財政金融委員会

2020-06-02 参議院 全112発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
令和二年六月二日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 五月二十六日
    辞任         補欠選任
     白  眞勲君     勝部 賢志君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         中西 祐介君
    理 事
                有村 治子君
                中西 健治君
                藤末 健三君
                那谷屋正義君
                熊野 正士君
    委 員
                大家 敏志君
                櫻井  充君
                長峯  誠君
                西田 昌司君
                林  芳正君
                藤川 政人君
                宮沢 洋一君
                宮島 喜文君
                大塚 耕平君
                勝部 賢志君
                熊谷 裕人君
                古賀 之士君
                杉  久武君
                音喜多 駿君
                小池  晃君
                大門実紀史君
                浜田  聡君
                渡辺 喜美君
   国務大臣
       財務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融)
       )        麻生 太郎君
   副大臣
       外務副大臣    鈴木 馨祐君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        前山 秀夫君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       藤井 敏彦君
       内閣官房内閣審
       議官       奈尾 基弘君
       内閣府大臣官房
       審議官      茨木 秀行君
       金融庁総合政策
       局長       森田 宗男君
       金融庁企画市場
       局長       中島 淳一君
       金融庁監督局長  栗田 照久君
       財務省大臣官房
       総括審議官    神田 眞人君
       財務省国際局長  岡村 健司君
       文部科学省科学
       技術・学術政策
       局科学技術・学
       術総括官     合田 哲雄君
       中小企業庁経営
       支援部長     渡邉 政嘉君
       国土交通省大臣
       官房審議官    金井 昭彦君
       国土交通省鉄道
       局次長      寺田 吉道君
       国土交通省航空
       局航空ネットワ
       ーク部長     平岡 成哲君
   参考人
       日本銀行理事   内田 眞一君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○財政及び金融等に関する調査
 (金融機能の再生のための緊急措置に関する法
 律第五条の規定に基づく破綻金融機関の処理の
 ために講じた措置の内容等に関する報告に関す
 る件)
 (国家の経済安全保障の重要性に関する件)
 (令和二年度第二次補正予算における予備費に
 関する件)
 (民間金融機関による資金繰り支援に関する件
 )
 (暗号資産取引に対する規制に関する件)
 (新型コロナウイルス感染症収束後の国債償還
 及び課税の在り方に関する件)
 (経済対策としての債務免除の必要性に関する
 件)
○金融サービスの利用者の利便の向上及び保護を
 図るための金融商品の販売等に関する法律等の
 一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付
 )
    ─────────────
この発言だけを見る →
中西祐介#1
○委員長(中西祐介君) ただいまから財政金融委員会を開会をいたします。
 委員の異動について御報告をいたします。
 昨日までに、白眞勲君が委員を辞任され、その補欠として勝部賢志君が選任をされました。
    ─────────────
この発言だけを見る →
中西祐介#2
○委員長(中西祐介君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。
 財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官藤井敏彦君外十二名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
中西祐介#3
○委員長(中西祐介君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
この発言だけを見る →
中西祐介#4
○委員長(中西祐介君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。
 財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に日本銀行理事内田眞一君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
中西祐介#5
○委員長(中西祐介君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
この発言だけを見る →
中西祐介#6
○委員長(中西祐介君) 財政及び金融等に関する調査を議題といたします。
 まず、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条の規定に基づく破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告に関する件について、政府から説明を聴取いたします。麻生内閣府特命担当大臣。
この発言だけを見る →
麻生太郎#7
○国務大臣(麻生太郎君) 平成二十九年十二月八日に、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出をいたしております。
 報告対象期間は、平成二十九年四月一日以降九月三十日までとなっております。
 御審議に先立ちまして、その概要を御説明させていただきたいと存じます。
 まず、今回の報告対象期間中に、金融整理管財人による業務及び財産の管理を命ずる処分は行われておりません。
 なお、平成二十四年九月十日に解散をした日本振興銀行の清算法人である日本振興清算は、平成二十九年五月二日に清算手続を結了いたしております。
 次に、預金保険機構による資金援助のうち、救済金融機関等に対する金融の贈与は、今回の報告対象期間中にはなく、これまでの累計で十九兆三百十九億円となっております。
 また、預金保険機構による破綻の金融機関等からの資産の買取りは、今回の報告対象期間中にはなく、これまでの累計で六兆五千百九十二億円となっております。
 なお、預金保険機構の政府保証付借入れ等の残高は、平成二十九年九月三十日現在、各勘定合計で二兆八百七十七億円となっております。
 ただいま概要を御説明申し上げましたとおり、破綻金融機関の処理等に関しては、これまでも適時適切に所要の措置を講じるとともに、努めてきたところであります。
 金融庁といたしましては、今後とも、各金融機関の健全性に配慮しつつ、金融システムの安定確保に向けて、万全を期してまいる所存であります。
 御審議のほど、よろしくお願いを申し上げます。
この発言だけを見る →
中西祐介#8
○委員長(中西祐介君) 以上で説明の聴取は終わりました。
 これより質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →
有村治子#9
○有村治子君 自由民主党の有村治子でございます。
 本日私がいただいている時間は二十四分で、七問近い質問を考えておりますので、御準備いただきました答弁者の方は是非とも要点のみを簡潔にお答えいただきまして、質疑の往来スムーズになるようにお力を貸していただきたいと思います。御準備に感謝を申し上げて、御協力を仰ぎます。
 早速本題に入ります。
 今まさに世界を震撼させている新型コロナウイルス禍は、社会が抱える諸問題をあぶり出し、構造的な変化を加速させます。その主たる課題の一つが、発生源、感染症の発生源である中国がどのような言動をするのか、また、日本や世界が大国中国とどのように向き合うべきなのかという構造的問題であります。
 新型コロナウイルスの感染源の真実を究明するために、オーストラリアが独立した専門家による中国での調査を求めました。時を同じくして、中国はオーストラリア産の食肉大手に対して禁輸措置をとりました。かつて、ノルウェーのノーベル委員会が中国の人権活動家劉暁波氏にノーベル平和賞を授与しました。その後、中国はノルウェー産のサーモンの輸入を止めました。南シナ海をめぐる権益を懸けて中国とフィリピンの対立が深まった際には、中国がフィリピン製のバナナの輸入を禁じました。カナダ当局が中国通信機器大手ファーウェイの副会長を逮捕したとき、このファーウェイは御案内のとおり次世代通信規格5Gのメーンプレーヤーであります、中国はこのときカナダ産の菜種と食肉の輸入を相次いで止めました。また、今朝の新聞によれば、香港問題で中国はアメリカからの豚肉と大豆の輸入を止めることを検討しているというふうに報じられています。
 世界最大の人口規模を持つ中国を向こうに回すと、核や生物兵器あるいは化学兵器ではなく、食料までもが武器となり、国家として大変な交渉力を持つようであります。
 先日、三月二十六日の本財金委員会で麻生大臣は、WHOについて、ワールド・ヘルス・オーガニゼーション改めチャイニーズ・ヘルス・オーガニゼーション、CHOと呼んだ方がいいのではという中国寄りのWHOを非難する国際世論の高まりを紹介されました。ちなみに、この動画はユーチューブなどで五十万再生回数を超える、そういう話題になっております。
 このときの大臣の御答弁に触発されて、国際機関のトップ人事を調べてみました。配付資料の一を御覧ください。WHOを舞台に露呈した中国の影響力行使は、実は氷山の一角にすぎないことが見えてまいります。
 表一が示すとおり、国連には十五の専門機関があります。残念ながら、日本人がトップを務める組織は二〇一五年以降皆無、ゼロの状態が続いています。そして、アメリカを始め各国が十五ある組織の一つの組織のトップを務めている中で、中国だけが複数、四つもの組織トップを占めておられます。選挙で選ばれる国連専門機関のトップは、特定の国の政治的意図から距離を置いて中立的な公正が求められる一方で、当然ながら、世界組織のトップですから、世界のルールを決めていく組織運営に関し大きな権限と発言力を持ちます、決定権を持ちます。その前には世界中のその専門分野の最先端の的確な情報が必ずトップに上がっていきます。
 資料二を御覧ください。中国がトップを占めるITU、資料二の三段目でございます、ITU、国際電気通信連合では、サイバーセキュリティーに関する技術アドバイス、また無線の周波数、衛星軌道の管理を担当されています。サイバー攻撃を日常的に仕掛けてくる国として世界中の人々が記憶しているのはどちらの国だったでしょうか。また、資料が示すように、先進国がこぞって競う次世代通信規格5Gのルール作りをしているのがこのITUでございます。この5Gのメーンプレーヤーは中国のファーウェイであります。5GとITUの関係については、資料三に総務省資料として添付をしております。
 実は、これらの国際組織に加えて中国がトップになることが予想されていた国際組織がありました。資料二の一番下の段です。WIPO、世界知的所有権機関です。この三月に選挙があったとき、大方の予想に反して、選挙ではシンガポールの候補が中国の候補に勝利して、今年十月から就任される予定であります。この選挙結果には、日本のみならず、知的財産をつくり出してきた多くの国々が安堵をされたのではないでしょうか。
 麻生大臣が指摘されたように、中国、香港のマーガレット・チャン氏がWHOの事務局長に初めて就任してからのこの十数年の間で、国際機関における権益拡大の味をしめた中国が国際機関のトップの人事を急速な勢いで牛耳ってきました。しかし、国連専門機関のおよそ三分の一の組織のトップを一国が、しかも民主国家ではなく共産党一党支配の国が占めることが世界にとって果たして健全なことなのでしょうか。これ以上国連組織が赤く染まることには当然警戒感が出てまいります。
 そして、この週末、アメリカがWHOからの撤退を表明しました。まさに、米国不在の間隙を縫って中国が更なる国連への侵食を図る、そういう不安定な構図がまたできつつあります。
 そこで、外務省にお伺いします。
 この現実を日本政府はどのように認識されますか、今後、日本はどのようなスタンスで国連及び国際社会と向き合われるのでしょうか、鈴木副大臣にお伺いします。
この発言だけを見る →
鈴木馨祐#10
○副大臣(鈴木馨祐君) 有村先生の御指摘のように、広い意味でのセキュリティー、特に経済安保においては、国際機関、これ非常に大きなファクターだろうと思います。この国際機関、本来であれば専門的そして中立的な役割を求められているわけで、当然それは政治的な役割ということではないんだろうと思います。そういった意味で、どうその透明性や公平性というものをきちんと確保していくのか、これ極めて大事であります。
 そうした観点から、我が国としては、一つには、それぞれの機関の運営にしっかりと関与をして、こうした公正性というものをしっかりと担保をしていく、そういった努力をまずするということ、そしてもう一つは、先ほど、事務局長ということ、言及もありましたけれども、事務局長のポストというものに向けて、例えば昨日、ODA特委でも言及いただきましたけれども、例えば今年、UPUの事務局長選挙もございます。日本人である目時政彦候補を今擁立を我々はしておりますので、そうしたポストをきちんと確保する、その両面で我々としては取組を進めていきたいと考えております。
この発言だけを見る →
有村治子#11
○有村治子君 鈴木副大臣、ありがとうございます。
 まさに一五年以降、二〇一五年以降、日本のトップはありません。来るUPUの選挙に向けて、しっかりと民主主義、透明性を求めるリーグを固めていただきたいと思います。
 従来、安全保障分野というのは、陸海空に代表される伝統的な防衛力を前提としてきました。しかし、今後の国家間の交渉は、むしろこのようなクラシカルな分野だけではなくて、国民生活に直結する経済や技術、公衆衛生などの身近な分野が主戦場になってくるのではと私には思えます。コロナ禍が加速させたアメリカと中国の緊張も、物理的な軍事的緊張というよりは、まさにこの経済安全保障の分野で心理戦、情報戦が熾烈に展開されているという印象を受けます。
 この四月に国家安全保障局に経済班が新たに設置されました。国民の生命と財産、国家の独立主権を守るという国の命題を考えるとき、この経済班の発足は非常にタイムリーで重要な組織編成だと私は認識をしております。
 そこで、経済班にお伺いをしていきます。これからの質問は公開情報の範囲でお答えいただいて結構です。
 今年一月、米国ハーバード大学化学生物学科長のチャールズ・リーバー教授が起訴されました。自然科学分野でのノーベル賞候補とみなされるような第一級のアメリカの学者や研究者たちが米国政府によって摘発をされ、起訴され、逮捕されています。一体何が起こっているのでしょうか。
この発言だけを見る →
藤井敏彦#12
○政府参考人(藤井敏彦君) お答え申し上げます。
 米国司法省のプレスリリースによりますと、ハーバード大学のチャールズ・リーバー教授は、米国の国防総省及び国立衛生研究所から資金支援を受けており、外国の政府や団体からの資金支援を含む外国利益相反について報告することが求められておりました。にもかかわらず、中国の千人計画に参加し、資金支援等を受けていたことを隠し続けたために、虚偽申告で逮捕されたと承知をいたしております。
この発言だけを見る →
有村治子#13
○有村治子君 今、藤井審議官が御答弁いただきました千人計画、中国がやっている高度の人材招致計画とはどのようなものでしょうか。この計画によって中国にどのような分野の研究者が招聘をされているのでしょうか。
この発言だけを見る →
藤井敏彦#14
○政府参考人(藤井敏彦君) お答え申し上げます。
 中国政府のホームページによりますと、千人計画とは、中国共産党中央委員会が二〇〇八年十二月に決定をした海外の人材を招致するためのプログラムであり、その対象者は、海外で博士号を取得しているなどハイレベルなイノベーション企業人材であると、かように承知をしております。
この発言だけを見る →
有村治子#15
○有村治子君 共産党、中国共産党直結の組織を十年以上重ねてこられて、世界のトップレベルの自然科学を始めとする研究者を招聘をしています。中国がノーベル賞受賞者を含む世界トップレベルの頭脳を国内に招くために二〇〇八年に始めた政策、米国のみならず日本もターゲットにしており、また日本人のこの千人計画への参加も報道でなされています。
 この千人計画の実態を明らかにするために、アメリカ議会が詳細な報告書をまとめています。例えば、米国エネルギー省、これは原子力政策や核安全保障を所管するエネルギーの所管でございますが、この米国エネルギー省は関係者に中国の千人計画への参加を明確に禁じています。
 なぜ、アメリカ議会や行政府、FBIという情報機関、連邦捜査局までもがこれほどまでに中国の千人計画を警戒しているのでしょうか。
この発言だけを見る →
藤井敏彦#16
○政府参考人(藤井敏彦君) お答え申し上げます。
 米国上院議会報告書によりますと、千人計画の参加者は意図的に同計画への参加を隠してきているほか、同計画への参加者が研究情報にアクセスし、重要情報を流出させていた事例があった旨報告されていると承知をいたしております。
この発言だけを見る →
有村治子#17
○有村治子君 私の質問も全て公開情報で行っておりますけれども、中国共産党によるこの千人計画は、これに参加していることを口外してはならないというのが参加受託の条件になっています。そして、米国や日本などの研究環境をそのまま中国で具現化するということも約束になっています。
 報道によれば、生活費と研究費を支給する。例えば、全国紙の報道でございますが、世界のトップレベルの研究者には、月五万ドル、一月約五百四十万円の月給プラス年間生活費千五百万円。毎月毎月五百四十万プラス生活費年間千五百万。そして、妻子の面倒も見ます、全て非課税です、妻子の仕事も面倒を見ます、子女の教育もやります、そして生涯にわたるビザを発給しますという破格、桁違いな待遇で研究者を、世界トップクラスの研究者を集めています。
 桁違いの報酬や待遇をしてまでも中国共産党が執念深く十年以上研究者を集める意図は何なのか、どこにうまみがあるのか考えねばなりません。そこで、中国共産党が、民間のユースだけではなくて、軍事転用、デュアルユースを前提としていることも私たちは忘れてはならないということだと理解をいたしております。
 そこで、日本の状況を聞きます。
 文部科学省は、中国政府の国家目標と直結するこの最先端機微技術の研究開発、集積の動きを安全保障の観点からどのように認識されているのでしょうか。具体的にまず伺いますが、外国政府と関係の深い外国資本や研究機関から、日本の大学や研究機関に対する一定金額以上の寄附、数千万以上の寄附や研究者に対する特別便宜の動向を文部科学省は把握されていらっしゃるのでしょうか。
この発言だけを見る →
合田哲雄#18
○政府参考人(合田哲雄君) お答え申し上げます。
 日本の大学の研究機関への外国企業からの寄附や研究費につきましては、各大学や研究機関において管理されておりますけれども、政府への報告義務はございません。したがいまして、個別具体には把握をいたしてございません。
この発言だけを見る →
有村治子#19
○有村治子君 日本からどのような分野のどのような学者がこの千人計画に参加しているのか、どの大学に外資等からの多額の寄附や特別便宜がなされているのか、政府としては全く把握しておられないという答弁でございました。安全保障の観点から甚だお寒い感覚でございますが、この点もある意味では無理からぬことかもしれません。
 最近、千人計画の動向が把握しにくくなっていますね。なぜですか。
この発言だけを見る →
藤井敏彦#20
○政府参考人(藤井敏彦君) お答え申し上げます。
 米国上院議員報告書によりますと、先ほど先生も御指摘のとおり、まず参加が秘匿をされるということがございます。加えまして、中国が米国の調査に対応いたしまして、人材獲得計画に係るネット上の掲載の削除や調査を逃れる策を中国関係機関に伝授している旨、上院の報告書に報告されている、かように理解をしております。
この発言だけを見る →
有村治子#21
○有村治子君 マスクのせいか、ちょっとお声が聞きにくいところがあるんですけれども、この千人計画の成果を必ず国の発展に供用しなきゃいけない、供出しなきゃいけないという法律が中国にはございます。
 ですから、自由な研究意思でも、この千人計画に参画した時点で、そのトップレベルの世界の最先端の機微技術も中国に、一見企業に見えても、それが国家直結というところに吸い取られるような構図があります。それゆえにアメリカが警戒をして、かつては日本人のどういう方が千人計画に参加しているか、誇りを持って掲示されていたホームページの情報も全て消されています。そして、現在は、この千人計画という言葉自体が警戒をされるのでこの言葉を使うなというようなお触れが出たというような情報も出ています。
 アメリカの動向を恐れて千人計画という名称そのものも使わないようにと、まさに米中が非常に神経戦を展開している中で、日本学術会議では、安全保障分野、軍事転用が可能な分野の先端技術を自己規制し、忌避されている。その一方で、日本の技術や教育資源によって培われた最先端技術を持つ研究者が研究技術を軍事転用することを是認し、既に奨励をしている他国の国家戦略の中枢に担がれ、結果として、日本の安全を脅かしたり、日本企業の競争力、先端技術の開発力、防衛力が不当にそがれるようなことがあったとしたら、これは国民の命と健康と財産を守る日本の力が一気に落ちることを意味します。
 自由な学術研究の環境、世界レベルの研究意欲をかき立てる日本の大学の魅力、日本の経済安全保障の確立というバランスの中で最適解を見付ける努力を引き続き日本はやっていかなければなりません。
 文部科学省におかれては、真っ当な研究意欲を持つ最先端の技術者の善意の研究が、結果として日本に牙をむける、国民の健康や安全を脅かす事態をつくる抜け穴にならないように是非とも御留意をいただきたいと思います。
 最後の質問になります。
 四月末に行われたG7財務大臣・中央銀行総裁によるテレビ会議、なされました。報道によれば、コロナ禍によって株価が低迷し、体力を落とした枢要自国企業が外国資本によって買収される懸念が共有され、その対応策がG7の財務大臣会議で協議されたと報道されています。
 外為法によって外国資本による国内投資を所管される財務大臣として、今日の質疑の展開を聞いていただいて、経済安全保障の重要性についての御所見をお聞かせくださいませ。
この発言だけを見る →
麻生太郎#22
○国務大臣(麻生太郎君) いろいろ有村先生のお話を聞いた中で、これまで何回かありますけど、今日はさえていましたな。率直そう思いましたよ。物すごく、参議院の政審会長をやられるとこんなに成長するのかと思って、成長されなかった政審会長もいっぱいいますので、比較すると特にそういう感じしますけれども。
 率直申し上げて、この財務大臣会合におきましても、直接海外からの外資によって日本の株というものの取得に関しましてはある程度制限をするということで、何%以上という、まあ細目聞いていただいたら時間もあれでしょうから、聞いていただければ分かると思いますけれども。私どもとしては、きちんとした対応をしないと少なくとも国の安全保障を損なうおそれがあるというので、マスクの話に限りません、薬の話にしても医療器具の話にしても、我々はこれまでそういったようなことはないということで、コストという面だけを考えて、人件費が何とかがというので、どんどんできる核の部分をやっておりますが、例えば抗生物質も、今アメリカの場合ですらほとんど九九%中国製じゃないですかね、抗生物質は。マスクは一〇〇%だと思いますけど、もう本当、抗生物質もそんなことになっているので、アメリカは一斉にこれ変えてきますけれども、日本の場合も、そういったものに対応するために、我々としては外為法を変えてルールを厳しくすることにいたしておりますが、外為法に皆、国会議員の方は期待しておられる方は多いですけど、外為法というのは外国との交渉でするのであって、日本に既にある海外の子会社が日本の中でやる分には対応できないんですよ。だから、その分だけに関しましては、しかるべきルールを、例えば土地を買うとか水を買うとかいう話は間違いなく外為法では取り締まれませんから、そういった点につきましても、少なくとも他の分野でこの対応するような方法を考えておかないと、何だこの話はと、後になって、知らなかったみたいなことを平気で言うような人がいっぱいいますけれども、現実問題として今そういうことが起きつつあることは確かだと、そういう自覚を持ってやらねばならぬところだと思っておりますので。
 この外為法は、正式にこの五月に改正をされ、六月の八日から施行されるということになって、七日か、七日から施行されるということになっておりますので、いわゆる国民の医療に、医薬品とかそういったものに関する薬関係の会社等々に関しましても事前審査対象に追加するということにいたしておりますので、いろいろ事業所管庁、今、文部省、指摘があっておりましたけど、その他の所管庁いろいろありますので、こういった問題に対して対応していかないと、コロナ後という世界は全然別の世界が起きてきているという自覚を持ってやっていただかにゃいかぬところだと思っております。
この発言だけを見る →
有村治子#23
○有村治子君 アビガンの原材料も、全て日本ではありません。そういう意味で、新潟県の糸魚川の生産拠点が唯一の望みであったりもいたします。
 また、アメリカの抗生物質はほぼ全てが中国に依拠しているので、中国はアメリカの対応を改めなければこの薬を出さないぞという脅迫まがいのことを平気でやってしまう、言ってしまう、そういう国家と私たちは付き合っていかなければならないんだと認識を新たにいたします。
 圧倒的な資金と桁違いの生産能力、群を抜く市場規模と軍事や経済優位のための先端機微技術さえ押さえれば世界の秩序や国際世論もほしいままにできると中国に思わせてはならないんです。ここが自由と民主主義体制を牽引する国々、とりわけ我が国の踏ん張りどころだと思っています。
 私は、日中が隣国として共に課題解決するための政府間の継続的な対話や連携は隣国としてとても大事なことだと考えますが、このコロナ禍においても沖縄県の尖閣諸島沖で領海侵入を繰り返し日本の漁業者を追尾し威嚇する暴挙に出ている中国のどこが国際協調なのか、日中友好なのか、正直なところ、理解に苦しみます。
 先日、自民党の中山外交部会長が官邸に申入れをされたとおり、このような状況にあっては、改善が見られない限り、国賓、すなわち天皇陛下との拝謁がなされる日本国としての最高の賓客として習近平主席を歓迎する機運なんてとてもやないという主権者の声、国民の声が少なくありません。大国中国としての誠実な対応なかりせば国賓待遇は慎重にも慎重に再検討すべきだとの意思を明確に議事録に残して、私、有村治子の質問を終わります。
 ありがとうございました。
この発言だけを見る →
古賀之士#24
○古賀之士君 立憲・国民.新緑風会・社民合同会派、国民民主党の古賀之士でございます。選挙区は福岡県でございます。よろしくお願いいたします。
 私からも、まず、米中関係について個別の用件を麻生大臣にお伺いをいたします。
 御存じのように、中国による香港国家安全法の制定につきまして、アメリカは制裁の意向を示しておりますし、また、先ほどお話がありましたとおり、中国もまた制裁関税も検討しております。その制裁関税の適用や、それからちょっと具体的な話になりますが、国際銀行間通信協会の利用停止が検討されております。こうなりますと、送金など日本にも多大な影響を及ぼしかねないと思いますが、麻生大臣の御所見をお伺いいたします。
この発言だけを見る →
麻生太郎#25
○国務大臣(麻生太郎君) 少なくともアメリカの大統領が、今回のこの香港国家安全法ですか、これは、というのの制定について、それを一国二制度等々、いろんな国際条約等々違反とかいろんな言い方があるんでしょうけれども、とにかく、香港に対してアメリカが使っておりましたいろいろな優遇税制というのは、示していたこと、これは全部やめるというような話をしていることについて、これは、少なくともアメリカの政策の話に関してちょっとコメントすることは差し控えたいと思いますが、このSWIFT、SWIFTというのは国際銀行間通信協定ですか、協会でしたかな、このSWIFTの話を取りやめるということは、これは結構影響はでかいですよ、どんどん送金が止まりますから。これは、香港経由でいろいろ仕事をしておられた方々はこれで間違いなく金融の利用が止まるということを意味しますので、こういったようなことは極めて事が進み始めるとえらいことになるなというのが率直な実感です。
この発言だけを見る →
古賀之士#26
○古賀之士君 その影響も、恐らく想像が付かない状況の金額が日頃から動いているケースもありますので、これから注視していく必要がおありになると思います。
 また、先日、大臣と同じ地元の福岡のある企業経営者、韓国に出資といいますか進出をしている企業関係者からお話を伺いましたところ、福岡と韓国というのは実は東京よりも近い距離にあるんですけれども、郵便物が非常に、肌感覚ですが、二倍、三倍の時間が掛かっている。その際に、韓国もやはり新型コロナウイルスで甚大な影響を受けています。その際に、韓国の銀行から融資を、出資している企業が受けるケースがあるということで、その際には、その韓国の出資企業には、代表を務めている福岡の方に対しても現物でサイン、署名のそういうリクエストの郵便物が届くことになっているんですが、相当遅れて冷や冷やしたと。簡単に判こがどうのこうのですとか署名がどうのこうのと言いますが、なかなか国際間ではそういう郵便物の若干の遅れも企業にとっては命取りになりかねないという状況でございます。ましてや、ネットでの送金がこれから滞るというようなおそれがあるというのは重大なやはり危機を迎えていると思っておりますので、引き続き監督をよろしくお願いをいたします。
 なお、今日は、質問の関係で、郵便に関係する国交省、それから経済産業省の参考人の方も来ていらっしゃっていますので、是非、その郵便物の遅れやそれから送金が滞るおそれのある県、これもしっかりと連携を図ってやっていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いをいたします。
 さて、その新型コロナウイルス感染症について国交省の参考人にお話を伺います。
 外出の自粛などの影響によりまして鉄道事業者にも甚大な影響があります。固定資産税や都市計画税、これを減免措置を講ずるお考えというのはないのでしょうか。また、新幹線の貸付料、こういったものに関しても何か今回の特例の措置を設けるお考えというのはないのでしょうか。
この発言だけを見る →
寺田吉道#27
○政府参考人(寺田吉道君) お答えを申し上げます。
 鉄道につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりましてその利用者が大幅に減少しておりまして、各鉄道事業者において経営に大きな影響が生じていると受け止めております。
 例えば、委員御地元のJR九州の令和元年度の決算の状況について申し上げますと、連結の営業利益が四百九十四億円となっておりまして、対前年度比で百四十四億円の大幅な減少となってございます。JR旅客六社全てで営業利益が前期比で減益となるなどの影響が出ております。
 このため、鉄道事業者に対する様々な支援策を講じているところでございます。国の支援といたしましては、日本政策金融公庫の特別貸付け等の資金繰り支援、あるいは雇用調整助成金、あるいは国税等の納付の猶予など、また地域公共交通における感染症防止対策の支援もございます。また、地方を通じたものといたしまして、臨時交付金による支援でありますとか、地方税の納付の猶予、あるいは中小事業者に対する固定資産税の減免等の措置がございます。
 国土交通省といたしましては、鉄道事業者の状況をきめ細やかに把握をし、こうした支援策の活用について情報提供を行うなど、協力や支援に努めてございます。また、固定資産税の減免につきましては、従前から、JRを含む鉄道事業者に対し、鉄道用地などについて固定資産税等の各種の減免措置が以前から講じられてございます。
 委員から、ただいま固定資産税等の更なる減免措置について御指摘ございましたけれども、国土交通省といたしましては、引き続き、鉄道事業者が新しい日常という環境変化に適切にかつ持続的に対応しながら求められる役割を果たせるよう、必要な支援等について、事業者等の要望も伺いながら、政府全体の方針も踏まえた上で適切に対応してまいりたいと考えてございます。
 なお、貸付料について御指摘ございましたけれども、貸付料は三十年間定額という仕組みで納付を受けているものでございますので、こうした文脈とはちょっと、やや異なるものというふうに考えてございます。
この発言だけを見る →
古賀之士#28
○古賀之士君 地元の数字まで言っていただいて、ありがとうございます。
 確かに、JR九州に関しては、大幅に減益になった上で四百億円台ということですが、実は、JR九州の固定資産税というのは年間これ百億円、そのほとんどが福岡県です。そういったことも考えると、当然、地方税なんですけれども、これ国がしっかりとこの辺も連携を図って、繰延べという形になりますとやっぱり結果的には払わなきゃいけないということにもなりますので、減免を是非講じていただけるように前向きな検討をお願いいたします。
 また、貸付料の話はちょっと話が違うということでしたけれども、上場する際にJR九州がそういう三十年分を一気に支払ったという経緯があるわけです。ですので、そういう部分も含めて、三十年分を先払いしているからこそ、その分を、若干経営が、若干どころじゃないです、相当経営を今の段階では圧迫しているという現実もあるわけでございますので、是非、その先払いしている分も含めて、しっかりとその辺、前向きにお考えをいただけると有り難いと思います。また、引き続きその辺はまた意見交換させていただければ有り難いです。
 では、資料の一を御覧ください。第二次補正予算の広域公共交通における感染拡大防止対策におけます、地域公共交通と書いてありますが、この地域公共交通とは一体どのようなものなのでしょうか。国交省の参考人、引き続き伺います。
この発言だけを見る →
金井昭彦#29
○政府参考人(金井昭彦君) お答えいたします。
 地域公共交通につきましては、外出自粛等による輸送需要の大幅減少によりまして厳しい経営環境に置かれておりますけれども、こうした中にあっても、利用者や従事者の感染拡大防止を徹底した上で、地域の生活や経済活動を支えるために機能を確保することが求められているところでございます。
 このため、今般の令和二年度第二次補正予算案におきまして、経営基盤の脆弱な地域鉄道、そして地域の日常生活の足を担う地域バス、そして離島等への足を担う生活航路及び生活航空路、これらの各地域公共交通事業者を対象に、十分な感染拡大防止対策の下での運行を確保していくことができますように必要な支援策を盛り込んだところでございます。
この発言だけを見る →
← 戻る