○委員長(上月良祐君) 農林水産に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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田名部匡代#14
○田名部匡代君 おはようございます。立憲民主党の田名部匡代です。今日はよろしくお願いいたします。
 今日は、アキタフーズの報告書が出されましたので、それについてお伺いしていきたいというふうに思うのですが、その前に一点、今ほど、鳥獣被害防止の法案、議法、通りましたけれど、私、非常に大事だと思っていることがあって、以前も委員会で少し取り上げたんですけど、附帯決議三にもあるように、やっぱり鳥獣のモニタリングと個体数等の把握、生息状況及び生息環境等の調査について、これ本当にしっかりと環境省と連携してやっていただきたいと思っているんです。
 もちろん、被害を防止することは農林水産省側の立場としてとても大事なんですけど、そもそもどうやって共存していくのかということだと思うんです。もちろん、人間が自然に手を入れて、昔は、昔はと、私の昔が昔なのか分かりませんけど、やっぱり昔はもっとですね、もっと、何というかな、自然を尊重してというか、それに合わせて人々が暮らしてきたような気がするんですけど、そこに手を入れて、山を荒らし、そして動物を追い込んでいった。動物もわざわざ人間の食べ物を奪ってやろうと思って出てきているわけではないわけですから、やっぱり共存をどうやっていくかというためには、環境省と連携して基礎となるデータをきちんと把握していくことが大事だと思っているんですけど、これについて具体的にどういうふうにしていくつもりなのかということだけ、一点、それお聞かせいただきたいと思います。
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野上浩太郎#15
○国務大臣(野上浩太郎君) 御指摘の点、重要な点だというふうに思っております。
 環境省におきましては、これは全国的な野生鳥獣の管理を推進するために、全国のニホンジカですとかイノシシの個体数推定、また生息分布調査を実施されているところであります。さらに、令和二年度からはニホンジカの生息密度調査にも着手するなど、生息状況の把握の取組を強化されていると承知をいたしております。
 また、農林水産省としましては、ICT技術を活用しまして被害の状況や捕獲の場所を把握する取組を支援するとともに、本年度から、被害や捕獲等の情報を、その農地の情報とマップ化をしまして、するモデル事業を実施することとしているなど、地域の被害に直結する情報の収集の取組を進めております。
 そして、こうした取組の成果ですとか環境省のデータも活用しながら、やはりその地域の生息状況、地域での生息状況等を踏まえて捕獲を強化すべき場所を設定する、あるいは集落への鳥獣の侵入状況を踏まえて侵入防止策を設定する等のデータに基づく対策を推進してまいりたいというふうに考えております。
 今後とも、環境省や都道府県等との連携を密にしまして、野生鳥獣の生息状況、これを正確に把握して、効率的なあるいは効果的な対策の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
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田名部匡代#16
○田名部匡代君 しっかり取り組んでいただきたいと思います。
 もちろん、広域的な連携をどう図っていくのかということも、こういった問題も委員会でも取り上げられてきました。その連携をしっかり強化していただくことも大事ですし、現場の声聞くと、全国的に同じだと思いますけど、捕獲をするその従事者の減少だとか高齢化ということも問題になっていると同時に、これアンケートであったんですけど、雌鹿の捕獲目標が達成できないだとか効果的な捕獲ができていない、繁殖速度、被害状況に応じた科学的管理捕獲がされていないなんという現場の声もあります。しっかり現場の声、課題も聞いていただきながら、効果的、効率的な捕獲と、そして、申し上げたとおり、共存できる環境整備にも農水省として取り組んでいただきたいと、そんなふうに思います。
 それでは、アキタフーズのことについてお伺いをいたします。
 吉川元大臣が大臣在任中にアキタフーズ前代表から三回にわたって現金計五百万円を受け取ったとして、収賄容疑で起訴されています。これを受けて、外部有識者による第三者検証委員会が設置されて報告書が公表されたわけですけど、九回にわたり四か月、五十一名の聴取をされたということなんですけれども、しかしながら、第三者検証委員会が直接聴取をしたのは実際に六名というふうに聞いておりまして、そのほかは法曹資格を有する職員が委員の指揮の下で聴取を行ったというふうになっているんですね。
 これ、直接聴取をされていないということで、きちんと統一的な聞き取りができているのかどうかというところが不明なんですね。具体的に、その法曹資格を有する職員の聞き取りというのはどういう指示が出されて、どういう統一性を持って全体の状況把握に努められたのか、具体的に教えてください。
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青山豊久#17
○政府参考人(青山豊久君) お答えいたします。
 第三者委員会におきます職員からの聴取に当たりましては、事案当時の事務次官、生産局長、経営局長並びに一部報道でアキタフーズとの関係が指摘されました元職員六名は委員自らが聴取を行い、それ以外の職員等約、あっ、済みません、計四十五名については法曹資格を有する職員が委員の指揮の下で聴取を行ったと承知しております。
 この法曹資格を有する職員は、任期付きの職員など特定の期間のみ農林水産省の業務に従事する者でございまして、客観的な立場で職員の聴取が行われたと考えております。
 法曹資格を有する職員の聴取に当たりましては、委員の指揮の下、あらかじめ質問項目等について指示を受けた上で質問を行いまして、その結果をその都度委員会に報告して、その際に不明点などについては再度指示を受けて確認を行う等によりまして、職員によっては数時間にも及ぶ聴取が行われたところでございます。
 これらのことから、必要十分な調査がなされたと考えているところでございます。
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田名部匡代#18
○田名部匡代君 いや、中には二時間、三時間の聴取もあったということですけど、本当にこれで十分と言えるでしょうか。
 例えば飲食の調査なんかでも、その飲食代を自己負担もしていない、で、調べてみたら利害関係者の方にも払ったという記録もない、これは、だとすれば、同席した政治家が払っているのかどうなのか、その事実関係はどうなのかということが曖昧なまま終わっていると思うんですが、こういうことは更にどうなっているのかというのは聞き取りを進めない、もうこれで調査終わりということなんでしょうか。
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横山紳#19
○政府参考人(横山紳君) 第三者委員会の調査の話、それから倫理に関する調査の話ということで、今委員から御指摘のあった飲食の方の調査でございます。
 これ、元々の事案が、まさに政治家の方と、当時の大臣と一緒にいた席で、大臣がお支払いになるのかと思ったら実は同席していた利害関係者の方が払ったと、こういう事案があったということで処分にまで至ったと。こうしたことも踏まえまして、少し範囲を広げて、二月の段階でも調査をしたわけですが、それを更に百五十名に広げて、そういった事案がないのかということで調べたわけでございます。
 その際、倫理という観点から問題になりますのは、まさに相手、同席された利害関係者が負担したかどうかということになりますので、その点について先方に確認をし、負担したということが確認されなかったということで、そうした意味での調査としての目的は達成したものと考えています。
 また、その結果につきましては、第三者委員会にもフィードバックをいたしまして検証に御活用いただいているというところでございます。
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田名部匡代#20
○田名部匡代君 何かそんなにきれいに問題を切り分けて考えられるようなことなんでしょうか。今回も、吉川元大臣は大臣室で現金を受け取り、受け取った上で大臣からは何か具体的な指示があったのかどうかというのはありますけど、政治家そのものが関係する業者からお金を受け取って、何か政策をねじ曲げるような働きかけにつながる、それがつながっていくようなことがあったのかなかったのか。と同時に、倫理規程の問題と言うけれども、役所の官僚の皆さんも、じゃ、関係業者と一緒に御飯を食べてごちそうになったことで、何かそれがまた政策をねじ曲げることにつながっていないのか。
 これ、何か、何というかな、切り分けられない、一体としてどういう問題がこのアキタフーズの問題にあったのかということは全体を見ていかなきゃいけないと思うんですが、第三者委員会では吉川元大臣、西川元大臣、秋田元代表、これ、聞き取りをしていないと思うんですけど、これも不十分、するべきではないですか。不十分ではないでしょうか。
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青山豊久#21
○政府参考人(青山豊久君) 今回、第三者委員会が調査、検証を行うに当たりましては、贈収賄容疑で起訴されております吉川大臣、秋田元代表、これらの起訴事実とされておりますアニマルウエルフェアに関して秋田元代表の吉川元大臣への要請を仲介したことが確認されている西川元大臣については、公判等への影響を考慮して委員会から連絡を行うことは控えたと承知しております。
 こちらにつきましては、六月三日に委員会の座長が会見で言っているんですけれども、今回のその検証に当たっては、外部からどのような働きかけがあったかということ、それをまずは職員に対する聴取によって、聴取によって確認することが重要だと。それから、刑事事件で起訴されている秋田代表、西川元大臣、あっ、吉川元大臣、西川元大臣については、公判への影響があるので、必要があれば聴取を実施することも検討するというスタンスであったんですけれども、その後、実際に調査を進めていった結果、働きかけの有無につきましては文書の確認ですとか職員への聴取等で十分に確認できたということで、秋田元代表、吉川元大臣、西川元大臣への聴取の必要はないと判断をしたと説明されたところでございます。
 農林水産省としては、西川元大臣等から農林水産省の担当部局への指示や働きかけを特定するとともに、政策の決定プロセスなどの行政側の対応に関する検証を行うことによって十分な検証を行っていただいたと考えております。
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田名部匡代#22
○田名部匡代君 そちら側が十分だと言っても、本当にこれで国民含めて納得が得られるのか。今までも、アキタフーズの問題だけじゃなくて、モリカケから始まっていろんな問題がありましたよね。だけど、政治家そのものがきちんとした説明していないんですね。
 私、この問題、もちろん農水省としてこれからどうするのかというのは大事な問題なんだけれども、やっぱり、そもそも政治家がきちんとやっぱり責任を果たしていないということだと思うんですね。そういう意味では、いろいろ今御説明されましたけれども、きちんと直接やっぱり聞き取りをするという、徹底した調査をしているんだという、やっぱりその姿勢が足りないんじゃないかというふうに思うんですね。
 平成三十年十二月にOIE連絡協議会の臨時メンバーとして秋田元社長の御子息を選出された経緯や理由について、不十分だという指摘がされていますよね。これ、いや、不十分だという指摘がされたまま、何も、どうだったのかという説明ないんですよ。十分な調査だっておっしゃるけど、全然十分じゃないですよね。一体これはどうなっているんですか、このまま終わりですか。
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青山豊久#23
○政府参考人(青山豊久君) この報告書におきましては、平成三十年十二月二日、OIE連絡協議会の臨時メンバーとして選定された秋田正吾氏を含みます生産者二名につきまして、畜産振興課が、採卵鶏のアニマルウエルフェアが議題となっていることを受けて日本養鶏協会に対し協会として専門的立場から発言できる有識者を推薦するよう依頼を行いまして、同協会からの推薦を受け、選定されたとされているところでございます。
 このような臨時メンバーの選定経緯につきましては、職員聴取において説明はありましたけれども、それを証明する文書がなかったことが調査で確認されたものと承知しております。
 このため、報告書においては、OIE連絡協議会の臨時メンバーを選定するに当たり、決裁文書に団体からの推薦に関する文書が添付されていないこと、臨時メンバーを追加した経緯や理由についてOIE連絡協議会で十分な説明が行われていないことが確認されたという御指摘をいただいているところでございます。
 こういった課題を踏まえまして、報告書では、OIE連絡協議会について、メンバーの選定手続を再検討するとともに、特定の意見に偏ることがないようメンバー構成の多様性や議事運営の透明性についてより一層向上させるべきという御提言をいただいているところでございまして、農林水産省としては、この御指摘、御提言を真摯に受け止めまして、改善策を検討し、これを実行していく考えでございます。
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田名部匡代#24
○田名部匡代君 いや、大臣、今、今ね、その指摘を踏まえて今後どうしていくかということは農水省で検討するっておっしゃっているんですが、指摘をされたことは真摯に受け止めていただいて、今後対応していただく必要あると思いますけど、大臣、今のような説明を聞いて十分な調査が行われたなというふうに感じますか。
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野上浩太郎#25
○国務大臣(野上浩太郎君) 今の説明はこのアニマルウエルフェアのメンバーの選定、臨時メンバーの選定についての話でありまして、今申し上げましたとおり、職員の聴取によって、この日本養鶏協会に対して協会として専門的立場から発言できる有識者を推薦するよう依頼を行い、同協会からの推薦を受け選定をされたということが確認をされたわけでありますが、そのことが、例えば文書が添付をされていないとか、OIE協議会で十分な説明を行っていないとかということが確認をされたということだという説明であったと思います。
 この調査は、四か月にわたりまして徹底した調査を行っていただいて、必要な調査、検証を終えたことからその内容を報告書に取りまとめていただいたものでありまして、十分な調査を行っていただいたと考えております。
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田名部匡代#26
○田名部匡代君 指摘はまだほかにもあって、私もいろんな、何というんですかね、相談や要望というのは受けるわけで、できるだけ力になりたいなと思って対応するわけですけど、役所にもいろんな要請あると思うんですね、相談事も。
 私は、やっぱり農林水産省としては、現場の声を聞いていただくことはとっても大事ですから、そのことはこれからも続けていただきたいというふうに思うんですけれども、やっぱり一定のところに何らか配慮したり、手心を加えたり、政策をねじ曲げるようなことにはなってはいけないというふうに思っていて、例えば指摘の一つとして、日本政策金融公庫の専務を紹介してアキタフーズの元代表が会ったと、これというのは、通常こういうことをどなたにでもされるんでしょうか。
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光吉一#27
○政府参考人(光吉一君) お答えいたします。
 一般的に、日本政策金融公庫の融資に関して相談などがあった場合、個別融資に関する働きかけはできないと説明した上で、公庫を紹介することはあるところでございます。その場合、具体的に誰と面会したいかとの要望があればその旨も併せて公庫にお伝えをしますが、最終的には公庫において判断されるものと承知をしております。
 第三者検証委員会の報告書におきましては、当該要望を受けた政策方針の変更はなく、政策決定における公正性に関する問題点は認められなかったとされておりますが、今回は公庫の専務との面会がセットされており、より手厚い対応が取られたと言えると指摘され、国民目線から見て、事業者の公庫へのアクセスの観点では、不透明さが認められることは指摘せざるを得ないとの指摘を受けたと承知しております。
 農林水産省といたしましては、検証委員会の報告書での御指摘、御提言を真摯に受け止め、直ちに改善策を検討してまいりたいと考えております。
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田名部匡代#28
○田名部匡代君 いや、そういう指摘をされたのになぜ十分な調査だと言えるのかということなんですけど、今回、日本政策金融公庫の専務との面会がセットされて、より手厚い対応が取られたと言える、その背景としては、秋田元代表が日本養鶏協会を代表して要望活動を行っていたことに加え、西川元大臣から紹介されたことがあると考えられる、また、農林水産省が日程調整した秋田元代表と日本政策金融公庫との面会の場では、業界の要望だけではなく、アキタフーズに対する個別の融資に関しても話題に上がったことが確認されている、この点を、これらの点を踏まえれば、国民目線から見て、事業者の日本政策金融公庫へのアクセスの観点では、不透明さが認められる。こういう指摘があるので、不透明なことが指摘されているのに、これで調査を終わらせるのかと。
 西川元大臣だって全然何も聞かれていないわけですよ、何度も登場するけれど。ちゃんと聞き取りをするべきではないですか。調査は不十分なんじゃないですか。この不透明さを指摘されたまま、不透明なところをちゃんと明確に、どういうことがあったのかということをより明確にして私たちに報告をすべきじゃないのかと思いますけど、いかがでしょう。
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青山豊久#29
○政府参考人(青山豊久君) 西川元大臣の件でございますけれども、西川元大臣につきましては、吉川元大臣、秋田元代表の贈収賄容疑の起訴事実となっておりますアニマルウエルフェアに関しまして、秋田元代表の吉川元大臣への要請を仲介していることがこの調査の中で確認をされております。
 これにつきましては、第三者委員会の座長は先般の記者会見におきまして、西川元大臣についても、秋田元代表、吉川元大臣と同様に、今後の公判への影響が心配されるため、必要があれば聴取を実施することも検討するというスタンスでございましたけれども、その後、西川元大臣からの働きかけについても意識して確認するよう調査を進めていった結果、働きかけの有無につきましては文書等の記録や職員等への聴取で十分に確認できたことから、西川元大臣への聴取の必要はないと判断したと説明をされております。
 農林水産省としましても、今回職員等への聴取などによりまして、西川元大臣等から農林水産省の担当部局への働きかけを特定するとともに、政策の決定プロセスなどの行政側の対応に関する検証を行うことによって、養鶏・鶏卵行政の公正性がゆがめられたかどうかについては十分な検証を行っていただいたと考えております。
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