法務委員会
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会
会議録情報#0
昭和五十六年十一月十日(火曜日)
午前十時十九分開会
—————————————
委員の異動
十月十三日
辞任 補欠選任
近藤 忠孝君 宮本 顕治君
十月二十一日
辞任 補欠選任
杉山 令肇君 鍋島 直紹君
十月二十七日
辞任 補欠選任
藤原 房雄君 田代富士男君
十月二十八日
辞任 補欠選任
田代富士男君 藤原 房雄君
十月二十九日
辞任 補欠選任
宮本 顕治君 近藤 忠孝君
十一月五日
辞任 補欠選任
鍋島 直紹君 杉山 令肇君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 鈴木 一弘君
理 事
真鍋 賢二君
円山 雅也君
寺田 熊雄君
藤原 房雄君
委 員
臼井 莊一君
杉山 令肇君
戸塚 進也君
八木 一郎君
瀬谷 英行君
近藤 忠孝君
中山 千夏君
国務大臣
法 務 大 臣 奥野 誠亮君
政府委員
法務省民事局長 中島 一郎君
法務省刑事局長 前田 宏君
法務省入国管理
局長 大鷹 弘君
最高裁判所長官代理者
最高裁判所事務
総長 矢口 洪一君
最高裁判所事務
総局人事局長 大西 勝也君
最高裁判所事務
総局刑事局長 小野 幹雄君
事務局側
常任委員会専門
員 奥村 俊光君
説明員
警察庁刑事局捜
査第一課長 仁平 圀雄君
法務大臣官房人
事課長 根來 泰周君
法務省民事局第
四課長 筧 康生君
大蔵省理財局国
庫課長 福井 博夫君
—————————————
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○供託法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆
議院送付)
○外国人登録法の一部を改正する法律案(内閣提
出、衆議院送付)
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この発言だけを見る →午前十時十九分開会
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委員の異動
十月十三日
辞任 補欠選任
近藤 忠孝君 宮本 顕治君
十月二十一日
辞任 補欠選任
杉山 令肇君 鍋島 直紹君
十月二十七日
辞任 補欠選任
藤原 房雄君 田代富士男君
十月二十八日
辞任 補欠選任
田代富士男君 藤原 房雄君
十月二十九日
辞任 補欠選任
宮本 顕治君 近藤 忠孝君
十一月五日
辞任 補欠選任
鍋島 直紹君 杉山 令肇君
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出席者は左のとおり。
委員長 鈴木 一弘君
理 事
真鍋 賢二君
円山 雅也君
寺田 熊雄君
藤原 房雄君
委 員
臼井 莊一君
杉山 令肇君
戸塚 進也君
八木 一郎君
瀬谷 英行君
近藤 忠孝君
中山 千夏君
国務大臣
法 務 大 臣 奥野 誠亮君
政府委員
法務省民事局長 中島 一郎君
法務省刑事局長 前田 宏君
法務省入国管理
局長 大鷹 弘君
最高裁判所長官代理者
最高裁判所事務
総長 矢口 洪一君
最高裁判所事務
総局人事局長 大西 勝也君
最高裁判所事務
総局刑事局長 小野 幹雄君
事務局側
常任委員会専門
員 奥村 俊光君
説明員
警察庁刑事局捜
査第一課長 仁平 圀雄君
法務大臣官房人
事課長 根來 泰周君
法務省民事局第
四課長 筧 康生君
大蔵省理財局国
庫課長 福井 博夫君
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本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○供託法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆
議院送付)
○外国人登録法の一部を改正する法律案(内閣提
出、衆議院送付)
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鈴
鈴木一弘#1
○委員長(鈴木一弘君) ただいまから法務委員会を開会いたします。
理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い、現在理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い、現在理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
鈴
鈴
奥
奥野誠亮#4
○国務大臣(奥野誠亮君) 供託法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。
この法律案は、国の財政の現状にかんがみ、国の歳出の縮減を図るため、供託法の一部を改正しようとするものでありまして、その改正点は、次のとおりであります。
供託法におきましては、供託された金銭について命令の定めるところにより利息を付することを要するとされていますが、この法律案では、いわゆる財政再建期間として予定されている昭和五十七年度から昭和五十九年度までこの利息を付さないこととしております。これにより、昭和五十七年度においては約七億円、昭和五十八年度においては約十四億円、昭和五十九年度においては約十八億円の歳出の縮減が見込まれております。
何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願いいたします。
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この発言だけを見る →この法律案は、国の財政の現状にかんがみ、国の歳出の縮減を図るため、供託法の一部を改正しようとするものでありまして、その改正点は、次のとおりであります。
供託法におきましては、供託された金銭について命令の定めるところにより利息を付することを要するとされていますが、この法律案では、いわゆる財政再建期間として予定されている昭和五十七年度から昭和五十九年度までこの利息を付さないこととしております。これにより、昭和五十七年度においては約七億円、昭和五十八年度においては約十四億円、昭和五十九年度においては約十八億円の歳出の縮減が見込まれております。
何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますようお願いいたします。
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鈴
奥
奥野誠亮#6
○国務大臣(奥野誠亮君) 外国人登録法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。
近年における国際交流の活発化に伴い、わが国に入国・在留する外国人の数は増加の一途をたどり、そのために市町村及び都道府県における外国人登録に関する事務量は、現行外国人登録法が制定された当時と比べますと、著しく増加しております。厳しい国家財政のもとにおいて、このような事態に対処し、外国人登録事務の適正な運用を期するためには、関係事務の簡素・合理化を図る必要があるものと思われます。
そこで、この際、市町村及び都道府県における外国人登録事務の簡素化及び合理化を図り、財政支出の効率化に資するため、外国人登録法の一部を改正しようとするものでありまして、その改正の要点は、次のとおりであります。
第一に、新規登録等の申請に際し、外国人から提出させる写真の数が三葉とされているのを二葉で足りることにすることといたしております。
第二は、市町村長が登録原票の写票を二葉作成し、一葉を法務大臣に、他の一葉を都道府県舟事に送付することとされているのを、一葉を作成してこれを法務大臣に送付すれば足りることとし、都道府県知事への写票の送付及び都道府県知事が行うこととなっている写票の分類整理事務を廃止することといたしております。
第三は、返納された登録証明書を市町村長から法務大臣に送付させる手続を廃止することといたした次第であります。
以上が、この法律案の趣旨であります。
何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますよう、お願い申し上げます。
この発言だけを見る →近年における国際交流の活発化に伴い、わが国に入国・在留する外国人の数は増加の一途をたどり、そのために市町村及び都道府県における外国人登録に関する事務量は、現行外国人登録法が制定された当時と比べますと、著しく増加しております。厳しい国家財政のもとにおいて、このような事態に対処し、外国人登録事務の適正な運用を期するためには、関係事務の簡素・合理化を図る必要があるものと思われます。
そこで、この際、市町村及び都道府県における外国人登録事務の簡素化及び合理化を図り、財政支出の効率化に資するため、外国人登録法の一部を改正しようとするものでありまして、その改正の要点は、次のとおりであります。
第一に、新規登録等の申請に際し、外国人から提出させる写真の数が三葉とされているのを二葉で足りることにすることといたしております。
第二は、市町村長が登録原票の写票を二葉作成し、一葉を法務大臣に、他の一葉を都道府県舟事に送付することとされているのを、一葉を作成してこれを法務大臣に送付すれば足りることとし、都道府県知事への写票の送付及び都道府県知事が行うこととなっている写票の分類整理事務を廃止することといたしております。
第三は、返納された登録証明書を市町村長から法務大臣に送付させる手続を廃止することといたした次第であります。
以上が、この法律案の趣旨であります。
何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますよう、お願い申し上げます。
鈴
鈴
寺
寺田熊雄#9
○寺田熊雄君 きょう法務大臣、供託法、外国人登録法、この二法案を御提出になりました。
法務大臣の最近におけるいろいろな言動がいま問題になっておることは大臣よく御承知のとおりだと思いますが、その御発言というのは、十月の三十日の閣議後の記者会見の席上、検察の職務も社会一般から支持を受ける形で遂行されることが大切である、人の道をわきまえて努力するということだと述べられたというふうに伺っております。これは、榎本三恵子さんのロッキード事件の法廷における証言、非常にショッキングな証言でございましたけれども、その証言について法務大臣が御見解を問われた。その答えとしてお述べになったということなので、これは榎本三恵子さんを証人に申請した検察当局の態度を批判したものであるというふうに大きく報道されたのであります。
この問題は、すでに内閣委員会、行特委員会等で取り上げられまして、大臣も鈴木総理もある程度これについての御答弁があったわけであります。しかし、主管の委員会であります当法務委員会では、まだそのことについて法務大臣の御真意もその当時のいきさつも全く伺っておりません。
これは当委員会の審議をいたします上で最も基本的な事項と考えますので、どうして大臣がこういう御発言をなさったのか、その真意やいかんということを、詳しくまず冒頭にお述べいただきたいと思います。
この発言だけを見る →法務大臣の最近におけるいろいろな言動がいま問題になっておることは大臣よく御承知のとおりだと思いますが、その御発言というのは、十月の三十日の閣議後の記者会見の席上、検察の職務も社会一般から支持を受ける形で遂行されることが大切である、人の道をわきまえて努力するということだと述べられたというふうに伺っております。これは、榎本三恵子さんのロッキード事件の法廷における証言、非常にショッキングな証言でございましたけれども、その証言について法務大臣が御見解を問われた。その答えとしてお述べになったということなので、これは榎本三恵子さんを証人に申請した検察当局の態度を批判したものであるというふうに大きく報道されたのであります。
この問題は、すでに内閣委員会、行特委員会等で取り上げられまして、大臣も鈴木総理もある程度これについての御答弁があったわけであります。しかし、主管の委員会であります当法務委員会では、まだそのことについて法務大臣の御真意もその当時のいきさつも全く伺っておりません。
これは当委員会の審議をいたします上で最も基本的な事項と考えますので、どうして大臣がこういう御発言をなさったのか、その真意やいかんということを、詳しくまず冒頭にお述べいただきたいと思います。
奥
奥野誠亮#10
○国務大臣(奥野誠亮君) いま御指摘のありました去る三十日の閣議後の記者会見におきまして、私から閣議の報告などをいたしました。その後で記者の方から、榎本前夫人の証人尋問についてどう考えているかというような御質問をいただいたわけでございまして、そこで私は、検察庁のやっていることを批判したくないなと、こう申し上げました。検察庁のやっていることを批判するわけじゃありませんよ、また事件に介入していく、それも避けたいと思いますよ、一般論で言えば検察庁のあり方はこう考えますよと、こう言って申し上げたわけでございます。
いま申し上げましたように、検察庁の批判はしたくない、また事件に介入する意思もない、一般論を言うのですよと、こういう前提で二つのことを申し上げたわけであります。その一つが、検察守は広く国民から支持されるものでなければならないということが一つであります。もう一つは、人の道に外れるようなことがないようにしなければならない、こういう二点でございました。
二つ申し上げまして、同時に、今度の事件がこれに当たるとか当たらないとか言っているわけじゃありませんよということも念を押したわけでございまして、私が問われて答えないというのも一つかもしれません。しかし、せっかくの記者会見の場でございますから、やはりお互いに理解を深め合う、そのためにはなるべくお答えをする方が私は社会の進展のためには役に立つのじゃないだろうかなと、常日ごろそう考えているわけであります。でありますから、いま申し上げますような前提を置いて、私なりの考え方を述べたわけでございます。
また私は、検察庁がどういう姿勢で対処しなければならないかということについては責任を持っている人間でございますから、私なりの考え方を持っているわけでございます。申し上げるまでもなく、検察庁は不正を追及する機関、違法をただしていく機関でございますから、その不正追及に抜かりがあったのでは国民から支持される存在にはなっていかないわけでございます。これは大事な職責だと思っております。でありますけれども、だからといって何をやってもいいというわけのものではない、やっぱり人の道を外さないようにしていかなければならないということで私は二つを挙げたわけでございまして、二つを挙げながらも、今度の事件がこれに当たるとか当たらないとか言っているわけじゃありませんよということも重ねて念を押して会見を終わったというのが、率直な経過でございました。
この発言だけを見る →いま申し上げましたように、検察庁の批判はしたくない、また事件に介入する意思もない、一般論を言うのですよと、こういう前提で二つのことを申し上げたわけであります。その一つが、検察守は広く国民から支持されるものでなければならないということが一つであります。もう一つは、人の道に外れるようなことがないようにしなければならない、こういう二点でございました。
二つ申し上げまして、同時に、今度の事件がこれに当たるとか当たらないとか言っているわけじゃありませんよということも念を押したわけでございまして、私が問われて答えないというのも一つかもしれません。しかし、せっかくの記者会見の場でございますから、やはりお互いに理解を深め合う、そのためにはなるべくお答えをする方が私は社会の進展のためには役に立つのじゃないだろうかなと、常日ごろそう考えているわけであります。でありますから、いま申し上げますような前提を置いて、私なりの考え方を述べたわけでございます。
また私は、検察庁がどういう姿勢で対処しなければならないかということについては責任を持っている人間でございますから、私なりの考え方を持っているわけでございます。申し上げるまでもなく、検察庁は不正を追及する機関、違法をただしていく機関でございますから、その不正追及に抜かりがあったのでは国民から支持される存在にはなっていかないわけでございます。これは大事な職責だと思っております。でありますけれども、だからといって何をやってもいいというわけのものではない、やっぱり人の道を外さないようにしていかなければならないということで私は二つを挙げたわけでございまして、二つを挙げながらも、今度の事件がこれに当たるとか当たらないとか言っているわけじゃありませんよということも重ねて念を押して会見を終わったというのが、率直な経過でございました。
寺
寺田熊雄#11
○寺田熊雄君 ただ、大臣お考えください。これはやはり榎本三恵子さんが田中角榮を初めとするロッキード事件被告を裁くその裁判で証人として証言をした、そのことに関して大臣は見解を問われたわけでしょう。それに対して大臣は、検察を批判するものではない、この事件に介入するものではない、一般論なんだよというお断りをなさったとしましても、その土台は、その舞台はやはりロッキード事件であり榎本証言である。そのことは、これは争うべくもないことでしょう。それはいかがですか。
この発言だけを見る →奥
奥野誠亮#12
○国務大臣(奥野誠亮君) 私が、人の道を外れないようにするということだけを強調したのなら、あるいは私は寺田さんのお話わからぬわけでもありません。しかし同時に、不正を追及する機関としてその職責を果たして国民の支持を広く受ける存在でなければならないということを言っているわけでございますから、私は素直に受け取っていただけるのじゃないかなと、こう思うわけでございます。検察庁といたしましても、不正の追及をする機関として職責を果たさなきゃならない、人の道を外れたようなことをしてはならない、いろいろなことを私は総合的に考えた上でいろいろなことをやっているのだと、こう考えているわけでございます。でありますから、私は検察庁のやっていることを批判するつもりはない、今度のこともこれに当たるとか当たらないとか言っているわけじゃありませんよということを、わざわざ念を押しているわけでございます。
私は、検察庁は常日ごろこうあらねばならない、やはり不正の追及をする機関として抜かってはならない、でなければ国民は支持しない、同時にまた、何をやっても構わぬというわけじゃない、やはり道を外さぬようにしなければならないということだと思うわけでございます。
国会におきましても、ときには検察ファッショという言葉も出るわけでございます。あるいはまた、不正の追及にたるんでいるのじゃないかという批判もあるわけでございまして、そういうことについてはやはり法務大臣は責任を持っているわけでございますので、私なりに常日ごろ、検察庁というものはこういうふうでなければならないと考えているわけでございますし、お尋ねは検察庁のことについてでございますから、私の考えている二つを指摘したということでございます。
検察庁も、当然私はいろんなことを考えながら努力をしているものだと、こう考えているわけでございます。
この発言だけを見る →私は、検察庁は常日ごろこうあらねばならない、やはり不正の追及をする機関として抜かってはならない、でなければ国民は支持しない、同時にまた、何をやっても構わぬというわけじゃない、やはり道を外さぬようにしなければならないということだと思うわけでございます。
国会におきましても、ときには検察ファッショという言葉も出るわけでございます。あるいはまた、不正の追及にたるんでいるのじゃないかという批判もあるわけでございまして、そういうことについてはやはり法務大臣は責任を持っているわけでございますので、私なりに常日ごろ、検察庁というものはこういうふうでなければならないと考えているわけでございますし、お尋ねは検察庁のことについてでございますから、私の考えている二つを指摘したということでございます。
検察庁も、当然私はいろんなことを考えながら努力をしているものだと、こう考えているわけでございます。
寺
寺田熊雄#13
○寺田熊雄君 そこが問題ですね。いま法務大臣は、この事件というのはロッキード事件のことでしょう。この事件について、検察ファッショだという批判もあるとおっしゃった。これはもうきわめて私は重大な問題だと思うんですね。ロッキード事件については、国会で徹底的に追及しろという国会決議もなされておるわけですね。ですから、そういう国会決議を尊重し、そして検察がロッキード事件を摘発した。それについて検察ファッショだというような批判があっても、大臣はそれを一笑に付してその批判を退けるべきであるわけです。そういうものがあるから、そういうものを考えて今回の発言になったということになりますと、これは何か非常に誤解を受ける発言のように思いますよ。
それから、先ほどの大臣の栄言葉の中に、検察庁は不正を追及することを職責とする、違法をただす任務がある、しかし何をやってもいいということにはならない、人の道に外れたことをしてはいけないというような御説明がありましたけれども、それでは大臣は、最初検察ファッショのことをおっしゃった、ロッキード事件を摘発した検察当局の態度は、検察ファッショなどという批判に値するものだと思われますか。これをひとつお答えください。
それからもう一つは、いままでに検察当局のやったことが行き過ぎである、人の道に外れたことがあると、そんなふうに思われたことがありますか。
その二つをまず明瞭にお答えください。
この発言だけを見る →それから、先ほどの大臣の栄言葉の中に、検察庁は不正を追及することを職責とする、違法をただす任務がある、しかし何をやってもいいということにはならない、人の道に外れたことをしてはいけないというような御説明がありましたけれども、それでは大臣は、最初検察ファッショのことをおっしゃった、ロッキード事件を摘発した検察当局の態度は、検察ファッショなどという批判に値するものだと思われますか。これをひとつお答えください。
それからもう一つは、いままでに検察当局のやったことが行き過ぎである、人の道に外れたことがあると、そんなふうに思われたことがありますか。
その二つをまず明瞭にお答えください。
奥
奥野誠亮#14
○国務大臣(奥野誠亮君) 私が検察ファッショという言葉を使いましたのはロッキード事件に関してではございませんで、事件にはいろんな種類のものがございます。贈収賄事件もございますれば、公安事件もあれば、労働事件もあれば、選挙違反事件もあれば、いろんな事件がございます。いろんな事件の中では取り調べが過酷にわたり過ぎるというようなことで批判を浴びることもあるわけでございまして、あるいはまた、事件によって財政、経済事犯とかいろんな事件がございますけれども、少しなまぬるいじゃないかという批判を受けることもある、そういうものはみんな内閣の責任になってくるわけでございますので、そういう批判を浴びないように留意しなければならない役割りを担っているのが法務大臣だという意味合いでお答えをしたわけでございます。
事ロッキード事件に関しましては、私はできる限り検察庁が自由な活動ができるようにこれを守ってあげなければならない、そんな気持ちでおりますし、また、そういう気持ちも国会でお答えをしているわけでございます。私は、この事件について特段の介入をしたこともございませんし、また、自由な活動を守ってあけることが私のいまの姿勢でなければならない、そういう気持ちを持っておるわけでございます。榎本前夫人の証人喚問の問題につきましても、記者の方に問われてお答えをいたしましたけれども、検察庁に対しまして、検察庁のやったことがどうであるとかこうであるとか、あるいは今後こうしなければならないとか、いささか至言っていないわけでございます。今後ともできる限りその自由な姿勢を守ってあげたい、こう思っておるものでございます。
この発言だけを見る →事ロッキード事件に関しましては、私はできる限り検察庁が自由な活動ができるようにこれを守ってあげなければならない、そんな気持ちでおりますし、また、そういう気持ちも国会でお答えをしているわけでございます。私は、この事件について特段の介入をしたこともございませんし、また、自由な活動を守ってあけることが私のいまの姿勢でなければならない、そういう気持ちを持っておるわけでございます。榎本前夫人の証人喚問の問題につきましても、記者の方に問われてお答えをいたしましたけれども、検察庁に対しまして、検察庁のやったことがどうであるとかこうであるとか、あるいは今後こうしなければならないとか、いささか至言っていないわけでございます。今後ともできる限りその自由な姿勢を守ってあげたい、こう思っておるものでございます。
寺
寺田熊雄#15
○寺田熊雄君 いや、いま私がお尋ねしたことに直截にお答えいただいておらぬのですよ。
そうすると大臣は、検察ファッショという批判もあるということをおっしゃったのは、先ほどの御答弁では、この事件についてはということをたしかおっしゃったと思うんですが、それでは、この事件ではなく他の事件だとおっしゃるわけですね。よろしいですか、これは。
この発言だけを見る →そうすると大臣は、検察ファッショという批判もあるということをおっしゃったのは、先ほどの御答弁では、この事件についてはということをたしかおっしゃったと思うんですが、それでは、この事件ではなく他の事件だとおっしゃるわけですね。よろしいですか、これは。
奥
奥野誠亮#16
○国務大臣(奥野誠亮君) この事件について申し上げるのじゃなくて。長い歴史の中では、検察庁がいろんな意味で国会の場で批判を受けたこともございますという意味で申し上げたわけでございます。
この発言だけを見る →寺
寺田熊雄#17
○寺田熊雄君 それでは、次の質問でお尋ねをした、そうすると大臣御自身としては検察当局のやったことがやり過ぎである、いかがかなと思われたことが過去にあったんですか、なかったんですか。あるいはそれは法務大臣として在任中ばかりではありません。一国会議員として、過去においてそういうことをお感じになったことがおありになったんでしょうか。
この発言だけを見る →奥
奥野誠亮#18
○国務大臣(奥野誠亮君) 過去長い歴史の中で国会でも論ぜられたことはあるわけでございまして、そういう意味で申し上げているわけでございます。たとえば、選挙違反取り締まり事件なんかにつきましても、もっと徹底してやるべきだという立場で取り上げられたこともございますし、こういうことは少し行き過ぎているのじゃないかという意味で議論されたこともあると理解しているわけでございます。
この発言だけを見る →寺
寺田熊雄#19
○寺田熊雄君 あなたが、検察当局のやったことがやり過ぎである、いかがかなと思われたことがなければ、何も人の道に外れてはいけないというようなことを特におっしゃる私は必要もありませんし、動機もないと思うんですね。
それじゃいかがでしょうか、榎本三恵子を検察庁が証人申請をいたしました。そして榎本三恵子がああいう証言を、田中角榮という大実力者、政界の最大の実力者の前であえて不利になることを述べたその勇気、真実を追求するそういう気持ちなどというものは、私は大方の国民が支持をしておると思います。大新聞、あらゆる新聞に投書がありますけれども、その投書のほとんどは、そういうことに対して感嘆の叫びを上げているんだと思います。そういう正しいものを愛する国民感情といいますか、それを私は日本の国を支える最も大切な基礎になるものだと思います。それに大臣があえて抵抗なさるのか、それとも検察庁がやった榎本三恵子の証人申請は、検察当局としては妥当な措置であったとお考えになっておられるのか。その点、直截にひとつ大臣の本当の気持ちを述べていただけませんか。
この発言だけを見る →それじゃいかがでしょうか、榎本三恵子を検察庁が証人申請をいたしました。そして榎本三恵子がああいう証言を、田中角榮という大実力者、政界の最大の実力者の前であえて不利になることを述べたその勇気、真実を追求するそういう気持ちなどというものは、私は大方の国民が支持をしておると思います。大新聞、あらゆる新聞に投書がありますけれども、その投書のほとんどは、そういうことに対して感嘆の叫びを上げているんだと思います。そういう正しいものを愛する国民感情といいますか、それを私は日本の国を支える最も大切な基礎になるものだと思います。それに大臣があえて抵抗なさるのか、それとも検察庁がやった榎本三恵子の証人申請は、検察当局としては妥当な措置であったとお考えになっておられるのか。その点、直截にひとつ大臣の本当の気持ちを述べていただけませんか。
奥
奥野誠亮#20
○国務大臣(奥野誠亮君) 検察庁は、私も先ほど申し上げましたように、いろんなことを考えて総合的に判断して結論を出して常に行動しているものだと、こう考えております。
また、私の見解ということになりますと、記者会見の際にも、検察庁のやっていることについて批判しているわけじゃない、批判したくないと申し上げましたのは、進行中の事件でございますので私はそういう態度をとるべきではない、こう考えて、批判したくないと、こう申し上げたわけでございまして、その点は今日においても変わりはないわけでございます。
この発言だけを見る →また、私の見解ということになりますと、記者会見の際にも、検察庁のやっていることについて批判しているわけじゃない、批判したくないと申し上げましたのは、進行中の事件でございますので私はそういう態度をとるべきではない、こう考えて、批判したくないと、こう申し上げたわけでございまして、その点は今日においても変わりはないわけでございます。
寺
寺田熊雄#21
○寺田熊雄君 いや、批判といっても、善悪を論じろというところまで私はあえて申し上げておるわけではないんですよ。大臣は、大臣として検察当局のやったああいう証人申請を妥当だとお考えになっていらっしゃるのか、いまちょっとお言葉に出ましたが、また大臣としては別の見解を持っているとおっしゃるのか、そこのところをはっきりしていただけませんか。
この発言だけを見る →奥
奥野誠亮#22
○国務大臣(奥野誠亮君) 検察庁としては最善を尽くしていると思っております。私としては、それにとかくの批判をすることは私の立場上は避けておきたいと、ずっと一貫してそう申し上げているわけでございます。
この発言だけを見る →寺
寺田熊雄#23
○寺田熊雄君 検察庁としては最善を尽くしたものだと思っていらっしゃるということをお述べになりましたね。私は、やはり法務大臣としては、その態度を初めから貫いてもらいたかったんです。記者会見の席上でそういう意見を求められたときに、検察庁のやったことは正しいんだ、最善を尽くしたんだとなぜ言われなかったのでしょうか。そう言われれば、まさに正義を愛する大臣のお気持ちが全く適切に表現されたんじゃないでしょうか。私は、行特委員会でわが党の野田委員がこの問題について質問いたしました。それについて、鈴木総理と法務大臣お二方とも御答弁になりました。鈴木さんの方は、検察庁としては公判を維持するために大事な証人を出すというのはきわめてあたりまえのことだ、そういうことをとやかく論議するのはおかしいという答弁をしておられたようです。これは私、九時のテレビニュースで、たしかそうだと思いますが、テレビでそれを聞きまして、なかなか鈴木さんのおっしゃることは素人だけれども的を射ておると感じたわけですね。そうでしょう。
検察当局としては、田中角榮被告が榎本のアリバイ論で抵抗しておる。そのために、大臣経験者の政治家を続々と証人として繰り出しておる。私どもの見方では、八年前の日時なんということを記憶するというのはそもそもおかしいので、特段の事情がない限り、それが自分の一生の中で特に二度とあり得ない印象の深いことであったというようなことであればこれは記憶に残り得るけれども、そうでないあたりまえの日常に出会うことで正確に日時を記憶しておるなんというそんなことは、われわれの経験則上あり得ないことだ。それを得々として証言をする、それもあいまいなものだから、検察官の反対尋問に遭ってみごとに崩れ去ったという醜態をさらしておる。なぜそんなことをするのか。それは、明らかに政治力で裁判所を威圧するというか恫喝するというか、全く法治国家としてあってはならないことをしておる。それに対して検察官は、公判を維持するために適切な証人を繰り出すというのは、これは当然の措置ではないでしょうか。
ですから、鈴木総理はあたりまえのことですよとおっしゃったのは、素人ではあるけれども、きわめて適切な御答弁だと私は伺ったんです。法務大臣は、まして大学の法学部をお出になっておられるし、非常に法律の方でもお詳しくていらっしゃる。私ども玄人だと思っているけれども、玄人はだしでいらっしゃる。平素感心をしております。そういう方が、なぜ鈴木総理のような適切な御答弁ができなかったのか。
あなたは、先ほど検察庁のやったことは最善を尽くしたのだと思うとおっしゃった。なぜそれじゃ、検察庁は最善を尽くしているよ、よくやっているよというお言葉が出なかったんでしょうか、これは不思議でならない。御保釈明ください。
この発言だけを見る →検察当局としては、田中角榮被告が榎本のアリバイ論で抵抗しておる。そのために、大臣経験者の政治家を続々と証人として繰り出しておる。私どもの見方では、八年前の日時なんということを記憶するというのはそもそもおかしいので、特段の事情がない限り、それが自分の一生の中で特に二度とあり得ない印象の深いことであったというようなことであればこれは記憶に残り得るけれども、そうでないあたりまえの日常に出会うことで正確に日時を記憶しておるなんというそんなことは、われわれの経験則上あり得ないことだ。それを得々として証言をする、それもあいまいなものだから、検察官の反対尋問に遭ってみごとに崩れ去ったという醜態をさらしておる。なぜそんなことをするのか。それは、明らかに政治力で裁判所を威圧するというか恫喝するというか、全く法治国家としてあってはならないことをしておる。それに対して検察官は、公判を維持するために適切な証人を繰り出すというのは、これは当然の措置ではないでしょうか。
ですから、鈴木総理はあたりまえのことですよとおっしゃったのは、素人ではあるけれども、きわめて適切な御答弁だと私は伺ったんです。法務大臣は、まして大学の法学部をお出になっておられるし、非常に法律の方でもお詳しくていらっしゃる。私ども玄人だと思っているけれども、玄人はだしでいらっしゃる。平素感心をしております。そういう方が、なぜ鈴木総理のような適切な御答弁ができなかったのか。
あなたは、先ほど検察庁のやったことは最善を尽くしたのだと思うとおっしゃった。なぜそれじゃ、検察庁は最善を尽くしているよ、よくやっているよというお言葉が出なかったんでしょうか、これは不思議でならない。御保釈明ください。
奥
奥野誠亮#24
○国務大臣(奥野誠亮君) 私が記者会見でお尋ねを受けましたのは、榎本前夫人を証人として呼んだ、そのことについての私の感想を求められたのです。でありますから、先ほど来、私が答えたことを報告しましたように申し上げたわけであります。
検察庁は常に最善を尽くして努力しています。そのことについて社会がそれをもっともだと考える場合も、また批判的に考える場合も、それは見る人によっていろんなふうに分かれてくることは、やむを得ないと思うのであります。その検察庁のやったことにつきまして私の感想を求められたのだ、こう理解したわけでございまして、したがいまして私は批判をする気持ちはありませんよ、しかしせっかく尋ねておられるものでございますから、検察庁のあるべき姿としての一般論でお答えをするという姿勢をとらせていただいたわけでございました。
この発言だけを見る →検察庁は常に最善を尽くして努力しています。そのことについて社会がそれをもっともだと考える場合も、また批判的に考える場合も、それは見る人によっていろんなふうに分かれてくることは、やむを得ないと思うのであります。その検察庁のやったことにつきまして私の感想を求められたのだ、こう理解したわけでございまして、したがいまして私は批判をする気持ちはありませんよ、しかしせっかく尋ねておられるものでございますから、検察庁のあるべき姿としての一般論でお答えをするという姿勢をとらせていただいたわけでございました。
寺
寺田熊雄#25
○寺田熊雄君 ちょっと私、大臣の御答弁にどうしても納得しがたいものを感じますのは、その感想でもいいんですよ。榎本三恵子の証言についての感想を求められたときに、検察庁はよくやったなと、あるいは一歩下がって、検察庁としては公判維持のために最善を尽くしたと思うという先ほどの御答弁、それがなぜ感想として出なかったんだろうかというその疑問です。やはりああいう人の道発言が出た背後には、田中角榮被告が無罪であってほしい、そうして田中角榮を追及する検察庁の態度を苦々しく思う、榎本の証言はそういう意味からいうとどうもしゃくにさわるというような感情が大臣の胸の奥に、心の底にひそんでおったんじゃないでしょうか。そこでああいう御発言になったんでしょうか。それを私、率直にお答えいただきたいと思うんですが、いかがでしょう。
この発言だけを見る →奥
奥野誠亮#26
○国務大臣(奥野誠亮君) 先ほど来繰り返し申し上げているとおりでございまして検察庁は常にあらゆることを考えながら最善の努力を払っているものだ、こう理解いたしております。それらのことにつきまして、ときにいろんな批判もあることもこれは見る人によってやむを得ないことだ、こう考えるわけでございます。
私が検察庁のやっていますことにつきまして、進行中の事件についてあれこれ批判がましいことを言うことは避けておきたい、それは今日においてもそう思っているわけでございます。検察庁一般のあり方としてどうなければならないかということについては、積極的にお答えをしながら前進を図っていかなきゃならない、こう思うわけでございますけれども、進行中の事件についての私見というものはあとう限り避けるべきじゃないだろうかなと、こう思っているわけでございます。
この発言だけを見る →私が検察庁のやっていますことにつきまして、進行中の事件についてあれこれ批判がましいことを言うことは避けておきたい、それは今日においてもそう思っているわけでございます。検察庁一般のあり方としてどうなければならないかということについては、積極的にお答えをしながら前進を図っていかなきゃならない、こう思うわけでございますけれども、進行中の事件についての私見というものはあとう限り避けるべきじゃないだろうかなと、こう思っているわけでございます。
瀬
瀬谷英行#27
○瀬谷英行君 関連。
寺田委員の発言に関連して御質問しますが、いま大臣の御答弁の中に、素直に受け取ってほしい、こういう御発言があったんですよ。しかし、寺田さんの質問は、榎本証人を立てた検察側のやり方がどうなのか、それに対して大臣自身が腹の中で、これは田中被告にとって不利だという感じを持って、そして間接的にこの榎本証人を呼んだことに対して批判をしているというふうに感じているんじゃないのか、こういうことなんですがね、問題は。私は、素直に受け取ってもらいたいと大臣が言われるならば、当然この人の道云々という発言は誤解を招くということに思いをいたすべきだと思うんですよ。榎本証人の立場、その発言というのがロッキード事件の被告に対して明らかに不利に作用したというのは、大方の認めているところなんですよ。
そうすると、そこでもって人の道云々という言葉が出てくることは、明らかにこれは検察のやり方に対する批判を一般論でもって煙幕を張っておる。法務大臣の言い方は、これは一般論だ、人の道というのは榎本夫人を立てたことに対する批判じゃないんだと一生懸命に煙幕を張って、そうしてこれは一般論だ、一般論だとおっしゃっている。しかし、だれが聞いてみても、よほど感じの鈍い人だって、この榎本証人の問題に関連をして法務大臣が意見を述べたときに人の道云々と言えば、こういう証人を立てることはけしからぬじゃないかと間接的に言っているというふうに理解をする方が、私は素直な受け取り方だと思うんです。
だから、そういう素直な受け取り方がやはりいろいろと論難をされているんですから。法務大臣とすれば、この人の道云々という発言が明らかに誤解を招いたというよりも、本当のことを言うと、検察側に対する牽制球であるということをやっぱり率直に認めなければならぬと思うんですね。そこのところは言葉の上でもってごまかしちゃいけないと思うんです。どう考えてみても、この人の道という言葉はごまかしようがないんですよ。素直に受け取った場合にはこれは法務大臣の牽制球である、間接的なロッキード事件被告に対する援護であるというふうに受け取らざるを得ないんですよ。それこそ素直に私は考えてもらいたいと思うんですよ。その点どうですか。
この発言だけを見る →寺田委員の発言に関連して御質問しますが、いま大臣の御答弁の中に、素直に受け取ってほしい、こういう御発言があったんですよ。しかし、寺田さんの質問は、榎本証人を立てた検察側のやり方がどうなのか、それに対して大臣自身が腹の中で、これは田中被告にとって不利だという感じを持って、そして間接的にこの榎本証人を呼んだことに対して批判をしているというふうに感じているんじゃないのか、こういうことなんですがね、問題は。私は、素直に受け取ってもらいたいと大臣が言われるならば、当然この人の道云々という発言は誤解を招くということに思いをいたすべきだと思うんですよ。榎本証人の立場、その発言というのがロッキード事件の被告に対して明らかに不利に作用したというのは、大方の認めているところなんですよ。
そうすると、そこでもって人の道云々という言葉が出てくることは、明らかにこれは検察のやり方に対する批判を一般論でもって煙幕を張っておる。法務大臣の言い方は、これは一般論だ、人の道というのは榎本夫人を立てたことに対する批判じゃないんだと一生懸命に煙幕を張って、そうしてこれは一般論だ、一般論だとおっしゃっている。しかし、だれが聞いてみても、よほど感じの鈍い人だって、この榎本証人の問題に関連をして法務大臣が意見を述べたときに人の道云々と言えば、こういう証人を立てることはけしからぬじゃないかと間接的に言っているというふうに理解をする方が、私は素直な受け取り方だと思うんです。
だから、そういう素直な受け取り方がやはりいろいろと論難をされているんですから。法務大臣とすれば、この人の道云々という発言が明らかに誤解を招いたというよりも、本当のことを言うと、検察側に対する牽制球であるということをやっぱり率直に認めなければならぬと思うんですね。そこのところは言葉の上でもってごまかしちゃいけないと思うんです。どう考えてみても、この人の道という言葉はごまかしようがないんですよ。素直に受け取った場合にはこれは法務大臣の牽制球である、間接的なロッキード事件被告に対する援護であるというふうに受け取らざるを得ないんですよ。それこそ素直に私は考えてもらいたいと思うんですよ。その点どうですか。
奥
奥野誠亮#28
○国務大臣(奥野誠亮君) 私は、ロッキード事件についてだれに有利になる、だれに不利になる、そういう心構えは一切持っておりません。また、この事件につきまして検察庁にとやかく言ったこともございません。私が人の道に外れるようなことをやっていると判断いたしますならば、私は言わなきゃならない責任を持っているのだと思うのです。検察庁がそれをどう受け取るかは別でございますけれども、私は検察庁のやっていることがよくないと考えるならば、私は言うべき使命を持っているのじゃないか、こう思うのであります。
また、言うたことについての批判はそれはいろいろあろうと思います。また、言うたからといって、検察庁がそのとおりわかりましたと、こう言うとは限りません。また、検察庁の意見をそれなりに私に返してくるでしょう。しかし私は、検察庁のロッキード事件についての運び方、これはもうできる限り任じていきたい、自由な活動を守っていきたい、そういう考え方でおるわけでございますし、国会でもそう申し上げてまいりました。
でありますから、今度の場合も、聞かれて黙っているのも一つだと思うのです。しかし、私は大体黙らない、黙っていませんで、できる限りお答えをする親切さを持ってまいりました。そのかわり、前提を置いたわけであります。くどいほど前提を置いたわけであります。言うたことは二つの問題だけでございまして、その二つのうちの人の道だけを強調されますと、いま御指摘のようなことになるかもしれません。しかし、あの当時をそのままに伝えてもらえれば、あれだけの批判を受けることでもないのじゃないかなど私には思えてならないのでございます。それらの事情をひとつ御理解いただきたいなと、こう思います。
この発言だけを見る →また、言うたことについての批判はそれはいろいろあろうと思います。また、言うたからといって、検察庁がそのとおりわかりましたと、こう言うとは限りません。また、検察庁の意見をそれなりに私に返してくるでしょう。しかし私は、検察庁のロッキード事件についての運び方、これはもうできる限り任じていきたい、自由な活動を守っていきたい、そういう考え方でおるわけでございますし、国会でもそう申し上げてまいりました。
でありますから、今度の場合も、聞かれて黙っているのも一つだと思うのです。しかし、私は大体黙らない、黙っていませんで、できる限りお答えをする親切さを持ってまいりました。そのかわり、前提を置いたわけであります。くどいほど前提を置いたわけであります。言うたことは二つの問題だけでございまして、その二つのうちの人の道だけを強調されますと、いま御指摘のようなことになるかもしれません。しかし、あの当時をそのままに伝えてもらえれば、あれだけの批判を受けることでもないのじゃないかなど私には思えてならないのでございます。それらの事情をひとつ御理解いただきたいなと、こう思います。
瀬
瀬谷英行#29
○瀬谷英行君 黙っていられないというのは法務大臣の性分としてわかりますよ、いままでも黙っていられないことがたくさんあったんでね。だけれど、今回の場合でも、榎本証人が立っていろいろ証言をするという事柄の前であったならば、人の道云々という発言をされてもこれは一般論として受け取られるかもしれません。だけれど、そうじゃないんです。榎本証人の証言があった直後に感想を求められて人の道云々と言えば、こういう証人を立てることはどうもおもしろくないという本音を推察をされても仕方がないでしょう。そう思いませんか。一生懸命にいま法務大臣は一般論としてその弁解をしておられる。弁解の必要が私はあるということはやはり一般論としては通用しない、人の道という言葉自体が明らかに誤解を招いた、あるいは勘ぐられた、こういうふうにとっても仕方がないんじゃないですか。そうは思いませんか。
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