法務委員会

2017-04-20 参議院 全134発言

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会議録情報#0
平成二十九年四月二十日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 四月十九日
    辞任         補欠選任
     小川 敏夫君     羽田雄一郎君
     山添  拓君     仁比 聡平君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         秋野 公造君
    理 事
                西田 昌司君
                山下 雄平君
                真山 勇一君
               佐々木さやか君
    委 員
                猪口 邦子君
                中泉 松司君
                古川 俊治君
                牧野たかお君
                丸山 和也君
                元榮太一郎君
                柳本 卓治君
                有田 芳生君
                羽田雄一郎君
                仁比 聡平君
                東   徹君
                糸数 慶子君
                山口 和之君
   国務大臣
       法務大臣     金田 勝年君
   副大臣
       法務副大臣    盛山 正仁君
   大臣政務官
       法務大臣政務官  井野 俊郎君
   最高裁判所長官代理者
       最高裁判所事務
       総局総務局長   中村  愼君
       最高裁判所事務
       総局人事局長   堀田 眞哉君
       最高裁判所事務
       総局刑事局長   平木 正洋君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        青木勢津子君
   政府参考人
       内閣官房内閣参
       事官       鳥井 陽一君
       内閣府大臣官房
       審議官      緒方 俊則君
       警察庁長官官房
       審議官      高木 勇人君
       警察庁長官官房
       審議官      白川 靖浩君
       法務大臣官房審
       議官       高嶋 智光君
       法務省民事局長  小川 秀樹君
       法務省刑事局長  林  眞琴君
       法務省矯正局長  富山  聡君
       法務省人権擁護
       局長       萩本  修君
       法務省訟務局長  定塚  誠君
       法務省入国管理
       局長       和田 雅樹君
       公安調査庁次長  杉山 治樹君
       外務大臣官房参
       事官       飯島 俊郎君
       外務大臣官房参
       事官       四方 敬之君
       文部科学大臣官
       房審議官     浅田 和伸君
       農林水産省農村
       振興局整備部長  奥田  透君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○法務及び司法行政等に関する調査
 (法務省作成のヘイトスピーチ解消に向けた啓
 発冊子に関する件)
 (捜査手法としての会話傍受の導入可能性に関
 する件)
 (刑務所における高齢受刑者の処遇に関する件
 )
 (外務省ホームページにおける慰安婦問題につ
 いての主張掲載に関する件)
 (取調べの可視化についての現状及び今後の取
 組に関する件)
 (防犯カメラの設置及び撮影に関する件)
 (諫早湾干拓関係訴訟に関する件)
○民法の一部を改正する法律案(第百八十九回国
 会内閣提出、第百九十三回国会衆議院送付)
○民法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法
 律の整備等に関する法律案(第百八十九回国会
 内閣提出、第百九十三回国会衆議院送付)
    ─────────────
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秋野公造#1
○委員長(秋野公造君) ただいまから法務委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日、山添拓君及び小川敏夫君が委員を辞任され、その補欠として仁比聡平君及び羽田雄一郎君が選任されました。
    ─────────────
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秋野公造#2
○委員長(秋野公造君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 法務及び司法行政等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣参事官鳥井陽一君外十五名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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秋野公造#3
○委員長(秋野公造君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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秋野公造#4
○委員長(秋野公造君) 法務及び司法行政等に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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有田芳生#5
○有田芳生君 おはようございます。民進党・新緑風会の有田芳生です。
 ヘイトスピーチというのは、この委員会でも何度も何度も皆さんとともに議論をしてまいりました。ヘイトスピーチをほっておけば、ヘイトクライム、犯罪に結び付きます。さらには、それがエスカレートをしてジェノサイド、皆殺しに進んでいくというのは、世界史の中でもナチズムあるいはルワンダの虐殺などでも明らかですが、同時に、この日本でも、関東大震災のときに、騒擾に絡めて朝鮮人が井戸に毒を入れたなどなどということが流布をされて、朝鮮人、中国人など、あるいは東北弁を語る日本人までもが虐殺されたという悲惨な歴史を私たちは抱えております。
 その朝鮮人虐殺について、内閣府のホームページ、江戸時代以降の災害の教訓を将来に伝えるために政府の中央防災会議の専門調査会がまとめた報告書が掲載をされておりました。ところが、その関東大震災の朝鮮人虐殺についての記述なども含まれていたんですが、昨日の朝日新聞の記事によりますと、内閣府の担当者は、内容的に批判の声が多く、掲載から七年もたつので載せない決定をしたと説明、さらには、内閣府によると、なぜこんな内容が載っているんだとの苦情が多く、四月以降のホームページの改修に合わせて削除をする、全ての報告書の掲載を取りやめることにしたという、担当部局内での判断だという記事が出ておりますが、内閣府としてはそういう認識でよろしいんでしょうか。
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緒方俊則#6
○政府参考人(緒方俊則君) お答えいたします。
 平成十五年度から平成二十二年度にかけまして、中央防災会議災害教訓の継承に関する専門調査会を開催いたしまして、過去の二十四災害につきまして報告書を作成いたしました。御指摘の報道されました記述の箇所につきましては、その報告書の中の一部でございます。
 現在、内閣府の防災情報ホームページを刷新中でございまして、技術的な理由から様々なコンテンツが閲覧できなくなっておりまして、このことはホームページ上でも告知をいたしております。決して意図的に削除いたしたものではございません。
 現在、ホームページの刷新作業が進行中でございまして、当該調査会の報告書につきましても、本日中に御指摘の記述も含めまして閲覧できるようになっていく見込みでございます。
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有田芳生#7
○有田芳生君 ということは、昨日の朝日新聞のこの記事内容については、私、この新聞関係者にも話を聞きましたけれども、担当者がそのような、先ほどのような発言をしたというのは、何らかの誤解があったという理解でよろしいですか。
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緒方俊則#8
○政府参考人(緒方俊則君) 誤解かどうかは分かりませんけれども、そういったような発言はやっていないということでございます。発言はやっていないということでございます。
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有田芳生#9
○有田芳生君 発言はしているんですが、水掛け論になりますからやめておきます。とにかく、もう一度掲載されるという方向だということを確認したいというふうに思います。
 しかし、リニューアルだというんだったら、例えばホームページ上に、指定されたページ又はファイルは存在しませんと、こういう表示になっていたんですよ。リニューアルだったらそういう表示をしておくべきだったと思いますが、そう思われませんか。
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緒方俊則#10
○政府参考人(緒方俊則君) 表現上分かりやすい表現という観点があろうかと思います。御指摘を踏まえまして今後検討していきたいと思います。
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有田芳生#11
○有田芳生君 一刻も早くこういう歴史的な資料については再び国民が見ることができるように、是非ともお願いをいたします。
 次に、ヘイトスピーチと拉致問題についてお聞きをしたいというふうに思います。
 今度の日曜日、全国一斉に拉致被害者全員奪還という行動が行われる予定になっております。京都、東京の新宿あるいは広島などで準備をされておりますけれども、昨年の四月十七日も岡山で当時の在特会会長が拉致問題を解決するということで公園で集会をやり、デモを行いました。横田めぐみさんの写真が掲げられておりました。私はそれに抗議に行って、横田滋さん、早紀江さんは、あのようなヘイトスピーチがまき散らされるようなデモの中でめぐみの写真を使わないでほしいと、そういうことを何度も何度も彼らに伝えたところ、デモの途中でその写真を掲げることをやめました。
 まず、こういった拉致問題解決という形でヘイトスピーチが行われる右派系市民グループのデモ、これについて、公安調査庁、どのように現状を把握して、その中身について認識されていますでしょうか、お願いします。
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杉山治樹#12
○政府参考人(杉山治樹君) お答えいたします。
 昨年の四月十七日、御指摘のように岡山でデモが行われまして、その際、排外主義的な主張を掲げて活動しているグループが差別的言動として問題視されるような言動を行っていたと承知しております。
 本年四月二十三日にもそのような催しが計画されているということは承知しておりまして、公安調査庁として関心を持って見ているところでございます。
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有田芳生#13
○有田芳生君 国民が反対できない拉致問題の解決というテーマを持って、実際にはひどいヘイトスピーチが今でも繰り返し行われ、今度の日曜日も行われようとしているのが今の日本の現実なんです。
 京都のデモについては、主催当事者がこの数日間でデモを中止いたしました。これは、京都府警との交渉の中で、京都府警が、三条河原町をデモ行進をするときに、やはり商店街などから批判が出る、ああいうところでやるべきでないということをちゃんと指導をしてくださって、結果的には、主催者側はマイクを一台使う予定だったんだけれども、それ以上使わせてくれということに対して京都府警は駄目だという交渉をする中で、その主催者は諦めました。この主催者というのは、二〇〇九年から三度にわたって行われた京都朝鮮第一初級学校襲撃事件で実刑判決を受けた人物ですけれども、その彼が再び出てきて、相変わらずヘイトスピーチをやろうとしていた。
 警察庁にお尋ねをいたしますけれども、右派系市民グループが、拉致問題であっても、そういうデモをやろうとしたときに、交渉の中でどんな注意事項を主催者側に伝えているんでしょうか、お答えください。
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白川靖浩#14
○政府参考人(白川靖浩君) お答え申し上げます。
 警察におきましては、デモ等の許可申請がなされた場合、いわゆる公安条例であれば公共の安寧の保持、道路交通法であれば交通の安全と円滑を図る観点から当該申請内容を確認しており、また、必要に応じて主催者等に対し指導を行っているところでございます。
 一般論ではございますけれども、警察におきましては、いわゆるヘイトスピーチ解消法の趣旨を踏まえまして、デモ等の許可申請がなされた際には、必要に応じまして同法の趣旨等について説明するとともに、参加者に対して周知するよう促す、あるいは違法行為の防止、関係者の安全確保、交通の円滑の確保等について事前に指導を行うよう努めているところでもございます。
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有田芳生#15
○有田芳生君 ヘイトスピーチいわゆる解消法ができる前は、京都の祇園の辺りから四条河原町、一番通行人も多く、観光客も多く、外国人もいっぱいいらっしゃるところでとんでもないデモが行われて、多くの人たちが反対行動に参加をしました。
 今回、同じようなことをやろうとしたこの常習ヘイトスピーチ発言者が諦めざるを得なかったような、そういう京都府警の対応をしてくださったというのは大きな解消法以降の前進だろうというふうに思っておりますので、そういった対応をこれからも全国に広げていっていただきたいというふうに思います。
 とにかく、拉致ということを口にすれば誰も止めることはできないだろうということなんですが、横田滋さん、早紀江さんは、「めぐみへの遺言」という本の中でも、そういうことはやめてほしいと。私にも何度も何度も、例えば滋さんは、在特会、あれは駄目ですよというようなこともおっしゃっていたように、拉致問題を利用してヘイトスピーチがまき散らされるようなことについては厳しい対応を取っていただきたいということを強調しておきたいというふうに思います。
 次に、時間も限られておりますので、人権擁護局長にお聞きをいたします。
 前回時間がなくて質問することができませんでしたけれども、今でも行われているヘイトスピーチのデモについて、これは解消法ができる前から法務省が作った「ヘイトスピーチ、許さない。」というポスターを改ざんをしている。資料をお配りしましたけれども、「ヘイトスピーチ、許さない。」というスローガンに対して、「日本人へのヘイトスピーチ、許さない。」。例えば、四月九日、中野でこれが使われ、あるいはその中野の後で新宿でも、デモの中でこのプラカードは使われておりましたけれども、擁護局長、こういう改ざんについてどういう対応を取られているんでしょうか。
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萩本修#16
○政府参考人(萩本修君) 委員から御指摘がありましたとおり、法務省作成の「ヘイトスピーチ、許さない。」というポスターの文言を「日本人へのヘイトスピーチ、許さない。」と改変するなど、そのポスターを改変したものがインターネット上などに散見されることは認識しておりまして、大変遺憾であると考えております。
 人権擁護局におきましては、法務省ウエブサイトなどで掲載しているそのポスターにつきましては、従前から一切改変せずに使用していただくようにお願いしているところでございます。今後とも、改変することがないように発信していくとともに、改変されたことを認知した場合には事案に応じて適切に対処していきたいと考えております。
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有田芳生#17
○有田芳生君 事案に応じて適切に対処していくというのは、具体的にどう対処されるんですか。
 もう時間も限られているので、お願いなんですけれども、土日にヘイトスピーチの集会、デモが行われることが多いんですが、この間も川崎で多くの反対する人たちが集いましたけれども、やはりこれは、「日本人へのヘイトスピーチ、許さない。」というようなポスターが掲げられる可能性があるというのは大体事前に察知できるんですよ。だから、土日だから大変なんでしょうけど、そういうところに法務局の職員の方々が出向いていっていただいて、そういうものを見付けたら、駄目ですよと、そういう具体的な行動を取らないと、やはり常習的な人たちというのは変わらないと思うんですが、いかがでしょうか。
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萩本修#18
○政府参考人(萩本修君) 例えばですが、比較的最近、法務省からそのポスターの内容につきまして使用改変について許可を受け公認されたと称して、ツイッター上にその改変したポスターを配布するという事案が発生しました。その事案におきましては、その事実を把握した直後に、法務省としてポスターの改変を許可したこともなければ公認したこともない旨、人権擁護局の公式ツイッターにおいて情報発信を行い、その結果、その改変したポスターの画像は削除されたことを確認しております。
 そのように、事案に応じて今後とも適切に対処してまいりたいと考えております。
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有田芳生#19
○有田芳生君 ネット上でそういうことが、成果があったというのは前進だと思いますが、デモの中で使われているときにこれはどうしようもないですよね。だから、現場に足を運ぶという行動が必要だと思うんですよ。
 前任の人権擁護局長などは土曜日、日曜日を使ってやはり現場に行かれていた。だから、局長に行ってくれというんじゃないけれども、やはり代わりばんこでもいいから法務局の方々が現場に行って、例えば京都でそういうことが行われるようなときに、掲げたらそこで注意をするという、そういう果敢な行動というのは必要じゃないでしょうか。
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萩本修#20
○政府参考人(萩本修君) 改変の防止につきましては、その時々の状況に応じて最も効果的と考えられる方法により対応していきたいと考えております。
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有田芳生#21
○有田芳生君 駄目なんですよ、彼らは。前も言いましたけれども、勧告を受けたって、インターネット上で映像で、こんなの来ましたよと、桜井誠前在特会会長なんかは、にやにやとして、びりびりと破いて、皆さんが勧告したものを破いたりするわけでしょう。そういう人たちなんですよ。勧告の権威なくなるじゃないですか。
 だから、もっとこういう現実を踏まえて前向きに取り組むべきだというふうに思いますが、一言、いかがでしょうか。
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萩本修#22
○政府参考人(萩本修君) 相手方が誰かにもよりますけれども、事案に応じて適切に対処してまいりたいと考えております。
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有田芳生#23
○有田芳生君 適切に対処できていないから言っているんです。時間がありますから次に行きます。
 前回、局長に解消法以降どういう成果がありましたか具体的にお示しくださいと言いました。ところが、私がその質問をした後になって、法務省の方が「私たちの身近にあるヘイトスピーチ」というパンフレットを作っていらっしゃるということを知ってびっくりした、知らなかった。恐らく皆さん方も知らなかったと思います。
 今、資料に添付をしましたけれども、非常にかわいらしい、分かりやすいかなというような、こういうパンフレットができました。だけど、積極的に評価をしたいんですが、やはり問題点を幾つか指摘をしなければいけないというふうに思います。
 例えば、この立派なパンフレットの中で、人種差別撤廃条約あるいはそういった言葉が全く出てこない、あるいは、被害者の思いも出てこない。あるいは、QアンドAで「ヘイトスピーチって何」とありますけれども、「ヘイトスピーチに明確な定義はありませんが、」と、「ヘイトスピーチに当たると言われています。」と。何か人ごとのように聞こえるQアンドAになっているんですが。
 私たちは、皆さんと一緒にヘイトスピーチ解消法を作ったじゃないですか。そのとき、ヘイトスピーチ解消法の第二条には明確な定義置いてありますよね。どうしてそういうものがこのパンフレットにはないんだろうかと思います。あるいは、このパンフレットの中には、法務省のやった被害実態調査の内容もありません。あるいは、クエスチョン3の「ヘイトスピーチをなくすために、私たちにできることは」というところでも、ヘイトスピーチ解消法の三条の半分しか説明されておらず、肝腎な差別的言動のない社会の実現に寄与するように努めなければならないという後半部分が、意図的なのかどうか分からないけれども、削られている。これでは、本当に国民に解消法の精神というのは伝わるんでしょうか。
 このパンフレットが作られた経過、どのぐらいの準備で、あるいは専門家の相談を受けたのか、予算は幾らだったのか、部数はどれだけだったのか、是非ともお答えください。
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萩本修#24
○政府参考人(萩本修君) 法務省におきましては、昨年のヘイトスピーチの解消に向けた法律の成立、施行を受けまして、様々な啓発活動を検討し、実際に実施してきたところでございます。
 その一環としまして、ヘイトスピーチの解消に向けて国民の理解を深めることを目的とした一般向けの分かりやすいパンフレットを作成することが適当であろうと考えまして、昨年のその法律の施行後、比較的早い段階からその作成に着手したところでございます。
 そのことは、これまで、ヘイトスピーチの解消に向けた取組についてというタイトルでこれまでに実施した取組、それから今後実施する取組という一枚紙のペーパーを作りまして、議員各位に御説明に上がったことがあろうかと思いますが、その中にも早い段階から掲げていたものでございます。
 この御紹介いただきましたリーフレットですけれども、そのような検討を経まして今年の三月に完成しましたので、四月に公表すると同時に法務省のウエブサイト上でも公開したものでございます。また、これまでに五万五千部作成し、既に全国の法務局、地方法務局に配付しております。費用としましては、約百五十万ほど掛かったものでございます。今後、法務省の人権擁護機関が行う啓発活動の中で使用していきまして、ヘイトスピーチの解消に向けた国民の理解を深めることに役立てていきたいと考えております。
 内容につきましては、この冊子に限りませんけれども、啓発資料を作成するに当たりましては、その対象者あるいはその目的等に照らしてその都度内容を検討しております。この冊子につきましては、何よりも多くの方に手に取ってもらうことを主眼としまして、そのようなコンセプトの下で、漫画という親しみやすい表現を採用するとともに、文字数などは極力減らし、分かりやすい内容とすることを優先させたものでございます。
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有田芳生#25
○有田芳生君 今後とも、こういうものを作っていただきたいというふうに思います。
 ただ、やはり監修などを専門家から受けるということも必要だと思いますが、そういうことを含めて、第二弾、第三弾というものをお作りになっていく御予定はありますでしょうか。
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萩本修#26
○政府参考人(萩本修君) 法務省におきましては、こうした啓発冊子の作成、配布以外にも様々な啓発活動を実施しているところでございます。
 今後の取組につきましては、これまで行ってまいりましたそうした取組の状況を踏まえ、また、限られた予算の中でいかなる手法を取るのが最も効果的かといった点も考慮しながら適切に考えてまいりたいと思います。
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有田芳生#27
○有田芳生君 最後に一点だけ。
 先ほど法務省のホームページでもというお話がありましたけれども、この法務省のホームページを見ても、すばらしいとあえて言いますけれども、このパンフレットができたということを、どこを探しても見えないんですよね。前回と同じように工夫していただけないでしょうか、せっかく作られたんですから。ホームページ見たって、出てこない、表紙も出てこない。いかがでしょうか、改善していただけませんか。
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萩本修#28
○政府参考人(萩本修君) 先日もこの場で御答弁いたしましたが、ウエブサイトの内容につきましては、利用者の視点、利用者の目線に立って少しでも利用しやすいものとなるように工夫、改善を重ねていくべきものと日頃から考えております。
 御指摘の点につきまして、啓発冊子という文字では既にウエブサイトに掲げているわけですが、確かに余り目立ちませんので、より目に留まるようにするにはどうしたらいいか、工夫してまいりたいと考えます。
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有田芳生#29
○有田芳生君 余り目立たないではなくて全然目立ちませんので、是非改善をお願いしたいということで、時間が来ましたので質問を終わります。
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