予算委員会

2023-12-08 参議院 全252発言

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会議録情報#0
令和五年十二月八日(金曜日)
   午後一時五分開会
    ─────────────
   委員の異動
 十一月二十九日
    辞任         補欠選任
     長谷川英晴君     佐藤 正久君
     紙  智子君     田村 智子君
 十二月七日
    辞任         補欠選任
     佐藤 正久君     山下 雄平君
     松下 新平君     星  北斗君
     水野 素子君     蓮   舫君
     東   徹君     片山 大介君
     嘉田由紀子君     芳賀 道也君
     田村 智子君     山下 芳生君
 十二月八日
    辞任         補欠選任
     蓮   舫君     水野 素子君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         末松 信介君
    理 事
                足立 敏之君
                石田 昌宏君
                中西 祐介君
                宮崎 雅夫君
                吉川ゆうみ君
                石橋 通宏君
                杉尾 秀哉君
                河野 義博君
                金子 道仁君
    委 員
                阿達 雅志君
                有村 治子君
                猪口 邦子君
                臼井 正一君
                加藤 明良君
                片山さつき君
                小林 一大君
                田中 昌史君
                中田  宏君
                長峯  誠君
                広瀬めぐみ君
                星  北斗君
                松川 るい君
                山下 雄平君
                山田 俊男君
                山田  宏君
                若林 洋平君
                石垣のりこ君
                小沼  巧君
                高木 真理君
                辻元 清美君
                福島みずほ君
                水野 素子君
                蓮   舫君
                秋野 公造君
                伊藤 孝江君
                宮崎  勝君
                横山 信一君
                片山 大介君
                清水 貴之君
                松野 明美君
                伊藤 孝恵君
                芳賀 道也君
                山下 芳生君
                山添  拓君
                山本 太郎君
   国務大臣
       内閣総理大臣   岸田 文雄君
       総務大臣     鈴木 淳司君
       財務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融)
       )        鈴木 俊一君
       厚生労働大臣   武見 敬三君
       農林水産大臣   宮下 一郎君
       経済産業大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(原子力
       損害賠償・廃炉
       等支援機構))  西村 康稔君
       国土交通大臣
       国務大臣     斉藤 鉄夫君
       国務大臣
       (内閣官房長官) 松野 博一君
       国務大臣
       (デジタル大臣)
       (内閣府特命担
       当大臣(規制改
       革))      河野 太郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(こども
       政策 少子化対
       策 若者活躍 男
       女共同参画))  加藤 鮎子君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(経済財
       政政策))    新藤 義孝君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策、消
       費者及び食品安
       全、地方創生、
       アイヌ施策))  自見はなこ君
   副大臣
       財務副大臣    矢倉 克夫君
       経済産業副大臣  岩田 和親君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        星  正彦君
   政府参考人
       内閣官房行政改
       革推進本部事務
       局次長      柴田 智樹君
       内閣府大臣官房
       審議官      畠山 貴晃君
       内閣府政策統括
       官        林  幸宏君
       内閣府政策統括
       官        笹川  武君
       消費者庁審議官  依田  学君
       こども家庭庁長
       官官房総務課支
       援金制度等準備
       室長       熊木 正人君
       総務省自治行政
       局選挙部長    笠置 隆範君
       法務省民事局長  竹内  努君
       外務省大臣官房
       参事官      高橋美佐子君
       国税庁次長    星屋 和彦君
       文部科学省初等
       中等教育局長   矢野 和彦君
       厚生労働省医政
       局長       浅沼 一成君
       厚生労働省保険
       局長       伊原 和人君
       厚生労働省年金
       局長       橋本 泰宏君
       農林水産省畜産
       局長       渡邉 洋一君
       農林水産省農村
       振興局長     長井 俊彦君
       水産庁長官    森   健君
       資源エネルギー
       庁資源・燃料部
       長        定光 裕樹君
       中小企業庁事業
       環境部長     山本 和徳君
       国土交通省鉄道
       局長       村田 茂樹君
       国土交通省物流
       ・自動車局長   鶴田 浩久君
       防衛省地方協力
       局長       大和 太郎君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○予算の執行状況に関する調査
 (内外の諸課題に関する件)
    ─────────────
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末松信介#1
○委員長(末松信介君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 予算の執行状況に関する調査についての理事会決定事項について御報告いたします。
 本日は、内外の諸課題に関する集中審議を往復方式で百八十分行うこととし、各会派への割当て時間は、自由民主党二十分、立憲民主・社民六十四分、公明党二十四分、日本維新の会三十二分、国民民主党・新緑風会十六分、日本共産党十六分、れいわ新選組八分、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。
    ─────────────
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末松信介#2
○委員長(末松信介君) 予算の執行状況に関する調査を議題とし、内外の諸課題に関する集中審議を行います。
 これより質疑を行います。山下雄平君。
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山下雄平#3
○山下雄平君 自由民主党の山下雄平です。
 午前の委員会でも多数取り上げられておりましたけれども、私もまず派閥の政治資金問題を取り上げます。
 連日、この問題が大きく報じられております。国民の皆さんからすると、自民党全体がめちゃくちゃなことをしているんじゃないかと思っていらっしゃると思います。
 捜査に影響が出ないようにとは思いますけれども、疑惑が、疑惑の目が向けられている方は、どんな立場の人であったとしてもしっかり調査した上で説明責任を果たしていく、そして、そんなことはないと信じたいと思いますけれども、よもや不正なことが行われていた場合は厳しく正していくという姿勢が必要だと思いますけれども、岸田文雄総理のお考えをお聞かせください。
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岸田文雄#4
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自民党の各政策集団の政治資金パーティーについて様々な指摘が行われ、結果として政治に対する国民の信頼が揺らいでいる、また、自民党に対しても厳しい目が注がれている、このことを深刻に受け止めなければなりません。これは、党全体として危機感を持ち、全体、一体となって対応しなければならない課題だと認識をいたします。
 一昨日、十二月六日でありますが、私も党幹部を招集し、今言った危機感、一体感を持って対応する、こうした取組について指示をしたところであります。まずは政策集団のこのパーティーの自粛から始めますが、これから事態の状況をしっかり把握しながら信頼回復に向けて適切に対応していかなければならないと強く感じています。
 是非、私自身が先頭に立って、信頼回復に向けて取り組んでまいります。
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山下雄平#5
○山下雄平君 もう一点、総理に聞かざるを得ないのが米軍のオスプレイ事故です。
 鹿児島屋久島沖でオスプレイが墜落し、乗組員の方が全員お亡くなりになられました。亡くなられた皆さんにお悔やみを申し上げます。
 昨日になって、米軍はオスプレイの飛行の停止を発表しました。防衛省の事務方の皆さんは日本の政府の求めに応じて米軍が飛行を止めたと説明されておりますけれども、事故は十一月二十九日、飛行停止は昨日です。一週間も私は日本の政府の求めが無視されたと言ってもいいと思います。私の地元佐賀県、佐賀空港にも、自衛隊のオスプレイ、空港の配備が予定されておって、皆さん不安に感じておられます。
 日本政府として、米軍に対し、オスプレイ事故の原因の究明と速やかな情報提供、再発防止を求める必要があるというふうに思いますけど、お考えをお聞かせください。
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岸田文雄#6
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今回の事故、これ、地元の皆さんに大変大きな不安を与えるものであり、これは誠に遺憾なことであります。
 政府として、米側に対して、オスプレイの飛行の安全が確認するまでの飛行、これを停止するように要請をしてまいりました。そして、委員御指摘のように、実際、停止されるまでに時間があったということでありますが、日本の要請を受けて、まずは米国、米側としては、事故機と同型機につきましては飛行を停止をした上で、この安全等につきましても説明を続けてきた、こうしたことであります。そして、同型機も含めて全てのオスプレイ、保有するオスプレイ、これについて停止を発表したのが昨日ということでありました。
 いずれにせよ、オスプレイについては、御指摘のように、自衛隊も運用をしています。安全確保を最優先に、米側に情報共有を求めながら、この地域の皆さんの不安払拭に政府としても取り組んでまいります。
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山下雄平#7
○山下雄平君 どちらの問題も、国民の不安、不信の解消に向けて、総理にリーダーシップの発揮をお願いしたいというふうに思っております。
 また、国民の皆さんが不安に抱いていらっしゃるのは、食料の安全保障も同じだというふうに思います。
 私は、自民党の中で水産部会長をしております。水産も、食料安全保障にとっては不可欠です。だからこそ、水産の資源管理を徹底的にやっていかなければならないというふうに思っております。
 日本政府は、二〇一五年以降、WCPFCの枠組みの中で資源管理を行っていて、太平洋クロマグロなどは資源が着実に回復してきているというふうに思うんですけれども、漁師の皆さんとお話をすると、マグロであったり鯨であったり、食物連鎖の上位の魚種が増えていくことによって、実際、その食物連鎖の下位の魚種が減っているのではないか、もっとそうした大きな魚種を捕っていくべきではないかというような御指摘もいただきます。
 こうした状況を踏まえて、太平洋クロマグロの資源管理やこれまでの国際機関の議論をどのように対応していくのでしょうか、考えをお聞かせください。
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宮下一郎#8
○国務大臣(宮下一郎君) お答えいたします。
 太平洋クロマグロにつきましては、委員御指摘のように、漁業者の皆様が厳格な資源管理に取り組んでこられた結果、資源は順調に回復していると認識しております。
 こうした中で、お話にもありましたが、我が国関係漁業者の皆様の間には、年度途中で漁獲枠の上限に達して、定置網に入ったマグロ、クロマグロを放流せざるを得ない状況が増加している、また、増加したクロマグロが他の魚種を捕食することを懸念する声もあるなど、増枠に対する強い御要望があるというふうに承知しております。
 WCPCFにおきましては、二〇二四年に新たな資源評価が行われる予定でありまして、科学的根拠に基づき適切に漁獲枠の見直しが行われるよう、きちっと努力してまいります。
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山下雄平#9
○山下雄平君 水産業にとってもう一つ大きな問題が、ALPS処理水の放出の問題です。
 私自身は、政府は安全性を担保して、そしてその監視の目も、日本政府だけではなく国際機関の目も入れて監視をしているというふうに思っておりますけれども、先日、福島県のいわきにお邪魔したときには、やはり水産関係、漁業者の皆さんから厳しい声もいただきました。また、中国やロシアなどの日本産水産物の全面禁輸ということで、漁業者の皆さん、水産関係の皆さんが苦境に立たされております。
 日本政府として毅然とした対応も必要だと思います。私自身、部会長として、水産庁とともに、累次に予算、対策を打ってまいりました。政府として、現場の課題、不安に対し、具体的にどのような対策を措置し、その進捗をどのように評価して、今後、水産、そして漁業者の皆さんの不安にどのように寄り添っていくつもりなのか、お聞かせください。
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岩田和親#10
○副大臣(岩田和親君) お答えをいたします。
 ALPS処理水に伴う風評影響やなりわい継続に対する不安に対処するために、今後、これらの対応に政府としてALPS処理水の処分が完了するまで全責任を持って取り組むこととしております。
 まず、一部の国による輸入停止措置は科学的根拠に基づく対応ではなく、引き続き、あらゆる機会を通じて日本の取組を丁寧に説明をし、措置の即時撤廃を求めてまいります。
 また、安全性の確認につきまして、関係機関が連携をして海域モニタリングを実施しているところでありますが、これまで計画どおり安全に放出ができていることが確認をされており、こうした点を含めて、透明性高く国内外に情報発信をしていきます。
 また、この総額一千七億円の「水産業を守る」政策パッケージなどを通じて、水産物の一時買取り、保管の支援や販路拡大支援、消費拡大に向けた魅力発信等、具体的な取組も進めておるところです。
 こうした取組について、私自身、福島県において十月に開催されました福島評議会に出席をし、漁業者の方にも御参加をいただいて、御意見を伺ってまいりました。また、漁業者の皆様との間で構築されているフォローアップ体制の中で、対策の実施状況について説明もさせていただいております。さらに、補正予算においても必要額を計上したところです。
 引き続き、漁業者の皆様に寄り添って対策を講じ、関係省庁とも連携をして、全国の水産業の支援に万全を期してまいります。
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山下雄平#11
○山下雄平君 日本は海洋国家です。海に囲まれております。全国民の課題として取り組んでいただくようお願い申し上げます。
 また、私の地元佐賀県では、宝の海と呼ばれている有明海の再生が喫緊の課題です。
 現場では、現地では、諫早湾の潮受け堤防の開門、非開門をめぐり、長らく訴訟が続いてまいりました。先日、佐賀県の有明海漁協は、一日でも早く有明海を再生させたいと、断腸の思いで開門によらない有明海再生を優先する政府案を基に協議する意向を明らかにされました。これまで地元の漁業者の皆さんは、佐賀県佐賀空港のオスプレイ配備においても苦しい判断をしてくださっております。
 岸田総理自身、地元の漁師の皆さん、漁業者の皆さんと何度もお会いになられたことと思います。是非とも、政府においては、長年の課題でありますこの有明海の再生に向け全力で取り組んでいただきたいというふうに思いますけれども、お考えをお聞かせください。
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岸田文雄#12
○内閣総理大臣(岸田文雄君) まず、これまで様々な機会、また報道等を通じまして、私自身、一刻も早い有明海の再生を求める佐賀県有明海の漁業者の皆さんの切実な思い、受け止めさせていただいてまいりました。
 今後も、有明海沿岸の佐賀、福岡、長崎、熊本の四県と協調し、漁業者の皆さんに寄り添いながら、水産資源の宝庫である有明海の再生に取り組んでまいります。政府として、この問題に真剣に、そして漁業者の皆さんに寄り添いながら対応を続けてまいります。
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山下雄平#13
○山下雄平君 是非寄り添った対応をよろしくお願いいたします。
 食料安全保障においては、農業も不可欠です。この農業においては、憲法と言われるような基本法の改正の議論も進んでおると承知しておりますけれども、一方で、我が国の農業経営体の数はここ十年で四割近くも減り、耕地面積も二十万ヘクタール以上減っております。カロリーベースの自給率も三八%と非常に低い状況であります。
 総理は、食料安全保障の強化に向けて、農政を転換し、実践的な支援を行っていくとおっしゃっておられます。基本法の改正と併せてどう具体的に取り組んでいかれるつもりか、総理のお考えをお聞かせください。
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岸田文雄#14
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 本年六月に開催をした食料安定供給・農林水産業基盤強化本部において、次期通常国会へのこの食料・農業・農村基本法の改正案提出に向けた検討を行い、そしてあわせて、法制度の見直しを含めた関連施策の具体化、これを進めること、これを指示したところであります。
 これを受けて、その関連施策として、スマート農業の振興のための法的枠組みの創設、不測時の食料安全保障の強化に関する法的枠組みの創設、また適正な価格形成を進めるための仕組みの創設、こうしたことなど、この現下の課題に現実的に対応していくための施策の具体化、これを図ることとしております。
 年内に工程表を策定し、そして関連施策の全体像、これをお示ししてまいりたいと思います。
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山下雄平#15
○山下雄平君 農業の現場はすべからく厳しい状況ですけれども、とりわけ畜産、酪農は、飼料などの高止まり、枝肉の低迷、肉用子牛の価格下落、生乳需要の低迷など、経営が危ぶまれております。また、先月には、今季初の鳥インフルエンザが私の地元佐賀県で発生し、今年八月には、同じく佐賀県で、九州初めて豚熱が感染が確認されました。常にいつ感染するか分からない脅威にもさらされております。
 食料安全保障の強化の観点からも、来年以降の飼料などの対策と令和六年度畜産物価格、酪農対策にどのように取り組むおつもりでしょうか、お聞かせください。
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宮下一郎#16
○国務大臣(宮下一郎君) 我が国の畜産、酪農は、食料安全保障強化の観点からも、今一番喫緊なのは輸入飼料価格の上昇等の影響を受けにくい体質に転換することだというふうに考えております。国産飼料の生産、利用の拡大を加速する、加速化するとともに、各種の経営安定対策を適切に運用してまいります。
 また、お話がありました、現在、令和六年度の畜産物価格等の決定に向けて検討を行っているところでありますけれども、御指摘のように、現場の皆様の声をしっかりお聞きして、適切に決定してまいりたいと考えております。
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山下雄平#17
○山下雄平君 食料安全保障にとって不可欠な農業も水産業も、地方に多く立地しております。少子高齢化が進む地方にとって、医療、介護の基盤がしっかりしていなければ地方に住むこともできません。全就業者に、割合における、こうした医療、介護の比率というのは地方の方が高く、例えば東京では一〇・三%ですけれども、私の地元佐賀県では一六・六%です。
 私は、国会議員になる前、日経新聞の記者でありました。先日他界された保利耕輔政調会長、また、五年前に他界された園田博之政調会長代理の番記者をしておりました。そのお二人は税と社会保障の改革に懸命に取り組まれておりました。なぜそうした不人気な政策に取り組むんですかというふうに聞いたら、今取り組まなければ、これ将来、社会保障を切り刻むようなそうした財政構造になってしまうと、そんなことをやってしまうと弱肉強食の殺伐とした社会になる、誰も国を信じなくなってしまう、そんな国にしては駄目だというふうにおっしゃっておられました。
 今、医療、介護、障害福祉のトリプル改定を控えております。現場では、コロナ禍の三年間の、医療関係者が休みなく働き、そして収入が増えたから今度は診療報酬を切り刻んでもいいんじゃないかというふうに思われているんじゃないかと心配されております。
 是非ともトリプル改定に向けて総理の考えをお聞かせいただければと思います。
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岸田文雄#18
○内閣総理大臣(岸田文雄君) まず、委員の今の話は、まさに我が国の社会保障の持続可能性の重要性への指摘だと考えます。そして、御指摘のように、令和六年度、これは、診療報酬、介護報酬そして障害者福祉サービス等報酬、この同時改定が行われる重要な節目の年です。
 昨今、賃上げ、これ官民挙げて賃上げに取り組むんだというこの機運、さらには全国的な人手不足の状況を考えますときに、この医療や介護、さらにはこの障害者福祉分野における賃上げ、そして人材の確保、これは喫緊かつ重要な課題であると認識をしています。そういった思いで今般の経済対策においてこの分野の人材確保に向けて必要な財源措置等を盛り込んだわけでありますが、それに加えて、御指摘の同時改定においての取組が重要であると認識をしております。
 この同時改定において、活用可能な法人における賃上げ税制の、税制等も踏まえながらも、必要な処遇改善の水準の検討、これを行ってまいります。現場の方々の処遇改善に構造的につながる仕組み面からも、この処遇改善について結果を出していくことが重要であると認識をいたします。こういった観点からも、同時改定、この議論を深めてまいります。
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山下雄平#19
○山下雄平君 社会保障と税の一体改革の成立したのは野田政権のときでした。与党民主党でした。私はまだ国会議員ではありませんでしたけれども、小沢一郎さんたちの造反を出しながらも成立にこぎ着けられた野田政権は、私は立派だったと思います。
 先日の補正予算でも、野田元総理の審議を聞いておりましたけれども、私は傾聴に値する指摘がたくさんあったと思います。ただ、一点だけ疑問に感じたのは、野田元総理が補正予算について、政府の対策の中には公共事業が四兆円以上ある、これは需給バランスが、需給がバランスに乗っているときにむしろ物価を上げるんではないかと、そういうふうな指摘をされましたけれども、このお考えについて、総理の見解をお聞きします。
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岸田文雄#20
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 御質問は、我が国経済の現状に対する認識ということだと思いますが、これ、この供給面においては、我が国の経済、潜在成長率ゼロ%台半ばという水準にとどまっています。そして、現状、需給、需要面におきましても、賃金上昇が物価に追い付いていない、消費など民間需要は力強さを欠く、こうしたことであります。よって、今の日本経済に対するこの認識として、インフレを心配するというよりも、こうした需要面、供給面での力強さを欠いていると、この点をしっかりと認識しながら様々な政策を用意することが重要だと思います。
 是非、賃上げをこの柱としながらも、賃上げの原資となる企業の稼ぐ力、供給力の強化、これを抜本的に強化することによって、来年、再来年とこの経済の好循環を維持していく、こういった政策が求められていると考えます。見通しがあってこそ、賃上げも消費につながるということだと考えております。
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山下雄平#21
○山下雄平君 以上、終わります。ありがとうございました。
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末松信介#22
○委員長(末松信介君) 以上で山下雄平君の質疑は終了いたしました。拍手
    ─────────────
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末松信介#23
○委員長(末松信介君) 次に、蓮舫さんの質疑を行います。蓮舫さん。
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蓮舫#24
○蓮舫君 立憲民主党の蓮舫です。
 松野官房長官、清和会から一千万円を超える裏金、キックバック、受け取られましたか。
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松野博一#25
○国務大臣(松野博一君) お答えをさせていただきます。
 政府の立場として個々に関するお答えは差し控えるべきであると認識していますが、私の所属する清和政策研究会において、これから事実関係を精査するとコメントしていると承知をしており、今後、事実確認の上、適切に対応するものと認識しています。
 派閥において事実確認がなされている最中であり、また、報道によれば、派閥の政治資金の取扱いについては刑事告発がなされ、それに関連して捜査が行われているものと承知しており、そうしたことを踏まえて、私の政治団体についても精査して適切に対応してまいりたいと考えております。
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蓮舫#26
○蓮舫君 いや、派閥の会計処理を聞いているんじゃないんです。受けましたか、松野さんが。
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松野博一#27
○国務大臣(松野博一君) 繰り返しになりますけれども、派閥において事実確認がなされている最中であり、また、報道によれば、派閥の政治資金の取扱いについては刑事告発がなされ、それに関連して捜査が行われているものと承知をしております。そうしたことを踏まえて、私の政治団体についても精査して適切に対応してまいりたいと考えております。
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蓮舫#28
○蓮舫君 同じ清和会の宮下大臣はキックバックはない、鈴木大臣はノルマを超えたことはないと明言しているんです。どうして長官だけ言えないんですか。
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松野博一#29
○国務大臣(松野博一君) 先ほど申し上げたとおりでございますけれども、現在、派閥の政治資金の取扱いについて刑事告発がなされ、それに関連して捜査が行われているものと承知をしております。そうしたことを踏まえて、私の政治団体についても精査して適切に対応してまいりたいと考えております。ヤジ
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