予算委員会

1947-12-11 衆議院 全81発言

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会議録情報#0
昭和二十二年十二月十一日(木曜日)
    午前十一時六分開議
 出席委員
   委員長 鈴木茂三郎君
   理事 稻村 順三君 理事 川島 金次君
   理事 小島 徹三君 理事 苫米地英俊君
   理事 庄司 一郎君 理事 川野 芳滿君
   理事 東井三代次君
      田中 松月君    海野 三朗君
      加藤シヅエ君    河合 義一君
      黒田 寿男君    島田 晋作君
      竹谷源太郎君    中崎  敏君
      山花 秀雄君    川崎 秀二君
      工藤 鐵男君    五坪 茂雄君
     長野重右ヱ門君    青木 孝義君
      淺利 三朗君    磯崎 貞序君
      小峯 柳多君    西村 久之君
      今井  耕君    船田 享二君
      大神 善吉君    中村 寅太君
 出席國務大臣
        大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君
        國 務 大 臣 西尾 末廣君
 出席政府委員
        大藏事務官   福田 赳夫君
        大藏事務官   今井 一男君
        逓信事務官   大野 勝三君
        逓信事務官   浦島喜久衞君
 委員外の出席者
        議     員 林  百郎君
        專門調査員   芹澤 兵衞君
        專門調査員   小竹 豊治君
    —————————————
十二月十一日
 昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)
 昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)
の審査を本委員会に付託された。
    —————————————
本日の会議に付した事件
 昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)
 昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)
 國政調査承認要求の件
 小委員会設置の件
    —————————————
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鈴木茂三郎#1
○鈴木委員長 これより会議を開きます。
 第二回國会の初頭にあたりまして、本日は早速これから予算制度及び予算案の調査に関する小委員会の設置に関する件と、それの前提となる國会調査承認要求書に関する件につきまして、御協議いたしたいと存じます。この問題につきましては、第一回の國会におきまして、準備を完了いたしておつた次第でありますが、諸般の事情により発足がおくれましたことを遺憾に存ずる次第であります。それで第二回國会の召集に際し、本日あらためて議長のもとに、國政調査承認要求書を提出いたしまして、その承認を得た後に小委員会を設置し、予算制度及び予算案の調査の事業を進めたいと存じます。國政調査承認要求書につきましては、大体第一回の國会におけるものと同一のものを提出いたしたいと存じますが、御異議はございませんか。
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鈴木茂三郎#2
○鈴木委員長 それではさように決定いたします。議長の承認がありますまで暫時休憩いたしますが、午後一時より開会することにいたします。
 なお休憩に先だちまして、調査資料の件でありますが、何と申しますか、各省の中に帳簿に載つておらないところの、いわゆる帳簿外の財産というものが相当にあるようでございまするが、それに関する資料を至急に政府に提出を求めたいと存じます。この点も御承認願いたいと思います。
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鈴木茂三郎#3
○鈴木委員長 それではこれで暫時休憩いたします。
    午前十一時八分休憩
     ————◇—————
    午後二時十二分開議
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鈴木茂三郎#4
○鈴木委員長 それでは開会いたします。
 本日提出になりました昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)及び昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)を議題といたしますが、便宜上まず懇談の形で政府の説明並びにそれに対する質疑を進めたいと存じます。
     ————◇—————
    〔午後二時十三分懇談会に入る〕
    〔午後四時二十五分懇談会を終る〕
     ————◇—————
    午後四時二十六分開議
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鈴木茂三郎#5
○鈴木委員長 それではただいまより開会いたします。
 懇談会の形において進めてまいりました間に、政府の議案に対する説明を聽取し、並びにそれに対して委員諸君からの審議を行つてまいつたのでありますが、以上において大体委員各位の質疑は終了したように思いますので質疑を打切ることに御異議ございませんでしようか。
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鈴木茂三郎#6
○鈴木委員長 それでは質疑はこれをもつて打切りまして、討論採決にはいりたいと思います。
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川島金次#7
○川島委員 この際討論を省略いたしまして、ただちに採決せられんことを希望する動議を提出いたします。
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鈴木茂三郎#8
○鈴木委員長 川島君の動議に御異議ございませんか。
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鈴木茂三郎#9
○鈴木委員長 御異議ないものと認めてさように決定いたします。
 これより採決にはいります。昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)、昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)、右の両案に賛成の諸君の起立を願います。
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鈴木茂三郎#10
○鈴木委員長 起立総員。よつて両案はいずれも原案の通りに可決いたしました。
     ————◇—————
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鈴木茂三郎#11
○鈴木委員長 なおこの際午前中の会議において皆さんの御賛成を得ました予算制度の調査に関する件、予算案の調査に関する件二つは議長より許可がございましたので、委員長において小委員の選定、役員の選定等をいたしたいと思いますが、これは前の委員長の通りでございますから、指名を委員長においてここで読み上げるここに御承認を願いたいと思います。
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鈴木茂三郎#12
○鈴木委員長 それでは読み上げます。
 予算制度調査に関する小委員
      稻村 順三君    海野 三朗君
      河合 義一君    加藤シヅエ君
      竹谷源太郎君    西村 榮一君
      安平 鹿一君    押川 定秋君
      小島 徹三君    鈴木 明良君
      鈴木 強平君   長野重右ヱ門君
      淺利 三朗君    植原悦二郎君
      角田 幸吉君    世耕 弘一君
      苫米地英俊君    樋貝 詮三君
      本多 市郎君    船田 享二君
      工藤 鐵男君    原 健三郎君
      東井三代次君
        小 委 員 長 小島 徹三君
        副 委 員 長 稻村 順三君
        理     事 竹谷源太郎君
        同       鈴木 強平君
        同       世耕 弘一君
        同       船田 享二君
 予算案調査に関する小委員会の委員
      川島 金次君    黒田 寿男君
      島田 晋作君    鈴木茂三郎君
      田中 松月君    中崎  敏君
      中原 健次君    山花 秀雄君
      川崎 秀二君    五坪 茂雄君
      鈴木彌五郎君    佃  良一君
      寺島隆太郎君    山崎 岩男君
      青木 孝義君    磯崎 貞序君
      上林山榮吉君    小峯 柳多君
      鈴木 正文君    庄司 一郎君
      西村 久之君    本多 市郎君
      今井  耕君    川野 芳滿君
      古賀喜太郎君    大神 善吉君
      中村 寅太君    野坂 參三君
        小 委 員 長 鈴木茂三郎君
        副 委 員 長 西村 榮一君
        副 委 員 長 山崎 岩男君
        理     事 中原 健次君
        同       五坪 茂雄君
        同       本多 市郎君
        同       川野 芳滿君
 以上でございますが、御贊成願いたいと思います。
 なお調査資料の件でありまするが、これも午前中に承認を得ておりまするが、各省における帳簿外財産の処理及び現況に関する資料各十部を政府に提出を要求いたします。
 なおただいま申しました小委員会は、随時必要に應じて開会していきたいと存じます。それに必要な資料に関しまして、前に政府に要求してございまするが、まだ御提出になつておりませんので、重ねてこの際資料の至急提出を要求いたします。
 一、各省及び各廳が大藏大臣に提出いたしました明年度、すなわち昭和二十三年度の(1)歳入歳出及び国庫債務負担行為の見積に関する書類。(2)物資需要調査。(3)労務需要調書その他参考書類。(4)復興金融金庫及び各種公園の昭和二十三年度予算見積書。以上各二部。
 二、昭和二十二年十月三十日附をもつて本委員会が承認した(1)予算制度に関する資料各三部。(2)予算の執行状況に関する資料各三部。
 三、昭和二十二年十月九日附をもつて本委員会が承認した苫米地委員要求の(1)終戰後新設または増設の官廳名、その職員数、給與その他の資料各三部。
 これを政府に要求することにいたします。
 たいへんありがとうございました。散会いたします。
    午後四時三十四分散会
     ————◇—————
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鈴木茂三郎#13
○鈴木委員長 それではこれから懇談会の形で進めます。
 大藏大臣は後ほどお見えになりまするが、大藏大臣からは、財政的な見地からのこの議題に対する御説明がございますが、その前に官房長官から、この議題についての御説明がございます。
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西
西尾末廣#14
○西尾國務大臣 官廳職員の待遇改善問題に関し、その経過及び中央労働委員会の調停案に対する政府の方針を御説明申し上げたいと存じます。
 官公廳各労働組合が全官公廳労働組合連絡協議会を組織して、八月十五日政府に対して、適正價格による生活必需物資の完全配給を裏づけとし、これに必要な地域差を考慮した最低賃金制の確立、及び生活補給金として一月より六月までの赤字補填金、本人二千円、扶養家族一人千円の支給を要求し、これに対して爾來数次の交渉を重ねたのであります。しかして政府は、この要求に対して、新物價体系を確立するため千八百円賃金基準の堅持が、労働者のみならず、國民全般の生活を安定帯に導くゆえんであるとして、その要求の全面的に承認しがたいことを主張してきたのであります。しかし政府は官公廳職員の生活困難の実情を認めまして、でこぼこ調整金の支給、あるいは給與の繰上げ支給等を行いまして、当面の生活困難打開に可能なる限りの措置を講じますとともに、政府の施策に照らし、正当なる要求はこれを承認して、その円満なる解決をはからんとしたのであります。しかるに官公廳各労働組合を代表する交渉委員の構成は、それぞれ異なる意図と共同闘爭的組織となつておりましたために、交渉は円満に進展せず、これをもつてしましては、その円満なる解決点に到達することが至難な情勢にあつたのであります。從つて政府は、中央労働委員会に対して調停を申請し、この調停機関による解決を期待したのてあります。組合側におきましても、その後九月十五日、全逓信從業員組合がまず中央労働委員会に提訴し、國鉄労組、日教組等も引続き提訴いたしたのであります。政府は中央労働委員会の裁定の公正を確信しその権威を尊重することが、労働爭議を平和的解決に導くゆえんであるとの信念に基きまして、調停案の速やかなる提示を基待しておつたのであります。全逓信從業員組合が提訴して以來、中央労働委員会が、この至難な問題に対して調停案作成に努力されたことに対しましては、深く感謝するところであります。かくて十一月十四日、全逓信從業員組合の申請に対する調停案が提示されるに至つたのであります。政府はこの調停案に対して、これを政府職員全体に対するものとして措置することといたしたのであります。中央労働委員会の調停案は、全逓信從業員組合、國鉄労組の申請に対するものでありますが、両者ともに大体同一のものであります。從つてここでは全逓信從業員組合に対する調停案を中心として、全官公廳職員の待遇問題に関して御報告申し上げることといたしたいのであります。
 御承知のごとく、全逓信從業員組合の調停申請事項は十項目の多きにわたつておるのでありますが、今回の調停案に取上げられました事項は、物價安定を基礎とする最低賃金制の確立及び生活補給金の支給の二項目であります。この二項目は全官公廳職員に共通する問題でありまして、これを解決することによつて官公廳職員の待遇改善問題はその解決を見ることとなつておるのであります。もちろん全逓信從業員組合の調停申請事項中には、電氣通信事業の民主的一元化、大藏省預金部中逓信省関係資金運用権を逓信省に移管し民主的に運営せよ、及び官廳勞働組合の團体協約に対する八月二十日附閣議決定を撤廃せよなどの項目がありますが、これらの事項を労働問題として労働爭議調停法に基き裁定すベきや否やに関しましては、幾多の検討を要するものがあります。政府としては、かかる政治行政部面において解決すベき事項をまで労働委員会の裁定に委ねることに対しましては反対の意向をもつておるのであります。これらの問題に関しましては、中央労働委員会に政府の意向を傳え、その公正なる判断を基待しておるのであります。
 今回の調停案に示された最低賃金制の確立、生活補給支給の大体の内容を申し上げますと、最低賃金制の問題に関しましては新給與体制を確立し、これを明年一月より実施することを指示しておるのであります。本件に新給與体制の確立に関しましては政府においてもすでにその必要を認め、これが準備を進めつつあつたのであります。すなわちこの際從來の給與制度を根本的に改善することといたし、職階職務給與制の採用と民間における能率給を加味した新給與体系を確立し、規律の確立と誠実なる勤労に対する生活の確保を期しているのであります。さいわいに中央労働委員会の調停案においてもこのことが指示されましたので、調停案の趣旨を尊重し、速やかに新給與体系確立に関する委員会を設置しまして、十分なる審議を逐げ、その万全を期したいと考えておるのであります。次に生活補給金の支給に関しましては、本年一月より十二月までの生活費赤字を推計し、乙地五人家族を水準としてこれに五千六十二円、二・八箇月分の支給を指示しておるのであります。この生活補給金の問題に関して政府は最も愼重なる檢討を逐げ、官廳職員の待遇改善に万全を期するとともに、健全財政の堅持、新物價体系に影響なきことを期しておるのであります。中央労働委員会の調停案に対する回答が、諸般の事情で未だ発表の時期に至つておりませんが、労働爭議を平和的に解決するためには中央労働委員会をその機関として権威づけることにあると信じます。從つて政府は調停案の趣旨を十分尊重し、調停申請事項の平和的処理に努力しておるのであります。調停案の指示する生活補給金は、労働組合側の要求にも示されておりまする通り、本年一月に遡及して、生活費赤字を救済しようとする、いわゆる犠牲補填の思想に出発するのであります。過去の犠牲を補填しようとする思想を容認いたしますときには、あらゆる部面において問題を派生することが懸念されますので、政府はこの思想に対しては断固否定せざるを得ないのであります。しかしインフレ進行の阻止に協力し、職責遂行に精進する官公職員の生活困難に対しては深く感謝し、同情の念禁ずる能わざるものがあることは言うまでもないのであります。この意味におきまして中央労働委員会の調停案は、これを十分尊重し、その生活困難を緩和せしめたいと考えておるのであります。そこで政府しいたしましては臨時的給與につきましてはこれを過去に遡及することなく、要求が提出され、労働協約の更改期以降について考慮することといたしたのであります。新物價体系に基く賃金基準は、生産能率に即應するものであつて、生産の上昇とともに、賃金もまた上昇する仕組となつておることは周知の通りであります。從つて新物價体系確立後において、民間企業の賃金水準が向上いたしましたことは、生産能率の回復を示すものとして、一面よりすれば慶賀すべき現象と言わなければならぬのであります。これに対し生産を伴わない官廳職員の給與は、民間企業の労働者と均衡を失するに至りましたことは、けだし当然と言わなければなりません。かかる不均衡を是正して、國民生活に均衡を得せしめるためにも、官廳職員の給與引上げの措置を必要としているのであります。
 政府は以上の理由に基きまして、調停案の提示する二・八箇月分の給與を支給することとし、これによつて官廳職員の生活を再建せしめ、もつてその職責遂行に遺憾なきを期せしめたい方針であります。しかし御承知のごとき現下財政の困難は、容易ならざるものがありまして、これを一時に支給することは、とうてい至難の状態にあり、從つて次のごとく措置したいと考える次第であります。
 最初の一箇月分については、先般すでに御協賛を願つたのでありますから、これを本月十五日前後に支給することといたしたいと思うのであります。次の一箇月分の支給については、後刻大藏大臣から御説明があることと思いますが、本月下旬にこれを支給することといたしたのであります。残りの〇・八箇月分については、目下その財源に関して極力研究努力しておりますが、これが調達は現在至難の状態にありますので、財源が確保され次第、國会に提案して、御協賛を得たいと考えております。その時期はおそらく大体明年一月の再開劈頭と予定しておる次第であります。
 以上政府は官廳職員の待遇改善に関して、健全財政堅持を大前提として、あらゆる予算的措置を講じ、その遺憾なきを期しているのであります。財政窮迫の折から、あえて中央労働委会員の裁定を尊重し、大乘的見地に立つて、爭議の平和的解決に努力いたしておりますのは、國民生活に均衡を得せしめ、一丸となつて現下の危機を克服し、國家再建に邁進せしめたいからであります。
 なおこの際特に一言いたしたいことは、官廳職員に対する今回の給與は、民間企業の給與と均衡を得せしめるためのものでありますことは、前にも申し上げました通りでありますが、この点さらに強調いたしますのは、從來の民間給與は、官廳職員に例をとる事実があつたのでありますが、官廳職員の今回の給與には、賞與とか、越冬資金という性質は、全然ないのでありまして、民間企業がこれに追随するようなことがありますれば、せつかく緩和しつつありますところのインフレを刺戟し、はかり知ることのできない経済危機を招來することすら懸念されることにつきましては、とくと御留意を願いたいと思つているのであります。
 最後に官廳職員の給與の増額は、國民の負担を加重することなくしては行えないのでありますから、一層職務に精励し、もつて國民の期待に報いなければならないのであります。從來生活困難を理由として官規をみだり、業務に支障を與えたものもあつたことは、まことに遺憾とするところであります。政府は惡質なる業務妨害に対しては、断固たる方針をもつて臨んできたのでありますが、今後さらに組合運動その他に名をかりて、公務員としての職責を自覚しない者がありますとすれば、官規に照らし嚴重に処断する方針であります。
 以上官廳職員の待遇改善を中心といたします調停案に対する政府の方針を御説明申し上げた次第でありますが、その生活困難の実情を御賢察くださいまして、政府今回の措置を何とぞ御了承くださらんことを、切にお願い申し上げる次第であります。
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鈴木茂三郎#15
○鈴木委員長 大藏大臣はまだ見えませんがもうじきにお見えになると思いますから、それまで西尾官房長官に御質問があれば、その御質問を先に願いたいと思います。
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稻村順三#16
○稻村委員 給與局長ならばこまかい点はわかると思いますけれども、内閣の問題として一應大綱だけお聽きしたいと思います。この給與を一時支給として出すにつきまして、地域差その他に関しましては、大体この前の千六百円ベースから、千八百円ベースの差額を支給したあの当時と同じような支給方法をとるのかどうか、その点をちよつとお伺いしたいと思います。
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今井一男#17
○今井政府委員 お答え申し上げます。最終的にはまだ確定いたしておりませんが、この前の六百円のときの差額は、御承知の通り法律案の表面は二割から十二割にいう開きでございまして、実行の場合には、これを八割から三割狹めまして実行いたしました。今回とりあえず政府がまとめました案は二箇月でありますが、最初の一箇月分は地域差を全然みておりません。今回出そうという一箇月分につきましては、中労委の調停案の趣旨が、そういつたことを極力考慮せよということでございますのと、数学的にもそういつた数字が出てまいりますので、その点を加味して、今回の法律案には一箇月分につきましては、最高を十三割、最低を七割、從つて二箇月にこれを考えますと、二十三割と十七割の大体色をつけたらどうか。但しこの点につきましても時間的余裕がございませんでしたので、一應法律案をさように御決定願いました上で、さらに組合の方の意向、中労委の方の具体的見解を、いま少し聽いた上できめたいと思います。
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川島金次#18
○川島委員 そうすると次の〇・八の場合には、最初の分の基準でやるのか、二回目の基準に沿つてやる方針であるか、それを伺いたいと思います。
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今井一男#19
○今井政府委員 その点は今回の最終的な決定をいたしませんと、何とも申し上げかねる次第でありますが、いずれにいたしましても、この前の千六百円と千八百円の差額のときのような、差のつくやり方をとることは適当でないと考えております。
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川島金次#20
○川島委員 一言お伺いしたいと思います。先ほど長官から、中労委の裁定に從つて、近く給與体系の審議会を設置するというお話がございましたが、その給與体系を確立いたします審議会の構成などについては、すでに腹案ができているのでありますか、またできているとすれば、その設置の時期を大体いつごろに予定しておるか。その点腹案がございましたら、この機会にお示しを願いたいと思います。
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西
西尾末廣#21
○西尾國務大臣 お答えいたします。腹案はすでに閣議決定いたしておりまして、大体定員は七名といたしまして、中央労働委員会から三名、政府側から二名、組合側から二名ということに大体いたしております。人選等につきましてはまだ確定いたしておりませんが、組合側の人選等につきましては、中労委とよく相談の上決定するようにいたしたいと考えております。実施につきましては、もうすでに遅くなつておるのでありますから、一日も早くその緒につきたいと考えております。
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稻村順三#22
○稻村委員 等級を定める、定めないの問題は別といたしまして、各地域の等級につきましていろいろな問題がたくさんでき、また最初の等差は一應人口割とか、そういうものでもつて、きわめて速急にやつたために不備も多かつたのであります。小さくとも、たとえば観光都市のようなところは物價が高いとか、あるいは非常に不便なために物價が高いということができてまいりますが、これにつきまして、そういうものもある程度考慮して、だんだん地域の等級を部分的に修正していく方向をとつておるのか、やはり從來の等級をそのまま維持するという氣持なのか、その点お聽きしたいと思います。
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今井一男#23
○今井政府委員 申し上げます。当初この問題は、三月に一應六大都市を一つのクラス、普通の都市をその次のクラス、次に一般市町村という三つの段階で進んだのでございますが、その後組合方面の要望等をとりまして、お示しのようないろいろの問題がございますので、随時調査、補正を重ねております。最近におきましては毎月、あるいは一月おきには、調査の完了次第、数十箇所程度を手直しをいたしております。とにかく非常に困難な問題でございますが、こういつた問題をそういつたやり方でやつていくのがいいか、惡いかにつきましては、われわれとしては非常に疑問をもつております。今回設定されようとする給與関係の委員会におきましては、ぜひこの問題につきましても、ひとつ方針をきめていただきたいと、われわれ係りに携わているものといたしましては、ひそかに願つている次第であります。ただ組合の内情からいたしまして、組合と團体交渉ではきめにくい問題でございますので、いきおいやむを得ず、政府側の方で調査をいたしまして、いわば一方的にきめるような話合いになつておりますが、とにかく資料その他の関係から、常に問題がございますので、從つてこういつた専門委員会でもできました際に、一つの話合いをまとめまして、その方向で全面的な再檢討の時期を決定いたしたいと常々思つております。
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稻村順三#24
○稻村委員 なお質問がありますが、あとは大藏大臣に……。
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鈴木茂三郎#25
○鈴木委員長 それでは大藏大臣が來られましたから、大藏大臣の御説明を先に伺います。大藏大臣。
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栗栖赳夫#26
○栗栖國務大臣 昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)、及び昭和二十二年特別会計予算補正(特第六号)について御説明申し上げます。
 この補正予算はさきに政府職員に対しその給與の一箇月分に相当する一時手当の支給に関しまして、昭和二十二年度一般会計予算補正(第十号)及び昭和二十二年度特別会計予算補正(特第五号)として御協賛を得て成立いたしましたが、今回さらに給與の一箇月分に相当する額を、一時手当として支給することといたしました。これに関しまして、必要な経費等につきまして、補正予算第十二号及び特第六号といたしまして提出いたした次第であります。
 まず一般会計予算補正について申し上げます。この補正予算第十二号の歳入歳出は、おのおの三十四億七千四百九十余万円の増加でありまして、これをすでに成立いたしました昭和二十二年度予算額二千九十三億八千二百八十余万円に加えますと、二千百二十八億五千七百八十余万円と相なるのであります。この補正予算の内訳を申し上げますれば、政府職員に対し特別の一時手当支給に必要な経費として、一般政府職員に対する分五億九千四百六十余万円、地方公共團体補助職員に対する分三千六百九十余万円、地方警察職員に対する分一億一千九百六十余万円、義務教育職員に対する分二億九千八百四十余万円、計十億四千九百六十余万円、厚生保險及び農業共済再保險特別会計所属職員に対する特別の一時手当支給の財源の一部を、一般会計において負担するため四百六十余万円、大藏省予金部、國有鉄道事業、通信事業、簡易生命保險及び郵便年金の各特別会計の関係職員に対する特別の一時手当支給に必要な経費の財源について、当該会計において調達し得るものを除き、一般会計より繰入れるため大藏省預金部特別会計へ繰入れ九千六百二十余万円、國有鉄道事業特別会計に繰入れ九億九千三百余万円、通信事業特別会計へ繰入れ五億余万円、簡易生命保險及び郵便年金特別会計に繰入れ九千百三十余万円、計十六億八千七十余万円、政府職員に対し一時手当支給に伴いまして増加する所特税の收入の一部を、地方公共團体に分與するため、地方分與税分與金特別会計へ繰入れ一億九千三十余万円、地方公共團体の財政の実情に鑑みまして、地方費支弁の職員に支給する特別の一時手当の財源を、地方公共團体に貸付けるために十三億九百六十余万円、合計四十二億三千四百九十余万円を追加いたしますのと、貿易資金繰入れの既定予算につきまして、七億六千万円を修正減少をいたしまして、差引補正増加額三十四億七千四百九十余万円と相なつておる次第であります。この歳出予算補正増加額の財源といたしましては、所得税収入の増加八億円、タバコ賣渡し價格の改訂による專賣局益金の増加二十六億四千五百二十余万円、前年度剰余金二千九百七十余万円と相なつております。次に特別会計予算補正(特第六号)について申し上げます。特別会計予算補正は、地方分與税分與金特別会計ほか十七の特別会計に属するものでありまして、その予算補正額は、各会計を合計いたしまして、歳入四十八億三千百七十余万円、歳出二十一億九千百五十余万円の増加と相なつております。この歳出増加の内訳は、政府職員に対し特別に一時手当支給に必要な経費十九億六千六百十余万円、右の一時手当支給財源として、他会計または他勘定へ繰入れ一億九千百七十余万円、地方分與税分與金の増加一億九千三十余万円、合計二十三億四千八百二十余万円を追加いたしますのと、既定の予備費予算等を一億五千六百七十余万円修正減少いたしまして、差引き二十一億九千百五十余万円の増加と相なる次第であります。右のうち國有鉄道事業特別会計工事勘定、所属職員及び通信事業特別会計建設勘定所属職員の特別の一時手当支給に必要な経費の財源は、これを公債金收入によることといたしました。その金額は國有鉄道事業特別会計におきまして六千六百八十余万円、通信事業特別会計におきまして三千五百四十余万円であります。以上をもちまして昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)及び昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)の説明といたします。
 なお本補正予算は、成立の上は、先に前國会において成立いたしました一般会計補正予算(第十号)、及び特別会計補正予算(特第五号)と相まち、官公職員に対しこの際二箇月分の一時手当を支給し得ることとなるのであります。中労委裁定にかかる残りの〇・八箇月分につきましては、別途財源を用意し、できるだけ近い機会において支給し得るよう取計らう考えであります。いずれこれに関する法律案及び予算案を当國会に提出し御審議を願う考えであります。以上の次第でありますので、本案につきましては早急に御審議の上、御賛成あらんことを御願いいたす次第であります。
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鈴木茂三郎#27
○鈴木委員長 なお大藏大臣の御説明を補足するために、主計局長から補足的に御説明を願います。福田主計局長。
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福田赳夫#28
○福田政府委員 ただいま議題になつておりまする予算案は、その大綱が昨晩の七時ごろ決定になりました関係上、正式の書類はとうてい間に合わすわけにいかなかつたのであります。しかしながらできる限りの書類を整備することをただいま努力しておりまして、四時過ぎころにお手許に配布できる、かように考えております。御了承願いたいと存じます。そこで取あえずお手許に一枚の紙を配布してあるのでありますが、これによりましてただいまの大藏大臣の説明を若干補足いたします。
 まず歳出でありまするが、一時手当一月分、これは一般会計が十億四千九百万円、特別会計への繰入れが十六億八千五百万円、特別会計の方は特別会計自前でできるところもあるのでありますが、自前でできないところの預金部と國有鉄道、通信事業、簡易保險及び郵便年金の、この四特別会計に対して繰入れを行うものであります。それから地方分與税分與金一億九千万円、これは歳入の面におきまして所得税の増收が八億円計上されておるのであります。この八億円の増収に対しまして、法律に定める定率によりまして、地方に繰入れるものであります。
 それから次の地方團体貸付が十三億九百万円となつておりますが、この十三億九百万円と一億九千万円とを合計いたしますとちようど十五億になるのであります。地方公共團体におきましては、政府の一時手当と同樣な手当を支給する方針をとつたのでありまして、このために財源を苦面する。一つは地方分與税分與金、それから一つは地方團体への貸付、この両者でその財源を出すわけであります。この地方團体の分は地方團体が非常に数も多いことでありまして、正確に何ぼの人間がいるかということはわかつておりません。しかしながら概算いたしまして百万人というふうに考えておるのであります。百万人といたしますと、大よそ十五億円をもつて足りるというのであります。しかしながらそれよりはやや一割くらいは多かろうという説もあるのであります。もし実際それより一割くらい多いということでありますならば、その場合にはこれは地方におきまして財源なり、あるいはこの経費の節約等をいたしまして、その差額を調達いたす、かような考えをいたしておるわけであります。
 それから次に貿易資金繰入れの減というのが七億六千万円計上してあるのでありますが、これは先般補正予算(第七号)におきまして、一般会計より貿易資金に対しまして五十五億円の繰入れを計上いたしたのであります。しかるにその後の情報を見ますと、これは砂糖に関係するのでありまして、砂糖は十一月におきまして五万トンの輸入を予定いたしておつたのでありますが、この五万トンの輸入が実際は全燃なかつたのであります。しかるに十二月におきましては、逆に六万トンの輸入の増加があるという見透しであります。從いましてここに一万トンの砂糖が、当時よりは余分にはいつてくるという見透しがあるのであります。それから現在におきましては、砂糖を貿易資金特別会計で外國より購入いたします。その購入いたしましたものを國内に賣りさばくのでありますが、その賣りさばくのは、日本の砂糖統制株式会社が主としてやるのであります。この賣渡し値段が一斥十円というふうになつておるのであります。これを今回二十五円に引上げるという措置を講ぜんとしておるのであります。この数量の増加並びに賣渡し値段の引上げに伴いまして、貿易資金におきましては收入が約十七億六千万円の増加と相なるのであります。ところが一面におきまして、先般補正第七号予算において計上いたしました砂糖消費税の問題があるのであります。これはその後砂糖消費税をかけ得る砂糖というものの六万トンを基礎にして計算しておつたのでありますが、これがなかなかはいつてこないという見透しがあるのであります。現在はその見透しをはつきりとこの予算に書くわけにはいきませんが、ただいま申し上げた通り、貿易資金の繰入れは、收入におきまして十七億六千万円の益になるというか、收入の増になるという状況でありますから、本來ならば十七億六千万円を、一般会計からの繰入れから全額控除してもよろしい筋合いでありますが、さような消費税の面における不確定要素も考慮いたしまして、さしあたり七億六千万円の繰入減をここに計上いたす措置をとつたのであります。
 それから歳入の面におきましては所得税の増收、これは今回中央地方を通じまして支出されますところの一箇月分の給與約四十五億円に対しまして、所得税が増收と相なる額を計上いたしたわけであります。それから「ひかり」の自由販賣というのでありますが、六億八千百万円、これは先般の改正によりまして、現在「ひかり」は製造を停止することとなつたのであります。しかるに從來の「ひかり」のストックが一億五千万本残つております。從來の「ひかり」の値段は四円でありますが、これを五十円をもつて賣りさばこう、かような計画であります。それから次に配給タバコの値上げであります。十九億六千四百万円、これは先般の補正第七号の措置におきましては、配給タバコの面におきましては値段の改正をいたさなかつたのであります。その結果朝日三円、「みのり」二円「のぞみ」二円というふうな單價に現在なつておるのでありますが、今回朝日を三円から七円五十銭に、「みのり」二円から五円に、「のぞみ」二円から五円に引上げまして十九億六千四百万円の收入を得んとするものであります。
 それから前年度の剩余金でありますが、これは前年度と申しますが、二十年度の剩余金はすでに累次の補正追加予算におきまして使用いたしまして、残額ゼロであります。ここに揚げたのは二十一年度の剩余金であります。二十一年度の予算の歳入超過見込額が三十六億九千四百万円でありますが、翌年度繰越財源として十九億六千万円を予定したのであります。差引純剩余金は十七億三千四百万円となつておるのであります。その十七億三千四百万円のうち公債償還財源といたしまして、その半分を使用するというふうに財政法できまつておりまする関係上、使用し得る剩余金といたしましては、残りの八億六千六百万円というふうになつておるのであります。そのうち過般御審議願いました補正第十一号において、五億六千万円を使用して、残りが三億六百万円あるのであります。この三億六百万円のうちを使用しよう、かような計画になつております。以上が一般会計でありますが、特別会計におきましては、ただいま大臣から説明があつた通りであります。
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鈴木茂三郎#29
○鈴木委員長 それでは順次質問を続行いたします。川島君、稻村君はまだ質問が残つておりますか。
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