予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十年三月二十八日(月曜日)
午前十時二十三分開議
出席委員
委員長 牧野 良三君
理事 上林山榮吉君 理事 重政 誠之君
理事 中曽根康弘君 理事 小坂善太郎君
理事 西村 直己君 理事 赤松 勇君
理事 今澄 勇君
赤城 宗徳君 稲葉 修君
宇都宮徳馬君 北村徳太郎君
河本 敏雄君 小枝 一雄君
床次 徳二君 楢橋 渡君
福田 赳夫君 藤本 捨助君
古井 喜實君 堀内 一雄君
松浦周太郎君 三浦 一雄君
三田村武夫君 村松 久義君
相川 勝六君 植木庚子郎君
太田 正孝君 北澤 直吉君
久野 忠治君 倉石 忠雄君
周東 英雄君 野田 卯一君
橋本 龍伍君 平野 三郎君
福永 一臣君 阿部 五郎君
伊藤 好道君 久保田鶴松君
志村 茂治君 田中織之進君
田中 稔男君 福田 昌子君
武藤運十郎君 柳田 秀一君
井堀 繁雄君 岡 良一君
小平 忠君 杉村沖治郎君
西村 榮一君 水谷長三郎君
川上 貫一君
出席国務大臣
内閣総理大臣 鳩山 一郎君
法 務 大 臣 花村 四郎君
外 務 大 臣 重光 葵君
大 蔵 大 臣 一萬田尚登君
文 部 大 臣 松村 謙三君
厚 生 大 臣 川崎 秀二君
農 林 大 臣 河野 一郎君
通商産業大臣 石橋 湛山君
労 働 大 臣 西田 隆男君
建 設 大 臣 竹山祐太郎君
国 務 大 臣 大麻 唯男君
国 務 大 臣 川島正次郎君
国 務 大 臣 杉原 荒太君
国 務 大 臣 高橋逹之助君
出席政府委員
内閣官房長官 根本龍太郎君
内閣官房副長官 松本 瀧藏君
内閣官房副長官 田中 榮二君
法制局長官 林 修三君
大蔵事務官
(主計局長) 森永貞一郎君
国税庁長官 平田敬一郎君
委員外の出席者
大蔵事務官
(為替局長) 東條 猛猪君
専 門 員 小林幾次郎君
専 門 員 園山 芳造君
専 門 員 小竹 豊治君
―――――――――――――
三月二十八日
委員今松治郎君、植木庚子郎君、滝井義高君及
び三鍋義三君辞任につき、その補欠として堀内
一雄君、久野忠治君、伊藤好道君及び武藤運十
郎君が議長の指名で委員に選任された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
昭和三十年度一般会計暫定予算
昭和三十年度特別会計暫定予算
昭和三十年度政府関係機関暫定予算
―――――――――――――
この発言だけを見る →午前十時二十三分開議
出席委員
委員長 牧野 良三君
理事 上林山榮吉君 理事 重政 誠之君
理事 中曽根康弘君 理事 小坂善太郎君
理事 西村 直己君 理事 赤松 勇君
理事 今澄 勇君
赤城 宗徳君 稲葉 修君
宇都宮徳馬君 北村徳太郎君
河本 敏雄君 小枝 一雄君
床次 徳二君 楢橋 渡君
福田 赳夫君 藤本 捨助君
古井 喜實君 堀内 一雄君
松浦周太郎君 三浦 一雄君
三田村武夫君 村松 久義君
相川 勝六君 植木庚子郎君
太田 正孝君 北澤 直吉君
久野 忠治君 倉石 忠雄君
周東 英雄君 野田 卯一君
橋本 龍伍君 平野 三郎君
福永 一臣君 阿部 五郎君
伊藤 好道君 久保田鶴松君
志村 茂治君 田中織之進君
田中 稔男君 福田 昌子君
武藤運十郎君 柳田 秀一君
井堀 繁雄君 岡 良一君
小平 忠君 杉村沖治郎君
西村 榮一君 水谷長三郎君
川上 貫一君
出席国務大臣
内閣総理大臣 鳩山 一郎君
法 務 大 臣 花村 四郎君
外 務 大 臣 重光 葵君
大 蔵 大 臣 一萬田尚登君
文 部 大 臣 松村 謙三君
厚 生 大 臣 川崎 秀二君
農 林 大 臣 河野 一郎君
通商産業大臣 石橋 湛山君
労 働 大 臣 西田 隆男君
建 設 大 臣 竹山祐太郎君
国 務 大 臣 大麻 唯男君
国 務 大 臣 川島正次郎君
国 務 大 臣 杉原 荒太君
国 務 大 臣 高橋逹之助君
出席政府委員
内閣官房長官 根本龍太郎君
内閣官房副長官 松本 瀧藏君
内閣官房副長官 田中 榮二君
法制局長官 林 修三君
大蔵事務官
(主計局長) 森永貞一郎君
国税庁長官 平田敬一郎君
委員外の出席者
大蔵事務官
(為替局長) 東條 猛猪君
専 門 員 小林幾次郎君
専 門 員 園山 芳造君
専 門 員 小竹 豊治君
―――――――――――――
三月二十八日
委員今松治郎君、植木庚子郎君、滝井義高君及
び三鍋義三君辞任につき、その補欠として堀内
一雄君、久野忠治君、伊藤好道君及び武藤運十
郎君が議長の指名で委員に選任された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
昭和三十年度一般会計暫定予算
昭和三十年度特別会計暫定予算
昭和三十年度政府関係機関暫定予算
―――――――――――――
牧
牧野良三#1
○牧野委員長 これより会議を開きます。
昭和三十年度一般会計暫定予算外二案を一括して議題といたします。質疑を継続いたします。
重光外務大臣から御申し出でございまするが、本日はタイの外務大臣が午後の三時に公式訪問をされるという予定でありますから、三時から約三十分間本委員会を退席せられること、並びにエカフェ総会カクテル・パーティが、かねて皆さんにも御案内いたしておる通りに九時から一時間半催されることになっております。なおかつ晩は八時からタイの外相が公式訪問をされることに対する招宴を用意してありますので、ここで約一時間半、これだけ委員会の出席ができなくなりますることの御承認をあらかじめ得たいと存じます。
赤松君より議事進行に関する御発言の要求でございます。お許しいたします。
この発言だけを見る →昭和三十年度一般会計暫定予算外二案を一括して議題といたします。質疑を継続いたします。
重光外務大臣から御申し出でございまするが、本日はタイの外務大臣が午後の三時に公式訪問をされるという予定でありますから、三時から約三十分間本委員会を退席せられること、並びにエカフェ総会カクテル・パーティが、かねて皆さんにも御案内いたしておる通りに九時から一時間半催されることになっております。なおかつ晩は八時からタイの外相が公式訪問をされることに対する招宴を用意してありますので、ここで約一時間半、これだけ委員会の出席ができなくなりますることの御承認をあらかじめ得たいと存じます。
赤松君より議事進行に関する御発言の要求でございます。お許しいたします。
赤
赤松勇#2
○赤松委員 この際私から一点政府に対しまして質問をしておきたいと思います。
それは、先般来この暫定予算につきましては、私どもできる限りの協力をして参りました。しこうして政府の都合につきましても、でき得る限り私どもはあるいは質問時間を制限し、あるいは質問者を制約するというように、いろんな点で協力して参ったのでございまするが、昨日政府及び与党の懇談会が総理大臣の私邸において行われたようでございます。本日の新聞を見ますると、この会議におきましては、国会運営がもし行き詰まる場合には、衆議院解散も辞せずとの決意を固めて進む必要があるとの強硬意見が主張された。しかしこの重大決意については、今後の含みとして了解するとの空気ではあったが、しかしまだこれを表面に出すのは時期尚早で、当面はなお自由党に対する協調策を従来よりさらに積極的に行い、国会運営の円滑化をはかるとの方針で進むことに一致した。このためとりあえず三十年度本予算については、自由党に対し事前折衝を働きかけるほか、憲法調査会の設置、小選挙区制の問題なども自由党に呼びかけて、これら保守派に共通な問題をとらえて、民自協調のきっかけを極力作っていくことになった。憲法調査会の問題については、今国会中に民主党からこれを国会に設ける法案を提出するとともに、三十年度本予算でとりあえずこれに関する一部経費を計上し、自由党の出方を打診する意向である。こういうことが新聞に報道されておるのでございます。先般来同僚議員が、たとえば憲法問題につきまして鳩山総理に質問をした。そうすると鳩山総理は、国会の中に憲法改正に関する調査会を設ける意向は今のところはない、民主党の内部にその調査会を設けたいと考えておるというような答弁でございました。三十年度予算につきましては自由党とは話し合いをしない、こういうことがしばしば今まで政府で繰り返し強調されてきた点である。これは今後の国会運営に非常な大きな影響を及ぼしますので、一つ政府の基本的態度をばこの際明らかにしていただきたいと思います。そこで鳩山総理に質問をするのがほんとうなんですけれども、総理はただいまお見えになっておりませんから、重光副総理よりお答えをお願いしたいと思います。
この発言だけを見る →それは、先般来この暫定予算につきましては、私どもできる限りの協力をして参りました。しこうして政府の都合につきましても、でき得る限り私どもはあるいは質問時間を制限し、あるいは質問者を制約するというように、いろんな点で協力して参ったのでございまするが、昨日政府及び与党の懇談会が総理大臣の私邸において行われたようでございます。本日の新聞を見ますると、この会議におきましては、国会運営がもし行き詰まる場合には、衆議院解散も辞せずとの決意を固めて進む必要があるとの強硬意見が主張された。しかしこの重大決意については、今後の含みとして了解するとの空気ではあったが、しかしまだこれを表面に出すのは時期尚早で、当面はなお自由党に対する協調策を従来よりさらに積極的に行い、国会運営の円滑化をはかるとの方針で進むことに一致した。このためとりあえず三十年度本予算については、自由党に対し事前折衝を働きかけるほか、憲法調査会の設置、小選挙区制の問題なども自由党に呼びかけて、これら保守派に共通な問題をとらえて、民自協調のきっかけを極力作っていくことになった。憲法調査会の問題については、今国会中に民主党からこれを国会に設ける法案を提出するとともに、三十年度本予算でとりあえずこれに関する一部経費を計上し、自由党の出方を打診する意向である。こういうことが新聞に報道されておるのでございます。先般来同僚議員が、たとえば憲法問題につきまして鳩山総理に質問をした。そうすると鳩山総理は、国会の中に憲法改正に関する調査会を設ける意向は今のところはない、民主党の内部にその調査会を設けたいと考えておるというような答弁でございました。三十年度予算につきましては自由党とは話し合いをしない、こういうことがしばしば今まで政府で繰り返し強調されてきた点である。これは今後の国会運営に非常な大きな影響を及ぼしますので、一つ政府の基本的態度をばこの際明らかにしていただきたいと思います。そこで鳩山総理に質問をするのがほんとうなんですけれども、総理はただいまお見えになっておりませんから、重光副総理よりお答えをお願いしたいと思います。
牧
重
重光葵#4
○重光国務大臣 当委員会における野党各派の御協力は、政府側としても非常に多としておるところでございます。これはぜひ熱心に一つ暫定予算を討議して、なるべく早く御承認を得たい、こう考えております。昨日の政府並びに与党幹部の会合におきましても、私は終始出席をいたしておりました。これは議会の運営について、また予算をめぐっていろいろな意見の交換をいたしました。雑談もいたしました。しかし何らの決定をいたしたことはございません。新聞にいろいろあるようでございますが、そういった決定をしたものは少しもないことを申し上げて、ただ雑談及び意見の交換をしたということで、結論としてもしあるならば、できるだけ早く暫定予算を成立さしたい、誠意を披瀝して一つやろう、こういうふうな考え方で進むということでございます。
この発言だけを見る →赤
赤松勇#5
○赤松委員 それでは重ねてお尋ねいたしまするが、三十年度予算につきましては、自由党との間に事前の話し合いはしない、従来の政府の態度はそうであった、そういうふうに了解しておいてよろしゅうございますね。
この発言だけを見る →重
赤
赤松勇#7
○赤松委員 昨日問題になったかならないかということを私は質問しているのではないのです。政府の基本的な態度について私は質問している。と申しますのは、数日前鳩山総理は各派を訪問されまして、そして協力方をば懇請されておるのです。三十年度予算につきましては、政府の方としましては、政府及び与党の独自の立場でお進みになるのか。あるいはこの新聞に報道されておるように、自由党との事前了解工作をお行いになるのか、話し合いをされるのかどうか、この点を一つ明らかにしておいていただきたいと思います。
この発言だけを見る →重
赤
赤松勇#9
○赤松委員 それでは、今までしばしば御声明になりましたように、三十年度予算につきましては、自由党あるいはその他の会派との事前工作はやらない、政府及び与党独自の立場で国会に臨む、このように了承しておきます。
次にお尋ねいたしますが、憲法調査会の問題につきまして、しからば鳩山総理の御答弁の通り、今国会におきましては国会内に憲法改正調査会を設ける、その一部の経費をば三十年度予算に組むということはない、かように了解しておいてよろしゅうございますね。
この発言だけを見る →次にお尋ねいたしますが、憲法調査会の問題につきまして、しからば鳩山総理の御答弁の通り、今国会におきましては国会内に憲法改正調査会を設ける、その一部の経費をば三十年度予算に組むということはない、かように了解しておいてよろしゅうございますね。
重
赤
赤松勇#11
○赤松委員 総理がお答えになりましたのは、国会内に今国会におきましては憲法改正の調査会は設けない、従ってそれに伴う経費も三十年度予算には組まない、民主党の中に憲法改正の調査会を設けたい、こういう御答弁でございましたが、それでよろしゅうございますね、今あなたは、それでいいとおっしゃった。よろしゅうございますね。
この発言だけを見る →重
赤
赤松勇#13
○赤松委員 それでは午後総理大臣が御出席になりまするので、憲法問題はそれでよろしい。三十年度予算の問題に関し、かつ国会運営に関する基本的な政府の態度につきまして、再度私から総理にその所信を伺いたいと思います。従って私の質問は保留しておきます。
この発言だけを見る →牧
今
今澄勇#15
○今澄委員 議事進行について質問をいたしておきますが、きょう理事会は開かなかったのですけれども、総理大臣の本委員会欠席方について各党の理事に申し入れがありました。実は一昨日、鳩山総理大臣はハル司令官と会見をするから、二時から四時半まで休ませてもらいたいということで、われわれは暫定予算のことでもあるし、政府に協力の意思をもってこの予算審議を一日も早く上げたいという建前からこれを了承いたしたのでありますが、鳩山総理大臣はこのハル司令官との会見という私どもとの約束にたがって、いろいろわれわれの調査によるところでは、ほかの会合等に出ておられるが、政府は鳩山総理は一体何と何との会合に出たのかということを、一つここで重光外相から確実な報告を願いたいと思います。
この発言だけを見る →牧
重
重光葵#17
○重光国務大臣 その事情をよく確かめてみました。それは米軍司令官ハル大将が今回更迭するので、ハル大将にも会い、かつその後任者であるテーラー大将等に面会することが必要となったわけで、そのために欠席したそうでございます。どうぞ御了承を願います。
この発言だけを見る →今
今澄勇#18
○今澄委員 私どもは暫定予算の審議において、まず防衛分担金の削減の問題が非常に重要である。補助金の打ち切りの問題も大事であるが、それらの重要な防衛分担金等の折衝で、この開会中の予算委員会を中座して、ハル司令官と会見をされるという国務のために、われわれは予算委員会の退席を了承したのであるが、ハル司令官と会った時間はわずかに二十分程度であって、フリーメーソンの鳩山氏個人に対する表彰その他の会合へ出る時間が、実に一時間半にわたっておったと私どもは見ておるのである。私はかような、われわれ予算委員会の理事に対する与党の申し入れが、総理の行動についてまるっきりうそであったということを遺憾といたします。今の副総理でありますあなたのここにおける説明は事実と相違いたしております。きのうの鳩山総理の行動について、あなたがここに事実の報告をなさり、釈明がない限り、本予算委員会は休憩をして、政府の釈明をぜひ求めたい、その誠意を示されんことを動議として提出いたします。これに対して副総理から何か御答弁があるならば聞きたいと思います。――答弁がなければ本委員会を休憩を願います。
この発言だけを見る →牧
牧野良三#19
○牧野委員長 今澄勇君に申し上げます。誠意をもってこの予算を審議しょうというのでありますから、政府に多少の不誠意な点があると指摘されましても、どうぞこの委員会だけは、時間も乏しいことでありますから進行せしめ、適当な機会において適当な措置をお申し出願いたいと思います。
この発言だけを見る →今
今澄勇#20
○今澄委員 私は委員長に申し上げておきますが、冒頭この動議を提出いたしましたのは、少くともわれわれ野党側に対して虚構の事実を申し述べて、総理を退席せしむるがごときは、従来の予算審議には見られなかったところであります。だから私はここにおいて政府の答弁がない限りは、本委員会休憩の動議を提出いたします。これは委員長として当然採決すべきものでありますから、直ちにお取り計らいを願いたいと思います。
この発言だけを見る →牧
牧野良三#21
○牧野委員長 申し上げます。動議は当然採決いたしますが、その事前におきましてあなたに何とか御再考を願いたいと思って申し上げる次第であります。どうぞ一つ御了解を願います。
この発言だけを見る →今
牧
重
重光葵#24
○重光国務大臣 先ほどの問題について釈明をいたしておきます。一昨日の予算委員会中に、渉外事項のため、公用のために一瞬退席を許可されたのでありますが、総理大臣がその際に引続き私的会合に先方の都合で若干の時間を用いまして、そうしてそれが若干長引きましたことは、ほんとうに遺憾にたえません。私からそのことについておわびを申し上げておきます。
この発言だけを見る →今
今澄勇#25
○今澄委員 ただいま副総理の釈明がありましたので、今後総理大臣並びに閣僚の当委員会における行動等は十分お慎しみいただいて、いやしくも予算審議に際して虚構の言を弄せられることのないように、今後かかることがありました際は、当予算委員会が重大なる決意をするであろうことを警告をいたして、私は議事の継続を了承いたします。
この発言だけを見る →牧
相
相川勝六#27
○相川委員 まず重光外務大臣にお伺いいたします。外交上のことはほかの委員からもたびたび質問いたしておりまするし、再び繰返しますことは多少くどいようでありますが、私現内閣の施政のうちで一番心配なことの一つは、やはり外交問題じゃないかと思うのであります。そこで再び若干の質問を試みたいと思うのであります。まずこのたびの日ソ交渉につきまして、鳩山総理は日付もあて名もない文書をドムニツキー氏から受け取っておられまするが、そのこと自体も非常な変則でありまして、このドムニツキー氏に会見する前に、外務大臣にはあらかじめ会見しようと思うがどうだろう、こういうお話があったかどうか、一つお伺いいたします。
この発言だけを見る →重
重光葵#28
○重光国務大臣 鳩山総理がドムニツキー氏の文書を受け取られ、その会見は、実は唐突の間に、初めから前もって準備の時間なくして起ったものでございます。従いまして私はその前には存じませんでした。
この発言だけを見る →相
相川勝六#29
○相川委員 鳩山内閣の方針は、従来通り自由主義の陣営とよく協調をしながら、ソ連圏とも何とか国交の調整をしていきたいという、きわめてこれはめんどうな外交なのであります。従ってこういうめんどうな外交の処理については、最初出発のときに念を入れてきわめて慎重な態度をとるべきであると思う。承わればドムニツキー氏は重光外務大臣及びその他の外務省当局とも、数次会見のいろいろの行動に出たのでありますけれども、外務省の方々は、いろいろのことでこれを避けておられる。これはおそらくきわめてめんどうな事件でありまするから、容易にこれは会うことができない、こういうことじゃないかと思うのです。いずれにいたしましても、これだけの重要な問題ならば、当該の主管大臣にあらかじめ打ち合せて、これは会おうと思うがどうだろうか、どういう考えでやったらいいか、こういうようなことは、この慎重な外交を処理する上に当然打ち合せるべきものだと思いますが、今の大臣のお言葉によると、唐突なことであって、あらかじめ外務大臣にはお話がなかったということを承わります。いかにもやり方において私は慎重を欠いておると考えるのであります。
その次にドムニツキー氏に鳩山総理が会われたときに、何でもわれわれの聞いたところでは、交渉地をモスクワでも東京でもどっちでもいいよう、こういうようなお話があったことを聞くのであります。ところがあとになって外務省の、ことに澤田大使の御意見によって、これはアメリカとの関係もあるからニューヨークで開いたらいいだろう、こういうことで、ニューヨークに交渉地をかえるべく交渉した。そうして向うの方では、それは日本側の考えでもよかろうといって、まだはっきりニューヨークでやるということがきまっていないと聞いておりますが、どうでございましょうか。
この発言だけを見る →その次にドムニツキー氏に鳩山総理が会われたときに、何でもわれわれの聞いたところでは、交渉地をモスクワでも東京でもどっちでもいいよう、こういうようなお話があったことを聞くのであります。ところがあとになって外務省の、ことに澤田大使の御意見によって、これはアメリカとの関係もあるからニューヨークで開いたらいいだろう、こういうことで、ニューヨークに交渉地をかえるべく交渉した。そうして向うの方では、それは日本側の考えでもよかろうといって、まだはっきりニューヨークでやるということがきまっていないと聞いておりますが、どうでございましょうか。