予算委員会

1975-04-02 参議院 全433発言

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会議録情報#0
昭和五十年四月二日(水曜日)
   午前十時四分開会
    —————————————
   委員の異動
 四月二日
    辞任         補欠選任
     佐藤  隆君     戸塚 進也君
     瀬谷 英行君     阿具根 登君
     和田 静夫君     野口 忠夫君
     工藤 良平君     案納  勝君
     矢原 秀男君     二宮 文造君
     須藤 五郎君     神谷信之助君
     星野  力君     上田耕一郎君
     木島 則夫君     柄谷 道一君
     野末 陳平君     喜屋武眞榮君
    —————————————
  出席者は左のとおり。
    委員長         大谷藤之助君
    理 事
                岩動 道行君
                中山 太郎君
                矢野  登君
                柳田桃太郎君
                藤田  進君
                宮之原貞光君
                矢追 秀彦君
                渡辺  武君
                向井 長年君
    委 員
                安孫子藤吉君
                井上 吉夫君
                石破 二朗君
                長田 裕二君
                亀井 久興君
                黒住 忠行君
                源田  実君
                玉置 和郎君
                戸塚 進也君
                徳永 正利君
                中村 太郎君
                夏目 忠雄君
                秦野  章君
                鳩山威一郎君
                最上  進君
                森下  泰君
                八木 一郎君
                吉田  実君
                阿具根 登君
                案納  勝君
                上田  哲君
                工藤 良平君
                瀬谷 英行君
                田中寿美子君
                辻  一彦君
                寺田 熊雄君
                田  英夫君
                野口 忠夫君
                松永 忠二君
                桑名 義治君
                二宮 文造君
                三木 忠雄君
                矢原 秀男君
                岩間 正男君
                上田耕一郎君
                神谷信之助君
                星野  力君
                柄谷 道一君
                木島 則夫君
                喜屋武眞榮君
                野末 陳平君
   国務大臣
       内閣総理大臣   三木 武夫君
       国 務 大 臣
       (経済企画庁長
       官)       福田 赳夫君
       法 務 大 臣  稻葉  修君
       外 務 大 臣  宮澤 喜一君
       大 蔵 大 臣  大平 正芳君
       文 部 大 臣  永井 道雄君
       厚 生 大 臣  田中 正巳君
       農 林 大 臣  安倍晋太郎君
       通商産業大臣   河本 敏夫君
       運 輸 大 臣  木村 睦男君
       郵 政 大 臣  村上  勇君
       労 働 大 臣  長谷川 峻君
       建 設 大 臣  仮谷 忠男君
       自 治 大 臣
       国 務 大 臣
       (国家公安委員
       会委員長)
       (北海道開発庁
       長官)      福田  一君
       国 務 大 臣
       (内閣官房長
       官)       井出一太郎君
       国 務 大 臣
       (総理府総務長
       官)
       (沖繩開発庁長
       官)       植木 光教君
       国 務 大 臣
       (行政管理庁長
       官)       松澤 雄藏君
       国 務 大 臣
       (防衛庁長官)  坂田 道太君
       国 務 大 臣
       (科学技術庁長
       官)       佐々木義武君
       国 務 大 臣
       (環境庁長官)  小沢 辰男君
       国 務 大 臣
       (国土庁長官)  金丸  信君
   政府委員
       内閣法制局長官  吉國 一郎君
       内閣法制次長   真田 秀夫君
       内閣法制局第一
       部長       角田礼次郎君
       内閣総理大臣官
       房広報室長兼内
       閣官房内閣広報
       室長       関  忠雄君
       総理府統計局長  川村 皓章君
       警察庁警備局長  三井  脩君
       防衛庁参事官   菅沼 照夫君
       防衛庁長官官房
       長        斎藤 一郎君
       防衛庁防衛局長  丸山  昂君
       防衛庁経理局長  亘理  彰君
       防衛庁装備局長  山口 衛一君
       防衛施設庁総務
       部長       安斉 正邦君
       経済企画庁調整
       局長       青木 慎三君
       経済企画庁物価
       局長       喜多村治雄君
       経済企画庁総合
       計画局長     小島 英敏君
       科学技術庁原子
       力局次長     半澤 治雄君
       環境庁長官官房
       審議官      小幡 八郎君
       環境庁企画調整
       局長       城戸 謙次君
       環境庁企画調整
       局環境保健部長  橋本 道夫君
       環境庁大気保全
       局長       春日  斉君
       環境庁水質保全
       局長       大場 敏彦君
       国土庁計画
       調整       下河辺 淳君
       法務省民事局長  川島 一郎君
       法務省刑事局長  安原 美穂君
       外務省アジア局
       長        高島 益郎君
       外務省アメリカ
       局長       山崎 敏夫君
       外務省欧亜局長  橘  正忠君
       外務省経済協力
       局長       鹿取 泰衛君
       外務省条約局長  松永 信雄君
       大蔵大臣官房審
       議官       岩瀬 義郎君
       大蔵省主計局長  竹内 道雄君
       大蔵省主税局長  中橋敬次郎君
       大蔵省国際金融
       局長       大倉 眞隆君
       文部省初等中等
       教育局長     安嶋  彌君
       文部省管理局長  今村 武俊君
       厚生省公衆衛生
       局長       佐分利輝彦君
       厚生省環境衛生
       局長       石丸 隆治君
       厚生省医務局長  滝沢  正君
       厚生省社会局長  翁 久次郎君
       厚生省児童家庭
       局長       上村  一君
       厚生省保険局長  北川 力夫君
       農林大臣官房長 大河原太一郎君
       農林大臣官房技
       術審議官     川田 則雄君
       農林大臣官房予
       算課長      渡邉 文雄君
       農林省農蚕園芸
       局長       松元 威雄君
       農林省畜産局長  澤邊  守君
       林野庁長官    松形 祐堯君
       通商産業省通商
       政策局長     橋本 利一君
       通商産業省通商
       政策局次長    江口 裕通君
       通商産業省産業
       政策局長     和田 敏信君
       通商産業省立地
       公害局長     佐藤淳一郎君
       資源エネルギー
       庁長官      増田  実君
       資源エネルギー
       庁公益事業部長  大永 勇作君
       中小企業庁長官  齋藤 太一君
       運輸省港湾局長  竹内 良夫君
       運輸省鉄道監督
       局長       後藤 茂也君
       運輸省航空局長  中村 大造君
       郵政大臣官房電
       気通信監理官   田所 文雄君
       郵政大臣官房電
       気通信監理官   佐野 芳男君
       郵政省郵務局長  石井多加三君
       郵政省簡易保険
       局長       北 雄一郎君
       郵政省経理局長  廣瀬  弘君
       労働省労政局長  道正 邦彦君
       労働省職業安定
       局長       遠藤 政夫君
       労働省職業安定
       局審議官兼労働
       省職業安定局失
       業対策部長    岩崎 隆造君
       建設大臣官房長  高橋 弘篤君
       建設省計画局長  大塩洋一郎君
       建設省都市局長  吉田 泰夫君
       建設省道路局長  井上  孝君
       建設省住宅局長  山岡 一男君
       自治大臣官房審
       議官       山下  稔君
       自治大臣官房審
       議官       石見 隆三君
       自治省行政局選
       挙部長      土屋 佳照君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        山本 正雄君
   説明員
       外務省儀典長   内田  宏君
       外務大臣官房儀
       典官       野村 忠策君
       運輸省航空局管
       制保安部長    松本  操君
       日本専売公社副
       総裁       泉 美之松君
       日本国有鉄道総
       裁        藤井松太郎君
       日本国有鉄道理
       事        加賀谷徳治君
       日本電信電話公
       社総裁      米澤  滋君
    —————————————
  本日の会議に付した案件
○昭和五十年度一般会計予算(内閣提出、衆議院
 送付)
○昭和五十年度特別会計予算(内閣提出、衆議院
 送付)
○昭和五十年度政府関係機関予算(内閣提出、衆
 議院送付)
    —————————————
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大谷藤之助#1
○委員長(大谷藤之助君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 昭和五十年度一般会計予算
 昭和五十年度特別会計予算
 昭和五十年度政府関係機関予算
 以上三案を一括して議題といたします。
 前回に引き続き、矢追秀彦君の質疑を行います。矢追君。
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矢追秀彦#2
○矢追秀彦君 初めに、昨日報告のございました竜神村のたん白尿の発生の問題について厚生省に伺いますが、先日の分科会の報告を撤回をされまして、昨日一〇・二四%という、これは非常に高い発生率だと思います。この間、余り高くないというように答弁をされておりましたが、この調査は三日間連続調査をされておりますし、非常に厳しい条件のもとで出た一〇・二四%ですので、これはかなり異常な数値と考えますが、厚生省の見解をお伺いします。
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上村一#3
○政府委員(上村一君) 吉川さんの報告の数字から判断いたしますと、相当高い数値ではないかというふうに考えます。
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矢追秀彦#4
○矢追秀彦君 通常は大体どのような状況ですか。
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上村一#5
○政府委員(上村一君) 三回続けまして早朝尿を調べた全国的なデータは持っておりませんけれども、普通一ないし二%ぐらいである、これは一回限りの調査の場合でございますが、一ないし二%ぐらいじゃないかというふうに言われております。
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矢追秀彦#6
○矢追秀彦君 東京都で調べておられる、これは東京都の予防医学協会のデータでは、たん白は小学校で〇・一%、中学校においては〇・四七%となっておりますが、この数値はどうですか。
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上村一#7
○政府委員(上村一君) 東京都で調べました数字は私持ち合わせございませんが、同じ吉川さんが埼玉県の川口市の小学校について調べられました数値から見ますと、早朝尿の陽性、これは一回限りの調査でございますが、一・四%という数字が出ております。さらにそれを精密検査いたしまして、賢炎とか賢孟炎という病気がある者の数となりますと、それは〇・一%ぐらいになります。
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矢追秀彦#8
○矢追秀彦君 厚生省の報告というのは、私前回と今回と比べまして思うんですがね、大臣、絶えずそのデータのとり方を変えたり、また、ほかのものの中で一番大丈夫なような数字ばかり持ってこられるわけですよ。そういう態度でいいんですか。
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田中正巳#9
○国務大臣(田中正巳君) 一般的にさようなことがあるとは存じませんが、本件に関しましては、非常にとっさの場合の御質問であったものですから、必ずしも十分な精査をしないで答弁をいたしたようであります。いずれにいたしましても、本件につきましては、たん白尿の出る子供のパーセンテージが高いものでございまするから、これについては現地県当局に対しまして、よくその状況を取り調べ、そしてそれについての対策を立てるようにいたさなければならないと、かように考えておりまして、そのやり方等につきましては、きのう児童家庭局長が答弁をいたしたとおりでありますが、よく問題の重要性にかんがみまして今後対処をいたしたいと、かように考えております。
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矢追秀彦#10
○矢追秀彦君 そうじゃなくて、いまの問題を言いますと、この吉川講師のやられたやり方に一番近いデータを調べると、東京都で、先ほど私の申し上げたのが一番比較には対照になるわけです。やっぱり対照をとる場合は同じものが一番理想ですが、どうしてもない場合は一番それに近い検査方法をとったものが必要なわけですが、それでいくと〇・一から〇・二となっているわけです。そうなりますと、竜神村のは、一つは百倍であり、あるいは五十倍から百倍ということになってくるわけです。いま一%ないし二%と言われています。それでもまあ十倍ですよね。しかし、それは検査方法の違いによるわけです。しかも、吉川講師のやられたのは、非常に最初行って驚かれたわけですよね。なぜ、どうして行かれたかといいますと、厚生大臣、これ、ごらんになっていただいたらいいですけどね、筋ジストロフィーのような症状が出るということで行かれたら、たん白が出てきた。しかも異常な出方である。だから非常に厳しくやっても——むしろ吉川先生のはうんと下を押さえられた。それでもここまで出てきたんです。
 これはいつも厚生省の比較はそういう高い数値を持ってこられたわけです。だから、実際一番近いのでいけば、やはり私は〇・一あるいは〇・二という、この東京都のデータが一番近いと言われているわけですから、それとの比較をやれば猛烈に高い。しかし、一応高いことは認められているわけですから、それでよろしいですけれども、絶えず何か言い逃れ的な感じもするわけです。そういう行政ではいけない、むしろ厳しく見ていく、その点をひとつお願いしたいと思うんです。それからこれはBHCの問題も言われておりますし、いろんな問題があるんですが、そのほか、この間の報告でも村長は知らなかったと、こう言われていますけれども、実際村長は知っておったわけなんです。そういった点もいいかげんですし、ひとつこれは改めてきちんとしていただきたい。
 それから総理、総理は環境庁長官もやられましたけれども、一番いま問題は、もちろん大都会における公害もさることながら、こういう地方で隠れた公害というのが非常にたくさんあるわけです。しかも、これがまだまだつかめていない。こういうことで、いまいろいろやられてはおりますけれども、この問題だって今度始まったんじゃないです。昭和四十八年からもうわかっていたことなんですね。しかし、ようやくここまで来て行政のレベルへ来たという状況なんです。だから、そういうことでひとつ、こういう隠れた公害ということについて総理は今後どうおやりになるか、所信をお伺いしたい。
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三木武夫#11
○国務大臣(三木武夫君) 公害問題に対する関心が高まって、隠れた公害というものがやはり表面に今日出てきておるわけですけれども、まだ御指摘のような、表面に出て何らかの解決を急がれているような状態までなってないものもあるでしょうから、今後は地方自治体とも協力して、そういう隠れた公害というもののために非常に苦しんでおる人たちをできるだけ解決の方法を講ずるようにやってまいりたいと考えております。
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矢追秀彦#12
○矢追秀彦君 厚生大臣、お伺いしますが、けさの新聞で医師会の武見会長が発言をしておられることが出ておりますけれども、これについては御存じですか。これに対する見解をお伺いしたい。
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田中正巳#13
○国務大臣(田中正巳君) 先般日本医師会長から私あてに、新しい手法の診療技術について点数を速やかに設定をせよということを私のところに言ってまいりました。これについては現行法令との関係で非常に微妙なところでございますので、私は実態的に見ますると、この種のものはやはり一日も早く点数を設定して診療を行った方がよろしいと思いますが、現行法令の中におってこれをいかにして点数に設定をするかということについてはいろいろと問題があるようでございまして、したがって法令との関連においてどのような解決を図るべきか、目下いろいろと検討し、腐心をいたしているところであります。
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矢追秀彦#14
○矢追秀彦君 いまの答弁ではよくわからないですがね、どういう方針でいかれるのかということです。あくまでも中医協というものにされていくのか、ここで会長の主張しておるような方向をとるのか、いまのじゃ全然わからないです。
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田中正巳#15
○国務大臣(田中正巳君) もっと具体的に申し上げますると、現行の法令の中においてこの種のものをどう扱うかということは、過去においていろいろ先例等があるわけでございまして、一部につきましては、いわゆる準用方式というものでやったこともございます。しかし、準用方式で律し切れるかどうか、あるいはそのことがよろしいかどうか、こうしたことについて、もう少し部内の検討をいたさなければならないと思っていますし、また、日本医師会の方でもこれに対してどう対応するか、お互いの詰めも必要であろうというふうに思っておりまして、いろいろと作業をいたしておりますが、今日まだ具体的な結論を得ないでおるというのがただいまの姿でございます。
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矢追秀彦#16
○矢追秀彦君 これはやはり早く出さないと、校医とかあるいは救急医療の方を拒否をする、こういう態度で出てきておられます。これについてはどうお考えですか。
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田中正巳#17
○国務大臣(田中正巳君) きのうの武見医師会長の記者会見の内容については、いろいろな点について、ただいま私のところへ委員について辞任届を出しておるわけですが、この辞任届についての処置についていろいろ話がございますが、そうした問題と、いま一つ後段に書いてある租税特別措置との関連においてもコメントしているようでございますので、その辺はいろいろと複雑なところでございますが、私といたしましては、できる限り中医協委員その他の各種の委員についての復帰を一日も早くしなければならないと思っておりますが、しかし、やはりこれについては法律の関係もあって、十分しさいに検討をいたし、そして合法的な線でもってこれが解決するようにいたさなければならない、その辺に私の苦労の存在するところであります。
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矢追秀彦#18
○矢追秀彦君 総理、先日来歯科医療の問題が大きな問題になりましたけれども、この問題を総理はどうお受けとめになりますか。要するに、非常に差額を取られたとかいろいろな苦情がございましたですね。この歯科医療の問題、いまの医療の問題も含めまして、これは私は政府の責任だと、こうとるのですけれども、また現在の高度成長が生んだひずみの一つと考えておりますが、そういうことも含めて総理はどうお考えになっておりますか。
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三木武夫#19
○国務大臣(三木武夫君) 歯科医の場合は、診療報酬というものが人によって、プラスチックでなしに金冠を入れたいとか、いろいろ別途の支払いを必要とする場合が起こると思いますが、しかし、これに対してはいろいろな弊害があるということで、中医協でこの問題を中心にして審議をしておったわけですが、これがほぼ中断の形になっておるのですが、中医協のこの会議、できるだけ早く再開をして合理的な解決をする方が医師会のためにも国民のためにも好ましいと考えておりますから、そういう方向でこの問題を処理していくことが適当であると、こういうふうに考えます。
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矢追秀彦#20
○矢追秀彦君 時間がありませんので、この問題もっと深く議論したいのですが、厚生大臣、問題となっておる不合理な点数の改善、これはどうされるのか。それから特に齲蝕予防について、虫歯ですね、虫歯の予防の問題、それからいま一番問題の一つとなっているいわゆるはみ出した患者さん、要するに診察に行ってもできない。というのは、歯科医の不足ということもありますけれども、まだまだ問題はたくさんあると思いますが、そういうはみ出した患者さんの処置、この三点についてお答えをいただきたいと思います。
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田中正巳#21
○国務大臣(田中正巳君) 現行の診療報酬体系、これについてはいろいろと問題があり、またその仕組みについてもいろいろと問題がございますが、これ等については、逐次これを中医協に諮りまして、中医協の意見が出て、これがいろいろと改善を見ているところであります。基本的には、やはり技術料をもっと尊重するというところにあるというふうに思っておりますが、さらに歯科につきましては、差額徴収制度の基本についてどのように考えていいか等々につきまして、中医協の意見によって今後改善をしていかなければならないというふうに考えております。
 第二の齲歯予防につきましては、今日までいろいろと乳幼児につきましては妊娠中の健康、そしてまた永久歯につきましては、小児のいろいろな歯科についての啓蒙等々を通じてやっていかなければならないと思っておりまして、それぞれ保健所等を通じまして、母親教室あるいはその他妊産婦、乳幼児等の指導をやっているわけでございますが、しかし、これについては私はまだ十分にこれが実行されているとは思いませんので、今後いろいろな観点から、この問題をいかに徹底させるかということについて検討、努力をしなければならないというふうに考えております。
 第三の歯科診療について、はみ出した患者さんという問題につきましては、やはり私は、絶対的に歯科医が不足であるというようなことがその原因であると思いますので、今後やはり歯科医師の養成について政府全体でもっと積極的に考え、これを実行していく以外に方法がないというふうに思っております。
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矢追秀彦#22
○矢追秀彦君 厚生大臣、もう一つお伺いしますけれども、最近の歯科医師会のいろんな問題がございますけれども、細かい議論はまた別の機会に譲りますけれども、どうも脱保険、自由診療という方向が非常に強いと思うんです。私はやっぱりそれであってはならないと。この厚生省に来ておる三月六日の申し入れ書を見ましても、やっぱり自由診療ということがかなり大きく強い線で出てきているわけです。こういう方向が果たしてこれからの福祉社会という事態に適切なのかどうか、政府としてはこういう動きをどうとめていくのか、その点をお伺いしたい。
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田中正巳#23
○国務大臣(田中正巳君) 今日、歯科のみならず、医療全般については、できる限り社会保険診療でこれが実施できるようにすることが望ましいわけでございまして、したがいまして、保険から医療担当者が抜けていく、あるいはこれについて協力をしないといったような姿というものは望ましいものではございません。したがいまして、周辺の諸問題を解決することによって、国民ができる限り社会保険によって診療が受けられるようにしていかなければならないというふうに考えております。
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矢追秀彦#24
○矢追秀彦君 最後に外交問題を簡単にお伺いしますが、総理、いまのインドシナ情勢ですが、けさの新聞によりますと、もう解放勢力がサイゴンへ約六十キロまで来たと、こういう状況ですが、このインドシナ情勢、カンボジアも含めまして、総理はどう把握をしておられるか。それから、今後日本政府としてはこの勢力に対して、恐らくきちんとした臨時革命政府ということになると思いますけれども、それに対してどうおやりになるか、また、現在外交折衝はどのようにされておるか、その点をお伺いしたい。
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三木武夫#25
○国務大臣(三木武夫君) 昨日ですか、ロン・ノル大統領が国外に出られた、きわめて流動的な状態でありますから、的確にどういうふうになっているかということを予測することはむずかしい。日本の基本的立場というのは、パリ協定を守る、しかも話し合いはベトナム人同士で平和的に話し合いをしてベトナムの安定を図る、こういう一つの原則の上に立って、一日も早くベトナムにベトナム人同士の話し合いによって安定した状態がつくり出されることを日本政府は希望をいたしておるわけでございます。そのために日本政府としてできるだけの協力は当然にしていくべきであります。ただ、最近、ロン・ノル大統領の国外に出られたということなどもちょっと契機となり、カンボジアの国内において話し合いをしようという機運も高まってきておりますから、そういう傾向が生まれてきて、そして何らかの解決が見出されることをわれわれは強く望んでおる次第でございます。
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矢追秀彦#26
○矢追秀彦君 外務大臣、具体的に外務省としていまどういうことをやられておるか。
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宮澤喜一#27
○国務大臣(宮澤喜一君) カンボジアにつきましては、昨日もこの委員会で申し上げましたとおり、ロソ・ノル政権の首脳部から、この際いかにすべきかという意見をしばしばわが国の駐在大使が求められまして、アジアの国々と一緒にそのような意見を求められて考え方を申し述べておったわけでありますが、その基本になりますものは、昨年の国連決議に示されておりますとおり、カンボジア人による問題の解決、この際、流血の惨を何としても避けるべきである、この二点を中心に意見具申をいたしておりまして、その結果もいろいろ先方政府で参酌されたのでありましょう。昨日、ごらんのようなロン・ノル氏の外遊になっていったわけでございます。なお、わが国の栗野大使は、多くの国の大使館が閉鎖されましたけれども、そのようなこともありまして最後まで残留をいたして、先方政府の求めに応じていろいろ意見を申し述べてきたわけでございます。
 サイゴンにつきましては、正直を申しまして非常に事態の進展が急でありまして、具体的にそれについてわが国が何らかの外交活動をしたということはございませんけれども、ただいまの段階になりますと、これはカンボジアについても言えることでございますが、南ベトナムだけですでに百三十万あるいはそれを超える難民が出つつございます。インドシナ半島における難民救済の問題について、人道的立場からわが国としてできる限りのことをしなければならない立場になっておりまして、具体的にそれをどのようにして、いかに行うかということを検討しておる段階でございます。
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矢追秀彦#28
○矢追秀彦君 まあ、この現在の状況がどうなるか予測はつきませんけれども、仮に総理の希望されているような状況でおさまったとした場合、いま難民援助の問題が出ましたが、今後のインドシナ半島に対する経済援助ですね、それも含めまして、解放勢力との国交といいますか、あるいは接触といいますか、その点も含めて、どうされるおつもりなのか、お伺いをしたい。
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宮澤喜一#29
○国務大臣(宮澤喜一君) 解放勢力のお話が出たわけでございますが、先ほど総理も言われましたように、ベトナムにおける問題の解決の基本は、やはりパリ協定の精神であるというふうにわれわれは考えておりますので、現在の流動的な戦局と申しますか、これがいずれかの落ちつきを示したその後、やはりパリ協定の精神に基づく話し合いというようなものが行われることが望ましいのでありまして、その結果、サイゴン政権と別個に新しい政権というものが事実上認められる状態になるのか、その間の関係がどうなりますか、あるいは南越と北越の関係がどうなりますかということも見てまいらなければなりません。しかし、その際の考え方は、やはり基本的にパリ協定の精神、文字どおりでなくても、あそこに流れております精神というものに基づいてやっていくべきものとわれわれは考えておりますし、それを妨げるようなことをわれわれとしては一切してはならないと思います。他方で、従来までの経済援助、いわゆるプロジェクトを中心にしました経済援助というものは、恐らくその重点はこの際難民救済の方にしばらく移っていかざるを得ないであろう、またそういうふうに考えておくべきではないかというふうに思っております。
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