予算委員会

2011-03-29 参議院 全281発言

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会議録情報#0
平成二十三年三月二十九日(火曜日)
   午前九時開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月二十八日
    辞任         補欠選任
     平山  誠君     金子 恵美君
     山崎  力君     高階恵美子君
     横山 信一君     草川 昭三君
     小熊 慎司君     桜内 文城君
     中山 恭子君     片山虎之助君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         前田 武志君
    理 事
                植松恵美子君
                川上 義博君
                水戸 将史君
                森 ゆうこ君
                礒崎 陽輔君
                猪口 邦子君
                衛藤 晟一君
                加藤 修一君
                小野 次郎君
    委 員
                有田 芳生君
                一川 保夫君
                梅村  聡君
                大野 元裕君
                金子 恵美君
                小見山幸治君
                行田 邦子君
                榛葉賀津也君
                徳永 エリ君
                友近 聡朗君
                中谷 智司君
                西村まさみ君
                安井美沙子君
                吉川 沙織君
                米長 晴信君
                愛知 治郎君
                磯崎 仁彦君
                片山さつき君
                川口 順子君
                佐藤ゆかり君
                高階恵美子君
                塚田 一郎君
                西田 昌司君
                長谷川 岳君
                福岡 資麿君
                丸山 和也君
                山田 俊男君
                山谷えり子君
                石川 博崇君
                草川 昭三君
                長沢 広明君
                桜内 文城君
                大門実紀史君
                片山虎之助君
                福島みずほ君
   国務大臣
       内閣総理大臣   菅  直人君
       総務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(地域主
       権推進))    片山 善博君
       法務大臣     江田 五月君
       外務大臣     松本 剛明君
       財務大臣     野田 佳彦君
       文部科学大臣   高木 義明君
       厚生労働大臣   細川 律夫君
       農林水産大臣   鹿野 道彦君
       経済産業大臣   海江田万里君
       国土交通大臣   大畠 章宏君
       環境大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(防災)
       )        松本  龍君
       防衛大臣     北澤 俊美君
       国務大臣
       (内閣官房長官)
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策))  枝野 幸男君
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)    中野 寛成君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(「新し
       い公共」、科学
       技術政策))   玄葉光一郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(消費者
       及び食品安全、
       行政刷新))   蓮   舫君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融)
       )        自見庄三郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(経済財
       政政策、少子化
       対策、男女共同
       参画))     与謝野 馨君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  福山 哲郎君
   副大臣
       財務副大臣    櫻井  充君
   大臣政務官
       財務大臣政務官  尾立 源幸君
       経済産業大臣政
       務官       中山 義活君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        藤川 哲史君
   政府参考人
       原子力安全委員
       会委員長     班目 春樹君
       観光庁長官    溝畑  宏君
   参考人
       日本銀行総裁   白川 方明君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○平成二十三年度一般会計予算(内閣提出、衆議
 院送付)
○平成二十三年度特別会計予算(内閣提出、衆議
 院送付)
○平成二十三年度政府関係機関予算(内閣提出、
 衆議院送付)
    ─────────────
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前田武志#1
○委員長(前田武志君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 平成二十三年度総予算三案に関する理事会決定事項について御報告いたします。
 本日は、締めくくり質疑を六十分行うこととし、各会派への割当て時間は、自由民主党二十八分、公明党十三分、みんなの党七分、日本共産党四分、たちあがれ日本・新党改革四分、社会民主党・護憲連合四分とすること、質疑順位につきましてはお手元の通告表のとおりでございます。
    ─────────────
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前田武志#2
○委員長(前田武志君) 平成二十三年度一般会計予算、平成二十三年度特別会計予算、平成二十三年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
    ─────────────
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前田武志#3
○委員長(前田武志君) この際、菅内閣総理大臣から発言を求められておりますので、これを許します。菅内閣総理大臣。
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菅直人#4
○内閣総理大臣(菅直人君) 大震災の発生から二週間余りが経過をいたしました。この大震災によって亡くなられた皆様に心から御冥福をお祈りするとともに、被災された皆さん、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。
 また、多くの国民の皆さんに自宅を離れての避難あるいは計画停電などで大変御不便をお掛けいたしております。このことに対しても、国民の皆様が冷静に沈着に行動されていることに対して心から敬意を表し、感謝を申し上げたいと、このように思います。
 さらには、国内に限らず、世界の百を超える国々から支援のお申出をいただき、既に多くの支援をいただいていることも、この場を借りてそうした国々にお礼を申し上げたいと思います。
 そうした中で、政府としては、自衛隊、警察、消防など総動員でこの大震災に対し、救助、救援、被災者の生活支援に全力を挙げてまいりました。この間、国会並びに特にこの本予算委員会におきましては、未曽有のこうした事態に関係閣僚の出席などについて大変御配慮をいただくなど、与野党を超えて災害対応に対して御高配をいただいたことを心からお礼を申し上げたいと思います。大変ありがとうございました。
 本日、ここに締めくくり質疑を迎えることになりました。改めて、こうした柔軟な対応をいただいたことに対し、前田委員長を始め予算委員会の委員の皆様、とりわけ野党の皆様に対して心から厚く感謝を申し上げ、私からのこの締めくくり総括に当たっての冒頭の御挨拶とさせていただきます。
 どうも大変ありがとうございました。
    ─────────────
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前田武志#5
○委員長(前田武志君) これより締めくくり質疑に入ります。礒崎陽輔君。
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礒崎陽輔#6
○礒崎陽輔君 自由民主党の礒崎陽輔でございます。自民党を代表いたしまして締めくくり総括の質疑を行いたいと思います。
 東日本巨大地震、津波により二万七千人を超える死者、行方不明が確認されており、二十万人を超える皆様が避難生活を続けている。なお、孤立して十分な支援を受け得ない人もたくさんおり、集団で避難をなさっている皆さんも、厳しい気候の中で疲労こんぱいの状況にあります。お年寄りや子供たちなど、必要な医療や介護また薬の供給を受けていられない、そういう人もおられます。
 一方で、福島第一原発の原子力災害は多くの皆さんの決死の努力によってもなお事態は拡大しており、収束の見込みが立たず、多くの地元の皆さんが避難生活を余儀なくされています。さらに、避難地域以外でも、放射性物質による汚染により野菜や牛乳が出荷できず、遠く首都圏でも乳幼児に対する飲み水の制限が行われている、そういう事態になっているわけであります。まさに総理の言うように、我が国にとって未曽有の災害であります。
 総理は、災害対策の最高責任者として、この災害に対してどのような覚悟を持って対峙しようと考えておられるのか、基本的な考え方をお伺いします。
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菅直人#7
○内閣総理大臣(菅直人君) おっしゃるように、今次の地震、津波、さらにそれに伴う原子力事故といった問題は、戦後に限らず、あるいは日本にとって最大とも言える危機だと認識をいたしております。
 それぞれに対して対応しなければなりませんが、まず地震、津波に対しては、救命を当初は最重要視し、そして被災者に対する支援、そしてこれから復興というところに目を向けていかなければなりません。これについては、現地の皆さんの声、与野党の皆さんの声をしっかり受け止めて、これからどのような形で新しいそうした被災地を復旧復興、あるいは新しい町へつくり上げていくのか、これからが本格的な復興への取組だと考えております。
 一方で、原子力事故に関しては三つの原則でこの問題に取り組んできております。その第一は、何といっても住民そして国民の皆様の健康、安全を最優先にする、第二は、そこまでやらなくてもいいんではないかと言われるぐらいに、しっかりとリスクマネジメントを図ってやっていく、そして第三には、今後起こり得る幾つかのシナリオ全てを想定して、それぞれに対してしっかりとした対処案を準備する、こういう三つの原則にのっとって取組を進めているところであります。
 今委員からもありましたように、原子力事故の状況は予断を許さない状況が続いておりますので、特にこの点についてはこれからも最大限の緊張感を持って取り組んでまいりたいと、このように考えております。
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礒崎陽輔#8
○礒崎陽輔君 今、復興の話もありました。もちろん復興のこともつかさつかさで検討しなきゃなりませんが、まだそこまで行く段階ではないと思います。地震、津波の被災者に対しても、まだ十分な救援物資が届いていない状況にあります。
 原発事故は、まさに今まだ災害の最中であります。まずそのことを総理にしっかりやってもらわなければならないと思うわけでありますが、まず原発の話からお伺いいたしますけれども、総理は、三月十二日の早朝に、ヘリコプターで福島第一原発を視察しました。このことがやっぱり初動態勢に大きな禍根を残したという報道が最近なされておりますし、私もそう思いますが、何でこんなまだ災害の真っただ中のときに、あなたがヘリコプターに乗って原発を視察しなきゃならなかったのか、考え方を教えてください。
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菅直人#9
○内閣総理大臣(菅直人君) これは国民の皆さんにも是非お聞きをいただきたいと思いますけれども、たしかこの委員会室の場でありましたが、十一日の十四時四十六分、震災が発生いたしました。そして、直後に災害対策本部を設けました。それと、しばらくして福島原発におけるいわゆる冷却機能のダウンということを受けて、初めて原子力災害特別措置法に基づく宣言を出し、そしてそれに対する原子力災害対策本部を設けたわけであります。
 こういった中で、私は、まずは地震、津波の被災の現場を見ること、それから、ある意味、法律ができて初めての原子力災害に対する本部を立ち上げた中で、現地の状況を把握すること、これは大変重要だと考えまして、翌日早朝に、原子力安全委員長も同行いただいて、福島原発に短時間出かけると同時に、仙台地域を含めた被災の状況を、ここはヘリコプターの上から視察をして、午後に戻ってきたところであります。
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礒崎陽輔#10
○礒崎陽輔君 今そういう御答弁ですが、災害対策の最高責任者が官邸を簡単に離れるべきではないじゃないですか。それが最大の問題なんですよ。あなたは政治的パフォーマンスをしたかったんじゃないですか。
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菅直人#11
○内閣総理大臣(菅直人君) それは全く違います。
 前日、つまり地震発生の日、深夜というよりも午前に至るまで危機対策のセンターにおりまして、そこに安全委員会の皆さん、東電の皆さん、保安院の皆さん同席をしていただき、そして対応方をその場でいろいろ議論した中で、経産大臣を中心に対応をしていただきました。
 私としては、この原子力発電所の事故というこれだけの事故は、また法律でそうしたことを宣言したのは初めてでありますし、そういう中でこの事故は重大な事故だという認識を持っておりましたので、やはり現場の状況把握というのはそれを進める上で極めて重要だと考えました。
 いろいろと指摘をいただいておりますけれども、経緯をしっかりと御覧いただければ、政府としては、十二日の午前一時三十分に、ベントをすべきという姿勢を明確にし、一貫してその方針を東電に伝えておりました。その経緯の中で、私が視察に行ったことによって遅延したという指摘は全く当たっていない、これは明らかになっておりますし、東電の方もそういう認識でいると私は承知をいたしております。
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礒崎陽輔#12
○礒崎陽輔君 昨日の班目原子力安全委員長の答弁によると、あなたはヘリコプターに乗る前に、ちょっと勉強したいんでと言ったという答弁がありました。そういうことをおっしゃいましたね。
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菅直人#13
○内閣総理大臣(菅直人君) 少なくとも私の認識は、現地の状況を把握することが極めて重要だと、そういう認識を持っておりました。どういう表現をしたか、私自身、そういう言葉を発した記憶は必ずしもありませんけれども、少なくとも状況を把握したいという意味で発言をしたことは当然あったと思っております。
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礒崎陽輔#14
○礒崎陽輔君 状況の把握は最高指揮官がするものじゃないんですよ。消防でも警察でも何でも一緒ですよ。だんだんその出動は上の方に上がっていくけれども、最高指揮官はやっぱり本部におって軍配を振るう、それがあなたの仕事じゃなかったんですか。それを放棄しちゃ駄目じゃないですか。
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菅直人#15
○内閣総理大臣(菅直人君) これは、指揮の仕方、今おっしゃったこともよく分かります。一方で、陣頭指揮という言葉もあるように、ある部分しっかりと現地を把握をしなければならない、あるいは把握をした方がいい問題もあります。
 率直に申し上げて、私はその後の経緯を考えますと、現地に行って、現地の責任者さらには第一発電所の所長に短時間ではありますが会って、直接その話を聞いた、あるいはその人物を見たということがその後の対策を立てる上で極めて有効であったと今でも思っております。
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礒崎陽輔#16
○礒崎陽輔君 あなたは日本国の内閣総理大臣なんです。陣頭指揮もそれはあるでしょうけれども、それは日本国の最高責任者が原発の現場に行くという話じゃないでしょう。もうちょっと、だったら大臣レベルあるいは副大臣レベル、そういう人たちが現地に行ってやるということはあるかもしれないけど、あなたは日本国の最高責任者なんですよ。それが指揮所を離れてどうするんですか。全くおかしいと思いますよ、私は。
 そのときどういう状態であったか。昨日の班目委員長の答弁でもありましたけど、十二日の午前一時前後から、もう海江田経済産業大臣が東電に対してベントをしろ、ベントをしろ、ベントをしろ、ずっと言い続けておる。なぜそう言ったかといったら、もう今にでも炉心融解が起こるかもしらぬという、そういう認識をしたんでしょう。それだけの状況だったんですよ。
 今ベントを決めって、ベントをすれば直るんですか。直らなかったじゃないですか。今こんな状況になっておる。そんな緊急事態のときにあなたが現場を視察した。
 結局、東電がその間なぜ、海江田さん、なぜ東電はそこで言うことを聞かなかったのか、答弁してください。
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海江田万里#17
○国務大臣(海江田万里君) 礒崎委員にお答えを申し上げます。
 あの地震が発生をしましてから、その日の深夜と申しますか、あるいは翌日の深夜と申しますか、まず、最初にございましたのは、これは日付が変わりまして十二日の土曜日の午前〇時四十五分でございます。これは十五条事案発生ということで、これは保安院の方から、このときは格納容器の圧力が非常に上昇をしているという報告がございました。
 それを受けまして、今総理からもお話がございましたけれども、総理を始め保安院の院長、それから原子力委員の委員長、そして私も加わりまして、この事態にどう対処をするかと。このままこれを放置をしておりますと、やはりこの格納容器が破壊をされるおそれがございますから、これに何とか対処をしなければいけないということで、どういう具体的な対処の仕方があるのかということから今御指摘のありましたベントの話が始まったわけでございます。そして、急がなければいけないということで、〇一時三十分に総理と私との判断でこのベントをしようということを決めたわけでございます。
 そして、直ちにその旨を通報をいたしました。東京電力の派遣、代表の方もいましたので、すぐ直ちに口頭で連絡をして、そしてその人が東京電力の本社、ここに本部がございますからここに連絡をしていたということもございまして、ところが、それは了解をしたということでございますが、なかなかこれが開かないということがありまして、それがずっと実は夜中じゅう続きました。
 そして、私は、〇三時五分に経産省において、このベントを開けるという指示も初めてのことでございましたので、会見をやりまして、もう既に東京電力にそういうことを命じてありまして間もなくベントが開かれるでありましょうと、ベントが開かれますと、やはり、これはウエットベントといいまして、水を通しての放出でございますけれども、それでもやはり放射性物質の飛散は避けられないわけでございますから、そういう注意も促したところでございます。
 そして、その間、私は基本的に官邸の中の危機管理センター、そしてその危機管理センターの中で小さな部屋がありまして、そこに総理と一緒にこもりまして、あのベントどうなっているんだということで、そしてずっとこれは東京電力に早くベントをやるようにということを促していたところでございます。
 東京電力としては、なかなかそのベントができない理由というのは、やはりそのベントを開けるのには、これは電気で開ける部分とそれから手動で開ける部分がある、電気で開けようと思っておるんだけど、これが電源が失われていてどうしても開かないということがございまして、そして最終的には、翌日になりましてまさに手動で開けたわけでありますが、その間のやり取りが非常に大変であったと。しかし、東京電力も、私どもの指示でございますから、それをしっかりと受け止めるべく努力はした、しかし今言ったような事情で開けられなかったということだろうと思っております。
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礒崎陽輔#18
○礒崎陽輔君 ちゃんと答えていないと思いますよ。
 班目さんが言うのは、あなたがずっと言い続けていたという。我々の資料があるのは、東電がベントをしますと返事をしたのは、総理がヘリコプターで帰った、まあ下には降りなかったんでしょうけど、八時三十分だというの、朝の八時三十分。その間ずっと何をやっておったんですかと私は聞いておるんですよ。何やっておったんですか、それまでに。
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海江田万里#19
○国務大臣(海江田万里君) 今もお答え申し上げましたけれども、とにかく東電には、ほぼ一時間置きぐらいでございます、これは総理と一緒にその場にいながら、先ほどもお話をしました、その現場に居合わせた東電の方、あるいは東電の本社、あるいは東電のその現地に対して、これは福島第一の発電所でございます、そこに対しても電話をしまして、どうしてベントが早くできないんだということをずっと言っておりました、これは。ベント弁を開けるための促進をずっとしておりました。
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礒崎陽輔#20
○礒崎陽輔君 いや、だから、あなたが言ってないって言ってないんですよ。あなたが一生懸命言っていたのは私も聞いている。聞いているけど、東電が八時半まで聞かなかったんでしょう、これは。それはなぜかというんです。
 あとの開くとか開かないとか、圧縮空気がなかった、それを調達するのに四時間掛かった、それは八時半の後ですよ。だから昼の二時半まで掛かったわけでしょう。
 八時半まで東電が何で言うことを聞かなかったのか、あなたがどういうふうにそれを承知しているのかということを聞いているのです。ちゃんと答えてください。
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海江田万里#21
○国務大臣(海江田万里君) 先ほどもお答えを申し上げましたけれども、東電はやるやるということを言っていたんです、これは。そして、やるための努力もしていたやに私は受け止めております。しかし、現実ができなかったということでございます。
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礒崎陽輔#22
○礒崎陽輔君 そこも後で検証せにゃならぬ重大な問題でありますけれども。
 とにかく、それぐらいの緊迫した、要はメルトダウンの可能性があるから早く状況を脱しなきゃならぬ、だけどなかなか東電からまともな返事が来ない、どうすればいいんだ、時間が間に合わぬ、弁は開かない、一つは電磁弁だから止まっている、もう一つは手動弁だけど圧縮空気がないんで開かないと。こんな緊迫した状態だったんですよ。そんな中であなたがヘリコプターに乗って視察に行った。おかしいじゃないですか、これは。そこに初動のミスがあったと言われたって仕方がないじゃないですか。
 もう一度、総理、答弁してください。
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菅直人#23
○内閣総理大臣(菅直人君) 先ほども申し上げましたが、私は、この原子力事故の報告を聞いたときに、大変重大な状況である、あるいは状況になり得るという認識をまずいたしました。
 そこで、先ほど来、海江田大臣からもお話がありますように、東電関係者あるいは保安院あるいは原子力安全委員会、そういう責任者にお集まりをいただいて、官邸の中で協議をしながら指示をそれぞれの立場で出しておりました。
 そういう中で、やはり現地に対して状況がなかなか間接的なことも多くてつかみ切れないという状況もありましたので、私は、翌日の早朝に、一方では地震や津波の現状を視察をするということと併せて、短時間ではありますけれども、現地の第一発電所に赴いて、その現地で、現場で指揮を執っている人と状況の話を聞く、このことは私は、今においても、その後のいろいろな展開の中で大変厳しい状況が続いておりますけれども、そういう話ができ、現地の状況を伝えていただいたことは大変その後の判断に役立ったと思っております。
 先ほど来申し上げておりますように、本部にいて指揮を執るということももちろん重要でありますが、状況によっては陣頭指揮といってやはり現場の状況を把握して指揮を執るということも極めて重要だと思っておりまして、そういう立場で行動したと、私はそういうふうに思っております。
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礒崎陽輔#24
○礒崎陽輔君 私はあなたに日本の危機を任せられない。本当に大変な日だったんですよ、十二日の午前中というのは。それを、陣頭指揮じゃないですよ。あなたが勉強するなんかいうことはどうでもいいことなんです。あなたの仕事は判断して指示することなんですよ。それが総理大臣の仕事なんですよ。情報は部下が取ってくる、閣僚が取ってくる、役人が取ってくる、それをあなたがそんたくをして、ああやれこうやれとやるのが内閣総理大臣の仕事であると私は思う。
 これだけ言ってもあなたは分からない。本当の危機だったんですよ、十二日は。今が、その危機がずっと続いている。十二日はガスを抜かないと本当に格納容器が破裂する、そんな危機だった、あるいはそういうふうに感じていたわけですよ。その中であなたが指揮所を離れる。私は全然理解できませんし、これだけ話しても分からない。あなたにはやっぱり日本の危機管理を任せるわけにはいかないと思います。
 あなたは、それから、十五日の早朝にも、朝から東京電力に自分で乗り込んで三時間もいたそうですけど、何していたんですか。
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菅直人#25
○内閣総理大臣(菅直人君) この東電と政府との関係は、先ほど申し上げましたように、原子力災害特別措置法というものの中で、通常であれば一般の民間企業に対して政府が、例えば自動車会社に対してこうしろああしろと言うことはありません。しかし、あるいわゆる冷却機能がダウンしたといったような危機的な状況の中で、原子力に対するこの法律を発動して、そして原子力災害対策本部を設け、この本部を設ける中で、この法律は、場合によっては直接に事業主、つまりこの場合は東電ですが、東電に対して指示をするということができるという法体系になっております。
 この間、官邸の中で、先ほど経産大臣からのお話もありましたように、東電の責任者を呼んで、常時いろいろな状況の把握を努めてまいりました。そういう中で、それでも東電の状況はどうしてもワンクッション、場合によったら現場までいうとツークッション、つまりは本店と現場ということになりますので、若干情報が十分に時間的に迅速に取れない場面もありました。また、東電の方から、ある段階では、線量が少し高い状況なのでどうしようかという、やや対応に対しての、何といいましょうか、動揺も見られましたので、そこで私どもは、これは直接東電と政府の合同の対策本部をつくる必要があると、こう考えまして、福島原子力発電所事故対策統合本部というものを設ける方針を固めました。
 そして、その統合本部の第一回目の会議をどちらでやるのか。何度も官邸には来ていただいておりましたけれども、それでは十分でないと、そういうことで東電の本部に行きまして、東電の本部には幾つかのスクリーンがあって、現地ともいわゆるテレビで会談ができるようなそういう施設もありますので、そういう中で会議を開いた。その第一回目のところで、私の方も、本部長でありますので出席をして私の方針を申し述べたと。
 これが経緯でありまして、私はその後、少なくともそこに多くの時間、海江田大臣とそして細野総理大臣補佐官に常駐というか、かなりの時間そこにいていろいろなことを相談をするという体制をつくったことによって、現場の状況あるいは東電の状況、もちろん、併せて保安院、安全委員会、そういう状況が時間的には刻一刻と同時的に物事を認識することができるようになったと。
 この本部を設けて私は大変効果が出ていると、こう考えております。
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礒崎陽輔#26
○礒崎陽輔君 もう質問していて日本語が通じないのでがっかりしますよ。あなたは三時間何やっていたのかと私は聞いておるわけですよ。
 新聞報道によったら、東電の幹部にどなりつけておったというじゃないですか。何をそう総理がわざわざ民間会社まで行って民間企業の社長をどなりつけにゃいかぬのですか。どなりつけなきゃいかぬとしても、それだったら海江田さんとか枝野さんとかにやらせりゃいいでしょう。あなたは総理大臣なんですよ。総理大臣がのこのこと、この大危機のときに官邸から抜け出して民間企業のところに行ってそこで民間企業の社長にどなりつける、そんな政治がありますか。本当に私は情けない。問題ですよ、それは。
 ついでにちょっと、もう一つありますよ。
 あなたの選挙区で、あなたの元秘書である民主党の市議会議員が、自分が東電に要請したから計画停電区域から外したなんかいう、こんなビラ配っているんですよ。あなたの元秘書だって言って、まだホームページ見たらあなたと握手している写真載っていますよ。まあそんなことはあり得ないんですけどね。それはもう新聞にも出たから、あとは市議会レベルで、話は市議会に任せればいいけれど。こんなことまで、国民のこんな困難までも政治的パフォーマンスに利用するやつがいる。あなたの秘書じゃなきゃこんな質問しませんけど、けしからぬと思いませんか。
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菅直人#27
○内閣総理大臣(菅直人君) 該当する議員、私のかつての秘書でありましたが、大変その言動は遺憾であると、このように思っております。
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礒崎陽輔#28
○礒崎陽輔君 国民にとって幸か不幸か、これだけの大災害が起きたときの総理大臣は、菅さん、あなたなんです。いろいろ言っても応急復旧まではあなたに頑張ってもらわなきゃ困るんですよ。だから、パフォーマンスじゃないんです。あなたにもう日本の将来が今懸かっておるわけですから、どうかそういう短慮なことをせず、官邸を抜け出していろんなところに行くようなことをせず、国民のためにしっかり頑張ってもらいたいと思います。いかがですか、もう一回。
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菅直人#29
○内閣総理大臣(菅直人君) まさに御指摘のように、本当に日本の最大級の危機というときに私が総理大臣という立場にあったことの責任の重さは痛感をいたしております。その中で、パフォーマンスという言葉もありましたけれども、私はこの大きな大きな危機に対して何か個人的なパフォーマンスを考えて行動するという、そういう気持ちは、これまでもありませんし、一切ありません。
 先ほども申し上げたように、若干の見解は相違するかもしれませんけれども、原子力の危機というのは私は大変大きな危機であり、結果として、ほとんどの関係者が初めて遭遇する事態。この法律の適用も初めてでありますし、遭遇する事態の中で私なりに状況の把握を、もちろん普通であればいろいろな段階を踏んで把握をしていくことがあるわけですけれども、極めて時間的にも厳しい中であったからこそ私は現場の状況をまず自分の目、耳で最低限把握をしていくことが大変重要だと、逆に高い危機感があったからこそそういう行動を取ったということも是非御理解をいただきたいと、こう思っております。
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