科学技術・イノベーション推進特別委員会
⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。
会
会議録情報#0
平成二十三年五月十九日(木曜日)
午前九時開議
出席委員
委員長 川内 博史君
理事 阿知波吉信君 理事 稲見 哲男君
理事 熊谷 貞俊君 理事 空本 誠喜君
理事 津村 啓介君 理事 馳 浩君
理事 松野 博一君 理事 遠藤 乙彦君
石田 三示君 石津 政雄君
石森 久嗣君 小川 淳也君
大西 孝典君 太田 和美君
勝又恒一郎君 金森 正君
川島智太郎君 熊田 篤嗣君
阪口 直人君 菅川 洋君
平 智之君 竹田 光明君
豊田潤多郎君 中川 治君
野木 実君 本多 平直君
山崎 誠君 柚木 道義君
河井 克行君 河村 建夫君
佐田玄一郎君 塩谷 立君
谷 公一君 吉野 正芳君
吉井 英勝君 阿部 知子君
…………………………………
国務大臣
(科学技術政策担当)
(宇宙開発担当) 玄葉光一郎君
内閣府副大臣 平野 達男君
文部科学副大臣 笹木 竜三君
内閣府大臣政務官 和田 隆志君
政府参考人
(外務省大臣官房審議官) 武藤 義哉君
政府参考人
(外務省欧州局長) 小寺 次郎君
政府参考人
(文部科学省科学技術・学術政策局次長) 渡辺 格君
政府参考人
(文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官) 有松 育子君
政府参考人
(資源エネルギー庁電力・ガス事業部長) 横尾 英博君
政府参考人
(資源エネルギー庁原子力安全・保安院長) 寺坂 信昭君
参考人
(原子力委員会委員長) 近藤 駿介君
参考人
(原子力安全委員会委員長) 班目 春樹君
参考人
(独立行政法人日本原子力研究開発機構理事長) 鈴木 篤之君
衆議院調査局科学技術・イノベーション推進特別調査室長 上妻 博明君
—————————————
委員の異動
五月十九日
辞任 補欠選任
玉置 公良君 大西 孝典君
同日
辞任 補欠選任
大西 孝典君 玉置 公良君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件
————◇—————
この発言だけを見る →午前九時開議
出席委員
委員長 川内 博史君
理事 阿知波吉信君 理事 稲見 哲男君
理事 熊谷 貞俊君 理事 空本 誠喜君
理事 津村 啓介君 理事 馳 浩君
理事 松野 博一君 理事 遠藤 乙彦君
石田 三示君 石津 政雄君
石森 久嗣君 小川 淳也君
大西 孝典君 太田 和美君
勝又恒一郎君 金森 正君
川島智太郎君 熊田 篤嗣君
阪口 直人君 菅川 洋君
平 智之君 竹田 光明君
豊田潤多郎君 中川 治君
野木 実君 本多 平直君
山崎 誠君 柚木 道義君
河井 克行君 河村 建夫君
佐田玄一郎君 塩谷 立君
谷 公一君 吉野 正芳君
吉井 英勝君 阿部 知子君
…………………………………
国務大臣
(科学技術政策担当)
(宇宙開発担当) 玄葉光一郎君
内閣府副大臣 平野 達男君
文部科学副大臣 笹木 竜三君
内閣府大臣政務官 和田 隆志君
政府参考人
(外務省大臣官房審議官) 武藤 義哉君
政府参考人
(外務省欧州局長) 小寺 次郎君
政府参考人
(文部科学省科学技術・学術政策局次長) 渡辺 格君
政府参考人
(文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官) 有松 育子君
政府参考人
(資源エネルギー庁電力・ガス事業部長) 横尾 英博君
政府参考人
(資源エネルギー庁原子力安全・保安院長) 寺坂 信昭君
参考人
(原子力委員会委員長) 近藤 駿介君
参考人
(原子力安全委員会委員長) 班目 春樹君
参考人
(独立行政法人日本原子力研究開発機構理事長) 鈴木 篤之君
衆議院調査局科学技術・イノベーション推進特別調査室長 上妻 博明君
—————————————
委員の異動
五月十九日
辞任 補欠選任
玉置 公良君 大西 孝典君
同日
辞任 補欠選任
大西 孝典君 玉置 公良君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件
————◇—————
川
川内博史#1
○川内委員長 これより会議を開きます。
科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、参考人として原子力委員会委員長近藤駿介君、原子力安全委員会委員長班目春樹君及び独立行政法人日本原子力研究開発機構理事長鈴木篤之君の出席を求め、意見を聴取することとし、また、政府参考人として外務省大臣官房審議官武藤義哉君、外務省欧州局長小寺次郎君、文部科学省科学技術・学術政策局次長渡辺格君、文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官有松育子君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長横尾英博君及び資源エネルギー庁原子力安全・保安院長寺坂信昭君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、参考人として原子力委員会委員長近藤駿介君、原子力安全委員会委員長班目春樹君及び独立行政法人日本原子力研究開発機構理事長鈴木篤之君の出席を求め、意見を聴取することとし、また、政府参考人として外務省大臣官房審議官武藤義哉君、外務省欧州局長小寺次郎君、文部科学省科学技術・学術政策局次長渡辺格君、文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官有松育子君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長横尾英博君及び資源エネルギー庁原子力安全・保安院長寺坂信昭君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川
川
平
平智之#4
○平(智)委員 おはようございます。民主党の平智之です。
本日は、第一原発についての質問をさせていただきます。
冒頭、質問の機会をいただきましたことを委員会の与野党理事の皆さんに御礼申し上げます。そしてまた、朝一番からお集まりをいただきました、御答弁いただきます先生方、関係各位の皆さんに御礼を申し上げます。大変お答えになりにくい質問も幾つもさせていただくと思いますが、日本の原子力政策や科学技術の政策に深くかかわる内容でございますので、簡潔な、そして明確な答弁をお願いいたします。
それでは、まず初めの質問でございますが、原子力の用語にインベントリーという言葉がございます。これは直訳しますと在庫でありますが、どれだけのインベントリー、放射能の在庫が炉並びにプールの中に残っているのか。これは、原子力の管理の中でも重要な用語となっております。
そこで、最初の質問は、三月十一日の発災以前、直前に、炉とプールにどれだけの放射能があったのか、インベントリーがあったのか。そして、それが現在、本日で、どの程度残っているのか。この差分が外に出た放射能ということになります。この点をお聞きいたします。
この発言だけを見る →本日は、第一原発についての質問をさせていただきます。
冒頭、質問の機会をいただきましたことを委員会の与野党理事の皆さんに御礼申し上げます。そしてまた、朝一番からお集まりをいただきました、御答弁いただきます先生方、関係各位の皆さんに御礼を申し上げます。大変お答えになりにくい質問も幾つもさせていただくと思いますが、日本の原子力政策や科学技術の政策に深くかかわる内容でございますので、簡潔な、そして明確な答弁をお願いいたします。
それでは、まず初めの質問でございますが、原子力の用語にインベントリーという言葉がございます。これは直訳しますと在庫でありますが、どれだけのインベントリー、放射能の在庫が炉並びにプールの中に残っているのか。これは、原子力の管理の中でも重要な用語となっております。
そこで、最初の質問は、三月十一日の発災以前、直前に、炉とプールにどれだけの放射能があったのか、インベントリーがあったのか。そして、それが現在、本日で、どの程度残っているのか。この差分が外に出た放射能ということになります。この点をお聞きいたします。
寺
寺坂信昭#5
○寺坂政府参考人 お答え申し上げます。
三月十一日よりも前のいわゆるインベントリー、推定と申しますか、そういう部分が入りますけれども、炉にありますもの、それからプールにありますもの、合わせますと、私どもの評価の推定の中におきますと、おおむね五・七掛ける十の二十乗ベクレル相当、そのような推計を持っておるものでございます。
この発言だけを見る →三月十一日よりも前のいわゆるインベントリー、推定と申しますか、そういう部分が入りますけれども、炉にありますもの、それからプールにありますもの、合わせますと、私どもの評価の推定の中におきますと、おおむね五・七掛ける十の二十乗ベクレル相当、そのような推計を持っておるものでございます。
川
寺
寺坂信昭#7
○寺坂政府参考人 大変失礼いたしました。
それから、今現在と申しましょうか、どのくらい出たかということでございますけれども、これは四月十二日に、いわゆるINES評価として発表したものでございますけれども、私どもの概算におきましては、沃素換算におきまして三・七掛ける十の十七乗、三十七万テラベクレル相当のものというふうに評価をしてございまして、その後につきましては評価をしておりません。
その後におきましては、モニタリングポスト、そういったものの値というものは非常に低いレベルで安定をしておりまして、放出量そのものがゼロというふうには考えておりませんけれども、先ほど申し上げました十の十七乗ベクレル相当、そういったものからいきますと、相当低い単位のけた数のものというふうに考えてございますが、いずれにいたしましても、四月十二日時点では先ほど申し上げましたことで、現在時点については推計の数字を持ち合わせておりません。
この発言だけを見る →それから、今現在と申しましょうか、どのくらい出たかということでございますけれども、これは四月十二日に、いわゆるINES評価として発表したものでございますけれども、私どもの概算におきましては、沃素換算におきまして三・七掛ける十の十七乗、三十七万テラベクレル相当のものというふうに評価をしてございまして、その後につきましては評価をしておりません。
その後におきましては、モニタリングポスト、そういったものの値というものは非常に低いレベルで安定をしておりまして、放出量そのものがゼロというふうには考えておりませんけれども、先ほど申し上げました十の十七乗ベクレル相当、そういったものからいきますと、相当低い単位のけた数のものというふうに考えてございますが、いずれにいたしましても、四月十二日時点では先ほど申し上げましたことで、現在時点については推計の数字を持ち合わせておりません。
平
平智之#8
○平(智)委員 モニタリングポストで非常に微量な量というのは、それは水蒸気で外に出たもの、スカイシャインから落ちてきたもの、その部分だけですね。海に出たものや地中に流れたものは一切評価されていない、そういうことになりますが、それでよろしいですか。
この発言だけを見る →寺
寺坂信昭#9
○寺坂政府参考人 先ほど申し上げました四月十二日の数字、今のモニタリングポスト、これは大気中のものでございまして、委員御指摘のとおり、水中といいましょうか、水の関係についての数字は入ってございません。
この発言だけを見る →平
平智之#10
○平(智)委員 INESで評価をレベル7に、つまりチェルノブイリ並みに上げられたのは四月十二日ですが、そのときの記者発表の資料に、保安院みずからが今後も継続して情報を収集、評価していくとはっきり明言されておりますが、一月たって、その後も一切収集と評価をされていない、そういうことでよろしいですか。
この発言だけを見る →寺
寺坂信昭#11
○寺坂政府参考人 もともと四月十二日の数字は推計によるものでございますけれども、その後におきましては、具体的な形、モニタリングポストの値とかそういったものは常に見ておりますけれども、放出量、そういった意味での作業については、今現在では行ってございません。
この発言だけを見る →平
平智之#12
○平(智)委員 これは極めて重大なことだと思います。今私どもが相手にしているのは、もうあれは発電装置でもなく、あるいは冷却装置と呼ぶものでもなく、放射能を閉じ込めるための対象のはずです。
そうなれば、私たちが相手にしているのは、あとどれだけインベントリー、放射能が残っているのか、それを一ベクレルたりとも外へ出さないというプロジェクトを進めているんですよ。そのときに、そのインベントリーを一切その後収集、管理していないということは、マネジメントとしてあり得ないと思いますね。
これは毎回、毎週単位でもいいですから、常に評価し、それを国民に公表するべきだ、そのことを明確にお願いしますが、いかがですか。
この発言だけを見る →そうなれば、私たちが相手にしているのは、あとどれだけインベントリー、放射能が残っているのか、それを一ベクレルたりとも外へ出さないというプロジェクトを進めているんですよ。そのときに、そのインベントリーを一切その後収集、管理していないということは、マネジメントとしてあり得ないと思いますね。
これは毎回、毎週単位でもいいですから、常に評価し、それを国民に公表するべきだ、そのことを明確にお願いしますが、いかがですか。
寺
寺坂信昭#13
○寺坂政府参考人 もともと四月十二日の数字につきましても、暫定の評価、推計ということで出しているものでございます。今の委員の御指摘も踏まえまして、しっかりとフォロー、そういった作業は進めてまいりたいと思います。
いずれにいたしましても、どこかの段階におきまして、INESの評価の確定というものももちろんございますし、今委員御指摘のような点も含めまして、作業は進めていくことが必要だと思います。御指摘は十分意識して、これから作業してまいりたいと思います。
この発言だけを見る →いずれにいたしましても、どこかの段階におきまして、INESの評価の確定というものももちろんございますし、今委員御指摘のような点も含めまして、作業は進めていくことが必要だと思います。御指摘は十分意識して、これから作業してまいりたいと思います。
平
寺
寺坂信昭#15
○寺坂政府参考人 もともとの推計の作業というもの、いろいろな仮定、原子炉におけますデータ、そういったものも踏まえての推計でございますので、限界はあるかと思いますけれども、どのような形で行うのがいいのか、そういったことも含めて、しっかりと検討してまいりたいと思います。
この発言だけを見る →平
平智之#16
○平(智)委員 そもそも核種は千を超えるわけでありますし、沃素、セシウムだけじゃなくて多くの核種がございますから、その推計が大変であることは重々承知をしておりますけれども、しかし、大変な事態に直面しているわけですから、その大変な作業をぜひよろしくお願いします。
私は、毎週単位の公表というものを要望いたします。できるかどうかは、追って委員会に報告をしてください。
それから、INESの評価のときに、チェルノブイリ並みと評価をしたときには、千二百も超える核種の中のセシウムと沃素だけについて評価をされたわけであります。しかも、それも沃素に換算値を合わせて、セシウムと沃素、それらのベクレルを沃素に換算を合わせて、チェルノブイリの結果に対して四月十二日段階で十分の一であったということでありますね。
十分の一ではあるけれども、レベルとしては7に該当する、そういうことをおっしゃいましたが、きょう私は二番目の質問で、それが今、十分の一から何分の一にふえているかということをお聞きしようと思っていましたが、それは現在わからないということでよろしいですか。
この発言だけを見る →私は、毎週単位の公表というものを要望いたします。できるかどうかは、追って委員会に報告をしてください。
それから、INESの評価のときに、チェルノブイリ並みと評価をしたときには、千二百も超える核種の中のセシウムと沃素だけについて評価をされたわけであります。しかも、それも沃素に換算値を合わせて、セシウムと沃素、それらのベクレルを沃素に換算を合わせて、チェルノブイリの結果に対して四月十二日段階で十分の一であったということでありますね。
十分の一ではあるけれども、レベルとしては7に該当する、そういうことをおっしゃいましたが、きょう私は二番目の質問で、それが今、十分の一から何分の一にふえているかということをお聞きしようと思っていましたが、それは現在わからないということでよろしいですか。
寺
寺坂信昭#17
○寺坂政府参考人 現時点で十二日の数字がどこまで拡大をしているのか、先ほど申し上げましたように、大きなけた数ではないと見てございますけれども、具体的な推計数字については今持ち合わせてございません。
この発言だけを見る →平
平智之#18
○平(智)委員 これは必ず、推定ということはモデルで計算できるんですから、出せないということがあり得ないわけであります。出してください。
それから、十分の一という推計でありますけれども、沃素に換算すると一から二%ということだったと記事の方に書いてあります。チェルノブイリの十分の一の、今回第一原発から出た沃素換算のセシウムと沃素が一から二%外へ出た。ということは、残り九八から九九%は中にインベントリー、在庫されているということです。
私どもは、第一原発をコントロールしない限りは、残りの九八%が外へ出てくる危険性に今直面している、こういう解釈をしなければなりません。この九八%が出ました場合には、簡単な計算になりますが、チェルノブイリの十倍の放射能を今在庫しているという考え方になります。ですから、どれだけの放射能、インベントリーがあるのかを常に公表することがいかに重要かということを改めてここで強調しておきたいというふうに思います。
それでは、この質問を終わりまして、次に、水のリスクについて私は御質問申し上げたいというふうに思います。
きょうお示しをしました、お手持ちの資料の二の方をごらんいただきたいんですが、今回のこの第一原発の収束に向けた道筋で何が目的なのかというと、冷やすことではないということをちょっとお尋ねしたいと思います。目的は、閉じ込めることではないのですかということです。
原子力の炉の管理の三原則は、とめる、冷やす、閉じ込めるであります。とめるということは、地震のとき、緊急スクラムで制御棒が上がって、ラッチでとめて、とめるということには成功いたしました。
それは他の原発でも同じでございましたが、その後、第一原発については冷やすということを、DGが喪失して、もともとあったシステムが動かないので、消防車でじゃばじゃばかけるということを続けています。今も、流れた水はもとに戻すことはできず、かけて、蒸気、フィード・アンド・ブリードをずっと続けておりますけれども、この結果、汚染がどんどん拡大している。
閉じ込める、つまり汚染の拡大をとめるために冷やしているはずが、冷やしている行為自体が汚染を拡大するという結果を招いているということについて、とめる、冷やす、閉じ込めるの三原則自体の運用が誤っているのではないかということを感じておりますが、この点について、班目安全委員長にお尋ねします。
この発言だけを見る →それから、十分の一という推計でありますけれども、沃素に換算すると一から二%ということだったと記事の方に書いてあります。チェルノブイリの十分の一の、今回第一原発から出た沃素換算のセシウムと沃素が一から二%外へ出た。ということは、残り九八から九九%は中にインベントリー、在庫されているということです。
私どもは、第一原発をコントロールしない限りは、残りの九八%が外へ出てくる危険性に今直面している、こういう解釈をしなければなりません。この九八%が出ました場合には、簡単な計算になりますが、チェルノブイリの十倍の放射能を今在庫しているという考え方になります。ですから、どれだけの放射能、インベントリーがあるのかを常に公表することがいかに重要かということを改めてここで強調しておきたいというふうに思います。
それでは、この質問を終わりまして、次に、水のリスクについて私は御質問申し上げたいというふうに思います。
きょうお示しをしました、お手持ちの資料の二の方をごらんいただきたいんですが、今回のこの第一原発の収束に向けた道筋で何が目的なのかというと、冷やすことではないということをちょっとお尋ねしたいと思います。目的は、閉じ込めることではないのですかということです。
原子力の炉の管理の三原則は、とめる、冷やす、閉じ込めるであります。とめるということは、地震のとき、緊急スクラムで制御棒が上がって、ラッチでとめて、とめるということには成功いたしました。
それは他の原発でも同じでございましたが、その後、第一原発については冷やすということを、DGが喪失して、もともとあったシステムが動かないので、消防車でじゃばじゃばかけるということを続けています。今も、流れた水はもとに戻すことはできず、かけて、蒸気、フィード・アンド・ブリードをずっと続けておりますけれども、この結果、汚染がどんどん拡大している。
閉じ込める、つまり汚染の拡大をとめるために冷やしているはずが、冷やしている行為自体が汚染を拡大するという結果を招いているということについて、とめる、冷やす、閉じ込めるの三原則自体の運用が誤っているのではないかということを感じておりますが、この点について、班目安全委員長にお尋ねします。
班
班目春樹#19
○班目参考人 とめる、冷やす、閉じ込めるの原則が大切だということはおっしゃるとおりです。
とめるということに関しましては、最初に制御棒が挿入されましたので、終わっております。
問題は冷やすでございますけれども、今現在も必ずしも十分冷やされているかどうかということに関しては、我々、予断を持っておりません。したがって、注水をやめるというわけにはいかない、こういう認識は持っております。
ただ、平議員おっしゃるとおり、閉じ込めるということも非常に大切ですので、そのあたりは適切なバランスを持ってやるべきだと思うというのが私どもの考え方であり、そういう意味では、海水などに流れ出すことがないように、海水のモニタリングもしっかりやるように等々の助言を行っているというところでございます。
この発言だけを見る →とめるということに関しましては、最初に制御棒が挿入されましたので、終わっております。
問題は冷やすでございますけれども、今現在も必ずしも十分冷やされているかどうかということに関しては、我々、予断を持っておりません。したがって、注水をやめるというわけにはいかない、こういう認識は持っております。
ただ、平議員おっしゃるとおり、閉じ込めるということも非常に大切ですので、そのあたりは適切なバランスを持ってやるべきだと思うというのが私どもの考え方であり、そういう意味では、海水などに流れ出すことがないように、海水のモニタリングもしっかりやるように等々の助言を行っているというところでございます。
平
平智之#20
○平(智)委員 注水をやめるわけにはいかないが、汚染の拡大もとめなければならないというところで、最適化を図っているということはそのとおりであると思いますが、今のところ、いかがですか。汚染の拡大の被害の甚大さは、私は、はかり知れないものだと思っています。
今回、道筋と呼ばれている、この後、その方が通りますので工程表と呼ばせていただきますが、工程表に書かれていることは、漏れてきた水をもう一回戻していく。戻していくときに、今その系統を構成しておられますが、戻すときに、ぐるぐる回しているとどんどん濃度が高くなるから、戻す前に一回除染をするということですね。そのときには、ゼオライトなり逆浸透膜によって放射性物質を取って、そしてやや下げて戻す、また汚染されてきたものをまた除染して戻す、この繰り返しをするとおっしゃっていますが、問題は、そのゼオライトや逆浸透膜でつくったものです。放射性物質を取ったそのものが超高濃度汚染物質になるわけですね。
その物質の処理について、計画をいろいろ見ておりますが、整合性を見ることができないと私は考えておりますが、本当にその対策は可能なんですか。対策のポンチ絵はありますよ。その対策は本当に可能かどうか、寺坂院長。
この発言だけを見る →今回、道筋と呼ばれている、この後、その方が通りますので工程表と呼ばせていただきますが、工程表に書かれていることは、漏れてきた水をもう一回戻していく。戻していくときに、今その系統を構成しておられますが、戻すときに、ぐるぐる回しているとどんどん濃度が高くなるから、戻す前に一回除染をするということですね。そのときには、ゼオライトなり逆浸透膜によって放射性物質を取って、そしてやや下げて戻す、また汚染されてきたものをまた除染して戻す、この繰り返しをするとおっしゃっていますが、問題は、そのゼオライトや逆浸透膜でつくったものです。放射性物質を取ったそのものが超高濃度汚染物質になるわけですね。
その物質の処理について、計画をいろいろ見ておりますが、整合性を見ることができないと私は考えておりますが、本当にその対策は可能なんですか。対策のポンチ絵はありますよ。その対策は本当に可能かどうか、寺坂院長。
寺
寺坂信昭#21
○寺坂政府参考人 ただいま委員御指摘のとおり、汚染水の処理について、当面の措置も含めましてさまざまな対応を進めてきているところでございますけれども、最終的には、今御指摘ございましたような、廃棄物として排出されるものが残るわけでございます。これらの廃棄物に関しましては、当面、厳重な管理のもと、敷地内において貯蔵することになるというふうに考えてございます。
将来的にこれをどのように処分を行っていくのか、これにつきましては、どういう形の処分形態がよいのか、それから、安全対策上どのような措置、手当てをすることが必要なのか、そういったことにつきましては、今、具体的な確定的なものを持っているわけではございません。今後、実際に排出されてくるような、そういう廃棄物の特性などを踏まえまして検討していくことが大変重要な課題というふうに認識をしてございます。
この発言だけを見る →将来的にこれをどのように処分を行っていくのか、これにつきましては、どういう形の処分形態がよいのか、それから、安全対策上どのような措置、手当てをすることが必要なのか、そういったことにつきましては、今、具体的な確定的なものを持っているわけではございません。今後、実際に排出されてくるような、そういう廃棄物の特性などを踏まえまして検討していくことが大変重要な課題というふうに認識をしてございます。
平
平智之#22
○平(智)委員 今の御答弁で明らかになったことは、漏れてきた水をもとに戻すという今の道筋の大根本、それが今、長期冷却の構築の真ん中、柱のプロジェクトですから、ところが、それ自体を実現させるための、除染した後の高濃度汚染物質をどうするかについては、まだ対策はない、まだ明らかではないということをおっしゃったわけであります。私は、このことを指摘しているわけであります。
冷やして閉じ込める、そのために水をかける、班目委員長も注水せざるを得ないとおっしゃったが、その冷やしている行為自体がこの後の長期冷却の構築の妨げになっているじゃありませんか。もう既にこの段階で破綻をしているという可能性がないかということを、もう一度、班目委員長にお聞きします。
この発言だけを見る →冷やして閉じ込める、そのために水をかける、班目委員長も注水せざるを得ないとおっしゃったが、その冷やしている行為自体がこの後の長期冷却の構築の妨げになっているじゃありませんか。もう既にこの段階で破綻をしているという可能性がないかということを、もう一度、班目委員長にお聞きします。
班
班目春樹#23
○班目参考人 寺坂保安院長の方からも答弁がありましたように、現在のところ、この汚染水をどういうふうに処理するかという技術は明確でないのは事実でございます。したがいまして、これからの技術開発によって、まさに平議員のおっしゃるようなクローズドなサイクルを構築しなきゃいけない、これが非常に緊急な課題であるというふうに認識してございます。
この発言だけを見る →平
平智之#24
○平(智)委員 プラントの常識から見て、壊れていくプラントの中で完全に閉じたクローズドな仕組みをつくることは極めて難しいだろうと言われていますから、クローズドは無理だろうと私は思います、これは私の個人的感想ですが。
そこで、資料三をごらんいただきたいんですけれども、注水の水がどうなっているかのモデルであります。
注水された水は、一部は蒸気になる。そして、空中に飛散していくわけですね。そしてもう一つは、たまり水と言われている。建屋の地下にたまっていくわけです。それが、炉の建屋であったりタービン建屋であったりサブドレーンであったりします。そのところにたまたまたまってくるもの、そしてもう一つは、行方不明の水です。
現在、恐らく一日五百トンぐらい流しておられると思いますが、この三つの水のバランスは今どうなっていますか。
この発言だけを見る →そこで、資料三をごらんいただきたいんですけれども、注水の水がどうなっているかのモデルであります。
注水された水は、一部は蒸気になる。そして、空中に飛散していくわけですね。そしてもう一つは、たまり水と言われている。建屋の地下にたまっていくわけです。それが、炉の建屋であったりタービン建屋であったりサブドレーンであったりします。そのところにたまたまたまってくるもの、そしてもう一つは、行方不明の水です。
現在、恐らく一日五百トンぐらい流しておられると思いますが、この三つの水のバランスは今どうなっていますか。
寺
寺坂信昭#25
○寺坂政府参考人 注水の量に関しましては、日によって違いがございまして、昨日の数字は、先ほど委員がおっしゃられました五百トン相当よりも少し多い数字でございまして、七百五十一トン相当というふうに見てございます。
そういう注水いたしましたものが、先ほどございました蒸発あるいはたまり水、そういったことになるわけでございます。大体、蒸発の量に関しましては、その日の注水量、そういったものとの関係があるわけでございますけれども、その燃料の現時点での崩壊熱、そういったものにつきまして、一定の仮定で試算いたしますと、大体その三分の一前後は蒸発していくのではないかというふうに考えてございます。ただ、蒸発したものがまた戻ってくるとか、そういった数字もございまして、あと、たまり水になるとか、そういったことがございます。
そういったものがございますので、全体としてどういうバランスになるのかというのは、たまり水の現在の量、ここにも津波でもともと入っている量とかありますので、具体的に申し上げられる、そういう段階にございません。
この発言だけを見る →そういう注水いたしましたものが、先ほどございました蒸発あるいはたまり水、そういったことになるわけでございます。大体、蒸発の量に関しましては、その日の注水量、そういったものとの関係があるわけでございますけれども、その燃料の現時点での崩壊熱、そういったものにつきまして、一定の仮定で試算いたしますと、大体その三分の一前後は蒸発していくのではないかというふうに考えてございます。ただ、蒸発したものがまた戻ってくるとか、そういった数字もございまして、あと、たまり水になるとか、そういったことがございます。
そういったものがございますので、全体としてどういうバランスになるのかというのは、たまり水の現在の量、ここにも津波でもともと入っている量とかありますので、具体的に申し上げられる、そういう段階にございません。
平
平智之#26
○平(智)委員 要するに、今、水棺作戦をやったので、五百が七百五十一にふえたんだと思いますけれども、その注水を日々している量のうち、どれだけがたまり水で、今、工程表ではそれを戻そうとしているんですね。しかしながら、蒸気になって空中に飛散していって地面にどんどん落ちていく量が毎日どれぐらいあって、そして行方不明の水がどれぐらいあるかは把握をされていないということであります。これを今保安院がはっきりと明言されたわけであります。
私は、この資料三に書かせていただきましたように、行方不明の水というのは、土壌を汚染する、つまり土壌の中にとまるものと、地下の凝灰岩の、地下水が横に広がっていく地下水の層まで行くもの、つまり地下水に浸潤していくものと、それから海洋に排水溝を通して流れていくもの、この三つに分かれるだろうと考えられます。
問題は、今回の道筋で言われているように、たまり水を戻せば閉じたループになるんだという誤解があるということです。たまり水を幾ら戻しても、まず除染のところで今破綻しているということと、もしうまくいったとしても、漏れ水は、行方不明の水は依然として今後も生産され続ける。しかも、プラントは日々刻々壊れていきますから、漏れていく行方不明の水はふえていくはずなんです。
そうすると、今後、六カ月や九カ月という期間がなされていますけれども、十年単位でこれから第一原発とつき合っていく中で永遠にこの行方不明の水は出され続ける、しかもふえていくという単純な考え方に至ってしまいますが、その解釈はいかがですか。これは班目委員長にお聞きします。
この発言だけを見る →私は、この資料三に書かせていただきましたように、行方不明の水というのは、土壌を汚染する、つまり土壌の中にとまるものと、地下の凝灰岩の、地下水が横に広がっていく地下水の層まで行くもの、つまり地下水に浸潤していくものと、それから海洋に排水溝を通して流れていくもの、この三つに分かれるだろうと考えられます。
問題は、今回の道筋で言われているように、たまり水を戻せば閉じたループになるんだという誤解があるということです。たまり水を幾ら戻しても、まず除染のところで今破綻しているということと、もしうまくいったとしても、漏れ水は、行方不明の水は依然として今後も生産され続ける。しかも、プラントは日々刻々壊れていきますから、漏れていく行方不明の水はふえていくはずなんです。
そうすると、今後、六カ月や九カ月という期間がなされていますけれども、十年単位でこれから第一原発とつき合っていく中で永遠にこの行方不明の水は出され続ける、しかもふえていくという単純な考え方に至ってしまいますが、その解釈はいかがですか。これは班目委員長にお聞きします。
班
班目春樹#27
○班目参考人 非常に正しい指摘だと思います。
そういう意味では、まずはマスバランスといいますか、現在注入している水がどのようになっているのかということをまず把握しなきゃいけない。残念ながら、現在のところ行方不明の水の量がどれだけであるかということすら把握できていない状態では大変なことになりますので、至急これには手をつけるべきだというふうに考えます。
この発言だけを見る →そういう意味では、まずはマスバランスといいますか、現在注入している水がどのようになっているのかということをまず把握しなきゃいけない。残念ながら、現在のところ行方不明の水の量がどれだけであるかということすら把握できていない状態では大変なことになりますので、至急これには手をつけるべきだというふうに考えます。
平
平智之#28
○平(智)委員 原子力安全委員会は、まさにその点を官邸に対して、原災法に基づく対策本部にアドバイスをするお役目でありますから、ぜひ、その御意見を強く強く対策本部に助言をいただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
それでは、三つ目の質問に移ります。
まず最初に、ちょっと確認をしておきたいのですが、燃料棒が熱くなると放射能が高くなるという通説があるのですが、燃料棒が熱くなると放射能レベルが高くなるということはありますか、班目委員長。
この発言だけを見る →それでは、三つ目の質問に移ります。
まず最初に、ちょっと確認をしておきたいのですが、燃料棒が熱くなると放射能が高くなるという通説があるのですが、燃料棒が熱くなると放射能レベルが高くなるということはありますか、班目委員長。
班
班目春樹#29
○班目参考人 放射能自体というか放射性物質自体が熱くならなくてもいいんですが、例えば、水の温度が上がれば沃素がそれだけ出てきます。やはり、セシウムなども揮発性のものが出てきます。そういう意味では、冷却している水の温度が高いか低いかによって空気中に出てくる放射性物質の量は変化する、これは事実でございます。
この発言だけを見る →