大蔵委員会

1958-03-11 参議院 全83発言

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会議録情報#0
昭和三十三年三月十一日(火曜日)
   午後一時四十八分開会
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 出席者は左の通り。
   委員長     河野 謙三君
   理事
           木内 四郎君
           西川甚五郎君
           平林  剛君
           天坊 裕彦君
   委員
           伊能繁次郎君
           岡崎 真一君
           木暮武太夫君
           左藤 義詮君
           上田國太郎君
           山本 米治君
           栗山 良夫君
           野溝  勝君
           杉山 昌作君
           前田 久吉君
  政府委員
   大蔵政務次官  白井  勇君
   大蔵省主税局長 原  純夫君
   大蔵省管財局長 賀屋 正雄君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       木村常次郎君
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  本日の会議に付した案件
○接収貴金属等の処理に関する法律案
 (内閣提出、衆議院送付)(第二十
 七回国会継続)
○入場税法の一部を改正する法律案
 (衆議院提出)(第三十七回国会継
 続)
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河野謙三#1
○委員長(河野謙三君) これより委員会を開きます。前回に引き続き場、接収貴金属等の処理に関する法律案を議題として質疑をいます。
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栗山良夫#2
○栗山良夫君 議事進行。ちょっと政府の方にお尋ねをいたしますが、いよいよ年度末もだんだん近づいて参りまして、目下参議院においては予算案の審議がたけなわでございます。私の想像と申しますか、予測が間違いなければ三十三年度の予算案は十分今月末か、あるいはおそくとも自然成立をする前に参議院で可決決定に相なることと私は思います。従いまして過日も大大蔵委員長は、大蔵省が提出になっておりまする本委員会付託の法律案については、委員会として責任をもってこれを審査し処理しなければならぬということをおっしゃいました。私もその点については国会議員の一人として何ら異議をはさむものではございません。そこでただいまたくさんの法案が当委員会に付託されておりますが、この法案について予算を執行する上において、その重要度と申しますか、ぜひともこれは予算の執行上、必要あるというものについて、軽重の度合いを一応お聞かせをいただきたいと思うわけです。
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白井勇#3
○政府委員(白井勇君) まことに御好意ある御心配をいただきましてありがたい仕合せでありますが、せっかくのお話でありましたので、各法案につきまして具体的に私の方で今お話のような色分けをつけましたものを別途一つ御提出申し上げることを申し上げておきます。
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栗山良夫#4
○栗山良夫君 その法案の提案になっておりますのは、大体ここにも私今事務当局からもらったテーブルを持っておりますからわかっているわけです。この中で大蔵省として予算を執行する上において、必要の度合いというものが当然ある程度ありましょうから、それを順次一つずつ今お聞かせを願いたいと思うのですがいかがですか。今すぐというわけにいきませんか。
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白井勇#5
○政府委員(白井勇君) できますれば、もしあとに御迷惑をかけてもいけませんので、私の方で色分けをしましたもので御提出できますれば幸いと思いますが、・・。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
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栗山良夫#6
○栗山良夫君 そう簡単に異議ないというわけにいかないので、そういたしますと、これは理事会の問題でもあると私は思います。理事会の問題であると思いますが、委員長は今まで法案の審議を進めておいでになったのに、最近の諸般の政治情勢を加味せられて、そして審議日程というものを今までお作りになっておいでになりましたか。あるいはそういうこととは無関係に、衆議院からあがってきた法案、あるいは国会提出の順序、そういうようなものに従いまして、普通のときの政治情勢と同じような工合に日程をお組みになっておりましたか、その辺を伺いたいと思います。
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河野謙三#7
○委員長(河野謙三君) ただいま、栗山委員からのお話ですが、もちろん当委員会の審議の順序につきましては、そのつど理事会を開きまして、理事の方々の御意見を聞きながら議題を取りきめて今日まで進んでおります。その大前提は、理事の諸君も同様と思いますが、必ずしも機械的に事が運ばないで、まず期限を付していつまでにやらなければならぬ法案とか、また法の内容が比較的簡明であってあまり質疑等もないというような法案とか、そういうものを順次取り上げております。もう一つは継続審議になっておる法案、これもすでに本日議題になっておりますように、できるだけこれは継続審議の性質上早く進めたいと、こういうような希望を持って今日まで来ております。
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栗山良夫#8
○栗山良夫君 私は普通の年度における通常国会の審議ならば、ただいま委員長がおっしゃったような通りで十分と思っております。しかし、この前も私は委員長に申し上げましたが、委員会の審議の責任云々と言われましたときに、こういう政治情勢では委員長、あるいは大蔵委員会そのものが全部の責任を負うという態勢ではないということを、私はまあちょっと言葉は足りませんけれども申し上げたのです。その要旨は、最近新聞紙上、あるいはその他で伝えられておりまする政府の動き、あるいは与党の動き等を見ましても、四月国会解散というものがあるいは否定をせられ、あるいは半ば含みのある肯定をせられたり、きわめて国民の側からみるならば、非常につかみにくい不安定な状況にあることはだれも私は否定をなさらぬと思うのです。もしこれを完全に四月解散はないということを否定なされば、通常国会は法律の定めておる通りに百五十日間あるのだ、こういうことを言い切って、しかも責任をお持ちになる方があれば、私は何も申し上げません。しかし、最近の情勢はそういう情勢でないりで、そこで今政府に私は質問を申し上げたわけであります。そこで、これから先当大蔵委員会が扱っておりまする法案は、予算実行行の上において特に重要な内容を持っておる法案が多いのでありますから、本来ならば首相に出席を求めて、そうして解散の時期等についてある程度やはり明確にしてもらって、その上で法案の審議の日程等を組む、こういうことでなければ私は当委員会の責任は十分に果し得ないと、こう思うのです。しかし、これはまあ政治論としてはそういうことでありましょうが、なかなかむずかしいことでありましょう。そこできょうは言えないということでありますから、次回までに大蔵省として、ここに提出されておりまする法案全部にわたって、一つ大蔵委員会に要請をせられたい審議の軽重の度合いですね、そういうものを責任をもって提出を願って、われわれの審議が渋滞をしないようにせられる用意があるかどうか、それを伺っておきたい。もしそういうようなことにしましても、国会の審議のことでありますから、予測をしないような困難な審議問題が出てきたりして、予定の通り運ばないかもしれません。しかし、まあ一応われわれは善意に委員会の審議に協力をする、政府の法律案の審議に協力をするという意味において、やはりそういう目標を立てておかなければならぬのではないかと私は考えます。この点を一つ明確にしておいていただきたい。
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白井勇#9
○政府委員(白井勇君) 国会で御審議願います法案は、いずれも一日も早くお通しを願いたいということは申し上げるまでもないのでありまするが、ただいま栗山委員の御心配のような点もあり、われわれとしましても、ことに予算関係の法案もありますし、できますだけ三月中にこれこれは是が非でも一つお願いを申し上げたいというようなものもありますし、あるいはまた四月に入りましてもやむを得ないというようなものもなくもないわけであります。その点をよく検討を加えまして、色分けをしました後、また資料を提出したいと、こう考えております。
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栗山良夫#10
○栗山良夫君 大体わかりましたが、提出せられる時期は、資料要求をいたしておりましても、なかなか資料が出て参りませんが、そういうことでははなはだ限られました日程、日数になっておりますので、従って困るので、いつ御提出願えるか、それの御約束を一つ願いたいと思います。
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白井勇#11
○政府委員(白井勇君) できるだけ、さらにまたきょうの御意見もありましたので、検討をしてみたい、こう思いまするし、しかしながら、できるだけ早く一つ提出をいたしたいと思っております。
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河野謙三#12
○委員長(河野謙三君) 政務次官に申し上げます。できるだけ早くというようなことでなしに、当然いろいろな検討も済んでおるはずでありますから、明日委員会をやるはずでございますから、明日の委員会の劈頭において今の栗山委員からの御要求についての説明を私は求めたいと思います。間に合うはずであります。
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白井勇#13
○政府委員(白井勇君) 今委員長のお話のようなことも含めましてできるだけ早くいたしたいと思います。
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平林剛#14
○平林剛君 今、栗山委員の議事進行についてはいずれ政府から提出をされた考え方に基きまして理事会でも検討いたしたいと思います。そこで今議題になっておる法律案は継続審議の案件でありますが、予算執行には直接関係のない法律だと存じますが、内容が重要でありますから、慎重な審議を行いたい。その審議にまだ若干必要な資料が欠けておりますから、本日私からは引き続き政府に対して資料の要求を行いたいと思います。昭和三十一年の十月一日東京地方裁判所民事部に弁護士の永井元という人が国を相手にして銀、地金返還請求の訴訟を起しておられます。その後この地裁の審議も進められたと思いますが、この人の要求は銀の地金一万八千百五十三キロ、現在の価格にして一億七千万円に相当します。今審議中の法律案が成立いたしますと、この永井元という個人は個人で一億七千万円の地金の返還請求ができることになるわけでありまして、現在どのように進行しているかわかりませんが、政府も国を相手取って行われた訴訟でありますから、しかるべき答弁書を用意されておられると思います。法律案の政府の考え方とそれからこの裁判所における政府の答弁書というものの関係を明らかにして今後の審議をしたいと思いますので、答弁書を資料として御提出を願いたい、それを十分研究をさせていただきまして審議を行いたいと思います。本日は資料の要求だけにとどめておきたいと思います。
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賀屋正雄#15
○政府委員(賀屋正雄君) ただいま平林委員から御要求のありました資料は、さっそく明日中に、この委員会の前までにお届けしたいと考えております。
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西
西川甚五郎#16
○西川甚五郎君 先般の委員会におきまして、大体議論の中心はやはり民間に返されるものが議題となるように思われるのでありますが、現在保管しておられます。金の十三カ年分、それから銀の九カ年分、そうして白金の一カ年輸入分でありますが、これが一時に解除せられた場合どういうように政府は処置せられるか、ちょっとそれを御答弁を願いたいと思います。
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賀屋正雄#17
○政府委員(賀屋正雄君) 接収貴金属の返還の何と申しますか、実際の見込みでございますが、これは法律案が幸い今国会を通過いたしまして、すぐ返還の事務を開始いたしましたといたしましても、実際問題といたしまして、いろいろ認定等の仕事もございますので、ただいまのところでは四年ぐらいかかるという見通しでございます。従いまして一時に全部が返還されますものが国に返るということではないと見込まれるわけでございます。で、国に帰属いたしますものは、一般会計に帰属する見込みのあるものは無償で法律の規定によりまして貴金属特別会計の所属に移すということになっておりまして、政府がこの会計のうち所属に移されました金をどう処分するかということは今後の問題でございまして、この取扱いにつきましては、今後慎重に諸般の財政事情その他を考慮いたして決定すべき事柄であろうと考えておるのでございまして 一時に返りましたものをすぐ処分するというようなことはただいまは考えておりません。
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西
西川甚五郎#18
○西川甚五郎君 昨年百円硬貨の問題があったときに銀の材料、これを接収金属の、五カ年分の産銀から割り当てて使うというような説明があったのですが、そうすると、ことしのその百円硬貨の材料はどういうようにしてお使いですか。接収金属が解除されなかったら百円硬貨はできないでしょう。銀が解除できなければ百円硬貨の材料はないですね。そうではないのですか。
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賀屋正雄#19
○政府委員(賀屋正雄君) 銀の現在の百円硬貨用のストックの数字はただいま詳しい数字を持っておりませんが、今年度で当初の計画の百円硬貨を作りますと残りはほとんどないというふうに聞いておりますが、従いまして来年度におきまして百円百硬貨を作りますためにはやはりこの接収されております貴金属のうちの鉄を使用せざるを得ないと存ずるのであります。造幣局の分が約百トンばかりございますし、そのほかそれで足りません部分は一般会計から造幣局へ売るということで百円硬貨の素材を用意したいと考えております。
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西
西川甚五郎#20
○西川甚五郎君 そうすると、三十三年度の百円硬貨は接収金属が解除せられなくてもできるのですか。
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賀屋正雄#21
○政府委員(賀屋正雄君) 今申し上げましたように解除しないとできないことになるわけでございます。
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西
西川甚五郎#22
○西川甚五郎君 もう一つ伺いたいのですが、この供出の中に特に返還されるというのがありますね、これはどういうものですか。たとえば戦時中にわれわれが供出したそれは代金を払ってもらっておりますが、この中に供出のうちに返還されるものが数億ありますね、これはどういう種類のものですか。
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賀屋正雄#23
○政府委員(賀屋正雄君) 戦時中に供出されまして、代金を国が払いました分はただいまの法律案によりましても返還はされません。
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西
西川甚五郎#24
○西川甚五郎君 その中に、供出した中に、もしも不要になった場合は返還するという種類に入ったやつは返還するのじゃないですか。
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賀屋正雄#25
○政府委員(賀屋正雄君) ただ日本銀行に対しまして売り戻し条件つきでもって日本銀行が買い上げました分は民間の人はその買い戻しの権利がございますから、日本銀行から買い取ることができます。それが約三億ばかりあると推計いたしております。
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西
西川甚五郎#26
○西川甚五郎君 それの例を一つあげて下さい。どんなものがありますか。
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賀屋正雄#27
○政府委員(賀屋正雄君) 金製品がおもなもののようでございます。加工しております特定物でございます。
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西
西川甚五郎#28
○西川甚五郎君 そうすると戦争中に供出する場合に、特にそういうふうな条件をつけてもよかったのですか、そのときは。
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賀屋正雄#29
○政府委員(賀屋正雄君) これは日露戦争のときもそういう取扱いをやったように記録がございますが、日本銀行がそういう方法によりまして、条件付で、不要になったら取り戻すという条件をつけまして買い取った分があるのでございまして、これは当時の日本銀行が回収いたしますときの案内のようなものの中にはっきり出ておりまして、特定の人に対してそういう措置をとったというわけではございませんで、一般にそういう供出の仕方をすることができたわけです。
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