オリンピック準備促進特別委員会

1964-04-13 参議院 全62発言

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会議録情報#0
昭和三十九年四月十三日(月曜日)
   午前十時二十九分開会
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 出席者は左のとおり。
   委員長     佐藤 尚武君
   理事
           河野 謙三君
           西田 信一君
           岡田 宗司君
   委員
           石井  桂君
           北畠 教真君
           小柳 牧衞君
           鈴木 万平君
           津島 壽一君
           天坊 裕彦君
           山本 利壽君
           柴谷  要君
           田中  一君
           柏原 ヤス君
           中村 正雄君
  国務大臣
   国 務 大 臣 佐藤 榮作君
  政府委員
   警察庁保安局長 大津 英男君
   大蔵政務次官  齋藤 邦吉君
   大蔵省理財局長 吉岡 英一君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       工楽 英司君
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  本日の会議に付した案件
○オリンピック東京大会記念のための
 千円の臨時補助貨幣の発行に関する
 法律案(内閣提出、衆議院送付)
○オリンピック東京大会準備促進に関
 する調査(保安、防犯対策に関する
 件)
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佐藤尚武#1
○委員長(佐藤尚武君) ただいまから、オリンピック準備促進特別委員会を開会いたします。
 オリンピック東京大会記念のための千円の臨時補助貨幣の発行に関する法律案を議題といたします。
 まず、政府から提案理由の説明を願います。齋藤大蔵政務次官。
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齋藤邦吉#2
○政府委員(齋藤邦吉君) ただいま議題となりましたオリンピック東京大会記念のための千円の臨時補助貨幣の発行に関する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。
 本年十月、東京において開催されるオリンピック第十八回大会を記念するため、政府は、新図案の百円臨時補助貨幣を発行することといたしておりますが、オリンピック東京大会記念の意義を一そう高めます見地から、今回さらに、諸外国におけるオリンピック記念貨幣発行の例をも考慮いたしまして、これらと比較いたしましても遜色のない、より高額の貨幣を発行することとし、現在臨時通貨法によって発行を認められております百円以下の臨時補助貨幣のほかに、特別にオリンピック東京大会記念のための千円の臨時補助貨幣の発行を行ない得ることとしようとするものであります。
 なお、この千円の臨時補助貨幣は、他の臨時補助貨幣の例にならい、二万円を限度として法貨として通用することといたしております。
 以上が、この法律案の提案の理由であります。何とぞ御審議の上、すみやかに御賛成くださいますよう、お願い申し上げます。
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佐藤尚武#3
○委員長(佐藤尚武君) 速記をとめて。
  〔速記中止〕
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佐藤尚武#4
○委員長(佐藤尚武君) 速記をつけて。
 それではこれより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言を願いたいと思います。
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岡田宗司#5
○岡田宗司君 大蔵省の当局のほうから、もう少しこまかい説明がなければならぬと思うのですが、たとえば幾ら発行するのかとか、どういう、いつからいつまで発行するのか、いろいろあると思うのです。それをたぶん用意してきておると思うので、もう少しその詳しい説明を聞いた上で質疑をしたいと思います。
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佐藤尚武#6
○委員長(佐藤尚武君) ただいま岡田委員より、追加的にもう少し詳細な報告がほしいということでございますが、どうぞ大蔵当局のほうで御説明を願います。
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吉岡英一#7
○政府委員(吉岡英一君) ただいまお話のありました点に関連いたしまして、多少補足的に御説明申し上げます。
 いま発行を予定をいたしまして法律案の御審議をお願いいたしております千円につきましては、ただいま提案理由でも御説明申し上げましたように、諸外国のオリンピック記念通貨に比べまして遜色のないものをつくりたいということで考えております。最終的に量目その他決定いたしたわけではございませんが、ただいま私どもとして一応考えておりますものは、フィンランドの五百マルッカの貨幣が直径三十二ミリ、量目十二グラム、銀の純分が千分の五百というものでございます。それからオーストリアの五十シリングが直径三十四ミリ、量目二十グラム、銀の純分千分の九百というものでございました。これに対しまして、一応私どもの考えております千円は、直径が三十五ミリ、オーストリアのものよりやや大きくして、量目が大体オーストリアと同じ二十グラム程度の、銀の純分千分の九百二十五、ほかのものに比べていいものをつくりたいと考えております。
 それから数量につきましては、造幣局の製造能力等を考えまして、ただいまのところ、オリンピック開催までに約千五百万枚を製造する予定でおります。御承知のように、百円の記念デザインのものを約八千万枚出しますので、それと勘案いたしまして、大体千五百万枚でいいかと考えておりますが、もし需要が非常に強くて、そういうような事態になりましたならば、場合によっては千五百万枚に追加して製造することも考えております。
 それから製造の時期につきましては、ただいまから法律の御審議を願って法律が成立いたします関係上、通常の補助貨幣の場合のように、これから図案の公募をいたしますということになりますと、多少時間的に間に合わない関係もございます。それから、一般に流通いたします補助貨と違いまして、非常に特殊な記念通貨でございます点等を考えまして、この千円につきましては、図案の公募をいたさないで、その方面の専門家の図案によって作成にかかろうかと考えております。そういたしますと、大体今月中に図案を決定いたしまして、試作にかかりまして、大体夏ごろに製造にかかりまして、九月には一応発行できるのではないかというふうに考えております。
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佐藤尚武#8
○委員長(佐藤尚武君) 質疑のある方はどうぞ御質問を。
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柴谷要#9
○柴谷要君 オリンピック東京大会を記念して千円の臨時補助貨幣を発行するということは、たいへん意義あることで、賛意を表する次第でありますが、一体この法律案が、読んでみまするというと、時限的なものであるか、それとも永続的なものであるか、表題から見れば時限であるように考えられるが、しかし通貨取り扱い上の問題を考えた場合には、時限ではないような意味を持っている、こういう点が考えられるのでありますが、この取り扱いはどう考えておられるのか、冒頭にお尋ねをしておきたいと思います。
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吉岡英一#10
○政府委員(吉岡英一君) お答え申し上げます。
 これは、補助貨を発行いたしますのでありますが、普通考えられますことは、ただいま補助貨の規定をいたしております臨時通貨法を改正をいたしてということが一つの方法かと考えるのでありますが、私どもといたしましては、今回の千円は、オリンピック記念という非常に特殊なものを出すものだというふうに考えております。したがって、臨時通貨法の改正という形じゃなしに、こういうオリンピック東京大会の記念のためのという単行法をお願いしているわけです。そういう意味で、この法律は、今回のオリンピックの記念のために貨幣を発行する、そういう意味で、非常に時限的と申しますか、今回限りのものと考えております。
  ただ、先ほど申し上げましたように、一応千五百万枚の製造を予定いたしておりますが、非常に需要が多くて、場合によっては、もう少し追加しなければならないというような場合ができました際に、造幣局の製造能力その他から申しまして、多少オリンピックの時期がずれても製造しなければならない事態が起こるかもしれないと考えております。そういう意味で、多少ずれるかもしれないという意味では、オリンピックまでという時限的なものではございませんけれども、しかし、今回のオリンピックに限るという意味では、非常に時限的なものだと考えております。
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柴谷要#11
○柴谷要君 千五百万枚の発行ということがほぼきまっているようでありますが、需要によってはそれ以上も考えておる、こういう御答弁でございますが、やはりオリンピックと銘を打ったからには、その硬貨に昭和三十九年の刻印が押されることは明らかである。これが昭和四十年になって発行したのでは、オリンピック記念になりませんから。三十九年の年号の入ったものが出される限りは、オリンピック記念の硬貨、こういうことになるわけです。ですから、オリンピックが済んだあと発行するという考えであるのか、それ以前にすべて処理してしまう、こういう考えであるのか、その点をひとつ明確にお答えいただきたい。
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吉岡英一#12
○政府委員(吉岡英一君) お話のとおりでございますので、私どもといたしましては、なるべくオリンピックまでにその千五百万枚で大体御満足がいくということを期待いたしておりますけれども、ただ、これは日本としては初めての記念貨幣のことでございますし、場合によって、非常に少ないために、不満と申しますか、問題が起こるというようなことであれば、あるいはオリンピック後、十月以降多少つくらざるを得ない、場合によっては、来年にわたってもつくらなければいけないかと考えております。ただ、もちろん、つくるといたしましても、同じ図案のものをつくる予定でおります。外国の例を見ましても、多少その年でない年に発行した例はあるようでございます。
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柴谷要#13
○柴谷要君 一体、記念の硬貨を出すのに、四十年なり、相当期間がたっても出さなければならぬという理由がどこから生まれてくるのですか。やはり記念硬貨であれば、オリンピック開催時までに出して、それであと需要が多いとか少ないとか——これは通貨ですからね。通貨ですから、政府がきめられたら、千五百万枚なら千五百万枚出して、それで打ち切り、こういうことにはならぬのですか。
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吉岡英一#14
○政府委員(吉岡英一君) 大体そういうことにいたしたいと考えておりますが、ただ、私ども懸念いたしますのは、非常に需要が強くて、それではどうにもならぬというような事態がもし起こりましたら、多少の追加をしなくちゃいかぬかという程度に考えておるわけでございます。
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柴谷要#15
○柴谷要君 そこで、この千円の硬貨を発行いたします千五百万枚、こうなりますというと、現行の千円札のほうに影響してくると思うのだが、その点はどうなんですか。その点をお聞かせ願いたい。
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吉岡英一#16
○政府委員(吉岡英一君) 千円札に影響するという御趣旨がちょっとわかりかねますが、一応この千円は、ただいまの紙幣の製造計画あるいはその他の補助貨の製造計画のほかに、プラス・アルファーとして出す計画でおりますので、そのほかのものに影響という意味がちょっとわかりかねますが、あまり影響がないように考えておりますが……。
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柴谷要#17
○柴谷要君 補助貨であるから、計画は、千円札のほうには影響を与えないで、これだけは特別に増産する——増産するといっては語弊がありますが、発行する、こういうことでございますね。
 そこで、お尋ねをしたいことは、造幣局のほうに、昭和三十九年度の予算に、この臨時貨幣の発行に対する予算というものをお取りになっておられるか。不幸にして、私は予算検討をしてみましたが、ないように思うのですが、この点はいかがでございましょうか。
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吉岡英一#18
○政府委員(吉岡英一君) お話のように、ことしの予算は、こういう特別な千円の発行を予定しない予算になっております。ただし、造幣局の特別会計におきましては、弾力条項がございまして、特別の需要がありまして収入があります場合には、それに伴って経費の支出ができる規定がございます。したがって、これは千円を約千五百万枚と申しますと、百五十億になりますが、その百五十億の収入があるわけです。造幣岡特別会計といたしまして、それに伴う経費を支出するといういわゆる予算の弾力条項で処理をいたしたいと考えております。
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柴谷要#19
○柴谷要君 弾力条項でできる、こうおっしゃっておりますが、実際そのとおりになるのですか。造幣局その他を調べてみますると、やはり一定の予算が必要だ、こういうことを言っておられる。そうなるというと、大蔵省自体としてもこれは配慮してやらなければいかぬ、こう思うわけです。この点についてこまかいことは存じませんが、これだけ余分な仕事をやるということでありますから、予算が伴うのは当然だと思います。その予算的措置をされて、間違いのないように期日に発行してもらいたい、こういうことをつけ加えておきたいと思う。
 この機会でありますからお尋ねしておきたいと思うのでありますが、貨幣法といい、臨時通貨法といい、どうも現実に即していない法律だと思うのです。現実に即していない。一体、その将来の問題として、青銅貨幣の一銭とか五厘、あるいはニッケルの十銭とか五銭とかいうものが、将来発行されるような情勢に立ち至るものであるかどうか、そういうことを予期してこの法律改正をしないでいるのかどうか、これをひとつ聞かしてもらいたい。ちっとも現実に即していないこんな法律がある。これをひとつ聞かしてもらいたい。通貨発行の時期が再度訪れるということを考えておるのか、明確にお答えいただきたい。さもなければ、こういう機会ですから、近く改正をしたいということぐらいはおっしゃったらいいと、こう思いますが、いかがでございますか。
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吉岡英一#20
○政府委員(吉岡英一君) お話のように、ただいまの貨幣法並びに臨時通貨法等は、いろいろほかの法律で効力を停止いたしましたり、いわゆるおっしゃるような現実と即しないものがかなりございます。そういう意味で、私どもも、いつかの機会には全面的な改正をしなければならないと考えております。ただ、通貨全体のいろいろな問題、あるいは外国のこれに対する態度、その他を慎重に見きわめました上で全面的な改正をしなければならないと考えておりますので、ただいますぐにという気持ちはございません。おっしゃるとおり、非常にこれは問題のある法律でございます。将来は全面的な改正をすべきだと考えております。
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柴谷要#21
○柴谷要君 将来でけっこうだと思いますが、早くこういう法律は変えたほうがよろしいかと、こう思います。
 ついででございますけれども、この臨時通貨法の第四条に「臨時補助貨幣ノ素材、品位、量目及形式ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム」と、こうなっておる。それから同じく五条に「小額紙幣ノ形式ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム」、こうなっているが、これはどういうふうに定まっておるのですか。その内容をひとつ聞かしていただきたい。「勅令ヲ以テ定ム」、これは一体どういうふうに定まっておるのか、その点をお聞かせ願いたい。
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吉岡英一#22
○政府委員(吉岡英一君) ただいまの点は、形式、量目その他は、現在のたてまえでは政令で定めることになっております。各通貨の量目について、政令で、ただいまの百円なら百円の量目その他を定めておるわけであります。
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柴谷要#23
○柴谷要君 臨時通貨法の第四条にちゃんと明記されておるでしょう。政令とはなっておりませんよ。勅令ですよ。そうでしょう。
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吉岡英一#24
○政府委員(吉岡英一君) はい。
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柴谷要#25
○柴谷要君 だから、政令で定めるというのはおかしいじゃないですか。だから、こういうところがあるから早く直しなさいと、こう言うんです。ないことは知っておるから。ないことが書いてある。だから、こういうことを早く面しなさいと言ったら、お直しになるということですから、もうこれ以上お尋ねいたしません。
 そこで、東京大会記念と銘打って出されるわけでありますから、図案公募はいたさない、時間的に、専門家にと、こういうことですが、私はそのほうがいいと思う。専門家の念の入った図案でもって記念として早急にやっていただく、こういうことでございます。特にこういう機会で意義あるものの発行でございますから、つまらない質問を申し上げたようでございますけれども、この機会に、貨幣法、臨時通貨法の改正もやって、やはり体制を整えていただきたいということを符に希望して、私は本案に賛成の意思を表明して質問を終わりたいと思います。
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河野謙三#26
○河野謙三君 ちょっと、理財局長さんにお伺いしたいのですが、私は、千五百万枚ですか、これはとても需要に応じきれないと思う。いまの記念メダル、最近のオリンピック関係の切手の売れ行きその他の関係から見て、それで足らなかったら、あとからつくるということは、オリンピックが終わったあとでオリンピック記念貨幣をつくってもたいして意味はないので、そこで、鋳造能力は一体どのくらいあるのですか、オリンピック開催時まで。
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吉岡英一#27
○政府委員(吉岡英一君) お話のような懸念を私ども多少持っておりますが、ただいまお尋ねの鋳造能力の点について申し上げますと、この前の本委員会で、私どもがこういう貨幣発行に踏み切るのにちゅうちょいたしております理由の一つとして、製造能力を申し上げたわけであります。その後検討の結果、ただいま造幣局の製造計画の中で、実は一円の製造が非常な大きな部分を占めておるわけであります。この一円を、できるだけ外に注文を、外注をいたしまして、それによって生じました圧延能力をフルに使ってこれにかかろうという予定をいたしております。ただいま一応想定をいたしております外注の余力、それによって生ずる造幣局の製造能力から申しますと、オリンピックまで千五百万枚というのが、ある意味でぎりぎりだという感じを一応いたしております。なお、これは、昼夜作業を強める、あるいはもう少しくふうをいたしましたら、多少、もう少し能力が出るかもしれませんけれども、ただいまのところは、造幣局の能力からいって、千五百万枚程度かと見ておるわけであります。
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河野謙三#28
○河野謙三君 そういたしますと、この千五百万枚というのは、一応オリンピック開催時までの鋳造能力から割り出してきまったように受け取れるのですが、必ずしも需要量を想定して千五百万枚ということではないと思うのですが、いま、外国のこれに類するものを見せていただきましたが、おそらく日本ではこれ以上りっぱなものができると、そうしますと、これは非常に需要が多くて、あなたのほうで一番きらうところの退蔵というものが、より一そう、千五百万枚程度であったら、退蔵というのを奨励することに私はなると思うので、昼夜兼行、その他いろいろくふうされまして、私はあらかじめ、これを二千万枚とか二千五百万枚にしておかれたほうがいいんじゃないかと、こう思いますが、これは希望でございますけれども、鋳造能力がないものはしかたがありませんけれども、一応千五百万枚ということで、あまり結論を出さずに、より一そう馬力をかけて、より一そう通貨発行枚数をふやすということに私は御尽力をいただきたい、こういうことを希望いたしまして、私も、柴谷さんと同様に、本案には賛成でございますから、その点のお答えがいただけましたら……。
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吉岡英一#29
○政府委員(吉岡英一君) お話のように、何千万枚出しますと大体需要にマッチするか。実は、非常にむずかしい。初めてのことを行なうのですから、私ども、正直申しますと、なかなか見当がつかないのでございますが、ただ、フィンランドの例が六十万枚、オーストリアの例が二百五十万枚でございます。けた違いに少ないわけでございます。それで、そうたいした問題なしにいっておりますが、まあ日本と外国とは事情が違いますけれども、千五百万という数字は、かなり大きな数字ではないとか考えてはおります。ただ、これははっきりはわかりません。
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