北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会

2024-04-26 参議院 全107発言

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会議録情報#0
令和六年四月二十六日(金曜日)
   午後一時二十九分開会
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   委員の異動
 三月十五日
    辞任         補欠選任
     梶原 大介君     山田  宏君
     白坂 亜紀君     小林 一大君
     村田 享子君     川田 龍平君
 四月二十六日
    辞任         補欠選任
     山田  宏君     若林 洋平君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         松下 新平君
    理 事
                清水 真人君
                吉井  章君
                打越さく良君
                石川 博崇君
    委 員
                赤池 誠章君
                衛藤 晟一君
                北村 経夫君
                小林 一大君
                永井  学君
                山田  宏君
                山谷えり子君
                若林 洋平君
                川田 龍平君
                三上 えり君
                新妻 秀規君
                中条きよし君
                柳ヶ瀬裕文君
                川合 孝典君
                井上 哲士君
                舩後 靖彦君
   国務大臣
       外務大臣     上川 陽子君
       国務大臣     林  芳正君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        中内 康夫君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       平井 康夫君
       警察庁長官官房
       審議官      千代延晃平君
       総務省大臣官房
       審議官      山碕 良志君
       外務省大臣官房
       政策立案参事官  金子万里子君
       外務省大臣官房
       参事官      藤本健太郎君
       外務省大臣官房
       参事官      濱本 幸也君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に
 関する調査
 (日朝交渉に関する件)
 (拉致被害者の認定に関する件)
 (拉致問題解決に向けた国際的連携に関する件
 )
 (拉致問題の啓発・広報に関する件)
 (北朝鮮向けラジオ放送に関する件)
    ─────────────
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松下新平#1
○委員長(松下新平君) ただいまから北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、村田享子君、白坂亜紀君及び梶原大介君が委員を辞任され、その補欠として川田龍平君、小林一大君及び山田宏君が選任されました。
    ─────────────
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松下新平#2
○委員長(松下新平君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官平井康夫君外五名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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松下新平#3
○委員長(松下新平君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
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松下新平#4
○委員長(松下新平君) 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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三上えり#5
○三上えり君 立憲民主・社民の三上えりです。よろしくお願いいたします。
 去年の四月にこの委員会で質問をさせていただきましたが、この一年、拉致問題で何か進んだことがあったのでしょうか。そんな疑問から今日は質問をさせていただきます。
 政府は、昨年から、岸田総理の所信表明演説、そして施政方針演説を始め、拉致問題をひとときもゆるがせにできない人道問題と表現されました。それまでの一刻の猶予も許されないといった表現から変化が見られます。この表現の変化について、先日の閣議で報告された二〇二四年版外交青書では、昨年の時間的制約のある人道問題から、ひとときもゆるがせにできない人道問題と表現を強めたと報じられています。強く表現をされたというふうに繰り返されています。
 ひとときもゆるがせにできないとの表現は、単なる政府の言葉遊びではなく、拉致問題について切迫感を強める政府の認識が示されたものと思いますけれども、なぜこのように表現が変わったのか、お聞かせください。拉致問題の現状に関する政府の認識とともに、改めて説明を求めます。
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林芳正#6
○国務大臣(林芳正君) 今、三上委員から御指摘のありました点につきましては、この拉致被害者御家族が御高齢となる中で、何としてでも肉親との対面を果たしたいと、こういう拉致被害者御家族の強い思いを受けまして、拉致問題は時間的制約のあるひとときもゆるがせにすることができない人道問題であるということを強調されたと、こういうふうに認識をしております。
 まさに時間的制約のある中で、我が国が特に主体的に取り組まなければならない課題であり、御家族はもとより、国民の間にも差し迫った思いが強まっていると考えております。こうした差し迫った思いをしっかりと共有しながら、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、引き続き全力で果断に取り組んでまいります。
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三上えり#7
○三上えり君 拉致被害者、そして御家族、そして政府の切迫感のある思いがこの言葉に課せられたのではないかと思います。
 そして、最近の拉致問題の重要トピックは、やはり北朝鮮側が繰り返しメッセージを発出しているということでございます。昨年五月に、北朝鮮の外務次官が、日本が新たな決断を下して関係の改善の活路を模索しようとするのであれば、朝日これ両国が会えない理由はないとの談話を発表いたしました。また、日本は言葉ではなく行動で解決の意思を示すべきだとも要求をしております。
 本年一月には、石川県の地震に際して金正恩総書記が日本に向けて見舞いの電報を発出いたしました。他方、本年三月に、金与正党副部長、そして崔善姫外相が日本との接触を一方で拒否する談話を発表いたしました。
 こうした北朝鮮のメッセージは、日米間の、日米韓の関係が緊密になる中におきまして、そこに揺さぶりがある狙いがあるようにも捉えられましたが、日本政府はどのように分析をしているのでしょうか。お願いします。
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上川陽子#8
○国務大臣(上川陽子君) 政府といたしまして、北朝鮮側の意図やまた狙いにつきまして述べる立場にはなく、コメントすることにつきましては差し控えさせていただきたいと思いますが、いずれにせよ、岸田総理は、北朝鮮との間の諸懸案の解決に向けて首脳会談を実現すべく、総理直轄のハイレベルで協議を進めていきたいと述べてきており、政府としてそのための働きかけを引き続き行っていく考えでございます。
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三上えり#9
○三上えり君 このやり取りの中で、あっ、何か動きがあるのかなという大変期待感があったんですけれども、最終的には北朝鮮が日本との対話を拒む姿勢を示しました。拉致問題の解決に向けて、この北朝鮮との交渉が行き詰まって、深刻な、余計深刻な状況に陥ってしまったのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
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上川陽子#10
○国務大臣(上川陽子君) 政府といたしまして、日朝交渉の現状やまたそれに対する評価につきまして具体的にコメントをすることにつきましては、今後の交渉に影響を及ぼすおそれがあるため、差し控えさせていただきたいというふうに思っております。
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三上えり#11
○三上えり君 先般の衆議院の拉致問題特別委員会でも、政府は同様にコメントを差し控えるという、本当に厳しい状況だとは思うんですけれども、繰り返されました。北朝鮮が出した談話の受け止めを明らかにしないと、明らかにできるところが少しでもあれば明らかにしていただかないと、この状況に進展はないと考えます。
 では、北朝鮮側ではなく、日本側の取組について伺います。
 ひとときもゆるがせにできないとの強い切迫感があってか、日本政府も積極的に動いております。
 例えば、昨年九月の報道におきましては、同年三月と五月に東南アジアの主要都市で日本政府関係者と朝鮮労働党関係者の秘密接触が行われたという報道がございました。本年三月には、在中国日本大使館関係者が、これは電子メールで北朝鮮側に接触を図ったとのことを在中国北朝鮮大使が明らかにしました。
 このように、拉致問題の解決に向けまして日本政府の積極的な努力は認めます。最近の日本政府の取組について、改めて御説明をお願いいたします。
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上川陽子#12
○国務大臣(上川陽子君) 我が国の一貫した方針でありますが、日朝平壌宣言に基づきまして、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、日朝国交正常化の実現を目指すというものでございます。その中にありまして、時間的制約のある拉致問題につきましてはひとときもゆるがせにできない人道問題でありまして、切迫感を持って取り組まなければならない課題であると、そう認識しているところであります。
 岸田総理も繰り返し述べているとおりでありますが、北朝鮮との間の諸懸案を解決をし、日朝間の実りある関係を樹立することは、日朝双方の利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するとの考えの下、日朝間の諸懸案の解決に向けて首脳会談を実現すべく、総理直轄のハイレベルで協議を進めていく、こうした考えには変わりはございません。
 そのために、様々なルートを通じまして働きかけを絶えず行ってきているところでありますが、これ以上の詳細につきましては、今後の交渉に影響を及ぼすおそれがあるため、明らかにするということにつきましては差し控えさせていただきたいというふうに思っております。
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三上えり#13
○三上えり君 ですから、この報道については事実であったかなかったかということも明らかにできないということでしょうか。
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上川陽子#14
○国務大臣(上川陽子君) 繰り返しになって大変恐縮でございますが、北朝鮮側に対しましては様々なルートを通じて働きかけを絶えず行ってきているところでございますが、これ以上の詳細につきましては、明らかにするということについて差し控えさせていただきたいと思っております。
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三上えり#15
○三上えり君 その政府の姿勢については、結果として、結果として北朝鮮側に日本の接触というのを向こうから暴露されまして、その上、接触を拒むとまで言われておりまして、答弁差し控え作戦が、これがうまくいっているとは私は思えません。
 結局、北朝鮮の態度は硬化しているのではないかと思われます。その上、日本政府は何も言わないということは、この国会審議に注目しているかもしれない拉致被害者、そして日本で帰りを待ち続ける御家族にその思いを不安に陥れているのではないでしょうか。
 北朝鮮側の談話に対するコメント、そして日本側の取組について答弁を差し控える明確な理由、そしてこれを答弁した場合にどういった事態が生じる懸念があるのか、いま一度具体的な説明をお願いいたします。
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上川陽子#16
○国務大臣(上川陽子君) 北朝鮮側の発表やまたその内容の一つ一つにコメントすることについては差し控えさせていただきたいというふうに考えておりますが、その上で、岸田総理は、北朝鮮との間の諸懸案の解決に向けて首脳会談を実現すべく、総理直轄のハイレベルで協議を進めていきたいと述べてきておりまして、政府としてそのための働きかけを様々な形で行ってきているところであります。
 そのような中におきまして、働きかけの詳細を明らかにすることによりまして、日朝間の協議の実現に向けた機微にわたる調整が一層複雑化するといった様々な悪影響が出る可能性が排除されないということについては、是非御理解を願いたいというふうに思っております。
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三上えり#17
○三上えり君 この繰り返される答弁を拉致被害者、そしてその御家族がどう受け止めているとお考えでしょうか。
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上川陽子#18
○国務大臣(上川陽子君) 拉致被害者の皆様、また御家族の皆様のお気持ちを思うと、今、このように長い期間を掛けまして、今なお実現できていないということについて、私自身も極めて痛恨の思いでいっぱいでございます。
 そのため、岸田総理が首脳会談を開催をして、そしてその実現を目指していこうと、これに対しまして様々な働きかけを引き続き粘り強くやっていくということ、その上で、更にその先に光が見えてくることができるようにしていくということが極めて大事かというふうに思っております。
 御家族の皆様の思いを考えると、今申し上げたような状況の中で、本当に一日も早くの思いであるということを考えてみますと、大変、心の中の思いを、非常に私は結論が出すことができない今の状態については極めて申し訳なく思うところでございます。
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三上えり#19
○三上えり君 一ミリでも動くよう、質疑を続けます。
 続いて、拉致被害者御家族に関する質問に移ります。
 拉致被害者御本人とその帰国を待ち続ける御家族の高齢化が、今もお話にございましたけれども進んでおります。
 家族会、救う会は、昨年度の運動方針の中で、親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するのであれば、我が国が人道支援を行うことに反対しないということを掲げられました。
 そして、昨年度から今年度に移って、今年度の運動方針では更に踏み込んで、親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するのであれば、我が国が人道支援を行うことと、我が国が掛けている独自制裁を解除することに反対しないということも掲げられました。
 かつて、拉致被害者御家族は北朝鮮への制裁を求めていた立場でございます。葛藤の中で、拉致問題の解決のために非常に重い決断をされたのだと想像し得ります。
 同時に、本年度の運動方針では、期限内に全拉致被害者の一括帰国が実現しなかった場合、私たちは強い怒りを持って独自制裁強化を求めるともされていまして、非常に苦しい心境が伝わってまいります。
 こうした家族会、救う会の運動方針からは、一刻も早い解決を願う切実な思いが伝わってまいります。政府はどのように受け止めて、今後の対北朝鮮政策に反映されていこうとお考えなのでしょうか。お聞かせください。
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林芳正#20
○国務大臣(林芳正君) 今御指摘のありましたこの家族会、救う会、今後の運動方針、これにつきましては、先月ですが、家族会、救う会から総理に直接手交されました。その際、私も同席をしておりまして、有本明弘さん、横田早紀江さんを始め、御家族の皆さんから、何としてでも肉親との対面を果たしたいと、こういう直接切実な思いを伺うことができたわけでございます。
 今御説明いただいたように、もはや一刻の猶予もないという切迫感、これを改めて痛感をいたしまして、拉致問題の解決に向けた御家族や救う会の方々の強い思いの表れと、厳粛な思いで受け止めたところでございます。
 これを受けてという御質問もございましたけれども、まさにこの拉致被害者、御家族、先ほど申し上げましたように、御高齢となる中でひとときもゆるがせにできない人道問題であります。
 岸田総理は、何としても自分自身の手で拉致問題を解決するんだと、こういう強い決意を述べてきておられます。私自身も、担当大臣として、御家族の差し迫った思いをしっかりと共有して、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国の実現に向けて全力で果断に取り組んでまいりたいと考えております。
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三上えり#21
○三上えり君 国会での答弁が難しくとも、御家族との間で、別の方法でもいいですから、しっかりと情報共有を続けていただけたらと思います。
 昨年四月、この委員会で質疑に立ちました。拉致の可能性を排除できない行方不明者、特定失踪者について、政府に対し特定を待っていらっしゃる方もいるということを強く訴えかけました。政府は、今後も事案の真相解明に向けて全力を挙げて取り組んでいく考えですという答弁がございました。北朝鮮による拉致行為があったと確認された場合には、速やかに拉致認定をしていくという答弁です。
 その後、政府による新たな拉致被害者は一人も認定がされていません。もっと言えば、田中実さんが認定されたのが二〇〇五年です。松本京子さんが二〇〇六年。以後、誰一人も認定されていません。二十年近くたって、誰一人もです。
 こうした中、昨年十月に、特定失踪者の御家族が早期帰国を訴える大規模集会を十三年ぶりに開催されました。この場で、特定失踪者御家族会の今井英輝会長は、拉致問題には命の期限がある、北朝鮮で迎えを待つ人、日本で家族を待つ人、これ以上長くいけば共倒れになる、国民の力で何とか突破口を開いてほしいとの切実な思いを述べられました。これ二〇一〇年なんですけれども、最初で最後として同様の集会が開催されましたけれども、拉致問題が進展しないことから、何とかしなければという思いで、今回二度目の開催が決まったとされています。
 この御家族の思い、行方不明者、特定失踪者の御家族への思いに対して政府はどのように受け止めているか、お願いいたします。
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林芳正#22
○国務大臣(林芳正君) 昨年十月でございますが、今委員から御指摘のありましたこの特定失踪者問題調査会主催の拉致被害者・特定失踪者家族の集い、これが開催されまして、御家族の皆様が長きにわたって肉親とお会いできない痛切な思いについてお話をされたと承知をしております。
 私自身も、拉致問題担当大臣就任直後でございましたが、昨年の十二月に、政府主催の拉致問題に関するシンポジウムの機会に、この拉致の可能性を排除できない行方不明者の方々の御家族とお会いをいたしまして、切実な訴えを直接お伺いして、大変厳粛な思いで受け止めたところでございます。
 政府としては、拉致被害者として認定された十七名以外にも北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者が存在すると、こうした認識の下で、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くしてまいります。
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三上えり#23
○三上えり君 その特定失踪者に関してですけれども、もう一点、田中実さんと金田龍光さんについて伺います。
 二〇一四年の拉致問題担当大臣であった古屋圭司議員、そして外務事務次官であった齋木昭隆氏が北朝鮮からの調査報告に田中さんと金田さんの生存情報が含まれていたことをそれぞれはっきりとインタビューで説明をされました。この件については、先般の衆議院拉致問題特別委員会におきまして、我が会派の西村智奈美議員も質疑を行いました。
 いま一度伺います。お二人のインタビューにおける発言のとおり、これ日本政府が、これ本当に報道の一つ一つと同類に扱っていただく事案じゃなくて、生存情報が、このお二人が答えたということで、これも事実であったのか。これはもしそうでなければ古屋氏、齋木氏がうそを述べたということになるんですけれども、この辺りのことを改めて伺えますでしょうか。お願いします。
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上川陽子#24
○国務大臣(上川陽子君) 田中さんやまた金田さんを含みます北朝鮮による拉致被害者や、また拉致の可能性を排除できない方につきましては、平素から情報収集に努めているところでございますが、今後の対応に支障を来すおそれがあることから、その具体的内容やまた報道の一つ一つについてお答えすることは差し控えてきておりまして、この立場は引き続き維持すべきものと考えているところであります。
 政府といたしましては、引き続き、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するべく、あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動してまいります。
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三上えり#25
○三上えり君 更なる調査を切に願います。
 次に、日本政府は全ての拉致被害者を一括まとめて取り返す方針なのでしょうか。それとも、複数回であっても取り返す考えがあるのでしょうか。お願いします。
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上川陽子#26
○国務大臣(上川陽子君) 拉致被害者の御家族も御高齢となる中で、時間的制約のある拉致問題であります。ひとときもゆるがせにできない人道問題であるということであります。
 引き続き、認定被害者としての、拉致被害者としての認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国の実現に向けて全力で取り組んでまいる所存でございます。
 その上で、御質問の点を含めまして、今後の交渉における対応方針につきましては、事柄の性質上、明らかにすることについては差し控えさせていただきたいと思っております。
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三上えり#27
○三上えり君 全ての拉致被害者の数について政府は把握しているのか。政府が拉致被害者として認定しているのは十七名、特定失踪者が約四百七十名、そして拉致の可能性が排除できない行方不明者が約八百七十名。
 一括まとめての考え方、もう一度お願いします。
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林芳正#28
○国務大臣(林芳正君) 政府といたしましては、拉致被害者として認定された十七名以外にも北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者が存在すると、こうした認識の下で、認定の有無にかかわらず、北朝鮮に拉致された全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向けて取り組んでおります。
 北朝鮮による拉致被害者や拉致の可能性を排除できない方については、平素から情報収集に努めておりますが、今後の対応に支障を来すおそれがあることから、その具体的内容についてお答えすることは差し控えたいと思います。
 引き続き、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく全力で果断に取り組んでまいります。
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三上えり#29
○三上えり君 政府が言うように、拉致問題は最優先の課題でありまして、一日も早い解決が必要です。
 同時に、日朝間で安全保障上の大きな懸案となっているのが、核・ミサイル問題でございます。
 日本は北朝鮮の核、ミサイルについて直接的な脅威にさらされていることからも、まず率先して北朝鮮の非核化を実現させる必要があります。そのために、具体的に、拉致、核、ミサイル問題を包括的に解決するとの政府の決意は何度も聞いているんですけれども、具体的に何から始めようとしているのか、岸田政権の核廃絶への取組がなかなか見えてきておりません。
 北朝鮮の非核化のために日本政府として何から取り組もうと、進めていると、しようとしているのか、御所見をお願いします。
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