行財政改革・税制等に関する特別委員会
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会
会議録情報#0
平成十一年六月三十日(水曜日)
午前九時開会
─────────────
委員の異動
六月二十九日
辞任 補欠選任
佐藤 昭郎君 斉藤 滋宣君
益田 洋介君 加藤 修一君
渡辺 孝男君 松 あきら君
高橋 令則君 入澤 肇君
六月三十日
辞任 補欠選任
山下 栄一君 益田 洋介君
宮本 岳志君 小池 晃君
大脇 雅子君 山本 正和君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 吉川 芳男君
理 事
石渡 清元君
大島 慶久君
田村 公平君
吉村剛太郎君
朝日 俊弘君
伊藤 基隆君
弘友 和夫君
富樫 練三君
日下部禧代子君
委 員
阿南 一成君
岩永 浩美君
海老原義彦君
太田 豊秋君
狩野 安君
亀井 郁夫君
久野 恒一君
斉藤 滋宣君
清水嘉与子君
田浦 直君
長峯 基君
畑 恵君
脇 雅史君
江田 五月君
岡崎トミ子君
川橋 幸子君
輿石 東君
高嶋 良充君
寺崎 昭久君
藤井 俊男君
山下八洲夫君
加藤 修一君
益田 洋介君
松 あきら君
池田 幹幸君
小池 晃君
八田ひろ子君
大脇 雅子君
照屋 寛徳君
山本 正和君
入澤 肇君
星野 朋市君
奥村 展三君
菅川 健二君
石井 一二君
国務大臣
大蔵大臣 宮澤 喜一君
文部大臣 有馬 朗人君
厚生大臣 宮下 創平君
農林水産大臣 中川 昭一君
運輸大臣 川崎 二郎君
労働大臣 甘利 明君
自治大臣 野田 毅君
国務大臣
(内閣官房長官) 野中 広務君
国務大臣
(総務庁長官) 太田 誠一君
国務大臣
(環境庁長官) 真鍋 賢二君
政府委員
内閣審議官
兼中央省庁等改
革推進本部事務
局長 河野 昭君
内閣審議官
兼中央省庁等改
革推進本部事務
局次長 松田 隆利君
警察庁交通局長 玉造 敏夫君
総務庁長官官房
審議官 西村 正紀君
総務庁人事局長 中川 良一君
総務庁行政管理
局長 瀧上 信光君
総務庁行政監察
局長 東田 親司君
環境庁長官官房
長 太田 義武君
環境庁企画調整
局長 岡田 康彦君
環境庁企画調整
局地球環境部長 浜中 裕徳君
環境庁自然保護
局長 丸山 晴男君
国土庁長官官房
長 久保田勇夫君
国土庁防災局長 林 桂一君
大蔵大臣官房審
議官 福田 進君
大蔵省主計局次
長 坂 篤郎君
文部大臣官房長 小野 元之君
文部省初等中等
教育局長 辻村 哲夫君
文部省教育助成
局長 御手洗 康君
文化庁次長 近藤 信司君
厚生省保健医療
局長 伊藤 雅治君
農林水産技術会
議事務局長 三輪睿太郎君
林野庁長官 山本 徹君
運輸大臣官房長 梅崎 壽君
運輸省自動車交
通局長 荒井 正吾君
労働大臣官房長 野寺 康幸君
労働省労働基準
局長 伊藤 庄平君
労働省職業安定
局長 渡邊 信君
建設大臣官房総
務審議官 小川 忠男君
建設省河川局長 青山 俊樹君
自治省行政局長
兼内閣審議官 鈴木 正明君
自治省財政局長 二橋 正弘君
自治省税務局長 成瀬 宣孝君
事務局側
常任委員会専門
員 志村 昌俊君
常任委員会専門
員 入内島 修君
─────────────
本日の会議に付した案件
〇公聴会開会承認要求に関する件
○委員派遣承認要求に関する件
〇内閣法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆
議院送付)
〇内閣府設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇国家行政組織法の一部を改正する法律案(内閣
提出、衆議院送付)
〇総務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇郵政事業庁設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇法務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇外務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇財務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇文部科学省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇厚生労働省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇農林水産省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇経済産業省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇国土交通省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇環境省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇中央省庁等改革のための国の行政組織関係法律
の整備等に関する法律案(内閣提出、衆議院送
付)
〇独立行政法人通則法案(内閣提出、衆議院送付
)
〇独立行政法人通則法の施行に伴う関係法律の整
備に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
〇地方分権の推進を図るための関係法律の整備等
に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
─────────────
この発言だけを見る →午前九時開会
─────────────
委員の異動
六月二十九日
辞任 補欠選任
佐藤 昭郎君 斉藤 滋宣君
益田 洋介君 加藤 修一君
渡辺 孝男君 松 あきら君
高橋 令則君 入澤 肇君
六月三十日
辞任 補欠選任
山下 栄一君 益田 洋介君
宮本 岳志君 小池 晃君
大脇 雅子君 山本 正和君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 吉川 芳男君
理 事
石渡 清元君
大島 慶久君
田村 公平君
吉村剛太郎君
朝日 俊弘君
伊藤 基隆君
弘友 和夫君
富樫 練三君
日下部禧代子君
委 員
阿南 一成君
岩永 浩美君
海老原義彦君
太田 豊秋君
狩野 安君
亀井 郁夫君
久野 恒一君
斉藤 滋宣君
清水嘉与子君
田浦 直君
長峯 基君
畑 恵君
脇 雅史君
江田 五月君
岡崎トミ子君
川橋 幸子君
輿石 東君
高嶋 良充君
寺崎 昭久君
藤井 俊男君
山下八洲夫君
加藤 修一君
益田 洋介君
松 あきら君
池田 幹幸君
小池 晃君
八田ひろ子君
大脇 雅子君
照屋 寛徳君
山本 正和君
入澤 肇君
星野 朋市君
奥村 展三君
菅川 健二君
石井 一二君
国務大臣
大蔵大臣 宮澤 喜一君
文部大臣 有馬 朗人君
厚生大臣 宮下 創平君
農林水産大臣 中川 昭一君
運輸大臣 川崎 二郎君
労働大臣 甘利 明君
自治大臣 野田 毅君
国務大臣
(内閣官房長官) 野中 広務君
国務大臣
(総務庁長官) 太田 誠一君
国務大臣
(環境庁長官) 真鍋 賢二君
政府委員
内閣審議官
兼中央省庁等改
革推進本部事務
局長 河野 昭君
内閣審議官
兼中央省庁等改
革推進本部事務
局次長 松田 隆利君
警察庁交通局長 玉造 敏夫君
総務庁長官官房
審議官 西村 正紀君
総務庁人事局長 中川 良一君
総務庁行政管理
局長 瀧上 信光君
総務庁行政監察
局長 東田 親司君
環境庁長官官房
長 太田 義武君
環境庁企画調整
局長 岡田 康彦君
環境庁企画調整
局地球環境部長 浜中 裕徳君
環境庁自然保護
局長 丸山 晴男君
国土庁長官官房
長 久保田勇夫君
国土庁防災局長 林 桂一君
大蔵大臣官房審
議官 福田 進君
大蔵省主計局次
長 坂 篤郎君
文部大臣官房長 小野 元之君
文部省初等中等
教育局長 辻村 哲夫君
文部省教育助成
局長 御手洗 康君
文化庁次長 近藤 信司君
厚生省保健医療
局長 伊藤 雅治君
農林水産技術会
議事務局長 三輪睿太郎君
林野庁長官 山本 徹君
運輸大臣官房長 梅崎 壽君
運輸省自動車交
通局長 荒井 正吾君
労働大臣官房長 野寺 康幸君
労働省労働基準
局長 伊藤 庄平君
労働省職業安定
局長 渡邊 信君
建設大臣官房総
務審議官 小川 忠男君
建設省河川局長 青山 俊樹君
自治省行政局長
兼内閣審議官 鈴木 正明君
自治省財政局長 二橋 正弘君
自治省税務局長 成瀬 宣孝君
事務局側
常任委員会専門
員 志村 昌俊君
常任委員会専門
員 入内島 修君
─────────────
本日の会議に付した案件
〇公聴会開会承認要求に関する件
○委員派遣承認要求に関する件
〇内閣法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆
議院送付)
〇内閣府設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇国家行政組織法の一部を改正する法律案(内閣
提出、衆議院送付)
〇総務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇郵政事業庁設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇法務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇外務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇財務省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇文部科学省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇厚生労働省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇農林水産省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇経済産業省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇国土交通省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇環境省設置法案(内閣提出、衆議院送付)
〇中央省庁等改革のための国の行政組織関係法律
の整備等に関する法律案(内閣提出、衆議院送
付)
〇独立行政法人通則法案(内閣提出、衆議院送付
)
〇独立行政法人通則法の施行に伴う関係法律の整
備に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
〇地方分権の推進を図るための関係法律の整備等
に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
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吉
吉川芳男#1
○委員長(吉川芳男君) ただいまから行財政改革・税制等に関する特別委員会を開会いたします。
公聴会の開会承認要求に関する件についてお諮りいたします。
内閣法の一部を改正する法律案外十七案の審査のため、七月五日午前九時に公聴会を開会することとし、公述人の数及び選定等は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、これに賛成の方の起立を願います。
〔賛成者起立〕
この発言だけを見る →公聴会の開会承認要求に関する件についてお諮りいたします。
内閣法の一部を改正する法律案外十七案の審査のため、七月五日午前九時に公聴会を開会することとし、公述人の数及び選定等は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、これに賛成の方の起立を願います。
〔賛成者起立〕
吉
吉
吉川芳男#3
○委員長(吉川芳男君) 委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。
内閣法の一部を改正する法律案外十七案の審査につき、神奈川県及び大阪府において意見を聴取するため、委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →内閣法の一部を改正する法律案外十七案の審査につき、神奈川県及び大阪府において意見を聴取するため、委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉
吉川芳男#4
○委員長(吉川芳男君) 御異議ないと認めます。
つきましては、派遣委員、派遣期間等の決定は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →つきましては、派遣委員、派遣期間等の決定は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
吉
吉
吉川芳男#6
○委員長(吉川芳男君) 内閣法の一部を改正する法律案、内閣府設置法案、国家行政組織法の一部を改正する法律案、総務省設置法案、郵政事業庁設置法案、法務省設置法案、外務省設置法案、財務省設置法案、文部科学省設置法案、厚生労働省設置法案、農林水産省設置法案、経済産業省設置法案、国土交通省設置法案、環境省設置法案、中央省庁等改革のための国の行政組織関係法律の整備等に関する法律案、独立行政法人通則法案及び独立行政法人通則法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律案並びに地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律案の各案を一括して議題とし、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →質疑のある方は順次御発言願います。
海
海老原義彦#7
○海老原義彦君 おはようございます。自由民主党の海老原義彦でございます。
本日は、農林水産省設置法案に関し、林野行政について専ら質問いたします。
林野行政は、昨年秋の第百四十二国会で抜本的な改善がなされました。言うなれば、行政改革の先駆者となったわけでございます。この改革の重要性というものは、従来、生産主体だった森林関係の行政を公益を重視するということに切りかえたところにあるわけでございまして、生産林二割、公益林八割というような構成に持っていこうという非常に画期的なものでございます。
この意義につきましては私からちょうちょう申すまでもないわけでございますけれども、実は去る六月十四日に伺いました中央省庁等改革関連法律案提案理由説明でございますけれども、この提案理由説明、私の聞き落としかと思って刷り物を読んでみましたところ、やっぱり刷り物にも書いていないんです。この林野行政に関しましては専ら生産のサイドだけを着目しておりまして、森林生産力の増進というようなことを言っておりますけれども、森林自体の健全な保育培養といったようなことについては、農林水産省の任務として設置法に書かれておるにもかかわらず、これは総務庁長官の御説明にはなかったわけでございます。
それは単なる事務的な間違いだろうと思うんですけれども、ここで改めて、そういった新しい林野行政というものも十分踏まえて今回の行政改革を考えておるのだという言明を総務庁長官にお願いいたしたいと思います。
この発言だけを見る →本日は、農林水産省設置法案に関し、林野行政について専ら質問いたします。
林野行政は、昨年秋の第百四十二国会で抜本的な改善がなされました。言うなれば、行政改革の先駆者となったわけでございます。この改革の重要性というものは、従来、生産主体だった森林関係の行政を公益を重視するということに切りかえたところにあるわけでございまして、生産林二割、公益林八割というような構成に持っていこうという非常に画期的なものでございます。
この意義につきましては私からちょうちょう申すまでもないわけでございますけれども、実は去る六月十四日に伺いました中央省庁等改革関連法律案提案理由説明でございますけれども、この提案理由説明、私の聞き落としかと思って刷り物を読んでみましたところ、やっぱり刷り物にも書いていないんです。この林野行政に関しましては専ら生産のサイドだけを着目しておりまして、森林生産力の増進というようなことを言っておりますけれども、森林自体の健全な保育培養といったようなことについては、農林水産省の任務として設置法に書かれておるにもかかわらず、これは総務庁長官の御説明にはなかったわけでございます。
それは単なる事務的な間違いだろうと思うんですけれども、ここで改めて、そういった新しい林野行政というものも十分踏まえて今回の行政改革を考えておるのだという言明を総務庁長官にお願いいたしたいと思います。
太
太田誠一#8
○国務大臣(太田誠一君) お答えいたします。
今回御審議願っております農林水産省設置法案におきましては、農林水産省の任務といたしまして「森林の保続培養」を明記したところであります。これは、森林の公益的機能の維持増進を旨とする管理経営への転換を図ることとした国有林改革の考えと整合性のとれたものとなっていると考えております。
この発言だけを見る →今回御審議願っております農林水産省設置法案におきましては、農林水産省の任務といたしまして「森林の保続培養」を明記したところであります。これは、森林の公益的機能の維持増進を旨とする管理経営への転換を図ることとした国有林改革の考えと整合性のとれたものとなっていると考えております。
海
海老原義彦#9
○海老原義彦君 その言明を伺って私も安心したわけでございます。
さて、それで話を進めていきますけれども、この地球環境という見地から、森林の果たす役割は極めて大きいわけでございます。CO2の固定化、その他いろいろあるわけでございますが、これについて農林水産大臣及び環境庁長官からそれぞれその重要性の認識について伺いたいと思います。
この発言だけを見る →さて、それで話を進めていきますけれども、この地球環境という見地から、森林の果たす役割は極めて大きいわけでございます。CO2の固定化、その他いろいろあるわけでございますが、これについて農林水産大臣及び環境庁長官からそれぞれその重要性の認識について伺いたいと思います。
中
中川昭一#10
○国務大臣(中川昭一君) お答えさせていただきます。
森林は、先生御指摘のように生産財、木材の生産ということだけではなくて、国土の保全あるいは水源の涵養、あるいは先生御指摘のように二酸化炭素の吸収、炭素の貯蔵といった地球温暖化の防止、あるいは貴重な野生動植物の生息地としての生物多様性の保全等、いわゆる多面的な機能を果たしております。
一方、森林はほうっておきますとこれは大変荒廃するわけでございまして、例えば年間世界じゅうで一千百万ヘクタールの森林が減少しておるということで、決してほうっておけば維持できるというものではないわけでございます。
そういう意味で、植林あるいは保育間伐の実施等々、持続可能な資源とするために多大な努力が必要なわけでございまして、公益的な観点あるいは経済財の観点から、森林、林野行政を一元的に管理する農林水産省、林野庁といたしまして、関係省庁、特に環境庁ともよく連携をとりながら、森林の果たす役割の持続的な発展に努力をしてまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →森林は、先生御指摘のように生産財、木材の生産ということだけではなくて、国土の保全あるいは水源の涵養、あるいは先生御指摘のように二酸化炭素の吸収、炭素の貯蔵といった地球温暖化の防止、あるいは貴重な野生動植物の生息地としての生物多様性の保全等、いわゆる多面的な機能を果たしております。
一方、森林はほうっておきますとこれは大変荒廃するわけでございまして、例えば年間世界じゅうで一千百万ヘクタールの森林が減少しておるということで、決してほうっておけば維持できるというものではないわけでございます。
そういう意味で、植林あるいは保育間伐の実施等々、持続可能な資源とするために多大な努力が必要なわけでございまして、公益的な観点あるいは経済財の観点から、森林、林野行政を一元的に管理する農林水産省、林野庁といたしまして、関係省庁、特に環境庁ともよく連携をとりながら、森林の果たす役割の持続的な発展に努力をしてまいりたいと考えております。
真
真鍋賢二#11
○国務大臣(真鍋賢二君) 今、中川農林大臣から御答弁いただきました点と重複するかもわかりませんが、先生が地球環境の面からいかがかというお話でございますので、限定して答弁をさせていただきたいと存じます。
森林は多様な野生生物種の生息地となっているために、生物多様性の保全の観点からその保全は極めて重要であると認識をいたしております。また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収、固定することから、地球温暖化防止の観点からも極めて重要であると認識をいたしておるところであります。
先般来、中国の洪水であるとか、またエルニーニョ現象が露呈いたしておりますけれども、それらの原因もこの森林伐採から起きたとも言われておるわけでありまして、それらの大きな災害に対する防災的な役割も果たしておる、こう思っておるところであります。
この発言だけを見る →森林は多様な野生生物種の生息地となっているために、生物多様性の保全の観点からその保全は極めて重要であると認識をいたしております。また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収、固定することから、地球温暖化防止の観点からも極めて重要であると認識をいたしておるところであります。
先般来、中国の洪水であるとか、またエルニーニョ現象が露呈いたしておりますけれども、それらの原因もこの森林伐採から起きたとも言われておるわけでありまして、それらの大きな災害に対する防災的な役割も果たしておる、こう思っておるところであります。
海
海老原義彦#12
○海老原義彦君 今、両大臣からるるお話のありましたとおり、私も森林の重要性というものは非常に大変なことだろうと思っております。最後に環境庁長官からのお話の中に出ましたように、中国の洪水というような、あれを防止する治山治水的な面、これも非常に大事だろうと思うんです。
この治山治水ということに関してさらに地球環境的に見ていきますと、炭素を保有するという作用と同時に水を保有するという作用もあるわけでございまして、地球温暖化に伴って北極の氷が解けて海面が上昇するというようなのは、結局地上水が海へ入ってくることでありまして、地上の水をたくさんとどめることが海面上昇を防ぐということにもなるわけでありまして、そういう意味合いも一つある。治山治水と同時に、その森林の保水力というのは、地面の保水力だけでなくて木それ自体がほとんど水でできているようなものでありますから、そういった地上の水をふやすという意味合いもあるんだと。
今、地球の全陸地は非常に荒れ地が多くなっておるときでございます。そういった荒れ地に対して森林をふやしていくということ、これは農水大臣のお話にもありましたように、森林を保養、持続していくということは非常に大事だろうと思うのでございます。
さて、日本の森林の全国土に占める面積は一体どれぐらいの割合なのか、それは国際的に見てどうなのか、これはひとつ、御専門でないかもしれませんが、環境庁長官からお答えいただきたいと思います。
この発言だけを見る →この治山治水ということに関してさらに地球環境的に見ていきますと、炭素を保有するという作用と同時に水を保有するという作用もあるわけでございまして、地球温暖化に伴って北極の氷が解けて海面が上昇するというようなのは、結局地上水が海へ入ってくることでありまして、地上の水をたくさんとどめることが海面上昇を防ぐということにもなるわけでありまして、そういう意味合いも一つある。治山治水と同時に、その森林の保水力というのは、地面の保水力だけでなくて木それ自体がほとんど水でできているようなものでありますから、そういった地上の水をふやすという意味合いもあるんだと。
今、地球の全陸地は非常に荒れ地が多くなっておるときでございます。そういった荒れ地に対して森林をふやしていくということ、これは農水大臣のお話にもありましたように、森林を保養、持続していくということは非常に大事だろうと思うのでございます。
さて、日本の森林の全国土に占める面積は一体どれぐらいの割合なのか、それは国際的に見てどうなのか、これはひとつ、御専門でないかもしれませんが、環境庁長官からお答えいただきたいと思います。
真
真鍋賢二#13
○国務大臣(真鍋賢二君) 環境庁の資料でお答えをさせていただきますけれども、我が国の国土に占める森林の割合は六七%であります。これは世界の平均の約二七%と比較して非常に高い値であるわけでありますけれども、六五%のブラジルなどと並び世界有数の森林国になっておるわけであります。
ちなみに、森林率の高いところを申し上げますと、一番がパプアニューギニアで八二%、韓国が七七%、三番目の日本が六七%、それにフィンランドが六六%という数値になっておるわけであります。
この発言だけを見る →ちなみに、森林率の高いところを申し上げますと、一番がパプアニューギニアで八二%、韓国が七七%、三番目の日本が六七%、それにフィンランドが六六%という数値になっておるわけであります。
海
海老原義彦#14
○海老原義彦君 日本が上から数えて非常に上の方になっておるなという感じがするわけでございまして、例えばドイツなどは森林の国だと言われておりますけれども、私の手持ち資料ではわずか三一%しかない。カナダとかロシアとかこういう国だったら森ばかりだろうと思うけれども、カナダが五四%、ロシアが四五%というようなことで、日本の方がむしろ多いんだと。
しかも、日本では先ほど農林大臣がおっしゃいましたように天然林に対して人工林、一生懸命森をつくっておるというその作業が非常に大変なことでございますが、人工林が四割以上を占めて、天然林五割強と比べてほぼ同じぐらいになっておる。これだけ大変な努力をして、いわば日本の林業は環境産業であるとすら言えるわけでございます。
そういったことを、環境庁長官、ひとつ世界に対して地球環境に日本はこんなに森林の面で貢献しているんだということを胸を張って言っていただきたいと思うのですが、いかがでございましょうか。
この発言だけを見る →しかも、日本では先ほど農林大臣がおっしゃいましたように天然林に対して人工林、一生懸命森をつくっておるというその作業が非常に大変なことでございますが、人工林が四割以上を占めて、天然林五割強と比べてほぼ同じぐらいになっておる。これだけ大変な努力をして、いわば日本の林業は環境産業であるとすら言えるわけでございます。
そういったことを、環境庁長官、ひとつ世界に対して地球環境に日本はこんなに森林の面で貢献しているんだということを胸を張って言っていただきたいと思うのですが、いかがでございましょうか。
真
真鍋賢二#15
○国務大臣(真鍋賢二君) 胸を張って言うのがいいのか悪いのか、いろんな複雑な気持ちになるわけでありますけれども、我が国は亜熱帯林から亜寒帯林に至るまで多様な森林を有しておりまして、そこに生息する生物の多様性も非常に豊かなものになっておるわけであります。また、森林が二酸化炭素の吸収源としても重要な役割を果たしておることは、先生今おっしゃったとおりでございます。
このような我が国の豊かな森林を守ることは地球環境を保全する上で大切なことであり、種々の国際的な議論の場において森林保全の重要性を訴えておるわけであります。昨年の暮れに中国の江沢民主席一行が来日されましたけれども、そのときにも黄河の洪水に対しまして森林伐採が大きな因であった、こう言われておるわけでありまして、それがためには植林に励んでいかなきゃならない。日本としても大変協力をいたしておるわけでありまして、各民間団体からも植林のために育苗を奨励いたしまして、その育苗に対する資金援助もいたして森林伐採の跡地に植樹させていただいておるわけであります。
世界各国においてそういう傾向がございまして、まさに先生が胸を張って物を言えというようなことは所々方々で繰り返しておるところでありまして、それも高く評価されておる、こう思うわけでありまして、これからも胸を張ってそういう発言ができるように体制固めをしていきたいと思っておるところであります。
この発言だけを見る →このような我が国の豊かな森林を守ることは地球環境を保全する上で大切なことであり、種々の国際的な議論の場において森林保全の重要性を訴えておるわけであります。昨年の暮れに中国の江沢民主席一行が来日されましたけれども、そのときにも黄河の洪水に対しまして森林伐採が大きな因であった、こう言われておるわけでありまして、それがためには植林に励んでいかなきゃならない。日本としても大変協力をいたしておるわけでありまして、各民間団体からも植林のために育苗を奨励いたしまして、その育苗に対する資金援助もいたして森林伐採の跡地に植樹させていただいておるわけであります。
世界各国においてそういう傾向がございまして、まさに先生が胸を張って物を言えというようなことは所々方々で繰り返しておるところでありまして、それも高く評価されておる、こう思うわけでありまして、これからも胸を張ってそういう発言ができるように体制固めをしていきたいと思っておるところであります。
海
海老原義彦#16
○海老原義彦君 いいお話をありがとうございました。
今のお話で私も思ったところがあるわけでございますけれども、中国にNPOが木を植える運動をしておる。私も、中国に桜を百万本植えるんだという運動を岩手県を中心にやっておるグループがありまして、それに参加したこともございますけれども、そういった海外での植樹ということも非常に大事かと思います。
翻って日本の国内の状況を見てみますと、それだけ立派な林業が一体これからどうなるんだろうかという問題があるわけでございます。我が国の林家の経営状態というのは方々で非常にこれはやっていけないんだという話を耳にいたします。その実情はどうなっておるのか、ひとつ農水大臣、御答弁をお願いいたしたいと思います。
この発言だけを見る →今のお話で私も思ったところがあるわけでございますけれども、中国にNPOが木を植える運動をしておる。私も、中国に桜を百万本植えるんだという運動を岩手県を中心にやっておるグループがありまして、それに参加したこともございますけれども、そういった海外での植樹ということも非常に大事かと思います。
翻って日本の国内の状況を見てみますと、それだけ立派な林業が一体これからどうなるんだろうかという問題があるわけでございます。我が国の林家の経営状態というのは方々で非常にこれはやっていけないんだという話を耳にいたします。その実情はどうなっておるのか、ひとつ農水大臣、御答弁をお願いいたしたいと思います。
中
中川昭一#17
○国務大臣(中川昭一君) 現在の例えば林家の所得を規模別に申し上げますと、二十ヘクタールから五十ヘクタールの林家は二十一万五千円、これは平成九年の年間所得でございます。五十から百ヘクタールが五十二万七千円、百から五百ヘクタールが百九十八万円で、平均三十八万五千円ということで林業だけで専業としてやっていくのは非常に厳しい状況になっております。
この原因といたしましては、外材の安価な輸入、そしてまた戦後、さっき先生のお話にも少しありましたが、我が国は二千五百万ヘクタールのうち戦後を中心に一千万ヘクタールを植林しておりますけれども、まだまだ適齢伐期に来ていないという木が大宗でございまして、材としての価値としてはまだまだもう少し時間がかかるということ等もございます。いわゆる林業の木材の利回りという言葉を我々使うわけでありますけれども、非常に低い数字になっていて、日本の山を守る中心的な存在の一つであります林業経営というものの状況は非常に厳しいというのが現状でございます。
この発言だけを見る →この原因といたしましては、外材の安価な輸入、そしてまた戦後、さっき先生のお話にも少しありましたが、我が国は二千五百万ヘクタールのうち戦後を中心に一千万ヘクタールを植林しておりますけれども、まだまだ適齢伐期に来ていないという木が大宗でございまして、材としての価値としてはまだまだもう少し時間がかかるということ等もございます。いわゆる林業の木材の利回りという言葉を我々使うわけでありますけれども、非常に低い数字になっていて、日本の山を守る中心的な存在の一つであります林業経営というものの状況は非常に厳しいというのが現状でございます。
海
海老原義彦#18
○海老原義彦君 今の大臣のお話にもございましたけれども、やはり一番の根本の原因は木材価格の低迷ということじゃないか。木材というのは結構相場の立つ商品でございまして、上がったり下がったりしているわけでございますけれども、ここ数年来長期低迷が続いておる。そういうような状況をひとつ農林大臣からもう少し詳しくお話しいただきまして、あわせてそれに対してどういう対策を考えておるかということをお話しいただきたいと思うんです。
この発言だけを見る →中
中川昭一#19
○国務大臣(中川昭一君) 原因といたしましては、先ほど申し上げたような外材あるいは景気の動向にも影響されますが、特に住宅着工戸数の減少といった状況が複合的に林業経営を厳しくしているという状況だと思います。
外材との比較で申し上げますと、昭和五十五年を一〇〇とした平成十年の材価は、国産の杉丸太が四九、米ツガが七三ということで、国産材の下落率の方が大きいということでございます。これには、実は国産材がまだ適齢伐期に入っていないと先ほど申し上げましたが、これに加えて国産材の製品が乾燥材率が低いという、品質面で立ちおくれている、それから小規模分散的な供給体制で、大量に入ってくる外材を住宅メーカーが利用するということに対応し切れていないというような状況もございます。
したがいまして、何としても山そして林業を守っていくために、一方では労働力の減少、高齢化といったまた厳しい現状もございますけれども、材としてもあるいは山そのものに対しても、子供たちも含めた国民のニーズにこたえる山そして林業というものを維持していくために、生産性の向上、経営支援のための諸施策、あるいは森林組合等の森林施業の担い手の育成、そして木材需要の拡大といったような施策を総合的に講じております。
さらには、山のあり方そのものあるいは林産業のあり方そのものの基本的な課題、中長期的な課題につきまして、現在、検討会を開きまして、いろいろな立場の専門家の皆様方の御意見をいただきながら、一つの中長期的な方向性を施策として取りまとめていかなければならないというふうに考えております。
この発言だけを見る →外材との比較で申し上げますと、昭和五十五年を一〇〇とした平成十年の材価は、国産の杉丸太が四九、米ツガが七三ということで、国産材の下落率の方が大きいということでございます。これには、実は国産材がまだ適齢伐期に入っていないと先ほど申し上げましたが、これに加えて国産材の製品が乾燥材率が低いという、品質面で立ちおくれている、それから小規模分散的な供給体制で、大量に入ってくる外材を住宅メーカーが利用するということに対応し切れていないというような状況もございます。
したがいまして、何としても山そして林業を守っていくために、一方では労働力の減少、高齢化といったまた厳しい現状もございますけれども、材としてもあるいは山そのものに対しても、子供たちも含めた国民のニーズにこたえる山そして林業というものを維持していくために、生産性の向上、経営支援のための諸施策、あるいは森林組合等の森林施業の担い手の育成、そして木材需要の拡大といったような施策を総合的に講じております。
さらには、山のあり方そのものあるいは林産業のあり方そのものの基本的な課題、中長期的な課題につきまして、現在、検討会を開きまして、いろいろな立場の専門家の皆様方の御意見をいただきながら、一つの中長期的な方向性を施策として取りまとめていかなければならないというふうに考えております。
海
海老原義彦#20
○海老原義彦君 御丁寧な解説で、いろいろな問題を一つずつ当たって考えていっているんだという状況はよくわかるわけでございますが、やはり一番の基本的な原因は、日本の木材、杉にしろ、ヒノキですらも質的にどうなんだろうか。外材が割合高くなって、価格堅調で推移しているというお話もございましたけれども、やはり外材に比べてどうしても国内産の杉は品質が少し悪いのではないかということが根本にある。私は、その根本の問題をもう少し深く考えてみますと、日本の木材産業、林業はいわば米づくりと同じだと思うんです。米は本来熱帯の作物でありますけれども、今や北海道まで品種改良によりつくれるようになって、なかなかいいものができます。しかし、大変な手間がかかる、米づくりというのは大変なことであるということはもう日本国民みんなわかっておるわけです。
さて、日本の杉というのは、戦争中、お山の杉の子という歌がありまして、はげ山に杉を植えようという運動が起こって、戦後も引き続き杉をどんどん植えてきた。はげ山さえあれば杉を植えたと。杉というのが日本の山林なんだと、そういうふうに考えてきた。そこにやはり間違いがあったんじゃないだろうか。杉というのは本来ある程度どこにでも生育しますけれども、しかし適地適産ということがあるんじゃなかろうか。そういう問題をもう少し考えていったらどうなんだろうかなと思うわけでございます。言うなれば、環境条件に合った無理のない樹種をこれからは植えていくべきだ。杉一本やりということを改めていくべきじゃないか。かなり無理な条件のもとで杉を植えておるということ、これが日本の林業の非常に手間がかかる、また材質も余りすぐれたものにならないという一つの要件ではないのかなという気がいたすわけでございますが、大臣、いかがでございましょうか。
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中
中川昭一#21
○国務大臣(中川昭一君) 戦後の約五十年間の植林で一千万ヘクタールという大変な森林資源を国民的な運動の中でやってきたわけであります。
確かに先生御指摘のとおり、一つの区切りとして振り返ってみますならば、杉というのは比較的全国どこにでも植えられる、あるいは成長が比較的早いということのメリットは当時としてはありましたけれども、やはり山として、あるいは材として新たな工夫が必要なのではないか。例えば複層林施業でありますとか長伐期施業でありますとか、これも財源とか手間がかかるものですから、なかなか間伐がきめ細かくできないことによって、材として、木としての品質というものに影響が出てくるわけでございます。
そういったようなことも含め、今申し上げたようなことを初めとして、例えば広葉樹を重点的にこれからは植えていくとかいうこと、そして立派な木をつくり、そして木材としても品質の高い、付加価値の高い材をつくっていくように、文字どおり川上から川下まで一貫した森林あるいは林業体制というものを改めて検討し、また反省点も幾つかあると言わざるを得ませんので、先ほど申し上げたような基本的な懇談会の御議論の場も含めまして、当委員会の先生の御指摘も含めまして、我々としても検討していかなければならないというふうに考えております。
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そういったようなことも含め、今申し上げたようなことを初めとして、例えば広葉樹を重点的にこれからは植えていくとかいうこと、そして立派な木をつくり、そして木材としても品質の高い、付加価値の高い材をつくっていくように、文字どおり川上から川下まで一貫した森林あるいは林業体制というものを改めて検討し、また反省点も幾つかあると言わざるを得ませんので、先ほど申し上げたような基本的な懇談会の御議論の場も含めまして、当委員会の先生の御指摘も含めまして、我々としても検討していかなければならないというふうに考えております。
海
海老原義彦#22
○海老原義彦君 適地適種ということを考えていきます場合に、日本の林というのは本来どんなものであったんだろうか。いわば人間の手が入る前の、例えば縄文時代にはどうだったんだろうかと。縄文時代には東北地方でもトチだクリだというような広葉樹があって、それを食って生きていたわけでございます。
日本というのは南北に非常に長い島でございますから、南は亜熱帯から北は亜寒帯まで、中間が暖帯、温帯といったような、そういったそれぞれの地帯に応じて昔から生えていた在来の木というのはやはりその土地に一番適したものではなかろうか。そういうことを考えて環境に合ったものを植えていく。
もちろん、昔からあった木が全部何でもいいかというと、それは生産性などの面でいろいろと考えていかなきゃならぬということもあるかと思いますけれども、これは私が云々いたしますよりも、せっかく林野庁の大専門家が来ておられると思いますので、亜熱帯林、暖帯林、温帯林、亜寒帯林といったものの、我が国でのどの辺の地理的位置がそういうところなのか、そこにある代表的な本来の樹種はどんなものなのか、ちょっと御説明をいただきたいと思うんです。
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もちろん、昔からあった木が全部何でもいいかというと、それは生産性などの面でいろいろと考えていかなきゃならぬということもあるかと思いますけれども、これは私が云々いたしますよりも、せっかく林野庁の大専門家が来ておられると思いますので、亜熱帯林、暖帯林、温帯林、亜寒帯林といったものの、我が国でのどの辺の地理的位置がそういうところなのか、そこにある代表的な本来の樹種はどんなものなのか、ちょっと御説明をいただきたいと思うんです。
山
山本徹#23
○政府委員(山本徹君) まず亜熱帯林でございますが、位置としては九州の種子島、屋久島以南及び小笠原諸島でございまして、代表樹種がマングローブ、ガジュマル等でございます。
それから暖帯林でございますが、これは中部以南、九州、中四国、近畿、それから東北の南部以南が暖帯林でございまして、代表樹種としてはシイ、カシ、タブでございます。
それから温帯林、これは主として本州の北部でございまして、中部・関東地方の丘陵、山岳、それから東北、北海道西部まででございますが、代表樹種がブナ、ミズナラでございます。それから、亜寒帯林は北海道の中部、東部、それから本州の山岳地帯の山頂部周辺でございますが、代表樹種はエゾマツ、カンバ等でございます。
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それから温帯林、これは主として本州の北部でございまして、中部・関東地方の丘陵、山岳、それから東北、北海道西部まででございますが、代表樹種がブナ、ミズナラでございます。それから、亜寒帯林は北海道の中部、東部、それから本州の山岳地帯の山頂部周辺でございますが、代表樹種はエゾマツ、カンバ等でございます。
海
海老原義彦#24
○海老原義彦君 今の御説明のように、比較的南の方では常緑広葉樹、いわゆる照葉樹が本来の木であると。それで、中ぐらいへ行きますと、落葉広葉樹、常緑広葉樹、いろいろまざっておると。もっと北の方へ行きますと、今、代表樹としてエゾマツとカンバをお挙げになりましたけれども、北海道ではセンノキなどというのも広葉樹として有名な木のようでございます。また、今お挙げにならなかったもので、南の方で言えばクスノキというようなものも有名なものだろうと思うんです。
そういったいろいろな樹種を杉にこだわらないで植えていくことによって、日本の林業はもっと環境に沿ったもの、環境に沿ったというのは育てやすいということ、それと同時に生物多様性を満たしていくというような地球環境的な意味も出てくるのかなと思うわけでございます。
具体的に申しますと、先ほど農林大臣もちょっとお触れになりましたけれども、複層林といったような構想あるいは長伐期林といったような構想があるわけでございます。
複層林というのは、例えば現在杉の林であるというところを、大きいものを一本残して周りに、本来土地柄が落葉広葉樹の土地であるならば落葉広葉樹を植えていくというようにして、さらにその下草というような、何層にもなった複層を私はイメージしているわけでございますが、農林大臣、そんなような考え方でよろしいのでございましょうか。
この発言だけを見る →そういったいろいろな樹種を杉にこだわらないで植えていくことによって、日本の林業はもっと環境に沿ったもの、環境に沿ったというのは育てやすいということ、それと同時に生物多様性を満たしていくというような地球環境的な意味も出てくるのかなと思うわけでございます。
具体的に申しますと、先ほど農林大臣もちょっとお触れになりましたけれども、複層林といったような構想あるいは長伐期林といったような構想があるわけでございます。
複層林というのは、例えば現在杉の林であるというところを、大きいものを一本残して周りに、本来土地柄が落葉広葉樹の土地であるならば落葉広葉樹を植えていくというようにして、さらにその下草というような、何層にもなった複層を私はイメージしているわけでございますが、農林大臣、そんなような考え方でよろしいのでございましょうか。
中
中川昭一#25
○国務大臣(中川昭一君) 先生の御指摘のとおりだと思います。
いろいろな樹種、それから伐期をずらしていくということを中心にして、文字どおり山林の持つ力が最大限発揮できるようにしていこうということでございます。
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海
海老原義彦#26
○海老原義彦君 長伐期林というのは、これはある程度木を太く大きく育てていく、そのためには、植え方ももっと今よりも間隔を広げて枝を張れるようにして、枝を張れば根も張るわけでございまして、土が流れるというようなことがないようにしっかりと根が張れる。これは地崩れ防止とか砂防とか、そういったものにも大事なことかと思うわけでございますし、また保水力も増すということ、そういったようないろいろなメリットがあるのが長伐期林だと、そういうふうに漠然と理解しているわけでございますが、そういったことでよろしいのでございましょうか。
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海
海老原義彦#28
○海老原義彦君 さて、そうやってなるべく天然に近いような人工林を造成していくということがこれからの一つの行き方として大事でありますが、それと同時に、天然林そのものも残していかなければならない。やはり種の多様性とか遺伝子プールとかそういったことを考えていく。そういう地球環境的な問題だけでなくて、林業自体としても、天然林でうろのあるところでなければフクロウはすまない、フクロウがいなければネズミが繁殖し鼠害が起こるというようなこともあるわけで、そういった生物循環を維持していくためにも天然林を保護するということも重要かと思いますが、いかがでございましょうか。
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中川昭一#29
○国務大臣(中川昭一君) 一千万ヘクタールの人工林以外のものを我々いわゆる天然林というような大ざっぱな言い方をしておりますけれども、日本は木とともに歩み森林空間を大事なものとしてまいりましたので、そういう意味で、天然林的なもの、厳密にどこまでが天然林かというのは何回も何百年もの間にやっておりますからなかなか難しいところもあるかもしれませんが、いわゆる天然林としてやっているものにつきましては、これは当然そこの植生あるいは森林を守っていかなければならないということで、この部分につきましては、自然公園法あるいは鳥獣保護法等のいろいろな法律もございまして、特に環境庁と密接な連絡をとりながらこの天然林の持続的な維持、そのための管理というものに十分注意を払っていかなければならないというふうに思っております。
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