予算委員会

1959-02-25 衆議院 全96発言

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会議録情報#0
昭和三十四年二月二十五日(水曜日)
    午前十時五十九分開議
 出席委員
   委員長 楢橋  渡君
   理事 植木庚子郎君 理事 小川 半次君
   理事 重政 誠之君 理事 西村 直己君
   理事 野田 卯一君 理事 井手 以誠君
   理事 小平  忠君 理事 田中織之進君
      井出一太郎君    大平 正芳君
      川崎 秀二君    上林山榮吉君
      久野 忠治君    周東 英雄君
      田中伊三次君    田村  元君
      綱島 正興君    床次 徳二君
      船田  中君    古井 喜實君
      保利  茂君    水田三喜男君
      山口六郎次君    山崎  巖君
    早稻田柳右エ門君    淡谷 悠藏君
      石村 英雄君    岡  良一君
      加藤 勘十君    北山 愛郎君
      黒田 寿男君    小松  幹君
      佐々木良作君    島上善五郎君
      楯 兼次郎君    西村 榮一君
 出席国務大臣
        大 蔵 大 臣 佐藤 榮作君
        農 林 大 臣 三浦 一雄君
        通商産業大臣  高碕達之助君
        建 設 大 臣 遠藤 三郎君
        国 務 大 臣 世耕 弘一君
       国 務 大 臣 山口喜久一郎君
 出席政府委員
        内閣官房長官  赤城 宗徳君
        総理府事務官
        (北海道開発庁
        主幹)     長谷 好平君
        大蔵事務官
        (主計局長)  石原 周夫君
        農林事務官
        (大臣官房長) 齋藤  誠君
        食糧庁長官   渡部 伍良君
 委員外の出席者
        専  門  員 岡林 清英君
    —————————————
二月二十五日
 委員古井喜實君辞任につき、その補欠として加
 藤高藏君が議長の指名で委員に選任された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 主査の補欠選任に関する件
 昭和三十四年度一般会計予算
 昭和三十四年度特別会計予算
 昭和三十四年度政府関係機関予算
     ————◇—————
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楢橋渡#1
○楢橋委員長 これより会議を開きます。
 昭和三十四年度一般会計予算、昭和三十四年度特別会計予算、昭和三十四年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 質疑を続行いたします。小平忠君。
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小平忠#2
○小平(忠)委員 最初に大蔵大臣に質問をいたします。
 三十四年度の予算の編成に当りまして、過ぐる三十三年十二月十九日の閣議におきまして、最重要施策の推進というところの三番目に、農林漁業の振興という項目が記載されております。すなわち最重点施策の内容に、農林漁業の振興について、大蔵省から予算編成の責任主管大臣として閣議に提出せられて決定を見ておるのであります。しかるに大蔵省より第一次内示において発表されました農林関係の予算は、昭和三十三年度の予算をはるかに下回って、農林行政に対してきわめて過酷なる態度に出られたのでありますが、私は、常日ごろ、政府は、口を開けば、農業生産基盤の強化であるとか、農林漁業の生活の安定であるとかいうことを宣伝されておりまするそういう立場から見て、大蔵大臣のとられた措置については理解できないのであります。この点について大蔵大臣の所信を承わりたいと思います。
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佐藤榮作#3
○佐藤国務大臣 第一回の査定が非常に三十三年度より下回ったということでございますが、第一回の査定におきましても、三十三年度予算が六十五億の基金を持っていたことを考えていただきますと、第一回の査定においても十分考えていた、しかして最後にでき上りました予算におきましては、各方面の意向を十分伺いまして、十分農林漁業について私どもは重点的に予算を計上した、こういうことが言えるように考えております。
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小平忠#4
○小平(忠)委員 六十五億の基金とおっしゃられましたけれども、六十五億の基金はたな上げいたしておりまして、実際にこれはその利子相当額三億九千万円しか土地改良基金として使われない。そういうものが入っておって昨年は一千八億であります。ところが第一次の内示においてはそれをはるかに下回るというような姿で、その後農林関係団体から執拗なる要請があって、ようやく昨年よりも若干上回る一千四十六億という数字になったのでありますが、しかし一般会計全体の予算の総額を見ますならば、昭和三十三年度の一兆三千百二十一億三千万円に対して——これは当初予算でありますが、三十四年度の一般会計の総額は、これをはるかに上回る一兆四千百九十二億という数字になっております。そうしてみれば、今あなたがそうおっしゃっても、まず予算編成方針の最重点施策に織り込んだといえども、決してそのことが現われてないということではありませんか。
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佐藤榮作#5
○佐藤国務大臣 ただいま申しましたように、第一次査定が非常に下回ったとおっしゃいますが、三十三年度予算は一千八億、その中には六十五億の基金のあることは御承知の通りでございますが、私どもが第一次査定で一応推定いたしましたのが一千五億でありますから、実質的には非常にふえている、かように私どもは了承いたしておるのでございます。従って非常に下回ったということは当らない、こういうことをまず第一に御指摘いたしたのでありますが、最終的に決定されました予算の内容をごらんになりますれば、十分農林について意を用いているということが数字の上に出ておると思います。御指摘のように、一兆四千百九十二億の総予算だから、その一割程度を農林に回してくれという強い御要望があるやに伺っておりますが、三十三年度までは、御承知のように一千億の農林予算というものが、一つの目標、呼び声であったと思います。今回はこの三十三年度にさらに増額をいたしておりますので、御指摘のように農林漁業について非常に冷遇したというような感じは毛頭ないように思っております。特にそれを内容的にしさいに点検をしていただきますならば、非常に内容の充実しておることを、私どもは自信を持って農村の諸君にも発表し得るような状況でございます。
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小平忠#6
○小平(忠)委員 三十三年が一千六億で、三十四年が当初大蔵省の案が一千五億であるから、まず同額で、下回っていないということをあなたはおっしゃいますけれども、一般会計の総額は、三十三年の当初予算は一兆三千百二十一億三千万円、三十四年は一兆四千億、そういう一般会計全体の総予算のワクから見ると、はるかに下回っておる。現に一般会計全体予算に占める農林予算の割合を見ると、三十三年は七・七%、これが現実七・四%に下っておる。これを見ても明らかなんです。それでも昨年同様の措置をとったとおっしゃいますか。
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佐藤榮作#7
○佐藤国務大臣 小平さんは農林の専門家だから、数字は何か誤解しておられるかと思いますが、三十三年度の予算は一千八億でございます。六億ではない。千八億でございます。その中には、先ほど申す六十五億という基金のあること、これはもう御指摘の通りでございます。ことしの、三十四年度の最終的な農林予算は一千六十三億でございまして、従いまして三十三年と三十四年と比べてみまして五十五億の増である。しかも三十三年度には六十五億の基金のあることを考えてみますと、五十五億プラス六十五億が実質的な三十四年度の農林予算の増加ということになる。計百二十億であります。この増加率は大体一二%ということになっておると思いますが、予算の総額の増加はわずかに七%でございます。そういうことを考えてみますと、一般の伸び以上に農林予算についての伸びは大きくなっておる。平均以上に大きい伸びをしておる。この一事をごらんになっても、計数的にも農林予算について力をいたしたことが御了承がいただけると思います。同時にまた内容についても、詳細にわたっての各項目をごらんになりますと、非常にこまかな点にまで意を用いていることが御了承いただけるだろうと思います。財政投融資の面等におきましても、公庫についての資金などもことしは飛躍的に増額をいたしております。御了承を願います。
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小平忠#8
○小平(忠)委員 私が三十三年の農林関係予算一千六億と言ったのは一千八億の間違いであります。訂正いたします。
 そこで、あなたはいろいろ土地改良基金などを例にとられておっしゃるけれども、私はそれを言っておるのではない。最初昨年の十二月に閣議決定をして、最重点施策の中に入れたのならば、入れたように——内示案の姿は何かと言っておる。農業団体やあるいは農民組合や、いろいろなそういういわゆる圧力によって、要請によって若干ふえたというにすぎない。ふえたけれども、それでも三十三年の一般会計全体予算に占める割合というものは、パーセンテージが下回っておるということを私は指摘しておる。この点に対して、農林大臣は、三十四年度の農林関係予算はこれで満足ですか。
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三浦一雄#9
○三浦国務大臣 予算のことでございますが、農林大臣としましては、実はたくさん予算はほしいのでございますが、国民経済その他国家経済の全般から見まして、本年度は重点的に特定の事項に政策を指向しましてやっておりますから、満足かと言われますと、一般的には満足はいたしておりませんが、本年はこの程度でやっていきたい、かように考えております。
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小平忠#10
○小平(忠)委員 おそらく農林大臣も大いに不満足でしょう。大体歴代の大蔵大臣は農林行政に対して理解がないのです。これはわが国の政治全般から見てきわめて重大な問題であります。いかに理解がないか、いかに農林関係予算について、内容についても結局選挙目当ての非常にごまかしが多い予算であるかということを、これから具体的に内容に入って私は指摘したいと思うのです。
 まず第一に、三十四年のいわゆる予算米価の決定です。この予算米価の決定は一体何を基準にして決定されましたか。
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三浦一雄#11
○三浦国務大臣 予算米価の決定でございますが、これは現行の法令によりまして、パリティ指数を中心として計算をいたしております。それに所要の加算等を加えまして決定しているのでございます。
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小平忠#12
○小平(忠)委員 現行法令によってパリティ指数を採用したと言うが、それは農林大臣ふまじめではないですか。あなたは昨年の米価審議会の際も、あるいは昨年の本予算委員会において私の質問に対しても、明確に必ず来年度は生産費並びに所得補償方式を採用すると言明しているではありませんか。
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三浦一雄#13
○三浦国務大臣 私は、昨年の米価審議会等にもその意見がございましたが、これを三十四年度から採用するということは申しておりません。というのは生産費・所得補償方式の算定方式を採用せよという御意見がございましたが、この算定方式につきましてはなおたくさんの問題がある。理論的にも実際の面においてもまだ未解決の問題がある。しかし多年の要望であるからこの問題はとくと研究する、こういうことにいたしておりますから、私の言明は間違っておりません。
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小平忠#14
○小平(忠)委員 それは重大問題ですよ、農林大臣。あなたは昨年の米価審議会の際に、私も米審の委員ではないけれども、会場に傍聴に参ったのでありますが、あの全国生産者代表の熾烈なる要請にこたえて、最後に、本年は生産費並びに所得補償方式を採用する時間的余裕とその準備がなかったために、できなかったけれども、米審の決定がこれで三年目である。必ず来年度はこの生産費・所得補償方式を採用したいということをあなたは言明しているのですよ。それをしたことがないなんて、何を根拠にしておっしゃるのです。
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三浦一雄#15
○三浦国務大臣 私は当事者でございますから、そういうことをはっきり申し上げたかどうかということは私もよく記憶しております。さようなことは申しておりません。ただ所得補償方式につきまして研究は一歩進める、こういうことを申しておるのであります。
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小平忠#16
○小平(忠)委員 これは重大問題です。私自身もあのときは立ち合っている。米審には与党も野党も委員に加わっている。学識経験者も加わっている。生産者代表も、消費者代表も加わっている。その米審において全会一致、生産費・所得補償方式を採用すべしという答申をされている。あなたはこの意見にこたえて、来年はこの方式を採用したいということを最後に言明しているのです。ところが、この予算米価をきめる際も、現行法令でそんなパリティ方式を採用しなければならぬ根拠はどこにあるのです。
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三浦一雄#17
○三浦国務大臣 予算米価の決定は従来やっておりますから、それに基いて決定して出しております。同時に先ほど来繰り返して申し上げました通り、生産費・所得補償方式の算定は来年度からするということは言明いたしておりません。再確言しておきます。
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小平忠#18
○小平(忠)委員 よけいなことは言わぬでもいいのです。現行法令でパリティ方式を採用した、その現行法令とは、どこの法律、どこの法令に基いているのですか。
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三浦一雄#19
○三浦国務大臣 食糧管理法の運用上これをやっておりますから、そのことを申したのでございます。
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小平忠#20
○小平(忠)委員 私は運用を聞いたのではないのです。
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三浦一雄#21
○三浦国務大臣 食糧管理法第三条二項に基いて従来パリティ方式を採用しておりますから、そのことを申したのであります。
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小平忠#22
○小平(忠)委員 その法令に大臣何と書いてあります。パリティ方式によってやれと書いてないではないですか。
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三浦一雄#23
○三浦国務大臣 「前項ノ場合ニ於ヶル政府ノ買入ノ価格ハ政令ノ定ムル所ニ依リ生産費及物価其ノ他ノ経済事情ヲ参酌シ米穀ノ再生産ヲ確保スルコトヲ旨トシテ之ヲ定ム」とありますから、これに基いて食糧管理法の運用におきましてはパリティ方式を採用しておる、こういうことであります。
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小平忠#24
○小平(忠)委員 その法令に基いてということは、何もパリティ方式を採用せよと書いてるいのではないのです。それから政令は、政令を出してそれが初めて生きる。何もパリティ方式を採用せよとは出ていない。
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三浦一雄#25
○三浦国務大臣 予算の仕組みはこういうふうにしてございます。ただし米価の決定は、御承知の通り米価審議会の決定を経て政府は最終的にきめることになっておりますから、その事情は御了承の通りであります。
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小平忠#26
○小平(忠)委員 そんな最終の米価決定のことを私は申し上げておるのではない。あなたは、予算米価を決定する際、現行法令に基いてパリティ方式を採用したと言うから、その根拠を私は聞いている。だから、それは現行法令に基いてやったのでなく従来の慣例でやったと言うのなら、これはは私はわかる。法令に基いてやったと言うから聞いているのです。だから誤まりなら誤まりと訂正すればいいのです。
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三浦一雄#27
○三浦国務大臣 三条の二項は根拠法でございまして、これを運用するに当りまして今申し上げたようなことをしている。こう申し上げたのでございます。
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小平忠#28
○小平(忠)委員 運用と、法令に基いてとは違うのです。ではどこの法令です。
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三浦一雄#29
○三浦国務大臣 食糧管理法三条の二項の規定に準拠しまして運用をいたしておるわけでございますから、やはり三条の二項を適用している、こう申しても誤まりはなかろうと思うのであります。
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