環境委員会

2024-06-11 参議院 全177発言

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会議録情報#0
令和六年六月十一日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 六月十一日
    辞任         補欠選任
     石井 準一君     永井  学君
     関口 昌一君     山本佐知子君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長        三原じゅん子君
    理 事
                梶原 大介君
                長谷川英晴君
                田島麻衣子君
                串田 誠一君
                山下 芳生君
    委 員
                朝日健太郎君
                石井 準一君
                加田 裕之君
                佐藤 信秋君
                関口 昌一君
                滝沢  求君
                永井  学君
                山本佐知子君
                川田 龍平君
                水岡 俊一君
                竹谷とし子君
                谷合 正明君
                梅村みずほ君
                浜野 喜史君
                山本 太郎君
                世耕 弘成君
                ながえ孝子君
   国務大臣
       環境大臣     伊藤信太郎君
   副大臣
       内閣府副大臣   工藤 彰三君
       環境副大臣    八木 哲也君
       環境副大臣    滝沢  求君
   大臣政務官
       農林水産大臣政
       務官       舞立 昇治君
       環境大臣政務官  朝日健太郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        金子 和裕君
   政府参考人
       内閣府大臣官房
       審議官      原  典久君
       内閣府大臣官房
       審議官      上村  昇君
       内閣府規制改革
       推進室次長    稲熊 克紀君
       農林水産省大臣
       官房審議官    秋葉 一彦君
       農林水産省大臣
       官房審議官    関村 静雄君
       農林水産省大臣
       官房参事官    大島 英彦君
       農林水産省農村
       振興局農村政策
       部長       神田 宜宏君
       経済産業省大臣
       官房首席GX機
       構設立準備政策
       統括調整官    龍崎 孝嗣君
       資源エネルギー
       庁長官官房資源
       エネルギー政策
       統括調整官    山田  仁君
       国土交通省大臣
       官房審議官    勝又 正秀君
       環境省大臣官房
       地域脱炭素推進
       審議官      植田 明浩君
       環境省地球環境
       局長       秦  康之君
       環境省水・大気
       環境局長     土居健太郎君
       環境省自然環境
       局長       白石 隆夫君
       環境省環境再生
       ・資源循環局次
       長        角倉 一郎君
       環境省総合環境
       政策統括官    鑓水  洋君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改
 正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
    ─────────────
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三原じゅん子#1
○委員長(三原じゅん子君) ただいまから環境委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、環境省地球環境局長秦康之君外十五名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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三原じゅん子#2
○委員長(三原じゅん子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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三原じゅん子#3
○委員長(三原じゅん子君) 地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
 本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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加田裕之#4
○加田裕之君 自由民主党の加田裕之でございます。
 法案審査に入らせていただきますが、先日の参考人質疑の方でも言わせていただきましたように、温暖化推進対策というものについては、これは一つの法律や、そしてまたいろいろな施策でやっていかなければいけないという思いがいたしております。そしてまた、それに付随するステークホルダーの皆様もいらっしゃいますので、そうした意味で今回は質疑におきまして幅広にお伺いしたいので、よろしくお願いしたいと思います。
 まず、滝沢環境副大臣におかれましては、六月三日に、兵庫県神戸市におきまして、国際エメックスセンターに来られまして、里海づくりを推進するため、環境省と協定を締結いたしました。瀬戸内海を始めといたします閉鎖性海域の生物の多様性の維持や水産資源の生産性向上を図りまして、海の更なる利活用を目指します。
 先般の委員会や自民党の部会の方でも、瀬戸内海の栄養塩不足等の課題を私も再三再四訴えておるんですけれども、滝沢副大臣も協定締結後の記者会見におかれまして、気候変動や栄養塩不足などの課題について言及をされました。この度の協定の狙いについて副大臣にお伺いしたいと思います。
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滝沢求#5
○副大臣(滝沢求君) お答え申し上げます。
 高度経済成長期以降、水質汚濁や藻場、干潟の消失、さらに近年では、気候変動の影響、栄養塩類の不足の指摘なども加わり、我が国の沿岸域では生物多様性や生物生産性の減少といった課題が生じているところでございます。
 こうした中、藻場、干潟を保全、再生、創出し、生物多様性や生物生産性の向上を目指す里海づくりに向けて、環境省では保全と利活用の好循環を目指すモデル事業の実施など取り組んでいるところでございます。
 里海づくりに当たり、海域の環境保全に関する専門的な知識を、知見を多く持たれている国際エメックスセンターと協定を結ぶことで、より効果的な取組につながることができると考えております。
 環境省では、この協定を機に全国の沿岸域における生物多様性や生物生産性の向上に一層取り組んでまいりたいと考えております。
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加田裕之#6
○加田裕之君 ありがとうございます。
 本当に、現地の方におきましても、皆様方の御意見を聞いていただきまして、また施策に反映していただけるということでしたので、本当に期待いたしております。
 なかなか、栄養塩不足のこの解消、瀬戸内海も漁獲高がどんどん減っていって、なかなか、きれいな海と豊かな海は違うということで里海という概念を世界に発信しておりますので、また御指導のほどよろしくお願いいたします。
 続きまして、生態系の危機といいますか、その中におきまして、三月二十二日の環境委員会の方でもお伺いしたんですが、ナガエツルノゲイトウについて質問させていただきましたが、そのときは、観賞用に導入されたものが野外に逸出して分布域を広げて、現在は関東から沖縄まで二十五都府県に定着していると答弁がありました。生態系を完全に破壊しますナガエツルノゲイトウといいますのは、地球上で最悪最強の侵略的植物とも言われております。
 その中で、我が兵庫県もその二十五都府県に入っているんですけれども、この県内の方でおきますと、淡路地域、東播磨地域に続いて、先月の五月十日に、兵庫県の多可町の方、言わば北播磨地域で初めてナガエツルノゲイトウの生息が農業者によって発見されまして、調査の結果、ため池や水路のみならず、農地へ広範囲に侵入していることが確認されました。言わばすごい勢いで広がっているということでございます。
 環境省では、外来生物法に基づく特定外来生物に指定しまして、農林水産省や地方公共団体と連携して防除を進めることや、環境省と農水省と共同で駆除マニュアルを策定したり、国立環境研究所のウェブサイトに最新分布状況の掲載、さらに特定外来生物防除等対策事業交付金によりまして令和五年度は四件支援しておりますが、施策の進捗状況よりも拡大のスピードの方が爆発的に速いのではないかと思っております。
 伊藤大臣の、前回も聞かせていただきましたが、今回、この爆発的に広がるということについての危機について御所見をお伺いしたいと思います。
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伊藤信太郎#7
○国務大臣(伊藤信太郎君) 委員御指摘のこのナガエツルノゲイトウは、国内では平成元年に兵庫県で初めて確認され、その後、今年までの三十五年間で二十五都県において確認されるまでに拡大してございます。
 こうした状況を踏まえて、環境省では、平成十七年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定の上、平成二十六年度に滋賀県での防除について生物多様性保全推進支援事業により支援を開始いたしました。令和五年度からは特定外来生物防除等対策事業交付金により地方公共団体による防除等の事業への支援を進めており、平成六年度は十一件の事業に対し支援をしてございます。
 委員御指摘のように、この国内での分布拡大、そして生態系被害等を防止するため、引き続き、農水省等の関係省庁と連携を強化して、スピード感を持って効率的、効果的な防除手法の研究開発の検討や地方公共団体による防除の取組の支援を進めてまいりたいと思います。
 今、令和六年度と言うところを平成と言ったので、令和に訂正させていただきます。
 ありがとうございます。
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加田裕之#8
○加田裕之君 ありがとうございます。
 そういう危機感を持ちまして是非とも対策を急いでいただきたいんですが、これは環境省だけでできる話ではないと思っております。
 そこで、今日は農林水産省の方から舞立大臣政務官にお越しいただきました。
 政務官にお伺いしたいんですが、この度のナガエツルノゲイトウの農地への侵入は、ため池とか水路での駆除、防除に農薬等が効かない、それから使えない上に、緊急駆除、防除等に必要なマンパワー、それから資材、予算、体制の確保が不透明な状況で、農業者が通常の営農活動をしておりますと、意図せずにして、繁殖力とか生命力強いですから、ナガエツルノゲイトウの拡大につながるおそれがあります。このことは、厳しい状況の中において農業に携わってきた方々の営農意欲をもうくじけさせまして、耕作放棄地の増加やそれに伴う農村環境の悪化など、地域農業と暮らしの場である農村にとって致命的な打撃を及ぼしかねないと思っております。
 それで、先日の委員会でも駆除する技術開発が重要であるとのことで、先ほどの答弁もございました、国立環境研究所、農研機構、それから土木研究所において防除技術の研究開発や連携の検討を深めております。また、生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議の枠組みを活用させて、更にスピードアップして進めていただきたいと思っております。
 現場でナガエツルノゲイトウに対峙する皆様、そして徹底防除に取り組む土地改良区や多面的機能支払の活動組織等に対する公的助成の支援とか、あと、やむを得ず当該圃場での営農活動を停止する農業者等に対する支援などを私は検討すべきだと考えますが、舞立農林水産大臣政務官に御答弁をお願いしたいと思います。
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舞立昇治#9
○大臣政務官(舞立昇治君) 加田先生におかれましては、地域の諸課題への対応に日々御尽力賜っておりますことに感謝申し上げたいと思います。
 御指摘のナガエツルノゲイトウにつきましては、増殖力が強く、小さな断片からでも再生し、大群落になることから、水路で閉塞を引き起こし、水田に侵入して稲の収量を下げてしまうなど、大きな問題と認識しております。
 このため、できるだけ早期に発見し駆除することが重要と考えておりまして、先ほど伊藤大臣からもお話ございました特定外来生物防除等対策事業交付金も使う余地あると思いますけれども、農業者等が共同活動により農地周りの水路等に生育するナガエツルノゲイトウの駆除を行おうとする場合には、多面的機能支払交付金の活用が、交付金の活用が可能でございます。
 また、農研機構を中心にナガエツルノゲイトウの効率的な駆除対策等の研究が進められてきておりまして、このゲイトウにつきましては除草剤で駆除できるため、農林水産省では、環境省や農研機構等と連携し、地方自治体の関係者や農業水利施設を管理する方などが活用できる駆除マニュアルというものを作成し、駆除方法、蔓延防止対策等の普及啓発を図っているところでございます。
 引き続き、関係省庁や関係機関と連携しながら、この駆除方法等の検討、周知に努めますとともに、今後ともどういった支援ができるのか検討してまいりたいと考えております。
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加田裕之#10
○加田裕之君 ありがとうございます。
 舞立政務官も、水産業はもちろんですけど、農業についても大変精通されている政務官でございますので、対策をお願いしたいと思います。
 多面的機能支払の部分についても、そういうメニューがあるとあるんですが、実際問題は金額的にもなかなか少ない部分もあります。ほかの部分で使いますので、ナガエツルの方の対策に持っていけないというケースもあります。それでまた、基礎自治体の方や都道府県、都府県の方におきましても様々なメニューを組み合わせながらやっておりますので、是非とも、地域地域に合った形で、寄り添う形で、また施策展開をよろしくお願いしたいと思います。
 次に、地球温暖化対策に伴います都市緑地の充実についてなんですが、二〇三〇年度の温室効果ガス四六%減、二〇五〇年のカーボンニュートラルの実現に向けては、排出削減とともに吸収源対策が重要です。その一つに都市緑地の充実があります。
 先般、都市緑地法が改正されました。自治体による特別緑地保全地区の指定面積を二〇三〇年まで一千ヘクタール増加することを目標として掲げ、その目標達成のために都市緑地に関する制度の充実が図られたところです。
 こうした都市緑地の充実に当たりましては、私は、二〇三〇年ネイチャーポジティブ、二〇五〇年自然共生社会の実現ということが重要と考えます。例えば、東京都では、生態系に配慮した緑化推進のため、在来種選定ガイドラインを作成しています。東京といっても広いため、エリアごとの潜在自然植生を示しつつ、どういう樹木を選ぶのが地域の生物多様性を向上させることになるのか、その選び方、また参考として在来種リストを整理しています。
 生物多様性の保全は、地球温暖化の防止、さらに、良好な景観形成、環境教育の場の提供など、様々な効果が期待できます。都市緑地の充実に当たっては、地球温暖化防止のため、また二〇三〇年ネイチャーポジティブ等の実現のため、こうした潜在自然植生を基にしました在来種の活用を進めていくことが重要だと考えております。
 環境省として、この声につきまして、伊藤大臣の考えをお伺いさせていただきまして、そしてさらに、国交省としてどのようなことを行っていくのか、そして今後更にどう行っていく予定なのか、その辺りをお伺いしたいと思います。
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伊藤信太郎#11
○国務大臣(伊藤信太郎君) 委員御指摘のとおり、この都市の緑地、これ国民の日常生活にとって最も身近なCO2吸収源であるとともに、国民の皆様にとって身近な自然との触れ合いの場であり、地球温暖化対策の普及啓発にも大きな効果を発揮するものであるというふうに考えてございます。
 このため、地球温暖化対策計画には、都市緑化の推進を位置付けて、関係省庁が連携して取り組んでいるところでございます。また、二〇三〇年ネイチャーポジティブの実現に向けて、昨年閣議決定された生物多様性国家戦略では、国立公園等で緑化を行う際には地域性の種苗を利用する等の配慮を行うことも明示しております。
 引き続き、国土交通省を始めとした関係省庁と連携して取り組んでまいりたいと思います。
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勝又正秀#12
○政府参考人(勝又正秀君) お答え申し上げます。
 都市の緑地は、CO2の吸収源や生物の生息、生育空間として重要であり、国際枠組みを踏まえた国の目標達成に向けた取組を一段と強化するため、今国会において都市緑地法等の一部を改正する法律案を御審議いただき、先般成立したところであります。
 本法律案につきましては、加田委員も事務局長として参加されている自由民主党の住宅土地・都市政策調査会都市の緑プロジェクトチームからも提言をいただいており、特別緑地保全地区における機能維持増進事業の創設を始めとする地方公共団体への支援、民間事業者などによる緑地確保の取組を国が認定支援する仕組みの創設などの措置を講じております。
 今後、法律の施行に向け、政省令等の整備を進めるとともに、シンポジウムの開催などを通じて地方公共団体や民間企業を始めとする幅広い関係者への周知などに取り組んでまいります。
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加田裕之#13
○加田裕之君 ありがとうございます。
 まさにこれは、環境省やそしてまた国交省、そしてまた地元の自治体とも、地域に合った形での推進というものもお願いしたいと思いますし、また、この緑地というのは、これは自民党のPTの中でも議論が行われたんですが、この緑を増やすというのは目的ではなくて、その質とか維持管理という部分、その点についても、なかなか、維持管理予算というのも実際にやられます基礎自治体や地域の方がなかなか厳しいということもございましたので、そのことについてもまた引き続き御支援のほどお願いしたいと思います。
 続きまして、学校・園庭ビオトープの拡大のための具体策についてお伺いしたいと思うんですが、環境省に対しまして、令和六年度のまちづくりアワード功労部門で神戸市須磨区の横尾自然塾が国土大臣表彰を受けました。学校ビオトープでありますネイチャーランドの設計造成から維持管理に加え、絶滅危惧種の生態調査や保全などの活動を通じて自然と共生する町づくりに貢献したことが受賞理由でございます。
 この学校・園庭ビオトープについて、先般、改定、公表されました環境教育等推進法に基づく国の新たな基本方針に学校・園庭ビオトープが明記され、政府としてこれを支援していくとされました。非常に心強いことだと思っております。学校・園庭ビオトープは、生物多様性の保全、また植物を大切に守り育てる心を育てるもので、ひいては地球温暖化防止にもつながってくると私は考えております。
 新たな基本方針で学校・園庭ビオトープを今回明記したわけですが、それだけでは拡大していかないと思っております。環境省として、文科省にどのように具体的に連携し、これを進めていくのか、学校・園庭ビオトープ拡大に向けた具体策の検討を政府にお願いしたいと思います。そして、朝日環境大臣政務官に御答弁をお願いします。
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朝日健太郎#14
○大臣政務官(朝日健太郎君) お答え申し上げます。
 効果的な環境教育を実現するためには、体験を通じた学びや対話と協働を通じた学びの実践が重要であると考えております。
 本年五月十四日閣議決定をされました環境教育等促進法に基づく基本方針におきまして、学校における環境教育の推進施策の一つとして、委員御指摘の学校・園庭ビオトープを活用した自然体験活動等の促進を明記をいたしました。具体的には、環境教育等促進法に基づく人材認定事業にビオトープ管理士やこども環境管理士が登録されており、同事業が運用されることを通じて、学校・園庭ビオトープを活用した体験活動にも取り組んでおります。
 加えて、日本生態系協会が隔年で開催をしております全国学校・園庭ビオトープコンクールでは、学校などにおける環境教育のために重要な取組と認識をいたしまして、環境省の後援や環境大臣賞の授与など、協力をしております。
 環境省といたしましては、文部科学省の関係省庁、関係団体とも連携をして、学校・園庭ビオトープを始めとする体験活動を通じた学びなど、環境教育やESDを引き続き推進してまいりたいと考えております。
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加田裕之#15
○加田裕之君 ありがとうございました。是非とも推進をお願いします。
 残りですね、カーボンニュートラルとネイチャーポジティブの両立についてとか、兵庫県の豊岡市、コウノトリ育む農法のことについてお伺いしようと思いましたが、時間が参りましたので、以上をもちまして質問を終わらせていただきます。
 ありがとうございます。
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水岡俊一#16
○水岡俊一君 立憲民主・社民の水岡でございます。大臣、よろしくお願いいたします。
 早速質問に入ってまいりたいんですが、本題に入る前に是非大臣にお伺いしたいことがございます。
 委員の皆様のお手元に資料をお配りをいただいていますね。ありがとうございます。
 この資料をちょっと御覧になってください。資料一は、これはほかでもありません、知床国立公園の写真と図が描いてありますが、知床国立公園というのは一九六四年に制定されているんですね。東京オリンピックの年でしたか。それから、二〇〇五年には世界自然遺産登録をされているという、本当に得難いというか、もう本当に大切にしたい国立公園の一つでありますけれども、ここに今、携帯電話基地局を設置するということで随分問題となっております。
 そのことについて大臣にお伺いをしたいんでありますが、去る六月の七日に、この問題について知床世界自然遺産地域科学委員会という委員会が、これは許し難いということで、環境省に是非その詳細を聞かせてほしいと、こういうことで委員会が開催されたということでありますが、なぜか全部が公開されておりません。ですので、ここで大臣に、議論の内容、そしてそれを受けての今後の方向性を御説明いただきたいと思いますが、お願いいたします。
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伊藤信太郎#17
○国務大臣(伊藤信太郎君) この知床岬における携帯電話基地局の整備について六月七日金曜日に知床世界自然遺産地域科学委員会に報告したところ、主として次のような助言があったと聞いてございます。
 一つは、希少植物やオジロワシを含め環境及び生態系調査が不十分であり、顕著で普遍的な価値への影響を判断することができないと、このため、工事を一時中断して調査を実施し、改めて影響を評価すべきであると。二つ目は、科学委員会が助言する役割ではないものの、携帯電話基地局の整備の必要性について地域で検討してほしいというものでございました。
 環境省としては、これらの科学委員会からの助言を精査、分析して今後の対応を検討してまいります。
 なお、工事を一時中断して調査を実施すべきという科学委員会からの助言については既に事業者に伝えておりまして、事業者において自主的に工事の見合せを継続していただいているところでございます。
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水岡俊一#18
○水岡俊一君 工事は一時中断をしている。なぜ中断しているんでしょうか。
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伊藤信太郎#19
○国務大臣(伊藤信太郎君) 今回の地域科学委員会からの助言も踏まえて、環境省が事業者にそのような連絡をしたことによるものと思います。
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水岡俊一#20
○水岡俊一君 工事は一時中断をしているということは、改めて調査をしているという理解でいいですか。
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伊藤信太郎#21
○国務大臣(伊藤信太郎君) 今すぐ調査をしているかどうかは定かでありませんが、調査をするということになると思います。
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水岡俊一#22
○水岡俊一君 いや、大臣がそれを御存じないのはちょっと困りますね。
 今調査をしているはずなんですね。それ、なぜ今調査をしているかというと、これまで工事に着工する前にやっておかなきゃいけなかった調査ができていなかったから、今していただいているんですよね。どんな調査をしているんですか。
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伊藤信太郎#23
○国務大臣(伊藤信太郎君) 科学委員会の踏まえた調査を行っていると承知しております。
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水岡俊一#24
○水岡俊一君 改めて、世界自然遺産に登録をするというのは非常に重いものですよね。そして、それには、いろんな観点でその遺産登録の要件を満たすかどうかということで審査があるわけですよね。
 私は専門家でもないので余りよくは分かりませんが、知床というのは流氷が有名ですよね。流氷が育む北の海の豊かな海洋生態系とか、それから、知床半島の部分でいえば、原始性の高い、つまり余り人の手が入っていない、人の足が入っていない、原始性の高い陸に生えている植物であるとか陸にすむ動物の生態系とか、そういったものの相関関係、相互関係が非常にまれで貴重だということで登録をされているわけですね。だから、その世界自然遺産の遺産を損なうようなことになっては困るわけですよね。
 だから、今、携帯基地局が造られるということで、それは損なうことになるのかならないのかという調査をちゃんとしてこなきゃいけなかったのに、していなかったから今しているという理解を私はしているんですが、間違っていますか。
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伊藤信太郎#25
○国務大臣(伊藤信太郎君) 環境省としては、所定の手続に基づいて必要な調査をさせるべくやってきたところでございますけれども、今回の科学委員会の御指摘を踏まえて再調査をするということになるんだろうと思います。
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水岡俊一#26
○水岡俊一君 大臣、詳しく御存じないのかもしれませんが、環境省は、事前の調査を環境省自身はしていないんですよね。通信事業者にやらせているんですよね。通信事業者は何を調べたかというと、一日だけ何か植物の調査をしただけらしいんですよ。
 ところが、後ほど聞こうと思っておりましたが、知床国立公園管理計画書というのがあるんですね。これ、令和五年十月、ですから昨年の十月にできた管理計画書、これはもう環境省が作ったものですね。この中にどういうことが書いてあるかと見ると、例えば、第三章に風致景観及び自然環境の保全に関する事項と書いてあって、生態系の保全管理が必要である。そして、その中には、動物として特記がしてあるんですね。オオワシ、オジロワシ、知床半島の海岸斜面等にはワシ類の利用できる森林が連続しており、越冬期のオオワシ、オジロワシが常時利用する道内でも最も重要な環境となっている、また、知床半島はオジロワシが高い密度で営巣、繁殖する重要な繁殖地にもなっているとまで書いてあります。
 それから、地域区分ごとの自然景観の保全という章の中では、先端部地区、この知床の半島の先端部地区は、海岸から山岳稜線部の陸域はもとより、沿岸海域にわたり極めて原始性の高い自然景観と豊富な野生生物によって形成される多様な生態系が残されていると云々がありまして、よって、当該地域の自然景観の保全には特に厳正に行うというふうに環境省はこの計画を作っておられるわけですよね。
 ほかにも、もうこれでもかというぐらい、厳正にやるんだと、手を付けちゃいけない、アンテナは新規は認めない、発電所は、もうごくごく小さい、地熱発電だとか風力発電だとか、ごくごく家庭用の小さいものならいいけれども、大規模な太陽光発電は駄目だとか、もう事細かに書いてある。なのに、この工事を許可した。それも、この三月ですよね、大臣。大臣が判こを押されたの三月じゃないですか。なぜそんな調査もしないで印鑑押しちゃったんですか。
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伊藤信太郎#27
○国務大臣(伊藤信太郎君) 順番に御説明申し上げたいと思います。
 前段御説明がありましたように、まず、この世界遺産条約履行のための作業指針、これ、世界自然遺産の顕著で普遍的な価値に影響を与える可能性があるような大規模な復元又は新規工事をする場合は、事務局を通じて世界遺産委員会に事前に通知することを定めております。そしてまた、委員御指摘のように、知床国立公園管理計画では、知床国立公園の景観及び自然環境の保全に関する方針として、知床半島の先端部の自然景観の保全は特に厳正に行うことと定めております。いずれも、知床世界自然遺産及び知床国立公園の保全を図る上で重要な方針であるというふうに認識しております。
 そして、この知床国立公園管理計画書では、先端部の地区の自然環境の保全は特に厳正に行うという規定がございますが、現在、知床岬を国立公園の特別保護地区に指定し、厳正に保存して、保全しているところでございます。
 特別保護地区における工作物の新築行為については、個別の案件ごとに審査がされ、公益上必要と認められる場合、なおかつ景観上の支障を軽減する措置がとられている場合に限定して許可がなされる性質のものでございます。
 また、太陽光発電については、大規模なものは認めないとの規定がございます。これは、電気の売却を目的とした太陽光発電所を対象としております。今回整備されるものは、携帯電話基地局の電源を確保するための附帯的な施設であって、機能を維持するために必要最小限の規模であることから、管理計画の方針とは矛盾していないというふうに考えてございます。
 この知床岬地区における携帯電話局の整備については、委員御指摘の、繰り返しになりますけれども、世界遺産条約履行のための作業指針や知床国立公園管理計画を踏まえ、漁業者やその他の知床半島先端部の利用者等に対する安全確保を目的とする公益性を認めた上で自然環境への影響を軽減する措置がとられていることから、やむを得ず許可する判断をしたところでございます。
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水岡俊一#28
○水岡俊一君 ちょっと話がたくさんなってきたので整理をしたいと思うんですが、先ほど私が申し上げたのは、今調査をしている、何の調査をしているかというと、今管理計画書で申し上げたオジロワシ等の調査をしていなかったから、委員会から指摘を受けて今調査をしているということだと私は思いますね。だから、そういった調査ができていなかった、そのことを指摘をされたので一旦中断をして調査をしている、こういう理解でいきたいというふうに、それでよろしいですよね。
 それで、話がちょっと続きます。
 今せっかくこの知床国立公園管理計画書ってもう環境省が作られたものを話題にのっけているのに、大臣の方が何かその世界遺産条約履行のための作業指針についておっしゃるので、そんなに問題を大きくしたいのかなと思いながら、ちょっと僕は大臣の真意がよく分からないんですが、ちょっと問題整理しますね。
 オジロワシの調査が今進んでいる、そして今お話の中にあった最大の問題点は、大規模な太陽光発電、営業目的でなかったらいいんだというお話ですが、大臣の考えられる許される太陽光発電のパネルってどれくらいですか、この机ぐらいですか、それともこの部屋ぐらいですか。どんな感じをお持ちなんでしょう、大臣として。
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伊藤信太郎#29
○国務大臣(伊藤信太郎君) それは、設置される地域にもよりますし、その大規模かどうかは、設置面積もありますし、出力もあると思います。環境省では、一定以上の出力を持つ太陽光発電については、それに対して環境大臣意見を言うという立場にあります。
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