国土計画委員会

1947-10-20 参議院 全158発言

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会議録情報#0
  付託事件
○戰災都市復興計画事業費の補助金増
 額に関する陳情(第二十六号)
○秋田縣米代川並びに阿仁川改修速成
 に関する請願(第八号)
○全國主要道路の整備に関する陳情
 (第六十九号)
○小名浜港修築に関する請願(第十八
 号)
○廣島縣下の砂防工事緊急実施に関す
 る請願(第十九号)
○鈴鹿川改修の復活及び建設省の設置
 に関する陳情(第八十八号)
○長野縣茶臼山地辷り対策並びに岡田
 川改修工事に関する請願(第三十
 号)
○新潟、長野両縣下地辷り対策並びに
 砂防工事実施に関する請願(第三十
 一号)
○福岡縣英彦山一帶の國立公園指定に
 関する請願(第三十二号)
○正法寺川砂防工事続行に関する請願
 (第三十五号)
○長谷川砂防工事に関する請願(第四
 十号)
○イラスケ川砂防工事に関する請願
 (第四十一号)
○千曲川及びさい川改修工事に関する
 請願(第四十二号)
○郷川並びに城川の砂防工事に関する
 請願(第四十四号)
○黒瀬川並びに中川改修工事に関する
 請願(第四十五号)
○賀茂川改修工事に関する請願(第四
 十六号)
○常願寺川改修速成に関する請願(第
 四十九号)
○上下水道普及國策の樹立とその監督
 機構の統合に関する請願(第五十
 号)
○最上川災害復旧工事の促進に関する
 請願(第五十一号)
○酒田港の災害復旧開港並びに海上保
 安基地の設置に関する請願(第五十
 二号)
○旭川改修工事促進に関する請願(第
 五十三号)
○霞ケ浦北浦治水工事に関する請願
 (第五十七号)
○廣島縣嚴島町の災害復旧工事に関す
 る請願(第六十一号)
○最上川本支流の改修工事に関する請
 願(第六十三号)
○馬見ケ崎川砂防工事に関する請願
 (第六十五号)
○砂防行政の一元化に関する請願(第
 六十八号)
○砂防事業補助費増額に関する請願
 (第六十九号)
○岩國港の開港場指定に関する請願
 (第七十号)
○岡山縣下の砂防工事に関する請願
 (第七十五号)
○呉市河川の砂防工事施行に関する請
 願(第七十七号)
○鳥取縣小田川、荒金川の砂防工事に
 関する陳情(第百二十七号)
○徳島縣小松島港改良工事に関する請
 願(第八十号)
○徳島縣小松島港開港に関する請願
 (第八十一号)
○犀川流域砂防工事促進に関する請願
 (第八十五号)
○吉井川下流改修工事費増額に関する
 請願(第八十九号)
○岩手縣南地方の水災害対策に関する
 請願(第九十一号)
○表六甲山系の治水事業促進に関する
 請願(第九十六号)
○濱坂港湾修築に関する請願(第百
 号)
○神崎川下流防災工事の予算増額並び
 に尼崎港改良計画の実施を促進する
 ことに関する請願(第百一号)
○五十里えん堤の築設促進に関する陳
 情(第百六十六号)
○鈴鹿川水系砂防工事促進に関する陳
 情(第百七十七号)
○山陽國道改良促進に関する陳情(第
 百八十五号)
○今次秋田縣下の水害地区復旧速進に
 関する陳情(第二百十号)
○肱川治水工事促進に関する請願(第
 百十五号)
○大山國立公園の地域拡張に関する請
 願(第百二十号)
○旧老津飛行場誘道路下流地区一帶の
 砂防工事に関する請願(第百二十三
 号)
○瀬戸市附近砂防施設実施に関する請
 願(第百二十四号)
○愛知縣下の砂防事業費國庫補助金増
 額に関する請願(第百二十五号)
○逢妻川上流砂防工事に関する請願
 (第百二十六号)
○兵庫縣柴山港改修工事に関する請願
 (第百二十九号)
○藏王川砂防工事に関する請願(第百
 三十号)
○大谷川砂防工事に関する請願(第百
 三十一号)
○水無川砂防工事促進に関する請願
 (第百三十四号)
○木曾川上流改修工事に関する請願
 (第百三十六号)
○信濃川の堤防工事促進並びに建設省
 の設置に関する請願(第百四十九
 号)
○鳥取縣下の砂防工事に関する請願
 (第百五十二号)
○江合、鳴瀬及び吉田三川改修工事に
 関する陳情(第二百五十一号)
○清水港、甲府市間を國道とすること
 に関する請願(第百五十七号)
○清水港修築に関する請願(第百五十
 八号)
○新潟縣西頸城郡根知村、長野縣境の
 地辷防止工事を急施することに関す
 る請願(第百五十九号)
○下津港開港指定に関する請願(第百
 六十二号)
○荒川改修工事に関する請願(第百六
 十五号)
○高橋川外六河川並びに二河口砂防工
 事に関する請願(第百六十七号)
○村松沢その他河川の砂防工事に関す
 る請願(第百六十八号)
○利根川改修区域を銚子河口まで延長
 することに関する請願(第百九十一
 号)
○千葉縣内砂防工事施行に関する請願
 (第百九十二号)
○島根縣の昭和十八年風水害復旧耕地
 事業補助金増額に関する陳情(第二
 百六十四号)
○宮谷川砂防工事費國庫補助に関する
 陳情(第二百六十六号)
○呉市河川の砂防工事施行に関する陳
 情(第二百七十号)
○山陽國道改良促進に関する陳情(第
 二百七十六号)
○千代川砂防工事に関する陳情(第二
 百八十四号)
○馬見ケ崎川改修工事に関する陳情
 (第二百八十八号)
○大森、正光両川の砂防工事に関する
 陳情(第二百九十六号)
○山口縣下の道路改修工事に関する請
 願(第百九十六号)
○縣道手鎌南関線改修工事に関する請
 願(第百九十八号)
○川治川砂防工事に関する請願(第二
 百号)
○今次山形縣下の水災害復旧費を全額
 國庫負担とすることに関する請願
 (第二百四号)
○旭川改修工事促進に関する請願(第
 二百八号)
○重信川改修工事に関する請願(第二
 百十一号)
○蘆田川改修工事に関する請願(第二
 百二十四号)
○天龍川堤防復旧工事施行に関する請
 願(第二百二十七号)
○今次秋田縣下の水害地区復旧に関す
 る陳情(第三百二号)
○迫川改修工事に関する陳情(第三百
 六号)
○荒川落堀改修工事に関する陳情(第
 三百九号)
○愛知縣内の海岸堤防改修工事に関す
 る陳情(第三百十号)
○阿武隈川その他の河川改修工事に関
 する陳情(第三百十五号)
○迫川改修工事に関する陳情(第三百
 十七号)
○笠岡港修築に関する陳情(第三百三
 十三号)
○利根川水系改修工事に関する陳情
 (第三百三十四号)
○今次岩手縣下の水害復旧対策に関す
 る陳情(第三百四十七号)
○北利根川並びに常陸川改修工事に関
 する陳情(第三百五十一号)
○今次秋田縣由利郡下川村の水害復旧
 費全額國庫負担その他に関する陳情
 (第三百五十四号)
○大分縣下の河川砂防工事に関する請
 願(第二百五十九号)
○野田川砂防工事施行に関する請願
 (第二百六十一号)
○加古川中流改修工事に関する請願
 (第二百六十三号)
○鯖石川外二河川改修工事に関する請
 願(第二百七十五号)
○神奈川縣箱根地方砂防工事促進その
 他に関する請願(第二百七十九号)
○姫路市浜縣道の一部改修工事に関す
 る請願(第二百八十号)
○瀬戸内海國立公園区域に愛媛縣を編
 入することに関する請願(第二百八
 十二号)
○石鎚山連峰一帶の國立公園実現促進
 に関する請願(第二百八十三号)
○松山港外港修築工事継続施行に関す
 る請願(第二百八十六号)
○美嚢川改修工事に関する請願(第二
 百八十九号)
○宮城縣登米郡石越村の災害復旧に関
 する陳情(第三百六十五号)
○伏木港浚渫費國庫補助増額に関する
 陳情(第三百八十二号)
○梨ケ原川砂防工事に関する陳情(第
 三百八十四号)
○今次秋田縣下の水害地区復旧に関す
 る陳情(第三百九十七号)
○常願寺川改修工事促進に関する請願
 (第二百九十二号)
○富山縣下の河川砂防工事に関する請
 願(第二百九十三号)
○北上川堤防補強工事施行に関する請
 願(第二百九十四号)
○宮城縣登米郡錦織、上沼両村間の北
 上川に不動橋を架設することに関す
 る請願(第二百九十五号)
○狩野川改修工事並びに放水路開さく
 に関する請願(第三百二号)
○重信川橋架替えに関する請願(第三
 百三号)
○重信川改修工事に関する請願(第三
 百四号)
○三國山脈一帶を國立公園に指定する
 ことに関する請願(第三百五号)
○國道第三号線改修工事施行に関する
 請願(第三百八号)
○五ケ瀬川外二河川の改修工事に関す
 る請願(第三百九号)
○伊豆半島を國立公園に指定とするこ
 とに関する請願(第三百十号)
○大淀川改修区域の國直轄測量調査に
 関する請願(第三百十二号)
○大淀川改修工事促進に関する請願
 (第三百十三号)
○別府市に國際観光港を新設すること
 に関する請願(第三百十五号)
○鮎喰川改修工事に関する請願(第三
 百十九号)
○兵庫縣赤穗御崎海岸一帶を瀬戸内海
 國立公園に編入することに関する請
 願(第三百二十三号)
○弘法川砂防工事施行に関する請願
 (第三百三十二号)
○池内川外二河川砂防工事施行に関す
 る請願(第三百三十三号)
○夏川改修工事に関する請願(第三百
 三十四号)
○久慈川改修工事の一部施行延期に関
 する陳情(第四百四号)
○茨城縣多賀郡高萩町内國道改修工事
 に関する陳情(第四百九号)
○治山治水対策に関する陳情(第四百
 十四号)
○荒川改修工事促進に関する陳情(第
 四百二十三号)
○菊川改修工事に関する陳情(第四百
 二十五号)
○今次茨城縣下の水害復旧費を全額國
 庫負担とすることに関する陳情(第
 四百二十七号)
○今次群馬縣下の水害復旧費全額國庫
 負担その他に関する陳情(第四百三
 十号)
  —————————————
昭和二十二年十月二十日(月曜日)
   午後一時三十四分開会
  —————————————
  本日の会議に付した事件
○災害関係及び今後の治水方針に関す
 る件
  —————————————
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赤木正雄#1
○委員長(赤木正雄君) それではこれから委員会を開きます。農林省の方から山林の問題について先ず聞くことにいたします。その後の災害の詳しい調査は今何かありますか。
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池田大助#2
○説明員(池田大助君) 前に、八月以前水害のこと、それから九月災害のことをいろいろ申上げていたのでございますが、一應それらの関係も、全部につきまして集計いたしましたものがございますが、印刷は今日持つて参上いたしておりませんが、御報告いたしますか。
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赤木正雄#3
○委員長(赤木正雄君) それを一應ここでお話下すつて、尚印刷を成るべく早い機会にこちらにお届け願いたのです。
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池田大助#4
○説明員(池田大助君) それでは後程お届けいたしますから……。
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赤木正雄#5
○委員長(赤木正雄君) 成るべく早くお届け頂きたいと思います。
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池田大助#6
○説明員(池田大助君) 承知いたしました。
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赤木正雄#7
○委員長(赤木正雄君) 併しそれでもお手許に何か資料をお持ちでしたら御説明等承つてみても……。
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池田大助#8
○説明員(池田大助君) 全部の集計をいたしました結果を申上げますと、木材の流失でございますが、これの総計が百十七万九千石、それから製材工揚の流失、倒壞が七百五十九棟、木炭の流失が三十一万八千俵、薪の流失が三百一万四千束、炭窯の崩潰、流失が二万六百八十基、木炭倉庫の倒壞流失が八千五百六十五棟、作業道の流失が百五十万一千メートル、林道の路面の流失が二百八十三万五千メートル、橋梁の流失が一万三千六百五十七ケ所、それから新生の崩壞地が九千七百十一町歩、これが全体の数字でございます。
 このうち復旧の計画について申上げますと、林道の復旧と崩壞地の復旧、これを計画いたしております。それの総額を金額につきまして申上げますと、林道の復旧費総額が五億九千五百万円、このうち國庫の負担額が四億八千四百万円、これを三ケ年でやることに計画いたしまして、二十二年度に追加を要する額が一億四百二十七万円でございます。それから荒廃林地の復旧の工事費が総額で八億六千九百十五万四千円、この國庫負担額が七億五百二十六万八千円、二十二年度の追加を要する額が七千八百九十一万二千円でございます。これを合計いたしますと、林道荒廃地合計いたしまして十四億六千四百二万三千円、この國庫負担額が十一億八千九百四十三万九千円、二十二年度の追加を要する額が一億八千三百十八万二千円となります。これだけの追加要求をいたしたのでございますが、安本の査定が、復旧費全体の枠という点と、それに要する資材との点から査定を受けたのでございますが、要求額一億八千三百十八万二千円に対して七千二百五十一万四千円ということに決定いたしました。
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赤木正雄#9
○委員長(赤木正雄君) 今お話の崩壞地の復旧の二十二年度の追加は七千八百九十一万二千円でしたね。先の林道は三ケ年ということになつておりましたが、これは何ケ年ですか。
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池田大助#10
○説明員(池田大助君) これも三ケ年でございます。
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赤木正雄#11
○委員長(赤木正雄君) これは関東と東北全部の問題ですか。
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池田大助#12
○説明員(池田大助君) 今年の災害、つまり八月、九月の災害を含めた両方でございます。これが今年の災害の数量及び復旧の経費でございますが、本來存在しているところの荒廃地及び海岸地の砂地というものがございます。これの現状につきましては昨年度、本年度を以ちまして一應の調査を終りました。その総体の数字を申上げますと、全体の荒廃地の数量でございますが、全國を調べました結果、山地の荒廃地が二十五万五千町歩程ございます。海岸の砂地、これが四万二千町歩程ございます。この山の荒廃地及び海岸の荒廃地は、何と申しましようか、國土の病氣のようなものでございまして、あらゆる山地の崩壞につきましては、これが水害の原因になりますし、海岸の砂地の荒廃につきましては災害の源でございますので、これらの復旧のためにこのうち要急のものを五ケ年間で以て復旧して、これらの土地を生産地化するという計画を立てております。これが治山の五ケ年計画でございますが、その計画の極く概要をお手許に差上げて置きました。この二十五万五千町歩に対し、山地のうち七万九千町歩程要急のものがございますが、これを五ケ年間で行う。これの二十三年度分の事業が一万一千九百四町歩でございます。海岸砂地の造林が四万二千町歩のうち九万六百六町歩で、これを五ケ年を以ちまして造林する。この二十三年度分の数がここにありますように、一万一千五百六十二町歩の内陸防風林でありますとか、その外に海岸の防風林或いは防潮林、頽雪防止林、水害防備林、かようなものを合せて五ケ年間で二万五千八百一町、二十三年度の事業が五千三百九十八町、尚保安林の強化保安林の整備及びそれの改良事業というものを計画いたしておるのでございますが、保安林の配備調査の方で五ケ年間で百二十万七千百六十一町歩、二十三年度の事業が二十四万一千四百三十二町歩、保安林改良事業総量六十二万六千百七十四町歩、二十三年度分十二万五千二百三十五町歩、かような計画を立てております。
 経費関係につきましては二枚目に掲記しておりますが、大体これは二十三年度分の経費でございます。二十三年度分の経費としては総計において十八億七千六十六万五千七十五円を要する計画でありまして、これの予算額について目下折衝いたしております。五ケ年間の総経費については幾ら要るかという点でございますが、五ケ年間の治山事業の総経費としては、これは事業費の数量でありますが、一百八十億円を要することになつております。資材の点につきましてはセメント、木材、普通銅鋼材、鉄鋼二次製品等ここに掲げた数量を要する見込でございます。労力につきましてはその次の頁に掲示しておきました。
 尚この事業によりまして新らたにできます森林資源が九百七十二万六千七百十九石、それと新らたにこの事業によりまして不毛の地が耕地になる、その耕地から生ずる食糧というものを推算いたしますると、一百五十八万七千九百六十八石、これは米でございます。麥は一百六十四万三千九百二十一石と推算されます。事業によりまして減産を防止される耕地の面積は合計二十万五百六十六町歩、これは水田でございますが、その外に畑が七万三千七百十八町歩と推算されます。
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赤木正雄#13
○委員長(赤木正雄君) 五ケ年間の総計の費用は分りましたが、全体のこの仕事をするのには、將來においては單價も変りますが、今の單價として幾ら要るか、そのことは農林省としてはどう考えておりますか。
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池田大助#14
○説明員(池田大助君) これは山地について申しますと、二十五万五千町歩のうち約八万町歩、四万二千町歩の荒廃砂地のうち九千六百町歩、それに保安林の強化事業を行いますのに五ケ年間で百八十億事業費として必要なのでございまして、然らばその残余のものについては全然必要がないかと申しますと、これも緊急度はこの第一次の計画に劣りますけれども、やはり必要だと考えられるのでございます。このことにつきましては、現在のところ経費は出しておりません。五ケ年先、六ケ年以後にやることになりますので、経費の計算はやつておりません。
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赤木正雄#15
○委員長(赤木正雄君) 併し日本の治山事業、保安林強化事業、このために將來幾ら金が要るか。五ケ年以後も含んでこれを見る観点からして、この仕事をなさる面積は分りましたが、これに要する費用は……。
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池田大助#16
○説明員(池田大助君) 大体これの現在の單價にいたしまして、極く大体の数字でございますけれども、三倍、現在の單價にいたしまして三倍の見当の費用を要する。百八十億の三倍でございます。
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赤木正雄#17
○委員長(赤木正雄君) そうすると五百四十億で大体こういう問題は解決するわけですね。今日の單價ならば……。山地治山施設の内容はどういうのですか。
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池田大助#18
○説明員(池田大助君) 山地治山施設の内容は、これは発生した荒廃地の復旧でございます。御承知のように内務省の行なつております溪流砂防と、農林省の行います山地砂防との範囲が、一應内務省と協定いたしまして閣議決定になつております。溪流工事は原則として内務省が行う。但し山腹工事と雖も傾斜急峻にして造林の見込がない個所は内務省において行う。それから山腹工事は原則として農林省において行う。尚溪流工事と雖もその山腹工事施行上必要なる工事は農林省において行う。大体こういうふうな協定ができておるのでございますが、その農林省の範囲に入つております山腹工事及びこれを施行するに必要な溪流工事の一部、こういうふうなものをこの山地治山施設の内容にいたしております。主な部分は山腹工事でございます。山腹工事の中に必要なる樹木の植栽を行う、こういう内容になつております。
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赤木正雄#19
○委員長(赤木正雄君) 一番最初に貰いました調査の中に、地辷り防止とかいろいろなものがありましたね。
 この中に入つておりますか。
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池田大助#20
○説明員(池田大助君) 地辷りの防止の方は、更に山地治山施設の内容を詳しく申上げますと、崩壞地の復旧と禿赭地の復旧、地辷り防止と崩壞の予防そうしてそれらの修繕と、この五つの種目になつております。地辷防止はこの中に含んでおります。
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赤木正雄#21
○委員長(赤木正雄君) 遊水林施設はいかがですか。
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池田大助#22
○説明員(池田大助君) 遊水林施設は計画いたしておりません。災害防止林造成ということを先程申上げましたが、その災害防止林の内容は、内陸の防風林、海岸の防風林、防潮林、頽雪防止林、もう一つ水害防備林及び修繕となつておりますが、遊上林の施設は必要があればこの水害防備林の中に含むことになります。
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原口忠次郎#23
○原口忠次郎君 今御説明なさつた経済効果のことですが、これが今から十五年先の昭和三十七年における效果になるのですが、どういうふうなことを御勘定なさつていらつしやるのでしようか。例えば山地をやつて米が百二十万石も増加されるとか、麦が百三十万石も増加されるというその根拠はどういうところにあるのですか。
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池田大助#24
○説明員(池田大助君) 他の説明員から説明させて頂きます。
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河田五郎#25
○説明員(河田五郎君) 私から御説明申上げます。経済効果につきましては、昭和十二年以來第二期森林治水事業をやつておりまして、それが十年ほど経つておりまして、その結果を本年各地方から実績を取りまして、それに基きまして、荒廃地を復旧した場合どういうふうな好影響を及ぼしたかという具体的な数字を各縣から取りまして、その数字を平均いたしまして、今後この事業をやります場合、大体これくらいの効果が出るという見通しの下にこの数字が出たわけでございます。
 具体的に申上げますと、山地治山施設を予定量やりますと、第二期計画は昭和二十七年で終るが、二十七年で終つてから十年目においてはどういう結果になるかという、そういう意味において昭和三十七年と一應決めたわけでございます。それで、この事業をやりまして昭和三十七年になりますと、十年生乃至十四年生の新らしくできた森林ができるわけでございます。そうしますと、そこへできました森林の蓄積といいますか、材積といいますか、それが大体ここに書きました九百七十二万六千七百十九石の新らしい森林資源が造成されたことになります。
 それから次に出ております新らしく耕地化されてできるもの、これは治山事業或いは海岸砂地造林事業、これを行いますと、從來山が荒れておりましたために、その麓にあります比較的平坦な耕作可能の土地も、上から出て來ます土砂や、或いは泥流とかそういうもののために、耕作ができない状態でありますが、その荒れた山が安定して來ますと、その麓の所は自然耕作地となり得るわけでありまして、そこに耕作をした場合、大体ここに書いてあります通りの食糧の收穫ができるというわけでございます。
 それから海岸砂地の造林をいたしますと、そこに森林ができますと同時に、森林の後方の砂地には新らたに畑、或いは場合によりましては水田が新らしく開墾できますので、そこの土地におきましてこれだけの收量が取り得るということになります。
 次は災害防止林であります。この仕事は暴風とか、或いは津波の防止とか、或いは雪崩の防止、そういうために設けます林帶でございますが、その林帶ができましたために、その後方の日頃被害を受けておつた土地は被害が非常に軽減して來ますので、そのためにそこに新らたに耕作地ができることになりまして、その結果これだけの食糧が新らたに收穫できる、そういうわけでございます。
 次に事業によりまして減産防止される耕地、これは從來から耕地として利用されていた所でありますが、その上方の所にありますように、荒廃地から出て來る砂や土のために、或いは豪雨がありましたために、多大の水が出て來ますので、そのためにいろいろ災害を受けて、その土地自体の生産力よりも少ない量の生産しかできない。常に減産状態にあるというような耕地が、その上方の山地が固定したためにこれだけの土地が安定しまして平年作の收量が期待できるそういう意味であります。
 もう一回申上げますと、五ケ年計画ができました結果、九千七百二十六万石の新らしい木材資源ができまして、新らしく耕地を作りましたために、米にしまして百五十八万石、麥にしまして百六十四万石、それだけの新らしい増産が期待できるわけであります。
 それから次に、この事業をやりましたために、從來の耕地の減産を……災害を受けることがなくなりまして減産するということがなくなります土地が合計二十七万三千町歩、それだけが期待できるという計算であります。
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原口忠次郎#26
○原口忠次郎君 只今の御説明ではつきりしたようでありますけれども、木材が直接十ケ年乃至十五ケ年経つたら石数が出て來るというようなことははつきりいたしましたけれども、その山を植林をやつたために、麓にある不毛の土地からこれだけの石数が上がるという根拠が何かはつきりしないのです。それでこれで拜見しますると、一番下の單位が一とか、八とか、九とかこういうふうな非常に細かい数字が出ておりますが、序での時でいいですけれども、これの御計算の基礎を教えて頂きたいと思います。
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河田五郎#27
○説明員(河田五郎君) 今のことについて御説明申し上げますが、この数字は過去に行いましたこの事業の結果におきます効果、それを各府縣から出る数字で割りまして、それを平均しまして、取纒めますと、この事業を一町歩やりますとどれだけ收穫ができるかということになりましたので、その数量を掛けますと非常にこういう半端の数字が出ます。
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原口忠次郎#28
○原口忠次郎君 ただ私共各山に木を植えて勿論下流地帶がよくなることは分りますけれども、こういうふうに石数がちやんと現われるということは、どこの山はその後方地帶に何町歩或いは何十町歩の荒廃地がある。荒廃地が山に木を植えただけでそういう石数になるのか、上の方を植林すれば、下の方に危險がなくなりますから、そこに開墾をしなければならんという、又新らたな開拓の投資をしなければこういう数字が出て來ないのか、その辺がはつきりしない。これで拜見いたしますと、ただ植林すればすぐこれだけの増産ができるということが、いかにもそういうことは考えられない。そういうことはどうなつておりますか。
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池田大助#29
○説明員(池田大助君) この点でございますが、この眞中に書いてございます「海岸砂地造林」、これは海岸の砂地に造林して土砂を防止いたしますと、その背後の土地は今まで不毛の地であつたものが耕地に轉換せられます。この関係等は実地を御案内いたしまして、実地を御覧頂くと頗るはつきりした所が現実にあるのでございます。山地治山となりますと、その関係が海岸砂地ほどはすぐぱつと荒廃地が水田になるとか何とかという点が眼につき兼ねる点もあるかと思いますが、これは只今御説明いたしましたように、從來府縣において荒廃地の復旧事業をやつた結果、新らしく開墾したものが一町歩につき幾らあるというような基礎の数字を掴みまして、それに今度の施工数字を掛けましてこういう数字が一應出て参りましたのですが、海岸砂地等につきましては頗るはつきりしておりまするが、それほどはつきりしていない点もあるかと存じます。
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