国土交通委員会
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会
会議録情報#0
平成三十年五月十七日(木曜日)
午前十時開会
─────────────
委員の異動
五月十五日
辞任 補欠選任
足立 敏之君 山崎 正昭君
朝日健太郎君 山本 順三君
渡辺美知太郎君 吉田 博美君
五月十六日
辞任 補欠選任
山崎 正昭君 足立 敏之君
山本 順三君 朝日健太郎君
増子 輝彦君 伊藤 孝恵君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 長浜 博行君
理 事
阿達 雅志君
井上 義行君
酒井 庸行君
山本 博司君
羽田雄一郎君
委 員
足立 敏之君
青木 一彦君
朝日健太郎君
石井 正弘君
金子原二郎君
末松 信介君
高橋 克法君
中野 正志君
牧野たかお君
吉田 博美君
高瀬 弘美君
竹内 真二君
伊藤 孝恵君
山添 拓君
室井 邦彦君
青木 愛君
行田 邦子君
平山佐知子君
野田 国義君
国務大臣
国土交通大臣 石井 啓一君
副大臣
国土交通副大臣 牧野たかお君
大臣政務官
国土交通大臣政
務官 秋本 真利君
国土交通大臣政
務官 高橋 克法君
事務局側
常任委員会専門
員 田中 利幸君
政府参考人
文部科学大臣官
房審議官 白間竜一郎君
文化庁文化財部
長 山崎 秀保君
国土交通省総合
政策局長 由木 文彦君
国土交通省住宅
局長 伊藤 明子君
国土交通省鉄道
局長 藤井 直樹君
国土交通省自動
車局長 奥田 哲也君
国土交通省政策
統括官 北本 政行君
観光庁長官 田村明比古君
参考人
中央大学研究開
発機構教授 秋山 哲男君
高山市長 國島 芳明君
一般社団法人全
日本視覚障害者
協議会代表理事 田中 章治君
─────────────
本日の会議に付した案件
○高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関
する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、
衆議院送付)
○政府参考人の出席要求に関する件
─────────────
この発言だけを見る →午前十時開会
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委員の異動
五月十五日
辞任 補欠選任
足立 敏之君 山崎 正昭君
朝日健太郎君 山本 順三君
渡辺美知太郎君 吉田 博美君
五月十六日
辞任 補欠選任
山崎 正昭君 足立 敏之君
山本 順三君 朝日健太郎君
増子 輝彦君 伊藤 孝恵君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 長浜 博行君
理 事
阿達 雅志君
井上 義行君
酒井 庸行君
山本 博司君
羽田雄一郎君
委 員
足立 敏之君
青木 一彦君
朝日健太郎君
石井 正弘君
金子原二郎君
末松 信介君
高橋 克法君
中野 正志君
牧野たかお君
吉田 博美君
高瀬 弘美君
竹内 真二君
伊藤 孝恵君
山添 拓君
室井 邦彦君
青木 愛君
行田 邦子君
平山佐知子君
野田 国義君
国務大臣
国土交通大臣 石井 啓一君
副大臣
国土交通副大臣 牧野たかお君
大臣政務官
国土交通大臣政
務官 秋本 真利君
国土交通大臣政
務官 高橋 克法君
事務局側
常任委員会専門
員 田中 利幸君
政府参考人
文部科学大臣官
房審議官 白間竜一郎君
文化庁文化財部
長 山崎 秀保君
国土交通省総合
政策局長 由木 文彦君
国土交通省住宅
局長 伊藤 明子君
国土交通省鉄道
局長 藤井 直樹君
国土交通省自動
車局長 奥田 哲也君
国土交通省政策
統括官 北本 政行君
観光庁長官 田村明比古君
参考人
中央大学研究開
発機構教授 秋山 哲男君
高山市長 國島 芳明君
一般社団法人全
日本視覚障害者
協議会代表理事 田中 章治君
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本日の会議に付した案件
○高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関
する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、
衆議院送付)
○政府参考人の出席要求に関する件
─────────────
長
長浜博行#1
○委員長(長浜博行君) ただいまから国土交通委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、渡辺美知太郎君及び増子輝彦君が委員を辞任され、その補欠として吉田博美君及び伊藤孝恵君が選任されました。
─────────────
この発言だけを見る →委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、渡辺美知太郎君及び増子輝彦君が委員を辞任され、その補欠として吉田博美君及び伊藤孝恵君が選任されました。
─────────────
長
長浜博行#2
○委員長(長浜博行君) 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
本日は、中央大学研究開発機構教授秋山哲男君、高山市長國島芳明君及び一般社団法人全日本視覚障害者協議会代表理事田中章治君、以上三名の参考人に御出席いただき、御意見を聴取し、質疑を行います。
この際、参考人の皆様に一言御挨拶を申し上げます。
本日は、御多用のところ本委員会に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
参考人の皆様から忌憚のない御意見を拝聴し、本案の審査の参考にさせていただきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
それでは、議事の進め方について申し上げます。
まず、秋山参考人、國島参考人、田中参考人の順にお一人十五分以内で御意見をお述べいただき、その後、各委員の質疑にお答えいただきたいと存じます。
御発言の際は、挙手していただき、その都度、委員長の許可を得ることとなっておりますので、御承知おきください。
なお、参考人、質疑者共に御発言は着席のままで結構でございます。
それでは、まず秋山参考人にお願いいたします。秋山参考人。
この発言だけを見る →本日は、中央大学研究開発機構教授秋山哲男君、高山市長國島芳明君及び一般社団法人全日本視覚障害者協議会代表理事田中章治君、以上三名の参考人に御出席いただき、御意見を聴取し、質疑を行います。
この際、参考人の皆様に一言御挨拶を申し上げます。
本日は、御多用のところ本委員会に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
参考人の皆様から忌憚のない御意見を拝聴し、本案の審査の参考にさせていただきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
それでは、議事の進め方について申し上げます。
まず、秋山参考人、國島参考人、田中参考人の順にお一人十五分以内で御意見をお述べいただき、その後、各委員の質疑にお答えいただきたいと存じます。
御発言の際は、挙手していただき、その都度、委員長の許可を得ることとなっておりますので、御承知おきください。
なお、参考人、質疑者共に御発言は着席のままで結構でございます。
それでは、まず秋山参考人にお願いいたします。秋山参考人。
秋
秋山哲男#3
○参考人(秋山哲男君) 中央大学の秋山と申します。
今回、この法案の一部改正につきまして、皆さん方のお手元に一枚の紙が行っていると思いますが、これを基にお話をさせていただきたいと思います。
今回、法案ができるまでの経緯を簡単に最初御説明させていただいて、今回の法案の成果と、そして今後の課題ということで三つに分けてお話をしたいと思います。
最初に、今までの成果というのは、一九八一年の運輸政策審議会、そこからスタートして、そして二〇〇〇年に交通バリアフリー法ができたというところがございます。その二〇〇〇年の前にできた理由は、アメリカがADAという障害者アメリカ国民法というのができて、そしてイギリスはDDAという障害者差別解消法というのができて、それが一九九〇年と九五年ですが、その後、二〇〇〇年に日本が初めて交通バリアフリー法を作りました。
今回の法案は、バリアフリーにおいて着実に成果が上がっているというふうに私は見ております。その一つとして、黒いボッチの最初のところですけれども、基準が一定の効果を上げている例を大都市の鉄道で見ますと、エレベーター、多機能トイレ、ブロック等は九割方できていると。ただ、地方はやや遅れぎみというところがございますけれども、例えば鉄道駅は九三・七%の駅が段差が解消されているとか、それから人口の多い関東運輸局では九六・三%の整備が進んでいると。
その結果、ベビーカーで移動する人たちが、今まで自動車で移動していたのが鉄道に相当乗り換えてきたという現実がございます。そのことによって、一方で、かなりエレベーターが混雑して障害者が使いにくくなるというようなことだとかが起きています。
また、多機能トイレという障害者専用のトイレも、そのことによって、そういったベビーカーの方々とか荷物を持った人が増えたために使えなくなって、機能分散化を図るというようなマイナス効果も一方で出ているというところがまず第一点です。
それからもう一つは、先進的な模範となる設計が出てきているというところも特筆しておきたいと思いますが、中部国際空港というのは十年ぐらい前にユニバーサルデザインで設計をしました。それを基に羽田国際ターミナル、TIATも二〇一〇年に設計完了してスタートをしました。今は見直しをしている最中ですけれども、こういったところがスカイトラックスというイギリスの民間会社の評価の中では高い位置にあります。
例えば、ここに書いてございますけれども、スカイトラックスで、最もクリーンな空港で羽田が一位で、中部国際空港が二位になっています。これについては、総合評価も恐らく五位以内に入っていると。この二つは、ユニバーサルデザインで最大限の努力を払って造り上げた空港ということで、今でも見劣りがしない段階にあります。
そういう意味で、次の段階が②のところで、新しい参加型の成果が今醸成中というのが、これは、府省連絡会議で街づくり分科会を務めていまして、私、座長をやっていたんですが、そこで成田空港がオリンピックに向けて最大限ユニバーサルデザインで頑張りたいということで、今、一日一回八時間ぐらいの議論を通して、ワークショップを十何回続けて指針を作っている。それは何かというと、実は人材教育なんですね。人材が教育ができると、設計もおのずとユニバーサルデザインの、レベルのかなり高い水準でキープができるというところが先進的な模範となる設計が出てくるゆえんというところです。
そして、今回の法案の成果ですけれども、理念という部分というところは、障害者の権利条約、二〇〇六年に批准されて、それから日本が一三年に調印したと思うんですが、これについて、やはり受け止める形で理念をつくり上げていったというのが第一点だと思います。
第二点がハードとソフトの一体的整備、ソフトを加えたところに意味があると。バリアフリーというのは、やはりハードだけではどうも成り立たないというところが今まで見てきたところです。
特に、視覚障害者の命を守る観点から努力が必要かなという例えばの例ですけれども、ガイドの支援システムももう一方で必要だろうと。本当はホームドアを全部できればいいんですが、まだできるまでには十年、二十年と時間が掛かるわけで、その間に視覚障害者を本当に部分的に誘導するシステム、例えばユージンという米国でやられているトランジットホストというのがあるんですが、これは、障害者がバスに乗り換えて、言語障害の人で車椅子の人を誘導して、運転手にどこどこまで行きますということを伝えていく、そういう仕組みはユージンでやっていました。これは十年ぐらい前に調査行ったときに分かっていたことです。
それから、ICTがこれだけ普及しているのに視覚障害者の支援システムをつくってもいいんじゃないかと思っておりまして、特に、例えばメトロで妊産婦の人が座れるようにという実験をやりましたけれども、これは非常にいいことで、視覚障害者が駅に来たときに、不特定多数ではないんですが、会員となった人が、手助けをしてくれる人をそこでボタンを押すだけでスマホで呼び出すことができるというような、今そこまで技術が進歩しています。こういう技術を使うことをやれば、ハード、ソフトの一体的な整備でもっと前に進むんではないかというのが二点目のお話です。
三点目は、まちづくりと地域の取組でございますけれども、今回、今までは、基本構想は、駅及びその周辺とか福祉施設が多いところとか限定的に一キロ四方ぐらいでやってきたんですが、それが都市全域で拡大して、もっと緩い浅いマスタープランを作って拡大していこうと、入口を強化していこうという流れは賛成でございまして、今なかなか基本構想が進んでいないという点ではいい政策かなと思います。
それから、もう一つ大事なことは、他の分野、都市計画の立地適正化だとかマスタープランだとか、あと地域公共交通網形成計画とか地域包括ケア、こういったものとの連動性が弱いんですね。ここをもう少し一体的に計画できるように、市町村等の努力がちょっと必要かなというふうに思っております。
三つ目ですけれども、移動の連続性、安心の連続性を確保するのに、鉄道駅のバリアフリーはかなりできた、道路の段差はできたと、それを連続的につないでいくという努力がこれから必要なんでしょうねというところが三点目のお話でございます。
③の道路のガイドラインですが、二〇一二年から市町村に条例で移したことによって道路の自治体の動きが本当に見えなくなってきたということと、それから自治体同士の共有する場がなくなってしまったのかなという感じもしますので、ここは少し考えて努力する必要はあるかなというふうに思います。
それから、四点目の利用しやすさですけれども、ICTの役割ですけれども、ICTというのはICTだけ独立でやっていいものかという、部分だけではなくて、施設サインとか案内サインだとかあるいは人的支援だとか、総合的に対応してこそICTが生きてくるということを考えますと、ICTについてはそういった総合的に基本的な計画を立てておく必要があるだろうというふうに思います。
以上のことから、今後の課題として二つだけ申し上げておきたいと思いますが、やはり、ユニバーサルデザインあるいはこういったバリアフリーを進めるためには人材育成の必要性が極めて高くて、やはり形式的なワークショップ、障害者が参加してさえいればいいんだというようなことで進めていくのではなくて、もう少し実を取っていくやり方が必要だろうと。理念を具体化することとかハードやソフトの一体的な整備を推進するためには多様な人の人材教育が必要であると。多様な人というのは、管理者とか駅員だとか設計者とか利用者だとか障害者だとか。例えば空港で整備するときに、空港の職員のための整備も本来は必要なんですね。職員のためのバリアフリーも大事なので、そういった多様な人に対して対応するんだということが必要だろうと思います。
二つワークショップの事例を書いていますが、一つ目は、羽田で三年間ぐらい、当事者と専門家参加型のワークショップをしました。このことによって、羽田は車椅子の着脱式でアイルチェアになってシップまで行ける、そういうものを生み出したり、あとは視覚障害者向けのガイドドッグのトイレを設けたりとか、それからボーディングブリッジが段差なしのものを設けたりとか、そういう結果が出てきました。それから、トイレについては、左利きと右利きの多機能トイレを出してきたりというようなこと。それから、聴覚障害者は、エレベーターでボタンを押せば、聴覚障害の人がもし降りてもガードマンが飛んできてただいま火災ですと案内をする、そういうシステムもつくりました。参加をすることによってそういうことが可能になってくるというのが一つ目のワークショップです。
二つ目の、当事者参加と専門家と事業者参加とここあえて書きましたけれども、これは成田空港でやり始めているんですが、事業者参加というのは、やはりユニバーサルデザインを担保していくときに、事業者がかなり自分の中にユニバーサルデザインが体質化されないと継続性が持てないので、そういう意味で、事業者が参加すると自然にそこはユニバーサルデザインになっていくんだということで、成田では一日八時間を十三回やって指針を作って、今度は具体的な設計の段階に入りまして、今、その中で最初にできたものはカームダウン室という、カームダウン室というのは、知的障害者が心が落ち着かなくなって大騒ぎするような場面があった場合にそこのカームダウン室に入って静かに過ごせるという、そういったものでございます。そういうものがこれから次々に出てくるだろうというのが成田空港の事例です。
それから二番目に、ICTに対応した、バリアフリーに対応した仕組みづくりなんですが、ICTが見えないために、何かの乗り物では八十四種類出ているというのも聞いています。そうすると、八十四種類出たらAを使ってBを使って、Cを使って、全部アプリを入れないといけないという、そういうのは一つにしないといけないというのがあります。
それから、国土交通省の総合政策局で、坂村先生、東洋大学の先生ですけれども、情報のICTの歩行空間を誘導するシステムを開発しているんですが、こういうのがなかなか広がっていかないので、是非こういうものをしっかり広げていただきたいなというのもこれからの要望です。
そして、ICTについては変化が大きいので、私も何か所か実験をしてきましたけれども、なかなか実験場所を得るとかそういうのもお金も掛かったりいろいろしますので、できるだけ普及を急ぐためにもあらゆるところで実験をやっていただくとよろしいかなというふうに思います。
以上が私の意見陳述ということで、ありがとうございました。
この発言だけを見る →今回、この法案の一部改正につきまして、皆さん方のお手元に一枚の紙が行っていると思いますが、これを基にお話をさせていただきたいと思います。
今回、法案ができるまでの経緯を簡単に最初御説明させていただいて、今回の法案の成果と、そして今後の課題ということで三つに分けてお話をしたいと思います。
最初に、今までの成果というのは、一九八一年の運輸政策審議会、そこからスタートして、そして二〇〇〇年に交通バリアフリー法ができたというところがございます。その二〇〇〇年の前にできた理由は、アメリカがADAという障害者アメリカ国民法というのができて、そしてイギリスはDDAという障害者差別解消法というのができて、それが一九九〇年と九五年ですが、その後、二〇〇〇年に日本が初めて交通バリアフリー法を作りました。
今回の法案は、バリアフリーにおいて着実に成果が上がっているというふうに私は見ております。その一つとして、黒いボッチの最初のところですけれども、基準が一定の効果を上げている例を大都市の鉄道で見ますと、エレベーター、多機能トイレ、ブロック等は九割方できていると。ただ、地方はやや遅れぎみというところがございますけれども、例えば鉄道駅は九三・七%の駅が段差が解消されているとか、それから人口の多い関東運輸局では九六・三%の整備が進んでいると。
その結果、ベビーカーで移動する人たちが、今まで自動車で移動していたのが鉄道に相当乗り換えてきたという現実がございます。そのことによって、一方で、かなりエレベーターが混雑して障害者が使いにくくなるというようなことだとかが起きています。
また、多機能トイレという障害者専用のトイレも、そのことによって、そういったベビーカーの方々とか荷物を持った人が増えたために使えなくなって、機能分散化を図るというようなマイナス効果も一方で出ているというところがまず第一点です。
それからもう一つは、先進的な模範となる設計が出てきているというところも特筆しておきたいと思いますが、中部国際空港というのは十年ぐらい前にユニバーサルデザインで設計をしました。それを基に羽田国際ターミナル、TIATも二〇一〇年に設計完了してスタートをしました。今は見直しをしている最中ですけれども、こういったところがスカイトラックスというイギリスの民間会社の評価の中では高い位置にあります。
例えば、ここに書いてございますけれども、スカイトラックスで、最もクリーンな空港で羽田が一位で、中部国際空港が二位になっています。これについては、総合評価も恐らく五位以内に入っていると。この二つは、ユニバーサルデザインで最大限の努力を払って造り上げた空港ということで、今でも見劣りがしない段階にあります。
そういう意味で、次の段階が②のところで、新しい参加型の成果が今醸成中というのが、これは、府省連絡会議で街づくり分科会を務めていまして、私、座長をやっていたんですが、そこで成田空港がオリンピックに向けて最大限ユニバーサルデザインで頑張りたいということで、今、一日一回八時間ぐらいの議論を通して、ワークショップを十何回続けて指針を作っている。それは何かというと、実は人材教育なんですね。人材が教育ができると、設計もおのずとユニバーサルデザインの、レベルのかなり高い水準でキープができるというところが先進的な模範となる設計が出てくるゆえんというところです。
そして、今回の法案の成果ですけれども、理念という部分というところは、障害者の権利条約、二〇〇六年に批准されて、それから日本が一三年に調印したと思うんですが、これについて、やはり受け止める形で理念をつくり上げていったというのが第一点だと思います。
第二点がハードとソフトの一体的整備、ソフトを加えたところに意味があると。バリアフリーというのは、やはりハードだけではどうも成り立たないというところが今まで見てきたところです。
特に、視覚障害者の命を守る観点から努力が必要かなという例えばの例ですけれども、ガイドの支援システムももう一方で必要だろうと。本当はホームドアを全部できればいいんですが、まだできるまでには十年、二十年と時間が掛かるわけで、その間に視覚障害者を本当に部分的に誘導するシステム、例えばユージンという米国でやられているトランジットホストというのがあるんですが、これは、障害者がバスに乗り換えて、言語障害の人で車椅子の人を誘導して、運転手にどこどこまで行きますということを伝えていく、そういう仕組みはユージンでやっていました。これは十年ぐらい前に調査行ったときに分かっていたことです。
それから、ICTがこれだけ普及しているのに視覚障害者の支援システムをつくってもいいんじゃないかと思っておりまして、特に、例えばメトロで妊産婦の人が座れるようにという実験をやりましたけれども、これは非常にいいことで、視覚障害者が駅に来たときに、不特定多数ではないんですが、会員となった人が、手助けをしてくれる人をそこでボタンを押すだけでスマホで呼び出すことができるというような、今そこまで技術が進歩しています。こういう技術を使うことをやれば、ハード、ソフトの一体的な整備でもっと前に進むんではないかというのが二点目のお話です。
三点目は、まちづくりと地域の取組でございますけれども、今回、今までは、基本構想は、駅及びその周辺とか福祉施設が多いところとか限定的に一キロ四方ぐらいでやってきたんですが、それが都市全域で拡大して、もっと緩い浅いマスタープランを作って拡大していこうと、入口を強化していこうという流れは賛成でございまして、今なかなか基本構想が進んでいないという点ではいい政策かなと思います。
それから、もう一つ大事なことは、他の分野、都市計画の立地適正化だとかマスタープランだとか、あと地域公共交通網形成計画とか地域包括ケア、こういったものとの連動性が弱いんですね。ここをもう少し一体的に計画できるように、市町村等の努力がちょっと必要かなというふうに思っております。
三つ目ですけれども、移動の連続性、安心の連続性を確保するのに、鉄道駅のバリアフリーはかなりできた、道路の段差はできたと、それを連続的につないでいくという努力がこれから必要なんでしょうねというところが三点目のお話でございます。
③の道路のガイドラインですが、二〇一二年から市町村に条例で移したことによって道路の自治体の動きが本当に見えなくなってきたということと、それから自治体同士の共有する場がなくなってしまったのかなという感じもしますので、ここは少し考えて努力する必要はあるかなというふうに思います。
それから、四点目の利用しやすさですけれども、ICTの役割ですけれども、ICTというのはICTだけ独立でやっていいものかという、部分だけではなくて、施設サインとか案内サインだとかあるいは人的支援だとか、総合的に対応してこそICTが生きてくるということを考えますと、ICTについてはそういった総合的に基本的な計画を立てておく必要があるだろうというふうに思います。
以上のことから、今後の課題として二つだけ申し上げておきたいと思いますが、やはり、ユニバーサルデザインあるいはこういったバリアフリーを進めるためには人材育成の必要性が極めて高くて、やはり形式的なワークショップ、障害者が参加してさえいればいいんだというようなことで進めていくのではなくて、もう少し実を取っていくやり方が必要だろうと。理念を具体化することとかハードやソフトの一体的な整備を推進するためには多様な人の人材教育が必要であると。多様な人というのは、管理者とか駅員だとか設計者とか利用者だとか障害者だとか。例えば空港で整備するときに、空港の職員のための整備も本来は必要なんですね。職員のためのバリアフリーも大事なので、そういった多様な人に対して対応するんだということが必要だろうと思います。
二つワークショップの事例を書いていますが、一つ目は、羽田で三年間ぐらい、当事者と専門家参加型のワークショップをしました。このことによって、羽田は車椅子の着脱式でアイルチェアになってシップまで行ける、そういうものを生み出したり、あとは視覚障害者向けのガイドドッグのトイレを設けたりとか、それからボーディングブリッジが段差なしのものを設けたりとか、そういう結果が出てきました。それから、トイレについては、左利きと右利きの多機能トイレを出してきたりというようなこと。それから、聴覚障害者は、エレベーターでボタンを押せば、聴覚障害の人がもし降りてもガードマンが飛んできてただいま火災ですと案内をする、そういうシステムもつくりました。参加をすることによってそういうことが可能になってくるというのが一つ目のワークショップです。
二つ目の、当事者参加と専門家と事業者参加とここあえて書きましたけれども、これは成田空港でやり始めているんですが、事業者参加というのは、やはりユニバーサルデザインを担保していくときに、事業者がかなり自分の中にユニバーサルデザインが体質化されないと継続性が持てないので、そういう意味で、事業者が参加すると自然にそこはユニバーサルデザインになっていくんだということで、成田では一日八時間を十三回やって指針を作って、今度は具体的な設計の段階に入りまして、今、その中で最初にできたものはカームダウン室という、カームダウン室というのは、知的障害者が心が落ち着かなくなって大騒ぎするような場面があった場合にそこのカームダウン室に入って静かに過ごせるという、そういったものでございます。そういうものがこれから次々に出てくるだろうというのが成田空港の事例です。
それから二番目に、ICTに対応した、バリアフリーに対応した仕組みづくりなんですが、ICTが見えないために、何かの乗り物では八十四種類出ているというのも聞いています。そうすると、八十四種類出たらAを使ってBを使って、Cを使って、全部アプリを入れないといけないという、そういうのは一つにしないといけないというのがあります。
それから、国土交通省の総合政策局で、坂村先生、東洋大学の先生ですけれども、情報のICTの歩行空間を誘導するシステムを開発しているんですが、こういうのがなかなか広がっていかないので、是非こういうものをしっかり広げていただきたいなというのもこれからの要望です。
そして、ICTについては変化が大きいので、私も何か所か実験をしてきましたけれども、なかなか実験場所を得るとかそういうのもお金も掛かったりいろいろしますので、できるだけ普及を急ぐためにもあらゆるところで実験をやっていただくとよろしいかなというふうに思います。
以上が私の意見陳述ということで、ありがとうございました。
長
國
國島芳明#5
○参考人(國島芳明君) 高山市の國島でございます。
私からは、高山市のユニバーサルデザインのまちづくりについてお話をさせていただきたいと思います。
資料、何部かあっておりますが、ユニバーサルデザインのまちづくりという資料を御覧いただければと存じます。
本日は、都市の概要、ユニバーサルデザインの考え方に基づくまちづくりの取組状況に続きまして、都市における主な成果と課題、それらを踏まえた一層の推進に向けた国へのお願い事項などについてお話をさせていただきます。
おめくりください。市の概要でございます。
高山市は平成十七年に合併をいたしまして、東京都と同じくらいの広さの面積を持つ市になりました。人口は、残念ながら微減をいたしておりまして、直近では八万九千人くらいの都市でございます。
高山市では、江戸時代から残る町並み、伝統文化、飛騨のたくみの技など優れた地域資源を有しておりますけれども、四十年以上も前から市民と行政が一体となってこれらの地域資源を生かしたまちづくりを進めてきたところでございます。これらの取組が功を奏しまして、ミシュランとか、あるいは文化庁の日本遺産、さらにはユネスコの無形文化遺産など、相次いで選出をしていただいたところでございます。
おめくりください。
おかげさまをもちまして、観光客の入り込み者数は増加傾向にございまして、平成二十九年は四百六十万人のお客様に来ていただきました。そのうち外国人の旅行者につきましては、折れ線グラフで示しておりますが、宿泊者ベースで五十万人を超すなど急速に増加をしておりまして、長年の取組にわたる成果が現れたものと考えております。
ユニバーサルデザインのまちづくりへの取組でございます。
平成八年頃から、資料に記載の背景などを受けまして、障害者によるモニターツアーなど数多くを行いまして、その結果に基づく道路の段差解消や多目的トイレの設置など、バリアフリーのまちづくりを積極的に進めてきたところでございます。それらの取組を進める中で、そもそもバリアを生まないまちづくり、ユニバーサルデザインの考え方に基づく誰にも優しいまちづくりへの取組へと発展したという経緯がございます。
おめくりください。
平成十七年には条例を制定いたしまして、市の基本方針として、誰にも優しいまちづくりを進めることを明確に示すとともに、市民や事業者への参画、ハード、ソフト両面からの取組の推進、事業者による取組への認証制度などを設けたところでございます。
また、バリアフリー法第十四条第三項に基づきまして、建築基準を強化しております。従来二千平方メートル以上の建築物は適合義務があるところを、私どもは建築物の種類に応じた上乗せ、横出しを行いまして、例えば、学校や保育所などであれば規模にかかわらず基準適合を求めているところでございます。また、施設内の通路の幅などですけれども、施設の構造や配置に関する基準についても独自基準を付け加えさせていただきまして、誰にも優しいまちづくりの推進が一層図れるよう官民連携による取組を進めているところでございます。
おめくりください。
平成十八年には推進指針を作成いたしまして、条例の理念に基づいた考え方などを市民の皆様に分かりやすく伝えるための冊子にまとめて様々な場面で活用いたしているところでございます。
取組の具体例でございます。道路空間の整備ということで、狭い道路では、段差解消とともにカラー舗装によりまして走行車両の減速を促す、あるいは、そういうことを効果を持つ歩車共存型の道路の整備を進めております。そのほかにも、グレーチングの網目を細かくしたり、街路整備、あるいは歩行者安全施設の整備、またお休みどころの整備なども計画的に進めているところでございます。
おめくりください。
公衆トイレについても町歩きに非常に重要なアイテムでございまして、写真で御覧いただけますような多目的トイレなどを順次整備をしております。
行政施設は数が限られておりますので、民間施設のバリアフリー化を促進いたしております。改修費の二分の一を市が助成するなどの支援制度によりまして、官民連携したハード整備を進めております。また、タクシーなどの公共交通に対しても同様でございます。
おめくりください。
ソフト面での取組、主に言語や習慣などでバリアがあると考えられる外国人への対応といたしましては、独り歩きができるまちづくりを推進するために、十一か国語の外国語ホームページの開設や無料WiFi環境の整備を行いまして、外国人の受入れ環境を整備するほか、災害対応やマーケティングにも役立たせていただいております。パンフレットは、多言語で国ごとに見ていただく、人の心を捉えるように作り分けているところでございます。
おめくりください。
その他の受入れ環境整備といたしましては、店舗の看板やパンフレット、メニューなどの外国語表記に対する助成、おもてなしの心を伝える研修会の開催、四か国語による多言語案内看板の整備、観光ガイドの育成などの取組も進めているところでございます。
十六ページのところは、高山駅周辺整備の関係でございます。
おめくりください。
将来を担う子供たちへの啓発で大変重要と考えているところでございます。子供たちにも分かりやすい資料を配りまして各学校で授業に取り上げてもらうほか、市の職員による出前講座の実施などを行いまして、高山市の大切にしているまちづくりの考え方や困ってみえる人を思いやる気持ちなどを学んでもらっております。
主な成果でございます。平成八年に高山市が取組を開始した頃、これは市の総合計画の基本理念と同じでございますが、「住みよいまちは、行きよいまち」、これを基本理念といたしまして、そのことの推進が魅力ある町につながっていくといったまちづくりの考え方が一定程度実を結んだものと考えております。
おめくりください。
具体的には、先ほども御紹介しましたが、ハード面では、町中の回遊性の向上、誰でも使いやすい施設設備、民間施設の整備促進などが図られました。ソフト面では、来訪者へのおもてなしにつながっているところでございます。これらの取組は、市民や事業者の皆様にも当たり前になってきたということが非常に大きいことだというふうに感じております。
こちらは外国人の宿泊数の推移でございますけれども、御覧のように急速に伸びているところでございます。
おめくりください。二十一ページでございます。
一方、市民にとって暮らしやすい整備によりまして、市民満足度の向上や地域への誇りや愛着につながっているものと考えております。左の写真は市内に二か所ある伝統的建造物群保存地区の一つでございますが、道路のバリアフリー改修を始め景観に配慮した側溝整備、無電柱化など歴史的町並み再生整備を広範囲に行いまして、住民の皆様からも大変好評をいただいております。周辺では民間住宅の外観改修が進むなど、町の魅力が住民の皆様方の手によって進められていくというふうに感じております。
高山市における課題を御紹介させていただきます。当市の取組の開始から十年余りが経過いたしまして、主に三つの視点で課題があるものと考えております。
一つ目は、過去からの課題といたしまして、当市では市内一律の基準としておりますが、厳格に基準を適合させるようにしますと、例えば、価値の高い町屋建築の改修が行えなかったり、あるいは登山道にある山小屋のトイレまで段差解消を求めたりすることがございまして、歴史的価値や自然の趣を重視した考え方に立った見直しが課題となってきております。
二つ目は、おめくりください、現在の課題といたしまして、肢体不自由な方の円滑な移動を確保する施設整備を中心としてこれまで取り組んでまいりましたけれども、認知症や発達障害、LGBT、外国の方など、暮らしにくさを抱える人たちへの視点はまだ不十分でございます。また、例えば道路の段差解消を進めた場合、白杖をつかれた視覚障害者には、頼りとする凸凹がなくなり逆に不自由するといった例も出てまいりました。このため、あらゆる人が快適に過ごせるためには、ソフト、ハード両面からの施策の検討が課題となっているところでございます。
三つ目は、未来志向の課題といたしまして、先ほどお話がありました、AIやIoT、ロボットなどの最新技術への対応についてでございます。人口減少や高齢化なども更に進むと予測される中、サービス水準や量の確保を図るため、これらの最新技術を積極的に活用することも課題となってきているところでございます。
おめくりください。
以上のように、当市の誰にも優しいまちづくりにつきましては、独自基準の対象や程度の妥当性、制度内容の過不足、支援制度や学習指導の有効性などを分析、検証を行いまして、市民や団体の皆さんとも議論を深めながら、国の制度改正なども踏まえた抜本的な見直しを進めているところでございます。
最後に、一層の推進に向けてということで幾つかお願いをさせていただきたいと存じます。
まずは、制度内容についてでございます。
地方自治体によっては取組の程度に差がある現状の中、国における制度見直しに際しましては、地方の意見を十分に踏まえた内容としていただきたいということでございます。
具体的には、マスタープラン制度を創設されるに当たっては、例えば重点区域の設定を義務化しないなど、自治体の裁量を働かせられるよう自由度を確保していただきたいと存じます。また、先ほども市の課題で申しましたけれども、歴史的価値のある建物や施設のスタッフが支援を得られるような場合については適合義務を緩和するなどの考え方を示していただければ、実務を担う地方にとっては大変有り難いと考えているところでございます。
次に、支援制度でございます。
地方における取組の支援についてのお願いでございますが、特に外国人へのおもてなしの向上、将来を担う子供たちの取組など、ソフト面の取組が大変重要と考えております。例えば、アドバイザーの派遣や事業費の助成等の支援制度を御検討いただきたいと存じます。
また、先ほども申しましたAIなどの最新技術の活用にあっては、地方都市に多少のハンディキャップがあることも考えられます。地方都市にあっても最新技術に触れられるような情報提供、企業と自治体のマッチングなどについても推進していただければ大変有り難いと考えております。
また、積雪寒冷地においては冬季の積雪への対応も重要課題でございます。除雪対策には最大限努力しておりますが、財源にも限りがあるところでございます。また、ユニバーサルデザインの視点からも、雪対策についてハード、ソフト両面における地方の取組を支援する制度、これらを創設についても御検討いただければ有り難いと思うところでございます。
最後に、市民の声から印象的な言葉を御紹介させて終わらせていただきます。
都会のように便利ではないが、便利になってほしいとは思わない、高山らしさを失うことなく、不便なところは人と人とのつながりでカバーすればよい。この言葉が示すとおり、一番大切なものはやはり人の心でございます。飛騨高山が長く受け継いできた他者を思いやるおもてなしの心であると考えております。これからも、この考えを基軸に据えまして、市民の皆さんと取り組んでまいりたいと思います。
以上で説明とお願いとさせていただきます。ありがとうございました。
この発言だけを見る →私からは、高山市のユニバーサルデザインのまちづくりについてお話をさせていただきたいと思います。
資料、何部かあっておりますが、ユニバーサルデザインのまちづくりという資料を御覧いただければと存じます。
本日は、都市の概要、ユニバーサルデザインの考え方に基づくまちづくりの取組状況に続きまして、都市における主な成果と課題、それらを踏まえた一層の推進に向けた国へのお願い事項などについてお話をさせていただきます。
おめくりください。市の概要でございます。
高山市は平成十七年に合併をいたしまして、東京都と同じくらいの広さの面積を持つ市になりました。人口は、残念ながら微減をいたしておりまして、直近では八万九千人くらいの都市でございます。
高山市では、江戸時代から残る町並み、伝統文化、飛騨のたくみの技など優れた地域資源を有しておりますけれども、四十年以上も前から市民と行政が一体となってこれらの地域資源を生かしたまちづくりを進めてきたところでございます。これらの取組が功を奏しまして、ミシュランとか、あるいは文化庁の日本遺産、さらにはユネスコの無形文化遺産など、相次いで選出をしていただいたところでございます。
おめくりください。
おかげさまをもちまして、観光客の入り込み者数は増加傾向にございまして、平成二十九年は四百六十万人のお客様に来ていただきました。そのうち外国人の旅行者につきましては、折れ線グラフで示しておりますが、宿泊者ベースで五十万人を超すなど急速に増加をしておりまして、長年の取組にわたる成果が現れたものと考えております。
ユニバーサルデザインのまちづくりへの取組でございます。
平成八年頃から、資料に記載の背景などを受けまして、障害者によるモニターツアーなど数多くを行いまして、その結果に基づく道路の段差解消や多目的トイレの設置など、バリアフリーのまちづくりを積極的に進めてきたところでございます。それらの取組を進める中で、そもそもバリアを生まないまちづくり、ユニバーサルデザインの考え方に基づく誰にも優しいまちづくりへの取組へと発展したという経緯がございます。
おめくりください。
平成十七年には条例を制定いたしまして、市の基本方針として、誰にも優しいまちづくりを進めることを明確に示すとともに、市民や事業者への参画、ハード、ソフト両面からの取組の推進、事業者による取組への認証制度などを設けたところでございます。
また、バリアフリー法第十四条第三項に基づきまして、建築基準を強化しております。従来二千平方メートル以上の建築物は適合義務があるところを、私どもは建築物の種類に応じた上乗せ、横出しを行いまして、例えば、学校や保育所などであれば規模にかかわらず基準適合を求めているところでございます。また、施設内の通路の幅などですけれども、施設の構造や配置に関する基準についても独自基準を付け加えさせていただきまして、誰にも優しいまちづくりの推進が一層図れるよう官民連携による取組を進めているところでございます。
おめくりください。
平成十八年には推進指針を作成いたしまして、条例の理念に基づいた考え方などを市民の皆様に分かりやすく伝えるための冊子にまとめて様々な場面で活用いたしているところでございます。
取組の具体例でございます。道路空間の整備ということで、狭い道路では、段差解消とともにカラー舗装によりまして走行車両の減速を促す、あるいは、そういうことを効果を持つ歩車共存型の道路の整備を進めております。そのほかにも、グレーチングの網目を細かくしたり、街路整備、あるいは歩行者安全施設の整備、またお休みどころの整備なども計画的に進めているところでございます。
おめくりください。
公衆トイレについても町歩きに非常に重要なアイテムでございまして、写真で御覧いただけますような多目的トイレなどを順次整備をしております。
行政施設は数が限られておりますので、民間施設のバリアフリー化を促進いたしております。改修費の二分の一を市が助成するなどの支援制度によりまして、官民連携したハード整備を進めております。また、タクシーなどの公共交通に対しても同様でございます。
おめくりください。
ソフト面での取組、主に言語や習慣などでバリアがあると考えられる外国人への対応といたしましては、独り歩きができるまちづくりを推進するために、十一か国語の外国語ホームページの開設や無料WiFi環境の整備を行いまして、外国人の受入れ環境を整備するほか、災害対応やマーケティングにも役立たせていただいております。パンフレットは、多言語で国ごとに見ていただく、人の心を捉えるように作り分けているところでございます。
おめくりください。
その他の受入れ環境整備といたしましては、店舗の看板やパンフレット、メニューなどの外国語表記に対する助成、おもてなしの心を伝える研修会の開催、四か国語による多言語案内看板の整備、観光ガイドの育成などの取組も進めているところでございます。
十六ページのところは、高山駅周辺整備の関係でございます。
おめくりください。
将来を担う子供たちへの啓発で大変重要と考えているところでございます。子供たちにも分かりやすい資料を配りまして各学校で授業に取り上げてもらうほか、市の職員による出前講座の実施などを行いまして、高山市の大切にしているまちづくりの考え方や困ってみえる人を思いやる気持ちなどを学んでもらっております。
主な成果でございます。平成八年に高山市が取組を開始した頃、これは市の総合計画の基本理念と同じでございますが、「住みよいまちは、行きよいまち」、これを基本理念といたしまして、そのことの推進が魅力ある町につながっていくといったまちづくりの考え方が一定程度実を結んだものと考えております。
おめくりください。
具体的には、先ほども御紹介しましたが、ハード面では、町中の回遊性の向上、誰でも使いやすい施設設備、民間施設の整備促進などが図られました。ソフト面では、来訪者へのおもてなしにつながっているところでございます。これらの取組は、市民や事業者の皆様にも当たり前になってきたということが非常に大きいことだというふうに感じております。
こちらは外国人の宿泊数の推移でございますけれども、御覧のように急速に伸びているところでございます。
おめくりください。二十一ページでございます。
一方、市民にとって暮らしやすい整備によりまして、市民満足度の向上や地域への誇りや愛着につながっているものと考えております。左の写真は市内に二か所ある伝統的建造物群保存地区の一つでございますが、道路のバリアフリー改修を始め景観に配慮した側溝整備、無電柱化など歴史的町並み再生整備を広範囲に行いまして、住民の皆様からも大変好評をいただいております。周辺では民間住宅の外観改修が進むなど、町の魅力が住民の皆様方の手によって進められていくというふうに感じております。
高山市における課題を御紹介させていただきます。当市の取組の開始から十年余りが経過いたしまして、主に三つの視点で課題があるものと考えております。
一つ目は、過去からの課題といたしまして、当市では市内一律の基準としておりますが、厳格に基準を適合させるようにしますと、例えば、価値の高い町屋建築の改修が行えなかったり、あるいは登山道にある山小屋のトイレまで段差解消を求めたりすることがございまして、歴史的価値や自然の趣を重視した考え方に立った見直しが課題となってきております。
二つ目は、おめくりください、現在の課題といたしまして、肢体不自由な方の円滑な移動を確保する施設整備を中心としてこれまで取り組んでまいりましたけれども、認知症や発達障害、LGBT、外国の方など、暮らしにくさを抱える人たちへの視点はまだ不十分でございます。また、例えば道路の段差解消を進めた場合、白杖をつかれた視覚障害者には、頼りとする凸凹がなくなり逆に不自由するといった例も出てまいりました。このため、あらゆる人が快適に過ごせるためには、ソフト、ハード両面からの施策の検討が課題となっているところでございます。
三つ目は、未来志向の課題といたしまして、先ほどお話がありました、AIやIoT、ロボットなどの最新技術への対応についてでございます。人口減少や高齢化なども更に進むと予測される中、サービス水準や量の確保を図るため、これらの最新技術を積極的に活用することも課題となってきているところでございます。
おめくりください。
以上のように、当市の誰にも優しいまちづくりにつきましては、独自基準の対象や程度の妥当性、制度内容の過不足、支援制度や学習指導の有効性などを分析、検証を行いまして、市民や団体の皆さんとも議論を深めながら、国の制度改正なども踏まえた抜本的な見直しを進めているところでございます。
最後に、一層の推進に向けてということで幾つかお願いをさせていただきたいと存じます。
まずは、制度内容についてでございます。
地方自治体によっては取組の程度に差がある現状の中、国における制度見直しに際しましては、地方の意見を十分に踏まえた内容としていただきたいということでございます。
具体的には、マスタープラン制度を創設されるに当たっては、例えば重点区域の設定を義務化しないなど、自治体の裁量を働かせられるよう自由度を確保していただきたいと存じます。また、先ほども市の課題で申しましたけれども、歴史的価値のある建物や施設のスタッフが支援を得られるような場合については適合義務を緩和するなどの考え方を示していただければ、実務を担う地方にとっては大変有り難いと考えているところでございます。
次に、支援制度でございます。
地方における取組の支援についてのお願いでございますが、特に外国人へのおもてなしの向上、将来を担う子供たちの取組など、ソフト面の取組が大変重要と考えております。例えば、アドバイザーの派遣や事業費の助成等の支援制度を御検討いただきたいと存じます。
また、先ほども申しましたAIなどの最新技術の活用にあっては、地方都市に多少のハンディキャップがあることも考えられます。地方都市にあっても最新技術に触れられるような情報提供、企業と自治体のマッチングなどについても推進していただければ大変有り難いと考えております。
また、積雪寒冷地においては冬季の積雪への対応も重要課題でございます。除雪対策には最大限努力しておりますが、財源にも限りがあるところでございます。また、ユニバーサルデザインの視点からも、雪対策についてハード、ソフト両面における地方の取組を支援する制度、これらを創設についても御検討いただければ有り難いと思うところでございます。
最後に、市民の声から印象的な言葉を御紹介させて終わらせていただきます。
都会のように便利ではないが、便利になってほしいとは思わない、高山らしさを失うことなく、不便なところは人と人とのつながりでカバーすればよい。この言葉が示すとおり、一番大切なものはやはり人の心でございます。飛騨高山が長く受け継いできた他者を思いやるおもてなしの心であると考えております。これからも、この考えを基軸に据えまして、市民の皆さんと取り組んでまいりたいと思います。
以上で説明とお願いとさせていただきます。ありがとうございました。
長
田
田中章治#7
○参考人(田中章治君) 私は、全日本視覚障害者協議会の代表をしております、当事者団体ですが、田中と申します。
私は、盲導犬を約四十年連れております。そういう経験を含めてお話しさせていただきます。
まず、今回の法律の一部を改正する法律案ですが、報道発表を見た範囲内で、つぶさに条文なども見ておりませんので若干的外れなところもあるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。日頃感じていることを率直に述べさせていただきます。
今回の改正案でございますが、非常にいい面をまず申し上げます。二〇二〇年オリンピックを契機とした共生社会の実現、そして、行きたいを行ける社会にする、そういうための取組だということでそれを強化する、このキャッチフレーズは大変いいんじゃないかというふうに思っております。
次に、評価すべき点でございますが、理念に社会的障壁の除去を設けたこと、それから事業者のハード、ソフト両面の計画の策定、特にこれは取組状況とか報告を公表するなどに触れられているということはすばらしいと思います。それから、市町村のマスタープランの制度創設ということも大変いいことだと思います。
逆に問題点をちょっと指摘させていただきますが、移動が権利として位置付けられていないという点、それから障害の定義が非常に限定的になっているんじゃないかと。身体的機能上の制限を受ける者ということになっておりますので、知的障害者あるいは精神障害者、難病者等の移動の問題はどうなのか、その辺が少し不安になるところです。
それから、駅についてなんですけど、一日の乗降客が三千人以下の駅についてバリアフリー化の具体策が余り示されていないように思います。それから、コンビニあるいは飲食店など日常的に私たちがよく利用する小規模店について、約床面積二千平米以下ということになりますが、ここの段差の解消などについても触れられていないというふうに思います。
次に、国及び国民の責務ということについて申し上げたいと思います。心のバリアフリーということについて言っておりますが、この点について一言申し上げたいと思います。
駅などで声掛け等が重要であるということ、これは全く賛成ですが、しかし、駅などでは駅員などのプロによるサポート、それが基本になると思いますので、その点をまず基本に置いていただきたいということで、一般乗降客の善意に頼るということはちょっと問題があるんじゃないかと思います。優先順位の問題ですね。それから、国に関しては予算面の支援を十分行っていただきたいというふうに思います。
それで、実は、つい先日ですけれども、二〇一八年の四月二十五日、読売新聞の朝刊なんですけど、これによりますと、レストランあるいはタクシーなどの入店あるいは乗車拒否というのが、これ盲導犬使用者のことなんですけど、最近十か月ぐらいで六割に達しているということで、多くの方がそういう経験をしております。障害者差別解消法が二〇一六年に施行されておりますが、それでもこのような状況なので、心のバリアフリーという観点を言うのであれば、この辺のことを着実にやっていただきたいというふうに思います。
次に、私たちの観点で申しますと、バリアフリー法の中では人の位置付けがちょっと弱いのではないかとかねてから思っております。例えば九州新幹線における駅ホームの無人化の問題、あるいは首都圏で今進んでおります駅の改札口の無人化の問題、これは駅遠隔操作システムということで導入されているようですが、私たちの安全、安心という点では問題があります。つまり、駅の改札は私たちにとって、そこでいろんな情報を入手する、直接案内を利用するという、そういう観点が大事だと思うので、安易なこの無人化というのは反対です。
それで、今日私が一番強調したいのは、視覚障害者の駅からの転落、死亡の問題です。これは尽きるところ、落ちない駅ホームの実現ということになります。
ホームドアと可動式ホーム柵、これの設置を進めていただきたいと思うんですが、お手元に、これは私たちに加盟している東京視覚障害者協会の調査なんですけど、この資料を御覧いただきたいと思うんですが、一九九四年十二月から二〇一七年十二月までの調べによりますと、全国で転落死亡事故というのが二十八件起きております。それから、骨折以上の転落重傷事故が三十三件、ほか六件ということで、計六十七件起きています。国交省の調査によりましても、二〇一六年度の視覚障害者の駅ホームからの転落事故、報告のあったものは七十二件あったというふうに聞いております。このうちの三名が転落死亡しております。
こういう状況を解消していただきたいんですが、現状は一日の乗降客が十万人以上ということで施策を進めていただいております。これは平成三十二年度まで、まあオリンピック・パラリンピックを目標にしているかと思うんですが、この十万人という規模は大体八百駅ぐらいかと思うんですが、私たちとしてはもっとこれを増やしていただきたいということです。そして、計画の前倒し、あるいは、特に気になるのは、ホームドアあるいは可動柵があるホームが両方向走っている、並行して走っているという二つの路線がある場合ですけど、この場合、片側にのみホームドアがあるという駅がまだかなりあるんですね。こういうものは非常に私たち錯覚をしてホームから転落する危険性が大きいので、その辺を是非考慮していただきたいと。
これに関連して、今もっと安価な形でできないかという研究がなされております。それは大変いいことです。上からバーやロープが下りてくる方式、これにつきましては私たちにとってはちょっと問題があると思います。と申しますのは、途中の鉄柱にぶつかる危険、それからドアが探しにくい、乗り降りするドアが探しにくいという問題、それから、上から下りてくるということで頭に対する危険というのがちょっとあります。
ですから、私たちとしては横にスライドする形式のものがいいんじゃないか。今開発されております、スマートホームドアというふうに聞いておりますが、これは大変私たちにとっては評価は高いものです。横浜線の町田駅に部分的に設置されております。私の住んでいる近くの埼玉県の蕨駅でもこれを導入するということで、このスマートホームドアについて是非皆さんの記憶にとどめていただきたいというふうに思います。
それから、エレベーターとエスカレーターについて申し上げたいと思います。
エレベーターというのは、よく私たち駅を歩いておりますとエレベーターに案内されることが多いんですけど、私たちにとってはエレベーターは案外使いにくいものです。というのは、そこへ行く動線が分からない、それから駅のホームの端っこにあったりするということで、あとおまけに、乗り込んだ際にボタンの操作位置、ボタンがエレベーターによって異なる、それから降りる方向も降りる向きもまちまちであるというような問題があります。ですから、私たちはエスカレーターが便利で安全なものです。
このエスカレーターについて、この度、点字ブロックによる誘導が認められるような方向が打ち出されておりますので、これは画期的なことで、私たち二〇〇〇年前後からこの要求をずっと出していましたけど、これがようやく実現するということで、大変喜んでおります。
それから、点字ブロックの敷設についてなんですけど、基本的にはやはり、点字ブロックは私たちにとって道です。連続性が大切です。ところが、時々、鉄道駅とその隣接する商業施設の管理者が異なるために、その間が、特に商業施設で点字ブロックが敷けないというような状況がありますので、連続して敷くということは基本じゃないかなというふうに思います。
それから、音の出る信号機の問題について。これは、まだまだ現状は足りません。それからもう一つ、横断歩道ということで考えてみますと、点字ブロックと、それから横断歩道を安全に向こう側へ渡るエスコートゾーンというのがありますが、これは足の触覚で安全に向こう側へ真っすぐ渡れるものなんですけど、このエスコートゾーンを是非増やしていただきたいと。
一言、信号の関係で申しますと、ラウンドアバウト、環状交差点と言っておりますが、これが少しずつ増えてきているんですが、これは信号がないということで、私たちは戸惑っております。是非、ここが音声案内でラウンドアバウトだという、そういう案内が欲しいですね。それから、歩道の点字ブロックとエスコートゾーンを是非このラウンドアバウトには付けていただきたいというふうに思います。
それから、要求の吸い上げ方法については、是非、パブリックコメントというのは我々視覚障害者はなかなか対応しにくいんですね。ですから、例えば当事者団体に出向いて説明してくださるというようなこと。以前、駅ホームの安全性向上に関する検討会、これは中間報告が出ておりましたけれども、これについて私たち直接伺っております。そういう国交省の対応を期待したいと思います。
最後にまとめをしたいと思いますが、何といいましても、障害者権利条約第九条に、施設及びサービスの利用可能性における障害及び障壁を特定し、及び撤廃することというのがあります。同じく第二十条では、障害者ができる限り自立して移動できる、そういう方向での措置をとることという文言があります。是非この辺を念頭に置いて施策を進めていただきたいと。
結論から言いますと、今回の改正案は一歩前進ではあると思いますが、都市と地方の格差の問題であるとか、障害者の完全参加と平等を実現していくということでは若干課題が残っていると思います。是非、取組をよろしくお願いします。それから、障害当事者の参加を含めて、利用する人たちの意見を丁寧に聞き取る評価システムの義務化が盛り込まれるべきだと思っております。
最後に一言だけ。
利用者ニーズの高度化に対応した鉄道のバリアフリー化に係る費用負担の在り方についてという中間取りまとめが出ましたが、これは、趣旨は分かりますが、基本的にはやはり事業者と行政の負担でやっていただきたいと。運賃に上乗せするという考え方は、どうも私たちは納得できません。特に、この高度なニーズに対応するということはよろしいんですけど、特に視覚障害者の駅ホームからの転落の問題、これはやはり高度なニーズではなくて基本的な命の問題だということで、その辺を是非指摘して、これは少なくとも行政と事業者の責任でやっていただきたいというふうに思います。
どうも御清聴ありがとうございました。終わります。
この発言だけを見る →私は、盲導犬を約四十年連れております。そういう経験を含めてお話しさせていただきます。
まず、今回の法律の一部を改正する法律案ですが、報道発表を見た範囲内で、つぶさに条文なども見ておりませんので若干的外れなところもあるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。日頃感じていることを率直に述べさせていただきます。
今回の改正案でございますが、非常にいい面をまず申し上げます。二〇二〇年オリンピックを契機とした共生社会の実現、そして、行きたいを行ける社会にする、そういうための取組だということでそれを強化する、このキャッチフレーズは大変いいんじゃないかというふうに思っております。
次に、評価すべき点でございますが、理念に社会的障壁の除去を設けたこと、それから事業者のハード、ソフト両面の計画の策定、特にこれは取組状況とか報告を公表するなどに触れられているということはすばらしいと思います。それから、市町村のマスタープランの制度創設ということも大変いいことだと思います。
逆に問題点をちょっと指摘させていただきますが、移動が権利として位置付けられていないという点、それから障害の定義が非常に限定的になっているんじゃないかと。身体的機能上の制限を受ける者ということになっておりますので、知的障害者あるいは精神障害者、難病者等の移動の問題はどうなのか、その辺が少し不安になるところです。
それから、駅についてなんですけど、一日の乗降客が三千人以下の駅についてバリアフリー化の具体策が余り示されていないように思います。それから、コンビニあるいは飲食店など日常的に私たちがよく利用する小規模店について、約床面積二千平米以下ということになりますが、ここの段差の解消などについても触れられていないというふうに思います。
次に、国及び国民の責務ということについて申し上げたいと思います。心のバリアフリーということについて言っておりますが、この点について一言申し上げたいと思います。
駅などで声掛け等が重要であるということ、これは全く賛成ですが、しかし、駅などでは駅員などのプロによるサポート、それが基本になると思いますので、その点をまず基本に置いていただきたいということで、一般乗降客の善意に頼るということはちょっと問題があるんじゃないかと思います。優先順位の問題ですね。それから、国に関しては予算面の支援を十分行っていただきたいというふうに思います。
それで、実は、つい先日ですけれども、二〇一八年の四月二十五日、読売新聞の朝刊なんですけど、これによりますと、レストランあるいはタクシーなどの入店あるいは乗車拒否というのが、これ盲導犬使用者のことなんですけど、最近十か月ぐらいで六割に達しているということで、多くの方がそういう経験をしております。障害者差別解消法が二〇一六年に施行されておりますが、それでもこのような状況なので、心のバリアフリーという観点を言うのであれば、この辺のことを着実にやっていただきたいというふうに思います。
次に、私たちの観点で申しますと、バリアフリー法の中では人の位置付けがちょっと弱いのではないかとかねてから思っております。例えば九州新幹線における駅ホームの無人化の問題、あるいは首都圏で今進んでおります駅の改札口の無人化の問題、これは駅遠隔操作システムということで導入されているようですが、私たちの安全、安心という点では問題があります。つまり、駅の改札は私たちにとって、そこでいろんな情報を入手する、直接案内を利用するという、そういう観点が大事だと思うので、安易なこの無人化というのは反対です。
それで、今日私が一番強調したいのは、視覚障害者の駅からの転落、死亡の問題です。これは尽きるところ、落ちない駅ホームの実現ということになります。
ホームドアと可動式ホーム柵、これの設置を進めていただきたいと思うんですが、お手元に、これは私たちに加盟している東京視覚障害者協会の調査なんですけど、この資料を御覧いただきたいと思うんですが、一九九四年十二月から二〇一七年十二月までの調べによりますと、全国で転落死亡事故というのが二十八件起きております。それから、骨折以上の転落重傷事故が三十三件、ほか六件ということで、計六十七件起きています。国交省の調査によりましても、二〇一六年度の視覚障害者の駅ホームからの転落事故、報告のあったものは七十二件あったというふうに聞いております。このうちの三名が転落死亡しております。
こういう状況を解消していただきたいんですが、現状は一日の乗降客が十万人以上ということで施策を進めていただいております。これは平成三十二年度まで、まあオリンピック・パラリンピックを目標にしているかと思うんですが、この十万人という規模は大体八百駅ぐらいかと思うんですが、私たちとしてはもっとこれを増やしていただきたいということです。そして、計画の前倒し、あるいは、特に気になるのは、ホームドアあるいは可動柵があるホームが両方向走っている、並行して走っているという二つの路線がある場合ですけど、この場合、片側にのみホームドアがあるという駅がまだかなりあるんですね。こういうものは非常に私たち錯覚をしてホームから転落する危険性が大きいので、その辺を是非考慮していただきたいと。
これに関連して、今もっと安価な形でできないかという研究がなされております。それは大変いいことです。上からバーやロープが下りてくる方式、これにつきましては私たちにとってはちょっと問題があると思います。と申しますのは、途中の鉄柱にぶつかる危険、それからドアが探しにくい、乗り降りするドアが探しにくいという問題、それから、上から下りてくるということで頭に対する危険というのがちょっとあります。
ですから、私たちとしては横にスライドする形式のものがいいんじゃないか。今開発されております、スマートホームドアというふうに聞いておりますが、これは大変私たちにとっては評価は高いものです。横浜線の町田駅に部分的に設置されております。私の住んでいる近くの埼玉県の蕨駅でもこれを導入するということで、このスマートホームドアについて是非皆さんの記憶にとどめていただきたいというふうに思います。
それから、エレベーターとエスカレーターについて申し上げたいと思います。
エレベーターというのは、よく私たち駅を歩いておりますとエレベーターに案内されることが多いんですけど、私たちにとってはエレベーターは案外使いにくいものです。というのは、そこへ行く動線が分からない、それから駅のホームの端っこにあったりするということで、あとおまけに、乗り込んだ際にボタンの操作位置、ボタンがエレベーターによって異なる、それから降りる方向も降りる向きもまちまちであるというような問題があります。ですから、私たちはエスカレーターが便利で安全なものです。
このエスカレーターについて、この度、点字ブロックによる誘導が認められるような方向が打ち出されておりますので、これは画期的なことで、私たち二〇〇〇年前後からこの要求をずっと出していましたけど、これがようやく実現するということで、大変喜んでおります。
それから、点字ブロックの敷設についてなんですけど、基本的にはやはり、点字ブロックは私たちにとって道です。連続性が大切です。ところが、時々、鉄道駅とその隣接する商業施設の管理者が異なるために、その間が、特に商業施設で点字ブロックが敷けないというような状況がありますので、連続して敷くということは基本じゃないかなというふうに思います。
それから、音の出る信号機の問題について。これは、まだまだ現状は足りません。それからもう一つ、横断歩道ということで考えてみますと、点字ブロックと、それから横断歩道を安全に向こう側へ渡るエスコートゾーンというのがありますが、これは足の触覚で安全に向こう側へ真っすぐ渡れるものなんですけど、このエスコートゾーンを是非増やしていただきたいと。
一言、信号の関係で申しますと、ラウンドアバウト、環状交差点と言っておりますが、これが少しずつ増えてきているんですが、これは信号がないということで、私たちは戸惑っております。是非、ここが音声案内でラウンドアバウトだという、そういう案内が欲しいですね。それから、歩道の点字ブロックとエスコートゾーンを是非このラウンドアバウトには付けていただきたいというふうに思います。
それから、要求の吸い上げ方法については、是非、パブリックコメントというのは我々視覚障害者はなかなか対応しにくいんですね。ですから、例えば当事者団体に出向いて説明してくださるというようなこと。以前、駅ホームの安全性向上に関する検討会、これは中間報告が出ておりましたけれども、これについて私たち直接伺っております。そういう国交省の対応を期待したいと思います。
最後にまとめをしたいと思いますが、何といいましても、障害者権利条約第九条に、施設及びサービスの利用可能性における障害及び障壁を特定し、及び撤廃することというのがあります。同じく第二十条では、障害者ができる限り自立して移動できる、そういう方向での措置をとることという文言があります。是非この辺を念頭に置いて施策を進めていただきたいと。
結論から言いますと、今回の改正案は一歩前進ではあると思いますが、都市と地方の格差の問題であるとか、障害者の完全参加と平等を実現していくということでは若干課題が残っていると思います。是非、取組をよろしくお願いします。それから、障害当事者の参加を含めて、利用する人たちの意見を丁寧に聞き取る評価システムの義務化が盛り込まれるべきだと思っております。
最後に一言だけ。
利用者ニーズの高度化に対応した鉄道のバリアフリー化に係る費用負担の在り方についてという中間取りまとめが出ましたが、これは、趣旨は分かりますが、基本的にはやはり事業者と行政の負担でやっていただきたいと。運賃に上乗せするという考え方は、どうも私たちは納得できません。特に、この高度なニーズに対応するということはよろしいんですけど、特に視覚障害者の駅ホームからの転落の問題、これはやはり高度なニーズではなくて基本的な命の問題だということで、その辺を是非指摘して、これは少なくとも行政と事業者の責任でやっていただきたいというふうに思います。
どうも御清聴ありがとうございました。終わります。
長
長浜博行#8
○委員長(長浜博行君) ありがとうございました。
以上で参考人からの意見の聴取は終わりました。
これより参考人に対する質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →以上で参考人からの意見の聴取は終わりました。
これより参考人に対する質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
阿
阿達雅志#9
○阿達雅志君 自由民主党の阿達雅志でございます。
本日、三人の参考人の方からそれぞれの視点で非常に貴重なお話を伺ったと思います。
それで、その中でちょっと質問させていただきたいんですけれども、三人の参考人の方が共通して挙げられた話の中で、やはりこのハード、ソフトの一体的整備というお話、あるいはそれに近いようなところで、高山市長さんがおっしゃられている中での人と人とのつながり、あるいはこの学習教材である人的サポートという話がありました。また、田中参考人のお話の中では、鉄道会社の声掛け運動についてのお話がございました。
このハードとソフトをどういう形で組み合わせていくのか、そしてまた、そのハードの場合に、どうしても、金銭的な問題以上に、スペースとか歴史的建造物の場合にどうするかとか、そういう物理的なハード面での制約もある中でソフトの重要性というのが非常にあるんだと思うんですけれども、そのソフトという中にも、誰が実際にそれをどういうふうに進めるかというところで議論があろうかと思います。
実は、私の高校時代の同級生が中途視覚障害者になりまして、ですが、やはり今でも、以前の職場に勤めるということで、本人一人で自宅から勤務先まで約一時間、公共交通機関を使って通勤をしております。途中二回の乗換えということで、当初、通勤を開始するときには、団体の皆さんに特訓をしてもらって、どういうふうに乗り換えるのかというのを大分本人自身も学んだようなんですけれども、実際に通勤を始めると、最寄り駅では会社の人たちがサポートしてくれる、自宅の近辺では近辺の人たちがサポートをしてくれるというのがあったようですが、やっぱり乗換えのところで当初、特に通勤時間帯なので相当、何度もつえも折られるようなこともあったようなんです。ところが、やはりずっと毎日通勤を続けている中で周りの方からだんだんサポートしてくれる方々が出てきて、それで毎日同じように案内をしてもらえるような、こういう状況が出てきたという、そういう話を実はその友人がしておりました。
そういう意味で、確かに、鉄道会社の声掛け運動というのを今後どういうふうに本当に広げていくのか。特に、先ほど田中参考人からお話がありましたけれども、もちろん、駅員が基本である、プロが基本であるというところももちろんあると思いますし、またハード面をとにかく整えるというところも極めてこれ大事な話だとは思うんですけれども、ただ、やっぱりそこへ至るまでの過程、そしてまた、そういういろんな朝の状況とかで必ずしも駅員が常にいられないような状況の中では、やっぱりその周りの人たちの人的サポートというのもこれは非常に重要なところなんだろうというふうに思います。
それで、この鉄道会社、せっかく声掛け運動を始めたけれども、これだけでは駄目なんだろうというような御指摘でもあったかと思うんですけれども、この声掛け運動を実際にもう少ししっかりしたものにしていく、実際に声を掛ける人たち自身がどういうことを学んでいけばいいのか、そういう制度設計について何か御意見があれば、ちょっと三人の参考人の方からそれぞれ御意見を伺えればと思います。
この発言だけを見る →本日、三人の参考人の方からそれぞれの視点で非常に貴重なお話を伺ったと思います。
それで、その中でちょっと質問させていただきたいんですけれども、三人の参考人の方が共通して挙げられた話の中で、やはりこのハード、ソフトの一体的整備というお話、あるいはそれに近いようなところで、高山市長さんがおっしゃられている中での人と人とのつながり、あるいはこの学習教材である人的サポートという話がありました。また、田中参考人のお話の中では、鉄道会社の声掛け運動についてのお話がございました。
このハードとソフトをどういう形で組み合わせていくのか、そしてまた、そのハードの場合に、どうしても、金銭的な問題以上に、スペースとか歴史的建造物の場合にどうするかとか、そういう物理的なハード面での制約もある中でソフトの重要性というのが非常にあるんだと思うんですけれども、そのソフトという中にも、誰が実際にそれをどういうふうに進めるかというところで議論があろうかと思います。
実は、私の高校時代の同級生が中途視覚障害者になりまして、ですが、やはり今でも、以前の職場に勤めるということで、本人一人で自宅から勤務先まで約一時間、公共交通機関を使って通勤をしております。途中二回の乗換えということで、当初、通勤を開始するときには、団体の皆さんに特訓をしてもらって、どういうふうに乗り換えるのかというのを大分本人自身も学んだようなんですけれども、実際に通勤を始めると、最寄り駅では会社の人たちがサポートしてくれる、自宅の近辺では近辺の人たちがサポートをしてくれるというのがあったようですが、やっぱり乗換えのところで当初、特に通勤時間帯なので相当、何度もつえも折られるようなこともあったようなんです。ところが、やはりずっと毎日通勤を続けている中で周りの方からだんだんサポートしてくれる方々が出てきて、それで毎日同じように案内をしてもらえるような、こういう状況が出てきたという、そういう話を実はその友人がしておりました。
そういう意味で、確かに、鉄道会社の声掛け運動というのを今後どういうふうに本当に広げていくのか。特に、先ほど田中参考人からお話がありましたけれども、もちろん、駅員が基本である、プロが基本であるというところももちろんあると思いますし、またハード面をとにかく整えるというところも極めてこれ大事な話だとは思うんですけれども、ただ、やっぱりそこへ至るまでの過程、そしてまた、そういういろんな朝の状況とかで必ずしも駅員が常にいられないような状況の中では、やっぱりその周りの人たちの人的サポートというのもこれは非常に重要なところなんだろうというふうに思います。
それで、この鉄道会社、せっかく声掛け運動を始めたけれども、これだけでは駄目なんだろうというような御指摘でもあったかと思うんですけれども、この声掛け運動を実際にもう少ししっかりしたものにしていく、実際に声を掛ける人たち自身がどういうことを学んでいけばいいのか、そういう制度設計について何か御意見があれば、ちょっと三人の参考人の方からそれぞれ御意見を伺えればと思います。
秋
秋山哲男#10
○参考人(秋山哲男君) ただいまの御意見という前に、私は、視覚障害者自身が自立して移動するかどうかというところは結構大事なポイントになってくると思うんですね。
鉄道の場合には、自立して移動することを前提として、それで足りないから声掛け運動を始めたという理解をしています。
空港では、実は、羽田国際ターミナルはめったに来れないということもございますので、安心の拠点である案内のところまでたどり着いていただく誘導ブロックは付けたり音声を付けたりしているんですが、そこから先はコンシェルジュがパーフェクトに案内をするという、そういう組替えをしました。なぜそうしたかというと、やはり迷ったり、安全、安心移動が難しいという点でそうしました。
ただ、成田空港でこれから考えるべきことは、その案内の拠点までは来ていただくと、そしてそこから先は、人的介助もするけれど、一旦待合所まで行ったら自立してトイレに行けるような、柔らかなハード整備だとかソフト整備も必要だろうと。
具体的には、柔らかなというのは、誘導ブロックを敷設しないまでも、商店に行くには、そこは木の材質で全部できているルートがあるとか、そういうこともあるだろうと。それから、弱視者にとっては、ラインのような蛍光灯があるとか様々なそういう整備もあり得るだろうと。それは柔らかなハード整備ですけれども、基本はソフト整備を到着以後はやるというのが空港のやり方です。
これが必ずしもいいとは限りませんが、鉄道駅は今なかなか迷っている最中だと思いますので、一筋縄ではいかないので、いろいろなことをやりながら、それぞれの場所によって対応が違っていても構わないので、視覚障害者の命を守るという観点で開発をしていただくということが、今実験段階のように思います。
以上でございます。
この発言だけを見る →鉄道の場合には、自立して移動することを前提として、それで足りないから声掛け運動を始めたという理解をしています。
空港では、実は、羽田国際ターミナルはめったに来れないということもございますので、安心の拠点である案内のところまでたどり着いていただく誘導ブロックは付けたり音声を付けたりしているんですが、そこから先はコンシェルジュがパーフェクトに案内をするという、そういう組替えをしました。なぜそうしたかというと、やはり迷ったり、安全、安心移動が難しいという点でそうしました。
ただ、成田空港でこれから考えるべきことは、その案内の拠点までは来ていただくと、そしてそこから先は、人的介助もするけれど、一旦待合所まで行ったら自立してトイレに行けるような、柔らかなハード整備だとかソフト整備も必要だろうと。
具体的には、柔らかなというのは、誘導ブロックを敷設しないまでも、商店に行くには、そこは木の材質で全部できているルートがあるとか、そういうこともあるだろうと。それから、弱視者にとっては、ラインのような蛍光灯があるとか様々なそういう整備もあり得るだろうと。それは柔らかなハード整備ですけれども、基本はソフト整備を到着以後はやるというのが空港のやり方です。
これが必ずしもいいとは限りませんが、鉄道駅は今なかなか迷っている最中だと思いますので、一筋縄ではいかないので、いろいろなことをやりながら、それぞれの場所によって対応が違っていても構わないので、視覚障害者の命を守るという観点で開発をしていただくということが、今実験段階のように思います。
以上でございます。
國
國島芳明#11
○参考人(國島芳明君) 自治体といたしますと、管理をしている全ての道路あるいは全ての施設をバリアフリー化するということは大変時間も掛かりますし、不可能なことだと思います。
そこをどうカバーしていくかといいますと、やはりそれに関連する人たちの手助けといいますか、それがもう不可欠です。その意味において、やはり小さな頃から、人々には大きな違いもあると、そういうことが、自覚をして、それを認めて、自分としては何をすべきかということを考えてくれる人づくりがやはり必要だろうというふうに思っています。
一例を言えば、通学のときにおける見回り活動が今大変盛んになってきておりますけれども、これと同じような思いがこのバリアフリーという中に、ユニバーサルデザインというものに含まれてくる必要があると思いますので、私は、このユニバーサルデザインの町をつくっていくということについては、文部科学省も一緒になってこの面について連携して考えていただければ有り難いなというふうに思うところでございます。
この発言だけを見る →そこをどうカバーしていくかといいますと、やはりそれに関連する人たちの手助けといいますか、それがもう不可欠です。その意味において、やはり小さな頃から、人々には大きな違いもあると、そういうことが、自覚をして、それを認めて、自分としては何をすべきかということを考えてくれる人づくりがやはり必要だろうというふうに思っています。
一例を言えば、通学のときにおける見回り活動が今大変盛んになってきておりますけれども、これと同じような思いがこのバリアフリーという中に、ユニバーサルデザインというものに含まれてくる必要があると思いますので、私は、このユニバーサルデザインの町をつくっていくということについては、文部科学省も一緒になってこの面について連携して考えていただければ有り難いなというふうに思うところでございます。
田
田中章治#12
○参考人(田中章治君) 今の件についてですけど、確かに飛行場はすごくサポート体制が整っておりまして、カウンターまで行けば、後はもう安心して飛行機に乗り込むことができるというふうなことで、大変システム化されていると思います。
それで、駅なんですけど、駅につきましては、職員によって声掛けがある時間帯と全くない時間帯とあって、非常にそういう面ではばらつきがあるなというふうに思っています。
実は、西国分寺駅で起きた、先ほどの資料の中にあるかと思うんですが、これは夜中に近い時間帯で事故が起きておりまして、重傷でしたけど、こういう事故を見ていますと、やはり基本的には乗客の善意ということではなかなか一〇〇%それを防げないというふうに思うので、その辺はやはり職員によるサポートを是非お願いしたいということで、私は研修が大事だと思います、駅員に対する研修。それから、一般の人に対しても、いろんなマスコミを通じて、視覚障害者の誘導はこういうところを心掛けてほしいという、そういう啓発的なこと、それからマスコミ関係でもこういうことをお願いしたいと思うんですが、是非サポートの仕方を少しPRする必要があるかなというふうに思います。
この発言だけを見る →それで、駅なんですけど、駅につきましては、職員によって声掛けがある時間帯と全くない時間帯とあって、非常にそういう面ではばらつきがあるなというふうに思っています。
実は、西国分寺駅で起きた、先ほどの資料の中にあるかと思うんですが、これは夜中に近い時間帯で事故が起きておりまして、重傷でしたけど、こういう事故を見ていますと、やはり基本的には乗客の善意ということではなかなか一〇〇%それを防げないというふうに思うので、その辺はやはり職員によるサポートを是非お願いしたいということで、私は研修が大事だと思います、駅員に対する研修。それから、一般の人に対しても、いろんなマスコミを通じて、視覚障害者の誘導はこういうところを心掛けてほしいという、そういう啓発的なこと、それからマスコミ関係でもこういうことをお願いしたいと思うんですが、是非サポートの仕方を少しPRする必要があるかなというふうに思います。
阿
山
山本博司#14
○山本博司君 公明党の山本博司でございます。
今日は、三人の参考人の皆様、大変貴重な御意見いただきまして、ありがとうございました。
それでは、早速質問に入らせていただきます。
今回、このバリアフリー法の改正、共生社会の実現ということを目指して、大変大事な法案であると思います。
そういう意味で、やはり、私も四国でございますので、特に課題としても出てまいりました、地域の取組の課題といいますか、やはり地方がしっかりこうした、バリアフリー法の改正が、推進をしていくということが大変大事でございます。そういう意味で、今回、法改正の中には、市町村がバリアフリーの方針を定めるマスタープラン制度を創設をするということで、これを具体的な形で進めていこうというふうに言われております。
ただ、この基本構想という、それ以前の構想が自治体の二百九十六ですか、約二割弱しかやらなかったということも含めて、そうした地方にこれからこうした法整備を進めていく上で、課題であるとか、また、これをどう進めていったらいいかということを、それぞれ各三人の参考人の方々から御意見をいただければと思います。
この発言だけを見る →今日は、三人の参考人の皆様、大変貴重な御意見いただきまして、ありがとうございました。
それでは、早速質問に入らせていただきます。
今回、このバリアフリー法の改正、共生社会の実現ということを目指して、大変大事な法案であると思います。
そういう意味で、やはり、私も四国でございますので、特に課題としても出てまいりました、地域の取組の課題といいますか、やはり地方がしっかりこうした、バリアフリー法の改正が、推進をしていくということが大変大事でございます。そういう意味で、今回、法改正の中には、市町村がバリアフリーの方針を定めるマスタープラン制度を創設をするということで、これを具体的な形で進めていこうというふうに言われております。
ただ、この基本構想という、それ以前の構想が自治体の二百九十六ですか、約二割弱しかやらなかったということも含めて、そうした地方にこれからこうした法整備を進めていく上で、課題であるとか、また、これをどう進めていったらいいかということを、それぞれ各三人の参考人の方々から御意見をいただければと思います。
秋
秋山哲男#15
○参考人(秋山哲男君) 秋山です。
地方については、今、北海道の中頓別とかニセコとか鳥取の調査をこれからやる予定なんですが、地方創生の要はモビリティーです。そして、今回のバリアフリー法は割と都市を中心にしている部分がありますので、地方にはなかなか届きにくい部分がございます。というのは、交通そのもののインフラが非常に少ないということと、それから、場合によってはないところについてはバリアフリーは及ばないというところがございます。
したがって、市町村では、例えば鉄道駅が三つぐらいあったらその一つに対してきちっとバリアフリーにして、その一つに対して、バス等で巡回型でそこのエレベーターなり使える場所まで障害をお持ちの人を送迎するというような、そういう構想を立てることも大事だと。そういうことについて今までやってこれていないので、市町村のマスタープランの中でそういうことまでやれると期待したいなというふうに思っております。
以上です。
この発言だけを見る →地方については、今、北海道の中頓別とかニセコとか鳥取の調査をこれからやる予定なんですが、地方創生の要はモビリティーです。そして、今回のバリアフリー法は割と都市を中心にしている部分がありますので、地方にはなかなか届きにくい部分がございます。というのは、交通そのもののインフラが非常に少ないということと、それから、場合によってはないところについてはバリアフリーは及ばないというところがございます。
したがって、市町村では、例えば鉄道駅が三つぐらいあったらその一つに対してきちっとバリアフリーにして、その一つに対して、バス等で巡回型でそこのエレベーターなり使える場所まで障害をお持ちの人を送迎するというような、そういう構想を立てることも大事だと。そういうことについて今までやってこれていないので、市町村のマスタープランの中でそういうことまでやれると期待したいなというふうに思っております。
以上です。
國
國島芳明#16
○参考人(國島芳明君) 私どもも、最初にこれを取り組む段階においては、市民の皆さん方のなかなか理解が得られにくかったのは事実でございます。
特定の人たちに対する特定の事業じゃないかというような認識が非常に多うございました。しかしながら、高齢化が進んでくるこの社会の中においては、いずれ自分もそういう立場になるんだということを、ある意味でちょっと時間を掛けて地域の中で議論をしていただくような機会を持っていただきました。地域の中でそれらの理解が進まない限りは、全市的な動きという中に取りまとめていくというのは大変難しいというふうに考えております。
ですから、最初からうまくいったわけではありませんので、一年、二年という時間が必要でございました。そういう意味において、各地の事例とか、あるいは国のいろんな情報の提供、これらが地方の自治体にきめ細かく出されれば、それぞれの今自治体というのは少子高齢化で非常に悩んでおりますから、その面においてはこの思いが伝わっていくのではないかなというふうに感じております。
この発言だけを見る →特定の人たちに対する特定の事業じゃないかというような認識が非常に多うございました。しかしながら、高齢化が進んでくるこの社会の中においては、いずれ自分もそういう立場になるんだということを、ある意味でちょっと時間を掛けて地域の中で議論をしていただくような機会を持っていただきました。地域の中でそれらの理解が進まない限りは、全市的な動きという中に取りまとめていくというのは大変難しいというふうに考えております。
ですから、最初からうまくいったわけではありませんので、一年、二年という時間が必要でございました。そういう意味において、各地の事例とか、あるいは国のいろんな情報の提供、これらが地方の自治体にきめ細かく出されれば、それぞれの今自治体というのは少子高齢化で非常に悩んでおりますから、その面においてはこの思いが伝わっていくのではないかなというふうに感じております。
田
田中章治#17
○参考人(田中章治君) 私もこのマスタープランの制度というのは大変いいことだなというふうに思っています。
それで、私たち是非お願いしたいのは、その利用する人たちの参加ですね、それを保障していっていただきたいということで、是非多様な意見を取り入れながらこのマスタープランの作成に取り組んでいただければということで。
あと、最近、特に私たち視覚障害者の中で困っているのは、バスの利用の問題ですね。我々、車を利用することはできませんのでバスが命綱なんですけど、これがいろいろ縮小といいますか、路線廃止とか、そういうこともありますので、是非その辺を重視していただいて、地方の足を守っていただきたいというふうに思います。
この発言だけを見る →それで、私たち是非お願いしたいのは、その利用する人たちの参加ですね、それを保障していっていただきたいということで、是非多様な意見を取り入れながらこのマスタープランの作成に取り組んでいただければということで。
あと、最近、特に私たち視覚障害者の中で困っているのは、バスの利用の問題ですね。我々、車を利用することはできませんのでバスが命綱なんですけど、これがいろいろ縮小といいますか、路線廃止とか、そういうこともありますので、是非その辺を重視していただいて、地方の足を守っていただきたいというふうに思います。
山
山本博司#18
○山本博司君 ありがとうございます。
それで、秋山参考人にお聞きをしたいと思いますけども、私、愛媛県の出身ですので、酒向正春さんという、健康都市福祉構想ということのプロジェクトに参加をされているということで、秋山参考人もNPOの健康まちづくりの理事長もされていらっしゃるということで、このバリアフリー法が整備をされる中で、やはりこうした健康、医療、福祉、国交省としてもそうしたガイドラインを出しておりますけれども、このやっぱり推進といいますか、まちづくりの中にこういう健康、医療、福祉という、そういうまちづくりを含めた推進をすることが大変大事だろうと思うんですけれども、その辺の御見識をいただきたいと思います。
この発言だけを見る →それで、秋山参考人にお聞きをしたいと思いますけども、私、愛媛県の出身ですので、酒向正春さんという、健康都市福祉構想ということのプロジェクトに参加をされているということで、秋山参考人もNPOの健康まちづくりの理事長もされていらっしゃるということで、このバリアフリー法が整備をされる中で、やはりこうした健康、医療、福祉、国交省としてもそうしたガイドラインを出しておりますけれども、このやっぱり推進といいますか、まちづくりの中にこういう健康、医療、福祉という、そういうまちづくりを含めた推進をすることが大変大事だろうと思うんですけれども、その辺の御見識をいただきたいと思います。
秋
秋山哲男#19
○参考人(秋山哲男君) 秋山です。
地方創生で一番大事なところは、健康でその地域で安心して生活できることが基本目標になると思うんですが、そのためには外出環境をどういう形でつくっていくかというところがございます。
そういう意味で、今回、バリアフリーの法律と本当は立地適正化だとかあるいは地域包括ケアだとか、それを串刺しにして地域の政策としてつくり上げていかないと難しいなと。その実践で、移動がどの程度困っているだろうかを立証するための調査を来週ぐらいから掛けようと思っているんですね。人々のモビリティーは、自動車の免許を持たない人がどの程度いて、どこまで自分の交通費の負担力があるか、そして、その負担力がない人は一体どういうモビリティーの現実があるのかというところをちゃんと議論をしないといけませんので、そこのところのデータを今取りたいというふうに思っております。
以上です。
この発言だけを見る →地方創生で一番大事なところは、健康でその地域で安心して生活できることが基本目標になると思うんですが、そのためには外出環境をどういう形でつくっていくかというところがございます。
そういう意味で、今回、バリアフリーの法律と本当は立地適正化だとかあるいは地域包括ケアだとか、それを串刺しにして地域の政策としてつくり上げていかないと難しいなと。その実践で、移動がどの程度困っているだろうかを立証するための調査を来週ぐらいから掛けようと思っているんですね。人々のモビリティーは、自動車の免許を持たない人がどの程度いて、どこまで自分の交通費の負担力があるか、そして、その負担力がない人は一体どういうモビリティーの現実があるのかというところをちゃんと議論をしないといけませんので、そこのところのデータを今取りたいというふうに思っております。
以上です。
山
山本博司#20
○山本博司君 ありがとうございます。大変大事な視点だと思います。
秋山参考人に最後にもう一問お聞きしたいんですけれども、共通して皆様おっしゃられましたのは、新しい技術、AIとかICTの活用ということを通してその支援をしていくべきだということでお話ございました。私も、東京メトロの視覚障害者の方々の実証実験にも参加させていただいて見させていただいたんですけれども、非常にそうしたシステムというのは大変大事だと思っていまして、ただ、オープンデータの標準化の問題とか、あと支援の部分で更に国としてもやはりそういう部分を積極的にやらないといけないんではないかなと思っているんですけれども、その点ちょっとお聞きしたいと思います。
この発言だけを見る →秋山参考人に最後にもう一問お聞きしたいんですけれども、共通して皆様おっしゃられましたのは、新しい技術、AIとかICTの活用ということを通してその支援をしていくべきだということでお話ございました。私も、東京メトロの視覚障害者の方々の実証実験にも参加させていただいて見させていただいたんですけれども、非常にそうしたシステムというのは大変大事だと思っていまして、ただ、オープンデータの標準化の問題とか、あと支援の部分で更に国としてもやはりそういう部分を積極的にやらないといけないんではないかなと思っているんですけれども、その点ちょっとお聞きしたいと思います。
秋
秋山哲男#21
○参考人(秋山哲男君) 秋山です。
AI、ICTについては、実験的には羽田空港でやったり幾つかやってきたんですが、なかなか、情報関係の速度が非常に変化が激しいので、それとユーザーがいますので、どうやってつくり上げていくかはまだ悩んでいるところです。ただ、情報まちづくりという研究会を年に何回か開きながら、新しい流れをちゃんとつくっていこうという努力は今している最中でございます。
そして、国とやはり市町村と総合的にやらないといけないんですが、市町村が意外にそこが弱いなという感じがしますので、市町村に対するてこ入れを何らかの形で考えていただいたらというふうに思います。
以上でございます。
この発言だけを見る →AI、ICTについては、実験的には羽田空港でやったり幾つかやってきたんですが、なかなか、情報関係の速度が非常に変化が激しいので、それとユーザーがいますので、どうやってつくり上げていくかはまだ悩んでいるところです。ただ、情報まちづくりという研究会を年に何回か開きながら、新しい流れをちゃんとつくっていこうという努力は今している最中でございます。
そして、国とやはり市町村と総合的にやらないといけないんですが、市町村が意外にそこが弱いなという感じがしますので、市町村に対するてこ入れを何らかの形で考えていただいたらというふうに思います。
以上でございます。
山
伊
伊藤孝恵#23
○伊藤孝恵君 国民民主党・新緑風会の伊藤孝恵です。参考人の皆様、今日は本当にありがとうございました。
まず初めに、秋山参考人と田中参考人にICTを用いたバリアフリーについてお伺いできればと思います。
今、たくさんのホーム転落事故の資料を拝見して、本当に、駅にちゃんとスマートホームドアがあったらとか駅員さんがいたらとか、それから周りの声掛けがあったらというふうに悔しく思ったんですけれども、同時に、これに、ICTで守れるのではないか、今後、という部分の、そういった観点でお伺いします。
というのも、例えば、今、山本委員からメトロのお話ありましたけれども、JRにも子供見守りサービスがあるんですね、まもレールというのが。通学中の子供が改札にSuicaをぴっとかざすと、親にメールで、今何々駅ちゃんと通過したからね、大丈夫だからねと、そういったようなメールで知らせてくれるものがあります。
例えば、田中参考人が改札を通ったときに、そのメールが、駅員さんのみならず、受信をあらかじめ許諾しているたまたま居合わせているその駅の方にメールで通知が来て、その方にフォローしてもらうですとか、あと、じゃ無人駅だったらどうするんだという話ですけど、点字ブロックから何か出てしまったらアラームが来るみたいな、そういうシステム、何かそういうデバイスがもしあったら、田中参考人にお伺いしたいのは、使いますかというか、そういうものがあったらいいなというふうに思われますかどうか。そこのところを教えていただきたいのと、秋山参考人の方には、とはいえ、先ほどICTの整備ってばらばらにやっても仕方ないんだと、やっぱり総合的とか一体的、それからやっぱり移動の連続性も保たれていないと意味がないというふうにおっしゃっていました。そういったやっぱり仕組みづくりのアイデア、市町村のコミットも必要だということがあったんですけれども、じゃ、誰がやっぱり旗振りをするとか、何が、法制が必要なのか研究が必要なのかお金が必要なのか、そういった部分の御所見をお伺いできればと思います。
この発言だけを見る →まず初めに、秋山参考人と田中参考人にICTを用いたバリアフリーについてお伺いできればと思います。
今、たくさんのホーム転落事故の資料を拝見して、本当に、駅にちゃんとスマートホームドアがあったらとか駅員さんがいたらとか、それから周りの声掛けがあったらというふうに悔しく思ったんですけれども、同時に、これに、ICTで守れるのではないか、今後、という部分の、そういった観点でお伺いします。
というのも、例えば、今、山本委員からメトロのお話ありましたけれども、JRにも子供見守りサービスがあるんですね、まもレールというのが。通学中の子供が改札にSuicaをぴっとかざすと、親にメールで、今何々駅ちゃんと通過したからね、大丈夫だからねと、そういったようなメールで知らせてくれるものがあります。
例えば、田中参考人が改札を通ったときに、そのメールが、駅員さんのみならず、受信をあらかじめ許諾しているたまたま居合わせているその駅の方にメールで通知が来て、その方にフォローしてもらうですとか、あと、じゃ無人駅だったらどうするんだという話ですけど、点字ブロックから何か出てしまったらアラームが来るみたいな、そういうシステム、何かそういうデバイスがもしあったら、田中参考人にお伺いしたいのは、使いますかというか、そういうものがあったらいいなというふうに思われますかどうか。そこのところを教えていただきたいのと、秋山参考人の方には、とはいえ、先ほどICTの整備ってばらばらにやっても仕方ないんだと、やっぱり総合的とか一体的、それからやっぱり移動の連続性も保たれていないと意味がないというふうにおっしゃっていました。そういったやっぱり仕組みづくりのアイデア、市町村のコミットも必要だということがあったんですけれども、じゃ、誰がやっぱり旗振りをするとか、何が、法制が必要なのか研究が必要なのかお金が必要なのか、そういった部分の御所見をお伺いできればと思います。
田
田中章治#24
○参考人(田中章治君) ICT関係のことは私余り強くないんですが、スマホ自体も私は使っていないというそういう状況で、余り恩恵にもあずかっていないわけなんですが、私たちにとって必要なのはやはり音声情報ですね。音声情報は大変有効です。
それで、改札口で、皆さんお気付きかと思うんですが、高いキーンコーンというような音が聞こえるかと思いますが、これ結構うるさい音かもしれませんが、私たちにとっては方向がそれで分かるわけですね。それで、駅員が右側にいるのか左側にいるのかがつぶさに判断できるということで大変助かっております。それで、それを、音を止めたりあるいは鳴らしたりという、そういうこともできるかと思うんですね。それは私たちの持っている発信器でもってそれをやることもできるし、あるいはメーカーによってはその場所を音声で案内する、こちらはトイレですとか、そういうような案内をしてくれる、そういう機器を発売もされています。
ということで、今、ICTでいいますと、やはり音声ですね。音声情報を私たちが入手しやすいような、そういう環境をつくっていただくということで、その発信器なども含めてですけど、御検討いただければと思います。
この発言だけを見る →それで、改札口で、皆さんお気付きかと思うんですが、高いキーンコーンというような音が聞こえるかと思いますが、これ結構うるさい音かもしれませんが、私たちにとっては方向がそれで分かるわけですね。それで、駅員が右側にいるのか左側にいるのかがつぶさに判断できるということで大変助かっております。それで、それを、音を止めたりあるいは鳴らしたりという、そういうこともできるかと思うんですね。それは私たちの持っている発信器でもってそれをやることもできるし、あるいはメーカーによってはその場所を音声で案内する、こちらはトイレですとか、そういうような案内をしてくれる、そういう機器を発売もされています。
ということで、今、ICTでいいますと、やはり音声ですね。音声情報を私たちが入手しやすいような、そういう環境をつくっていただくということで、その発信器なども含めてですけど、御検討いただければと思います。
秋
秋山哲男#25
○参考人(秋山哲男君) 秋山です。
ただいまのICTで、実は実験を羽田空港で何年かやってきたんですが、例えばスマートフォンでかざして案内というのは、今あるサインについて写真をぱっと撮るとフランス語で出てくるとか中国語で出てくるとかという、そういう案内をやったり、あとは、光があるサインですとリンクレイ、これはかざすと同じように何語でも案内が出てくる、そういう技術は使えるなというところまで来たんですが、それが一定程度広がらないと余り使い物にならないので、どこまで広げるかとかそういうところが、本来は国や市町村と一体化して、あるいは交通事業者と一体化しないと、羽田空港だけやっても余り意味を成さないんですね。
そういうところで、どういう戦略でそういったものを広げていくかというところのアイデアがなかなか今きちっと整理されていないので、そこを国が先導した方がいいのか交通事業者が先導した方がいいのか、今迷っているところです。
そういう意味では、先ほどICTの基本計画というのは、そこをはっきりさせるために、一度計画をきちっと作ってどこまでやるべきかというのをはっきりさせた上で、国とか交通事業者との連携をどう図るかというところができて初めて前に進むんじゃないかと。ロンドン・オリンピックのときには既に案内ができていました。ところが、我が国のオリンピックはもう間に合わないという、そういう感じになっています。ICTは私は半分ぐらい諦めていて、でも、これで諦めるのはもったいないので、前に進めるにはどうしたらいいかという、もう一度振出しに戻って考えようというのが今月ぐらいからというところです。
以上でございます。
この発言だけを見る →ただいまのICTで、実は実験を羽田空港で何年かやってきたんですが、例えばスマートフォンでかざして案内というのは、今あるサインについて写真をぱっと撮るとフランス語で出てくるとか中国語で出てくるとかという、そういう案内をやったり、あとは、光があるサインですとリンクレイ、これはかざすと同じように何語でも案内が出てくる、そういう技術は使えるなというところまで来たんですが、それが一定程度広がらないと余り使い物にならないので、どこまで広げるかとかそういうところが、本来は国や市町村と一体化して、あるいは交通事業者と一体化しないと、羽田空港だけやっても余り意味を成さないんですね。
そういうところで、どういう戦略でそういったものを広げていくかというところのアイデアがなかなか今きちっと整理されていないので、そこを国が先導した方がいいのか交通事業者が先導した方がいいのか、今迷っているところです。
そういう意味では、先ほどICTの基本計画というのは、そこをはっきりさせるために、一度計画をきちっと作ってどこまでやるべきかというのをはっきりさせた上で、国とか交通事業者との連携をどう図るかというところができて初めて前に進むんじゃないかと。ロンドン・オリンピックのときには既に案内ができていました。ところが、我が国のオリンピックはもう間に合わないという、そういう感じになっています。ICTは私は半分ぐらい諦めていて、でも、これで諦めるのはもったいないので、前に進めるにはどうしたらいいかという、もう一度振出しに戻って考えようというのが今月ぐらいからというところです。
以上でございます。
伊
伊藤孝恵#26
○伊藤孝恵君 ありがとうございます。
では、國島参考人にお伺いしたいと思います。
お話を伺っていて、シビックプライドというようなワードが頭に浮かびました。都市に対する誇りや愛着のみならず、そういったものがちゃんと、思いにとどまらなくて、地域課題の解決とか行動とかそういったもの、活性化にも、具体的な行動に接続していると、そういったようなところをリアルにされているんだなというふうに感じました。
ただ、それがみんなやっているかというと、やはりまだ福祉的、ましてや政治的なそういった施策として捉えていらっしゃる市町村もまだまだある中で、もう一段この視点を上げていただく、そういうふうなものにそれが波及するためにどうしたらいいのか、御所見をお聞かせください。
この発言だけを見る →では、國島参考人にお伺いしたいと思います。
お話を伺っていて、シビックプライドというようなワードが頭に浮かびました。都市に対する誇りや愛着のみならず、そういったものがちゃんと、思いにとどまらなくて、地域課題の解決とか行動とかそういったもの、活性化にも、具体的な行動に接続していると、そういったようなところをリアルにされているんだなというふうに感じました。
ただ、それがみんなやっているかというと、やはりまだ福祉的、ましてや政治的なそういった施策として捉えていらっしゃる市町村もまだまだある中で、もう一段この視点を上げていただく、そういうふうなものにそれが波及するためにどうしたらいいのか、御所見をお聞かせください。
國
國島芳明#27
○参考人(國島芳明君) 一番難しい課題だと思っておりますけれども、今、それぞれの市町村は人口減少に非常に悩んでいます。その人口減少の大きなものは、まあ少子化もそうでありますけれども、地方の自治体から都会へ出たらなかなか戻ってきてくれないということが非常に大きな要素になっています。そういう意味において、それぞれの市町村は、自分の市町村に誇りを持つということを盛んに今自分たちの行政の中での重要な課題として施策を進めております。
すなわち、ふるさと回帰という言葉で切り捨てられるんじゃなしに、自分のふるさとに自信を持っているからこそ、そこを何とか自分の力でしてみたいというような思いを持ってくれるような教育ということに力を入れてきているんではないかと思っています。
我々は、インナーブランディングという言葉で言っていますけれども、自分の住む町を自分で誇りを持って、矜持を持って皆さん方に伝えていけるかどうかというような、精神論になってしまいますけれども、そういう行動を取れるような教育というのをきちっとやっぱりしていく必要があるんじゃないかなということで、我々は力をそこで、多分すぐには出てこないと思いますけれども、まずそこから始めるべきかなというふうに考えて、実行しているところでございます。
この発言だけを見る →すなわち、ふるさと回帰という言葉で切り捨てられるんじゃなしに、自分のふるさとに自信を持っているからこそ、そこを何とか自分の力でしてみたいというような思いを持ってくれるような教育ということに力を入れてきているんではないかと思っています。
我々は、インナーブランディングという言葉で言っていますけれども、自分の住む町を自分で誇りを持って、矜持を持って皆さん方に伝えていけるかどうかというような、精神論になってしまいますけれども、そういう行動を取れるような教育というのをきちっとやっぱりしていく必要があるんじゃないかなということで、我々は力をそこで、多分すぐには出てこないと思いますけれども、まずそこから始めるべきかなというふうに考えて、実行しているところでございます。
伊
伊藤孝恵#28
○伊藤孝恵君 では、最後にもう一度、國島参考人にお伺いしたいと思うんですが、実は隣の県では、先ほど一層の推進に向けての中で、歴史的価値のある建築物については少しその適合義務を緩和するような、そういったようなことが必要なんではないかというような御指摘あったんですけれども、名古屋城の天守閣の木造化というので、今、市民の感情が半分ずつに割れているというような状況が愛知県では起こっています。
一つは、やっぱり木造化が価値がある、だからバリアフリーというのはちょっとこっちにおいておいてというような市民感情の方たちと、一方では、やはり今から造る建造物なんだからバリアフリーをしようよというようなところがあって、市長が最終的にどういうふうに判断するのかが、今月末になるんですが、國島参考人はこういった場合、どのような決断を下されますか。
この発言だけを見る →一つは、やっぱり木造化が価値がある、だからバリアフリーというのはちょっとこっちにおいておいてというような市民感情の方たちと、一方では、やはり今から造る建造物なんだからバリアフリーをしようよというようなところがあって、市長が最終的にどういうふうに判断するのかが、今月末になるんですが、國島参考人はこういった場合、どのような決断を下されますか。
國
國島芳明#29
○参考人(國島芳明君) コメントする立場にはございませんけれども、私どもの方の、例えば伝統的な国の文化財、これをやはり改修しようとする場合に、段差をなくすということがすごい課題なんですね。段差をなくすためにもう構造そのものを変えていかなきゃいけない。そうすると、その文化的価値がいわゆるなくなってくるというような状況にまで陥ります。
その場合に、じゃ、何を対応していくかというと、先ほど申し上げましたように、人の力というものがそこのところで加わってこないとそれはカバーできないということでありますので、僕は、物理的に解消していくということも大事かもしれませんが、それに代わる人の手助けというものをどう醸成していくかということの方が大事じゃないかと思います。
質問には答えていませんけど、お許しください。
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質問には答えていませんけど、お許しください。