内閣委員会

1979-05-22 参議院 全304発言

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会議録情報#0
昭和五十四年五月二十二日(火曜日)
   午前十時三十一分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 五月二十一日
    辞任         補欠選任
     塚田十一郎君     長谷川 信君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         桧垣徳太郎君
    理 事
                岡田  広君
                林  ゆう君
                山崎  昇君
                向井 長年君
    委 員
                源田  実君
                斎藤栄三郎君
                西村 尚治君
                長谷川 信君
                林  寛子君
                原 文兵衛君
                堀江 正夫君
                片岡 勝治君
                野田  哲君
                村田 秀三君
                和泉 照雄君
                黒柳  明君
                山中 郁子君
                森田 重郎君
                秦   豊君
   国務大臣
       国 務 大 臣
       (総理府総務長
       官)       三原 朝雄君
       国 務 大 臣
       (防衛庁長官)  山下 元利君
   政府委員
       内閣官房内閣審
       議室長兼内閣総
       理大臣官房審議
       室長       清水  汪君
       内閣法制局長官  真田 秀夫君
       内閣法制局第二
       部長       味村  治君
       内閣総理大臣官
       房総務審議官   大濱 忠志君
       宮内庁次長    山本  悟君
       防衛庁長官官房
       長        塩田  章君
       防衛庁人事教育
       局長       夏目 晴雄君
       外務大臣官房長  山崎 敏夫君
       外務大臣官房領
       事移住部長    塚本 政雄君
       外務省条約局長  伊達 宗起君
       文部省初等中等
       教育局長     諸澤 正道君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        鈴木 源三君
   説明員
       警察庁警備局公
       安第二課長    岡村  健君
       宮内庁長官    富田 朝彦君
       法務大臣官房参
       事官       吉野  衛君
       外務省アメリカ
       局外務参事官   北村  汎君
       通商産業省機械
       情報産業局次長  杉山 和男君
       自治省行政局振
       興課長      木村  仁君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○元号法案(内閣提出、衆議院送付)
    ―――――――――――――
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桧垣徳太郎#1
○委員長(桧垣徳太郎君) ただいまから内閣委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日、塚田十一郎君が委員を辞任され、その補欠として長谷川信君が選任されました。
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桧垣徳太郎#2
○委員長(桧垣徳太郎君) まず、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 元号法案審査のため、参考人の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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桧垣徳太郎#3
○委員長(桧垣徳太郎君) 御異議ないと認めます。
 なお、その日時及び人選につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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桧垣徳太郎#4
○委員長(桧垣徳太郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
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桧垣徳太郎#5
○委員長(桧垣徳太郎君) 元号法案を議題といたします。
 前回に引き続き質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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野田哲#6
○野田哲君 まず、防衛庁長官の日程があるそうですから協力する意味で、最初に防衛庁関係について質問を行いたいと思うんです。
 去る二月の十一日の日に、宮城県民ホールで、「建国記念日奉祝宮城県民大会」、このような集会が開かれているわけでありますが、この集会に陸上自衛隊の東北方面総監の柏葉陸将、それから同じく東北方面の自衛隊の音楽隊がこれに協賛をして出席をしている。この「建国記念日奉祝宮城県民大会」というのは、これは主催者のパンフレットでも明らかなように、スローガンとして、「一世一元制の法制化を実現しよう」「自主憲法を制定しよう」、こういうスローガンが掲げられて、そして同様趣旨の決議が採択をされている。柏葉陸将はこの「一世一代制の法制化を実現しよう」という大きなスローガンが掲げられているその前に着席をしている。そして音楽隊も部隊としてこれに参加をしている。自衛隊は、このような現在国会でも国民の間でも大きな論争になっている「一世一元制の法制化を実現しよう」という趣旨のスローガンを掲げた、きわめて政治性の強い、そしてもう一つは「自主憲法を制定しよう」、こういう趣旨を掲げた、現在の憲法を否定をすることが明らかになっている、こういう集会に、東北方面総監という自衛隊の最高の幹部の人が出席をし、しかも音楽隊が部隊としてこれに参加をしている。自衛隊の行動としてこういう行動が許されるんですか。
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山下元利#7
○国務大臣(山下元利君) 本年の二月十一日の建国記念の日に仙台におきまして第十三回建国記念日奉祝宮城県民大会が開催されましたことは御指摘のとおりでございます。そして大会長は、県議会議長の方でございますが、その御案内状をいただきまして、建国記念日は国民の祝日でもあり、これを祝おうという大会に東北方面総監が出席いたしましたことは事実でございます。そしてまた、自衛隊の音楽隊がその主催者側から要請がございましたので、国民の皆様と親和を図るため有意義なことと判断いたしまして、それは防衛庁の訓令に基づきまして出席いたしましたことも事実でございます。
 ただ、総監が御案内状によりまして出席いたしましたのは、建国記念日を県民の皆様がお祝いになるという趣旨で出席いたしたわけでございますが、会場に出席いたしましたところ、ただいま御指摘のとおりの大会スローガンが大会場に掲げられておったということは、総監も出席いたしました後、そのスローガンが掲げられていたことは、その後に承知したと考えておるわけでございますが、そうした事実関係にございまして、この国民の祝日を祝う県民大会に出席いたしましたことは、これは私どもとしては、また音楽隊が参加いたしましたことは、ただいま申しましたような趣旨でございまして、これはしかるべきことであったと、かように考える次第でございます。
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野田哲#8
○野田哲君 しかるべきことであった、こういうふうにあなたはいまでも考えておられるんですか。明らかにこれは、出席をしたら会場の正面に、この写真でもはっきりしているように、「一世一元制の法制化を実現しよう」「自主憲法を制定しよう」、こういうスローガンが会場の正面に掲げてある。そして大会の次第の中には、スローガン、そして決議の予定、これらが全部掲げられている、こういう政治性の強い集会に出席しても、国民の祝日の行事であるから当然だ、こうおっしやるんですか。
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山下元利#9
○国務大臣(山下元利君) 自衛官は政治的行為につきましては慎重にすべきことはもう当然でございます。総監もただ、御案内いただきました段階におきましては、国民の祝日を祝われる県民大会であるということで参加いたした次第でございますが、会場に参りますると、ただいま御指摘のようなスローガンが掲げられておりました。しかしながら、それにつきまして、その決議に積極的に参加したことはございませんし、ただ国民の祝日に出席したということにとどまったと思うわけでございます。
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野田哲#10
○野田哲君 国民の祝日に参加をしたということは、国民の祝日というのは別にそこに参加しなくても、祝日だから休むという、方法はいろんな方法があるわけであって、明らかにこれは自主憲法の制定、一世一元制の法制化、こういう内容をスローガンに掲げ、決議として行っているわけでしょう。それは会場に行けば、その模様からしても、その性格がどういうものであるかということは会場の状態を見ればわかるんだし、次第にも載せているわけでありますから、当然そういう政治的な性格を持った集会であれば、自衛官は政治的には中立性を要求されているわけでしょう。政治的行為には介入してはならないということになっているわけでしょう。決議に参加しなかったから、こう言われたって、現にそこへ大臣席に座っている。そして音楽隊が協賛をしている。これは明らかに自衛隊が部隊として公式にこの行事に参加をしている、こういうことじゃないですか。それでもあなたは、この行為については国民の祝日の行事であるから当然だ、こうおっしやるんですか。
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山下元利#11
○国務大臣(山下元利君) 御指摘のとおり、自衛官が政治的中立の立場を守り抜くことは当然でございまして、今後ともこの点につきましては疑惑を招くことのないように十分指導してまいりたいと思いますが、ただ、本年の二月十一日に県議会議長の御案内で国民の祝日を祝う県民大会に出席してほしいということがありましたときに、やはり総監といたしましてはその趣旨に従いまして出席いたしましたことは私は当然であると思う次第でございます。ただ、大会場におきまして御指摘のようなスローガンが掲げられたり、あるいは決議がされたことも事実でございます。私といたしましては、その大会の性質につきましては御指摘のように考えますが、ただ、総監といたしましては、冒頭の趣旨がそのような趣旨で出席いたしまして、そしてまた、決議には積極的に参加したわけではございません。また音楽隊も訓令に基づきまして国民と親和を図るために参ったわけでございまして、そうした大会スローガンの掲げた趣旨に賛同することで演奏したわけでもございません。したがいまして、その総監の出席、音楽隊の参加につきましては、今後とも政治的中立の立場を守るという点につきまして、疑惑を招かないように努力いたしますけれども、ことしの出席につきましては、私は、そうしたいま申しました趣旨に従いまして、この総監の出席また音楽隊の参加は、これは当然であると思うわけでございますが、ただ、大会場に入りまして、そういうスローガンが掲げられておるというときに、やはりこれは決議に参加――積極的に参加いたしますれば、これは問題でございますけれども、あくまでも国民の祝日を祝うという立場において参列されたにとどまると思う次第でございます。
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野田哲#12
○野田哲君 政治的な中立性を求められている自衛官であれば、会場に行ってそういうふうなスローガンが掲げてあれば、そこで理由を述べて出席を断るべきではないですか。そうじゃないですか。
 それでは重ねて伺いますが、現地で柏葉総監なり幕僚長と、現地のこの行為に対して批判的な団体の代表の人たちとで一問一答がやられているここに記録があるわけでありますが、それによると、去年はこの建国祭には音楽隊は出るなという中央からの指示が来た、そこで出なかった、こういうふうに言われているわけですが、去年この集会に音楽隊は出るなという指示が中央から出されたのはどういう理由でどういう文書が出されているわけですか。
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塩田章#13
○政府委員(塩田章君) いま御指摘のように、建国記念日に限りませんで、そういったいろんな行事に自衛隊の音楽隊が出る場合の基準といたしまして、政治的な行為等につきまして十分注意するようにということは確かにいたしております。そういうことでございます。
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野田哲#14
○野田哲君 いまの官房長の答弁では、音楽隊はそういう政治的な行為については、政治的な集会等については十分その状況を勘案をしてやっている、こういうことで、したがって、去年出るなという指示は、つまりそういう趣旨なんですね、政治的な性格を持ったものには出るな、こういうことですね。
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塩田章#15
○政府委員(塩田章君) そのとおりでございまして、具体的に何県のどの行事に出るなというふうに指示したわけではございませんで、政治的な行為については配慮するようにという趣旨でございます。
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野田哲#16
○野田哲君 長官の先ほどの見解と大分違いますね。長官は国民との接触を深めるために国民の祝日である建国祭に出たんだと、こういうふうに言っておられます。しかし、そういう政治的な性格を持ったものには出ちゃいけない、こういう中央からの指示があったということで昨年は出ていない。現地でもやはりこの昨年の二月十一日の建国記念日の集会は政治的な性格と判断をして出席を取りやめたと、こう言っているわけです。それをことしはなぜいま長官が言われたように出てもいいという判断に立ったんですか。去年よりもことしの方がもっと政治的な色彩はこの集会は強くなっておりますよ。その点はいかがですか。
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山下元利#17
○国務大臣(山下元利君) 自衛隊員が政治的中立を守るべき立場にあることは、あらゆる場合を通じましての大事なことでございますから、それはもう変わらないところでございます。ただ、私が申しましたのは、この本年の大会に音楽隊が参加いたしましたのは、この防衛庁の広報活動に関する訓令の規定に従いまして、まあ国民との親和を図るため効果があると認められるときは出るという訓令に基づいて出たわけでございますが、しかし、やはり政治的な中立を守るということは、これはもう当然のことでございまして、私は十分わきまえておったと思う次第でございまして、何も政府委員の申しましたことと私との間において政治的中立を守るということにつきましては、いささかも食い違いがあるわけではございません。
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野田哲#18
○野田哲君 去年は政治的な集会には出るなという訓令があったから去年は出なかった。それがことしは出てもいい、出ても当然だ、これはどういう意味なんですか。去年よりもことしの方がもっと政治的な性格は強くなっているんですよ。去年出ないという判断したものが、ことしはなぜ出てもいいという判断に立つんですか。
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山下元利#19
○国務大臣(山下元利君) どのようなお話し合いがあったかは、私は直接承知いたしませんけれども、去年はいけなくってことしはいいという指示をいたしたことはございません。あくまで去年もことしも同じく、これはもう指示いたすまでもございません、政治的中立を守らにやならぬことは当然でございます。それで本年は、要するに大会の委員長が県会議長さんであって、それで国民の祝日を祝う県民大会である、それに対しては訓令に基づきましても親和を図る意味において意義のあることと思って参加いたしましたし、総監もお祝いのために出席いたしたわけでございますが、大会場に参りまするとスローガンが掲げられておったというわけでございまして、その点につきましては先ほど来申し上げているとおりでございますが、決して積極的に政治的行為に参加したわけではなくって、あくまでこの祝日を祝う大会をお祝いし、また親和を図るために意義あることと思って参加したというにとどまるわけでございまして、何も昨年と変わったわけではございません。しかしながら、今後ともあくまで政治的中立を守るということはもう大事な原則でございますので、国民の疑惑を招かないようにいたしたいと思っておる次第でございます。
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野田哲#20
○野田哲君 山下長官、詭弁を弄しちゃいけないですよ。県会議長がこの行事の主催の代表であるから、県会議長として県会を代表して出ているというわけじゃないんです。県会議長というのは公務員でも特別公務員であって政治的な行為も許されているわけなんだし、あるいは個人としての知事とか市長とかいうことであれば、これは真田長官の見解によると私人であれば許されるんだ、こういうふうに言われているわけです。しかし自衛隊ということになって、しかもそれが音楽隊ということで部隊として参加をし、あるいは自衛隊を代表する総監という立場にある人が制服を着て参加をしていった。これは県会議長が参加することとはおのずから意味が違うわけですよ、公務員の身分の関係から言って。そうしてしかも決議に参加してないと言っても壇上に、席に着いて、大会の来賓席に着いて、そして音楽隊というのは大会のアトラクションとして大きな役割りを果たしているわけです。それが去年は中央からの訓令があって政治的な集会には参加してない、取りやめた、ことしは出る、これはどう考えたって正当な理由はないじゃないですか。出てもいいという積極的な理由がどこにあるんですか。あなたは、この行動については、一切自衛隊が参加したことについては何の落ち度もないと、違反もないと、こういうふうに言われているわけですか。
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山下元利#21
○国務大臣(山下元利君) 先ほど来繰り返し申し上げておりますとおりに、自衛隊員が政治的中立を守るべきことは当然でございます。そして、その政治的中立を守る立場において慎重に行動すべきことを昨年申したといたしますれば、それは昨年にとどまらず本年にも、それこそ来年にもずっと続く、あくまで政治的中立というものは自衛隊員である限り守らねばならぬ原則でございます。
 本年二月十一日の国民の祝日に当たりまして、お話ございましたように、大会委員長は県会議長さんであられますが、あるいは県としても、また宮城県の市長会、町村会も後援せられているというふうな趣旨で御案内状も参っておるわけでございまして、県民を挙げての大会でございますから、やはり総監といたしましてももちろん政治的中立を守りながらこの自衛隊の職務に邁進いたしておるわけでございますけれども、やはり関係地方団体等との協力ということも不断に心がけていることでございますので、そういう形におきまして国民の祝日を祝うという大会に出席を要請されるときに、これは私は政治的意図ということとは全然無関係に出席したと思うわけでございますので、その点は御理解賜りたいと思うわけでございまして、私も決して詭弁を申すつもりはございませんで、あくまでそうした趣旨で出席いたしたと了解いたしております。したがいまして、もしその会場に出席いたしましたところが、そういう決議等が行われたときに積極的に参加いたしますとするならば、これは決していい行為ではございません。しかしながら、ただ、あくまで国民の祝日を祝う県民大会に参加するという趣旨で出席しておったと、このように私は理解するものでございます。
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野田哲#22
○野田哲君 私は大会の主催者や大会の構成員、あるいは後援団体がどういうことであったのか、あるいは国が祝日と決めている日の行事であるから、そういうことだけで済まされる問題ではないと思うんです。大会の中で決議されたこと、スローガンに掲げられたこと、これが明らかに現行憲法を否定をし、そしていま国会審議を通じて国民の中に大きな議論を呼び起こしている一世一元制を実現しようというスローガンを掲げられている。そういう性格を持った集会に公然と自衛隊が参加をすることが政治的な中立性を保ったことになるのかどうか、これを問題にしているんです。どうなんですか、その点は。
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山下元利#23
○国務大臣(山下元利君) 先ほど来申し上げているところですでに御理解いただけるものと存じますが、もし総監が事前にそのような政治的な目的を持つ大会であり、あるいはそのような政治的な問題のこととして自衛隊員として慎重すべきであるとするならば、これはもうそのときはそうしかるべき判断をしておったと思います。それで、音楽隊にいたしましても、これはあくまでも先ほど来申し上げているとおり、訓令に基づきまして、このお祝いの日に親和を図る意味において音楽隊が非常に喜ばれるものでございますから、お祝いのために演奏したということは、これは私は御理解賜れるものと思うわけでございますが、ただ、その政治的中立につきまして私どもは絶えず注意いたしております。これはもう去年、ことしに限らないものでございますから、それはもう大原則でございますから、しかしそうしたときに、あらかじめそういうふうな大会決議が行われ、スローガンが行われるということを承知しておったかどうかという問題でございますが、あくまでも国民の祝日を祝う趣旨で参加いたしておりますので、その点につきましては、私どもとしてはこれは当然のことだと思います。
 ただ、この政治的な中立を守るということは大事なことでございますので、従来ともそうでございますが、今後とも疑惑を招かないように慎重にすべきことは当然でございます。
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野田哲#24
○野田哲君 昨年は、中央の訓令で政治的な集会には出席してはいけないという訓令があるから昨年は取りやめたというふうに言っているわけですよ。昨年取りやめたということは、この集会は政治的な意味を持っているということを昨年すでに承知をしていたわけなんです。そういうやりとりになっているわけです。それをことしあえて出席をしたということは、明らかに政治的な集会であるということを承知をしておりながらこれに出席をした、こういうことじゃないですか。あなたが言われたように、知らなかったから出ていった、出ていってみたらだまされた、こういうことではないと思うんですよ。昨年取りやめたということは、明らかに政治的な中立性を損われる、こういうことから昨年は取りやめているんじゃないですか。
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塩田章#25
○政府委員(塩田章君) いま、昨年何か訓令が出たようにお話しでございますけれども、そういうことじゃございませんで、いわゆる宗教的活動はいけない、いわゆる政治的活動について配慮しなければいかぬということにつきまして従前から訓令は当然出ているわけでございますが、それにつきまして念を押しただけでございまして、いわゆる、御指摘のような建国記念日の行事には出てはいけないというふうに指示したわけではございません。
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野田哲#26
○野田哲君 中央からの指示は特定したものだということではない。それはそのとおりだろうと思うんですが、現地で幕僚長や総監が昨年の行事について判断をしたところ、その訓令があるからこれは取りやめた方がいいと、こういうことで昨年は出席しなかった、こう言っているんです。それがことしは出席をしてもいいということにはならないんじゃないですか。去年すでにこの集会は政治的なものであるから取りやめるということを判断しているんですよ。それがなぜことしは出席をしてもいいと、こういう判断が成り立つんですか。そこなんですよ、問題は。
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山下元利#27
○国務大臣(山下元利君) 自衛隊員が政治的中立を守らねばならぬということは、柏葉総監は十二分に承知をしていると思います。本年になりまして、大会に出席するにつきましても、自分の判断でその原則を十分理解した人でありますが、国民の祝日を祝う県民大会の慶祝のために参加したと、このように私は承知をしておる次第でございます。
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野田哲#28
○野田哲君 国民の祝日の日の行事であればどういう性格の集会であっても参加しても構わないと、こう言うんですか、あなたは。
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山下元利#29
○国務大臣(山下元利君) 政治的中立を守らねばならぬことは、私もいま重ねて申し上げている次第でございます。もしそれが事前にその政治的な集会であるというならば、当然自衛隊員である総監はその出席につきまして慎重な配慮をしたと思うわけでございます。
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