外務委員会
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会
会議録情報#0
平成十四年十一月二十日(水曜日)
午前十時一分開議
出席委員
委員長 池田 元久君
理事 今村 雅弘君 理事 嘉数 知賢君
理事 河野 太郎君 理事 水野 賢一君
理事 首藤 信彦君 理事 中川 正春君
理事 上田 勇君 理事 藤島 正之君
伊藤 公介君 植竹 繁雄君
高村 正彦君 下地 幹郎君
新藤 義孝君 武部 勤君
土屋 品子君 松野 博一君
松宮 勲君 伊藤 英成君
金子善次郎君 桑原 豊君
前田 雄吉君 吉田 公一君
丸谷 佳織君 松本 善明君
東門美津子君 松浪健四郎君
鹿野 道彦君 柿澤 弘治君
…………………………………
外務大臣政務官 新藤 義孝君
外務大臣政務官 土屋 品子君
参考人
(特命全権大使朝鮮半島エ
ネルギー開発機構担当)
(日朝国交正常化のための
本会談日本政府代表) 鈴木 勝也君
参考人
(拓殖大学国際開発学部教
授) 森本 敏君
外務委員会専門員 辻本 甫君
—————————————
委員の異動
十一月二十日
辞任 補欠選任
中本 太衛君 松野 博一君
同日
辞任 補欠選任
松野 博一君 中本 太衛君
—————————————
十一月十八日
国際法や国連憲章に反する米国のイラク攻撃反対に関する請願(藤木洋子君紹介)(第二九九号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
国際情勢に関する件(北朝鮮問題)
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時一分開議
出席委員
委員長 池田 元久君
理事 今村 雅弘君 理事 嘉数 知賢君
理事 河野 太郎君 理事 水野 賢一君
理事 首藤 信彦君 理事 中川 正春君
理事 上田 勇君 理事 藤島 正之君
伊藤 公介君 植竹 繁雄君
高村 正彦君 下地 幹郎君
新藤 義孝君 武部 勤君
土屋 品子君 松野 博一君
松宮 勲君 伊藤 英成君
金子善次郎君 桑原 豊君
前田 雄吉君 吉田 公一君
丸谷 佳織君 松本 善明君
東門美津子君 松浪健四郎君
鹿野 道彦君 柿澤 弘治君
…………………………………
外務大臣政務官 新藤 義孝君
外務大臣政務官 土屋 品子君
参考人
(特命全権大使朝鮮半島エ
ネルギー開発機構担当)
(日朝国交正常化のための
本会談日本政府代表) 鈴木 勝也君
参考人
(拓殖大学国際開発学部教
授) 森本 敏君
外務委員会専門員 辻本 甫君
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委員の異動
十一月二十日
辞任 補欠選任
中本 太衛君 松野 博一君
同日
辞任 補欠選任
松野 博一君 中本 太衛君
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十一月十八日
国際法や国連憲章に反する米国のイラク攻撃反対に関する請願(藤木洋子君紹介)(第二九九号)
は本委員会に付託された。
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本日の会議に付した案件
国際情勢に関する件(北朝鮮問題)
————◇—————
池
池田元久#1
○池田委員長 これより会議を開きます。
この際、委員長から御報告申し上げます。
去る十五日の理事懇談会において、本日青山健熙氏、鈴木勝也氏、森本敏氏の三名を参考人として外務委員会に招致し、意見を聴取することを決定しておりましたが、昨夜の理事懇談会において、青山氏については本日は参考人招致を行わないことに協議決定いたしました。そして、青山氏の参考人招致については、引き続き理事会等で協議していくことにいたしました。
この間、与党側は、一たん合意した青山氏と鈴木氏の参考人招致について中止、延期を主張し、本日の委員会の開会が危ぶまれる事態となっていましたが、昨夜の理事懇談会で与党側は、このような事態を引き起こした責任はすべて与党側にあるとして陳謝いたしました。
委員長としては、今後このような事態が起こらないように、発言には責任を持つことを基本に、委員会の運営に万全を期していきたいと存じます。
なお、この過程で委員部の中立性に疑義が生じたことは、委員長としては極めて遺憾であり、関係者を厳しく注意いたしました。
いずれにせよ、国会として重い責任があることをお互い自覚し、任務を果たしていきたいと存じます。
各位の御協力をお願いし、報告とさせていただきます。
————◇—————
この発言だけを見る →この際、委員長から御報告申し上げます。
去る十五日の理事懇談会において、本日青山健熙氏、鈴木勝也氏、森本敏氏の三名を参考人として外務委員会に招致し、意見を聴取することを決定しておりましたが、昨夜の理事懇談会において、青山氏については本日は参考人招致を行わないことに協議決定いたしました。そして、青山氏の参考人招致については、引き続き理事会等で協議していくことにいたしました。
この間、与党側は、一たん合意した青山氏と鈴木氏の参考人招致について中止、延期を主張し、本日の委員会の開会が危ぶまれる事態となっていましたが、昨夜の理事懇談会で与党側は、このような事態を引き起こした責任はすべて与党側にあるとして陳謝いたしました。
委員長としては、今後このような事態が起こらないように、発言には責任を持つことを基本に、委員会の運営に万全を期していきたいと存じます。
なお、この過程で委員部の中立性に疑義が生じたことは、委員長としては極めて遺憾であり、関係者を厳しく注意いたしました。
いずれにせよ、国会として重い責任があることをお互い自覚し、任務を果たしていきたいと存じます。
各位の御協力をお願いし、報告とさせていただきます。
————◇—————
池
池田元久#2
○池田委員長 次に、国際情勢に関する件、特に北朝鮮問題について調査を進めてまいりたいと思います。
本件調査のため、ただいま参考人として特命全権大使朝鮮半島エネルギー開発機構担当・日朝国交正常化のための本会談日本政府代表鈴木勝也氏の御出席をいただき、意見を聞くことにしております。
議事の順序について申し上げます。
まず、鈴木参考人から十分程度御意見をお述べいただき、その後、委員の質疑に対しお答えをいただきたいと存じます。
なお、念のため申し上げますが、発言の際は委員長の許可を得ることになっております。
それでは、鈴木参考人にお願いをいたします。
この発言だけを見る →本件調査のため、ただいま参考人として特命全権大使朝鮮半島エネルギー開発機構担当・日朝国交正常化のための本会談日本政府代表鈴木勝也氏の御出席をいただき、意見を聞くことにしております。
議事の順序について申し上げます。
まず、鈴木参考人から十分程度御意見をお述べいただき、その後、委員の質疑に対しお答えをいただきたいと存じます。
なお、念のため申し上げますが、発言の際は委員長の許可を得ることになっております。
それでは、鈴木参考人にお願いをいたします。
鈴
鈴木勝也#3
○鈴木参考人 日朝国交正常化交渉担当大使の鈴木勝也でございます。池田委員長初め委員の皆様にごあいさつ申し上げます。
初めに、私が政府代表として臨んだ先月二十九日から三十日にかけてのマレーシアのクアラルンプールで開催されました第十二回日朝国交正常化交渉本会談について、簡単に御報告申し上げます。
先般の交渉においては、日本側は、拉致問題、核問題を初めとする安全保障上の問題を最優先課題として臨み、協議においては、これらの問題について特に時間をかけて議論を行いました。
拉致問題につきましては、五名の被害者の家族の安全の確保、早期帰国と帰国日程の確定について、日本側より繰り返し北朝鮮側の前向きな対応を強く求めました。また、生存が確認されていない拉致被害者についても、事実解明を引き続き強く求めるとともに、拉致被害者の御家族から出された疑問点等を踏まえた追加照会事項を手交し、速やかで誠意のある回答を求めました。
核問題につきましては、先月発出されましたメキシコのロスカボスにおける日米韓三国首脳会談の共同声明を踏まえ、日本側より、日朝平壌宣言に従い、朝鮮半島の核問題の包括的な解決のために、関連するすべての国際的合意を遵守すること、これを強く求めるとともに、ウラン濃縮プログラムの検証可能な形による即時撤廃等を強く求めた次第であります。
これらに対して、北朝鮮側は、国交正常化交渉においては正常化それ自体及び経済協力が中核的問題であるとしつつも、日朝平壌宣言に従い懸案問題について解決する必要があるという点については理解を示しました。他方、拉致被害者御家族の帰国について日程を確定することができず、また、核問題でも具体的な進展が得られなかったことは残念であります。
次に、拉致問題でございますが、正常化交渉後の拉致問題に関する交渉状況について御説明申し上げます。
政府といたしましては、五人の拉致被害者の方々が自由な意思決定を行うための環境を設定するため、家族全員の日本への帰国が不可欠かつ急務であると考えており、現在、現地に残っておられる御家族について、早期帰国と帰国日程の確定を北朝鮮側に対し強く求めているところでございます。
これに対し、北朝鮮側は、五名を一度北朝鮮に戻すべきだとの立場を崩しておらず、今後の北朝鮮の出方は予断できませんけれども、政府といたしましては、引き続き粘り強く交渉に当たっていきたいと考えております。
核問題について申し上げます。
一方、北朝鮮による核開発問題は、国際的な平和と安定、核不拡散体制にかかわる問題であるとともに、我が国自身の安全保障にとって重大な懸念であります。
去る十四日には、KEDO理事会がニューヨークで開かれまして、北朝鮮に対し、核開発計画を目に見えるかつ検証可能な形で迅速に撤廃するよう求めるとともに、十一月の重油供給は行うが、十二月の供給は停止し、将来の重油の供給は、北朝鮮がウラン濃縮プログラムを完全に撤廃するための具体的かつ信頼できる行動をとることにかかっていることを明らかにして、北朝鮮に前向きな対応をとるよう強く促すことを趣旨とする声明を発出いたしました。
これは、日韓のみならず、米国、EUも含めたすべての理事会メンバーの一致した考えに基づくものであり、我が国としては、北朝鮮側がこの声明を重く受けとめ、核開発計画の即時撤廃に向け速やかに具体的な行動をとることを強く期待しているところであります。また、我が国は、米韓両国と緊密に連携しつつ、引き続き、北朝鮮側に対し、核開発問題に関する前向きな対応を強く求めていく考えであります。
今後の交渉についてでありますけれども、政府といたしましては、日朝平壌宣言に従って今後とも国交正常化交渉に粘り強く取り組み、拉致問題や核問題等の諸懸案の解決を目指していく考えであります。
なお、次回の国交正常化交渉の開催時期につきましては、さきの本会談の際、北朝鮮側より十一月末の開催につき提案があったのに対し、我が方としては、これを持ち帰り、現在、諸般の状況を勘案しつつ検討しているところでございます。
以上でございます。拍手
この発言だけを見る →初めに、私が政府代表として臨んだ先月二十九日から三十日にかけてのマレーシアのクアラルンプールで開催されました第十二回日朝国交正常化交渉本会談について、簡単に御報告申し上げます。
先般の交渉においては、日本側は、拉致問題、核問題を初めとする安全保障上の問題を最優先課題として臨み、協議においては、これらの問題について特に時間をかけて議論を行いました。
拉致問題につきましては、五名の被害者の家族の安全の確保、早期帰国と帰国日程の確定について、日本側より繰り返し北朝鮮側の前向きな対応を強く求めました。また、生存が確認されていない拉致被害者についても、事実解明を引き続き強く求めるとともに、拉致被害者の御家族から出された疑問点等を踏まえた追加照会事項を手交し、速やかで誠意のある回答を求めました。
核問題につきましては、先月発出されましたメキシコのロスカボスにおける日米韓三国首脳会談の共同声明を踏まえ、日本側より、日朝平壌宣言に従い、朝鮮半島の核問題の包括的な解決のために、関連するすべての国際的合意を遵守すること、これを強く求めるとともに、ウラン濃縮プログラムの検証可能な形による即時撤廃等を強く求めた次第であります。
これらに対して、北朝鮮側は、国交正常化交渉においては正常化それ自体及び経済協力が中核的問題であるとしつつも、日朝平壌宣言に従い懸案問題について解決する必要があるという点については理解を示しました。他方、拉致被害者御家族の帰国について日程を確定することができず、また、核問題でも具体的な進展が得られなかったことは残念であります。
次に、拉致問題でございますが、正常化交渉後の拉致問題に関する交渉状況について御説明申し上げます。
政府といたしましては、五人の拉致被害者の方々が自由な意思決定を行うための環境を設定するため、家族全員の日本への帰国が不可欠かつ急務であると考えており、現在、現地に残っておられる御家族について、早期帰国と帰国日程の確定を北朝鮮側に対し強く求めているところでございます。
これに対し、北朝鮮側は、五名を一度北朝鮮に戻すべきだとの立場を崩しておらず、今後の北朝鮮の出方は予断できませんけれども、政府といたしましては、引き続き粘り強く交渉に当たっていきたいと考えております。
核問題について申し上げます。
一方、北朝鮮による核開発問題は、国際的な平和と安定、核不拡散体制にかかわる問題であるとともに、我が国自身の安全保障にとって重大な懸念であります。
去る十四日には、KEDO理事会がニューヨークで開かれまして、北朝鮮に対し、核開発計画を目に見えるかつ検証可能な形で迅速に撤廃するよう求めるとともに、十一月の重油供給は行うが、十二月の供給は停止し、将来の重油の供給は、北朝鮮がウラン濃縮プログラムを完全に撤廃するための具体的かつ信頼できる行動をとることにかかっていることを明らかにして、北朝鮮に前向きな対応をとるよう強く促すことを趣旨とする声明を発出いたしました。
これは、日韓のみならず、米国、EUも含めたすべての理事会メンバーの一致した考えに基づくものであり、我が国としては、北朝鮮側がこの声明を重く受けとめ、核開発計画の即時撤廃に向け速やかに具体的な行動をとることを強く期待しているところであります。また、我が国は、米韓両国と緊密に連携しつつ、引き続き、北朝鮮側に対し、核開発問題に関する前向きな対応を強く求めていく考えであります。
今後の交渉についてでありますけれども、政府といたしましては、日朝平壌宣言に従って今後とも国交正常化交渉に粘り強く取り組み、拉致問題や核問題等の諸懸案の解決を目指していく考えであります。
なお、次回の国交正常化交渉の開催時期につきましては、さきの本会談の際、北朝鮮側より十一月末の開催につき提案があったのに対し、我が方としては、これを持ち帰り、現在、諸般の状況を勘案しつつ検討しているところでございます。
以上でございます。拍手
池
池
中
中川正春#6
○中川(正)委員 民主党の中川正春でございます。
冒頭、委員長からも先ほどお話がございましたように、きょうの参考人質疑に至る経過の中で、私たちが主張しておりました青山参考人にここに来ていただくことができなかったということ、このことに対して非常に遺憾に思いますし、率直に言って、外務省の都合、いわゆる外務省に不利な証言がされるから、だからここに来てほしくないというような、そういう圧力に屈した与党理事の皆さんに強く抗議を申し上げたいと思います。国益を当然優先させるべきところでありまして、省益がここでもまた優先されて、政治がその言うことを聞いた、そんな恥ずかしい結果になったということを心から遺憾に思う次第であります。
そして、鈴木大使、よく来ていただきました。ありがとうございました。
大使に来ていただくことについても、非常に苦労いたしました。だめだだめだ、こう言うのですね。大使、どうですか。あちらこちらで、一般の議員連盟には説明をし、そしてマスコミにも大いに説明責任を果たしていただいておる。そんな中で、この委員会には出ることはだめなんだという、恐らく、大使の気持ちじゃなくて周りのそういう話があるんだろうと思うんですが、大使自身はどうお考えですか。この委員会に出てきたということで説明責任を果たしていただくということ、これを恐らくは積極的に評価していただいているんだろうと思うんですが、大使という職務の中でここに出席をしていただくということ、これはいいことじゃないですか、どうですか。
この発言だけを見る →冒頭、委員長からも先ほどお話がございましたように、きょうの参考人質疑に至る経過の中で、私たちが主張しておりました青山参考人にここに来ていただくことができなかったということ、このことに対して非常に遺憾に思いますし、率直に言って、外務省の都合、いわゆる外務省に不利な証言がされるから、だからここに来てほしくないというような、そういう圧力に屈した与党理事の皆さんに強く抗議を申し上げたいと思います。国益を当然優先させるべきところでありまして、省益がここでもまた優先されて、政治がその言うことを聞いた、そんな恥ずかしい結果になったということを心から遺憾に思う次第であります。
そして、鈴木大使、よく来ていただきました。ありがとうございました。
大使に来ていただくことについても、非常に苦労いたしました。だめだだめだ、こう言うのですね。大使、どうですか。あちらこちらで、一般の議員連盟には説明をし、そしてマスコミにも大いに説明責任を果たしていただいておる。そんな中で、この委員会には出ることはだめなんだという、恐らく、大使の気持ちじゃなくて周りのそういう話があるんだろうと思うんですが、大使自身はどうお考えですか。この委員会に出てきたということで説明責任を果たしていただくということ、これを恐らくは積極的に評価していただいているんだろうと思うんですが、大使という職務の中でここに出席をしていただくということ、これはいいことじゃないですか、どうですか。
鈴
中
中川正春#8
○中川(正)委員 それでは、早速に中身に入っていきたいというふうに思います。
北朝鮮との交渉が非常に硬直化してきているということで、それをいかに打開していくかという課題があるかというふうに思うんですね。そんな中で、まず拉致問題なんですが、ある新聞のインタビューの中で、この拉致問題について向こうで先般交渉されたときに、北朝鮮の交渉団は柔軟性のある対処方針を持っていなかった、五人を一たん北朝鮮に戻すという段取りは、先方のかなり上層部で決定したことで、交渉では変更できない事情があったのだろう、そういうふうに現場で感じられた、こういうコメントがあります。
今、この問題についてどういうチャネルを使っているか。大使のこのコメントからいうと、これは事務的な交渉じゃなくて、かなり上の方で政治的決断をしないとここの打開、解消ができないというようなことなんだろう、当然そういうことなんだろうというふうに私は理解をしたんですけれども、今どのチャネルでこれを交渉され続けているのか、改めて聞かせていただきたいと思います。
この発言だけを見る →北朝鮮との交渉が非常に硬直化してきているということで、それをいかに打開していくかという課題があるかというふうに思うんですね。そんな中で、まず拉致問題なんですが、ある新聞のインタビューの中で、この拉致問題について向こうで先般交渉されたときに、北朝鮮の交渉団は柔軟性のある対処方針を持っていなかった、五人を一たん北朝鮮に戻すという段取りは、先方のかなり上層部で決定したことで、交渉では変更できない事情があったのだろう、そういうふうに現場で感じられた、こういうコメントがあります。
今、この問題についてどういうチャネルを使っているか。大使のこのコメントからいうと、これは事務的な交渉じゃなくて、かなり上の方で政治的決断をしないとここの打開、解消ができないというようなことなんだろう、当然そういうことなんだろうというふうに私は理解をしたんですけれども、今どのチャネルでこれを交渉され続けているのか、改めて聞かせていただきたいと思います。
鈴
鈴木勝也#9
○鈴木参考人 今御指摘のございました私の新聞とのインタビューでのコメントというのは、確かに、思い出してみますとそんなことを言ったような記憶がございます。ただ、そのときに明確に申し添えたかどうかはわかりませんけれども、これは、先方に聞くわけにもいかない話で、あくまでも私が現場で見た限りの推測として申し上げたことでございます。
それから、今どういうチャネルで現状の打開のためにやっておるのかという御質問だと思いますけれども、これはまことに申しわけないことでございますが、今外交交渉のさなかにあるわけでございまして、ここで一々申し上げることだけはちょっと御勘弁いただきたいと思います。水面下でいろいろと努力をしていることだけは申し上げておきたいと思います。
この発言だけを見る →それから、今どういうチャネルで現状の打開のためにやっておるのかという御質問だと思いますけれども、これはまことに申しわけないことでございますが、今外交交渉のさなかにあるわけでございまして、ここで一々申し上げることだけはちょっと御勘弁いただきたいと思います。水面下でいろいろと努力をしていることだけは申し上げておきたいと思います。
中
中川正春#10
○中川(正)委員 その上に立って改めてお尋ねをしたいんですが、この五人の家族をまず日本に原状復帰させるというか日本に戻して、そこからすべての交渉が始まるという基本姿勢というのは、これはそのまま堅持をし、変わらないわけですね。
この発言だけを見る →鈴
鈴木勝也#11
○鈴木参考人 北朝鮮に残されております五人の方々にかかわる家族の方々の問題ですが、やはり、家族全体として自由な意思に基づいて将来のことを決めるためには、それができるような環境の設定が非常に重要であるということで、残っている家族の方々にもまず日本に帰っていただくということを政府として決定いたしたわけでございまして、これは世論の支持も得ていると思いますし、政府として、今これを変えるとかそういうことが検討されているということは一切ないものと私は承知しております。
この発言だけを見る →中
中川正春#12
○中川(正)委員 次に、安全保障協議なんですが、これについては、十一月中に行うということが前回の交渉の中ではっきりしておるわけでありますが、これは拉致問題とは切り離して交渉、いわゆる安全保障あるいは核の問題を中心にしたミサイル、それに不審船等々があるかと思いますが、これの交渉というのは確実にこの十一月中に入るということで理解をしていいんですか。
この発言だけを見る →鈴
鈴木勝也#13
○鈴木参考人 おっしゃいましたとおり、クアラルンプールの交渉に際しましては、十一月中に日朝安全保障協議の第一回を開催して安全保障協議のメカニズムを立ち上げるということで一応合意をしたわけでございますけれども、その後の北朝鮮側からのいろいろな情報、特に、朝鮮中央通信ですか、ああいった公開の報道等によりますと、いろいろと拉致問題と結びつけたりとかいうようなこともあるようでございます。
先ほどのお尋ねの、間違いなく十一月中に開催できるのかという点につきましては、私どもはそのつもりで準備をするわけでございますけれども、相手のあることでもございまして、間違いなくそうかと御質問されても、私としては、そのつもりでやっていますということは申し上げられますが、結果としてどうなるかについては判断いたしかねるところでございます。
この発言だけを見る →先ほどのお尋ねの、間違いなく十一月中に開催できるのかという点につきましては、私どもはそのつもりで準備をするわけでございますけれども、相手のあることでもございまして、間違いなくそうかと御質問されても、私としては、そのつもりでやっていますということは申し上げられますが、結果としてどうなるかについては判断いたしかねるところでございます。
中
中川正春#14
○中川(正)委員 先ほど朝鮮通信の話が出ましたけれども、その中で、ミサイルの実験について、一応、平壌宣言では無期延期をするというようなことは言ったけれども、これはなしの話だ、もう一度これについては再考して、ミサイルの実験もあり得るというふうな報道が出ていました。
これについては、いわゆる交渉当事者として、今、これをどのように受け取られて、先ほどの安全保障交渉との絡みで分析をしておられるか、改めて聞かせていただきたいと思います。
この発言だけを見る →これについては、いわゆる交渉当事者として、今、これをどのように受け取られて、先ほどの安全保障交渉との絡みで分析をしておられるか、改めて聞かせていただきたいと思います。
鈴
鈴木勝也#15
○鈴木参考人 私も、ミサイル発射の凍結を解除するという北朝鮮側からの報道があったことは承知をいたしておりますし、これと拉致被害者五名との問題をひっかけて報道しているということのようでございます。
まさに、こういう問題もあるからこそ、両国の専門家が集まって率直に意見交換する場として安全保障協議というものが必要だと考えて、それを提案し、向こうも一応合意して、立ち上げることになっていたわけであります。
ただ、交渉に携わる人間の一人として申し上げますと、北朝鮮側からのさまざまなおどしめいたメッセージに対して、一々反応をするということは適当ではないんじゃないかなという気がいたします。
この発言だけを見る →まさに、こういう問題もあるからこそ、両国の専門家が集まって率直に意見交換する場として安全保障協議というものが必要だと考えて、それを提案し、向こうも一応合意して、立ち上げることになっていたわけであります。
ただ、交渉に携わる人間の一人として申し上げますと、北朝鮮側からのさまざまなおどしめいたメッセージに対して、一々反応をするということは適当ではないんじゃないかなという気がいたします。
中
中川正春#16
○中川(正)委員 そのとおりでして、ここでこそ毅然たる態度でひとつ臨んでいただきたいというふうに思います。
もう一つ、その中で、これから経済交渉あるいは人道支援、この中身が、特に冬場になって、向こうの国民自体は非常に苦しい状況にあるということ、そのことが報道されているだけに、具体的なものとして、国際的ないわゆる人権を思う人たちの間から出てくるだろうというふうに思います。特に人道ということですね、経済支援はともかくとして。
その点については、日本政府としてはどのように臨んでいくのか。この人道支援ということについても、もう完全に切り離して、拉致問題の解決なくしては人道支援もないということでいくのかどうか。ここのことについても、最後に確かめておきたいというふうに思います。
この発言だけを見る →もう一つ、その中で、これから経済交渉あるいは人道支援、この中身が、特に冬場になって、向こうの国民自体は非常に苦しい状況にあるということ、そのことが報道されているだけに、具体的なものとして、国際的ないわゆる人権を思う人たちの間から出てくるだろうというふうに思います。特に人道ということですね、経済支援はともかくとして。
その点については、日本政府としてはどのように臨んでいくのか。この人道支援ということについても、もう完全に切り離して、拉致問題の解決なくしては人道支援もないということでいくのかどうか。ここのことについても、最後に確かめておきたいというふうに思います。
鈴
鈴木勝也#17
○鈴木参考人 大変申しわけございませんけれども、私は、交渉の窓口を務めている人間でございまして、背後で政策を練る立場にはございませんので、今の御質問には、私はイエスともノーともお答えすべきでないと思いますので、御勘弁いただきたいと思います。
この発言だけを見る →中
池
藤
藤島正之#20
○藤島委員 自由党の藤島正之でございます。
まず、きょうは本当は青山さんにおいでいただく予定だったんですけれども、来れなかったということなんですが、鈴木参考人は、向こうに行かれるときもそうですし、今もそうですけれども、いろいろな情報を集めていらっしゃっていると思うんです。青山さんは、「北朝鮮という悪魔」、こういう本を書いているんですけれども、地上の楽園だと思っておったら、とんでもない地獄だった、こういうことなんですけれども、鈴木参考人は、この青山さんについて、どんなふうに承知しておられますか。
この発言だけを見る →まず、きょうは本当は青山さんにおいでいただく予定だったんですけれども、来れなかったということなんですが、鈴木参考人は、向こうに行かれるときもそうですし、今もそうですけれども、いろいろな情報を集めていらっしゃっていると思うんです。青山さんは、「北朝鮮という悪魔」、こういう本を書いているんですけれども、地上の楽園だと思っておったら、とんでもない地獄だった、こういうことなんですけれども、鈴木参考人は、この青山さんについて、どんなふうに承知しておられますか。
鈴
鈴木勝也#21
○鈴木参考人 大変恥ずかしいことでございますけれども、不勉強で、私は、青山さんという方については、今おっしゃられた本が存在することは知っておりますけれども、残念ながらまだ読んでおりませんし、青山さんという方の人となり、あるいは背後関係等については、寡聞にして承知しておりません。
この発言だけを見る →藤
鈴
鈴木勝也#23
○鈴木参考人 これまた、私の交渉相手でございますので、こういう場で、記録に残る形で、いいの悪いのということを云々することは控えなければならないと思っておりますけれども、クアラルンプールで二日間の交渉をいたしました印象としては、やはり、日本と相当基本的な価値観の違う相手であるということを感じましたし、また、今後の交渉においても、そういうことは頭の隅に置きながらやる必要があるのではないかということだけは申し上げたいと思います。
この発言だけを見る →藤
藤島正之#24
○藤島委員 といいますのは、やはり、この本にもあるように、要するに、地上の楽園どころか地獄みたいなことを平然とやっているとんでもない国である、そういう認識がないと、これは生易しいことじゃうまくいかない、こういうふうに私も思いますので、ちょっとお尋ねしたわけでございます。
それから、外交交渉ですから、水面下に置いておく必要のあるものもたくさんあるでしょうし、あるいは、オープンにして、国民の支持を背景に交渉を進めていくという方法もいろいろあると思うのです。私は、今回の交渉については、鈴木大使は非常にオープンに国民の前に明らかにして、それが国民の中で大変いろいろな意味で議論を呼び、それがバックになってこれからまた次の交渉へと移っていくという意味で、非常に大使はオープンにされたな、こういうふうに思っておるわけでありますが、これまでオープンにされていないもので、何か、この場で国民の前に、こんなこともある、あるいはこういうことはオープンにしておいた方がいいというようなことがもしおありであれば、お聞かせ願いたいと思います。
この発言だけを見る →それから、外交交渉ですから、水面下に置いておく必要のあるものもたくさんあるでしょうし、あるいは、オープンにして、国民の支持を背景に交渉を進めていくという方法もいろいろあると思うのです。私は、今回の交渉については、鈴木大使は非常にオープンに国民の前に明らかにして、それが国民の中で大変いろいろな意味で議論を呼び、それがバックになってこれからまた次の交渉へと移っていくという意味で、非常に大使はオープンにされたな、こういうふうに思っておるわけでありますが、これまでオープンにされていないもので、何か、この場で国民の前に、こんなこともある、あるいはこういうことはオープンにしておいた方がいいというようなことがもしおありであれば、お聞かせ願いたいと思います。
鈴
鈴木勝也#25
○鈴木参考人 藤島委員には大変申しわけないのですけれども、私なりの最善の判断に基づいて、オープンにしてもいいと思うものは、それこそ国民の御理解を得るという必要性もあって、できる限りお話ししたつもりでございます。したがいまして、その裏として、お話ししていないことにつきましては、やはりオープンにできない事情があるからでございまして、特に今、交渉の進行中ということもございますので、ひとつ御理解いただきたいと思います。
この発言だけを見る →藤
藤島正之#26
○藤島委員 結構でございます。
それでは、内容を幾つかちょっとお尋ねしたいと思いますけれども、五人の家族がお帰りいただいたわけですけれども、このほかに七十人から八十人ぐらい拉致があったんじゃないかというふうに言われているわけです。この点については、大使はどのように認識した上で北朝鮮との交渉をされたのか、お尋ねしたいと思います。
この発言だけを見る →それでは、内容を幾つかちょっとお尋ねしたいと思いますけれども、五人の家族がお帰りいただいたわけですけれども、このほかに七十人から八十人ぐらい拉致があったんじゃないかというふうに言われているわけです。この点については、大使はどのように認識した上で北朝鮮との交渉をされたのか、お尋ねしたいと思います。
鈴
鈴木勝也#27
○鈴木参考人 七十人ないし八十人という数字にいかなる根拠があるかについては私も承知をしておりませんし、また、そういう数字を北朝鮮側に対して出したこともございません。
ただ、クアラルンプールで拉致問題について話をしましたときに、その時点で判明しておりました十件十五人ですか、これについてはもちろん数字を出して話しておりますが、それだけではない可能性も濃厚である、今後、判明次第そちらに調査をお願いするものもいろいろあると思うからという予告というか、一般論としてはそういう予告をしておきました。
この発言だけを見る →ただ、クアラルンプールで拉致問題について話をしましたときに、その時点で判明しておりました十件十五人ですか、これについてはもちろん数字を出して話しておりますが、それだけではない可能性も濃厚である、今後、判明次第そちらに調査をお願いするものもいろいろあると思うからという予告というか、一般論としてはそういう予告をしておきました。
藤
鈴
鈴木勝也#29
○鈴木参考人 これも別のところでもうお話ししていることだと思いますが、拉致問題についての先方の反応というのは、かなりしゃくし定規と申しますか硬直したものだったわけでございまして、今まだその十件十五人には含まれていない人たちのことについても明確な回答は一切ございませんで、決まり文句と申しますか、もともとはきれいに解決しようと思っていたのに、約束が守られなかったので問題が複雑化したというようなことを繰り返し言っておりました。
この発言だけを見る →