内閣委員会

1976-10-07 衆議院 全511発言

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会議録情報#0
本国会召集日(昭和五十一年九月十六日)(木曜
日)(午前零時現在)における本委員は、次のと
おりである。
   委員長 坂村 吉正君
   理事 阿部 喜元君 理事 木野 晴夫君
   理事 竹中 修一君 理事 藤尾 正行君
   理事 松本 十郎君 理事 上原 康助君
   理事 大出  俊君 理事 中路 雅弘君
      赤城 宗徳君    有田 喜一君
      大石 千八君   小宮山重四郎君
      佐々木義武君    旗野 進一君
      林  大幹君    松野 頼三君
      三塚  博君    箕輪  登君
      吉永 治市君    石橋 政嗣君
      勝間田清一君    木原  実君
      山本 政弘君    和田 貞夫君
      木下 元二君    瀬長亀次郎君
      鬼木 勝利君    鈴切 康雄君
      受田 新吉君
    —————————————
昭和五十一年九月十六日
 坂村吉正君委員長辞任につき、その補欠として
 渡辺美智雄君が議院において、委員長に選任さ
 れた。
    —————————————
昭和五十一年十月七日(木曜日)
    午前十時三十分開議
 出席委員
   委員長 渡辺美智雄君
   理事 加藤 陽三君 理事 木野 晴夫君
   理事 竹中 修一君 理事 藤尾 正行君
   理事 松本 十郎君 理事 上原 康助君
   理事 大出  俊君 理事 中路 雅弘君
      赤城 宗徳君    林  大幹君
      三塚  博君    吉永 治市君
      勝間田清一君    山本 政弘君
      瀬長亀次郎君    鬼木 勝利君
      鈴切 康雄君    受田 新吉君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣
        (総理府総務長
        官)      西村 尚治君
        国 務 大 臣
        (行政管理庁長
        官)      荒舩清十郎君
        国 務 大 臣
        (防衛庁長官) 坂田 道太君
 出席政府委員
        内閣法制局第一
        部長      茂串  俊君
        国防会議事務局
        長       内海  倫君
        総理府総務副長
        官       橋口  隆君
        防衛政務次官  中村 弘海君
        防衛庁参事官  水間  明君
        防衛庁参事官  平井 啓一君
        防衛庁参事官  岡太  直君
        防衛庁長官官房
        長       亘理  彰君
        防衛庁防衛局長 伊藤 圭一君
        防衛庁人事教育
        局長      竹岡 勝美君
        防衛庁衛生局長 萩島 武夫君
        防衛庁経理局長 原   徹君
        防衛庁装備局長 江口 裕通君
        防衛施設庁長官 斎藤 一郎君
        防衛施設庁総務
        部長      安斉 正邦君
        防衛施設庁施設
        部長      銅崎 富司君
        防衛施設庁労務
        部長      古賀 速雄君
        外務省アメリカ
        局長      山崎 敏夫君
 委員外の出席者
        警察庁警備局警
        備課長     若田 末人君
        法務大臣官房審
        議官      竹村 照雄君
        法務省民事局第
        三課長     清水  湛君
        法務省刑事局総
        務課長     俵谷 利幸君
        法務省刑事局公
        安課長     石山  陽君
        外務省アメリカ
        局安全保障課長 佐藤 行雄君
        外務省欧亜局外
        務参事官    木内 昭胤君
        外務省条約局外
        務参事官    村田 良平君
        大蔵省理財局国
        有財産第二課長 秋山 雅保君
        厚生省援護局調
        査課長     柏井 秋久君
        運輸大臣官房安
        全公害課長   阿部 雅昭君
        内閣委員会調査
        室長      長倉 司郎君
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委員の異動
九月十六日
 辞任         補欠選任
  吉永 治市君     渡辺美智雄君
同日
 辞任         補欠選任
  坂村 吉正君     吉永 治市君
同月二十日
 辞任         補欠選任
  阿部 喜元君     加藤 陽三君
  松野 頼三君     森  喜朗君
十月五日
 辞任         補欠選任
  林  大幹君     丹羽喬四郎君
  三塚  博君     徳安 實藏君
同日
 辞任         補欠選任
  徳安 實藏君     三塚  博君
  丹羽喬四郎君     林  大幹君
同月六日
 辞任         補欠選任
  林  大幹君     園田  直君
  三塚  博君     徳安 實藏君
同日
 辞任         補欠選任
  園田  直君     林  大幹君
  徳安 實藏君     三塚  博君
同月七日
 理事阿部喜元君九月二十日委員辞任につき、そ
 の補欠として加藤陽三君が理事に当選した。
    —————————————
九月十六日
 国の行政機関の休日に関する法律案(大出俊君
 外六各提出、第七十二回国会衆法第二〇号)
 一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正
 する法律案(大出俊君外六名提出、第七十二回
 国会衆法第二一号)
 休日の範囲の改定等のための民事訴訟法等の一
 部を改正する法律案(大出俊君外六名提出、第
 七十二回国会衆法第二二号)
 内閣法等の一部を改正する法律案(内閣提出、
 第七十一回国会閣法第二七号)
 内閣法の一部を改正する法律案(内閣提出、第
 七十二回国会閣法第六号)
 国家公務員法及び地方公務員法の一部を改正す
 る法律案(内閣提出、第七十五回国会閣法第六
 七号)
 職員団体等に対する法人格の付与に関する法律
 案(内閣提出、第七十五回国会閣法第六八号)
 防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法
 律案(内閣提出、第七十七回国会閣法第三号)
 一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改
 正する法律案(内閣提出、第七十七回国会閣法
 第四八号)
同月三十日
 傷病恩給等の改善に関する請願(久保田円次君
 紹介)(第四六号)
 同(竹中修一君紹介)(第四七号)
 同外一件(野中英二君紹介)(第四八号)
 同(原健三郎君紹介)(第四九号)
 同(羽田孜君紹介)(第九五号)
 旧軍人恩給の改善に関する請願(福田篤泰君紹
 介)(第九三号)
 官公労働者の労働基本権確立に関する請願外一
 件(大出俊君紹介)(第九四号)
十月五日
 傷病恩給等の改善に関する請願(山下元利君紹
 介)(第一八七号)
 同(櫻内義雄君紹介)(第二四一号)
 同(島田安夫君紹介)(第二四二号)
 新世界暦案に関する請願(原健三郎君紹介)(
 第二三九号)
 公務災害の早期認定に関する請願(土橋一吉君
 紹介)(第二四〇号)
は本委員会に付託された。
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本日の会議に付した案件
 理事の補欠選任
 小委員会設置に関する件
 国政調査承認要求に関する件
 防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法
 律案(内閣提出、第七十七回国会閣法第三号)
     ————◇—————
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渡辺美智雄#1
○渡辺委員長 これより会議を開きます。
 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 今回はからずも当委員会の委員長に就任をいたしました。はなはだ微力ではございますが、委員各位の格別の御協力によりまして円満かつ適正な委員会運営を行い、この重責を全ういたしたいと存じます。
 皆様の御協力と御鞭撻を心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。拍手
     ————◇—————
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渡辺美智雄#2
○渡辺委員長 理事補欠選任の件についてお諮りをいたします。
 去る九月二十日の阿部喜元君の委員辞任に伴いまして、現在理事が一名欠員となっております。
 この際、その補欠選任を行いたいと存じますが、先例により、委員長において指名するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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渡辺美智雄#3
○渡辺委員長 御異議ないものと認めます。よって、さよう決しました。
 それでは、理事に加藤陽三君を指名いたします。拍手
     ————◇—————
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渡辺美智雄#4
○渡辺委員長 国政調査承認要求に関する件についてお諮りをいたします。
 本会期中、国の行政の改善を図り、公務員の制度及び給与の適正を期する等のため、
 行政機構並びにその運営に関する事項
 恩給及び法制一般に関する事項
 国の防衛に関する事項
 公務員の制度及び給与に関する事項
 栄典に関する事項
 以上の各事項について、小委員会の設置、関係方面からの説明の聴取及び資料の要求等の方法により国政調査を行うこととし、議長にその承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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渡辺美智雄#5
○渡辺委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
     ————◇—————
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渡辺美智雄#6
○渡辺委員長 小委員会設置の件についてお諮りをいたします。
 恩給制度の調査のため、小委員十三名から成る恩給に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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渡辺美智雄#7
○渡辺委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 小委員及び小委員長の選任についてお諮りをいたします。
 小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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渡辺美智雄#8
○渡辺委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 それでは、小委員及び小委員長につきましては、委員長において指名し、追って公報をもってお知らせをいたします。
 なお、小委員及び小委員長の辞任の許可及び補欠選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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渡辺美智雄#9
○渡辺委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
     ————◇—————
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渡辺美智雄#10
○渡辺委員長 この際、坂田防衛庁長官、西村総理府総務長官、荒舩行政管理庁長官、橋口総理府総務副長官及び中村防衛政務次官から発言を求められておりますので、順次これを許します。坂田防衛庁長官。
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坂田道太#11
○坂田国務大臣 今回の三木内閣の改造によりまして、また防衛庁長官を留任いたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。拍手
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渡辺美智雄#12
○渡辺委員長 荒舩行政管理庁長官。
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荒舩清十郎#13
○荒舩国務大臣 一言ごあいさつ申し上げます。
 九月十五日に行政管理庁長官を拝命いたしました。委員長初め委員各位の絶大な御支援と御指導をお願い申し上げます。ありがとうございました。拍手
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渡辺美智雄#14
○渡辺委員長 西村総理府総務長官。
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西
西村尚治#15
○西村国務大臣 先般の内閣改造で、はからずも総理府総務長官を拝命いたしました西村でございます。まことに微力でございますけれども、一生懸命勉強いたしまして、職責を果たしてまいりたいと思っております。ことに総理府といたしましては、今国会諸先生に特別にお世話にならなければならない大事な案件を幾つか抱えておる次第でございまするので、何分よろしく御指導、御鞭撻を賜りますように心からお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。拍手
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渡辺美智雄#16
○渡辺委員長 中村防衛政務次官。
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中村弘海#17
○中村(弘)政府委員 このたび防衛政務次官に就任いたしました中村弘海でございます。微力ではございますが、責任を全うしたい所存でございます。委員会の諸先生方の今後ともの御指導、御援助を賜りますことをお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。拍手
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渡辺美智雄#18
○渡辺委員長 橋口総理府総務副長官。
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橋口隆#19
○橋口政府委員 このたび総理府の総務副長官を拝命いたしました橋口でございます。どうぞよろしくお願いいたします。拍手
     ————◇—————
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渡辺美智雄#20
○渡辺委員長 防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 本案につきましては、第七十七回国会におきまして趣旨説明を聴取いたしておりますので、これを省略いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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渡辺美智雄#21
○渡辺委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
    —————————————
防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案
    〔本号末尾に掲載〕
    —————————————
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渡辺美智雄#22
○渡辺委員長 この際、坂田防衛庁長官からミグ25型機による領空侵犯の件について発言を求められておりますので、これを許可します。坂田防衛庁長官。
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坂田道太#23
○坂田国務大臣 去る九月六日、午後一時十一分、航空自衛隊のレーダーサイトは、北海道西方約百マイルのところを東進中の識別不明機を発見しました。
 これに対して一時二十分千歳基地からF4EJ二機を緊急発進させるとともに、奥尻、大湊、当別及び加茂の各レーダーサイトをこの目標の監視に当たらせました。識別不明機は、高度を下げつつ東進を続け、奥尻レーダーサイトが国際周波数を用いて行った警告にもかかわらず、一時二十二分三十秒、北海道茂津田岬の沖合い上空、東経百三十九度四十五分、北緯四十二度三十八分の地点でわが国の領空を侵犯しました。
 その後、この識別不明機は、針路を南方に変え、一時二十六分ごろには久遠郡の上空一万フィートを通過した後、高度を下げて各レーダーサイトのレーダーから消失しました。
 一方、緊急発進したF4EJは、識別不明機に対する接近を試み、一時二十五分から三十秒間これを機上レーダーで捕捉しましたが、その後見失いました。一時三十五分には、レーダーサイトのレーダーが奥尻東方の海上で識別不明機を一瞬とらえましたが、再び消失しました。
 奥尻レーダーサイトは、領空侵犯発生後約十分間にわたりこの識別不明機に対し、侵犯の事実を知らせ、退去するよう警告しました。また、F4EJ及び各レーダーサイトは引き続き識別不明機の追跡を試みましたが、同機が高度を下げたこと、気象条件が悪かったこと並びに海面や陸上のクラッターの影響もあり、以後捕捉することができませんでした。
 一時四十九分、三沢の防空管制司令所は、二空団から函館上空をジェット機が旋回中との連絡を受け、F4EJを直ちに同方向に飛行させましたが、その後一時五十七分ごろ札幌航空交通管制部と連絡をとり、識別不明機が函館空港に強行着陸した旨を確認したので、二時十分F4EJを千歳基地に帰投させました。
 なお、その後事態の概要が次第に明らかになるに伴い、関係部隊にはその状況を知らせ、必要な警戒の態勢をとらせました。
 九月七日の北海道警察函館方面本部及び九月八日、九日の函館地方検察庁によるミグ25型機の実況見分に際しては、防衛庁は、それに必要な専門技術的知識を提供するための補助者として、それぞれ数名の要員を派遣して協力しました。
 また、ベレンコ中尉に関しては、防衛庁は領空侵犯の事実解明のため、本人の同意を得て、九月の八日、九日の両日、東京において事情聴取を行いました。
 本件は、ソ連軍人が軍用機を操縦してわが国の領空を侵犯し、かつわが国の領土に強行着陸した事件であり、わが国の防衛の任に当たる機関として、独自の立場から当該領空侵犯及び強行着陸の背景状況を解明する必要があります。このため、ミグ25型機の機体の取り扱いに関する最終措置をとるまでの間、防衛庁がその保管を行い、そのための調査を実施することについて関係省庁と調整の結果、九月十日夜、機体を当庁に保管し、調査を開始いたしました。
 しかし、この調査を有効に実施するためには、警備、調査効率及び適切な保管等の観点から、函館空港は適当ではないため、機体を航空自衛隊の百里基地に移送することとし、九月十一日から移送のための調査検討を始めました。
 この結果、自衛隊は、機体の移送に関し、これを安全かつ早急に実施する十分な能力を持っておらないことから、米国の技術要員及び機器について、わが国の指令監督のもとに置くこと、作業を通じて得た知見は自衛隊の所有に帰することなどの条件のもとに、これらの提供を受けることとし、米国及び関係省庁と調整した上、九月十九日、移送のための解体作業に着手しました。
 九月二十四日、機体の解体を完了し、同日深更から二十五日未明にかけて、米国のC5により百里基地に移送しました。
 九月二十五日以降、機体を再組み立てし、搭載機器及びエンジン等の調査を行い、返還のための解体、梱包作業を実施しております。
 なお、調査に関しては、これを効率的に行うため、必要最小限度の範囲内で米国の技術的協力を得ておりますが、これは前項で述べたと同様の条件のもとでの協力であり、調査はあくまでもわが国の独自性のもとに実施いたしております。
 次に、機体をいつ、どのような要領で返還するかについては、現在外交ルートを通じてソ連側と交渉中であります。防衛庁としては、この交渉で定められるラインに沿って遺漏のないよう、所要の措置を講じる所存であります。
 最後に、ミグ25型機の函館空港強行着陸に至るまでの自衛隊の対応措置を振り返ってみると、情報連絡に遅滞があったこと、レーダーサイトが航跡を見失ったことなど、防空態勢上に重要な問題点があることを示唆しております。
 したがって、私としては、本事件の分析を行って、問題点を究明し、今後の防空態勢のあり方について改めて検討したいと考えております。
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渡辺美智雄#24
○渡辺委員長 これより質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。加藤陽三君。
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加藤陽三#25
○加藤(陽)委員 ミグの事件についてお尋ねをしたいのでありますが、その前に法案の内容等につきまして若干先にお尋ねをしておきたいと思います。
 この防衛二法案、これは二年成立をしないわけでございますが、いずれも艦艇、航空機の増強に伴う必要な要員として御説明いただいておるわけであります。ところが通っていない。実際これはどういうふうに操作をしていらっしゃるのか。相当海空の自衛隊員にはこれは荷が重く、しわ寄せになっているのではないかという気がいたしますが、どういうふうに防衛庁見ておいでになりますか、お答えいただきたいと思います。
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伊藤圭一#26
○伊藤(圭)政府委員 先生も御承知のように、増員の問題というのは、海上自衛隊、航空自衛隊につきましては、航空機あるいは艦艇、それを操作し、それを運用する人員というのが基準になって制定されております。しかしながら、御承知のように五十年度の増員分も五十一年度の増員分もまだ成立を見ておりません。すなわち、千四百八十八名の定員が増になっていないわけでございます。過去におきましても自衛隊はこういう事態を迎えたことがございましたが、それと同じように現在も非常に運用面において苦しい事態を迎えております。
 すなわち、一方において教育をしながら、一方において部隊の運用をしなければならないということで、もちろん常に一〇〇%の定員を充員していなければできないというものではございませんけれども、部隊に配属したまま教育をさせたりということになりますと、それぞれの艦艇乗り組みあるいは部隊にいる実人員というものがそれだけ減るわけでございます。したがいまして、運用をやっていく場合にその減員に対するロードというのがかかるのも当然でございます。過去四十六年ごろ二法案が通らなかった時点におきましては、たとえば航空自衛隊などにおきましては一部のレーダーサイトの運用時間を昼間だけ行うというような措置をとって苦況をしのいだこともございますが、現時点においてそこまでの情勢には至っておりません。しかしながら、どこが現実にどうなっているかということを個々に具体的に申し上げるのには余りにも例が多いわけでございますが、見えないところで全体の練度、運用、そういった面でかなり隊員にロードを強いておるということになっておるのが実情でございます。
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加藤陽三#27
○加藤(陽)委員 私も郷里の方で、若い自衛隊員の諸君から有給休暇がとれないという不平を非常に聞くのですよ。やはりこれは増員ができないと余分な荷がかかっているんだなあという気がする。それもいけないことですけれども、航空機事故、最近余りないので安心しておるのですが、こういうことがあったら事故が起こりはしないかという心配を私、非常に持っておるわけでございます。
 それはそれとして、その次に、私も自衛隊に長いことおりましたけれども、海空の自衛隊につきましては、いま自衛官でやっておる仕事で部外に委託をしてできるような仕事がまだまだあるのではないかと思う。たとえば基地業務ですね。いつも思うのですが、給食の業務とか物の調達の業務の中なんかで、もう少し部外へ委託して、自衛官の定員をふやさないで済むというふうなものはないものでしょうか。どういうふうにお考えになっておりますか。
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伊藤圭一#28
○伊藤(圭)政府委員 自衛隊の業務の中で民間に委託するのが適当な業務がないかというお話でございます。私どもも従来この定員増というものを極力抑えなければならないという方針のもとにそういうものを検討いたしておりまして、現実にいま委員会のようなものをつくってやっておりますが、幾つかの仕事、いま先先がおっしゃいましたような基地業務あるいは車両の整備の業務、そういったようなものが個々にはあるわけでございます。現実に基地業務の中で給食の関係あるいは食事の後始末の関係、こういったものはやっているわけでございますが、一方におきまして非常に部隊が分散しているということがございますので、それを受け入れる側の体制というものもある程度固めなければ、個々に部外に委託するというような方針で一律にまいりますと、ある部隊ではでき、そしてまたある部隊ではできないような事態も起こるということが、検討の結果出ております。したがいまして、特に大臣の方からの御指示もございまして、四次防以後の計画の中では長期的な展望にたって、先生のおっしゃるような形でできるだけのものを部外へ委託し、そしていわゆる自衛官である自衛隊員というものは本来の任務に専念できるような体制をつくり上げていこうということで、それが結果的には増員を抑えることにもなるというようなことで検討をいたしておる次第でございます。
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加藤陽三#29
○加藤(陽)委員 これはぜひ長官、真剣にお考えいただきたいと思うのです。自衛官の増員ということもなかなか容易ではございません。本当に必要最小限度の増員を国会で認めてもらうようにしなければいけないと思いますが、私はまだ余裕があるように思うのです。これはひとつ御検討を願います。
 もう一つの防衛二法の要目は、第三航空団の小牧から三沢への移設なんですが、これも二年たなざらしになっておるわけですが、司令部を移設しないことに伴ってどういう不便をいまお感じになっていらっしゃいますか、お答えを願いたいと思います。
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