本会議
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会
会議録情報#0
平成十九年六月二十九日(金曜日)
午後二時一分開議
━━━━━━━━━━━━━
○議事日程 第三十九号
平成十九年六月二十九日
午前十時開議
第一 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供
給の促進に関する法律案(衆議院提出)
第二 拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵
害問題への対処に関する法律の一部を改正す
る法律案(衆議院提出)
第三 政治資金規正法の一部を改正する法律案
(衆議院提出)
第四 日本年金機構法案(内閣提出、衆議院送
付)
第五 国民年金事業等の運営の改善のための国
民年金法等の一部を改正する法律案(内閣提
出、衆議院送付)
第六 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の
給付に係る時効の特例等に関する法律案(衆
議院提出)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
一、日程第一より第三まで
一、厚生労働大臣柳澤伯夫君問責決議案(輿石
東君外十七名発議)(委員会審査省略要求事
件)
一、内閣総理大臣安倍晋三君問責決議案(輿石
東君外十名発議)(委員会審査省略要求事件
)
一、日程第四より第六まで
一、厚生労働委員長鶴保庸介君解任決議案(津
田弥太郎君外十名発議)(委員会審査省略要
求事件)
─────・─────
この発言だけを見る →午後二時一分開議
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○議事日程 第三十九号
平成十九年六月二十九日
午前十時開議
第一 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供
給の促進に関する法律案(衆議院提出)
第二 拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵
害問題への対処に関する法律の一部を改正す
る法律案(衆議院提出)
第三 政治資金規正法の一部を改正する法律案
(衆議院提出)
第四 日本年金機構法案(内閣提出、衆議院送
付)
第五 国民年金事業等の運営の改善のための国
民年金法等の一部を改正する法律案(内閣提
出、衆議院送付)
第六 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の
給付に係る時効の特例等に関する法律案(衆
議院提出)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
一、日程第一より第三まで
一、厚生労働大臣柳澤伯夫君問責決議案(輿石
東君外十七名発議)(委員会審査省略要求事
件)
一、内閣総理大臣安倍晋三君問責決議案(輿石
東君外十名発議)(委員会審査省略要求事件
)
一、日程第四より第六まで
一、厚生労働委員長鶴保庸介君解任決議案(津
田弥太郎君外十名発議)(委員会審査省略要
求事件)
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扇
扇千景#1
○議長(扇千景君) これより会議を開きます。
日程第一 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。国土交通委員会理事山下八洲夫君。
─────────────
〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔山下八洲夫君登壇、拍手〕
この発言だけを見る →日程第一 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。国土交通委員会理事山下八洲夫君。
─────────────
〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔山下八洲夫君登壇、拍手〕
山
山下八洲夫#2
○山下八洲夫君 民主党・新緑風会の山下八洲夫でございます。
ただいま議題となりました法律案につきまして、国土交通委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
本法律案は、住生活基本法の基本理念にのっとり、低額所得者、被災者、高齢者、障害者、子供を育成する家庭など住宅の確保に特に配慮を要する者に対する賃貸住宅の供給の促進に関し、基本方針の策定その他の施策の基本となる事項等を定めようとするものであります。
委員会におきましては、提出者衆議院国土交通委員長より趣旨説明を聴取した後、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。拍手
─────────────
この発言だけを見る →ただいま議題となりました法律案につきまして、国土交通委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
本法律案は、住生活基本法の基本理念にのっとり、低額所得者、被災者、高齢者、障害者、子供を育成する家庭など住宅の確保に特に配慮を要する者に対する賃貸住宅の供給の促進に関し、基本方針の策定その他の施策の基本となる事項等を定めようとするものであります。
委員会におきましては、提出者衆議院国土交通委員長より趣旨説明を聴取した後、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。拍手
─────────────
扇
扇
扇
扇千景#5
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百十二
賛成 二百十二
反対 〇
よって、本案は全会一致をもって可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────
この発言だけを見る →投票総数 二百十二
賛成 二百十二
反対 〇
よって、本案は全会一致をもって可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────
扇
扇千景#6
○議長(扇千景君) 日程第二 拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長森ゆうこ君。
─────────────
〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔森ゆうこ君登壇、拍手〕
この発言だけを見る →まず、委員長の報告を求めます。北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長森ゆうこ君。
─────────────
〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔森ゆうこ君登壇、拍手〕
森
森ゆうこ#7
○森ゆうこ君 ただいま議題となりました法律案につきまして、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
本法律案は、衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長の提出に係るものでありまして、拉致問題の解決その他北朝鮮当局による人権侵害状況の改善に資するため、政府がその施策を行うに当たって留意すべき事項について定めるとともに、外国政府及び国際連合、国際開発金融機関等の国際機関に対する政府の働き掛けについて定めるものであります。
委員会におきましては、提出者より趣旨説明を聴取した後、討論に入りましたところ、日本共産党の緒方委員より本法律案に反対する旨の意見が述べられました。
次いで、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。拍手
─────────────
この発言だけを見る →本法律案は、衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長の提出に係るものでありまして、拉致問題の解決その他北朝鮮当局による人権侵害状況の改善に資するため、政府がその施策を行うに当たって留意すべき事項について定めるとともに、外国政府及び国際連合、国際開発金融機関等の国際機関に対する政府の働き掛けについて定めるものであります。
委員会におきましては、提出者より趣旨説明を聴取した後、討論に入りましたところ、日本共産党の緒方委員より本法律案に反対する旨の意見が述べられました。
次いで、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。拍手
─────────────
扇
扇
扇
扇千景#10
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百十三
賛成 二百
反対 十三
よって、本案は可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────
この発言だけを見る →投票総数 二百十三
賛成 二百
反対 十三
よって、本案は可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────
扇
扇千景#11
○議長(扇千景君) 日程第三 政治資金規正法の一部を改正する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長谷川秀善君。
─────────────
〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔谷川秀善君登壇、拍手〕
この発言だけを見る →まず、委員長の報告を求めます。政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長谷川秀善君。
─────────────
〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔谷川秀善君登壇、拍手〕
谷
谷川秀善#12
○谷川秀善君 ただいま議題となりました法律案につきまして、政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
本法律案は、資金管理団体の政治資金の使途に関し国民の信頼を確保するため、資金管理団体による不動産の取得等を制限するとともに、資金管理団体の人件費以外の経常経費について、収支報告書への明細の記載及び領収書等の写しの添付を義務付けようとするものであります。
委員会におきましては、山下八洲夫君外二名発議の政治資金規正法の一部を改正する法律案と一括して議題とし、両改正案提案に至る背景と政治資金の位置付け、本改正案の実効性と政治資金の透明性確保、支出明細の記載と領収書の添付の義務付けを五万円以上とした理由、規制対象を資金管理団体に限定する根拠、資金管理団体に対する不動産取得制限の意義、政治資金の透明性確保と事務負担のバランス、収支報告書に対する外部監査義務付けの必要性等について質疑が行われました。
本法律案について質疑を終局し、討論に入りましたところ、民主党・新緑風会を代表して下田敦子理事より反対、自由民主党及び公明党を代表して野村哲郎理事より賛成、日本共産党を代表して井上哲士委員より反対、社会民主党・護憲連合を代表して又市征治委員より反対する旨の意見がそれぞれ述べられました。
討論を終局し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。拍手
─────────────
この発言だけを見る →本法律案は、資金管理団体の政治資金の使途に関し国民の信頼を確保するため、資金管理団体による不動産の取得等を制限するとともに、資金管理団体の人件費以外の経常経費について、収支報告書への明細の記載及び領収書等の写しの添付を義務付けようとするものであります。
委員会におきましては、山下八洲夫君外二名発議の政治資金規正法の一部を改正する法律案と一括して議題とし、両改正案提案に至る背景と政治資金の位置付け、本改正案の実効性と政治資金の透明性確保、支出明細の記載と領収書の添付の義務付けを五万円以上とした理由、規制対象を資金管理団体に限定する根拠、資金管理団体に対する不動産取得制限の意義、政治資金の透明性確保と事務負担のバランス、収支報告書に対する外部監査義務付けの必要性等について質疑が行われました。
本法律案について質疑を終局し、討論に入りましたところ、民主党・新緑風会を代表して下田敦子理事より反対、自由民主党及び公明党を代表して野村哲郎理事より賛成、日本共産党を代表して井上哲士委員より反対、社会民主党・護憲連合を代表して又市征治委員より反対する旨の意見がそれぞれ述べられました。
討論を終局し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。拍手
─────────────
扇
前
前川清成#14
○前川清成君 民主党・新緑風会の前川清成です。
まず冒頭、宮澤喜一元首相が御逝去されましたことにつき、衷心より哀悼の意を表します。
そして、昨日、厚生労働委員会で、社会保険庁看板掛け替え法案と消えた年金について強行採決されましたことには強く抗議いたします。
私は、本年五月十四日、この場所における国民投票法案の反対討論において、あたかも審議時間だけを積み重ねれば足りるかのごとき審議だけで、衆議院から送付された法案を丸のみしていたならば、参議院なんか要らないとの声が国民の間に沸き起こることは必至ですと申し上げました。私の予言が来月二十九日に現実とならないよう祈ります。
さて、与党提出の政治資金規正法改正案につきましては、そのまま成立したとしても、何もかもが今までどおりまかり通ってしまい、ただ変えたという言い訳にすぎません。それゆえ、私は、今までどおりの言い訳に反対の立場から討論いたします。
私は、自民党と官僚との二人三脚がある時期まで戦後政治に大きな功績を残したことを率直に評価しています。しかし、その陰で、自民党結党以来、黒い霧、田中金脈、ロッキード、ダグラス・グラマン、撚糸工連、リクルート、共和汚職、東京佐川急便、金丸脱税、ゼネコン汚職、日歯連などなど、正に枚挙にいとまがないほど自民党の歴史は政治と金をめぐるスキャンダルの歴史でもありました。その歴史に安倍内閣がまた一ページを追加してしまったのではないでしょうか。すなわち、佐田、伊吹、松岡大臣による事務所費、光熱水費疑惑です。
自民党の佐田玄一郎衆議院議員は、昨年の自民党総裁選挙において、安倍晋三さんを支える会の会長を務め、その論功行賞としてでしょうか、安倍内閣発足時には行政改革担当大臣に就任しておられます。ところが、その佐田大臣の政治団体である佐田玄一郎政治研究会は、事務所所在地につき賃貸借契約が存在しないにもかかわらず、一九九〇年から二〇〇〇年までの十一年間に七千八百四十万円を事務所費として支出していたことが発覚し、佐田大臣は、昨年十二月二十七日、辞任を余儀なくされました。
年が明けて本年一月十一日、同様に論功行賞として入閣したと報道されている伊吹文明文部科学大臣と故松岡利勝農林水産大臣に関して、ともに賃料を支払うことのない議員会館に事務所を置きながら、二〇〇一年から二〇〇五年までの五年間に、伊吹大臣の資金管理団体である明風会は二億二千六百九十五万円を、松岡大臣の資金管理団体である松岡利勝新世紀政経懇話会は一億四千二百七十五万円を事務所費として支出していたことが発覚しました。さらに、松岡大臣の資金管理団体は、議員会館においては電気料金や水道料金を負担することがないにもかかわらず、光熱水費として二〇〇一年から二〇〇五年までの五年間で二千八百八十一万円を支出していたことが発覚しました。
安倍政権の中枢にあるこれらの政治家が費消した巨額の事務所費や光熱水費について、多くの国民は、おかしい、家賃がただやのに何で五年で二億円やねん、電気代も水道代も国が払うてるのに何が三千万円やねんと政治家と政治に対する不信感を増幅させるに至り、松岡大臣が口走った何とか還元水は瞬く間に人口に膾炙いたしました。
そこで、私たち民主党は、この政治不信を払拭するべく、説明責任を果たすよう求め続けましたが、とりわけ松岡大臣は、三月七日の予算委員会だけでも適切に処理しているとだけ二十三回も繰り返したように、一切の具体的説明を拒否し続け、また安倍総理も、かかる松岡大臣の対応について法律どおりとかばい続けました。
一方では、都合の悪いことは一切口をぬぐっておきながら、消えた年金については根拠も方法も説明することなく、ただ一年で解決しますと声高に叫んだところで、一体だれが信用するのでしょうか。
これに対して、小沢一郎民主党代表は、その資金管理団体陸山会による不動産所有を指摘されるや、直ちに契約書や登記済証、固定資産税納税通知書に至るまで公開した上で、詳細を説明しています。自民党と民主党、どちらが説明責任を果たしていて、どちらが逃げ続けているのか、どちらが政治と金にまじめに取り組んでいるのか、もはや国民の目には明らかです。
私たち民主党は、事務所費、光熱水費というブラックボックスをガラス張りにするための政治資金規正法改正案を既に本年三月六日には提出しています。
これに対して、与党は政治活動の自由が確保できないとの牽強付会をもってブラックボックスの温存を図り、項目の細分化程度でお茶を濁そうとしましたが、先月二十八日、松岡大臣が自殺するに至って重い腰を上げざるを得ず、会期末を目前に控えた同月三十日に本法案を提出したものの、昨年末以降に顕在化した佐田問題、伊吹問題、松岡問題が一切射程に入っておらず、ざるの役割さえ果たしません。何もかもが今までどおりまかり通ってしまいます。
というのも、第一に、与党案は、事務所費に関して領収書の添付を義務付ける政治団体を資金管理団体に限定しています。それゆえ、佐田問題に与党案を適用したとしても、佐田玄一郎政治研究会は資金管理団体ではなく単なる政治団体であるため、今までどおり領収書を添付する必要はありません。したがって、もしもその気になれば、事務所費だと偽ることで、違法、不当な支出をやみに隠すことも、政治資金で私腹を肥やすことも今までどおり可能です。
これに対して、民主党案は、資金管理団体に限らずすべての政治団体について領収書の添付を義務付けようとしています。よって、民主党案であれば、佐田玄一郎政治研究会もざるから漏れることなく規制の対象となります。
第二に、与党案は、領収書の添付を義務付ける経常経費から人件費を除外しています。ところが、伊吹大臣は、二億二千六百九十五万円の事務所費を計上した理由について、本年一月十日の記者会見で、どうしても必要な食料費、冠婚葬祭の費用など、政策集団の長となるとかなりある、領収書を取れないものは人件費と事務所費でしか処理できないと述べておられますが、この点が虚偽記載であるか否かはさておくも、ただ領収書の添付が義務付けられていないという理由で事務所費という項目が利用されていたならば、同様に領収書の添付が義務付けられていない人件費という抜け穴もふさぐ必要があるはずです。
与党案では、今後は事務所費から人件費にブラックボックスの名前が変わるだけですが、民主党案では、人件費に関して、収支報告書に業務に従事した者の数を記載することで、プライバシーに配慮しながらも、同時に人件費についての透明性を確保しています。
第三に、与党案は、事務所費に関して領収書を添付する範囲を五万円以上の支出に限定しています。この結果、五万円以上の支出も五万円未満に細分化すれば、やはり今までどおりのブラックボックスがまかり通ります。
政治を金もうけの手段にはしません。私はこの当たり前のことを二〇〇四年の選挙を通じて、奈良県にお住まいの有権者の皆さんとお約束させていただきました。利権をあさる、公共工事の口利きをする、政治を金もうけの手段にする、そんな政治家はもう私たちのこの国に必要ありません。そのために、政治と金にまじめに真正面から向き合わなければならないことを訴えて、私の反対討論といたします。
ありがとうございました。拍手
この発言だけを見る →まず冒頭、宮澤喜一元首相が御逝去されましたことにつき、衷心より哀悼の意を表します。
そして、昨日、厚生労働委員会で、社会保険庁看板掛け替え法案と消えた年金について強行採決されましたことには強く抗議いたします。
私は、本年五月十四日、この場所における国民投票法案の反対討論において、あたかも審議時間だけを積み重ねれば足りるかのごとき審議だけで、衆議院から送付された法案を丸のみしていたならば、参議院なんか要らないとの声が国民の間に沸き起こることは必至ですと申し上げました。私の予言が来月二十九日に現実とならないよう祈ります。
さて、与党提出の政治資金規正法改正案につきましては、そのまま成立したとしても、何もかもが今までどおりまかり通ってしまい、ただ変えたという言い訳にすぎません。それゆえ、私は、今までどおりの言い訳に反対の立場から討論いたします。
私は、自民党と官僚との二人三脚がある時期まで戦後政治に大きな功績を残したことを率直に評価しています。しかし、その陰で、自民党結党以来、黒い霧、田中金脈、ロッキード、ダグラス・グラマン、撚糸工連、リクルート、共和汚職、東京佐川急便、金丸脱税、ゼネコン汚職、日歯連などなど、正に枚挙にいとまがないほど自民党の歴史は政治と金をめぐるスキャンダルの歴史でもありました。その歴史に安倍内閣がまた一ページを追加してしまったのではないでしょうか。すなわち、佐田、伊吹、松岡大臣による事務所費、光熱水費疑惑です。
自民党の佐田玄一郎衆議院議員は、昨年の自民党総裁選挙において、安倍晋三さんを支える会の会長を務め、その論功行賞としてでしょうか、安倍内閣発足時には行政改革担当大臣に就任しておられます。ところが、その佐田大臣の政治団体である佐田玄一郎政治研究会は、事務所所在地につき賃貸借契約が存在しないにもかかわらず、一九九〇年から二〇〇〇年までの十一年間に七千八百四十万円を事務所費として支出していたことが発覚し、佐田大臣は、昨年十二月二十七日、辞任を余儀なくされました。
年が明けて本年一月十一日、同様に論功行賞として入閣したと報道されている伊吹文明文部科学大臣と故松岡利勝農林水産大臣に関して、ともに賃料を支払うことのない議員会館に事務所を置きながら、二〇〇一年から二〇〇五年までの五年間に、伊吹大臣の資金管理団体である明風会は二億二千六百九十五万円を、松岡大臣の資金管理団体である松岡利勝新世紀政経懇話会は一億四千二百七十五万円を事務所費として支出していたことが発覚しました。さらに、松岡大臣の資金管理団体は、議員会館においては電気料金や水道料金を負担することがないにもかかわらず、光熱水費として二〇〇一年から二〇〇五年までの五年間で二千八百八十一万円を支出していたことが発覚しました。
安倍政権の中枢にあるこれらの政治家が費消した巨額の事務所費や光熱水費について、多くの国民は、おかしい、家賃がただやのに何で五年で二億円やねん、電気代も水道代も国が払うてるのに何が三千万円やねんと政治家と政治に対する不信感を増幅させるに至り、松岡大臣が口走った何とか還元水は瞬く間に人口に膾炙いたしました。
そこで、私たち民主党は、この政治不信を払拭するべく、説明責任を果たすよう求め続けましたが、とりわけ松岡大臣は、三月七日の予算委員会だけでも適切に処理しているとだけ二十三回も繰り返したように、一切の具体的説明を拒否し続け、また安倍総理も、かかる松岡大臣の対応について法律どおりとかばい続けました。
一方では、都合の悪いことは一切口をぬぐっておきながら、消えた年金については根拠も方法も説明することなく、ただ一年で解決しますと声高に叫んだところで、一体だれが信用するのでしょうか。
これに対して、小沢一郎民主党代表は、その資金管理団体陸山会による不動産所有を指摘されるや、直ちに契約書や登記済証、固定資産税納税通知書に至るまで公開した上で、詳細を説明しています。自民党と民主党、どちらが説明責任を果たしていて、どちらが逃げ続けているのか、どちらが政治と金にまじめに取り組んでいるのか、もはや国民の目には明らかです。
私たち民主党は、事務所費、光熱水費というブラックボックスをガラス張りにするための政治資金規正法改正案を既に本年三月六日には提出しています。
これに対して、与党は政治活動の自由が確保できないとの牽強付会をもってブラックボックスの温存を図り、項目の細分化程度でお茶を濁そうとしましたが、先月二十八日、松岡大臣が自殺するに至って重い腰を上げざるを得ず、会期末を目前に控えた同月三十日に本法案を提出したものの、昨年末以降に顕在化した佐田問題、伊吹問題、松岡問題が一切射程に入っておらず、ざるの役割さえ果たしません。何もかもが今までどおりまかり通ってしまいます。
というのも、第一に、与党案は、事務所費に関して領収書の添付を義務付ける政治団体を資金管理団体に限定しています。それゆえ、佐田問題に与党案を適用したとしても、佐田玄一郎政治研究会は資金管理団体ではなく単なる政治団体であるため、今までどおり領収書を添付する必要はありません。したがって、もしもその気になれば、事務所費だと偽ることで、違法、不当な支出をやみに隠すことも、政治資金で私腹を肥やすことも今までどおり可能です。
これに対して、民主党案は、資金管理団体に限らずすべての政治団体について領収書の添付を義務付けようとしています。よって、民主党案であれば、佐田玄一郎政治研究会もざるから漏れることなく規制の対象となります。
第二に、与党案は、領収書の添付を義務付ける経常経費から人件費を除外しています。ところが、伊吹大臣は、二億二千六百九十五万円の事務所費を計上した理由について、本年一月十日の記者会見で、どうしても必要な食料費、冠婚葬祭の費用など、政策集団の長となるとかなりある、領収書を取れないものは人件費と事務所費でしか処理できないと述べておられますが、この点が虚偽記載であるか否かはさておくも、ただ領収書の添付が義務付けられていないという理由で事務所費という項目が利用されていたならば、同様に領収書の添付が義務付けられていない人件費という抜け穴もふさぐ必要があるはずです。
与党案では、今後は事務所費から人件費にブラックボックスの名前が変わるだけですが、民主党案では、人件費に関して、収支報告書に業務に従事した者の数を記載することで、プライバシーに配慮しながらも、同時に人件費についての透明性を確保しています。
第三に、与党案は、事務所費に関して領収書を添付する範囲を五万円以上の支出に限定しています。この結果、五万円以上の支出も五万円未満に細分化すれば、やはり今までどおりのブラックボックスがまかり通ります。
政治を金もうけの手段にはしません。私はこの当たり前のことを二〇〇四年の選挙を通じて、奈良県にお住まいの有権者の皆さんとお約束させていただきました。利権をあさる、公共工事の口利きをする、政治を金もうけの手段にする、そんな政治家はもう私たちのこの国に必要ありません。そのために、政治と金にまじめに真正面から向き合わなければならないことを訴えて、私の反対討論といたします。
ありがとうございました。拍手
扇
扇
扇
扇
扇千景#18
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百十二
賛成 百十六
反対 九十六
よって、本案は可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────
この発言だけを見る →投票総数 二百十二
賛成 百十六
反対 九十六
よって、本案は可決されました。拍手
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────
扇
扇千景#19
○議長(扇千景君) この際、お諮りいたします。
輿石東君外十七名の発議に係る厚生労働大臣柳澤伯夫君問責決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →輿石東君外十七名の発議に係る厚生労働大臣柳澤伯夫君問責決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
扇
扇千景#20
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
よって、本決議案を議題といたします。
まず、発議者の趣旨説明を求めます。津田弥太郎君。
─────────────
〔議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔津田弥太郎君登壇、拍手〕
この発言だけを見る →よって、本決議案を議題といたします。
まず、発議者の趣旨説明を求めます。津田弥太郎君。
─────────────
〔議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔津田弥太郎君登壇、拍手〕
津
津田弥太郎#21
○津田弥太郎君 解説をします。一回目は儀礼的な礼です。二回目は、年金不信を解消すべき本院がその責任を果たせていないことを国民の皆様におわびを申し上げました民主党の津田弥太郎であります。
私は、民主党・新緑風会を代表し、ただいま議題となりました厚生労働大臣柳澤伯夫君問責決議案について、提案の趣旨を御説明申し上げます。
まず、決議案の案文を朗読いたします。
本院は、厚生労働大臣柳澤伯夫君を問責する。
右決議する。
以上であります。
以下、具体的に提案の趣旨を丁寧に御説明申し上げます。
冒頭において私が特に強調をしておきたいのは、本院は今年開設されて六十周年、すなわち還暦を迎えた慶賀すべき年であるということであります。
二院制を採用した我が国における本院の存在意義とは何でしょうか。よく言われるのが、一つ、良識の府であります。また、衆議院の審議を補い、必要とあれば修正をして衆議院に差し戻す、二つ目、再考の府。そして、衆議院の行き過ぎをチェックする、三つ目、賢者の府とも言われております。これは、本院の場合、議員の任期は六年で、衆議院とは異なり解散がないため、じっくりと重要政策を議論できるメリットを持っているからであります。
こうした本院の持つ機能や存在理由を踏まえた上で、厚生労働大臣である柳澤伯夫君の厚生労働委員会における年金問題審議の対応や年金行政に対する取組を子細にチェックしますと、その無責任さ、指導力のなさが極めて顕著に現れております。私は、厚生労働委員会の理事としてこの間の大臣の言動をつぶさに見てまいりましたが、柳澤大臣はもはやその任に堪えることは到底できません。本来なら、任命責任を持つ安倍総理大臣が罷免すべきであります。
そもそも、厚生労働省が提案した日本年金機構法案、国民年金法等の改正案は欠陥だらけであり、これを速やかに撤回した上で、私たち民主党が提案しました歳入庁設置法案など三つの対案を採用すべきでありました。
さらに、法案の内容に加えて、審議で最大の焦点となりました消えた年金問題に対する柳澤厚生労働大臣の答弁や対応にも多くの問題がありました。ヤジよく聞きなさい。宙に浮いた年金、しかし、被害者の立場からすれば正に消えた年金にほかならない。基礎年金番号の記録漏れについては、我々民主党の再三の要請を受けて、政府は渋々その数が五千九十五万件に達していることをお認めになりました。しかし、実態の究明や調査はいずれも後手後手に回ったことは言うまでもありません。
安倍総理は六月十一日の決算委員会で、放置してきたのは大きな問題だった、情報の把握も極めて甘かったと率直に認めなければならないと安倍総理自身の責任を認めました。しかし、年金問題についてずぶの素人である安倍総理に対しては、年金行政を所管をする柳澤大臣が早期に適切な進言を行うべきでありました。にもかかわらず、何らの進言をなさなかったばかりか、二人して対岸の火事として眺めていたことは断じて許すわけにはまいりません。
安倍総理は、わずか一か月余り前、このような答弁を行いました。「すべての被保険者、年金受給者に対して納付記録を送付し点検をお願いすることは、大部分の方の記録が真正なものであることを考えれば、非効率な面が大きいのではないかと考えます。」。とんでもない。現在、政府自身が全加入者への履歴通知の送付を行う方向へと方針転換を余儀なくされたことは御案内のとおりであります。こうした総理の対応については、事の重大性を見過ごしてきた柳澤大臣の責任が大きいものと言わざるを得ません。
また、厚生労働委員会における審議では、社会保険庁の隠ぺい体質と虚偽答弁が日に日にエスカレートしていきました。例えば、全国三百九か所の社会保険事務所から十件ずつ抜き出した特殊台帳のサンプル調査については、三千九十件の調査に何と四十日間も掛け、挙げ句に記録のミスは当初四件しかないと、大臣御自身が委員会の場で答弁をいたしました。しかし、後になってから二十七件、次いで三十五件と、ミスの件数が次々に訂正をされていきました。
また、昨日の委員会では、年金記録などを扱うコンピューターシステムの契約書について、社会保険庁から契約書は存在するとの答弁がなされましたが、その直後に会計検査院の局長から、契約書は存在しておらず、社会保険庁の答弁が虚偽であったことが明らかにされるという前代未聞の不祥事が発生をいたしました。
これらは、できるだけ都合の悪い事実を隠しておこうという社会保険庁の体質からきたものとしか思えず、このような部下、職員、とりわけ答弁を頻繁に行った厚生労働省から出向中の二人の部長、これを放置をしてきた柳澤大臣の監督責任は厳しく問われなければなりません。しかるに、柳澤大臣は、官僚に対する責任を問う質問についても、官僚が作成した答弁書を読むばかりであり、これでは何らの指導力も発揮できないことは明白なのであります。
柳澤大臣が監督責任に欠けていることは、日本年金機構法案でも明らかであります。非公務員による特殊法人に移管することで、社会保険庁のときにあった年金保険料の無駄遣いやずさんな記録管理はなくなると答弁されましたが、皆さん、本当でしょうか。
かつて、東京地検の特捜部検事としてロッキード事件の捜査などで活躍し、今弁護士、堀田力さんはマスコミのインタビューに、非公務員にするという与党案は首が猫で胴体が犬のようなもので、どこも責任を取らない仕組みになっていると厳しく指摘をされております。堀田さんは、二〇〇四年九月から二年間、社会保険庁の最高顧問に就任し、立て直しに協力した人物であり、この発言は極めて重いものであります。
さて、六月八日、厚生労働委員会では、消えた年金の被害者の方に参考人として出席をしていただき、その悲痛な訴えを聞かせていただきました。大変に筋道の立ったお話でありながら、三十年前の領収書がないことから納付記録が訂正をされていないのが実情です。柳澤大臣の就任後も、自らの年金納付記録の訂正を求めて多くの方が社会保険事務所を訪れました。しかし、安倍総理さえも持っていない二十年前、三十年前の領収書がないことにより、二万人以上の方が何と門前払いをされております。領収書がない方は、ただの一人も年金記録が訂正をされていないのです。
こうした社会保険庁の対応を断じて許すわけにはいかず、社会保険庁長官の任命権者でもあり、社会保険庁に対する監督責任を有する柳澤厚生労働大臣に対し、消えた年金被害者からは怨嗟の声が寄せられております。また、保険料を支払ったのに年金がもらえないということが、いかに国民の公的年金への不信感を加速させているかも真摯に受け止めるべきであります。
今国会を振り返れば、厚生労働委員会を揺るがす三つの事件が発生しました。言うまでもなく、柳澤大臣の産む機械発言、一つ。これを起因した厚生労働省の綱紀の乱れによる雇用保険法に関する文書配付問題、二つ。そして、今回の未曾有の年金不信、三つであります。世間において、組織の長は結果責任を引き受け、辞職を余儀なくされることがしばしばあります。しかし、今述べた三つの事件は、いずれも結果責任どころではなく、原因そのものが柳澤厚生労働大臣に帰するものであり、弁明の余地がありません。
以上、様々な角度から、いかに柳澤伯夫君が厚労大臣にとどまることがふさわしくないかを具体的に明らかにしてまいりました。
さて、今回、柳澤大臣は、自らの賞与の一部を国庫に返納するという、パフォーマンス以外の何物でもない行為をあえて行いました。私は、柳澤大臣が本気で国民に対する責任を感じているとは到底思えません。仮に、本気で責任を感じているとしたならば、柳澤大臣が考える自らの責任とは五十一万円の重みしかないのでしょうか。国民をばかにするにもほどがある。柳澤大臣、大臣が国民の前に返上しなければならないのは、五十一万円ではなく、厚生労働大臣の地位そのものではないでしょうか。
柳澤厚生労働大臣の罷免こそが、我が国の公的年金の信頼を回復し、消えた年金問題の解決に向けた最良の処方せんであることを強く訴え、良識の府参議院の皆様が与野党の立場を乗り越えて本決議案に御賛同をいただき、速やかに可決されんことをお願いし、趣旨説明を終わります。
ありがとうございました。拍手
─────────────
この発言だけを見る →私は、民主党・新緑風会を代表し、ただいま議題となりました厚生労働大臣柳澤伯夫君問責決議案について、提案の趣旨を御説明申し上げます。
まず、決議案の案文を朗読いたします。
本院は、厚生労働大臣柳澤伯夫君を問責する。
右決議する。
以上であります。
以下、具体的に提案の趣旨を丁寧に御説明申し上げます。
冒頭において私が特に強調をしておきたいのは、本院は今年開設されて六十周年、すなわち還暦を迎えた慶賀すべき年であるということであります。
二院制を採用した我が国における本院の存在意義とは何でしょうか。よく言われるのが、一つ、良識の府であります。また、衆議院の審議を補い、必要とあれば修正をして衆議院に差し戻す、二つ目、再考の府。そして、衆議院の行き過ぎをチェックする、三つ目、賢者の府とも言われております。これは、本院の場合、議員の任期は六年で、衆議院とは異なり解散がないため、じっくりと重要政策を議論できるメリットを持っているからであります。
こうした本院の持つ機能や存在理由を踏まえた上で、厚生労働大臣である柳澤伯夫君の厚生労働委員会における年金問題審議の対応や年金行政に対する取組を子細にチェックしますと、その無責任さ、指導力のなさが極めて顕著に現れております。私は、厚生労働委員会の理事としてこの間の大臣の言動をつぶさに見てまいりましたが、柳澤大臣はもはやその任に堪えることは到底できません。本来なら、任命責任を持つ安倍総理大臣が罷免すべきであります。
そもそも、厚生労働省が提案した日本年金機構法案、国民年金法等の改正案は欠陥だらけであり、これを速やかに撤回した上で、私たち民主党が提案しました歳入庁設置法案など三つの対案を採用すべきでありました。
さらに、法案の内容に加えて、審議で最大の焦点となりました消えた年金問題に対する柳澤厚生労働大臣の答弁や対応にも多くの問題がありました。ヤジよく聞きなさい。宙に浮いた年金、しかし、被害者の立場からすれば正に消えた年金にほかならない。基礎年金番号の記録漏れについては、我々民主党の再三の要請を受けて、政府は渋々その数が五千九十五万件に達していることをお認めになりました。しかし、実態の究明や調査はいずれも後手後手に回ったことは言うまでもありません。
安倍総理は六月十一日の決算委員会で、放置してきたのは大きな問題だった、情報の把握も極めて甘かったと率直に認めなければならないと安倍総理自身の責任を認めました。しかし、年金問題についてずぶの素人である安倍総理に対しては、年金行政を所管をする柳澤大臣が早期に適切な進言を行うべきでありました。にもかかわらず、何らの進言をなさなかったばかりか、二人して対岸の火事として眺めていたことは断じて許すわけにはまいりません。
安倍総理は、わずか一か月余り前、このような答弁を行いました。「すべての被保険者、年金受給者に対して納付記録を送付し点検をお願いすることは、大部分の方の記録が真正なものであることを考えれば、非効率な面が大きいのではないかと考えます。」。とんでもない。現在、政府自身が全加入者への履歴通知の送付を行う方向へと方針転換を余儀なくされたことは御案内のとおりであります。こうした総理の対応については、事の重大性を見過ごしてきた柳澤大臣の責任が大きいものと言わざるを得ません。
また、厚生労働委員会における審議では、社会保険庁の隠ぺい体質と虚偽答弁が日に日にエスカレートしていきました。例えば、全国三百九か所の社会保険事務所から十件ずつ抜き出した特殊台帳のサンプル調査については、三千九十件の調査に何と四十日間も掛け、挙げ句に記録のミスは当初四件しかないと、大臣御自身が委員会の場で答弁をいたしました。しかし、後になってから二十七件、次いで三十五件と、ミスの件数が次々に訂正をされていきました。
また、昨日の委員会では、年金記録などを扱うコンピューターシステムの契約書について、社会保険庁から契約書は存在するとの答弁がなされましたが、その直後に会計検査院の局長から、契約書は存在しておらず、社会保険庁の答弁が虚偽であったことが明らかにされるという前代未聞の不祥事が発生をいたしました。
これらは、できるだけ都合の悪い事実を隠しておこうという社会保険庁の体質からきたものとしか思えず、このような部下、職員、とりわけ答弁を頻繁に行った厚生労働省から出向中の二人の部長、これを放置をしてきた柳澤大臣の監督責任は厳しく問われなければなりません。しかるに、柳澤大臣は、官僚に対する責任を問う質問についても、官僚が作成した答弁書を読むばかりであり、これでは何らの指導力も発揮できないことは明白なのであります。
柳澤大臣が監督責任に欠けていることは、日本年金機構法案でも明らかであります。非公務員による特殊法人に移管することで、社会保険庁のときにあった年金保険料の無駄遣いやずさんな記録管理はなくなると答弁されましたが、皆さん、本当でしょうか。
かつて、東京地検の特捜部検事としてロッキード事件の捜査などで活躍し、今弁護士、堀田力さんはマスコミのインタビューに、非公務員にするという与党案は首が猫で胴体が犬のようなもので、どこも責任を取らない仕組みになっていると厳しく指摘をされております。堀田さんは、二〇〇四年九月から二年間、社会保険庁の最高顧問に就任し、立て直しに協力した人物であり、この発言は極めて重いものであります。
さて、六月八日、厚生労働委員会では、消えた年金の被害者の方に参考人として出席をしていただき、その悲痛な訴えを聞かせていただきました。大変に筋道の立ったお話でありながら、三十年前の領収書がないことから納付記録が訂正をされていないのが実情です。柳澤大臣の就任後も、自らの年金納付記録の訂正を求めて多くの方が社会保険事務所を訪れました。しかし、安倍総理さえも持っていない二十年前、三十年前の領収書がないことにより、二万人以上の方が何と門前払いをされております。領収書がない方は、ただの一人も年金記録が訂正をされていないのです。
こうした社会保険庁の対応を断じて許すわけにはいかず、社会保険庁長官の任命権者でもあり、社会保険庁に対する監督責任を有する柳澤厚生労働大臣に対し、消えた年金被害者からは怨嗟の声が寄せられております。また、保険料を支払ったのに年金がもらえないということが、いかに国民の公的年金への不信感を加速させているかも真摯に受け止めるべきであります。
今国会を振り返れば、厚生労働委員会を揺るがす三つの事件が発生しました。言うまでもなく、柳澤大臣の産む機械発言、一つ。これを起因した厚生労働省の綱紀の乱れによる雇用保険法に関する文書配付問題、二つ。そして、今回の未曾有の年金不信、三つであります。世間において、組織の長は結果責任を引き受け、辞職を余儀なくされることがしばしばあります。しかし、今述べた三つの事件は、いずれも結果責任どころではなく、原因そのものが柳澤厚生労働大臣に帰するものであり、弁明の余地がありません。
以上、様々な角度から、いかに柳澤伯夫君が厚労大臣にとどまることがふさわしくないかを具体的に明らかにしてまいりました。
さて、今回、柳澤大臣は、自らの賞与の一部を国庫に返納するという、パフォーマンス以外の何物でもない行為をあえて行いました。私は、柳澤大臣が本気で国民に対する責任を感じているとは到底思えません。仮に、本気で責任を感じているとしたならば、柳澤大臣が考える自らの責任とは五十一万円の重みしかないのでしょうか。国民をばかにするにもほどがある。柳澤大臣、大臣が国民の前に返上しなければならないのは、五十一万円ではなく、厚生労働大臣の地位そのものではないでしょうか。
柳澤厚生労働大臣の罷免こそが、我が国の公的年金の信頼を回復し、消えた年金問題の解決に向けた最良の処方せんであることを強く訴え、良識の府参議院の皆様が与野党の立場を乗り越えて本決議案に御賛同をいただき、速やかに可決されんことをお願いし、趣旨説明を終わります。
ありがとうございました。拍手
─────────────
扇
阿
阿部正俊#23
○阿部正俊君 私は、自由民主党と公明党を代表いたしまして、ただいま議題になりました柳澤厚生労働大臣の問責決議案に対しまして、断固反対の立場から討論を行うものであります。
演説は短くやります。
公的年金は国民一人一人の老後の生活設計の柱として掛け替えのないものである、しかも、国民の信頼を基礎として常に安定的に実施されるべきものであることは確かです。ところが、その適正な運営を任務とする社会保険庁は、今回明らかになったように、年金記録問題を始めといたしまして、これまで職員の様々な不祥事を積み重ねてきました。国民の信頼が地に落ちているということは明らかでございます。
このような状況の中で、柳澤大臣は、文字どおり行政の先頭に立って、社会保険庁の抜本的な改革とその実現に中心的な役割を果たしてこられました。
野党は、今回の問責決議案の理由として社会保険庁の年金記録問題への対応などを挙げております。しかしながら、政府・与党では、既に年金記録問題につきましては、国民の視点に立って、できる限り速やかに、かつ行うべきことはすべて行うという方針の下で、既に年金記録問題への新対応策を取りまとめ、大臣を中心として、年金記録に対する国民の不安の払拭とその信頼回復に全力を傾けているところであります。
すなわち、基礎年金番号に統合されていない五千万件の年金記録については、今後一年間で、すべての年金受給者や被保険者の方々の記録と突き合わせた上で、御本人に記録の確認をお願いし、着実に年金受給権に結び付けてまいります。また、社会保険庁のマイクロフィルムや市町村が持つ記録とオンライン記録との突き合わせなど、進捗状況を公表しながら計画的に行ってまいります。
さらに、記録を訂正したいが領収書などの証拠がないという方につきましては、総務省に年金記録確認第三者委員会という新しい機関を設置し、申し立てた方のお気持ちに立って公正に判断する仕組みを設けました、既に。
あわせて、こうした取組を通じて、年金記録の訂正により年金給付額が増える方について、時効により増額分を受け取れないなどということがないように、今回の年金時効特例法案により特別の立法措置も併せて行ったのでございます。また、平成二十三年までには、年金記録管理システムを新しく構築し、国民だれもがいつでも自分の年金記録を知り得るカードを配付いたします。
政府・与党では、これらの対応策を着実に実施し、国民の皆さんが本来受け取るべき大切な年金をすべて受け取れるように万全を期してまいります。
柳澤大臣は、先頭に立って年金問題への対応に取り組んでおります。とりわけ、国会の審議において、野党からの度重なる同じような質問に対しましても誠実に答弁されてきました。
参議院の厚生労働委員会における審議時間も、昨日までに既に四十八時間半に上り、はるかに衆議院の審議時間をオーバーし、十分に審議が尽くされたと思っております。したがって、野党の言う問責決議案の理由は誠に理不尽なものであり、その提出は暴挙のそしりを免れないものであります。
大臣は、与党のみならず野党の諸君もよく御存じのとおり、我が国の行財政に関し他の追随を許さない豊富な経験と知識をお持ちでございます。加えて、強い使命感を持ち、厳しい財政状況が続く中で、少子高齢化が進展する難しい局面におきまして、我が国の社会保障に係る数々の難題を的確に処理し、国民福祉の発展のために奮闘されてきたのであります。
大臣には、今後とも、厚生労働行政が抱える諸課題の解決に向け、強いリーダーシップを発揮されることが求められております。特に、社会保険庁の問題につきましては、社会保険庁を廃止、解体し、国民の立場に立って事業運営を行える新組織を実現するとともに、年金記録に関する国民の不安を解消するための一連の対策の着実な実施に全力を傾注していただくことが大臣の責務であると考えております。
大臣は、今年一月、日本経済新聞に連載された「こころの玉手箱」という随筆の中で、石川啄木に心酔した幼いころの記憶をたどり、次の歌に心を打たれたと述べておられます。すなわち、「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る」、これが政治家柳澤伯夫の原点だと思います。大臣の原点がここにある以上、国民生活の安定につながる年金制度の構築に、温かなハートを持って厚生労働行政に対応できる柳澤伯夫大臣ほどふさわしい政治家は他に存在しないと考えるものであります。
年金制度は国民の信頼があってこそ成り立つものであり、今回の年金記録問題については、与野党の立場を超えて政治が責任ある対応を取らなきゃなりません。にもかかわらず、野党諸君は党利党略を優先して問責決議案を提出したということは誠に残念であるとともに、年金制度に対する国民の信頼を揺るがすことになりかねないことに気付くべきであります。
改めて野党諸君の猛省を促し、柳澤厚生労働大臣の問責決議案に対する私の反対討論を終わります。
ありがとうございました。拍手
この発言だけを見る →演説は短くやります。
公的年金は国民一人一人の老後の生活設計の柱として掛け替えのないものである、しかも、国民の信頼を基礎として常に安定的に実施されるべきものであることは確かです。ところが、その適正な運営を任務とする社会保険庁は、今回明らかになったように、年金記録問題を始めといたしまして、これまで職員の様々な不祥事を積み重ねてきました。国民の信頼が地に落ちているということは明らかでございます。
このような状況の中で、柳澤大臣は、文字どおり行政の先頭に立って、社会保険庁の抜本的な改革とその実現に中心的な役割を果たしてこられました。
野党は、今回の問責決議案の理由として社会保険庁の年金記録問題への対応などを挙げております。しかしながら、政府・与党では、既に年金記録問題につきましては、国民の視点に立って、できる限り速やかに、かつ行うべきことはすべて行うという方針の下で、既に年金記録問題への新対応策を取りまとめ、大臣を中心として、年金記録に対する国民の不安の払拭とその信頼回復に全力を傾けているところであります。
すなわち、基礎年金番号に統合されていない五千万件の年金記録については、今後一年間で、すべての年金受給者や被保険者の方々の記録と突き合わせた上で、御本人に記録の確認をお願いし、着実に年金受給権に結び付けてまいります。また、社会保険庁のマイクロフィルムや市町村が持つ記録とオンライン記録との突き合わせなど、進捗状況を公表しながら計画的に行ってまいります。
さらに、記録を訂正したいが領収書などの証拠がないという方につきましては、総務省に年金記録確認第三者委員会という新しい機関を設置し、申し立てた方のお気持ちに立って公正に判断する仕組みを設けました、既に。
あわせて、こうした取組を通じて、年金記録の訂正により年金給付額が増える方について、時効により増額分を受け取れないなどということがないように、今回の年金時効特例法案により特別の立法措置も併せて行ったのでございます。また、平成二十三年までには、年金記録管理システムを新しく構築し、国民だれもがいつでも自分の年金記録を知り得るカードを配付いたします。
政府・与党では、これらの対応策を着実に実施し、国民の皆さんが本来受け取るべき大切な年金をすべて受け取れるように万全を期してまいります。
柳澤大臣は、先頭に立って年金問題への対応に取り組んでおります。とりわけ、国会の審議において、野党からの度重なる同じような質問に対しましても誠実に答弁されてきました。
参議院の厚生労働委員会における審議時間も、昨日までに既に四十八時間半に上り、はるかに衆議院の審議時間をオーバーし、十分に審議が尽くされたと思っております。したがって、野党の言う問責決議案の理由は誠に理不尽なものであり、その提出は暴挙のそしりを免れないものであります。
大臣は、与党のみならず野党の諸君もよく御存じのとおり、我が国の行財政に関し他の追随を許さない豊富な経験と知識をお持ちでございます。加えて、強い使命感を持ち、厳しい財政状況が続く中で、少子高齢化が進展する難しい局面におきまして、我が国の社会保障に係る数々の難題を的確に処理し、国民福祉の発展のために奮闘されてきたのであります。
大臣には、今後とも、厚生労働行政が抱える諸課題の解決に向け、強いリーダーシップを発揮されることが求められております。特に、社会保険庁の問題につきましては、社会保険庁を廃止、解体し、国民の立場に立って事業運営を行える新組織を実現するとともに、年金記録に関する国民の不安を解消するための一連の対策の着実な実施に全力を傾注していただくことが大臣の責務であると考えております。
大臣は、今年一月、日本経済新聞に連載された「こころの玉手箱」という随筆の中で、石川啄木に心酔した幼いころの記憶をたどり、次の歌に心を打たれたと述べておられます。すなわち、「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る」、これが政治家柳澤伯夫の原点だと思います。大臣の原点がここにある以上、国民生活の安定につながる年金制度の構築に、温かなハートを持って厚生労働行政に対応できる柳澤伯夫大臣ほどふさわしい政治家は他に存在しないと考えるものであります。
年金制度は国民の信頼があってこそ成り立つものであり、今回の年金記録問題については、与野党の立場を超えて政治が責任ある対応を取らなきゃなりません。にもかかわらず、野党諸君は党利党略を優先して問責決議案を提出したということは誠に残念であるとともに、年金制度に対する国民の信頼を揺るがすことになりかねないことに気付くべきであります。
改めて野党諸君の猛省を促し、柳澤厚生労働大臣の問責決議案に対する私の反対討論を終わります。
ありがとうございました。拍手
扇
櫻
櫻井充#25
○櫻井充君 民主党・新緑風会の櫻井充です。
私は、民主党・新緑風会、社会民主党・護憲連合、そして国民新党を代表いたしまして、三党共同提案による厚生労働大臣柳澤伯夫君に対する問責決議案に対して、賛成の立場から討論を行います。
討論に入る前に、昨日、宮澤元総理大臣がお亡くなりになりました。心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
そして、昨日、理事会で合意のないままに、そしてまた野党から理事会協議の申出があったその動議も無視して強行採決が行われたということに対して、強く抗議を申し上げます。
さて、私が柳澤大臣に初めて質問させていただいたのは、柳澤大臣が金融再生委員会の委員長をなされていたときでございます。その当時から答弁が長く、禅問答のようなことで、金融の素人には、私になかなか分かり難いものもございましたが、様々な点で柳澤大臣から御指導をいただきました。金融のプロはさすがに違うなと感心もさせられました。
二〇〇一年から金融担当大臣になられまして、その当時、柳澤大臣はアジア・ウイークのアジアのパワフルな政治家の第八位にランクインされました。それだけではございませんで、ビジネス・ウイークではアジアの星にも選出されております。考えてみますと、あのころが柳澤大臣が一番輝いていた時代かもしれません。
なぜならば、竹中大臣が登場し、残念なことですが論争に敗れて、そして実質上、金融担当大臣から更迭されました。しかし、私は、柳澤大臣がもし金融担当大臣を務められていたら、今のような市場原理絶対主義のような社会ではなくて、もっともっといい社会になっていたのではないのかなと、そうも感じております。
まあ、昔話はここまでにしまして、ところで、大臣は今回の年金の問題に関して本当に重要な問題だとお考えなんでしょうか。私は、本来であれば、柳澤大臣がリーダーシップを取ってこの問題の解決に当たらなければいけないはずなのに、その対応を見ていると、我々野党がいろんな提案をしてから、それを受けて解決に当たられている。すべてが後手後手に回っているような感じがいたします。
国民の皆さんが今一番関心を寄せているのは何といっても年金の問題です。それはなぜなのかといえば、将来の自分の人生の設計が懸かっているからです。国民の皆さんはお金が余っていて、余裕があって、そして保険料を支払っているわけでもありません。これだけ景気が悪くなって所得が低くなっていく中で、将来の安定を確保したいからこそ今頑張って年金の保険料を支払っているわけです。しかし、自分たちが支払ったその年金の保険料に見合いの年金が受け取れるかどうか分からなくなっていくわけですから、怒りが出るのは当然のことですし、そして不信感が募ってくるというのは至極当然のことなんだろうと、そういうふうに思います。
この国民の皆さんの怒りや不信感に拍車を掛けているのは、厚生労働省や社会保険庁の役人の対応です。彼らが今まできちんとした仕事をしてこなかった、帳簿の台帳の整理もちゃんとしてこなかった、だからこういう問題が起こっているにもかかわらず、結果的には、国民の皆さんが年金手帳を持っていないとか領収書を持っていない、そういう国民の皆さんに責任を転嫁して、国民の皆さんの大事な年金そのものが給付されないという、そういった事件が起こってきているわけです。
今の厚生労働省そして社会保険庁のトップは柳澤大臣であって、その責任は極めて重いと言わざるを得ません。しかし、柳澤大臣はボーナスの一部を返上するというパフォーマンスは取られましたが、私は、そういうことで責任を取るのではなくて、やはり職を辞して責任を取ることが極めて重要だと考えております。
六月二十一日の委員会で、私は大臣にお辞めになる意思がないかどうか確認をいたしましたが、お辞めにならないということでございました。私は、問責決議案など出したいと正直思っておりません。しかし、御自身がお辞めにならないというのであれば、こういう形でお辞めいただくしかないのかなと、本当に断腸の思いで出させていただきました。私が以下、これからこの問責決議案に賛成する理由を述べさせていただきます。
第一に、大臣としての政治姿勢でございます。
大臣は、国民の代表として厚生労働省という役所をコントロールする立場で行政を行うのか、それとも役所の代弁者として、大臣として行動を行うのかによって全然違ってきます。今の大臣の行動を見ていると、例えば津田議員がうそつき官僚とやゆした、そういった部下のしりぬぐいをして、さらに、今までちゃんと働いてこなかった役所の人間に対しても、まあこれからまじめに働くから何とかしてやってくれと。それは、本当にいい人で、優しい上司だと思いますよ。しかし、一方でいうと、そういうことは国民の皆さんから見たら、本当に国民の側に立って行政を行っているのかどうかという点からすると甚だ疑問でなりません。本来、国民の代表者であるとすれば、国家公務員は公僕として働くのが当たり前ですから、問題の本質は一体どこにあるのか、そのことをきちんと分析して責任を取らせる必要性があるんだろうと、私はそう思います。
第二に、我が党の長妻昭議員始め多くの皆さんからこの問題を指摘しておりましたが、その点について真摯に受け止めていただけなかったことです。
これは柳澤大臣だけではなくて、実は安倍総理も同じでございます。二月の衆議院の予算委員会の際に、安倍総理は長妻議員からの質問に対して、国民の不安をあおるような発言をするべきではないという趣旨の御答弁をされました。今、この問題の不信感をあおっているのはだれでしょうか。安倍総理でしょう。そして、柳澤大臣そのものじゃないですか。
さらに、安倍総理は何とおっしゃったのかというと、平成九年の基礎年金番号を振ったのは菅さんだから、我が党の菅代表代行に責任があるようにおっしゃいますが、自分の責任を棚に上げて菅さんに責任転嫁するなんというのは一国の総理としてふさわしいとはとても思えません。
第三に、国会軽視です。
昨日、我が党の足立委員が柳澤大臣に最後に質問いたしました。これで本当に質疑時間は十分なんだろうか。柳澤大臣はそれに対して、時間は十分だと、そしてしかも、法案を早く通してくれという趣旨の御答弁をされましたが、採決するかしないかは、これは国会で決めることであって、大臣がそういうことを言うのは僕は筋が違うと思っております。しかも、国会の審議というのは審議時間で決めることじゃありません。衆議院の何分の一だとか衆議院を超えたとか、そんなことで決められたら参議院の存在価値などなくなります。
むしろ、大事なことは審議の内容が尽くされたかどうかであって、昨日は我が党の福山哲郎議員が要求して、また新しい資料も出てきたんです。そういう点からいえば、まだまだ審議しなければいけないものに対して、もう審議は十分だと、こういう発言をされる方が私は大臣としてはふさわしいとはとても思えません。
第四に、答弁にふさわしくないところが幾つか見られたことでございます。
例を一つだけ挙げさせていただきますが、例えば社会保険審査会とそれから第三者委員会のことに関して、これまで大臣は、社会保険審査会で棄却されたものに関しては諮問することができないというふうにずっと答弁されておりました。昨日、我が党の浅尾慶一郎議員の質問に対して答弁の内容が変わりました。私は答弁の内容が変わったことを問題視するわけではございません。むしろ、問題になるのは第三者委員会というのが一体何のためにできた委員会かということです。
これまでの国民の皆さんの救済を行うためにこの委員会ができ上がっている。それから、社会保険審査会そのもの自体が機能していないからこの第三者委員会ができたわけですから、そのことを考えれば、社会保険審査会で棄却されたからといって、もうその第三者委員会で諮問できないと、まずそういう答弁をされることそのもの自体が私は大きな問題ではないのかなと、そういうふうに思っております。
そして第五に、今回の社会保険庁のこの改革案で社会保険庁そのものが変わると考えておられることですね。
なぜならば、大臣の御答弁をお伺いしていると、社会保険庁の職員が公務員であるから悪いようなこと、そして親方日の丸だから悪いんだというようなことを繰り返しおっしゃっております。大臣は元々公務員じゃないんですか。官僚だって国家公務員じゃないんですか。大臣の論をかりれば、御自身も駄目だったし、官僚組織そのものも駄目だということになります。私はそういうことではないと思いますよ。
皆さんに厚生年金保険制度回顧録というものを御紹介させていただきましたが、あの中で、昭和十八年の年金課長の花澤さんという方がこうおっしゃっています。どうせ支払は二十年先なんだから、集めた金なんかどんどん使っちまえばいいんだ、使ってしまってお金がなくなったら賦課方式にすればいい。今そうなっていますよ。しかも、これだけのお金があったら天下り先は幾らでも用意できる。確かに、公益法人も百つくりましたから、天下りの役人は幾らでもどこにでも行けるようになってきている。そういうような問題があるわけです。
つまり、我々が主張しているように、これを抜本的に解決するためには……ヤジ本当にそれで良くなると思っていますか。抜本的に改革するためには、厚生労働省から引き離して、私たちが主張しているように歳入庁をつくっていくしか解決の道はないと思っております。とにかく、厚生労働省に皆さんの大事な年金を預けるということそのもの自体に大きな問題があると思っています。
第六に、柳澤答弁のもう本当に長いこと、そして禅問答のような答弁、あれは一番の私は問題だと思っています。
大臣がよく分かっていないことは官僚の紙を見て答弁されますから、理不尽な内容ではありますが内容はよく分かります。しかし一方で、大臣がよく知っておられることは、御丁寧な方ですから、御自分の言葉でしゃべられると長くて何を言っているかよく分かりません。いずれにしても、国民の皆さんに対してきちんとした言葉で伝えるということが私は大臣の役割だと思っております。
まだまだ本当はあります。昨日原稿を書いたのはもっと一杯あるんです。しかし、時間の制限がございますのでこの程度にしておきますが、聡明な与党の議員の皆さんであれば、今の私の説明を聞いてくださって、柳澤大臣がいかに厚生労働大臣にふさわしくないかということを御理解いただけたのではないかと思います。
最後に、医者の立場で一言申し上げます。
柳澤大臣、大分お疲れではないでしょうか。柳澤大臣の同郷の榛葉賀津也議員も、大臣はやせたなと心配されておられました。大臣はこれからもこの国のために一生懸命働いていただかなければいけない大切な方ですから、疲れたときにはお休みされるのが私は一番だと思います。これからも厚生大臣を続けられると激務が続きますから、私はここでお辞めになった方が御自身の健康のためにもいいのではないのかなと、そういうふうに思います。
どうぞ与党の皆さん、柳澤大臣は本当に責任感の強い方で、御自身でお辞めになりたいなと思ってもなかなかお辞めになれませんから、柳澤大臣の健康のこともお考えいただいて、是非、我々提出の問責決議案に賛成いただき、そしてこの問責決議案、御可決いただきますことをお願い申し上げまして、私の賛成討論を終わります。
ありがとうございました。拍手
この発言だけを見る →私は、民主党・新緑風会、社会民主党・護憲連合、そして国民新党を代表いたしまして、三党共同提案による厚生労働大臣柳澤伯夫君に対する問責決議案に対して、賛成の立場から討論を行います。
討論に入る前に、昨日、宮澤元総理大臣がお亡くなりになりました。心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
そして、昨日、理事会で合意のないままに、そしてまた野党から理事会協議の申出があったその動議も無視して強行採決が行われたということに対して、強く抗議を申し上げます。
さて、私が柳澤大臣に初めて質問させていただいたのは、柳澤大臣が金融再生委員会の委員長をなされていたときでございます。その当時から答弁が長く、禅問答のようなことで、金融の素人には、私になかなか分かり難いものもございましたが、様々な点で柳澤大臣から御指導をいただきました。金融のプロはさすがに違うなと感心もさせられました。
二〇〇一年から金融担当大臣になられまして、その当時、柳澤大臣はアジア・ウイークのアジアのパワフルな政治家の第八位にランクインされました。それだけではございませんで、ビジネス・ウイークではアジアの星にも選出されております。考えてみますと、あのころが柳澤大臣が一番輝いていた時代かもしれません。
なぜならば、竹中大臣が登場し、残念なことですが論争に敗れて、そして実質上、金融担当大臣から更迭されました。しかし、私は、柳澤大臣がもし金融担当大臣を務められていたら、今のような市場原理絶対主義のような社会ではなくて、もっともっといい社会になっていたのではないのかなと、そうも感じております。
まあ、昔話はここまでにしまして、ところで、大臣は今回の年金の問題に関して本当に重要な問題だとお考えなんでしょうか。私は、本来であれば、柳澤大臣がリーダーシップを取ってこの問題の解決に当たらなければいけないはずなのに、その対応を見ていると、我々野党がいろんな提案をしてから、それを受けて解決に当たられている。すべてが後手後手に回っているような感じがいたします。
国民の皆さんが今一番関心を寄せているのは何といっても年金の問題です。それはなぜなのかといえば、将来の自分の人生の設計が懸かっているからです。国民の皆さんはお金が余っていて、余裕があって、そして保険料を支払っているわけでもありません。これだけ景気が悪くなって所得が低くなっていく中で、将来の安定を確保したいからこそ今頑張って年金の保険料を支払っているわけです。しかし、自分たちが支払ったその年金の保険料に見合いの年金が受け取れるかどうか分からなくなっていくわけですから、怒りが出るのは当然のことですし、そして不信感が募ってくるというのは至極当然のことなんだろうと、そういうふうに思います。
この国民の皆さんの怒りや不信感に拍車を掛けているのは、厚生労働省や社会保険庁の役人の対応です。彼らが今まできちんとした仕事をしてこなかった、帳簿の台帳の整理もちゃんとしてこなかった、だからこういう問題が起こっているにもかかわらず、結果的には、国民の皆さんが年金手帳を持っていないとか領収書を持っていない、そういう国民の皆さんに責任を転嫁して、国民の皆さんの大事な年金そのものが給付されないという、そういった事件が起こってきているわけです。
今の厚生労働省そして社会保険庁のトップは柳澤大臣であって、その責任は極めて重いと言わざるを得ません。しかし、柳澤大臣はボーナスの一部を返上するというパフォーマンスは取られましたが、私は、そういうことで責任を取るのではなくて、やはり職を辞して責任を取ることが極めて重要だと考えております。
六月二十一日の委員会で、私は大臣にお辞めになる意思がないかどうか確認をいたしましたが、お辞めにならないということでございました。私は、問責決議案など出したいと正直思っておりません。しかし、御自身がお辞めにならないというのであれば、こういう形でお辞めいただくしかないのかなと、本当に断腸の思いで出させていただきました。私が以下、これからこの問責決議案に賛成する理由を述べさせていただきます。
第一に、大臣としての政治姿勢でございます。
大臣は、国民の代表として厚生労働省という役所をコントロールする立場で行政を行うのか、それとも役所の代弁者として、大臣として行動を行うのかによって全然違ってきます。今の大臣の行動を見ていると、例えば津田議員がうそつき官僚とやゆした、そういった部下のしりぬぐいをして、さらに、今までちゃんと働いてこなかった役所の人間に対しても、まあこれからまじめに働くから何とかしてやってくれと。それは、本当にいい人で、優しい上司だと思いますよ。しかし、一方でいうと、そういうことは国民の皆さんから見たら、本当に国民の側に立って行政を行っているのかどうかという点からすると甚だ疑問でなりません。本来、国民の代表者であるとすれば、国家公務員は公僕として働くのが当たり前ですから、問題の本質は一体どこにあるのか、そのことをきちんと分析して責任を取らせる必要性があるんだろうと、私はそう思います。
第二に、我が党の長妻昭議員始め多くの皆さんからこの問題を指摘しておりましたが、その点について真摯に受け止めていただけなかったことです。
これは柳澤大臣だけではなくて、実は安倍総理も同じでございます。二月の衆議院の予算委員会の際に、安倍総理は長妻議員からの質問に対して、国民の不安をあおるような発言をするべきではないという趣旨の御答弁をされました。今、この問題の不信感をあおっているのはだれでしょうか。安倍総理でしょう。そして、柳澤大臣そのものじゃないですか。
さらに、安倍総理は何とおっしゃったのかというと、平成九年の基礎年金番号を振ったのは菅さんだから、我が党の菅代表代行に責任があるようにおっしゃいますが、自分の責任を棚に上げて菅さんに責任転嫁するなんというのは一国の総理としてふさわしいとはとても思えません。
第三に、国会軽視です。
昨日、我が党の足立委員が柳澤大臣に最後に質問いたしました。これで本当に質疑時間は十分なんだろうか。柳澤大臣はそれに対して、時間は十分だと、そしてしかも、法案を早く通してくれという趣旨の御答弁をされましたが、採決するかしないかは、これは国会で決めることであって、大臣がそういうことを言うのは僕は筋が違うと思っております。しかも、国会の審議というのは審議時間で決めることじゃありません。衆議院の何分の一だとか衆議院を超えたとか、そんなことで決められたら参議院の存在価値などなくなります。
むしろ、大事なことは審議の内容が尽くされたかどうかであって、昨日は我が党の福山哲郎議員が要求して、また新しい資料も出てきたんです。そういう点からいえば、まだまだ審議しなければいけないものに対して、もう審議は十分だと、こういう発言をされる方が私は大臣としてはふさわしいとはとても思えません。
第四に、答弁にふさわしくないところが幾つか見られたことでございます。
例を一つだけ挙げさせていただきますが、例えば社会保険審査会とそれから第三者委員会のことに関して、これまで大臣は、社会保険審査会で棄却されたものに関しては諮問することができないというふうにずっと答弁されておりました。昨日、我が党の浅尾慶一郎議員の質問に対して答弁の内容が変わりました。私は答弁の内容が変わったことを問題視するわけではございません。むしろ、問題になるのは第三者委員会というのが一体何のためにできた委員会かということです。
これまでの国民の皆さんの救済を行うためにこの委員会ができ上がっている。それから、社会保険審査会そのもの自体が機能していないからこの第三者委員会ができたわけですから、そのことを考えれば、社会保険審査会で棄却されたからといって、もうその第三者委員会で諮問できないと、まずそういう答弁をされることそのもの自体が私は大きな問題ではないのかなと、そういうふうに思っております。
そして第五に、今回の社会保険庁のこの改革案で社会保険庁そのものが変わると考えておられることですね。
なぜならば、大臣の御答弁をお伺いしていると、社会保険庁の職員が公務員であるから悪いようなこと、そして親方日の丸だから悪いんだというようなことを繰り返しおっしゃっております。大臣は元々公務員じゃないんですか。官僚だって国家公務員じゃないんですか。大臣の論をかりれば、御自身も駄目だったし、官僚組織そのものも駄目だということになります。私はそういうことではないと思いますよ。
皆さんに厚生年金保険制度回顧録というものを御紹介させていただきましたが、あの中で、昭和十八年の年金課長の花澤さんという方がこうおっしゃっています。どうせ支払は二十年先なんだから、集めた金なんかどんどん使っちまえばいいんだ、使ってしまってお金がなくなったら賦課方式にすればいい。今そうなっていますよ。しかも、これだけのお金があったら天下り先は幾らでも用意できる。確かに、公益法人も百つくりましたから、天下りの役人は幾らでもどこにでも行けるようになってきている。そういうような問題があるわけです。
つまり、我々が主張しているように、これを抜本的に解決するためには……ヤジ本当にそれで良くなると思っていますか。抜本的に改革するためには、厚生労働省から引き離して、私たちが主張しているように歳入庁をつくっていくしか解決の道はないと思っております。とにかく、厚生労働省に皆さんの大事な年金を預けるということそのもの自体に大きな問題があると思っています。
第六に、柳澤答弁のもう本当に長いこと、そして禅問答のような答弁、あれは一番の私は問題だと思っています。
大臣がよく分かっていないことは官僚の紙を見て答弁されますから、理不尽な内容ではありますが内容はよく分かります。しかし一方で、大臣がよく知っておられることは、御丁寧な方ですから、御自分の言葉でしゃべられると長くて何を言っているかよく分かりません。いずれにしても、国民の皆さんに対してきちんとした言葉で伝えるということが私は大臣の役割だと思っております。
まだまだ本当はあります。昨日原稿を書いたのはもっと一杯あるんです。しかし、時間の制限がございますのでこの程度にしておきますが、聡明な与党の議員の皆さんであれば、今の私の説明を聞いてくださって、柳澤大臣がいかに厚生労働大臣にふさわしくないかということを御理解いただけたのではないかと思います。
最後に、医者の立場で一言申し上げます。
柳澤大臣、大分お疲れではないでしょうか。柳澤大臣の同郷の榛葉賀津也議員も、大臣はやせたなと心配されておられました。大臣はこれからもこの国のために一生懸命働いていただかなければいけない大切な方ですから、疲れたときにはお休みされるのが私は一番だと思います。これからも厚生大臣を続けられると激務が続きますから、私はここでお辞めになった方が御自身の健康のためにもいいのではないのかなと、そういうふうに思います。
どうぞ与党の皆さん、柳澤大臣は本当に責任感の強い方で、御自身でお辞めになりたいなと思ってもなかなかお辞めになれませんから、柳澤大臣の健康のこともお考えいただいて、是非、我々提出の問責決議案に賛成いただき、そしてこの問責決議案、御可決いただきますことをお願い申し上げまして、私の賛成討論を終わります。
ありがとうございました。拍手
扇
扇
扇千景#27
○議長(扇千景君) これより本決議案の採決をいたします。
足立信也君外八十二名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
よって、表決は記名投票をもって行います。本決議案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
〔議場閉鎖〕
〔参事氏名を点呼〕
〔投票執行〕
この発言だけを見る →足立信也君外八十二名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
よって、表決は記名投票をもって行います。本決議案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
〔議場閉鎖〕
〔参事氏名を点呼〕
〔投票執行〕
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