外交防衛委員会

2023-11-07 参議院 全26発言

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会議録情報#0
令和五年十一月七日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         阿達 雅志君
    理 事         佐藤 正久君
    理 事         小西 洋之君
    理 事         平木 大作君
    理 事         音喜多 駿君
                猪口 邦子君
                北村 経夫君
                中曽根弘文君
                堀井  巌君
                松川 るい君
                三宅 伸吾君
                吉川ゆうみ君
                若林 洋平君
                羽田 次郎君
                福山 哲郎君
                山口那津男君
                金子 道仁君
                榛葉賀津也君
                山添  拓君
                伊波 洋一君
                高良 鉄美君
    ─────────────
   委員長の異動
 十月二十日阿達雅志君委員長辞任につき、その
 補欠として北村経夫君を議院において委員長に
 選任した。
    ─────────────
   委員の異動
 十月二十日
    辞任         補欠選任
     阿達 雅志君     有村 治子君
     羽田 次郎君     水野 素子君
     平木 大作君     上田  勇君
     音喜多 駿君     石井 苗子君
     金子 道仁君     松沢 成文君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         北村 経夫君
    理 事
                佐藤 正久君
                松川 るい君
                小西 洋之君
                上田  勇君
                石井 苗子君
    委 員
                有村 治子君
                猪口 邦子君
                中曽根弘文君
                堀井  巌君
                三宅 伸吾君
                吉川ゆうみ君
                若林 洋平君
                福山 哲郎君
                水野 素子君
                山口那津男君
                松沢 成文君
                榛葉賀津也君
                山添  拓君
                伊波 洋一君
                高良 鉄美君
   国務大臣
       外務大臣     上川 陽子君
       防衛大臣     木原  稔君
   副大臣
       外務副大臣    堀井  巌君
       防衛副大臣    宮澤 博行君
   大臣政務官
       外務大臣政務官  高村 正大君
       外務大臣政務官  深澤 陽一君
       外務大臣政務官  穂坂  泰君
       防衛大臣政務官  松本  尚君
       防衛大臣政務官  三宅 伸吾君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        中内 康夫君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件
    ─────────────
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北村経夫#1
○委員長(北村経夫君) ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。
 議事に先立ちまして、一言御挨拶申し上げます。
 去る十月二十日の本会議におきまして外交防衛委員長に選任されました北村経夫でございます。
 本委員会は、外交、防衛、安全保障に関わる事項を所管しており、国民の関心も高く、その使命は誠に重大であります。
 委員長といたしましては、皆様方の御指導、御協力を賜りまして、公正かつ円満な運営に努め、重責を果たしてまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。拍手
    ─────────────
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北村経夫#2
○委員長(北村経夫君) 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、小野田紀美君、岩本剛人君、武見敬三君、平木大作君、音喜多駿君、金子道仁君、羽田次郎君及び阿達雅志君が委員を辞任され、その補欠として若林洋平君、三宅伸吾君、上田勇君、石井苗子君、松沢成文君、水野素子君、有村治子君及び私、北村経夫が選任されました。
    ─────────────
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北村経夫#3
○委員長(北村経夫君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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北村経夫#4
○委員長(北村経夫君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に松川るい君、上田勇君及び石井苗子君を指名いたします。
    ─────────────
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北村経夫#5
○委員長(北村経夫君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、外交、防衛等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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北村経夫#6
○委員長(北村経夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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北村経夫#7
○委員長(北村経夫君) この際、国務大臣、副大臣及び大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。上川外務大臣。
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上川陽子#8
○国務大臣(上川陽子君) 外務大臣を拝命した上川陽子です。外交防衛委員会の開催に当たり、北村委員長を始め、理事、委員各位に御挨拶申し上げるとともに、外交政策の所信について申し述べます。
 現在、世界は歴史の転換点にあります。ロシアによるウクライナ侵略は長期化し、ポスト冷戦期の平和と繁栄を支えた国際秩序は、重大な挑戦にさらされています。また、グローバルな課題が山積する一方で、中東で新たな危機が生じるなど、国際社会は分断と対立の様相を一層深めています。
 中東の平和と安定は、我が国を含む国際社会の平和と繁栄に不可欠です。先般のハマス等によるテロ攻撃を断固として非難します。在留邦人の安全確保に万全を期し、ガザにおける人道状況の改善及びそれに資する戦闘の人道的休止、事態の早期沈静化に向け全力で取り組んでいます。ガザからの退避を希望していた全ての邦人及びその家族は、無事に退避を完了しました。また、私自身、先週末にイスラエル、パレスチナ、ヨルダンを訪問し、イスラエル、パレスチナ双方への働きかけなどを行ってまいりました。引き続き積極的な外交努力を行っていきます。
 中東情勢に対応する中にあっても、ロシアによるウクライナ侵略への対応も忘れてはなりません。この侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、強く非難します。一日も早く侵略を止め、ウクライナに公正かつ永続的な平和を実現するべく、G7等と緊密に連携しつつ、来年初めに開催予定の日・ウクライナ経済復興推進会議等の取組も進めつつ、引き続き厳しい対ロ制裁と強力なウクライナ支援を継続していきます。
 こうした中、全ての人が平和を享受できるよう、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持、強化し、誰一人取り残さないというSDGsの理念を踏まえつつ、人間の尊厳が守られる安全、安心な世界を実現するための外交を推進していかなければなりません。その際、国、地域、世代、ジェンダー等、様々な垣根を越えた連携が重要と考えています。
 このような考えの下、外務大臣として、特に、日本の国益をしっかりと守る、日本の存在感を高めていく、国民の皆様からの声に耳を傾け、国民に理解され、支持される外交を展開するという三点を重視していきます。
 外務大臣は首脳外交を支え最前線で指揮を執る重責を担っています。私は、就任直後から、国連総会ハイレベルウイーク出席、東南アジア訪問を始め、集中的に外交を進めてきました。米国では、G7外相会合の議長を務めたほか、ブリンケン長官を含む十六人の要人と会談し、個人的信頼関係を構築するとともに、女性、平和、安全保障、いわゆるWPS関連を始め各種会合に出席しました。東南アジアでは、我が国に対する高い信頼をじかに感じたところであり、心と心のつながる真の友人として更なる連携強化を確認しました。
 法の支配は、全ての国にとり平和と繁栄の基礎であるとの認識の下、本年、我が国は、G7議長国及び安保理理事国として法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持、強化に取り組んできました。
 G7議長国の任期は第四コーナーを回りましたが、本日からの外相会合では、ウクライナや中東、インド太平洋に関する議論を更に深め、G7を超えた国際的なパートナーへの関与の強化といった優先課題につき、最後まで議長国としての責任を果たしていきます。
 自由で開かれたインド太平洋、FOIPの実現は日本外交の最優先課題の一つです。その要であるASEANと日本は、本年、友好協力五十周年を迎えます。十二月に東京で開催する特別首脳会議では、将来の関係の方向性と新たな協力のビジョンを共同で打ち出す考えです。
 日米豪印により、FOIPの実現に向けた実践的な協力が進展しています。来年の外相会合の議長として、地域の国々に真に裨益する実践的協力を一層推進していきます。
 ルールに基づく自由で公正な経済秩序の拡大に向けて、日本はリーダーシップを発揮します。
 CPTPPについてはハイスタンダードの維持を重視し、また、RCEP協定について透明性のある履行の確保に取り組みます。IPEFについても、成果の早期具体化に向けて引き続き建設的に議論に貢献します。
 デジタル分野でも、OECDなどの国際機関において、国際的なルール作りで中心的な役割を果たします。また、私が議長を務めたG7大阪・堺貿易大臣会合での議論も踏まえ、来年の第十三回WTO閣僚会議も見据えつつ、WTO改革を主導します。
 ALPS処理水の海洋放出の安全性については、引き続きIAEAと緊密に連携し、科学的根拠に基づき、高い透明性を持って国内外に丁寧に説明していきます。
 我が国は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しています。
 国家安全保障戦略では、日本の安全保障に関わる総合的な国力の要素として、まず外交力を挙げています。危機を未然に防ぎ、平和で安定した国際環境を能動的に創出するため、様々な分野の垣根を越える必要があります。外交と防衛を連携させながら、強い経済や高い技術力、豊かな文化等、我が国が誇る様々なソフトパワーを有機的、効果的に結び付け、総合的に外交・安全保障政策を進めていきます。また、政府安全保障能力強化支援、OSAの着実な実施、経済的威圧への対応を含む経済安全保障政策の促進、サイバー安全保障等に積極的に取り組んでいきます。
 偽情報の拡散を含め、情報戦への対応能力を強化すべく、情報の収集、分析、発信に加え、情報セキュリティー基盤の構築、強化に取り組んでいきます。
 日米同盟は、日本外交、安全保障の基軸であり、インド太平洋地域の平和と繁栄の礎です。引き続き、日米同盟の抑止力、対処力の一層の強化、拡大抑止の信頼性、強靱性の維持確保のための努力、日本における米軍の態勢の一層の最適化に向けた取組を進めるとともに、普天間飛行場の一日も早い全面返還を目指し、辺野古移設を進めるなど、地元の負担軽減と在日米軍の安定的駐留に全力を尽くします。
 また、経済版2プラス2を通じて、外交、安全保障と経済を一体として議論し、日米共通の課題について一層連携を強化していきます。
 日米韓の連携もこれまで以上に重要です。本年八月のキャンプ・デービッドにおける日米韓首脳会合の成果も踏まえ、北朝鮮への対応のみならず、FOIPの実現に向け、一層緊密に連携していきます。
 また、欧州諸国、EU及びNATOとの間で引き続き連携を強化していきます。
 日本及び地域の平和と安全を維持すべく、近隣国等との難しい問題に正面から対応しつつ、安定的な関係を築いていきます。
 中国との間には、様々な可能性とともに、尖閣諸島情勢を含む東シナ海、南シナ海における力や威圧による一方的な現状変更の試み、中ロの連携を含む我が国周辺での一連の軍事活動を含め、数多くの課題や懸案が存在しています。台湾海峡の平和と安定も重要です。中国の人権状況や香港情勢についても深刻に懸念しています。
 同時に、日中両国は地域と世界の平和と繁栄に対して大きな責任を有しています。主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案も含め対話をしっかりと重ね、共通の諸課題については協力する、建設的かつ安定的な日中関係の構築を双方の努力で進めていくことが重要です。その中で、中国による日本産食品に対する輸入規制の即時撤廃を引き続き求めていきます。
 重要な隣国である韓国とは、パートナーとして力を合わせて新しい時代を切り開いていくため、緊密な意思疎通を重ねていきます。地域の厳しい安全保障環境を踏まえれば、日韓の緊密な協力が今ほど必要とされるときはなく、グローバルな課題についても連携を一層強化していく考えです。竹島については、我が国の基本的な立場に基づき、毅然と対応していきます。
 また、日中韓協力は、様々な課題に協力して取り組む上で重要です。地域の繁栄の原動力である三か国でしっかり連携していきます。
 ロシアに対しては、日本の国益を守る形で引き続きしっかりと対応していきます。日ロ関係は、ロシアによるウクライナ侵略によって引き続き厳しい状況にありますが、政府として、北方領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持していきます。
 北方四島交流等事業の再開は最優先事項の一つです。御高齢となられた元島民の方々の切実なお気持ちに何とか応えたいとの強い思いを持って、ロシア側に対し、特に北方墓参に重点を置いて事業の再開を引き続き強く求めていきます。
 ロシアによる日本産水産物の輸入規制措置の強化は、何ら科学的根拠に基づくものではなく、日本からの食品輸入規制緩和、撤廃という国際的な動きに逆行する不当なものです。極めて遺憾であり、撤回を強く求めていきます。
 北朝鮮との間では、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、日朝国交正常化の実現を目指します。とりわけ、拉致被害者御家族も御高齢となる中で、拉致問題は時間的制約のある人道問題です。全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、全力で果断に取り組みます。
 グローバルサウスと呼ばれる途上国、新興国の重要性が増す中、アフリカ、太平洋島嶼国、東南アジア、南西アジア、中東、中南米、西バルカン諸国、中央アジア・コーカサス諸国との連携も強化していきます。来年日本で開催予定の第十回太平洋・島サミット、TICAD閣僚会合、中央アジアプラス日本首脳会合などの機会に、人間の尊厳を守りつつ、人への投資などの日本らしいきめ細かな取組や科学技術を経済成長に生かしていく等の取組を通じて、更なる関係強化に努めます。
 我が国は、食料・エネルギー安全保障、気候変動問題、国際保健課題、人口問題、難民問題、海洋の持続可能な利活用、北極に関する協力等の地球規模課題に取り組むとともに、ルール形成にも積極的に貢献することで、SDGs達成に向けた努力を加速し、その後の未来を切り開いていきます。同時に、核兵器のない世界の実現、日本らしい人権外交、平和構築、安保理改革を含む国連全体の機能強化等を積極的に推進します。
 特に、核軍縮・不拡散については、ヒロシマ・アクション・プランの下での取組を一つ一つ実行していくことで、現実的で実践的な取組を継続、強化していきます。
 新たな開発協力大綱に基づき、オファー型協力を始め、開発協力を一層戦略的、効果的に実施していきます。
 グローバルな課題を横串で貫く視点として、国際社会で急速に主流化してきたWPSの推進が重要です。日本は、安保理理事国としてWPSを国連の重要アジェンダとして推進するとともに、国際協力においても重視していきます。
 今や中高生を含む若い世代が国際問題を自分事と捉え、取組を発信する時代です。二十一世紀は命の時代と位置付け、ユースを含む様々なステークホルダーを巻き込みながら、日本の法制度や科学技術をソフトパワーとして積極的に活用し、世界に貢献していきます。
 以上の取組で着実な成果を上げるためには、外交実施体制を強化し、日本の存在感を高めることが不可欠です。
 対日直接投資の推進、拡大、日本産食品の輸出拡大、二〇二五年大阪・関西万博の成功に向け、引き続き力強く取り組みます。魅力ある日本文化の外交的な役割を改めて認識し、文化のWAを含む文化、人的、知的交流の促進を通じて戦略的な対外発信を更に推進していきます。佐渡島の金山の世界遺産登録に向け、外務省としてもしっかりと役割を果たしていきます。また、国際機関等で邦人が職員として更に活躍できるための取組を強化します。日系社会との連携も強化します。
 外交の要諦は人との考えの下、在外職員等の勤務環境や生活基盤強化を含め、人的体制、財政基盤、DXや働き方改革の推進を含めた外交・領事実施体制の抜本的強化に取り組みます。
 緊急事態における邦人保護を始めとして、危機対応に当たり、迅速かつ機動力のある対応が可能となるよう、人的体制を含む即応体制を充実させます。
 北村委員長を始め、理事、委員各位の御指導と御理解を心よりお願い申し上げます。
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北村経夫#9
○委員長(北村経夫君) 木原防衛大臣。
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木原稔#10
○国務大臣(木原稔君) 防衛大臣の木原稔です。北村委員長を始め、理事及び委員の皆様に防衛大臣としての挨拶を申し上げます。
 国際社会は戦後最大の試練のときを迎え、既存の秩序は深刻な挑戦を受け、新たな危機の時代に突入していると認識しており、我が国を取り巻く安全保障環境も戦後最も厳しく複雑なものとなっています。
 こうした中で、中国は、国防費の急速な増加を背景に、我が国を大きく上回る数の近代的な海上、航空アセットを保持するに至っています。さらに、宇宙、サイバー等の新たな領域における能力や核・ミサイル戦力の強化、無人アセットの開発、配備を進めています。
 このような軍事力を背景として、中国は、尖閣諸島周辺を始めとする東シナ海、日本海、さらには伊豆・小笠原諸島周辺を含む西太平洋等、いわゆる第一列島線を越え、第二列島線に及ぶ我が国周辺全体での活動を活発化させるとともに、台湾に対する軍事的圧力を高め、さらに南シナ海での軍事拠点化等を推し進めています。
 特に、我が国周辺においては中国海軍艦艇が尖閣諸島周辺海域での活動を活発化させており、そうした状況の下、中国海警局に所属する船舶が尖閣諸島周辺の我が国領海への侵入を繰り返しています。また、中国海軍艦艇が南西諸島周辺の我が国領海や接続水域を航行する例が見られています。
 このような中国の対外的な姿勢や軍事動向等は、我が国と国際社会の深刻な懸念事項であり、我が国の平和と安全及び国際社会の平和と安定を確保し、法の支配に基づく国際秩序を強化する上で、これまでにない最大の戦略的な挑戦となっており、我が国の防衛力を含む総合的な国力と同盟国、同志国等との協力、連携により対応すべきものと考えています。
 北朝鮮は、体制を維持するため、大量破壊兵器や弾道ミサイル等の増強に集中的に取り組んでおり、技術的には我が国を射程に収める弾道ミサイルに核兵器を搭載し、我が国を攻撃する能力を既に保有しているものと見られます。
 特に、弾道ミサイルについては、その発射の態様を多様化させるなどして、関連技術、運用能力を急速に向上させています。近年は、低空を変則的な軌道で飛翔する弾道ミサイルの実用化を追求し、これらを発射台付車両、潜水艦、鉄道といった様々なプラットフォームから発射することで、発射の兆候把握、探知、迎撃を困難にすることを企図していると見られます。
 北朝鮮は一貫して核・ミサイル能力を強化していく姿勢を示しており、昨年以降、これまでにない高い頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返しています。
 このような北朝鮮の核・弾道ミサイル開発等は、累次の国連安保理決議等に違反するものであり、地域と国際社会の平和と安全を著しく損なっており、こうした軍事動向は、我が国の安全保障にとって従前よりも一層重大かつ差し迫った脅威となっています。
 ロシアは、ウクライナ侵略を継続するとともに、我が国周辺においても北方領土を含む極東地域において、新型装備の配備や大規模な軍事演習の実施等、活発な軍事活動を継続しています。さらに、近年は中国とともに艦艇の共同航行や爆撃機の共同飛行を実施するなど、軍事面での連携を強化しています。
 こうしたロシアの軍事動向は、我が国を含むインド太平洋地域において、中国との戦略的な連携と相まって防衛上の強い懸念となっています。さらに、今後、インド太平洋地域においてこうした活動が同時に行われる場合には、それが地域にどのような影響を及ぼすかについて注視していく必要があると考えています。
 このように、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中で、国民の命と平和な暮らし、そして、我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜くため、防衛大臣として大きく四つの施策を特に推進していく考えです。
 一つ目は、昨年末に策定された国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画に基づく防衛力の抜本的強化の着実な実現です。
 その裏付けとなる防衛費の規模は五年で四十三兆円程度であり、その一年目に当たる令和五年度は約六兆六千億円の予算をお認めいただきました。スタンドオフ防衛能力や無人アセット防衛能力といった将来の中核となる能力の強化に優先的に取り組む必要があり、先月には、スタンドオフ防衛能力の構築に向けた取組について前倒しして実施することを指示したところです。
 加えて、防衛力強化の迅速化のためには、必要な装備品を速やかに取得するだけでなく、部隊に届いたらすぐ運用できるようにする必要があります。特に、スタンドオフミサイルやイージスシステム搭載艦など、新たに取得する装備品を取得後速やかに運用できるよう必要な準備を進めてまいります。
 また、持続性、強靱性の強化も重要な課題です。現有装備品を最大限有効に活用するため、装備品の可動数向上や弾薬、誘導弾の十分な確保、防衛施設の強靱化への集中投資を進めてまいります。
 二つ目は、同盟国、同志国等との連携です。
 今や、どの国も一国では自国の安全を守ることはできません。既存の国際秩序への挑戦が続く中、我が国は普遍的価値と戦略的利益等を共有する同盟国、同志国等との協力、連携を深めていくことが不可欠になっています。
 米国との同盟関係は我が国の安全保障政策の基軸であり、先日の日米防衛相会談の成果も踏まえ、日米同盟の抑止力、対処力の強化に向けた具体的な取組を着実に進めてまいります。
 また、普天間飛行場移設を含む在日米軍再編を進める中で、抑止力の強化を図りながら、沖縄を始めとする地元の負担軽減にも引き続き取り組んでまいります。
 さらに、地域の平和と安定のためには同志国等との連携を強化することが重要であり、自由で開かれたインド太平洋の実現に資する取組を進めてまいります。
 そのために、地域の特性や各国の事情を考慮した上で、共同訓練や防衛装備・技術協力を始めとする多角的、多層的な防衛協力・交流を積極的に推進してまいります。その際、同志国等との連携強化を効果的に進める観点から、円滑化協定、物品役務相互提供協定、防衛装備品・技術移転協定等の制度的枠組みの整備を更に推進してまいります。
 また、日米を基軸とした多国間協力の発展が不可欠です。北朝鮮のミサイル警戒データのリアルタイムでの共有を含む日米韓防衛協力、日豪円滑化協定を活用した共同訓練を始めとする日米豪防衛協力、そして、多国間共同訓練マラバールに象徴される日米印豪といった多国間防衛協力を更に深化させてまいります。
 三つ目は、人への投資です。
 防衛力の中核は自衛隊員であり、少子化が進む今日、人材の確保は大きな課題です。厳しい募集環境の中でも優秀な人材をしっかりと確保していくため、募集能力の強化のみならず、民間人材を含む幅広い層からの人材確保、女性の活躍推進や再任用の拡大による人材の有効活用、人材の育成、処遇の向上や生活、勤務環境の改善等を通じ、全ての隊員が高い士気と誇りを持って働ける環境を整備してまいります。
 そして、ハラスメントは人の組織である自衛隊の根幹を揺るがすものであることを各自衛隊員に改めて認識してもらい、ハラスメントを一切許容しない環境を構築することが必要です。防衛大臣として、着任時や部隊視察の際の訓示において、隊員一人一人にハラスメントに対するこうした私の思いを伝えているところです。さらに、先月三十日には、全てのハラスメント案件について厳正に対応するよう、改めて私から指示しました。
 また、衛生機能の強化についても、持続性、強靱性の観点から、有事において危険を顧みずに任務を遂行する隊員の生命、身体を救う組織に変革するため、戦傷医療能力向上のための抜本的改革を推進してまいります。
 四つ目は、防衛生産・技術基盤の強化です。
 防衛生産・技術基盤は、自国での防衛装備品の研究開発、生産、調達を安定的に確保し、新しい戦い方に必要な先端技術を防衛装備品に取り込むために不可欠な基盤であることから、言わば防衛力そのものと位置付けられるものであり、その強化は必要不可欠です。
 特に、本年十月一日には防衛生産基盤強化法が施行されたところであり、同法に基づく施策を強力かつ迅速に進めていけるよう、先頭に立ってしっかりと取り組んでいきたいと考えています。
 最後に、今国会提出法案について申し上げます。
 防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案は、人事院勧告の趣旨を踏まえ、自衛官の俸給月額等を引き上げる等の改正を行うものです。
 委員各位におかれましては、御審議のほど、よろしくお願いいたします。
 以上、防衛省・自衛隊が直面する課題に対し、防衛大臣として、全身全霊、職務に邁進していく所存です。
 皆様におかれましては、一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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北村経夫#11
○委員長(北村経夫君) 堀井外務副大臣。
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堀井巌#12
○副大臣(堀井巌君) 外務副大臣を拝命しました堀井巌でございます。
 様々な外交課題に直面する中、副大臣としての職責を果たしていきます。
 特に、担当であるアジア大洋州及び中南米諸国との関係強化に努めます。
 北村委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
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北村経夫#13
○委員長(北村経夫君) 宮澤防衛副大臣。
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宮澤博行#14
○副大臣(宮澤博行君) 防衛副大臣の宮澤博行でございます。
 先ほど大臣の方から、特に推進すべき四つの施策について言及がございました。大臣の名代として、この推進に全力を尽くしてまいります。
 また、両政務官とともにしっかりと大臣を支えてまいりますので、北村委員長を始め、諸先生方の格別なる御指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 ありがとうございました。
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北村経夫#15
○委員長(北村経夫君) 高村外務大臣政務官。
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高村正大#16
○大臣政務官(高村正大君) 外務大臣政務官を拝命しました高村正大です。
 グローバルな課題が山積する中、国民の皆様の期待に応える外交を実現すべく、邁進する所存であります。
 北村委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
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北村経夫#17
○委員長(北村経夫君) 穂坂外務大臣政務官。
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穂坂泰#18
○大臣政務官(穂坂泰君) 外務大臣政務官を拝命いたしました穂坂泰でございます。
 日本の国益を守り抜くため、外交という重責に全力で取り組んでまいります。
 北村委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力、心からよろしくお願い申し上げます。
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北村経夫#19
○委員長(北村経夫君) 深澤外務大臣政務官。
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深澤陽一#20
○大臣政務官(深澤陽一君) 外務大臣政務官を拝命いたしました深澤陽一でございます。
 国際社会の平和と繁栄に貢献すべく、より一層努力する決意でございます。
 北村委員長を始め、理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
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北村経夫#21
○委員長(北村経夫君) 三宅防衛大臣政務官。
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三宅伸吾#22
○大臣政務官(三宅伸吾君) 防衛大臣政務官を拝命いたしました三宅伸吾でございます。
 安全保障環境が厳しさを増す中、防衛省・自衛隊の役割はかつてないほど大きくなっております。国民の負託に応えるため、宮澤副大臣、松本政務官とともに木原大臣をお支えし、全身全霊で職務に取り組んでまいります。
 北村委員長を始め、理事、委員の皆様におかれましては、御指導、御鞭撻賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
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北村経夫#23
○委員長(北村経夫君) 松本防衛大臣政務官。
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松本尚#24
○大臣政務官(松本尚君) 防衛大臣政務官を拝命いたしました松本尚でございます。
 これまで、政府の外から自分なりに防衛問題に取り組んでまいりました。その経験を踏まえまして、宮澤副大臣、三宅政務官とともに木原大臣を支え、全身全霊で職務に取り組んでまいる所存でございます。
 北村委員長を始め、理事、委員の皆様におかれましては、御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
 ありがとうございます。
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北村経夫#25
○委員長(北村経夫君) 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時三十二分散会
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