外務委員会

2024-06-12 衆議院 全153発言

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会議録情報#0
令和六年六月十二日(水曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 勝俣 孝明君
   理事 城内  実君 理事 鈴木 貴子君
   理事 中川 郁子君 理事 藤井比早之君
   理事 源馬謙太郎君 理事 鈴木 庸介君
   理事 青柳 仁士君 理事 竹内  譲君
      上杉謙太郎君    小田原 潔君
      大岡 敏孝君    黄川田仁志君
      高村 正大君    島尻安伊子君
      西銘恒三郎君    平沢 勝栄君
      穂坂  泰君    宮路 拓馬君
      柳本  顕君    山本 左近君
      小熊 慎司君    神津たけし君
      寺田  学君    松原  仁君
      鈴木  敦君    徳永 久志君
      和田有一朗君    山崎 正恭君
      穀田 恵二君    吉良 州司君
      塩谷  立君
    …………………………………
   外務大臣         上川 陽子君
   防衛副大臣        鬼木  誠君
   外務大臣政務官      高村 正大君
   外務大臣政務官      穂坂  泰君
   文部科学大臣政務官    安江 伸夫君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  須藤 明夫君
   政府参考人
   (内閣府総合海洋政策推進事務局次長)       筒井 智紀君
   政府参考人
   (警察庁長官官房審議官) 千代延晃平君
   政府参考人
   (金融庁総合政策局参事官)            新発田龍史君
   政府参考人
   (外務省大臣官房政策立案参事官)         金子万里子君
   政府参考人
   (外務省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化参事官)           松尾 裕敬君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 門脇 仁一君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 宮本 新吾君
   政府参考人
   (外務省アジア大洋州局長)            鯰  博行君
   政府参考人
   (外務省中東アフリカ局長)            安藤 俊英君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           淵上  孝君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           森  孝之君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           奥野  真君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           松浦 重和君
   政府参考人
   (観光庁国際観光部長)  星野 光明君
   政府参考人
   (環境省大臣官房審議官) 堀上  勝君
   政府参考人
   (防衛省大臣官房審議官) 米山 栄一君
   政府参考人
   (防衛省防衛政策局次長) 三浦  潤君
   外務委員会専門員     大野雄一郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
六月十二日
 辞任         補欠選任
  武井 俊輔君     大岡 敏孝君
  深澤 陽一君     山本 左近君
  佐藤 公治君     神津たけし君
  金城 泰邦君     山崎 正恭君
同日
 辞任         補欠選任
  大岡 敏孝君     武井 俊輔君
  山本 左近君     柳本  顕君
  神津たけし君     寺田  学君
  山崎 正恭君     金城 泰邦君
同日
 辞任         補欠選任
  柳本  顕君     深澤 陽一君
  寺田  学君     佐藤 公治君
    ―――――――――――――
六月十日
 女性差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准を求めることに関する請願(中川正春君紹介)(第一八八三号)
 同(大石あきこ君紹介)(第一九七八号)
同月十二日
 イスラエルのジェノサイドを止めることに関する請願(大石あきこ君紹介)(第二三八六号)
 女性差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准を求めることに関する請願(阿部知子君紹介)(第二五〇五号)
 同(鎌田さゆり君紹介)(第二五〇六号)
 代執行による辺野古新基地建設工事の中止と普天間基地の無条件撤去に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第二五〇七号)
 同(笠井亮君紹介)(第二五〇八号)
 同(穀田恵二君紹介)(第二五〇九号)
 同(志位和夫君紹介)(第二五一〇号)
 同(塩川鉄也君紹介)(第二五一一号)
 同(田村貴昭君紹介)(第二五一二号)
 同(高橋千鶴子君紹介)(第二五一三号)
 同(宮本岳志君紹介)(第二五一四号)
 同(宮本徹君紹介)(第二五一五号)
 同(本村伸子君紹介)(第二五一六号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 国際情勢に関する件
     ――――◇―――――
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勝俣孝明#1
○勝俣委員長 これより会議を開きます。
 国際情勢に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として、お手元に配付のとおり、外務省大臣官房政策立案参事官金子万里子君外十七名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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勝俣孝明#2
○勝俣委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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勝俣孝明#3
○勝俣委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。青柳仁士君。
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青柳仁士#4
○青柳(仁)委員 日本維新の会・教育無償化を実現する会の青柳仁士です。
 まず、警察庁にお伺いします。
 靖国神社の石柱への中国籍と見られる男性の落書きについて、SNS上でいろいろ動画が上がっておりまして、たくさんの国民が怒っております。
 まず、事実関係をお伺いしたいんですが、放尿という行為はあったんでしょうか、なかったんでしょうか。
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千代延晃平#5
○千代延政府参考人 お答えいたします。
 お尋ねの事件につきましては、本年六月一日午前五時五十分頃、通行人からの通報を受けた現場周辺の警察官が、靖国神社の石柱に赤色の塗料で文字が吹きつけられた状況を認知したものでありまして、現在、警視庁において鋭意捜査を進めております。
 お尋ねの件につきまして、犯行の状況と見られる動画が作成され、拡散されており、その中では御指摘のような映像もあると承知しております。
 現在、警視庁において事案解明に向けて鋭意捜査中でありますので、その事実関係についてはお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。
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青柳仁士#6
○青柳(仁)委員 放尿という行為に関するビデオが残っていたということですから、これは確たる証拠だと思います。
 もう一つお伺いしたいんですけれども、仮にそのような行為があった場合、また石柱への落書きというのがあった場合、これはどういった罪に問えるんですか。
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千代延晃平#7
○千代延政府参考人 お答えいたします。
 具体的な適用罪名につきましては、警視庁において今後の捜査により事実関係を明らかにした上で検討することになるものと承知をしておりますが、例えば刑法の器物損壊罪といった容疑が考えられるところでございます。
 この器物損壊罪の罰則ということで申し上げれば、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料とされているところでございます。
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青柳仁士#8
○青柳(仁)委員 三年以下の懲役では軽過ぎると思うんですね。逆の立場で、やりますか、日本人はこんなこと。絶対やらないですよ。
 靖国神社なんてどういう位置づけなのか誰だって分かっているわけで、上川大臣も御自身のホームページに書いていますよ。さきの戦争で命を失った方々の思いを、それが自分の政治家の原点だというふうに書かれています。そういう存在であるところに、こんな行為が許されていいわけないんですね。
 これは、刑法上重い罪にもちろん問われるというのは当然のことながら、外交的にこれを放置していいのかというふうに思います。
 これに対して、上川大臣は記者会見で、関係法令に反すると思われる行為であり、それを是認、助長するような動画が作成され、拡散されることは、受け入れられるものではないと。これだけですか。
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上川陽子#9
○上川国務大臣 御指摘の事案でございますが、我が国の関係法令に反すると思われる行為でございまして、そうした行為を是認、助長するような動画が作成をされ、拡散されるようなことは、受け入れられるものではないと考えております。
 そうした観点から、この事案につきましては、外交ルートを通じまして、中国政府に対し、我が国の国民感情の観点からも受け入れられるものではないとの懸念を表明するとともに、中国政府から中国国民に対して、現地法令の遵守、冷静な行動を取るよう、注意喚起することを要請をいたしました。
 今後の対応につきましては、現時点で予断を持ってお答えすることは差し控えさせていただきますが、関係省庁としっかりと連携して、適切に対応してまいりたいと考えております。
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青柳仁士#10
○青柳(仁)委員 外交ルートを通じて申し入れたということなんですが、これは誰に申し入れたんですか。
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上川陽子#11
○上川国務大臣 本事案につきましては、アジア大洋州局長から在京中国大使館公使に対して行ったところでございます。
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青柳仁士#12
○青柳(仁)委員 事務方から公使に、やめてくれと言うだけの話なんですかね。これは国辱ですよ、言っておきますけれども。ちょっと外務省の対応、上川大臣の対応、甘過ぎますよ。こんなの、日本の国民が求めている対応じゃないですよ、余りにも弱腰過ぎるんじゃないですか。ここまでやられて、それしかやらないんですか。大臣は何も言わない。大臣は、こういう動画が作成されることは受け入れられないとか、それで、事務方が日本にいる公使にちょこっとやめてくれと言って終わりなんですか。
 こんな外交を続けていたら、中国になめられっ放しですよ。中国だけじゃないですよ。日本はここまで屈辱的なことをやられても、こんなことしかしないんだなとほかの諸外国はみんな思いますよ。ここで野党の我々が言わなかったら、誰も言わないじゃないですか、この話。情けないと思わないんですか。これは、政府の中でちゃんと言う話じゃないんですか。自民党の中だって同じことを思っている人はいっぱいいると思いますよ。ちゃんとやってくださいよ。
 二つ目の質問に移りますけれども、竹島南方の日本のEEZ、排他的経済水域内における韓国調査船の海洋調査についてですけれども、この調査について韓国側からの事前の申請はなかったということです。
 これについて、外務省のアジア大洋州局長が、東京にある韓国大使館の次席公使を外務省に呼んで、調査は受け入れられず、即時に中止すべきだと抗議したとあります。
 一方、その抗議の後、韓国の外務省から、日本側の不当な主張は一蹴した、こういうコメントを発表されました。独島ですね、竹島の領有権を主張した上で、歴史的、地理的、国際法的に明白な韓国固有の領土である、国際法や国内の法令に従って行われた正当な活動に対する日本側の問題提起は受け入れられないと。その上で、日本側の不当な主張は外交チャンネルを通じて一蹴したということですけれども。
 この韓国の対応について、受け止めと、この後、外務省としてどういう対応を取るんでしょうか。
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上川陽子#13
○上川国務大臣 この韓国側の意図についてお答えをする立場にはございませんが、竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに日本固有の領土でありまして、韓国側によります一連の行動につきましては到底受け入れることができないものであります。
 日本として、竹島問題についての日本の一貫した立場に基づきまして、引き続き韓国側に適切な対応を強く求めてまいります。
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青柳仁士#14
○青柳(仁)委員 この一蹴したと、日本側の問題提起は受け入れられない、日本側の不当な主張は一蹴したということについて、大臣はどう考えますか。
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上川陽子#15
○上川国務大臣 今のような御質問でございますけれども、それに対してどう考えるかという御質問については、意図もございますので、お答えする立場にはございません。
 しかし、竹島は、今申し上げたとおり、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに日本固有の領土でございまして、韓国側による一連の行動は到底受け入れることができないものであります。
 こうした一貫した立場に基づきまして、引き続き韓国側に対しましては適切な対応につきまして強く求めてまいります。
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青柳仁士#16
○青柳(仁)委員 何か一見もっともらしいことを言っているんですけれども、そういう何か誰が聞いても美しい言葉みたいなのを言っていても、相手は引き下がらないと思いますよ。
 これは、一蹴したとか強い言葉で言われているときに、適切でないとか、適切な対応を求めていくとか、そういうことをやっていたら、また同じことをやりますよ。同じことをやられるたびに、こういうところで話をして、またどんどんどんどん韓国側の、今回、だって事前の申請もなく勝手に調査をやっていたわけですよね。もっと厳しいことをどんどんやってくると思いますよ、外務省がきちんとこういうところで強いメッセージを出さなかったら、外務大臣が。
 そういう大人の対応みたいなのがいいときと悪いときがあるというのは、ちゃんと考えた方がいいと思いますよ。いつもいつもそういう何か公平中立みたいな言い方が外交上いいかというと、そんなことはないと思いますよ。こういう場でせっかく質問して大臣の見解を聞く機会をつくっているんですから、もっと強い言葉でおかしいとかぐらい言ってもいいんじゃないですか。
 ほかにもちょっと今日最後なので聞きたい質問がいっぱいあるので、最後というのは委員会じゃなくて私が、もう一回、二回あっても恐らく最後なので言いますけれども。
 国連恥ずべきリストと国連に対しての言動についてということで、イスラエルのネタニヤフ首相の最近の言動が極めて過激になってきているというのはもう全世界が認めているところだと思います。
 おととい、アメリカのブリンケン国務長官がイスラエルを訪問しまして、ネタニヤフ首相と会談を行いました。このときにブリンケン氏は、即時停戦と人質全員の解放に向けた提案をアメリカや世界の指導者が支持しているということを伝えたそうです。もし停戦を望むのであればハマスが同意するように圧力をかけるべきだと。しかしながら、ネタニヤフ首相は、アメリカの報道内容は不正確であるし、そもそもハマスを壊滅させるために恒久的停戦には同意しない姿勢というのを引き続き堅持したと、様々なメディアが報道しております。
 これについて、国連でも、国連事務総長は恥を知れとか何かとんでもない発言を既にもうしているわけで、衆議院の方でもいろいろな決議等々の動きがあるというのは承知しておりますが、これは、外務省として、あるいは日本の外務大臣として、ブリンケン国務長官とか海外に任せていないで、やはり、ネタニヤフ首相に一定程度自制を求めるようなメッセージというのを送るべきじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
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上川陽子#17
○上川国務大臣 昨年の十月のハマス等によりますイスラエルに対しましての攻撃以降、日本は一貫して、人質の即時解放、また人道状況の改善、事態の早期鎮静化、紛争の波及の防止、これを求めてまいりました。私自身、日本が築いてきたイスラエル、またパレスチナを含みますアラブ諸国との良好な関係を踏まえ、安保理やまたG7の一員として関係国とも緊密に連携をしつつ、環境整備に取り組んでまいりました。
 特にイスラエルに対しましては、四月以来、カッツ外相との三度の電話会談を含めまして、累次の機会に働きかけを行っております。国際人道法を含む国際法の遵守、持続可能な停戦の実現、また人道状況の改善等につきまして、こうした電話会談等を通じて求めてまいりました。
 六月三日でありますが、五月三十一日に発表されました人質解放やまた停戦をめぐる新たな提案、これを歓迎をするG7の首脳声明が発出されたところであります。
 また、昨日、安保理におきまして、同提案を歓迎し、ハマスにその受入れを求めるとともに、両当事者に対しまして無条件かつ遅滞なくその完全履行を求める等の内容の米国提案の決議第二七三五号を、我が国を含みます賛成多数で採択されたところであります。
 これに対して談話を発出をいたしました。我が国としてこれを歓迎するとともに、改めて全ての当事者がこの機会を捉え、全ての人質の解放と持続可能な停戦の実現に向けて着実に取り組むよう強く求めております。
 今後も、米国を始め関係国と緊密に連携をしながら、粘り強く外交努力を積極的に行ってまいりたいと考えております。
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青柳仁士#18
○青柳(仁)委員 これから、恐らくまだ戦争が激化しますよね、ハマスの壊滅まで停戦しないと言っているわけですから。それで、ブリンケン長官の言うことも聞かないわけですから。国際社会が制止に入らなかったらもっとたくさんの人が死ぬと思うんですけれども。それについて、日本ができることもいろいろあると思うんですけれども、大臣はこれから、ますますネタニヤフ首相はまだこれからも態度を硬化させていくと思うんですけれども、そういった状況に対して、どんなことをなさろうと思っていますか。
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上川陽子#19
○上川国務大臣 先ほど申し上げましたとおり、この局面におきまして、米国を始め関係国と緊密に連携をしながら、人道状況の改善、事態の早期鎮静化に向けまして、まさに外交努力を粘り強く積極的に行い続けるということであります。
 様々なバイの会談、またマルチの会談がございます。また、国際的な場裏の中におきましても国連中心の動きもありますし、また、G7を始めとして様々なチャネルの中で、こうした姿勢を共に共有をしながら、ワンボイスでしっかりと伝えていく、このことが大きな鍵になると私は思っております。
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青柳仁士#20
○青柳(仁)委員 マルチ、バイ、いろいろな場があるというふうに今おっしゃいましたので、是非、アメリカ任せにするとか、今の成り行きを見守るとかではなくて、現場では人がたくさん死んでいますから、今日も死んでいますから。一刻も早くこの事態を収拾するに当たって、日本ができることはたくさんあると思うんですね。是非、外務大臣として、外務省として、しっかりと意思を持って取り組んでいただきたいなと思います。
 それから、次の質問に移りますが、前回、通告がなかったということで正確にお答えいただけなかったので、今日はしっかりと通告をさせていただいたので、ちゃんとした答弁をいただきたいと思っております。
 外務省の報償費、内閣官房の報償費の件です。
 報償費というのは、使途を明かさなくていい予算ということで、俗に言う機密費というもので、内閣官房と外務省に認められております。予算額は内閣官房が十二億三千万円、外務省が国内で十三億円、海外で二十一億円というものであります。
 まず最初に、今日、内閣官房をお呼びしていますので、内閣官房に教えていただきたいんですが。前回の質疑のときに私がお伺いしたのは、内閣官房の機密費、つまり報償費が党の活動や選挙に使われることはない、これは自民党の今の政治改革特別委員会の担当の方がおっしゃっていたわけですね、これは事実かという話をしたんですが、二〇一〇年頃にこの官房機密費について様々な議論が行われました。
 その際に、これは新聞記事をそのまま申し上げますと、読売新聞の二〇一〇年五月二日の東京の朝刊の二面ですけれども、小渕内閣で官房長官を務めた野中広務元自民党幹事長は、一日、読売新聞の取材に応じ、官房機密費(内閣官房報償費)について、私が官房長官当時、毎月五千万円、最高で七千万円程度使っていたと証言した。使途に関しては、首相に月一千万円、国会で野党対策に当たる自民党の国会対策委員長と参院幹事長にそれぞれ月五百万円を配ったと述べた。官房機密費の具体的使途を官房長官経験者が公表するのは異例だ。野中氏は、前任の官房長官の秘書官から渡された引継ぎノートに基づき、評論家や与野党の国会議員に機密費を配ったと説明。評論家の元議員が、当時の小渕首相に家を建てたから三千万円欲しいと求めてきたり、野党の元議員から北朝鮮に行くからと機密費を要求されたりしたこともあったと振り返ったとあります。
 それからもう一つ、二〇一〇年二月二十日、日経新聞の朝刊ですけれども、政府は十九日の閣議で、麻生政権下で二〇〇九年八月の衆院選の直後に、二億五千万円の内閣官房機密費(報償費)が引き出されたことについて、それまでの支出の態様とは異なるものと言わざるを得ないとする答弁書を決定した。新党大地の鈴木宗男代表の質問主意書に答えたとあります。
 これは、党のために使っていないというのであれば、その前にあった野中元官房長官の証言にある、自民党の国会対策委員長と参院幹事長にそれぞれ月五百万円を配ったというのは、これは党のために使っているとまず思います。あるいは、選挙のためにも使われている可能性がある。
 それから、もう一つの日経新聞の方では、麻生政権下での二〇〇九年の衆院選の直後に二億五千万円使っているというのは、これは恐らく選挙に対する支出であろう、こう思われるわけなんですけれども。
 改めて伺いたいんですが、まず、これは内閣官房の機密費のことですから内閣官房にお伺いしたいんですけれども、内閣官房の報償費、機密費が自民党あるいは政党の活動あるいは選挙に使われたことはないということでよろしいですか。
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須藤明夫#21
○須藤政府参考人 お答えいたします。
 内閣官房報償費についての御質問でございますが、これまで総理や官房長官が御答弁しているとおり、内閣官房報償費は、国の機密保持上、その使途等を明らかにすることが適当でない性格の経費として使用されてきており、個別具体的な使途に関するお尋ねについては、お答えを一切差し控えているところでございます。
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青柳仁士#22
○青柳(仁)委員 答えられないということなんですけれども、ただ、自民党の議員は答えたんですね、一切使われていないと。政党や選挙の活動には一切使われていないと言ったわけなんです。ですから、省庁の、政府の職員としての答えとしてはそれで結構かと思います。これ以上、内閣官房には聞きません。ただ、やはり、自民党、政治家としての答えとしては極めて不十分だと思います。
 なので、改めて上川大臣にお伺いしたいと思うんですが、この報償費は内閣官房だけではなく外務省にも認められています。先ほど申し上げたとおりです。内閣官房が十二億三千万円に対して、外務省はトータルすると三十四億円です。外務省の方が多いです。その外務省の機密費も、今、内閣官房から答弁があったとおり、使途は明かさなくていいということになっております。
 これについて、これもまた二〇一〇年二月八日の日経新聞の夕刊ですけれども、平野官房長官が記者会見で、外交工作などに使う外交機密費の首相官邸への上納があったというふうに認めたということについて、過去、自民党がないと言ってきたことについて事実が明らかにされたというふうに述べました。
 つまり、この二つのお金というのは、少なくとも平野元官房長官の証言によると、入り繰りされているということなんですよ。あるいは入り繰りされていた可能性がある。そうすると、内閣官房のお金だからとか、外務省のお金だからということじゃなくて、報償費自体が何に使われているか分からないし、それは選挙にも党にも使われている可能性があるわけですよ。
 ですから、改めて、今回、通告したので、ちゃんと答えてください。大臣にお伺いしますが、外務省の報償費が政党の活動であるとか選挙に使われたことはないということでよろしいですね。
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上川陽子#23
○上川国務大臣 お尋ねの外務省の報償費でございますが、これは、公にしないことを前提とする外交活動において、情報収集及び諸外国との外交交渉ないし外交関係を展開するための活動に支出されるものでございます。こうした趣旨に沿って適切に支出をしているところでございます。
 今、委員から、外務省の報償費が総理大臣官邸の外交用途に使われていたことということでの御質問がございました。これに関しましては、いわゆる外務省の機密費流用事件の際に、外務省の調査で判明をしたところであります。それ以上の詳細につきましては、報償費という経費の性質上、お答えすることはできませんが、少なくとも同事件以降は、外務省の報償費が総理大臣官邸の外交用務に使われていることはございません。
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青柳仁士#24
○青柳(仁)委員 外務省の報償費が内閣官房の報償費とこの事件以来混じったことはないという答弁をいただきました。それは新しい情報として歓迎したいと思うんですけれども。
 ただ、聞いているのはそうではなくて、自民党の国会対策委員長だとか参議院幹事長、そういうところにお金を出したみたいな話があるわけですが、こういうことには使われていませんよねという話なんですが。今これだけ政治と金の問題で、自民党の裏金問題で騒がれていて、不透明な金の流れを一掃しようと言っているときに、政策活動費の話なんかありますけれども、あれは言っても党のお金です。こっちは政府のお金ですから、もっと罪が重いです。
 それに関しては、少なくとも、いや、そんなことに使われるはずがないと国民はみんな思っていると思いますし、我々も思っているんですけれども、そこぐらいは証明してもらえませんか。だって、自民党の議員が言っているんですから、テレビの中で。今回、通告したわけですから、ちゃんと答えてもらえませんか。選挙だとか政党のために外務省報償費が使われたことはないし、これからもないと明言してもらえませんか。
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上川陽子#25
○上川国務大臣 内閣官房の報償費についての御質問ということでございますが、内閣官房の方にお尋ねをいただきたいというふうに思います。
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青柳仁士#26
○青柳(仁)委員 私はちゃんと通告しました。外務省の報償費についてお伺いするということを明確に通告させていただきましたので、そのことについてお答えいただきたいと思います。
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上川陽子#27
○上川国務大臣 その件につきましては、先ほど申し上げたとおり、外務省の報償費が総理大臣官邸の外交用務に使われていたことがあったということは、いわゆる外務省の機密費の流用事件の際に、外務省の調査で判明をしたところでございます。それ以上の詳細につきましては、報償費という経費の性質上、お答えすることはできませんが、少なくとも同事件以降につきましては、外務省の報償費が総理大臣官邸の外交用務に使われているということはございません。
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青柳仁士#28
○青柳(仁)委員 もうやめますけれども、時間も来ましたからね。でも、言い切れないんですよ、だから、要するに。言い切れないんですよね、使っていないと。
 ちょっと最後にもう一個だけ聞きたい。言い切れるのか、言い切れないのかだけ教えてもらえませんか。言い切ってもらいたいんですよ、国民も我々も。外務省の報償費は日本の外交のために認められていて、一定程度外交の中で秘密のやり取りがあって、そこに費用が必要だと、これはみんな認めていますよ、別にそれが駄目だとは言っていないですよ。それが政党の活動や選挙なんかに使われることはあってはならないと思っていて、そんなことはないと思っているんです、はっきり言えば。
 だから、言い切ってもらえませんか。言い切れますか、言い切れませんか。それだけちょっと答えてもらえませんか。
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上川陽子#29
○上川国務大臣 まず、外務省の報償費についてでありますが、繰り返し申し上げるところでありますが、公にしないということを前提とする外交活動におきまして、情報収集及び諸外国との外交交渉ないし外交関係を展開するための活動に支出されるものでございます。こうした趣旨に沿って適切に支出をしているところでございます。
 そのような趣旨でございますので、報償費につきましては、今現在でありますが、事前の厳格な審査及び事後のチェック、さらには会計検査院によります関係書類の検査を通じまして、厳正かつ適正な使用を図っているところであります。
 そして、外務省の報償費の個別具体的な使途につきまして、先ほど来の御質問でございますが、このことにつきましては、使途に関するお尋ねにつきましては一切差し控えているところであります。これは従来から公にしないということでございます。
 適切な支出をしているということについては、厳正かつ適正な使用についてのチェックをしっかりとしている上で、支出をしているところでございます。
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