財政金融委員会

2024-05-09 参議院 全103発言

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会議録情報#0
令和六年五月九日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 四月二十五日
    辞任         補欠選任
     梶原 大介君     武見 敬三君
 五月七日
    辞任         補欠選任
     柴  愼一君     辻元 清美君
 五月八日
    辞任         補欠選任
     辻元 清美君     柴  愼一君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         足立 敏之君
    理 事
                白坂 亜紀君
                西田 昌司君
                山田 太郎君
                熊谷 裕人君
                若松 謙維君
    委 員
                大家 敏志君
                櫻井  充君
                進藤金日子君
                野上浩太郎君
                古川 俊治君
                松山 政司君
                宮沢 洋一君
                勝部 賢志君
                柴  愼一君
                竹内 真二君
                矢倉 克夫君
                浅田  均君
                柳ヶ瀬裕文君
                大塚 耕平君
                小池  晃君
                大野 泰正君
                神谷 宗幣君
                堂込麻紀子君
   国務大臣
       財務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融)
       )        鈴木 俊一君
   副大臣
       内閣府副大臣   井林 辰憲君
       財務副大臣    矢倉 克夫君
   大臣政務官
       内閣府大臣政務
       官        神田 潤一君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        小松 康志君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       八幡 道典君
       公正取引委員会
       事務総局経済取
       引局取引部長   片桐 一幸君
       金融庁企画市場
       局長       井藤 英樹君
       総務省総合通信
       基盤局電気通信
       事業部長     木村 公彦君
       財務省理財局長  奥  達雄君
       財務省国際局長  三村  淳君
       国税庁次長    星屋 和彦君
       厚生労働省大臣
       官房年金管理審
       議官       巽  慎一君
   参考人
       日本銀行総裁   植田 和男君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○財政及び金融等に関する調査
 (消費税のインボイス制度に関する件)
 (日本銀行の展望レポートに関する件)
 (政府の保有するドル資産に関する件)
 (社会保険料の納付の猶予に関する件)
 (NTT株式の売却に関する件)
 (円安の進展と実質賃金に関する件)
○金融商品取引法及び投資信託及び投資法人に関
 する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、
 衆議院送付)
    ─────────────
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足立敏之#1
○委員長(足立敏之君) ただいまから財政金融委員会を開会をいたします。
 委員の異動について御報告をいたします。
 昨日までに、梶原大介君が委員を辞任され、その補欠として武見敬三君が選任されました。
    ─────────────
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足立敏之#2
○委員長(足立敏之君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。
 財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官八幡道典君外七名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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足立敏之#3
○委員長(足立敏之君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。
    ─────────────
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足立敏之#4
○委員長(足立敏之君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。
 財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に日本銀行総裁植田和男君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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足立敏之#5
○委員長(足立敏之君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。
    ─────────────
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足立敏之#6
○委員長(足立敏之君) 財政及び金融等に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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柴愼一#7
○柴愼一君 おはようございます。立憲民主・社民の柴です、柴愼一です。
 今日は一般質疑ということで、今自分が問題意識を持っていることについて政府の見解をただしていきたいというふうに思います。
 まずは、終わったことにはできない派閥裏金問題について、財政金融委員会ということですから税務調査について伺いたいと思います。ちょっとしつこいようですが、聞いていきたいと思います。
 これまでも、衆参の各委員会において我が党の多くの議員、そして私自身も度々、裏金を受け取ったとされる自民党議員に対する税務調査を実施し、その結果に基づいて、個人に帰属されると判断されれば納税を求めるべきというふうに言ってきました。大多数の国民、納税者の皆さんも、多額の裏金を受け取っても納税を免れる、国会議員だけが特別扱いされているとして、自民党議員への怒りとともに政府や税務当局への不信を招く結果となっています。
 現時点での税務調査の実施などの対応状況についてお伺いしたいというふうに思います。個別、誰をやったということではなく、今般事案全体に対する状況についてお話しいただきたいと思います。
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星屋和彦#8
○政府参考人(星屋和彦君) お答え申し上げます。
 個別の納税者に係る対応につきましては、国税通則法上の守秘義務がございますので、税務調査を実施するかしないかを含めまして従来からお答えを差し控えさせているところでございます。
 その上で、一般論として申し上げますと、国税当局におきましては、様々な機会を捉えまして、課税上有効な各種資料情報の収集に努め、これらの資料情報と提出された申告書等を分析いたしまして、課税上問題があると認められる場合には税務調査を行うなどいたしまして、適正、公平な課税の実現に努めることとしております。
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柴愼一#9
○柴愼一君 ずっと同じ回答を繰り返されているということですが、今言ったとおり、国民、有権者から税務当局に対する不信が高まっているということであれば、その不信を晴らすために税務当局としてどのような対応を図っているのかということを明らかにするというのはすごく大事なことだというふうに思います。どういう対応をされているかということだけでもちょっとお答えいただけないでしょうか。
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星屋和彦#10
○政府参考人(星屋和彦君) お答え申し上げます。
 一般論でございますが、国税当局におきましては、課税関係につきましては個々の実態に応じまして法令等に基づき適正に取り扱うということでございまして、これ政治家であれ一般の納税者であれ同様の取扱いでございます。
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柴愼一#11
○柴愼一君 政府や税務当局に対する信頼を回復しなければなりません。こういった政府の対応が政治、政府への不信を招いて、結果として今般の補欠選挙の結果にもつながったんじゃないかというふうに思うんです。国民の声に真摯に向き合うべきだというふうに思います。
 必要な税務調査によって裏金の帰属を明らかにする、これは検察の捜査とは別次元だというふうに思います。実態をつぶさに調査して、個人に帰属されると判断された額について納税を求めるべきだということで。
 ですから、結果として、調べましたと、で、その人数というのは一部だったり額は一部だと、政治団体の資金として管理されたものというのは別なんだと、個人の資金として管理された部分に限定されて、例えばそれが全体でないとしても、政府、税務当局として精いっぱいの対応を行って国民の理解を得るべきだというふうに考えますが、大臣、いかがでしょうか。
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鈴木俊一#12
○国務大臣(鈴木俊一君) これまでも同様の御質問をいただいておりまして、それについてお答えをさせていただいているところでありますが、国税庁次長が今答弁をさせていただきましたとおり、もしもそれが個人に帰属するとするならば、それは必要経費、つまりは政治資金の場合は政治活動に使ったもので、余りがあれば、残余があればそれを申告をしなければいけないと。これは、本人が一番、どういう趣旨のお金でどこで管理していたかということが分かるわけでありまして、これは政治家であろうとも政治家でなかろうとも、その当事者がそうしたことを申告する、申告納税制度でありますから、まずは御自身においてそういうことをしっかりやっていただきたいということであります。
 そして、この質問の中で、前提として、国税は全く動いていないんではないかと、そういうことが前提の御質問が多いわけでありますが、先ほど次長からも答えたとおり、国税当局は常に課税上有効な資料であるとか情報とかそういうのを集めておりまして、必要に応じて税務調査等を行う、もちろん必要がなければ行わないわけでありますが、そういうことに努めているということであります。
 そして、それを行ったか行わないかということについては、これは守秘義務がございます。課税当局におきましては一般の公務員よりもより大きなそうした守秘義務があるんだと思っておりまして、そのことについては申し上げないということになっているわけでありますけれども、しかし、繰り返しになりますが、日頃、課税上有効な情報や資料を集めて、必要があればこれはきちんと税務調査等を行うということになっているわけであります。
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柴愼一#13
○柴愼一君 そのような対応をしていただいていると、必要なものはちゃんと調査しているんだという実態があればそれを教えてくれということをずっと言っていて、それを示すことが国税当局に対する信頼を高めることになるんじゃないかというふうにずっと申し上げているんです。
 そして、これまでの議論の中でも、大臣から税務当局へ税務調査しろということは指示できないということを言われていたということも理解をするんです。しかし、これまでの経過をずっと議論していると、やっぱり自民党を守るため、保身のために、政治資金規正法上の不記載とするというストーリーを税務調査することによって覆すことになるんじゃないかと、税務調査を行わないという逆に指示を出しているんじゃないかというふうに疑われてもしようがないんじゃないかというふうに思うんです。
 これから政治資金規正法の改正論議が本格化する中で、税務の問題についても一定の整理が必要だと、税務当局ちゃんとやっているんだということを示すことも大切だというふうに考えますが、そのことについての認識を伺いたいと思います。
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鈴木俊一#14
○国務大臣(鈴木俊一君) 政治資金に関する一連の問題を受けまして、国民の皆様から政治資金と納税の関係について厳しい御指摘や御意見をいただいていること、これは私も十分に承知をしていて、真摯に受け止めなければならないと考えております。
 税制が国民の理解と信頼の上に成り立っていることを踏まえれば、適正な申告、納税を行った国民が不公平感を抱くことがあってはならないと考えております。今後とも、政治家であろうとも一般の納税者の皆様であろうとも、同様に全く公平に取り扱われていくことが重要であると考えております。国税庁においては、課税上問題があると認められる場合には税務調査を行うなど、引き続き、適正、公平な課税の実現に努めていくことが重要であると考えております。
 政治資金規正法の改正のことにも先生お触れになられましたが、一連の問題を受けまして、岸田総理は、自民党総裁として、政治資金規正法については、まずは再発防止に向けた改正が喫緊の課題であり、今国会中の改正に向けて全力を挙げていくなどと述べられておりまして、私としても同様の認識でいるところであります。
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柴愼一#15
○柴愼一君 この問題については決着が付くまでこだわっていきたいというふうに思いますので、今日はこのぐらいにしておきたいと思います。
 続いて、インボイスについてお伺いしたいと思います。
 昨年十月のインボイス制度導入以降の様々な状況について政府としてどのように認識されているのか、懸念されていた免税事業者に対する値引きの強要や取引からの排除、課税事業者へ転換して実質増税となった方々の実態、そして消費税の納税申告状況や様々な方々の事務負担の増加などについて、政府、どのように把握、認識されているのか、お伺いしたいと思います。
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鈴木俊一#16
○国務大臣(鈴木俊一君) 昨年の十月からインボイス制度がスタートしたわけでありますが、この制度の運用状況についてはいろいろと情報を集めております。その中には、フリーランス、事業者の団体等が実施をしている民間のアンケートというものも含まれているわけでございます。そうしたアンケートを見てみますと、事務負担や取引関係等に関する課題を指摘する声が多かったという報告を私も受けているところであります。
 政府といたしましては、これまでも、インボイス制度の導入に当たりまして、IT導入補助金によって小規模事業者のデジタル化を支援するとともに、税制におきましても制度の定着に向けいわゆる二割特例を設けるなど、税負担、事務負担の軽減にも配慮しているほか、公正取引委員会を始め関係省庁と連携をして取引先から不当な取扱いを受けないよう考え方の周知を行うとともに、厳正な対応を行っているところであります。
 引き続きまして、事業者の立場に立ってきめ細かく丁寧に対応してまいりたいと考えております。
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柴愼一#17
○柴愼一君 ありがとうございます。
 新たに課税事業者となった方々の納税申告状況についてどのように把握をされているのかちょっとお伺いしたいと、そしてその結果に対する問題意識についても伺いたいと思います。
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星屋和彦#18
○政府参考人(星屋和彦君) お答え申し上げます。
 個人事業者の消費税の確定申告の状況につきましては、例年五月下旬を目途に公表してございます。令和五年分の消費税確定申告の状況につきましても五月下旬の公表に向けまして申告書の集計、精査を進めておりまして、現時点では具体的な件数等をお示しすることはできないことを御理解いただきたいと思います。
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柴愼一#19
○柴愼一君 そういうことであれば、把握でき次第ちょっと状況についても情報提供をいただきたいというふうに思いますし、その後の対応も是非検討いただきたいというふうに思います。
 税理士の先生方といろいろお話をしているときに、実際に納税をしましたと、払ったら意外と納税額多いなと、でも、これってまだ三か月分ですからねと、来年は四倍ですよと言うとみんなびっくりするということを含めて、やっぱり負担が相当大きいんじゃないかというふうに思います。
 インボイス、先ほど大臣からもお話ありましたが、インボイス制度を考えるフリーランスの会が実施をしたウェブアンケートがあるんですが、大臣はこのアンケートの結果、御覧いただいていますか。
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鈴木俊一#20
○国務大臣(鈴木俊一君) 中身について報告を受けております。
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柴愼一#21
○柴愼一君 是非、大臣、中を見ていただきたいというふうに思います。特に、数字だけじゃなくて、様々な、自由記入欄にコメントが書いてあります。私も読ませていただいて、本当に大変なんだなということを改めて実感をしています。
 このアンケートは、三月の二十二日、今年の三月二十二日から四月の五日、二週間掛けてウェブアンケートを行いましたと、二週間の間に七千件を超える回答が寄せられたと、インボイスを扱った調査としては国内最大規模だということです。
 中を見ると、会社員を含む全回答者の九割超がインボイス制度にデメリットを感じて制度の見直しや中止を求めていますと。消費税の負担感について、インボイス登録事業者の六割が負担軽減措置終了後のめどが立たない、負担が大きく事業が成り立たなくなりそうだというふうに回答しています。インボイス登録事業者の六割超が消費税や事務負担の費用を価格転嫁できずに、身を削って補填、借入れして消費税を納税した事業者というのは登録事業者の一割にも当たっていると。免税事業者の六割超が、制度開始後に重要な取引先からの値引きや発注量の減少など、何らかの不利益を被っていると。全回答者の七割が、今後の事業について見通しが悪くて不安、廃業、転職を視野に入れていると、マイナスの見通しを訴えています。
 自由回答欄では、裏金問題を含む政治への怒りを訴える声が散見されたほか、自死を含む死に関する、このままもう死ぬしかないというようなコメントも多く確認をされています。こういう状況を、是非大臣見ていただきたいというふうに思います。
 それで、これまでの政府の対応について伺いたいと思います。
 インボイス制度円滑実施推進に関する関係閣僚会議については、昨年の九月、実施前の九月二十九日と、実施して一か月の状況を把握する十一月六日に開催されていると。十一月は持ち回り開催だというふうになっていますが、その後の開催状況について確認をしたいというふうに思います。いかがでしょうか。
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鈴木俊一#22
○国務大臣(鈴木俊一君) インボイス制度に関する関係閣僚会議につきましては、今、柴先生から御指摘があったわけでありますが、制度開始に向け特に小規模事業者から不安の声が聞かれたことから、昨年九月二十九日に第一回会合を開催し、関係省庁が連携して施行状況の把握等に取り組む方針を確認をいたしました。そして、十一月六日には第二回会合、これは持ち回りでの開催でありましたが、把握をした内容に基づき、制度の円滑な実施、定着に必要な支援策、これを取りまとめ、公表をいたしました。
 その後でありますけれども、この関係閣僚会議で取りまとめた方針に基づきまして、各関係省庁が実務レベルで機動的に連携をしながら、事業者団体等からの相談を受け、柔軟な取扱いを定め、随時周知するとともに、独占禁止法違反につながるおそれのある事例についての情報収集や事業者への注意を四十一件実施をしたほか、確定申告の方法等に関する説明会を千五百回以上開催したほか、無料税務相談の機会を増加するなど相談体制の強化などを行ってきたところでございます。
 今はそうした関係閣僚会議で取りまとめた方針に基づいて各省庁で対応を進めているところでありますが、引き続きまして、政府一丸となって事業者の抱える課題や懸念等にきめ細かく対応してまいりたいと考えております。
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柴愼一#23
○柴愼一君 事務方の対応で十分というふうに考えているのかというようなことを含めて、政府の認識、少し甘いんじゃないかということは指摘したいというふうに思います。そういう対応をした上でも三月末とか四月の段階でこういう状況だということを認識いただきたいというふうに思います。
 それでは、公正取引委員会の対応状況について伺いたいというふうに思います。
 インボイス制度導入に関して、免税事業者に対する一方的な値下げ強要や、要求や、取引排除に対する実態把握、指導状況などについてお聞かせください。
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片桐一幸#24
○政府参考人(片桐一幸君) お答えいたします。
 公正取引委員会は、関係省庁と共同で策定したインボイスQアンドAの中で、インボイス制度の実施に際し独占禁止法又は下請法上問題となり得る行為についての考え方を明らかにし、関係省庁や関係団体とも連携してその周知、広報に取り組んでまいりました。
 また、公正取引委員会では、発注事業者、免税事業者の方から随時インボイス制度に関連する独占禁止法や下請法の考え方に関する相談を受け付けているところ、令和六年四月末時点で五千件以上の相談に対応しておるところでございます。
 このインボイス制度導入後の相談件数の推移につきましては、インボイス制度直前の相談件数が月八百件程度でありましたところですが、その後は減少傾向にございまして、直近の相談件数は月百件を下回る程度となっています。
 このほか、公正取引委員会では、インボイス制度の実施に関連いたしまして、買手の立場にある事業者が経過措置により一定の範囲で仕入れ税額控除が認められているにもかかわらず、取引先の免税事業者に対し、インボイス制度の実施後も免税事業者でいることを選択する場合には取引価格から消費税相当額を引き下げると文書で伝えるなど一方的に通告をしていた事案につきまして、先ほど財務大臣から答弁がありましたけれども、本年四月末時点において四十一件の注意を行っているところでございます。
 さらに、公正取引委員会が実施する各種書面調査では、インボイス関連の設問を追加をいたしまして、問題となり得る行為についての情報収集に努めているところでございます。例えば、令和五年六月に下請法の親事業者八万名、十一月には下請事業者の方に、これ三十三万名に対してでございますけれども、調査票を発送をいたしまして、四月末時点で六十七件の指導を実施しているところでございます。
 公正取引委員会としては、関係事業者における取引環境を整備する観点から、引き続き、インボイスQアンドAの積極的な周知、広報などを通じまして違反行為の未然防止を図るとともに、独占禁止法や下請法に違反する行為には厳正に対処してまいります。
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柴愼一#25
○柴愼一君 公正取引委員会、公取としての取組、努力いただいているということは敬意を表したいというふうに思いますが、相談件数、例えば五千件の相談があって、実際に独禁法上の注意というのは四十一件だということでいくと、やっぱり注意まで行くというのはなかなか実態として難しいんじゃないかと。通常の商取引の中で、それは独禁法違反だというふうに判断することというのはやっぱり難しいんじゃないかというふうに思うんです。
 また、公取では賃上げ促進に向けて価格転嫁に対するGメンを増員するなど対応をいただいているというふうに思いますが、フリーランスとか個人事業主よりも規模が大きい中小企業でも価格転嫁って難しいと言われていますということでいけば、こうやって対応していますよというふうに政府が言うけれども、それはもう政府の対応しているという認識は大きな問題があるんじゃないかと。公取は一生懸命やっているとしても、それだけでやっているんですよということを政府が言うというのは大きな問題があるということを改めて指摘したいというふうに思います。
 政府として、実態把握と今後の具体的措置について伺いたいと思います。
 このインボイス制度については、国会においても多くの時間を費やして様々な議論、激しい論戦を行ってきたというふうに思います。そして、各関係方面からも多くの不安、懸念が表明されたにもかかわらず、中止、延期を求める声が多くあったにもかかわらず、政府が強行に導入に踏み切ったというものです。インボイス制度によって、免税事業者のみならず、関係者にどのような事態、影響が生じているのか、政府によるきめ細かな実態把握が必要です。それは制度を強行した政府の責任だというふうに考えますが、大臣、認識いかがでしょうか。
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鈴木俊一#26
○国務大臣(鈴木俊一君) インボイス制度の運用状況に関しましては、これまでも、先ほども述べましたけれども、フリーランス、事業者団体を始め様々な団体の民間アンケート調査なども分析をしているほか、各省庁において各業界が実務上抱えている課題の把握に努めてきたところでありますが、さらに、依頼に応じて可能な範囲で各種団体との意見交換に職員が出席し、直接関係者のお考えを伺っているところであります。
 インボイス制度への対応は、各業界の取引慣行等を踏まえて行われていることを踏まえれば、各省庁を通じた実態把握が効果的であると考えておりますが、今申し述べましたように各種団体との意見交換の場なども活用しながら、引き続きまして、こうした実態把握を継続をして、把握した課題に対してはきめ細かく対応、丁寧に対応してまいりたいと考えております。
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柴愼一#27
○柴愼一君 インボイス問題の検討をする超党派議連の場にも各省庁、関係省庁の皆さん来ていただいて、話は聞いていただいているんですが、その方々は大変な苦労しながら対応いただいていますけど、問題は、その人たちをどういうふうに送り出しているかと。説明してこいということじゃ意味がないんじゃないかと。
 会議に出た人たちが、じゃ、それ、状況こうなったんで対応検討してきますと宿題持って帰ってきたって言ったら、役所で怒られるんじゃないかって思うんですよね。とすると、やっぱり事務方だけじゃなくてトップがしっかりと問題を聞いて、そのことについてしっかり対策を練って、取るんだということを表明することが大切だというふうに思います。
 中止を求めたいというふうに思いますが、まずは、経過措置の延期含めて、具体的な措置を是非講じていただきたいと、検討いただきたいと。そのための、もう一回、フリーランスの会含めて、税理士の会含めて意見交換をする場を是非つくっていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
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鈴木俊一#28
○国務大臣(鈴木俊一君) 先ほど、各業界のこの求めがございましたときに、職員を派遣をして各種団体との意見交換を行っているということを申し上げたところでありますが、直近分につきましても、税理士政治連盟の皆さん、あるいは日本母親大会実行委員会の皆さん、また、先生もメンバーでいらっしゃると思いますけれども、インボイス問題検討・超党派議員連盟の皆さん始め、かなりの回数におきましてそうした直接お聞き取りをし、そして、お聞き取りをしたことに対する対応というものも丁寧にこれからも進めていきたいと考えているところでございます。
 その上で申し上げますと、インボイス制度、これは、複数税率の下で課税の適正性を確保するために必要な制度であると考えておりまして、廃止するのではなく、各省庁と連携しつつ、事業者の抱える課題等を把握をしてきめ細かく対応していくこと、これが重要であると考えております。先ほど申し述べたとおりであります。
 また、インボイス制度に関する各種の特例や経過措置につきましては、これはインボイス制度の円滑な導入や定着を図るために設けられているものでありまして、その延長等につきましては慎重に検討する必要があると考えているところであります。
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柴愼一#29
○柴愼一君 是非、大臣がトップでそういう会議持てということは言いませんが、是非高いレベルでのそんな意見交換の場も検討いただきたいというふうに思います。
 続いて、現在の円安の状況について伺いたいというふうに思います。
 といっても、為替介入しろとか金利を上げろとかと言うつもりはなくて、現在の状況を政府がどう見ているのか、そしてこれから日銀ではなくて政府としてどうしていくのかを伺いたいというふうに思います。
 財務大臣はかねてから、為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要だというふうに発言されています。急激な円安、百六十円超えたりとか、為替介入したという、乱高下されている状況ではなくて、現在の百五十円超えの水準というのは日本のファンダメンタルズを反映しているというふうにお考えでしょうか。
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