決算委員会

1995-10-30 参議院 全249発言

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会議録情報#0
平成七年十月三十日(月曜日)
   午前十時開会
    —————————————
   委員氏名
    委員長         浦田  勝君
    理 事         大木  浩君
    理 事         佐藤 泰三君
    理 事         清水 達雄君
    理 事         山崎 順子君
    理 事         山下 栄一君
    理 事         筆坂 秀世君
                岩井 國臣君
                海老原義彦君
                景山俊太郎君
                笠原 潤一君
                清水嘉与子君
                陣内 孝雄君
                中島 眞人君
                長峯  基君
                松村 龍二君
                守住 有信君
                牛嶋  正君
                武田 節子君
                続  訓弘君
                寺澤 芳男君
                畑   恵君
                広中和歌子君
                朝日 俊弘君
                伊藤 基隆君
                今井  澄君
                栗原 君子君
                山口 哲夫君
                国井 正幸君
                水野 誠一君
    —————————————
   委員の異動
 九月二十九日
    辞任         補欠選任
     畑   恵君     中尾 則幸君
 十月二日
    辞任         補欠選任
     広中和歌子君     星野 朋市君
     山下 栄一君     魚住裕一郎君
 十月三日
    辞任         補欠選任
     魚住裕一郎君     山下 栄一君
 十月十六日
    辞任         補欠選任
     清水 達雄君     上杉 光弘君
 十月十七日
    辞任         補欠選任
     上杉 光弘君     清水 達雄君
 十月二十七日
    辞任         補欠選任
     国井 正幸君     小島 慶三君
     水野 誠一君     堂本 暁子君
    —————————————
  出席者は左のとおり。
    委員長         浦田  勝君
    理 事
                大木  浩君
                佐藤 泰三君
                清水 達雄君
                星野 朋市君
                山崎 順子君
                筆坂 秀世君
    委 員
                岩井 國臣君
                海老原義彦君
                笠原 潤一君
                清水嘉与子君
                中島 眞人君
                長峯  基君
                松村 龍二君
                守住 有信君
                牛嶋  正君
                武田 節子君
                続  訓弘君
                寺澤 芳男君
                山下 栄一君
                朝日 俊弘君
                伊藤 基隆君
                今井  澄君
                栗原 君子君
                山口 哲夫君
                中尾 則幸君
                小島 慶三君
                堂本 暁子君
   国務大臣
       建 設 大 臣  森  喜朗君
       国 務 大 臣
       (北海道開発庁
       長官)
       (沖縄開発庁長
       官)       高木 正明君
       国 務 大 臣  池端 清一君
   政府委員
       北海道開発庁総
       務監理官     松川 隆志君
       防衛施設庁施設
       部長       小澤  毅君
       沖縄開発庁総務
       局長       嘉手川 勇君
       沖縄開発庁振興
       局長       瀧川 哲男君
       国土庁長官官房
       長        竹内 克伸君
       国土庁長官官房
       水資源部長    山田 俊郎君
       国土庁計画・調
       整局長      塩谷 隆英君
       国土庁大都市圏
       整備局長     五十嵐健之君
       国土庁地方振興
       局長       岩崎 忠夫君
       国土庁防災局長  村瀬 興一君
       建設大臣官房長  伴   襄君
       建設大臣官房総
       務審議官     小野 邦久君
       建設省建設経済
       局長       小鷲  茂君
       建設省都市局長  近藤 茂夫君
       建設省河川局長  松田 芳夫君
       建設省道路局長  橋本鋼太郎君
       建設省住宅局長  梅野捷一郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        貝田 泰雄君
   説明員
       公正取引委員会
       事務局審査部管
       理企画課長    梶山 省照君
       総務庁行政監察
       局観察員     田代 喜啓君
       環境庁長官官房
       審議官      菊地 邦雄君
       法務省刑事局刑
       事課長      小津 博司君
       厚生省生活衛生
       局水道環境部水
       道整備課長    浜田 康敬君
       農林水産省構造
       改善局計画部事
       業計画課長    有川 通世君
       林野庁指導部計
       画課長      金子  詔君
       通商産業省環境
       立地局産業施設
       課長       相澤  徹君
       資源エネルギー
       庁公益事業部発
       電課長      真木 浩之君
       建設大臣官房総
       括監察官     福田 秀文君
       建設大臣官房技
       術審議官     井上 靖武君
       自治省行政局振
       興課長      伊藤祐一郎君
       消防庁消防課長  桑原 隆広君
       消防庁防災課長  高田  恒君
       会計検査院事務
       総局第三局長   天野  進君
       会計検査院事務
       総局第五局長   平岡 哲也君
   参考人
       住宅金融公庫総
       裁        高橋  進君
       北海道東北開発
       公庫総裁     宍倉 宗夫君
       沖縄振興開発金
       融公庫理事長   塚越 則男君
       日本下水道事業
       団理事長     木内 啓介君
    —————————————
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○平成四年度一般会計歳入歳出決算、平成四年度
 特別会計歳入歳出決算、平成四年度国税収納金
 整理資金受払計算書、平成四年度政府関係機
 関決算書(第百二十九回国会内閣提出)(継続
 案件)
○平成四年度国有財産増減及び現在額総計算書
 (第百二十九回国会内閣提出)(継続案件)
○平成四年度国有財産無償貸付状況総計算書(第
 百二十九回国会内閣提出)(継続案件)
○平成五年度一般会計歳入歳出決算、平成五年度
 特別会計歳入歳出決算、平成五年度国税収納金
 整理資金受払計算書、平成五年度政府関係機
 関決算書(第百三十二回国会内閣提出)(継続
 案件)
○平成五年度国有財産増減及び現在額総計算書
 (第百三十二回国会内閣提出)(継続案件)
○平成五年度国有財産無償貸付状況総計算書(第
 百三十二回国会内閣提出)(継続案件)
    —————————————
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浦田勝#1
○委員長(浦田勝君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
 この際、森建設大臣、高木国務大臣及び池端国土庁長官から発言を求められておりますので、順次これを許します。森建設大臣。
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森喜朗#2
○国務大臣(森喜朗君) このたび建設大臣を仰せつかりました森喜朗でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 委員各位におかれましては、日ごろから建設行政の推進に格段の御理解と御支援をいただいておりますことを心から厚くお礼を申し上げます。
 御承知のとおり、建設行政は、国土の根幹を形成し国民生活に直結する住宅、社会資本の整備等を通じて、安全、安心、魅力と活力、ゆとりと潤いを備えた真に豊かな国民生活を実現するという極めて重要な役割を担っております。
 私といたしましては、最近の我が国の景気の状況を踏まえ、大きな経済波及効果を有する公共事業を積極的に推進していくとともに、特に未曾有の甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災の教訓を受け、防災性の高い住宅、社会資本の整備を強力に推進していくことが必要であると考えております。
 今後とも建設行政の推進に最大限の努力を払ってまいる所存でございますので、委員長初め委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願いを申し上げまして、私のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。拍手
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浦田勝#3
○委員長(浦田勝君) 高木国務大臣。
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高木正明#4
○国務大臣(高木正明君) 先般、北海道並びに沖縄開発庁長官を拝命いたしました高木正明でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 まず、北海道について申し上げますと、豊かな自然と広大な国土に恵まれて、将来に向かって非常に開発の可能性を秘めた、しかも日本の食糧基地として非常に大事な役割を果たす北海道であると思っております。
 また、沖縄につきましては、多難な道を赤まれた沖縄が昭和四十七年五月に本土に復帰されて以来、沖縄の振興開発計画に基づいていろんな施策を講じられてきたところでありますが、いまだにまだ本土との格差がございまして、解決の課題が多分に残されている地区でございます。
 私は、この沖縄と北海道の問題につきましては、地元の方々と十分意思の疎通を図りながらこれらの地区の開発に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。
 また、先般沖縄で起きた米兵の少女暴行事件につきましては、極めて遺憾であると存じております。ただいま関係省庁におかれましては、それぞれ全力を挙げてこの問題に取り組んでいるところでありますが、私、沖縄開発庁としては、県民の立場に立って関係省庁とも連絡をとりながらこれに対処してまいる所存でありますので、どうぞ皆様方の格別の御尽力を心からお願い申し上げて、ごあいさつにかえたいと思います。
 よろしくお願いします。拍手
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浦田勝#5
○委員長(浦田勝君) 池端国土庁長官。
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池端清一#6
○国務大臣(池端清一君) おはようございます。このたび国土庁長官を拝命いたしました池端清一でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 国民がゆとりと豊かさ、安心と安全を実感できる社会の実現を求めている中で、国土計画、大都市問題、土地、地方振興、防災、水資源など幅広い分野を担当する国土行政の役割はますます重要になっていると考えております。このため、関係省庁の御協力を得ながら、新しい全国総合開発計画の策定や国会等首都機能移転の具体化に向けた検討、災害に強く安心して暮らせる国土づくり、阪神・淡路地域の本格的な復興に向けた取り組み、総合的な土地対策の推進など各般にわたる施策を積極的に進めてまいる所存でございます。
 浦田委員長初め委員各位におかれましては、格別の御指導と御協力を賜りますように心からお願いを申し上げまして、私のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。拍手
    —————————————
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浦田勝#7
○委員長(浦田勝君) 委員の異動について御報告いたします。
 去る九月二十九日、畑恵君が委員を辞任され、その補欠として中尾則幸君が選任されました。
 また、去る二日、広中和歌子君が委員を辞任され、その補欠として星野朋市君が選任されました。
 また、去る二十七日、国井正幸若及び水野誠一君が委員を辞任され、その補欠として小島慶三君及び堂本暁子君が選任されました。
    —————————————
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浦田勝#8
○委員長(浦田勝君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと思います。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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浦田勝#9
○委員長(浦田勝君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に清水達雄君及び星野朋市君を指名いたします。
    —————————————
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浦田勝#10
○委員長(浦田勝君) 次に、国政調査に関する件についてお諮りをいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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浦田勝#11
○委員長(浦田勝君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    —————————————
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浦田勝#12
○委員長(浦田勝君) 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 平成四年度決算外二件及び平成五年度決算外二件の審査並びに国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、必要に応じ政府関係機関等の役職員を参考人として出席を求めることとし、日時及び人選等につきましては、これをあらかじめ委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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浦田勝#13
○委員長(浦田勝君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    —————————————
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浦田勝#14
○委員長(浦田勝君) 平成四年度決算外二件及び平成五年度決算外二件を一括して議題といたします。
 本日は、建設省、北海道開発庁、沖縄開発庁、国土庁、住宅金融公庫、北海道東北開発公庫及び沖縄振興開発金融公庫の決算について審査を行います。
    —————————————
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浦田勝#15
○委員長(浦田勝君) この際、お諮りいたします。
 議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明の聴取は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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浦田勝#16
○委員長(浦田勝君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
 速記をとめてください。
   〔速記中止〕
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浦田勝#17
○委員長(浦田勝君) 速記を起こしてください。
    —————————————
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浦田勝#18
○委員長(浦田勝君) それでは、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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岩井國臣#19
○岩井國臣君 私は、自由民主党の岩井國臣でございます。
 去る七月の参議院選挙におきまして、比例代表といたしまして初当選をさせていただきました。全くの新人でございます。新人であるにもかかわりませず、この権威ある決算委員会におきまして本日は初めての質問をさせていただく機会を与えていただきましたこと、委員長初め各委員の方々に厚くお礼を申し上げます。初めてということでございますので大分緊張しておりますが、精いっぱいやらさせていただきたいと思います。
 決算委員会であるというようなことを多少意識し過ぎたのかもわかりませんけれども、若干細か過ぎるといいますか専門的過ぎるような質問になっておるかと存じますが、御勘弁をいただきたいと思います。
 逐次質問させていただきますが、まず最初に、平成四年度及び五年度の不当事項につきまして質問させていただきたいと思います。
 平成四年度と平成五年度におけます会計検査院の決算報告によりますと、建設省所管の公共事業につきましては、不当事項がそれぞれ五件と六件となっております。それをどう考えるのか。多いと考えるのか、まあまあこんなものと考えるのか、少ないと考えるのかそういうことでございます。
 言うまでもなく、会計検査院の検査というものは悉皆調査ではなくて、サンプリング調査というかごく一部の調査でございますから、その点を考慮いたしますと、私は必ずしも安心していいということではないというふうに思うわけでございます。その点、会計検査院の認識はいかがでしょうか。
 過去の流れ、あるいは近年の傾向にも触れながら、平成四年度及び平成五年度決算の結果につきまして評価をしていただきたいと思うわけでございます。もちろん建設省関係についてで結構でございます。よろしくお願いします。
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天野進#20
○説明員(天野進君) お答えいたします。
 平成四年度と五年度におきます不当事項はいずれも補助事業に関する指摘でございまして、近年、補助事業を実施する地方公共団体等におきましては、公共事業等の監査や検査要領等の整備を図ったり、専門検査員の配置や本院の指摘事例などを参考にしまして研修の実施などを行い、再発防止対策を講じているところでございます。こうしたこともございまして、不当事項はこの程度の件数で推移しているのではないかと思料いたしてございます。
 しかしながら、毎年度同様な指摘があることはまことに遺憾である、このように考えておるところでございます。
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岩井國臣#21
○岩井國臣君 平成四年度と平成五年度におきましては五件または六件の不当事項が指摘された、こういうことでございますが、これは先ほど申し上げましたように、サンプリング調査といいますかごく一部の調査に基づく指摘事項でございますから、言うなれば氷山の一角であるわけでございます。
 それじゃ、見えない部分も含めて全体としてどれだけの不当事項、見えないんですから不当事項の予備軍と言った方がいいのかもわかりませんが、そういった見えない部分がどれだけあるのか。これは推測になるわけですけれども、そういう問題があろうかと思うわけでございます。
 もし検査がきっちりといいますか、全体について検査が行われたとしたら、不当事項として検査院から指摘を受けるであろう問題の工事設計あるいは工事積算、そしてまた工事施工、そういった全体を私は不当事項予備軍と呼んでおるわけでございますが、そういった全体量の推測の問題でございます。
 あくまでも推測で結構でございますので、ひとつお答えをいただきたいと思います。
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天野進#22
○説明員(天野進君) お答えいたします。
 推測を申し上げるそういう問題の前に、本院の会計検査の方法について若干説明させていただきます。
 検査に当たりましては、毎年次、国会やマスコミで問題になり国民の関心の高い事項、予算額の急増している事業、あるいは過去の検査で引き続き検査が必要な事項などに重点を置いて検査計画を策定しております。そして、これに基づきまして、検査に当たりましては事前に工事に係る検査調書を検査対象の相手方から提出いただきまして、その調書によりまして検査対象工事を選定して、あらかじめ本院の方におきまして書面により調査を行っております。その後、実地検査を行う。こういうような状況になってございます。したがいまして、本院の検査は重点を置いた検査を行っている、こういう状況です。したがいまして、工事につきましては相当程度検査を実施していると考えてはおります。
 このような検査手法をとっているということもございまして、ただいま先生のお話しの一般的なサンプリング調査に基づく推計というのは相当本院の検査のやり方としまして違っておりまして、その辺で全体でどのくらい不当事項があるのかということを推測することは非常に難しいのではないか、このように考えておるところでございます。
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岩井國臣#23
○岩井國臣君 先般、たしか九月二十一日であったかと思いますが、霞が関の国立教育会館におきまして会計検査院主催のフォーラムが開催されたかと思います。公共事業の検査とか監査なんかがテーマだったわけでございますけれども、そこで、たしか福岡市の代表の方だったと思いますが、公共工事の内部監査についての報告がございました。福岡市における平成五年度監査の実施状況というのが全体で一万八千件のうち九百八十六件について行った、つまり内部監査の抽出率というものが五・五%だった、こういう話が実はあったわけであります。
 先ほど申されましたように、従来から会計検査で行っておる検査のやり方というのがあるかと思うんですけれども、そういう全体の中で、はっきりした抽出率というような数字でなくてもいいんですけれども、おおよそ全体の中でどれくらいの検査をしておられるのか。実は、事前に会計検査院の担当の方に聞いたわけでありますが、先ほどお答えのございましたように、やっぱりわからない、そういうお答えでございました。
 平成五年なら平成五年において、建設省所管の公共工事、随分あるわけですけれども、契約件数でいってどれぐらいあるのか。これはもうわかるわけですよね、それはわかる。そのうち設計書で幾らチェックしたのか、あるいは積算書についてどれぐらい見たのか、あるいは施工不良につきましてどれぐらいチェックしたのか、そういったことが統計的な数字という形でないにしてもある程度わからないんだろうか、そんな気がするわけですが、大ざっぱな感じでいいんですけれども、そういうこともわからぬのでございましょうか。
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天野進#24
○説明員(天野進君) お答えいたします。
 本院の検査の方法につきましては先ほど申し上げましたが、若干さらに詳しく申し上げますと、本院の検査につきましては、ある工事を設計、積算、施工の各段階を追って個別的に検査をしたり、あるいは処置要求等を指向するような場合、例えば同種工事の積算を横断的に検査する、こういうような検査をいたしてございます。
 このような検査方法をとっている本院の場合、検査実績のとらえ方といたしまして抽出率という考え方はなじまないのではないかなと。従来より検査対象の実績の関係につきましては、検査対象箇所をベースに検査施行率を把握しているところでございます。ちなみに平成六年次の建設省所管事業に対する検査施行率は二五・二%となってございます。
 ただ、先生先ほどお話のありましたように、検査のそういう見方も私は非常に大事ではないかと思いますので、今後ひとつそういう方向での検査施行の実績につきましては研究させていただきたい、かように考えている次第でございます。
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岩井國臣#25
○岩井國臣君 検査施行率というのを会計検査ではお使いになっておる、直轄の場合はそれが二五・二%であったという今のお話でございますけれども、やはり二五%というとかなりのところをチェックしているというふうな印象を実は国民にといいますか我々に与えるわけであります。私の言う抽出率と全く違うわけですね、何カ所の工事事務所へ行ったかとかそういうことで検査施行率とこう言っておられるわけでありますが。
 建設省の場合ですと工事事務所ということになろうかと思いますが、市町村の場合であればどうなるんでしょうかやっぱり市町村の現場の事務所ということになるんでしょうか。それとも、市町村の検査施行率というものを出されるときには、全国三千幾らの市町村がありますが、市町村単位でどれだけの市町村に行ったかというふうなことになるんでしょうか。その辺の検査施行率の定義というんでしょうか、それをちょっと御説明していただけませんでしょうか。
 そうでないと、検査施行率が二五%といっても、随分検査しておるんだという印象で、その中での不当事項が五件とか六件、いやもう大したことないなというような感じになるわけでありますので、会計検査院で言っておられる検査施行率の定義といいますかそこをちょっとはっきりさせていただけませんでしょうか。
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天野進#26
○説明員(天野進君) お答えいたします。
 本院の検査箇所でございますが、先ほど申し上げました比率の関係につきましては、建設省の直轄の関係につきましては事務所単位でございます。それからまた、都道府県の関係につきましては県単位の箇所数でございます。
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岩井國臣#27
○岩井國臣君 市町村も同様に市町村の単位ということでしょうか。
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天野進#28
○説明員(天野進君) 市町村単位ではございませんで、都道府県単位でございます。
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岩井國臣#29
○岩井國臣君 わかりました。
 今のように、会計検査院は検査施行率ということを言われる。私が言っております抽出率というものはわからない。その点につきまして私も理解できないわけではございませんが、私の論理で少し話を進めさせていただきたいと思います。
 補助事業の場合、都道府県だけではなくて市町村も含めて考えますと、私が言う抽出率、それは非常に小さいのではないか。契約件数単位で言っておりますので、私の場合は。市町村まで含めますと一%にも行ってないんではないかというような実は気がしておるわけでございます。調べたわけではないんですけれども、感じでございますが、そういう気がするわけでございます。
 仮にそうだとしますと、あくまでも仮の話でございますけれども、五件または六件の不当事項というのは、補助事業全体でやはり五百とか六百とかあるいはそれ以上のミスがあるということになりはせぬかなと、こんな気がするわけでございます。
 そういった私の認識が見当違いの認識なのかどうかその点いかがでございましょうか。
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