外務委員会
⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。
会
会議録情報#0
昭和三十六年九月十二日(火曜日)
午前十時三十四分開会
――――――――――
委員の異動
八月一日委員羽生三七君辞任につき、
その補欠として松澤兼人君を議長にお
いて指名した。
八月九日委員松澤兼人君辞任につき、
その補欠として羽生三七君を議長にお
いて指名した。
――――――――――
出席者は左の通り。
委員長 木内 四郎君
理事
井上 清一君
森 元治郎君
委員
笹森 順造君
杉原 荒太君
永野 護君
野村吉三郎君
堀木 鎌三君
加藤シヅエ君
佐多 忠隆君
羽生 三七君
石田 次男君
曾祢 益君
佐藤 尚武君
事務局側
庶務部庶務課長 上野山正輝君
常任委員会専門
員 結城司郎次君
説明員
外務政務次官 川村善八郎君
外務大臣官房総
務参事官 安川 壮君
外務省アジア局
長 伊関佑二郎君
――――――――――
本日の会議に付した案件
○国際情勢等に関する調査
(国際情勢に関する件)
――――――――――
この発言だけを見る →午前十時三十四分開会
――――――――――
委員の異動
八月一日委員羽生三七君辞任につき、
その補欠として松澤兼人君を議長にお
いて指名した。
八月九日委員松澤兼人君辞任につき、
その補欠として羽生三七君を議長にお
いて指名した。
――――――――――
出席者は左の通り。
委員長 木内 四郎君
理事
井上 清一君
森 元治郎君
委員
笹森 順造君
杉原 荒太君
永野 護君
野村吉三郎君
堀木 鎌三君
加藤シヅエ君
佐多 忠隆君
羽生 三七君
石田 次男君
曾祢 益君
佐藤 尚武君
事務局側
庶務部庶務課長 上野山正輝君
常任委員会専門
員 結城司郎次君
説明員
外務政務次官 川村善八郎君
外務大臣官房総
務参事官 安川 壮君
外務省アジア局
長 伊関佑二郎君
――――――――――
本日の会議に付した案件
○国際情勢等に関する調査
(国際情勢に関する件)
――――――――――
木
木内四郎#1
○委員長(木内四郎君) ただいまから外務委員会を開会いたします。
本日は国際情勢等に関する調査を議題として質疑をいたしたいと思います。
御質疑のおありの方は順次御発言を願います。
この発言だけを見る →本日は国際情勢等に関する調査を議題として質疑をいたしたいと思います。
御質疑のおありの方は順次御発言を願います。
杉
杉原荒太#2
○杉原荒太君 本日は、重大な問題について外務当局の責任ある答弁を求める。それは、辻政信氏の保護に関する国家の責務の問題であります。辻氏の行方不明が伝えられてから、われわれは重大な関心と憂慮をもって案じてきておるところでありますが、従来ひとえにわれわれのこの憂慮が杞憂に終わることを期待して、実はこの国会の問題にもすることを差し控えてきておるのであります。しかるに、今日となっては黙視するわけにいかぬ。それで外務当局として、辻氏の保護に関して政府として今日までとってこられた具体的の措置及びその結集の詳細をお伺いしたい。
この発言だけを見る →伊
杉
木
木
杉
安
安川壮#8
○説明員(安川壮君) お答え申し上げます。辻議員の従来旅行されました状況を、現在まで外務省で外出先の公館を通じまして調べましてわかっております範囲で、事実をそのまま申し上げます。
辻議員は四月四日東京をお立ちになりまして、サイゴンにその日に到着されております。それから四月八日にサイゴンでゴ・ジンジェム前大統領と会見されております。それから四月の十一日にバンコックに向け、カンボジアを出発されております。それから四月十四日に、これはバンコックにおります防衛駐在官の伊藤を帯同されまして、ラオスのヴィエンチャンに到着されております。そのときに、ラオス駐在の別府大使に対して、自分はパテト・ラオ地域に入りたいということを言われた模様でございます。次いで、四月十九日にクンタという寺院の住職を同行しまして、ヴィエンチャンの郊外のお寺を訪問されております。そして、これは確認されておりませんけれども、状況によって判断いたしますと、四月の二十一日の午前九時ごろにパテト・ラオ地域に入られたという状況でございます。
その後、外務省で、その後の状況を各在外公館に五月二十四日に消息を調査するように訓令いたしました。それに対しまして、各在外公館から報告が来ておりますが、いずれもはっきりした消息はわからないと、こういう状況でございます。
その後、在外公館を通じて何らはっきりした情報がございませんでしたので、七月に入りまして、たまたま日本ベトナム友好協会の坂本という方が用務をもって北ベトナムに旅行するということを聞きましたので、この坂本氏に対して非公式に何か辻議員の情報があったら調べて報告するように依頼しておきましたところ、同人が帰ってきてからの報告によりますと、北ベトナムに辻議員が入られたという状況ではないという、形跡はないという報告がございました。その後引き続いて在外公館には極力消息を調べるように訓令しておきましたところが、八月の末になりまして、ラオスの別府大使よりの報告によりますと、一中国人がパテト・ラオ地域のヴァンヴィエンというところで辻議員らしき人に会ったという聞き込みがございましたので、その中国人についていろいろ状況を聞いてみましたところが、確かに辻議員と思われる方に自分はヴァンヴィエンで会った。そのときに辻議員は、自分としてはこれからシェンクーアンに行ってスーバナプーマに会いたいということを申されておったということを申し立てております。ただし、それは六月七日でございまして、その中国人の言っていることが事実としますと、六月七日までは辻議員はヴァンヴィエンにおられたということになるわけでございます。それで、その中国人には、辻議員の写真を見せまして、この人に間違いないかと確かめましたところが、その中国人は、確かに辻議員に間違いないということを申し立てたそうでございます。その情報が、外務省が現在持っております一番新しい情報でございますが、それに基づきまして、大体六月七日まではヴァンヴィエンにおられたということがほぼ確実ではないかと判断されるわけでございます。
その後の状況につきましても、さらにラオスの大使館に訓令いたしまして、さらにあらゆる方法を通じて消息を調べるようにということは訓令してございます。これが現在の状況でございます。
この発言だけを見る →辻議員は四月四日東京をお立ちになりまして、サイゴンにその日に到着されております。それから四月八日にサイゴンでゴ・ジンジェム前大統領と会見されております。それから四月の十一日にバンコックに向け、カンボジアを出発されております。それから四月十四日に、これはバンコックにおります防衛駐在官の伊藤を帯同されまして、ラオスのヴィエンチャンに到着されております。そのときに、ラオス駐在の別府大使に対して、自分はパテト・ラオ地域に入りたいということを言われた模様でございます。次いで、四月十九日にクンタという寺院の住職を同行しまして、ヴィエンチャンの郊外のお寺を訪問されております。そして、これは確認されておりませんけれども、状況によって判断いたしますと、四月の二十一日の午前九時ごろにパテト・ラオ地域に入られたという状況でございます。
その後、外務省で、その後の状況を各在外公館に五月二十四日に消息を調査するように訓令いたしました。それに対しまして、各在外公館から報告が来ておりますが、いずれもはっきりした消息はわからないと、こういう状況でございます。
その後、在外公館を通じて何らはっきりした情報がございませんでしたので、七月に入りまして、たまたま日本ベトナム友好協会の坂本という方が用務をもって北ベトナムに旅行するということを聞きましたので、この坂本氏に対して非公式に何か辻議員の情報があったら調べて報告するように依頼しておきましたところ、同人が帰ってきてからの報告によりますと、北ベトナムに辻議員が入られたという状況ではないという、形跡はないという報告がございました。その後引き続いて在外公館には極力消息を調べるように訓令しておきましたところが、八月の末になりまして、ラオスの別府大使よりの報告によりますと、一中国人がパテト・ラオ地域のヴァンヴィエンというところで辻議員らしき人に会ったという聞き込みがございましたので、その中国人についていろいろ状況を聞いてみましたところが、確かに辻議員と思われる方に自分はヴァンヴィエンで会った。そのときに辻議員は、自分としてはこれからシェンクーアンに行ってスーバナプーマに会いたいということを申されておったということを申し立てております。ただし、それは六月七日でございまして、その中国人の言っていることが事実としますと、六月七日までは辻議員はヴァンヴィエンにおられたということになるわけでございます。それで、その中国人には、辻議員の写真を見せまして、この人に間違いないかと確かめましたところが、その中国人は、確かに辻議員に間違いないということを申し立てたそうでございます。その情報が、外務省が現在持っております一番新しい情報でございますが、それに基づきまして、大体六月七日まではヴァンヴィエンにおられたということがほぼ確実ではないかと判断されるわけでございます。
その後の状況につきましても、さらにラオスの大使館に訓令いたしまして、さらにあらゆる方法を通じて消息を調べるようにということは訓令してございます。これが現在の状況でございます。
杉
安
安川壮#10
○説明員(安川壮君) 訓令は、辻議員の消息をあらゆる方法を通じて調査するようにという訓令でございまして、それから出先においていろいろ調査しました経路その他についても、ある程度報告が来ておりますが、これはどういう経路を通じたかということは、いろいろ差しさわりもございますし、今後の調査にいろいろ影響すると思われますので、詳しいことは差し控えさしていただきたいと思います。御了承願います。
この発言だけを見る →杉
安
安川壮#12
○説明員(安川壮君) 御承知のように、ラオスは二地域に分れておりまして、辻議員はパテト・ラオ側に入られておるという前提に立って調査いたしますとなりますと、いわゆる日本と国交を持っておりますラオスの正統政府にかけ合いましても、これは相手が違いますので、さればといって、パテト・ラオ側とは日本政府として関係を持っておりませんので、そういう正式に相手国政府に対して保護を求めるという関係にないということでございますので、目下そういう非公式なルートを通じて調査しておる、こういうことでございます。
この発言だけを見る →杉
安
杉
杉原荒太#15
○杉原荒太君 これは人間というのは移動するものだから、たとえば六月何日はどこにおっても、どこに行くかわからぬ。事実上の関係においても、パテト・ラオ地域か、その圏内としても、少なくともあの付近、近傍、あらゆるところになるべく手配して、そうして正式に保護を要求すべき性質のものだと私は思う。これは私が講釈するまでもなく、人の生命に関する人道上の重大問題であるということは言うまでもないが、さらにその上に、国家としても直接の――辻個人の問題じゃない。日本の国としてはもちろん国民を外国に対して保護をする権利を持っておる。その権利を怠っておるかどうかという問題であり、相手国とすれば義務がある。その義務を怠っているかどうかの問題だ。これがもし、外務省の人たちはよく知っておられるように、このケースがアメリカなり、イギリスなりに起こってみてごらんなさい。これは国交の重大問題であり、国論の沸騰する問題ですよ。私は努力はしておられることは認めるけれども、まだその努力が十分でないと思う。実は私、外務大臣にこの点は質問もし、要求もしたかった問題です。外務省の方から何らかの答弁を要求します。お座なりのことなら要らぬですよ。
この発言だけを見る →安
佐
佐藤尚武#17
○佐藤尚武君 今の問題に関連して私から特に質問をしたいと思いますが、辻議員は、第一に参議院議員である。そこで、参議院としては一体この問題についてどういう処置をとったか、辻議員の御家族の方から何ら参議院に対して申し出があったのかどうか。それに基づいて参議院としての手段をとったかどうか。そういう申し出がなかったとしても、参議院としてこれを今まで不問に付しておったのかどうかということについて、私は説明を求めたいと思います。これは事務総長にでもお聞きしなければならぬ問題だと思います。
この発言だけを見る →木
木内四郎#18
○委員長(木内四郎君) ただいまの佐藤委員からの御質問、事務総長に連絡して、事務総長から答弁させたいと思います。今連絡しますから、その間これはあとに回していただいたらいかがかと思いますが、どうでしょうか。来るまでお待ち願えますか。
この発言だけを見る →佐
木
井
安
井
井上清一#23
○井上清一君 それから、たとえば北ベトナムに入ったらしいという先ほどの御答弁なんですが、外交関係がないからといって、調査をする手段が全然ないということには私はならぬだろうと思うのです。たとえば他の国を通ずるとか、いろいろ方法手段があると思うのですが、そういう手段について、これまで何ら処置をとっていないと思うのですが、それらの点について、何かもしおやりになっているのなら、どういう処置をとっているかということを承りたいと思う。
この発言だけを見る →安
木
木内四郎#25
○委員長(木内四郎君) ちょっと委員長から申し上げますが、さっきあなたの言われたところとちょっと違いますので、第三国を通じて調査しておられるならおられるということを杉原委員に対しても答弁をされなければ、ただ調査は依頼しておりませんということでは――今のあなたの御答弁では、第三国を通じて調査を依頼しておるというのだから、それはやはり杉原委員に対しても答弁されなければおかしいですね。
この発言だけを見る →井
井上清一#26
○井上清一君 どうも先ほど来いろいろお話を承っておりますと、辻議員は、従来のいろいろな行動から見て、いずれ出てこられるだろう、どっかに潜入しているのだろうというようなことで、どうも調査の方が少し真剣味を欠いておったような感じを私は受けるのです。それで、どうもこれまでの状況をいろいろ判断しておりますと、杉原さんが先ほど来御心配しておられるように、何かどうも非常な異変があったのではないかというような感じをこのごろ非常に深くするのです。ですから、この際一つ外務省としても、この問題を真剣に掘り下げて、いろいろな調査をあらゆる手段を通じてやるということをこの際はっきりしていただく方がよいのではないかと、こう私は考えるわけですが、どうですか。
この発言だけを見る →川
川村善八郎#27
○説明員(川村善八郎君) ただいまの御発言につきましては、いろいろ外務省の方でもやったけれども、第三国を通じて調査を進めておるというような最後の安川参事官のお話ですが、私らの方といたしましても、外務大臣とよく相談をいたしまして、ただいまの御発言に沿うような調査を積極的にやらしたいと存じます。
この発言だけを見る →木
安
安川壮#29
○説明員(安川壮君) 先ほど調査の経路については、今後のこともあるから差し控えさせていただきたいと申し上げましたが、どこの国に頼んだかは、ここで申し上げるのを差し控えさせていただきたいと思いますが、頼んだことは事実でございます。ただ、その経路を通じてはまだ何ら報告に接しておらないというのが現状でございます。
この発言だけを見る →