武力攻撃事態への対処に関する特別委員会

2002-06-10 衆議院 全188発言

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会議録情報#0
平成十四年六月十日(月曜日)
    午後一時三分開議
 出席委員
   委員長 瓦   力君
   理事 衛藤征士郎君 理事 金子 一義君
   理事 久間 章生君 理事 米田 建三君
   理事 伊藤 英成君 理事 玄葉光一郎君
   理事 赤松 正雄君 理事 工藤堅太郎君
      石破  茂君    岩永 峯一君
      岩屋  毅君    大野 松茂君
      嘉数 知賢君    熊谷 市雄君
      小泉 龍司君    小島 敏男君
      近藤 基彦君    斉藤斗志二君
      桜田 義孝君    七条  明君
      田中 和徳君    中山 利生君
      西川 京子君    浜田 靖一君
      林 省之介君    増田 敏男君
      森岡 正宏君    吉野 正芳君
      伊藤 忠治君    枝野 幸男君
      大石 尚子君    川端 達夫君
      桑原  豊君    首藤 信彦君
      末松 義規君    仙谷 由人君
      手塚 仁雄君    中野 寛成君
      永田 寿康君    肥田美代子君
      渡辺  周君    上田  勇君
      白保 台一君    田端 正広君
      中塚 一宏君    樋高  剛君
      赤嶺 政賢君    木島日出夫君
      春名 直章君    今川 正美君
      東門美津子君    井上 喜一君
      宇田川芳雄君
    …………………………………
   内閣総理大臣       小泉純一郎君
   外務大臣         川口 順子君
   国務大臣
   (内閣官房長官)     福田 康夫君
   国務大臣
   (防衛庁長官)      中谷  元君
   内閣官房副長官      安倍 晋三君
   外務副大臣        植竹 繁雄君
   防衛庁長官政務官     木村 太郎君
   政府特別補佐人
   (内閣法制局長官)    津野  修君
   政府参考人
   (外務省北米局長)    藤崎 一郎君
   衆議院調査局武力攻撃事態
   への対処に関する特別調査
   室長           鈴木 明夫君
    —————————————
委員の異動
六月六日
 辞任         補欠選任
  永田 寿康君     伊藤 忠治君
同月十日
 辞任         補欠選任
  西川 京子君     吉野 正芳君
  山口 泰明君     小泉 龍司君
  首藤 信彦君     仙谷 由人君
  末松 義規君     大石 尚子君
  筒井 信隆君     永田 寿康君
  赤嶺 政賢君     春名 直章君
  山口わか子君     東門美津子君
同日
 辞任         補欠選任
  小泉 龍司君     山口 泰明君
  吉野 正芳君     西川 京子君
  大石 尚子君     末松 義規君
  仙谷 由人君     首藤 信彦君
  永田 寿康君     手塚 仁雄君
  春名 直章君     赤嶺 政賢君
同日
 辞任         補欠選任
  手塚 仁雄君     筒井 信隆君
    —————————————
六月四日
 有事法制の制定反対に関する請願(佐々木秀典君紹介)(第三六九八号)
 同(日森文尋君紹介)(第三六九九号)
 同(赤嶺政賢君紹介)(第三七七三号)
 同(日森文尋君紹介)(第三七七四号)
 同(日森文尋君紹介)(第三八〇九号)
 同(川田悦子君紹介)(第三八六四号)
 有事法制反対、憲法に基づく平和政策に関する請願(今川正美君紹介)(第三七〇〇号)
 同(金田誠一君紹介)(第三七〇一号)
 同(重野安正君紹介)(第三七〇二号)
 同(横路孝弘君紹介)(第三七〇三号)
 同(今川正美君紹介)(第三七七五号)
 同(桑原豊君紹介)(第三七七六号)
 同(今川正美君紹介)(第三八一〇号)
 同(金子哲夫君紹介)(第三八一一号)
 同(重野安正君紹介)(第三八一二号)
 同(日森文尋君紹介)(第三八一三号)
 同(横光克彦君紹介)(第三八一四号)
 同(阿部知子君紹介)(第三八六五号)
 同(生方幸夫君紹介)(第三八六六号)
 同(重野安正君紹介)(第三八六七号)
 同(日森文尋君紹介)(第三八六八号)
 有事立法と憲法改悪反対に関する請願(山口わか子君紹介)(第三七〇四号)
 同(横路孝弘君紹介)(第三七〇五号)
 有事法制立法化反対に関する請願(山口富男君紹介)(第三七〇六号)
 同(小沢和秋君紹介)(第三七七七号)
 同(不破哲三君紹介)(第三七七八号)
 同(山口富男君紹介)(第三七七九号)
 有事法制三法案の廃案に関する請願(土井たか子君紹介)(第三七七二号)
 同(土井たか子君紹介)(第三八一五号)
 同(東門美津子君紹介)(第三八一六号)
 同(川田悦子君紹介)(第三八六九号)
 同(土井たか子君紹介)(第三八七〇号)
 同(東門美津子君紹介)(第三八七一号)
同月七日
 有事法制三法案反対に関する請願(木島日出夫君紹介)(第三九八八号)
 同(藤木洋子君紹介)(第三九八九号)
 同(赤嶺政賢君紹介)(第四一四四号)
 同(不破哲三君紹介)(第四三一九号)
 同(山口富男君紹介)(第四三二〇号)
 有事法制反対、憲法第九条を守ることに関する請願(川田悦子君紹介)(第三九九〇号)
 有事法制の立法化反対に関する請願(今野東君紹介)(第三九九一号)
 同(北川れん子君紹介)(第四一一七号)
 同(葉山峻君紹介)(第四三〇五号)
 有事法制反対、憲法九条を生かした国際貢献に関する請願(石井郁子君紹介)(第三九九二号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第三九九三号)
 同(穀田恵二君紹介)(第四一一八号)
 有事法制反対、憲法に基づく平和政策に関する請願(阿部知子君紹介)(第三九九四号)
 同(重野安正君紹介)(第三九九五号)
 同(中西績介君紹介)(第三九九六号)
 同(伊藤忠治君紹介)(第四一一九号)
 同(重野安正君紹介)(第四一二〇号)
 同(仙谷由人君紹介)(第四一二一号)
 同(重野安正君紹介)(第四三〇六号)
 同(葉山峻君紹介)(第四三〇七号)
 有事法制立法化反対に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第三九九七号)
 同(石井郁子君紹介)(第三九九八号)
 同(小沢和秋君紹介)(第三九九九号)
 同(大幡基夫君紹介)(第四〇〇〇号)
 同(大森猛君紹介)(第四〇〇一号)
 同(木島日出夫君紹介)(第四〇〇二号)
 同(児玉健次君紹介)(第四〇〇三号)
 同(穀田恵二君紹介)(第四〇〇四号)
 同(佐々木憲昭君紹介)(第四〇〇五号)
 同(志位和夫君紹介)(第四〇〇六号)
 同(塩川鉄也君紹介)(第四〇〇七号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四〇〇八号)
 同(中林よし子君紹介)(第四〇〇九号)
 同(春名直章君紹介)(第四〇一〇号)
 同(不破哲三君紹介)(第四〇一一号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四〇一二号)
 同(松本善明君紹介)(第四〇一三号)
 同(矢島恒夫君紹介)(第四〇一四号)
 同(山口富男君紹介)(第四〇一五号)
 同(吉井英勝君紹介)(第四〇一六号)
 同(赤嶺政賢君紹介)(第四一二二号)
 同(石井郁子君紹介)(第四一二三号)
 同(小沢和秋君紹介)(第四一二四号)
 同(大幡基夫君紹介)(第四一二五号)
 同(大森猛君紹介)(第四一二六号)
 同(木島日出夫君紹介)(第四一二七号)
 同(児玉健次君紹介)(第四一二八号)
 同(穀田恵二君紹介)(第四一二九号)
 同(佐々木憲昭君紹介)(第四一三〇号)
 同(志位和夫君紹介)(第四一三一号)
 同(塩川鉄也君紹介)(第四一三二号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四一三三号)
 同(中林よし子君紹介)(第四一三四号)
 同(春名直章君紹介)(第四一三五号)
 同(不破哲三君紹介)(第四一三六号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四一三七号)
 同(松本善明君紹介)(第四一三八号)
 同(矢島恒夫君紹介)(第四一三九号)
 同(山口富男君紹介)(第四一四〇号)
 同(吉井英勝君紹介)(第四一四一号)
 同(石井郁子君紹介)(第四三〇九号)
 同(大幡基夫君紹介)(第四三一〇号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四三一一号)
 同(筒井信隆君紹介)(第四三一二号)
 同(不破哲三君紹介)(第四三一三号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四三一四号)
 同(山口富男君紹介)(第四三一五号)
 同(吉井英勝君紹介)(第四三一六号)
 有事法制三法案の廃案に関する請願(土井たか子君紹介)(第四〇一七号)
 同(東門美津子君紹介)(第四〇一八号)
 同(土井たか子君紹介)(第四一四二号)
 同(東門美津子君紹介)(第四一四三号)
 同(土井たか子君紹介)(第四三一七号)
 同(東門美津子君紹介)(第四三一八号)
 有事法制の制定反対に関する請願(金子哲夫君紹介)(第四一一六号)
 有事立法と憲法改悪反対に関する請願(筒井信隆君紹介)(第四三〇八号)
同月十日
 有事法制の立法化反対に関する請願(菅野哲雄君紹介)(第四四七二号)
 有事法制反対、憲法に基づく平和政策に関する請願(葉山峻君紹介)(第四四七三号)
 同(山元勉君紹介)(第四四七四号)
 同(植田至紀君紹介)(第四六七六号)
 同(葉山峻君紹介)(第四六七七号)
 同(山元勉君紹介)(第四六七八号)
 有事法制三法案の廃案に関する請願(土井たか子君紹介)(第四四七五号)
 同(東門美津子君紹介)(第四四七六号)
 同(土井たか子君紹介)(第四六九三号)
 同(東門美津子君紹介)(第四六九四号)
 有事関連三法案の廃案に関する請願(中川智子君紹介)(第四六六五号)
 有事法制反対に関する請願(今川正美君紹介)(第四六六六号)
 同(植田至紀君紹介)(第四六六七号)
 同(生方幸夫君紹介)(第四六六八号)
 同(金田誠一君紹介)(第四六六九号)
 同(桑原豊君紹介)(第四六七〇号)
 同(佐々木秀典君紹介)(第四六七一号)
 同(東門美津子君紹介)(第四六七二号)
 同(中川智子君紹介)(第四六七三号)
 同(山元勉君紹介)(第四六七四号)
 有事法制の制定反対に関する請願(東門美津子君紹介)(第四六七五号)
 有事立法と憲法改悪反対に関する請願(楢崎欣弥君紹介)(第四六七九号)
 同(葉山峻君紹介)(第四六八〇号)
 有事法制立法化反対に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第四六八一号)
 同(大森猛君紹介)(第四六八二号)
 同(木島日出夫君紹介)(第四六八三号)
 同(児玉健次君紹介)(第四六八四号)
 同(佐々木憲昭君紹介)(第四六八五号)
 同(塩川鉄也君紹介)(第四六八六号)
 同(中林よし子君紹介)(第四六八七号)
 同(春名直章君紹介)(第四六八八号)
 同(不破哲三君紹介)(第四六八九号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四六九〇号)
 同(松本善明君紹介)(第四六九一号)
 同(矢島恒夫君紹介)(第四六九二号)
は本委員会に付託された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 参考人出頭要求に関する件
 安全保障会議設置法の一部を改正する法律案(内閣提出第八七号)
 武力攻撃事態における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律案(内閣提出第八八号)
 自衛隊法及び防衛庁の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第八九号)
 安全保障基本法案(東祥三君外一名提出、衆法第二一号)
 非常事態対処基本法案(東祥三君外一名提出、衆法第二二号)

     ————◇—————
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瓦力#1
○瓦委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、安全保障会議設置法の一部を改正する法律案、武力攻撃事態における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律案及び自衛隊法及び防衛庁の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案並びに東祥三君外一名提出、安全保障基本法案及び非常事態対処基本法案の各案を一括して議題といたします。
 本日は、各案の審査に関し、非核三原則をめぐる官房長官発言等について集中審議を行います。
 この際、お諮りいたします。
 各案審査のため、本日、政府参考人として外務省北米局長藤崎一郎君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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瓦力#2
○瓦委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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瓦力#3
○瓦委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。金子一義君。
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金子一義#4
○金子(一)委員 自由民主党の金子一義でございます。
 まず冒頭に、小泉総理、きのうのワールドカップでありますけれども、歴史的な勝利をおさめました。一言御感想を。
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小泉純一郎#5
○小泉内閣総理大臣 これほど盛り上がったサッカー大会、私、初めてです。本当に勝ててよかったな、国民が老いも若きも一体となって日本選手を応援する、やはりスポーツはいいなと実感しました。
 この日韓共催のアジア初めてのサッカー大会、ぜひとも成功させたいと思っております。
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金子一義#6
○金子(一)委員 総理が開会式に韓国においでになられたその時期に、残念ながら、福田官房長官の記者懇談で、非核三原則を見直して、そして我が国が核兵器を保有することがあり得るということが示唆されたような報道がなされてしまって、大変残念に思っておりますけれども、官房長官、真意をぜひ。
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福田康夫#7
○福田国務大臣 御指摘の私の発言でございますけれども、先々週末の記者会見でもって、これはその会見の後の懇談でございますけれども、ざっくばらんな意見交換の中でのものでございましたが、そしてまた正確に一字一句記憶しているわけではございませんけれども、国の安全保障のあり方にはそれぞれの時代状況、国際情勢などを踏まえたさまざまな国民的議論があり得ることを述べたことでございまして、そういうことは申し上げたけれども、いかなる意味においても、政府としての今後の方向性を示すとか、そういうような趣旨の発言ではこれはございませんでした。
 しかし、こうした自分の発言が、将来、政府としての非核三原則見直しとかいったような可能性を示唆というようなことで受けとめられたということは、これは本当に残念でございまして、私の真意ではないということをはっきり申し上げておきます。
 また、我が国が核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませずという非核三原則、この堅持ということについては、これは歴代内閣も何度も何度も明確に表明し、なおこの内閣におきましてもその方針を貫いておるということでございますので、今後ともこれを堅持していくという立場に変わりないことを申し上げておきます。
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金子一義#8
○金子(一)委員 報道がひとり歩きをいたしまして、国内はもとよりでありますけれども、諸外国でもいろいろな報道がなされる、そのことによって我が国に対する誤解あるいは警戒感が生ずるということ、大変残念でありますけれども、今、官房長官の発言は真意であると我々理解をするところであります。
 ただ、一方で、海外で思わぬ反響を呼んでいることも間違いがない。あるアメリカの有力紙でも、一面トップで、核保有に対するタブーへの挑戦といったような見出しで報道されているというようなことであります。
 改めて、小泉総理、我が国の非核三原則の考え方、つまり我が国と核兵器とのかかわり方について、小泉内閣の御方針あるいは見解をお述べいただきたいと思います。
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小泉純一郎#9
○小泉内閣総理大臣 我が国の非核三原則、これを堅持していくということに、小泉内閣、全く変わりありません。
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金子一義#10
○金子(一)委員 福田官房長官の発言が、我々、理解した一方で、なぜこの時期にといぶかられているのも事実であると思っておりまして、小泉総理、総理は憲法改正は大いに議論されることを期待されるという御発言をいただいております。ただ、憲法改正の議論の中で、この非核三原則というのをどういうふうに位置づけられているのか。総理の頭の中に、この非核三原則も見直しをされるべきという位置づけがあるのかどうか。改めて確認をさせていただきたいと思います。
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小泉純一郎#11
○小泉内閣総理大臣 憲法改正の議論と私は非核三原則堅持ということは別問題だと思っております。憲法改正の議論は大いにしていただきたい、しかし、この憲法改正議論と非核三原則とは全く関係ないと思っております。
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金子一義#12
○金子(一)委員 今回の有事法制で一番大事なのは、小泉総理、やはり内閣への信頼あるいは内閣総理大臣への信頼ということが、ある意味問われている、言うまでもございません。我々、当委員会で地方公聴会に行きましたときも、武力攻撃事態の予測あるいはおそれの客観的認定ということに対して、最終的な権限者である内閣あるいは内閣総理大臣への信頼というものが議論されたところでありました。
 仮にそういうような誤解があるとすれば、やはりきちっと解いておかなければいけませんし、また、我々、この委員会では、総理、自民党委員はもとより与党委員も、今回の有事法制は今国会でどうしても通していきたい、もちろん十分な審議を尽くした上ででありますけれども、必ず今国会で通していきたいという覚悟で我々臨んでおります。
 ただ、そういう中で、先週末でしょうか、総理が、自民党の執行部との会談で、本法案について慎重な取り扱いを指示するというような話が伝えられておりますけれども、総理の取り組みへの姿勢が変わられたのか、真意をぜひお伺いしたいと思います。
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小泉純一郎#13
○小泉内閣総理大臣 私は、今国会、法案を幾つか提出しておりますし、この法案、全法案成立を期すよう全力を尽くすということに変わりはございませんし、現在でもその気持ちでございます。
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金子一義#14
○金子(一)委員 福田官房長官、きょうは法律の議論を申し上げるつもりはありませんでしたけれども、冒頭の説明で、ちょっと舌足らずで、おっしゃりたいことがあったんだろうと思いますけれども、憲法と、そして我が国の法律との関係で、再度、確認でありますけれども、この非核三原則というものがどういうふうな位置づけにあるのかというのを、官房長官の口から改めてちょっと御確認をさせていただきたいと思います。
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福田康夫#15
○福田国務大臣 私は、この憲法と非核三原則の関係について、これは記者会見で聞かれたものですから、それでとっさに、従来の政府見解を述べた。とっさのことですから、十分でなかったかもしれぬけれども、趣旨は間違っていなかったと思います。
 憲法と非核三原則、これはちょっと違うんですね。手続なんかも、憲法の場合には一応、改正の手続等は決まっていますね。非核三原則はそういうことではないんです。ですから、これは明確に違う性格のものだというように考えております。
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金子一義#16
○金子(一)委員 最後に総理、今度の発言というのが海外でどういう影響が出ているかという一つの記事として、我が国の安全保障に変化があるのではないかという報道がなされていることについて、総理のお考えといいましょうか、御答弁をぜひお願いをしたいと思います。
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小泉純一郎#17
○小泉内閣総理大臣 我が国が平和国家に徹するという、この外交・安全保障政策について各国は私は理解をしていただいているものと考えております。
 今後も、この方針を説明して、日本が平和国家としての発展を期し、なおかつ、その実績を積んでいるという国であるということを機会あるごとに各国に説明する必要もあると思っております。
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金子一義#18
○金子(一)委員 最後に、重ねて、我々、当委員会としては必ず法案を通していきたい、その気持ちで参ります。
 総理が操っている馬というのは本当に駿馬、血統書つきのサラブレッドでありますので、どうぞ、手綱をきちっと引き締めて、そしてゴールに向けて官邸としても邁進されますことを心から期待をいたしまして、質疑を終了いたします。
 ありがとうございました。
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瓦力#19
○瓦委員長 次に、上田勇君。
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上田勇#20
○上田(勇)委員 公明党の上田勇でございます。
 私は、福田官房長官のきょう議題となっております発言を報道で知ったときに、長官は日ごろから、国会などでのいろいろな言動からして、防衛問題や安全保障政策については慎重なスタンスの方だというふうにずっと考えてきていたものですから、少々違和感も覚えましたし、びっくりしたというのが正直なところでございます。
 その発言の真意については、その後のいろいろな御説明や、きょうも先ほど御答弁をいただきましたので理解をするところでありますけれども、やはり我が国がこれまでそういう非核三原則というのを国内の政策として堅持してきただけではなくて、国連などの場でそういう核廃絶に向けていろいろな努力をしてきたことからすれば、これはやはり不用意な発言であったというふうに言わざるを得ないと思います。
 特に、去年の十一月には、我が国が国連総会で核廃絶、核軍縮決議案を提案いたしまして、圧倒的な多数の国々の賛同を得て採択されたという事実があるわけでございますので、一方でそういうこと、核は縮小しよう、廃絶しようということを訴えていながら、他方で、これはもちろん、先ほど御説明があったように、憲法解釈の、そういう論理上の発言であったということでありますけれども、とはいえ、やはりそれは不用意なものであったというふうに批判せざるを得ないと思います。
 そこで、もう何回も政府の方針については御答弁をいただいているところでありますけれども、特に、この非核三原則を堅持するという政府の方針については何回も答弁をいただいているところなんですが、ぜひ、これまで我が国としては、国際社会に対してもそういうような核廃絶、核軍縮の積極的な取り組みをしてきたので、今後とも一層そうした取り組みを強化していかなければいけないというふうに考えているところでございますけれども、御所見はいかがでしょうか。
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小泉純一郎#21
○小泉内閣総理大臣 我が国としては、核兵器廃絶に向けて、また、包括的核実験禁止条約の発効に向けて、今までも国際社会において積極的な外交展開をしております。この核のない世界実現に向けての努力は、今後とも続けていかなければならないと思っております。
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上田勇#22
○上田(勇)委員 そこで、外務大臣にお伺いしたいというふうに思うんですが、外務大臣、中東を訪問されまして、多くの成果を残されてきたというふうに報道されておりまして、まことに御苦労さまでございます。
 この長官の発言がすぐさま、いろいろな報道を見てみますと、韓国、中国、ロシアなどの近隣諸国からもいろいろな懸念が表明されております。こうした国々の中には、その国自身が核保有国であるので、そういうような批判が本当に当たるかどうかというようなことについての疑問もありますけれども、ただ、やはり我が国の安保政策の大きな転換ということであれば、近隣諸国としてそうした懸念を持つのも当然ではないかというふうに思います。
 そこで、外務大臣に、我が国としては、こうした誤解を解消するためにどういうような働きかけを行ってきたのか、対応を行ってきたのか、また、そのことによって、そういう近隣諸国を初めとして国際社会のこのことについての誤解は解消されたのかどうか、御認識を伺いたいというふうに思います。
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川口順子#23
○川口国務大臣 我が国が非核三原則を堅持いたしておりまして、これをさまざまな場で、国際的な場で今まで表明をしてきたということでございます。例えば、NPTを締結している、また、国連総会での核廃絶決議案を提出している、CTBTの早期発効に向けた働きかけをしている等々ございます。このような考え方について、近隣の諸国に対しまして今まで説明をしてきております。
 今般の発言を受けまして、改めて我が国の考え方につきましては近隣の諸国に説明を行っておりまして、理解を得られていると考えております。外交関係にこのことによって影響があるというふうには考えておりません。
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上田勇#24
○上田(勇)委員 ありがとうございます。
 我が国の非核三原則、それから、国連を初めとするさまざまな国際社会の場で、この核廃絶、核軍縮に向けての取り組みというのは、私は大いに我が国の方針として誇りに思っていいことだというふうに思いますし、国際社会の中からも大変高い評価を得ていることではないかというふうに思います。
 そういう意味で、今回のこの一連の事件、事案につきまして、我が国として引き続きそういう国際社会の場での取り組みを強化していっていただきたいということをお願い申し上げる次第でございます。
 それで、ちょっときょうの集中審議の議題ではないんですが、例の防衛庁の情報公開請求者リストの作成問題についてお伺いしたいというふうに思うんです。
 いろいろと調査の結果等報道されているわけでありますが、結果としては、このリストに掲載されていた情報というのがほとんど本人から提供されたものであったり、それほど機微なものがなかったという意味においては私もほっとしているところなんですが、ただ、いずれにしましても、今回の行為というのは、これは現在あります法律に違反しているというような疑いが極めて濃いことであります。
 そして、これは防衛庁だけの問題に限らず、私は、こうした事案というのが我が国の、日本の行政機関全体が、個人の権利やプライバシーといったことについての認識がやはり余りにも低過ぎる、甘過ぎるというようなことをあらわしている事案なのではないかというふうに思います。
 そこで、今回のこの事件、ぜひこれを契機といたしまして、防衛庁だけじゃなくて、各関係機関にも、今ありますこのプライバシー保護についての法制度の趣旨を徹底していただく。そして同時に、プライバシーの保護や個人の権利を保護していくということが行政機関にとって重要な役割であるということを、ぜひ総理の方から、また閣議等を通じて各省庁に徹底をしていただきたいというふうに思いますけれども、総理、いかがでございましょうか。
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小泉純一郎#25
○小泉内閣総理大臣 個人情報が自分のわからないところで使われている、非常に迷惑を受けている方も多いと思います。そういうことがないように、基本的人権、プライバシー、そういうものに対しましてもきちんと法整備をしたいということから、それぞれの法案を提出するわけでございますが、今回、防衛庁の件につきましては、不安、混乱を起こしたことについては、大変反省すべき点が多かったのではないかと思っております。
 また、この問題、これからもIT社会になりまして、多くの方がそれぞれの情報を欲しがるでしょうし、その情報というものは、やはり個人の権利を保護する、人権を擁護する、プライバシーを保護する、そしてなおかつ、言論の自由、報道の自由を確保する、こういうものについても十分配慮しなきゃならない問題だと考えております。
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上田勇#26
○上田(勇)委員 これで終わります。
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瓦力#27
○瓦委員長 次に、井上喜一君。
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井上喜一#28
○井上(喜)委員 保守党の井上喜一でございます。
 六月の一日の朝刊でありますけれども、「福田長官「核持てる」 非核三原則転換も」なんというような見出しがありまして、中の記事を見ますと、外国からの反発も必至だというようなことで、いかにも現実味を帯びたような記事の中身になっていたんでありますが、私自身はどうも、こういうような状況の中でそういう核政策の転換なんかがあり得るはずがないし、官房長官という内閣の要職におられる方がそういう発言をするはずもないと思って、いささか、こんなことがあるのかなという、そんな感じを持って新聞を読んだ次第であります。
 報道は自由でありますから、いろいろなことを書きますが、それにしても、余りにも現実味を帯びたような書き方をするということはいささか異様な感じが私はするんですが、まず官房長官に、この報道ぶりにつきましてどういうようなお感じを持たれたのか、お聞かせいただきたいと思います。
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福田康夫#29
○福田国務大臣 過日の記者会見及び懇談でもって、記者会見では質問がたまたまあったから答えたということでありました。そのことと、それからその後の懇談の場における発言が両方一緒になりまして、報道されているような我が国の方針を変えることを示唆したみたいな表現になって世界に流されたということでありますけれども、これは私の考えていないことを報道しているわけでございまして、そういう意味においては、まことにその報道については残念に思っております。しかし、その結果としていろいろお騒がせをするというようなこともあったことについては、これはもう申しわけなく思っておりますけれども、私の真意と全く違う報道がされているということだけは、これは御理解をいただきたいと思います。
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